JP3769776B2 - 玉磨き揚送装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、搬送ベルトと玉磨き用の布ベルトとを対面させてパチンコ玉を磨きながら揚送する玉磨き揚送装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
本出願人は、汚れの付着した布ベルトの巻取り作業を自動的に行う玉磨き揚送装置として、先に特願平3−190678号(特開平5−7662号として公開されている)、及び特願平6−109803号に開示される技術を提案した。この先行技術は、使用済の布ベルトを引っ張る引張機構部の動力源としてモータを使用し、使用済の布ベルトを巻取る巻取駆動部の動力源としてもモータを使用していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように引張機構部での布ベルトの強制的な移動動作と、巻取駆動部での布ベルトの強制的な巻取動作とが別々の独立した駆動源(モータ)によって行われていたので、特に巻取駆動部の構造が複雑であるという構造的な欠点が存在しているばかりでなく、単位時間当りの布ベルトの引張長さと巻取長さとをそれぞれ調整しても巻取駆動部における使用済布ベルトの巻き状態に巻き乱れが生じ、最悪の場合には、その巻き乱れによって最後まで布ベルトを巻取ることができないという不都合が生ずる場合があった。本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、布ベルトの巻取部の構造が簡単で巻き乱れのない玉磨き揚送装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、本発明においては、搬送ベルトと玉磨き用の布ベルトとを対面させてパチンコ玉を磨きながら揚送する玉磨き揚送装置において、該玉磨き揚送装置の背面であって、その上部にモータの駆動力により使用済の布ベルトを引っ張る引張ユニットと、その中程に使用前の布ベルトを装着し且つ使用済の布ベルトを巻き取る布ベルト装着ユニットと、その下部に布ベルトの移動を停止するチャッキングユニットと、をそれぞれ取り付け、前記布ベルト装着ユニットは、使用前の布ベルトロールを巻装した布ベルト装着軸を落し入れ装着し得る第1の溝と、該第1の溝の上部であって使用前布ベルトロールと前記チャッキングユニットとの間に前記使用前布ベルトロールから引き出された布ベルトが差し渡されて布ベルトの移動に従って回転する補助ローラ及び該補助ローラと当接しながら回転し且つ使用済の布ベルトをロール状に巻き取る巻取ローラをそれぞれ上下重合して落し入れ装着し得る第2の溝と、が形成された一対の取付枠によって構成したことを特徴とするものである。
【0005】
また、前記取付枠に、前記第2の溝の前方であって使用済布ベルトと前記引張ユニットとの間に掛け渡される布ベルトの緊張力を付与するウェイトローラを摺動自在に装着し得る第3の溝を設けたことを特徴とすることにより、巻取ローラに巻取られる布ベルトがウェイトローラによって常時緊張された状態で巻取られるので、巻き乱れがなく、布ベルトを最後まで巻取ることができる。前記チャッキングユニットは、前記布ベルトを挟持する一対のチャッキング部材を有すると共に、一方のチャッキング部材を前記玉磨き揚送装置の背面に止着される取付枠に固着し、他方のチャッキング部材を前記取付枠に対して開閉自在に軸支し得る開閉蓋に固着し、いずれか一方のチャッキング部材を電気的駆動源によってチャッキング状態と非チャッキング状態とに移動し得るようにしたことにより、布ベルトのチャッキングユニットへの装着を極めて簡単に行うことができる点で有利である。
【0006】
【作用】
チャッキングユニットを非チャッキング状態として、引張ユニットのモータを駆動することにより、布ベルト全体が引っ張られる。布ベルトが引っ張られると、補助ローラが回転し、これに当接している巻取ローラも回転するので、引張ユニットによって引っ張られた布ベルトが巻取ローラに巻装される。つまり、本発明においては、巻取ローラへの使用済の布ベルトの巻取動作を布ベルトが引っ張られて移動する際に回転する補助ローラに従動させて巻取ローラを回転せしめるようにしているので、構造が極めて簡単であり、また、1つのモータの駆動力によって布ベルトの引張動作と巻取動作とが行われるので、単位時間当りの布ベルトの引張長さと巻取長さとの関係が常に一定である。
【0007】
【実施例】
