JP2000070758A - 電気集じん機および電気集じん方法 - Google Patents

電気集じん機および電気集じん方法

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JP2000070758A
JP2000070758A JP25160098A JP25160098A JP2000070758A JP 2000070758 A JP2000070758 A JP 2000070758A JP 25160098 A JP25160098 A JP 25160098A JP 25160098 A JP25160098 A JP 25160098A JP 2000070758 A JP2000070758 A JP 2000070758A
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Yasuo Ito
泰郎 伊藤
Akio Zukeran
章朝 瑞慶覧
Takeo Takahashi
武男 高橋
Takeshi Takamatsu
武史 高松
Akira Wada
和田  晃
Kazumi Kawakami
一美 川上
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 漏れイオンに対する中和機構を安価にかつ高
性能に提供すること。 【解決手段】 電気集じん機の後段に配置無声放電式中
和器100において、マイナスとプラスの両イオンを混
在するプラズマ放電柱を生成し、その混在した両イオン
を漏れイオンとして用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、トンネル
内の空気を浄化する電気集じん機および電気集じん方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車トンネル内の空気は、自動車から
排出される煤煙、自動車の走行に伴って生じるタイヤや
道路アスファルトの摩耗粉塵などのサブミクロンオーダ
の浮遊微粒子で汚染されている。
【0003】そこで、この汚染空気を清浄化するため
に、2段式電気集じん機(以下、単に集じん機という)
を用いた空気清浄化設備が実用化され、高速道路トンネ
ルなどで稼動している。
【0004】図12および図13は、従来における電気
集じん機の構造例を示す。図12は縦断面図であり、図
13は上面図である。
【0005】電気集じん機10の運転時において、矢印
Aから流入する浮遊粒子は、帯電部1において荷電さ
れ、後方に配置された集じん部2においてその80%が
集じん極に捕捉されるが、残りの20%は矢印Bの流出
側が排出される。
【0006】この運転時の集じん操作から洗浄操作に切
り替えると、ダンパ11,12が閉まり、この電気集じ
ん機10に高電圧を供給していた高圧電源装置(図示せ
ず)の電源がオフされて、水洗浄のノズルから高圧水滴
が吹き出して電気集じん機10をスプレー洗浄する。
【0007】このような電気集じん機10内に捕捉され
たダストは、水で洗い流されることにより、汚水ピット
に集められ、汚水処理装置(図示せず)によって汚泥ケ
ーキと清浄水に分けられる。
【0008】図14は、上記従来の電気集じん機10の
集じん原理を示す。帯電部1には、上下のプラスの電極
板3a,3bと、これら電極間に配置されたマイナスの
細い放電線4とが設けられている。集じん部2には、上
下のプラスの集じん極板5a,5bと、これら極板間に
配置されたマイナスの高圧極6とが設けられている。
【0009】煤塵は、帯電部1の放電線4によってマイ
ナスに帯電されて集じん部2に入る。集じん部2に入っ
たマイナスに帯電された煤塵は、静電界によって力を受
け、極板方向に移動して集じん極板5a,5b上に捕集
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記電気集じん機10
において、帯電部1でマイナスに帯電された煤煙の一部
は、集じん部2で捕集されずに流出側Bに排出される。
この排出された荷電粒子は、自分自身が作る空間電荷電
界によって、壁面等に向かう駆動力を受け、その一部は
集じん機流出側壁面に付着し、また、その一部は、トン
ネル壁面やダストさらには本坑トンネル壁に付着して、
壁面を汚してしまうという問題がある。
【0011】このような問題に対処するために、集じん
部2の下流側にコロナ放電式の電荷中和器を設置すると
いうものがある。
【0012】図15は、そのコロナ放電式の電荷中和器
の1例を示す(特開昭55−8826号公報参照)。な
お、図面番号は、公報内容と異なる。
【0013】電気集じん装置20は、放電極22と集じ
ん極23の組合せからなる粒子帯電部21と、高電圧極
25と平行な平板からなる集じん極26の組合わせから
なる捕集部24とからなっている。
