JPH11128772A - 電気集塵機 - Google Patents
電気集塵機Info
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- JPH11128772A JPH11128772A JP29673197A JP29673197A JPH11128772A JP H11128772 A JPH11128772 A JP H11128772A JP 29673197 A JP29673197 A JP 29673197A JP 29673197 A JP29673197 A JP 29673197A JP H11128772 A JPH11128772 A JP H11128772A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 自動車道路トンネルや地下駐車場等に設置さ
れ、塵埃を含む空気を処理する電気集塵機において、集
塵効率の向上と集塵効率の維持、即ち集塵部の洗浄周期
を長くすることを目的とする。 【解決手段】 １段目集塵部４と２段目集塵部５を備
え、各段はそれぞれ個別の高圧電源Ｖ１、Ｖ２に接続さ
れ、流出側に向かい印加電圧を上げる（Ｖ１＜Ｖ２）。
そして１段目集塵部４で急激に捕集される塵埃の量を減
らし、その減らした分の塵埃を２段目集塵部５で捕集さ
せることにより、塵埃を各集塵部に均等に捕集させ集塵
極板１１１に堆積した塵埃の剥離再飛散を防止する電気
集塵機が得られる。また、各段とも同一の高圧電源から
同一電圧を印加して、１段目集塵部８及び２段目集塵部
９の極板間隔ｄ１、ｄ２を流入側から流出側になるに従
って順次狭くする（ｄ１＞ｄ２）ことにより同様の効果
が得られる。
れ、塵埃を含む空気を処理する電気集塵機において、集
塵効率の向上と集塵効率の維持、即ち集塵部の洗浄周期
を長くすることを目的とする。 【解決手段】 １段目集塵部４と２段目集塵部５を備
え、各段はそれぞれ個別の高圧電源Ｖ１、Ｖ２に接続さ
れ、流出側に向かい印加電圧を上げる（Ｖ１＜Ｖ２）。
そして１段目集塵部４で急激に捕集される塵埃の量を減
らし、その減らした分の塵埃を２段目集塵部５で捕集さ
せることにより、塵埃を各集塵部に均等に捕集させ集塵
極板１１１に堆積した塵埃の剥離再飛散を防止する電気
集塵機が得られる。また、各段とも同一の高圧電源から
同一電圧を印加して、１段目集塵部８及び２段目集塵部
９の極板間隔ｄ１、ｄ２を流入側から流出側になるに従
って順次狭くする（ｄ１＞ｄ２）ことにより同様の効果
が得られる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用道路トン
ネルや地下駐車場等に設置され、塵埃を含む空気を処理
する電気集塵機に関する。
ネルや地下駐車場等に設置され、塵埃を含む空気を処理
する電気集塵機に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の電気集塵機１０１は、図
７および図８に示すように送風機（図示せず）からの空
気流の流入側から入口ダンパー１０２、集塵ユニット１
０３、出口ダンパー１０４の順に配置され、集塵ユニッ
ト１０３の前後には堆積した塵埃を洗い落とす洗浄ノズ
ル１０７が設けられている。集塵ユニット１０３は空気
中に含まれる塵埃を帯電させる帯電部１０５と、その下
流側に設けられ帯電した塵埃を捕集する集塵部１０６か
らなる。そして帯電部１０５は一定の間隔で平行に配置
される高圧電源のプラス電位の放電線１０８とプレート
状の接地極板１０９とからなり、放電線１０８と接地極
板１０９の間にコロナ放電が発生し、このコロナ放電に
より帯電部１０５を矢印の如く流れる空気中の塵埃をプ
ラスに帯電させる。集塵部１０６は電界を作るプラス側
のプレート状の荷電極板１１０と先にプラスに帯電され