以下、図面を参照して、本発明の実施例について説明する。まず、図1を参照して、実施例に係る玉磨き揚送装置10を内蔵するパチンコ島台1の構成について簡単に説明する。図1は、パチンコ島台1の中央部分の側面図である。図において、周知のように、パチンコ島台1は、複数のパチンコ機2を背向列設するものであり、その内部にパチンコ機2で使用するパチンコ玉を循環せしめる循環機構を内蔵している。そして、循環機構の一部として、本実施例の要部を構成する玉磨き揚送装置10がパチンコ島台1のほぼ中央に形成される玉磨き揚送装置収納部3に収納設置されている。この玉磨き揚送装置収納部3は、その一側面が開閉式の開放扉となっており、玉磨き揚送装置10に故障等が生じた場合には、この開放扉を開放して行うことができる。また、玉磨き揚送装置収納部3の内側側壁には、玉磨き揚送装置10の後述する布ベルト90の巻取動作を制御するための制御回路が内蔵されるコントロール基板4が取り付けられている。
【0008】
次に、本実施例の要部を構成する玉磨き揚送装置10の全体の構成について図2及び図3を参照して説明する。図2は、玉磨き揚送装置10の布ベルト90が装着していない状態の後方から見た斜視図であり、図3は、玉磨き揚送装置10の布ベルト90が装着してある状態の後方から見た斜視図である。図において、玉磨き揚送装置10は、支持台11の上部に揚送筒本体12が垂直状に立設され、揚送筒本体12の内部を下部に支持されるモータ内蔵プーリ13によって駆動される搬送ベルト14が周回するようになっている。そして、揚送筒本体12の下部には、玉磨き前のパチンコ玉が流入する玉流入口15が形成され、揚送筒本体12の上部には、玉磨き後のパチンコ玉が排出される玉排出口16が形成されている。したがって、玉流入口15から流入したパチンコ玉は、搬送ベルト14によって揚送され、玉排出口16から排出されるが、その揚送される過程で後述する布ベルト90との摩擦力によってパチンコ玉に付着した汚れが拭き取られ、玉排出口16からは、きれいにされたパチンコ玉が排出されることになる。
【0009】
一方、前記した揚送筒本体12の背面側には、カバー板17が一側辺を軸支されて開閉自在に取り付けられている。このカバー板17は、前記搬送ベルト14や布ベルト90を玉磨き揚送装置10に装着する際に開放されるものであると共に、布ベルト90自体がカバー板17を周回するように装着される。そして、搬送ベルト14や布ベルト90が装着された時には、止着レバー装置18(図1参照;図示の止着レバー装置18は、軸子側であって係止側は反対側にある)によってカバー板17を揚送筒本体12に対面させた状態に維持される。ただし、詳細には説明しないが、揚送筒本体12とカバー板17との間には、隙間19が形成されることとなるが、この隙間19は、止着レバー装置18によってその寸法を設定することができ、その設定値に応じて揚送されるパチンコ玉への圧力を変化させることができる。
【0010】
ところで、上記したカバー板17の背面には、本実施例の要部を構成する引張ユニット20と、布ベルト装着ユニット50と、チャッキングユニット62とが取り付けられている。引張ユニット20は、モータ30の駆動力により使用済の布ベルト90を引っ張るものであり、布ベルト装着ユニット50は、使用前後の布ベルト90をロール状に装着するものであり、チャッキングユニット62は、布ベルト90の移動を停止せしめるものである。なお、図示の実施例においては、布ベルト装着ユニット50が設けられる上部取付枠51とチャッキングユニット62が設けられる下部取付枠板53とは、一体的に連結され、その一体連結された状態で、後述する装着金具83,84によってカバー板17の背面に取り付けられている。
【0011】
そこで、まず、引張ユニット20の構成について、図6乃至図8を参照して説明する。図6は、引張ユニット20の斜視図であり、図7は、布ベルト90を圧着挟持した状態での引張ユニット20の側面図であり、図8は、布ベルト90を圧着挟持する状態を示す引張ユニット20の側面図である。図において、引張ユニット20は、前記カバー板17の背面にカバー板17の側面を挟持する取付枠板21に集約して設けられている。即ち、取付枠板21は、図6に示すように、前面上下面が開放したコ字状に形成され、その側面を延設して形成した取付挟持片22をカバー板17の側面に当接挟持した状態で取付挟持片22の上下に形成された取付長穴23にボルト24を貫通させて螺着することにより、引張ユニット20をカバー板17の背面に取り付けている。
【0012】