【0014】この電気集じん装置20の出口付近に、コ
ロナ放電式の電荷中和器30が設けられている。この電
荷中和器30には、電気集じんの際の放電とは異符号
(負極性)の放電を生じさせるための電極(放電極31
と高電圧極32)と、その放電特性を制御するための移
動機構33とを備えている。
【0015】しかし、電気集じん装置の後段に漏れ出て
きた空間電荷を中和するための電荷中和器を別個に設け
ることは、その空間電荷の中和に必要かつ十分量の電荷
を供給するために多大な設備が必要となり、コスト高に
なるという問題がある。
【0016】具体的には、漏れ出てきた電荷量よりも電
荷中和器のコロナ電流の方が多過ぎると、煤煙は逆符号
の電荷を持つことになる。このため、コロナ電流を調節
するための機構(図15の例では、移動機構33)が必
要となり、構造の複雑化、コストアップ等を招くことに
なる。
【0017】そこで、本発明の目的は、漏れイオンに対
する中和機構を安価にかつ高性能に提供することが可能
な電気集じん機および電気集じん方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、空気中に浮遊
する粒子に帯電部にて電荷を与え、該電荷が与えれた粒
子に集じん部で電界を加えることによって集じんを行う
電気集じん機であって、前記集じん部の後段に、マイナ
スイオンとプラスイオンの両方の粒子が同時に存在する
プラズマ放電柱を生成する電荷中和器を設けることによ
って、電気集じん機を構成する。
【0019】ここで、前記電荷中和器は、無声放電を行
う無声放電式電荷中和器によって構成することができ
る。
【0020】また、本発明は、空気中に浮遊する粒子に
帯電部にて電荷を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん
部で電界を加えることによって集じんを行う電気集じん
機であって、前記集じん部は、前記帯電部の高圧極性と
逆の極性の高電圧を付与する高電圧付与手段を具えるこ
とによって、電気集じん機を構成する。
【0021】ここで、前記高電圧付与手段は、コロナ放
電式中和器とすることができる。
【0022】前記高電圧付与手段は、高圧極板の流出側
端面に電界集中部を形成することができる。
【0023】また、本発明は、空気中に浮遊する粒子に
帯電部にて電荷を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん
部で電界を加えることによって集じんを行う電気集じん
方法であって、前記集じん部から排出された前記粒子
を、マイナスイオンとプラスイオンの両方の粒子が同時
に存在するプラズマ放電柱に導くことによって、電荷の
中和を行う電気集じん方法を提供する。
【0024】ここで、前記電荷の中和は、無声放電式に
よって行うことができる。
【0025】また、本発明は、空気中に浮遊する粒子に
帯電部にて電荷を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん
部で電界を加えることによって集じんを行う電気集じん
方法であって、前記集じん部において、前記粒子に、前
記帯電部の高圧極性と逆の極性の高電圧を付与すること
によって、電荷の中和を行う電気集じん方法を提供す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を詳細に説明する。
【0027】(第1の例)本発明の第1の実施の形態
を、図1ないし図6に基づいて説明する。
【0028】図1および図2は、電荷中和器を備えた電
気集じん機の外観構成を示す。
【0029】電気集じん機50は、帯電部1と集じん部
2とから構成される。この電気集じん機50は、前述し
た図12および図13の従来例と同様であるため、ここ
での詳細な説明は省略する。そして、電気集じん機50
の後段には、本発明に係る電荷中和器100が設けられ
ている。
【0030】図3および図4は、電荷中和器100の構
成例を示す。この電荷中和器100は、無声放電式帯電
部101によって構成される。ここでいう無声放電と
は、オゾナイザ放電のことをいう。
【0031】図3の無声放電式帯電部101において、
102は放電極板であり、複数枚(この例では4枚)設
けられている。これら放電極板102は、連結棒103
によって4ヶ所において位置決めされている。このよう
に放電極板102を組み立てることにより、互いに並列
配置された平行平板型の構造体として構成できる。な
お、連結棒103は、絶縁材料や金属材料で構成できる
ものであり、特に限定されるものではない。
【0032】また、隣接する放電極板102の間は、交
流高電圧を印加するための連結リード104によって接
続されている。この連結リード104には、その交流高
電圧を供給するための交流高圧電源105が接続されて
いる。
【0033】このような無声放電式帯電部101の放電