た塵埃を捕集するマイナス側のプレート状の集塵極板１
１１とからなり、荷電極板１１０と集塵極板１１１の極
板間隔１１４は同一で平行に交互に重ねられている。ま
た、集塵部１０６は空気流の方向に１段目集塵部１１
２、２段目集塵部１１３と２段に並べてあり、同一の高
圧電源から電圧が印加されている。
７および図８に示すように送風機（図示せず）からの空
気流の流入側から入口ダンパー１０２、集塵ユニット１
０３、出口ダンパー１０４の順に配置され、集塵ユニッ
ト１０３の前後には堆積した塵埃を洗い落とす洗浄ノズ
ル１０７が設けられている。集塵ユニット１０３は空気
中に含まれる塵埃を帯電させる帯電部１０５と、その下
流側に設けられ帯電した塵埃を捕集する集塵部１０６か
らなる。そして帯電部１０５は一定の間隔で平行に配置
される高圧電源のプラス電位の放電線１０８とプレート
状の接地極板１０９とからなり、放電線１０８と接地極
板１０９の間にコロナ放電が発生し、このコロナ放電に
より帯電部１０５を矢印の如く流れる空気中の塵埃をプ
ラスに帯電させる。集塵部１０６は電界を作るプラス側
のプレート状の荷電極板１１０と先にプラスに帯電され
た塵埃を捕集するマイナス側のプレート状の集塵極板１
１１とからなり、荷電極板１１０と集塵極板１１１の極
板間隔１１４は同一で平行に交互に重ねられている。ま
た、集塵部１０６は空気流の方向に１段目集塵部１１
２、２段目集塵部１１３と２段に並べてあり、同一の高
圧電源から電圧が印加されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の集塵
ユニット１０３では、帯電部１０５でプラスに帯電され
た塵埃が集塵部１０６へ入りマイナス側の集塵極板１１
１に捕集されるが、集塵部１０６全体を図９に示すよう
に一定の電界強度にしているために、塵埃の量が最も多
い空気流が通る１段目集塵部１１２の集塵極板１１１へ
の塵埃の捕集堆積が最も多くなる。そして局所的に堆積
すると空気流によって極板から塵埃が剥離する再飛散が
起こる。また流入側に近い集塵部１１２における局所的
な堆積塵埃によって、荷電極板１１０と集塵極板１１１
間の空間距離の減少による絶縁低下でスパークが発生し
易くなり、このスパークの衝撃に伴う堆積塵埃の再飛散
が起こる。これらの再飛散により集塵効率が低下するた
め入口ダンパー１０２・出口ダンパー１０４を閉じて洗
浄ノズル１０７による堆積塵埃の洗浄除去をたびたび行
わなければならないという課題があり、集塵部の構造を
複雑にすることなく集塵効率を向上させ、さらに集塵効
率を維持できることが要求されている。
ユニット１０３では、帯電部１０５でプラスに帯電され
た塵埃が集塵部１０６へ入りマイナス側の集塵極板１１
１に捕集されるが、集塵部１０６全体を図９に示すよう
に一定の電界強度にしているために、塵埃の量が最も多
い空気流が通る１段目集塵部１１２の集塵極板１１１へ
の塵埃の捕集堆積が最も多くなる。そして局所的に堆積
すると空気流によって極板から塵埃が剥離する再飛散が
起こる。また流入側に近い集塵部１１２における局所的
な堆積塵埃によって、荷電極板１１０と集塵極板１１１
間の空間距離の減少による絶縁低下でスパークが発生し
易くなり、このスパークの衝撃に伴う堆積塵埃の再飛散
が起こる。これらの再飛散により集塵効率が低下するた
め入口ダンパー１０２・出口ダンパー１０４を閉じて洗
浄ノズル１０７による堆積塵埃の洗浄除去をたびたび行
わなければならないという課題があり、集塵部の構造を
複雑にすることなく集塵効率を向上させ、さらに集塵効
率を維持できることが要求されている。
【０００４】本発明は、このような従来の課題を解決す
るものであり、各段の集塵部に均等に塵埃を捕集させる
ことにより、集塵効率を向上させ、更に集塵効率を維持
させる即ち集塵部の洗浄周期を長くすることのできる電
気集塵機を提供することを目的としている。