また、取付枠板21の下部内側には、駆動ローラ25が回転自在に軸支され、、該駆動ローラ25の駆動軸26が取付枠板21の一側外部に突出し、その突出した駆動軸26にプーリ27が固着されている。また、このプーリ27には、ベルト29を介して上部に設けられるプーリ28が連結されるが、このプーリ28は、取付枠板21の上部内側に取り付けられるモータ30のモータ軸31に固着されるものである。したがって、モータ30が回転駆動することにより、プーリ27,28及びベルト29を介して駆動ローラ25が回転駆動せしめられることとなる。
【0013】
一方、取付枠板21の前面開放部には、上部の支軸33を中心にして開閉するカバー蓋32が設けられるが、該カバー蓋32の内側には、閉じた状態で前記駆動ローラ25のやや前方上下に当接する一対の圧接ローラ38a,38bがローラ取付部材37を介して取り付けられている。また、カバー蓋32の下方前方には、係止ハンドル34が回動自在に取り付けられ、該係止ハンドル34の回動軸がカバー蓋32の前面に突出して係止片35が固着されている。係止片35は、上下に延びる棒状部材であり、カバー蓋32を閉じた状態で係止ハンドル34を回動することにより、係止片35が取付枠板21の下端前方に差し渡される部材に形成される係止穴36に係止されるようになっている。また、係止ハンドル34によってカバー蓋32を係止した状態では、駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとが当接した状態となっている。
【0014】
ところで、駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとの間に布ベルト90を嵌挿する際には、カバー蓋32を開放した状態で、図8に示すように、取付枠板21の上方開口から布ベルト90を挿入して駆動ローラ25の前方から下方に垂らし、後述するウェイトローラ60に掛けてから巻取ローラ56に巻取り、その後、カバー蓋32を閉じて係止ハンドル34を回動して係止片35と係止穴36とを係合させることにより、極めて簡単に布ベルト90を駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとで圧接した状態とさせることができる。
【0015】
上記のように構成される引張ユニット20は、後述するチャッキングユニット62が非チャッキング状態となっているときに、モータ30が回転すると、駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとの圧接力により布ベルト90を引っ張って下方に移動させることとなるが、この引張ユニット20が布ベルト90を移動させる唯一の構成である。
【0016】
なお、上記した引張ユニット20には、そのカバー蓋32に始動スイッチ39と強制停止スイッチ40とが設けられている。始動スイッチ39は、布ベルト90を巻き取りたいときに押圧操作することにより、前記コントロール基板4からの指令に基づいてモータ30が駆動を開始し、予め定めた一定時間(例えば、布ベルト90の使用面を巻き取る時間に相当)が経過したときに停止させるものである。また、強制停止スイッチ40は、始動スイッチ39の操作後上記一定時間の経過前にモータ30の駆動を停止したいときに操作するものである。
【0017】
次に、図4、図5、及び図9を参照して布ベルト装着ユニット50の構成について説明する。図4及び図5は、引張ユニット20と布ベルト装着ユニット50とチャッキングユニット62との関係を示す側面図であり、図9は、布ベルト装着ユニット50及びチャッキングユニット62の斜視図である。図において、布ベルト装着ユニット50は、図9に示すように、左右一対の長方形状の上部取付枠51に集約して設けられるものであり、その上部取付枠51は、その上部を連結片52によって連結固定され、その下部をチャッキングユニット62が設けられる下部取付枠板53によって連結固定される。そして、下部取付枠板53をカバー板17の下方部に固着される下部装着金具83に差し込み係合した後に、カバー板17の側面に摺動自在に取り付けられている上部装着金具84の係止片84aを連結片52の内側端部に係合させるように下方にスライドさせ、その状態で上部装着金具84を止着しているボルトを螺着することにより、布ベルト装着ユニット50及びチャッキングユニット62をカバー板17の背面に取り付けるものである。
【0018】
