JP3129950B2 - ベルトサンダー - Google Patents

ベルトサンダー

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JP3129950B2
JP3129950B2 JP27702895A JP27702895A JP3129950B2 JP 3129950 B2 JP3129950 B2 JP 3129950B2 JP 27702895 A JP27702895 A JP 27702895A JP 27702895 A JP27702895 A JP 27702895A JP 3129950 B2 JP3129950 B2 JP 3129950B2
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育郎 家崎
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アミテック株式会社
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サンディングベル
トと粉塵吸引用ホッパとの間にその隙間からの粉塵の漏
出を防止するための漏出規制板を備えたベルトサンダー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数のロール間に掛け渡したサンディン
グベルトを循環走行させつつワークを研削するベルトサ
ンダーにおいては、研削によって生じた粉塵を除去する
ための除塵装置が設けられる。この除塵装置の1つとし
て、サンディングベルトの研削面に対向してその一定の
走行領域に亘って広く開口するホッパを設け、走行する
サンディングベルトに吸い寄せられて一緒に移動する粉
塵を吸引するものがある。かかるホッパを設けることに
より、粉塵がサンディングベルトと共に一周してワーク
とサンディングベルトとの間に噛み込むことを防止でき
るようになる。
【0003】かかるホッパにおいては、その開口縁とサ
ンディングベルトとの間の隙間を通り抜けて粉塵が外部
へ漏出することを防止する必要があり、その手段とし
て、ホッパの開口縁からサンディングベルトへ向かって
突出する漏出規制板を設け、この漏出規制板の突出端縁
をサンディングベルトに極力接近させてその隙間を狭め
ることが行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の漏出
規制板はホッパの開口縁に固定して取り付けられてい
た。そのため、サンディングベルトを交換する等のメン
テナンスの際の作業性を考慮すると、漏出規制板の突出
端縁とサンディングベルトとの間隔をある程度空けるこ
とが望ましいが、そうすると粉塵の漏出を規制する効果
が低下してしまう。逆に、漏出規制板とサンディングベ
ルトの隙間を狭めて漏出規制効果を向上させようとする
と、メンテナンスの作業性の低下を来たすことになり、
さらには、サンディングベルトがブレや弛みを生じて漏
出規制板に当たった場合に漏出規制板やサンディングベ
ルトに過大な負荷がかかる虞がある。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、粉塵の漏出規制効果の向上とメンテナンス
の作業性の向上とを両立させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、複数
のロール間に掛け回されて走行することによりワークを
研削するサンディングベルトと、このサンディングベル
トに対向して開口するように設けられて前記ワークへの
研削により生じた粉塵を吸引するホッパと、このホッパ
の開口縁から前記サンディングベルトへ向かって突出す
ることにより前記ホッパと前記サンディングベルトとの
隙間からの粉塵の漏出を規制する漏出規制板とを備えた
ものにおいて、前記漏出規制板が、水平な姿勢で前記ホ
ッパの開口縁から突出して突出端縁を前記サンディング
ベルトに接近させた規制状態と、前記突出端縁を下向き
にして前記サンディングベルトから離間させた退避状態
との間で軸を中心とする回動変位を可能とされ、且つ、
規制状態から退避状態への変位の際には前記突出端縁が
前記サンディングベルトの走行方向と同方向へ旋回する
ように変位する構成とされ、前記漏出規制板に永久磁石
を取り付けるとともに、前記ホッパを構成する隔壁を磁
性材料とし、前記永久磁石がその磁力によって前記隔壁
に吸着することで前記漏出規制板が退避状態に保持され