極板102の間に矢印A方向から煤塵を含んだ空気を流
すと、放電極板102間においてプラスとマイナスの両
極性の電荷が作成され、この両極性の電荷をもった煤塵
空気が矢印B方向へ流れ出る。
【0034】図4は、無声放電式帯電部101の放電極
板102の構成例を示す。放電極板102は、金属電極
(箔でもよい)102cを2枚の誘電体板102a,1
02bにより挟んで一体にして構成されている。金属電
極102cには、電位を与えるための電位リード102
dが引き出されている。
【0035】(本装置の動作)次に、本装置の動作につ
いて説明する。
【0036】図1において、電気集じん機50の流入側
Aから流入された浮遊粒子は、帯電部1で荷電され、そ
の80%の粒子が集じん部2の集じん極に捕捉され、そ
の残りの20%の粒子は集じん部2の流出側Bから電気
集じん機50を出ていく。そして、その残りの20%の
粒子は電荷中和器100に入力される。それら入力され
た残りの電荷は、電荷中和器100内で無声放電による
プラズマ放電柱によって中和され、自分自身が作る空間
電荷電界はゼロになる。これにより、壁に向かう駆動力
が弱まり、トンネル壁面、ダクトさらにトンネル本坑壁
に付着する量を減少させることができる。
【0037】図5は、電荷中和器100における集じん
原理を説明するものである。
【0038】放電極板102の間には、数KVの交流高
圧電源105が配線されている。交流高圧が印加される
と、放電極板102の間に細いプラズマ放電柱110が
多数並列して発生する。すなわち、放電極板102間の
空間には、イオンシース111を先頭にして、その後ろ
にプラズマ放電柱110を形成したストリーマが多数
本、並列に走る。これらプラズマ放電柱110の中に
は、多数のプラスイオンとマイナスイオンが多量に存在
し、かつ、これら両方のイオンは等量に存在する。
【0039】図6は、プラズマ放電柱110での電荷中
和の状況を説明するものである。
【0040】領域Xは、電気集じん機50の集じん部2
から漏れ出た漏れイオンが存在する領域であり、マイナ
ス荷電粒子121のみを含み、全体としてマイナス電荷
を持ったダスト塊120からなる。領域Yは、空気分子
のプラスイオン112とマイナスイオン113を多量に
含んだプラズマ放電柱110が存在する領域を示す。領
域Zは、プラス荷電ダスト131とマイナス荷電ダスト
132とが等量であり、全体として中性のダスト塊13
0が存在する領域を示す。
【0041】集じん部2から漏れ出た片極性の帯電粒子
群であるダスト塊120は、プラズマ放電柱110を通
過することにより、圧倒的に存在する多数のプラスイオ
ン112とマイナスイオン113に遭遇して確実に中和
され、プラスとマイナスの荷電粒子が等量の中和された
ダスト塊130として、電荷中和器100の外部に放出
される。
【0042】上述したように、電気集じん機50から漏
れ出た電荷は電荷中和器100によって中和されるた
め、下流側での空気の漏れ電荷量が減少する。これによ
り、粒子が壁面に駆動される静電気力が弱まり、結果と
して壁面付着粒子数を従来に比べて減少させることがで
きる。
【0043】(第2の例)次に、本発明の第2の実施の
形態を、図7〜図11に基づいて説明する。
【0044】図7は、本発明に係る電気集じん機の構造
を示す。この電気集じん機200は、帯電部210と、
集じん部220とから構成される。
【0045】帯電部210において、211は、互いに
平行に配置された接地極板である。これら接地極板21
1間の空間部には、放電線212が配置されている。こ
の放電線212と2枚の接地極板211とは高圧電源2
13によって接続され、これにより、放電線212はマ
イナスに帯電され、接地極板211はプラスにして接地
されている。
【0046】集じん部220において、221は、互い
に平行に配置された接地極板である。これら接地極板2
21間の空間部には、平板状の高圧極板222が配置さ
れている。この高圧極板222と2枚の接地極板221
とは高圧電源223によって接続され、これにより、高
圧極板222はプラスに帯電され、接地極板221はマ
イナスにして接地されている。
【0047】このように帯電部210の高圧極性(マイ
ナス)とは逆の極性の高電圧(プラス)を集じん部22
0に付与することにより、図中に示すような電気力線2
30,240が形成される。帯電部210では、電気力
線230の密度は、放電線212の周りの領域Pに集中
(電界強度が強まる)して発生する。集じん部220の
密度は、高圧極板222の端面の領域QとRに集中して
発生する。
【0048】次に、本装置の動作について説明する。
【0049】図8は、電荷中和の原理を示す。帯電部2
10では、領域Pからコロナ放電が発生して、マイナス
(単極性)のイオン源となる。そして、この帯電部21
0に矢印A方向から煤煙粒子250が入力されると、領
域Pにおいてマイナスに荷電されて流れ出ていく。集じ