ところで、上記した上部取付枠51には、使用前の布ベルトロール90aを巻装した布ベルト装着軸58を落し入れ装着し得る第1の溝としての鍵溝57と、該鍵溝57の上部であって使用前布ベルトロール90aとチャッキングユニット62との間に使用前布ベルトロール90aから引き出された布ベルト90が差し渡されて布ベルト90の移動に従って回転する補助ローラ55及び該補助ローラ55と当接しながら回転し且つ使用済の布ベルトをロール状に巻き取る巻取ローラ56をそれぞれ上下重合して落し入れ装着し得る第2の溝としての装着長溝54と、該装着長溝54の前方であって使用済布ベルトロール90bと前記引張ユニット20との間に掛け渡される布ベルト90の緊張力を付与するウェイトローラ60を摺動自在に装着し得る第3の溝としての摺動溝59と、がそれぞれ形成されている。また、上部取付枠51のほぼ中心には、間隔保持杆61が差し渡されて全体を補強している。
【0019】
上記した構成のうち、布ベルト装着軸58を装着し得る鍵溝57や、巻取ローラ56を装着し得る装着長溝54の端部が開放した状態で形成されているので、布ベルト装着軸58や巻取ローラ56の装着作業を極めて簡単に行うことができる。また、補助ローラ55、巻取ローラ56、及びウェイトローラ60は、比較的重量があるもので構成されているので、それぞれの回転動作時に軸が振れて回転することがない。なお、装着長溝54の下端と鍵溝57との間隔は、使用前の布ベルトロール90aの半径よりもやや大きな間隔を有するように形成され、また、装着長溝54の深さも使用後の布ベルトロール90bの半径よりもやや大きな間隔を有するように形成されている。また、布ベルト装着ユニット50の作用については、後に詳述する。
【0020】
次に、チャッキングユニット62の構成のついて図9乃至図13を参照して説明する。図9は、前述したように布ベルト装着ユニット50及びチャッキングユニット62の斜視図であり、図10は、チャッキングユニット62の斜視図であり、図11は、主として開閉機構を示すチャッキングユニット62の斜視図であり、図12は、チャキング状態を示す側面図であり、図13は、非チャッキング状態を示す側面図である。
【0021】
図において、チャッキングユニット62は、前述したように下部取付枠板53に集約して設けられている。即ち、下部取付枠板53の下部両側には、取付片63が立設され、該取付片63間に1つのチャッキングゴム64が貼着されている。また、取付片63の一方には、蝶番76を介して開閉蓋としての開閉ボックス65が開閉自在に取り付けられ、取付片63の他方には、その開閉ボックス65の施錠機構の一部を構成する係止片77a,77bが連結形成されている。
【0022】
開閉ボックス65の前方上部には、その上下方向に規制バー66と支持バー67とが差し渡され、支持バー67には、そのほぼ全長に亘って揺動板68が揺動自在に軸支されている。揺動板68の下部前面には、前記チャッキングゴム64に対応するもう1つのチャッキングゴム69が貼着されている。また、上記揺動板68の後方には、回転軸70が回転自在に軸支されており、その回転軸70には、一対の偏心カム71が固着されている。また、回転軸70の一端側においては、開閉ボックス65の一側外部に固着される電気的駆動源としてのモータ75と図示しない歯車機構によって連結され、モータ75の回転によって正逆回転するようになっている。そして、モータ75の回転を制御するために、回転軸70の一側部には、スイッチングカム72が固着され、そのスイッチングカム72に所定間隔を離して突設される作動突起72a,72bによって作動される一対のスイッチ74a,74bがスイッチ取付板73を介して開閉ボックス65の前面裏側に取り付けられている。なお、上記した規制バー66、支持バー67、及び回動軸70の軸支側の軸受は、開閉ボックス65の軸支側の内側に固着される軸受板85に軸支されることにより行われている。なお、偏心カム71を移動せしめる電気的駆動源としてモータでなくても他の駆動源、例えば、ソレノイドであっても良い。
【0023】
また、開閉ボックス65は、前述したように蝶番76によって開閉自在になされているが、閉止時の施錠構造として、図11に示すように開放側の取付片63には、係止片77a,77bが突設形成され、開閉ボックス65側には、上記係止片77a,77bと係合する爪部80a,80bを有する鍵片79が案内片78に沿って摺動可能に設けられている。鍵片79には、常に下方に付勢するスプリング82が係止されると共に、開閉ボックス65の側壁外部に突出する操作レバー81が突設されている。したがって、開閉ボックス65を開放するときには、操作レバー81をスプリング82の付勢力に抗して上方に押圧して鍵片79を上動せしめて爪部80a,80bと係止片77a,77bとの係合を解除することにより簡単に行うことができる。そして開閉ボックス65を開放した状態では、対面するチャッキングゴム64,69の間に簡単に布ベルト90を通すことができ、布ベルト90を通した後に、開閉ボックス65を閉じて押圧することにより、鍵片79の爪部80a,80bと係止片77a,77bとが自動的に係合する。