るものであり、各段の集塵部に均等に塵埃を捕集させる
ことにより、集塵効率を向上させ、更に集塵効率を維持
させる即ち集塵部の洗浄周期を長くすることのできる電
気集塵機を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項１記載の
電気集塵機は上記目的を達成するために、複数段からな
る集塵部の極板への各段毎の印加電圧を空気流の流入側
から流出側へ向かうに従って上昇するようにしたもので
ある。
電気集塵機は上記目的を達成するために、複数段からな
る集塵部の極板への各段毎の印加電圧を空気流の流入側
から流出側へ向かうに従って上昇するようにしたもので
ある。
【０００６】本発明によれば、流入する空気中の塵埃が
最も多い１段目の電界強度を最も弱くし、順次捕集され
て塵埃が少なくなるにつれて通過する集塵部の電界強度
を強くするので各段の集塵部に均等に塵埃が捕集され、
流入側に近い集塵部における局所的な堆積塵埃の再飛散
による集塵効率の低下を防げる電気集塵機が得られる。
最も多い１段目の電界強度を最も弱くし、順次捕集され
て塵埃が少なくなるにつれて通過する集塵部の電界強度
を強くするので各段の集塵部に均等に塵埃が捕集され、
流入側に近い集塵部における局所的な堆積塵埃の再飛散
による集塵効率の低下を防げる電気集塵機が得られる。
【０００７】また、本発明の請求項２記載の電気集塵機
は、複数段からなる集塵部の極板への印加電圧は同一
で、空気流の流入側から流出側になるに従って各段毎の
荷電極板と集塵極板の極板間隔を順次狭くしたものであ
る。
は、複数段からなる集塵部の極板への印加電圧は同一
で、空気流の流入側から流出側になるに従って各段毎の
荷電極板と集塵極板の極板間隔を順次狭くしたものであ
る。
【０００８】本発明によれば、空気流が流入側から流出
側へ移るに従って同一印加電圧でもって集塵部の電界強
度を強くすることができるので各段の集塵部に均等に塵
埃が捕集され、局所的な捕集堆積によって生ずる再飛散
による集塵効率の低下を防げる電気集塵機が得られる。
側へ移るに従って同一印加電圧でもって集塵部の電界強
度を強くすることができるので各段の集塵部に均等に塵
埃が捕集され、局所的な捕集堆積によって生ずる再飛散
による集塵効率の低下を防げる電気集塵機が得られる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明は、流入する空気中に含ま
れる塵埃を帯電する帯電部と、この帯電部で帯電された
塵埃を捕集する集塵部を備え、前記集塵部は平行に交互
に重ねられたプレート状の荷電極板と集塵極板を有し、
流入空気の流れ方向に複数段に分かれ、各段毎に流入側
から流出側へ移るに従い印加電圧を上昇するようにした
ものであり、流入空気中の塵埃が多い流入側は電界強度
が弱く、順次塵埃が捕集され塵埃の量が少なくなる流出
側になるに従って電界強度が強くなるので、各段の集塵
部には均等に塵埃が捕集されるという作用を有する。
れる塵埃を帯電する帯電部と、この帯電部で帯電された
塵埃を捕集する集塵部を備え、前記集塵部は平行に交互
に重ねられたプレート状の荷電極板と集塵極板を有し、
流入空気の流れ方向に複数段に分かれ、各段毎に流入側
から流出側へ移るに従い印加電圧を上昇するようにした
ものであり、流入空気中の塵埃が多い流入側は電界強度
が弱く、順次塵埃が捕集され塵埃の量が少なくなる流出
側になるに従って電界強度が強くなるので、各段の集塵
部には均等に塵埃が捕集されるという作用を有する。
【００１０】また、複数段からなる集塵部は空気流の流
入側から流出側へ移るに従い空気流路の間隔が狭くなる
ように極板間隔を変えたものであり、印加電圧は各段同
一として流入側から流出側へ順次電界強度が強くなり、
空気中の塵埃が多い流入側は電界強度が弱く、順次塵埃