るようになっており、前記永久磁石を前記漏出規制板に
おける前記突出端縁とは反対側の端部に配して、前記漏
出規制板の重量バランスを前記軸に関して前記突出端縁
側よりも前記永久磁石側の方が重くなるように設定する
ことで、前記漏出規制板を規制状態への変位方向へ付勢
したことを特徴とするベルトサンダー。
【0007】かかる構成の発明においては、ホッパによ
る粉塵の吸引を行うときには、漏出規制板を規制状態に
変位させるとホッパとサンディングベルトとの間に隙間
がほとんどなくなるため、粉塵の漏出が規制される。メ
ンテナンスの作業を行うときには、漏出規制板を退避状
態に変位させてサンディングベルトから離間させるとサ
ンディングベルトを緩めたり取外したりするときに漏出
規制板が邪魔にならず、作業性がよい。また、万一サン
ディングベルトが漏出規制板に当たったときには、漏出
規制板の突出端縁がサンディングベルトの走行方向と同
方向に旋回するように逃げる。
【0008】また、漏出規制板を規制状態への変位方向
に付勢する手段を備えているので、漏出規制板は、常に
は、規制状態に保持される。退避状態に変位されるとき
には付勢に抗して漏出規制板を押動させる。
【0009】さらに、漏出規制板を退避状態に保持でき
るから、メンテナンスの作業の際に漏出規制板を手で支
えておく必要がない。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、一対の羽根板を軸により開閉自在に連結してなる蝶
番を介して漏出規制板が取り付けられ、且つ、蝶番が、
一方の羽根板に形成したフック部を他方の羽根板に取り
付けた軸に対して取り外し可能に係合した構造になると
ころに特徴を有する。かかる構成の発明においては、漏
出規制板は蝶番の軸を介して揺動することにより規制状
態と退避状態との間で変位する。一方の羽根板のフック
を軸から外すと、漏出規制板がホッパから取り外され
る。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、漏出規制板が
サンディングベルトに対して接離するように変位可能と
なっているから、粉塵の漏出規制効果の向上とメンテナ
ンスの作業性の向上とを両立させることができる。さら
に、漏出規制板がサンディングベルトの走行方向に沿っ
て逃げるようになっているから、万一サンディングベル
トが漏出規制板に当たってもこれらに過大な負荷がかか
ることが防止される。
【0012】また、漏出規制板は付勢力によって規制状
態に保持されているから、退避状態への変位の際にロッ
ク解除等の操作が不要であり、作業性が向上する。
【0013】さらに、漏出規制板を退避状態に保持でき
るから、メンテナンスの作業性が向上する。
【0014】請求項2の発明によれば、漏出規制板の取
外しが容易だから、漏出規制板のメンテナンスの作業性
が向上する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図5を参照して説明する。まず、本実施
形態のベルトサンダーの全体構成について図1を参照し
て説明する。基台10には、左右一対のローラ12,1
3の間に掛け渡した送材ベルト14を送材モータ(図示
せず)によって正逆両方向に走行させる送材コンベア1
1が設けられている。この送材コンベア11に載せられ
たワークWは、サンディング領域を通過しつつ図1の左
右両方向へ往復搬送されるようになっている。
【0016】ワークWが図の左方向(以下、正方向とい
う)に向かって搬送されてサンディング領域に送り込ま
れると、送材コンベア11の上方に設けたサンディング
機構15によりワークWの上面に対してサンディングが
行われる。そして、サンディング機構15のサンディン
グ領域よりも左方位置に設けたセンサ16がワークWの
後端縁(図の右側の端縁)の通過を検知すると、ワーク
Wの正方向への搬送が停止される。
【0017】この後、サンディング機構15がワークW
と接触しないように上方へ退避し、送材モータが逆転し
てワークWが右方向(以下、逆方向という)へ搬送され
る。そして、ワークWがサンディング領域を通過し、サ
ンディング機構15のサンディング領域よりも右方位置
に設けたセンサ17がワークWの前端縁の通過を検知す
ると、ワークWの逆方向への搬送が停止される。
【0018】さらに、サンディング機構15がサンディ
ング可能な高さまで下降し、送材コンベア11によるワ
ークWの正方向への搬送が再び開始され、上記と同様に