【0024】
上記のようにして、開閉ボックス65を施錠した状態では、図12に示すように、揺動板68の裏面を偏心カム71が押圧した状態となるので、対面するチャッキングゴム64,69によって布ベルト90がチャッキング状態となって移動しないようになっている。このような状態からモータ75に回転指令が導出されたときには、回転軸70が回転し、作動突起72aがスイッチ74aをONすることによりその回転を停止する。回転が停止されたときには、偏心カム71が揺動板68の裏面を押圧した状態となっていないので、揺動板68の下端は後方に揺動し、対面するチャッキングゴム64,69の間に隙間が生じて布ベルト90をチャッキングしていない非チャッキング状態とする。このとき、図13に示すように、揺動板68の上端が規制バー66に当接するので、揺動板68が必要以上に揺動しないようになっている。このような非チャッキング状態となってから所定時間(前記引張ユニット20のモータ30の回転時間よりも僅かに短い時間が設定される)が経過したときに、モータ75が逆回転して回転軸70も逆方向に回転し、作動突起72bがスイッチ74bをONするまで回転する。回転が停止されたときには、偏心カム71が揺動板68の裏面を押圧した状態となっているので、揺動板68の下端が前方に揺動し、対面するチャッキングゴム64,69が布ベルト90をチャッキングした状態とするものである。
【0025】
次に、上記した構成からなる引張ユニット20と布ベルト装着ユニット50とチャッキングユニット62との作用について主として図4及び図5を参照して説明する。まず、布ベルト90を玉磨き揚送装置10に取り付ける作業について説明すると、引張ユニット20のカバー蓋32及びチャッキングユニット62の開閉ボックス65を開放した状態で新しい使用前布ベルトロール90aの布ベルト装着軸58を布ベルト装着ユニット50の鍵溝57に落とし入れた後、布ベルト90の先端を、補助ローラ55の上部を通してから開放しているチャッキングユニット62のチャッキングゴム64の前方に垂らし、その後、開放した状態のカバー板17の前面に下部から上部にかけて布ベルト90を差し渡し、引張ユニット20の開放した状態の駆動ローラ25の前方に布ベルト90を垂らしてウェイトローラ60の下を通して巻取ローラ56に図4において時計回転方向となるように巻つける。
【0026】
上記のような取付が終了した後には、まず、チャッキングユニット62の開閉ボックス65を閉めて一対のチャッキングゴム64,69で布ベルト90をチャッキングし、その後、引張ユニット20下方の布ベルト90を強く引っ張りながら、引張ユニット20のカバー蓋32を閉じて係止ハンドル34を回動して係止片35と係止穴36とを係止させる。この状態においては、駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとが布ベルト90を圧接した状態となっている。そして、その後、余分に引き出した布ベルト90を巻取ローラ56に巻つけて巻取る。この時、ウェイトローラ60が僅かに浮かぶ状態となるまで巻つけて巻取ローラ56に巻つけられる布ベルト90に常に緊張感を与えるようにすることが望ましい。以上により布ベルト90の装着が終了した後にカバー板17を閉じて止着レバー装置18を掛け、布ベルト90と搬送ベルト14とを対面させる。
【0027】
上記のようにして新しい布ベルト90の装着が終了することにより、直ちに玉磨き揚送装置10を稼働して玉磨き作用を行わせることができる。そして、例えば、1日の営業が終了して布ベルト90の巻取りを行わせるには、パチンコ島台1の玉磨き揚送装置収納部3の開閉扉を開放して引張ユニット20のカバー蓋32に設けられる始動スイッチ39をONする。始動スイッチ39のON信号が導出されると、コントロール基板4に形成される制御回路は、以下に説明するような制御を行う。
【0028】