が捕集され塵埃の量が少なくなる流出側になるに従って
電界強度が強くなるので、各段の集塵部には均等に塵埃
が捕集されるという作用を有する。
入側から流出側へ移るに従い空気流路の間隔が狭くなる
ように極板間隔を変えたものであり、印加電圧は各段同
一として流入側から流出側へ順次電界強度が強くなり、
空気中の塵埃が多い流入側は電界強度が弱く、順次塵埃
が捕集され塵埃の量が少なくなる流出側になるに従って
電界強度が強くなるので、各段の集塵部には均等に塵埃
が捕集されるという作用を有する。
【００１１】以下、本発明の実施例について図面を参照
しながら説明する。
しながら説明する。
【００１２】
（実施例１）図１および図２に示すように、電気集塵機
１は送風機（図示せず）からの空気流の方向に流入側か
ら流出側へ、入口ダンパー１０２、空気中の塵埃を帯電
捕集する集塵ユニット２、出口ダンパー１０４および捕
集した塵埃を洗浄するため集塵ユニット２の前後に設け
られた洗浄ノズル１０７が主要構造である。前記集塵ユ
ニット２は流入側に空気中の塵埃を帯電させる帯電部１
０５と、流出側に設けられ帯電した塵埃を捕集する集塵
部３とに分かれ、帯電部１０５は所定間隔で交互に空気
流に平行に所用数配置される放電線１０８と接地極板１
０９とからなり、放電線１０８は並列に高圧電源のプラ
ス極に接続され、プレート状の接地極板１０９はアース
されマイナス極となる。次に、帯電部１０５の流出側に
隣接する集塵部３は空気流の方向に複数段に分かれて並
んで設けられる。これは処理風量や集塵効率、設置場所
などの諸条件に左右され２段以上の所要段数を選定する
ものである。各段は同様構造で、いずれもプレート状の
荷電極板１１０と集塵極板１１１が所定間隔で空気流に
平行に交互に重ねられて所要数配置される。そして流入
側から１段目集塵部４、２段目集塵部５、ｎ段目集塵部
６となり各段の荷電極板１１０はそれぞれ個別の高圧電
源（Ｖ１、Ｖ２…Ｖｎ）に接続され、１段目集塵部４に
始まりｎ段目集塵部６まで、即ち流入側から流出側に向
かい各段の集塵部の電界強度が図４に示すように直線的
に変化するように印加電圧Ｖを上げる（Ｖ１＜Ｖ２…＜
Ｖｎ）。集塵極板１１１はそれぞれアースされる。
１は送風機（図示せず）からの空気流の方向に流入側か
ら流出側へ、入口ダンパー１０２、空気中の塵埃を帯電
捕集する集塵ユニット２、出口ダンパー１０４および捕
集した塵埃を洗浄するため集塵ユニット２の前後に設け
られた洗浄ノズル１０７が主要構造である。前記集塵ユ
ニット２は流入側に空気中の塵埃を帯電させる帯電部１
０５と、流出側に設けられ帯電した塵埃を捕集する集塵
部３とに分かれ、帯電部１０５は所定間隔で交互に空気
流に平行に所用数配置される放電線１０８と接地極板１
０９とからなり、放電線１０８は並列に高圧電源のプラ
ス極に接続され、プレート状の接地極板１０９はアース
されマイナス極となる。次に、帯電部１０５の流出側に
隣接する集塵部３は空気流の方向に複数段に分かれて並
んで設けられる。これは処理風量や集塵効率、設置場所
などの諸条件に左右され２段以上の所要段数を選定する
ものである。各段は同様構造で、いずれもプレート状の
荷電極板１１０と集塵極板１１１が所定間隔で空気流に
平行に交互に重ねられて所要数配置される。そして流入
側から１段目集塵部４、２段目集塵部５、ｎ段目集塵部
６となり各段の荷電極板１１０はそれぞれ個別の高圧電
源（Ｖ１、Ｖ２…Ｖｎ）に接続され、１段目集塵部４に
始まりｎ段目集塵部６まで、即ち流入側から流出側に向
かい各段の集塵部の電界強度が図４に示すように直線的
に変化するように印加電圧Ｖを上げる（Ｖ１＜Ｖ２…＜
Ｖｎ）。集塵極板１１１はそれぞれアースされる。
【００１３】上記構成において、塵埃を含んだ空気流は
帯電部１０５に流入し放電線１０８と接地極板１０９と
の間に発生するコロナ放電によって塵埃はプラスに帯電