ん部220において、煤煙粒子250は、高圧極板22
2の端部の領域Rに到達すると、この部分の高い電界強
度が原因で部分放電が発生し、煤煙粒子250の電荷は
プラスの高圧極板222に吸い取られる。このようにし
て電荷が取られた状態の煤煙粒子250は、高圧極板2
22に捕られることなく、矢印B方向の流出側に漏れ出
ていく。
【0050】図9は、漏れ電荷量と集じん部220の電
圧との関係を示す。
【0051】縦軸に漏れ電荷量と集じん部220の電圧
とを示し、横軸に電圧印加の時間的な流れを示す。
【0052】今、集じん部220の電圧がゼロの時間T
0〜T1の範囲では、帯電部210に規定の高圧電圧を
印加すると、帯電部210でマイナスに荷電された煤煙
粒子250は、集じん部220で捕集されないで流出側
にそのまま流出していく。このときの漏れ電荷量の値
は、−0.4kVを示す。
【0053】次に、集じん部220の高圧電源6を時間
T1でオンにして、徐々に電圧を上げていくと、荷電さ
れた煤煙粒子250は高圧極板222に捕集されて漏れ
煤煙粒子数が減少するので、漏れ電荷量が減少してい
く。そして、集じん部220の高圧電圧を上げていく
と、時間T2の9kVを印加した状態では高圧極板22
2の領域Rで部分放電が起き、これにより漏れ出る煤塵
粒子250の電荷を完全に中和することができる。さら
に、9kVを超えて電圧を上げていくと、領域Rでの部
分放電が増加して漏れ電荷は逆極性となって流出側へと
流れ出ていく。
【0054】従って、集じん部220の高圧極板222
への印加電圧を適切な値(ここでは、9kV)に設定す
ることにより、漏れ電荷量を0にして煤塵粒子250を
出力することができる。また、このような中和方法をと
ることにより、複雑な構成を必要とせず、安価な装置を
得ることができる。
【0055】図10は、集じん部220の高圧極板22
2の変形例を示す。
【0056】高圧極板222の流出側の端面(領域R)
には、電界集中部としての微細な突起222aが形成さ
れている。
【0057】このような突起222aを有する形状の高
圧極板222を使用することにより、集じん部220の
電圧が低い値(例えば、前述した9kVよりも低い値)
においても、局部的に高圧極板222の電界強度をコロ
ナ発生に必要な値にまで上げることが可能となる。すな
わち、集じん率確保の観点から、集じん部220の電圧
を決定し、高圧極板222の端面形状に工夫を加えるこ
とにより、漏れ電荷中和性能をそれぞれ独立して所望と
する値にすることができる。
【0058】次に、本装置を用いたトンネル集じん装置
の構成例を、図11に基づいて説明する。
【0059】図11において、トンネル本坑300に通
じるようにバイパストンネル301が設けられている。
このバイパストンネル301内には、仕切壁302で仕
切られた左右の部屋の各室にそれぞれ電気集じん機30
3が設置されている。バイパストンネル301には、上
下の仕切壁306があり、上側は清浄空気の通るダクト
とされ、下側には補機室307と電気室308が設けら
れている。
【0060】電気集じん機303としては、本発明に係
る前述したような、図1に示す電荷中和器100を備え
た電気集じん機50や、図7に示す集じん部220に独
自の中和機能を有する電気集じん機200が用いられ
る。
【0061】そして、トンネル本坑300内の汚染空気
は、集じんファン304によってバイパストンネル吸引
口305aからバイパストンネル301内に吸い込ま
れ、電気集じん機303によって除じんされ、清浄空気
となる。この清浄空気は、バイパストンネル吹き出し口
305bからトンネル本坑300に吹き出される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電気集じん機の集じん部の後段に無声放電式中和器を設
置し、マイナスとプラスの両イオンを混在するプラズマ
放電柱を生成するようにしたので、漏れ出た空気中の漏
れイオンも、マイナスとプラスの両イオンが混在するこ
とになり、これにより、周囲壁面等への空間電荷電界を
小さくすることができ、トンネル壁面の汚れを防止する
ことができる。
【0063】また、本発明によれば、電気集じん機の高
圧極性と逆の極性の高電圧を集じん部に印加するように
したので、煤煙粒子をその電荷を取り除いた状態で排出
することができ、これにより、上記同様に壁面等への空
間電荷電界を小さくしてダスト等をなくすことができ
る。この場合、中和機能を有する装置を別途に設ける必
要がなく、印加電圧を下げることができるので、簡単な
構造で、安価な装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である電荷中和器が
付設された電気集じん機の構成を示す縦断面図である。
【図2】図1の電気集じん機の上面図である。
【図3】無声放電式電荷中和器の構成を示す斜視図であ