まず、チャッキングユニット62のモータ75を回転駆動してチャッキングゴム64,69のチャッキング状態を解除して非チャッキング状態とし、その後、引張ユニット20のモータ30に回転指令を付与する。引張ユニット20のモータ30を駆動することにより、駆動ローラ25と圧接ローラ38a,38bとにより布ベルト90全体が引っ張られる。布ベルト90が引っ張られると、布ベルト装着ユニット50の補助ローラ55が回転し、これに当接している巻取ローラ56も回転するので、引張ユニット20によって引っ張られた布ベルト90が巻取ローラ56に巻装される。この際、巻取ローラ56に巻取られる布ベルト90がウェイトローラ60によって常時緊張された状態で巻取られるので、巻き乱れがない。このような巻取り動作が開始してから所定時間(新たな布ベルト90がカバー板17の前面に位置した状態となる時間)が経過すると、まず、チャッキングユニット62のモータ75が逆方向に回転してチャッキング状態となり、その後、僅かな時間差をおいて引張ユニット20のモータ30の駆動が停止される。これにより、布ベルト90の巻取り作業が終了し、このような作業が毎日営業の終了時に行われる。なお、布ベルト90の長さは、上記のような作業を毎日行うとして約1週間分の長さのものが使用される。
【0029】
上記したように、本実施例における玉磨き揚送装置10は、巻取ローラ56への使用済の布ベルト90bの巻取動作を布ベルト90が引っ張られて移動する際に回転する補助ローラ55に従動させて巻取ローラ56を回転せしめるようにしているので、構造が極めて簡単であり、また、1つのモータ30の駆動力によって布ベルト90の引張動作と巻取動作とが行われるので、単位時間当りの布ベルト90の引張長さと巻取長さとの関係が常に一定であり、しかもウェイトローラ60によって常時緊張された状態で巻取られるので、巻き乱れがなく、布ベルト90を最後まで巻取ることができる。
【0030】
なお、上記した実施例では、引張ユニット20のモータ30の駆動時間を布ベルト90の使用面が未使用面に入れ替わる時間として説明したが、経験則上、玉流入口15部分の汚れが極めてひどいので、その部分だけを上方に移動させてその後使用しても十分な玉磨き能力を発揮することができるので、上記の時間の半分や三分の一に設定しても良い。また、チャッキングユニット62のチャッキング部材としてチャッキングゴム64,69を例示したが、高い摩擦力を発揮するものであれば、合成樹脂や他の素材で構成したものでも良い。また、上記実施例では、布ベルト装着ユニット50とチャッキングユニット62とを上部取付枠51と下部取付枠板53とで一体化して装着金具83,84で装着したものを示したが、これらを別々に装着しても良いし、あるいは引張ユニット20をも一体化して3つのユニットを一体化装着し得るようにしても良い。
【0031】
更に、上記実施例では、1日の営業が終了する毎に始動スイッチ39を操作して布ベルト90の巻取り作業を自動的に行わせるものを示したが、例えば、布ベルト90の汚れ度を検知するセンサーを設け、その検知センサーがONした際に、前述した動作を行うようにしても良い。また、この際、玉磨き揚送装置10の玉流入口15への玉の流入をストップし、揚送装置10内にパチンコ玉が完全になくなった状態で布ベルト90の巻取り作業を行うことが望ましい。また、未使用の布ベルト90の残量が少なくなったことを検出するセンサーを設け、そのセンサーが作動したときに遊技場の店員に分かるように(視覚又は聴覚を通じて)報知しても良い。更に、新旧の布ベルトを交換する際には、新旧の布ベルトを特別な金具で連結した状態で引張ユニット20で引き回すことにより、新規な布ベルトを簡単に玉磨き揚送装置10に装着することができる。また、コントロール基板4を個々のパチンコ島台1毎に設けることなく、一箇所に設けて、その箇所で操作することにより遊技場内のすべての玉磨き揚送装置10の布ベルトの巻取り作業を行うようにしても良い。
【0032】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、本発明においては、巻取ローラへの使用済の布ベルトの巻取動作を布ベルトが引っ張られて移動する際に回転する補助ローラに従動させて巻取ローラを回転せしめるようにしているので、構造が極めて簡単であり、また、1つのモータの駆動力によって布ベルトの引張動作と巻取動作とが行われるので、単位時間当りの布ベルトの引張長さと巻取長さとの関係が常に一定である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例にかかる玉磨き揚送装置が適用されるパチンコ島台の中央部分の側面図である。
【図2】玉磨き揚送装置の布ベルトが装着していない状態の後方から見た斜視図である。