される。そして１段目集塵部４に流入すると荷電極板１
１０と集塵極板１１１の間に電界が生じているので帯電
部１０５でプラスに帯電された塵埃はマイナス側の集塵
極板１１１に捕集される。ここで１段目集塵部４は最も
電界強度が弱いため塵埃が急激に捕集されることなく２
段目集塵部５へ流入し同様に捕集される。
帯電部１０５に流入し放電線１０８と接地極板１０９と
の間に発生するコロナ放電によって塵埃はプラスに帯電
される。そして１段目集塵部４に流入すると荷電極板１
１０と集塵極板１１１の間に電界が生じているので帯電
部１０５でプラスに帯電された塵埃はマイナス側の集塵
極板１１１に捕集される。ここで１段目集塵部４は最も
電界強度が弱いため塵埃が急激に捕集されることなく２
段目集塵部５へ流入し同様に捕集される。
【００１４】すなわち流入側から流出側に向かい、各段
の集塵部の電界強度を直線的に変化するよう強くしてい
くので１段目集塵部４で急激に捕集される塵埃の量を減
らし、その減らした分の塵埃をその後の集塵部で捕集さ
せるので、塵埃を各段の集塵部に均等に捕集することが
でき、空気流による堆積塵埃の剥離や絶縁破壊から発生
するスパークの衝撃による再飛散を抑える効果が得られ
る。
の集塵部の電界強度を直線的に変化するよう強くしてい
くので１段目集塵部４で急激に捕集される塵埃の量を減
らし、その減らした分の塵埃をその後の集塵部で捕集さ
せるので、塵埃を各段の集塵部に均等に捕集することが
でき、空気流による堆積塵埃の剥離や絶縁破壊から発生
するスパークの衝撃による再飛散を抑える効果が得られ
る。
【００１５】なお、集塵部への印加電圧Ｖを変えて電界
強度を直線的に変化させたが、指数的（図５）や対数的
（図６）な変化を持たせることでも同様の効果が得られ
る。また塵埃の成分・粒径の相違によって集塵部の電界
強度に不規則的な変化を持たせることも考えられるもの
である。
強度を直線的に変化させたが、指数的（図５）や対数的
（図６）な変化を持たせることでも同様の効果が得られ
る。また塵埃の成分・粒径の相違によって集塵部の電界
強度に不規則的な変化を持たせることも考えられるもの
である。
【００１６】また、集塵ユニット２に印加する電圧の極
性は、プラスとマイナスを入れ替えても作用及び効果に
変わりはないが、マイナスの電圧を印加する場合は流入
側から流出側に向かって印加電圧の絶対値を大きくして
いくことで、順次電界強度を強くすることができる。
性は、プラスとマイナスを入れ替えても作用及び効果に
変わりはないが、マイナスの電圧を印加する場合は流入
側から流出側に向かって印加電圧の絶対値を大きくして
いくことで、順次電界強度を強くすることができる。
【００１７】（実施例２）図３に示すように、帯電部１
０５の流出側に隣接して空気流の方向に複数段に分かれ
た構造の集塵部７を設ける。各段はいずれも荷電極板１
１０と集塵極板１１１が空気流に平行に交互に重ねら
れ、空気流の方向に１段目集塵部８、２段目集塵部９、
ｎ段目集塵部１０となり、各段とも荷電極板１１０は同
一の高圧電源から同一電圧が印加されている。集塵極板
１１１はそれぞれアースされる。そして各段の荷電極板
１１０と集塵極板１１１の極板間隔ｄを１段目集塵部８
に始まりｎ段目集塵部１０まで流入側から流出側になる
に従って順次狭くして（ｄ１＞ｄ２＞…＞ｄｎ）、電界
強度を図４に示すように直線的に変化させて強くしてい
くことで１段目集塵部８で急激に捕集される塵埃の量を
減らし、その減らした分の塵埃をその後の集塵部で順次
捕集させるので各段の集塵部に均等に塵埃を捕集させる
ことができ、空気流による堆積塵埃の剥離や絶縁破壊か
ら発生するスパークの衝撃による再飛散を抑える効果が
得られる。また、極板間隔を平行に変化させるだけであ
るので格別な加工や部品、製作時の管理を必要とせず、
また高圧電源が同一のものを使用できるという利点もあ
る。