してワークWへのサンディングが行われる。
【0019】上記の動作が繰り返されることにより、ワ
ークWを往復搬送する間に複数回に分けてサンディング
が行われる。そして、サンディングの回数が所定回数に
達すると、ワークWの逆方向への搬送は行われず、ワー
クWはそのまま正方向へ送り出され、ワークWへのサン
ディングが完了する。
【0020】次に、サンディング機構15について説明
する。基台10には上方へ進退可能に突出した昇降脚1
8が設けられ、この昇降脚18の上端に支持したハウジ
ング19にサンディング機構15が設けられている。基
台10に設けた昇降モータ(図示せず)を正逆両方向に
駆動して昇降脚18を進退させると、サンディング機構
15が所定寸法だけ昇降駆動されるようになっている。
【0021】サンディング機構15は、ハウジング19
の下部位置に回転可能に支持した駆動ロール20と従動
ロール21及びこの両ロール20,21の上方に支持し
たテンションロール22の間に無端状のサンディングベ
ルト23を掛け回すと共に、駆動ロール20と従動ロー
ル21の間に踏圧パッド24を設けた構造になる。サン
ディングモータ(図示せず)により駆動ロール20を回
転駆動するとサンディングベルト23が図1の反時計回
りに循環走行し、サンディング領域に送り込まれたワー
クWに対して踏圧パッド24がサンディングベルト23
を押し付けることによりワークWへのサンディングが行
われる。
【0022】サンディング機構15の右方には、ハウジ
ング19の天井面に達するまで上方に細長く延び、下端
の吸引口26を駆動ロール20の右側位置に開口させた
サンディング領域用ホッパ25が設けられている。この
サンディング領域用ホッパ25の吸引口26の開口縁に
は、その上縁から駆動ロール20に向かって斜め下方に
突出するホッパ覆い板27と、下縁からワークWの上面
に向かって斜め下方に突出するホッパ補助板28が設け
られている。かかるサンディング領域用ホッパ25によ
り、サンディングによって生じた粉塵が吸引されてベル
トサンダーの外部へ排出される。
【0023】さらに、上記サンディング領域用ホッパ2
5の左側壁を構成する仕切壁29とハウジング19の天
井面からテンションロール22の左方位置まで垂下した
隔壁30とによってサンディングベルト用ホッパ(本発
明の構成要件であるホッパ)31が構成されている。こ
のサンディングベルト用ホッパ31は、サンディングベ
ルト23におけるワークWとの接触位置からテンション
ロール22に沿って走行方向を変えた位置までのJ字状
の領域に亘って大きく開口している。このサンディング
ベルト用ホッパ31には、その隔壁30の開口縁からテ
ンションロール22の左面に向かってほぼ水平に突出す
る漏出規制板32が設けられている。走行するサンディ
ングベルト23の表面に吸い寄せられた粉塵は、サンデ
ィングベルト用ホッパ31内に吸引されることによって
除去されてベルトサンダーの外部へ排出される。
【0024】上記サンディングベルト用ホッパ31内に
は、サンディングベルト23に付着している粉塵を除去
するためのクリーニング装置33が設けられている。こ
のクリーニング装置33は、サンディングベルト23に
対して直交する方向の軸回りに回転するエア噴出口を備
え、このエア噴出口からサンディングベルト23に向か
ってエアを吹き付けることによりサンディングベルト2
3に付着している粉塵を吹き飛ばす。
【0025】ハウジング19の下部に右方へ突出させて
設けた右ブラケット34には逆送規制ロール35が設け
られている。この逆送規制ロール35は、周知の非可逆
クラッチ機構を備えたベアリング(図示せず)を介して
図1の時計回りの回転は可能であるが反時計回りの回転
は不能となっており、正方向へ搬送されつつサンディン
グされているワークWの上面に押圧しつつ接触する。こ
れにより、ワークWがサンディングベルト23との摩擦
により逆方向へ移動しようとしても、逆送規制ロール3
5との摩擦抵抗によりサンディング中にワークWが逆方
向へ移動することが規制される。
【0026】また、右ブラケット34には上記したワー
クWの逆方向への搬送停止用のセンサ17が取り付けら
れており、ハウジング19には上記したワークWの正方
向への搬送停止用のセンサ16が取り付けられている。
さらに、サンディング機構15の左側にはスリップ規制
ロール36が設けられている。このスリップ規制ロール
36は、エアシリンダ37により従動ロール21に押し
付けられるようになっており、サンディングベルト23