【図3】玉磨き揚送装置の布ベルトが装着してある状態の後方から見た斜視図である。
【図4】引張ユニットと布ベルト装着ユニットとチャッキングユニットとの関係を示す側面図である。
【図5】同じく引張ユニットと布ベルト装着ユニットとチャッキングユニットとの関係を示す側面図である。
【図6】引張ユニットの斜視図である。
【図7】布ベルトを圧着挟持した状態での引張ユニットの側面図である。
【図8】布ベルトを圧着挟持する状態を示す引張ユニットの側面図である。
【図9】布ベルト装着ユニット及びチャッキングユニット6斜視図である。
【図10】チャッキングユニットの斜視図である。
【図11】主として開閉機構を示すチャッキングユニットの斜視図である。
【図12】チャキング状態を示すチャッキングユニットの側面図である。
【図13】非チャッキング状態を示すチャッキングユニットの側面図である。
【符号の説明】
10 玉磨き揚送装置
14 搬送ベルト
17 カバー板(玉磨き揚送装置の背面)
18 止着レバー装置
20 引張ユニット
21 取付枠板
22 取付挟持片
25 駆動ローラ
30 モータ
32 カバー蓋
34 係止ハンドル
35 係止片
36 係止穴
38a,38b 圧接ローラ
39 始動スイッチ
50 布ベルト装着ユニット
51 上部取付枠(取付枠)
53 下部取付枠板(取付枠)
54 装着長溝(第2の溝)
55 補助ローラ
56 巻取ローラ
57 鍵溝(第1の溝)
58 布ベルト装着軸
59 摺動溝(第3の溝)
60 ウェイトローラ
62 チャッキングユニット
64 チャッキングゴム
65 開閉ボックス(開閉蓋)
66 規制バー
67 支持バー
68 揺動板
69 チャッキングゴム
70 回転軸
71 偏心カム
75 モータ(電気的駆動源)
76 蝶番
83 下部装着金具
84 上部装着金具
90 布ベルト
90a 使用前布ベルトロール
90b 使用後布ベルトロール
Claims (3)
- 搬送ベルトと玉磨き用の布ベルトとを対面させてパチンコ玉を磨きながら揚送する玉磨き揚送装置において、
該玉磨き揚送装置の背面であって、その上部にモータの駆動力により使用済の布ベルトを引っ張る引張ユニットと、その中程に使用前の布ベルトを装着し且つ使用済の布ベルトを巻き取る布ベルト装着ユニットと、その下部に布ベルトの移動を停止するチャッキングユニットと、をそれぞれ取り付け、
前記布ベルト装着ユニットは、使用前の布ベルトロールを巻装した布ベルト装着軸を落し入れ装着し得る第1の溝と、該第1の溝の上部であって使用前布ベルトロールと前記チャッキングユニットとの間に前記使用前布ベルトロールから引き出された布ベルトが差し渡されて布ベルトの移動に従って回転する補助ローラ及び該補助ローラと当接しながら回転し且つ使用済の布ベルトをロール状に巻き取る巻取ローラをそれぞれ上下重合して落し入れ装着し得る第2の溝と、が形成された一対の取付枠によって構成したことを特徴とする玉磨き揚送装置。 - 前記取付枠に、前記第2の溝の前方であって使用済布ベルトと前記引張ユニットとの間に掛け渡される布ベルトの緊張力を付与するウェイトローラを摺動自在に装着し得る第3の溝を設けたことを特徴とする請求項1記載の玉磨き揚送装置。
- 前記チャッキングユニットは、前記布ベルトを挟持する一対のチャッキング部材を有すると共に、一方のチャッキング部材を前記玉磨き揚送装置の背面に止着される取付枠に固着し、他方のチャッキング部材を前記取付枠に対して開閉自在に軸支し得る開閉蓋に固着し、
いずれか一方のチャッキング部材を電気的駆動源によってチャッキング状態と非チャッキング状態とに移動し得るようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の玉磨き揚送装置。
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JP17438995A JP3769776B2 (ja) | 1995-06-16 | 1995-06-16 | 玉磨き揚送装置 |
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-
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- 1995-06-16 JP JP17438995A patent/JP3769776B2/ja not_active Expired - Fee Related
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