０５の流出側に隣接して空気流の方向に複数段に分かれ
た構造の集塵部７を設ける。各段はいずれも荷電極板１
１０と集塵極板１１１が空気流に平行に交互に重ねら
れ、空気流の方向に１段目集塵部８、２段目集塵部９、
ｎ段目集塵部１０となり、各段とも荷電極板１１０は同
一の高圧電源から同一電圧が印加されている。集塵極板
１１１はそれぞれアースされる。そして各段の荷電極板
１１０と集塵極板１１１の極板間隔ｄを１段目集塵部８
に始まりｎ段目集塵部１０まで流入側から流出側になる
に従って順次狭くして（ｄ１＞ｄ２＞…＞ｄｎ）、電界
強度を図４に示すように直線的に変化させて強くしてい
くことで１段目集塵部８で急激に捕集される塵埃の量を
減らし、その減らした分の塵埃をその後の集塵部で順次
捕集させるので各段の集塵部に均等に塵埃を捕集させる
ことができ、空気流による堆積塵埃の剥離や絶縁破壊か
ら発生するスパークの衝撃による再飛散を抑える効果が
得られる。また、極板間隔を平行に変化させるだけであ
るので格別な加工や部品、製作時の管理を必要とせず、
また高圧電源が同一のものを使用できるという利点もあ
る。
【００１８】なお、電界強度の変化の形は直線的に限ら
ないことは実施例１において述べたものと同じである。
ないことは実施例１において述べたものと同じである。
【００１９】なお、各段毎の集塵部の極板間隔ｄの変化
に、各段毎の集塵部への印加電圧Ｖの変化を組み合わせ
ることでも同様の効果が得られる。
に、各段毎の集塵部への印加電圧Ｖの変化を組み合わせ
ることでも同様の効果が得られる。
【００２０】また、集塵ユニット２に印加する電圧の極
性は、プラスとマイナスを入れ替えても作用及び効果に
変わりはない。
性は、プラスとマイナスを入れ替えても作用及び効果に
変わりはない。
【００２１】
【発明の効果】以上の実施例の説明から明らかなように
本発明によれば、空気中の塵埃が各段の集塵部に均等に
捕集されるように、複数段設けられた集塵部の極板への
印加電圧を各段順次上昇して電界強度を変化させること
で、流入側に近い集塵部における局所的な堆積塵埃の空
気流による剥離や、極板間の絶縁空間距離の減少から発
生するスパークの衝撃による堆積塵埃の再飛散現象を抑
えることができる。
本発明によれば、空気中の塵埃が各段の集塵部に均等に
捕集されるように、複数段設けられた集塵部の極板への
印加電圧を各段順次上昇して電界強度を変化させること
で、流入側に近い集塵部における局所的な堆積塵埃の空
気流による剥離や、極板間の絶縁空間距離の減少から発
生するスパークの衝撃による堆積塵埃の再飛散現象を抑
えることができる。
【００２２】また、各段毎の集塵部の極板への印加電圧
を各段同一とし、極板間隔を空気流の流出側へ各段毎順
次狭くして電界強度を順次強くすることで、単一電源の
簡易な構成で各段の集塵部に均等に塵埃を捕集できる。
を各段同一とし、極板間隔を空気流の流出側へ各段毎順
次狭くして電界強度を順次強くすることで、単一電源の
簡易な構成で各段の集塵部に均等に塵埃を捕集できる。
【００２３】そしてこのように各段の集塵部に均等に塵
埃を捕集できることから集塵効率が向上し、更に集塵効
率を維持できる、即ち極板の洗浄周期を長くできるとい
う効果のある電気集塵機を提供できる。
埃を捕集できることから集塵効率が向上し、更に集塵効
率を維持できる、即ち極板の洗浄周期を長くできるとい
う効果のある電気集塵機を提供できる。
【図１】本発明の実施例１の電気集塵機の構成図
【図２】同印加電圧を変化させた集塵ユニットの構成図
【図３】本発明の実施例２の極板間隔を変化させた集塵
ユニットの構成図
ユニットの構成図
【図４】本発明の実施例１・２の電界強度の直線的変化
図
図
【図５】同指数的変化図
【図６】同対数的変化図
【図７】従来の電気集塵機の構成図
【図８】同集塵ユニットの構成図
【図９】同電界強度変化図