る。
【図4】図3の放電極板の構成を示す斜視図である。
【図5】無声放電式電荷中和器のプラズマ放電柱の発生
状況を示す断面図である。
【図6】プラズマ放電柱を用いた電荷中和原理を示す説
明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態である電気集じん機
の高圧給電の状態を示す説明図である。
【図8】集じん部での中和原理を示す説明図である。
【図9】集じん部の電圧と漏れ電荷量との関係を示す説
明図である。
【図10】流出側端面に電界集中部が付けられた高圧極
板の形状を示す斜視図である。
【図11】トンネル集じん装置の全体構成を示す斜視図
である。
【図12】従来の電気集じん機を示す縦断面図である。
【図13】図12の電気集じん機の上面図である。
【図14】上記従来の電気集じん機の集じん原理を示す
説明図である。
【図15】従来のコロナ放電式の電荷中和器を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1 帯電部 2 集じん部 50 電気集じん機 100 電荷中和器 110 プラズマ放電柱 200 電気集じん機 210 帯電部 220 集じん部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 武男 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 高松 武史 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 和田 晃 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 (72)発明者 川上 一美 神奈川県川崎市川崎区田辺新田1番1号 富士電機株式会社内 Fターム(参考) 4D054 AA07 BA02 BC03 BC18 BC33 EA30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中に浮遊する粒子に帯電部にて電荷
    を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん部で電界を加え
    ることによって集じんを行う電気集じん機であって、 前記集じん部の後段に、マイナスイオンとプラスイオン
    の両方の粒子が同時に存在するプラズマ放電柱を生成す
    る電荷中和器を設けたことを特徴とする電気集じん機。
  2. 【請求項2】 前記電荷中和器は、無声放電を行う無声
    放電式電荷中和器によって構成されることを特徴とする
    請求項1記載の電気集じん機。
  3. 【請求項3】 空気中に浮遊する粒子に帯電部にて電荷
    を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん部で電界を加え
    ることによって集じんを行う電気集じん機であって、 前記集じん部は、前記帯電部の高圧極性と逆の極性の高
    電圧を付与する高電圧付与手段を具えたことを特徴とす
    る電気集じん機。
  4. 【請求項4】 前記高電圧付与手段は、コロナ放電式中
    和器であることを特徴とする請求項3記載の電気集じん
    機。
  5. 【請求項5】 前記高電圧付与手段は、高圧極板の流出
    側端面に電界集中部が形成されたことを特徴とする請求
    項3又は4記載の電気集じん機。
  6. 【請求項6】 空気中に浮遊する粒子に帯電部にて電荷
    を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん部で電界を加え
    ることによって集じんを行う電気集じん方法であって、 前記集じん部から排出された前記粒子を、マイナスイオ
    ンとプラスイオンの両方の粒子が同時に存在するプラズ
    マ放電柱に導くことによって、電荷の中和を行うことを
    特徴とする電気集じん方法。
  7. 【請求項7】 前記電荷の中和は、無声放電式によって
    行うことを特徴とする請求項6記載の電気集じん方法。
  8. 【請求項8】 空気中に浮遊する粒子に帯電部にて電荷
    を与え、該電荷が与えれた粒子に集じん部で電界を加え
    ることによって集じんを行う電気集じん方法であって、 前記集じん部において、前記粒子に、前記帯電部の高圧
    極性と逆の極性の高電圧を付与することによって、電荷
    の中和を行うことを特徴とする電気集じん方法。
JP25160098A 1998-09-04 1998-09-04 電気集じん機および電気集じん方法 Expired - Fee Related JP3667109B2 (ja)

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