１ 電気集塵機 ２ 集塵ユニット ３ 集塵部 ４ １段目集塵部 ５ ２段目集塵部 ６ ｎ段目集塵部 ７ 集塵部 ８ １段目集塵部 ９ ２段目集塵部 １０ ｎ段目集塵部 １０１ 電気集塵機 １０２ 入口ダンパー １０３ 集塵ユニット １０４ 出口ダンパー １０５ 帯電部 １０６ 集塵部 １０７ 洗浄ノズル １０８ 放電線 １０９ 接地極板 １１０ 荷電極板 １１１ 集塵極板 ｄ１ １段目集塵部極板間隔 ｄ２ ２段目集塵部極板間隔 ｄｎ ｎ段目集塵部極板間隔 Ｖ１ １段目集塵部印加電圧 Ｖ２ ２段目集塵部印加電圧 Ｖｎ ｎ段目集塵部印加電圧
Claims (2)
- 【請求項１】 流入する空気中に含まれる塵埃を帯電す
る帯電部と、この帯電部で帯電された塵埃を捕集する集
塵部を備え、前記集塵部は一定の間隔で平行に交互に重
ねられたプレート状の荷電極板と集塵極板を有し、流入
空気の流れ方向に複数段に分かれ各段毎に流入側から流
出側へ移るに従い印加電圧を上げるようにした電気集塵
機。 - 【請求項２】 集塵部の極板への印加電圧は同一とし、
流入空気の流れ方向に複数段に分かれた各段の集塵部は
流入側から流出側へ移るに従い荷電極板と集塵極板の極
板間隔が順次狭くなる請求項１記載の電気集塵機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29673197A JPH11128772A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電気集塵機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP29673197A JPH11128772A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電気集塵機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11128772A true JPH11128772A (ja) | 1999-05-18 |
Family
ID=17837373
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP29673197A Pending JPH11128772A (ja) | 1997-10-29 | 1997-10-29 | 電気集塵機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11128772A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN104923399A (zh) * | 2015-06-02 | 2015-09-23 | 国家电网公司 | 一种用于环网柜的静电除尘装置 |
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| CN105251616A (zh) * | 2015-11-12 | 2016-01-20 | 解标 | 一种电除尘器垂直气流方向抑尘装置的固定翼槽型收尘板 |
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-
1997
- 1997-10-29 JP JP29673197A patent/JPH11128772A/ja active Pending
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| CN108452946B (zh) * | 2018-01-29 | 2024-04-12 | 珠海格力电器股份有限公司 | 一种空气净化装置及其清洗方法 |
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