を従動ロール21との間で挟み付けることによりサンデ
ィングベルト23がスリップすることを防止するように
なっている。
【0027】次に、漏出規制板32の構成について詳し
く説明する。漏出規制板32はサンディングベルト用ホ
ッパ31の隔壁30の下端縁に沿って取り付けられてい
る。隔壁30のサンディングベルト23とは反対側の面
における前後両端位置には、スペーサ40を介して2つ
の蝶番41,41が取り付けられている。
【0028】この蝶番41は、二枚の羽根板42,43
とこの両羽根板42,43を開閉自在に連結する軸44
とからなる。一方の羽根板42の連結縁に形成した一対
の軸受筒部45,45には軸44が固着され、この軸4
4の両軸受筒45,45の間で露出した部分には、他方
の羽根板43の連結縁に形成したJ字形のフック部46
が係合されている。かかる構造としたことにより、フッ
ク部46は軸44に対して着脱が可能となっている。こ
の蝶番41のフック部46を有する羽根板43はビス4
8によって隔壁30に固定されている。一方、軸44を
備えた羽根板42には漏出規制板32がビス49によっ
て固定されている。
【0029】かかる蝶番41で支持されることにより、
漏出規制板32は規制状態と退避状態との間で90°の
角度の範囲で回動変位可能となっている。規制状態で
は、図2(A)に示すように、漏出規制板32が水平姿
勢となって隔壁30の下端縁からサンディングベルト2
3側へ右方向に突出し、その突出端縁32Aがサンディ
ングベルト23に対してほとんど隙間を空けないように
接近する。この突出端縁23Aの高さは、テンションロ
ール22の回転中心とほぼ同じ高さとなっている。退避
状態では、図2(B)に示すように、漏出規制板32が
その突出端縁32Aを真下に向けた姿勢となり、漏出規
制板32とサンディングベルト23との間、即ち、サン
ディングベルト用ホッパ31の開口縁とサンディングベ
ルト23との間に大きな間隙が空く。
【0030】かかる漏出規制板32には、その突出端縁
23Aとは反対側の端縁の両端を除く範囲を切欠して凹
部50が形成され、この凹部50には漏出規制板32の
規制状態における下面に取付板52が固着され、この取
付板52には板面を漏出規制板32と直角にした細長い
支持板51が固定されている。この支持板51には、ホ
ルダ53に収容された永久磁石(本発明の構成要件であ
る保持手段)54がホルダ53の両側のフランジ55,
55においてビス56により取り付けられている。
【0031】この永久磁石54は、漏出規制板32が水
平な規制状態にあるときにはホルダ53から上向きに突
出している。一方、隔壁30は鉄等の磁性材料からなっ
ている。したがって、漏出規制板32が退避状態に変位
すると、図2(B)に示すように永久磁石54がその磁
力によって隔壁30に吸着し、もって、漏出規制板32
が退避状態に保持されるようになっている。また、永久
磁石54をその磁力に抗して隔壁30から離間させるよ
うにした場合には、漏出規制板32を退避状態から規制
状態へ容易に変位させることができる。
【0032】尚、漏出規制板32に固着した取付板52
の一端は漏出規制板32から突出した摘み部57となっ
ており、この摘み部57を摘むことにより漏出規制板3
2の規制状態と退避状態との間の変位操作を容易に行う
ことができるようになっている。
【0033】かかる漏出規制板32は、全体の重量バラ
ンスが蝶番41の軸44に関して永久磁石54側の方が
重くなるように設定されている。これにより、漏出規制
板32には規制状態へ変位する方向の付勢力が付与され
ていることになる。したがって、漏出規制板32は、常
には、隔壁30の下端縁に形成したストッパ58に当接
する規制状態に保持される。また、上記した永久磁石5
4による退避状態への保持力はこの付勢力よりも大きく
設定されている。
【0034】次に、本実施形態作用について説明する。
ワークWに対してサンディングを行う間は、漏出規制板
32を規制状態にしておく。これにより、漏出規制板3
2の突出端縁32Aとサンディングベルト23との間に
殆ど隙間が空かなくなるため、走行するサンディングベ
ルト23の表面に引き寄せられた粉塵がサンディングベ
ルト23に追従してサンディングベルト用ホッパ31の
開口縁との隙間から漏出しようとすることが防止され
る。したがって、高い粉塵漏出規制効果が得られる。
【0035】サンディングベルト23の交換などのメン
テナンスの作業を行う際には、摘み部57を摘んで漏出
規制板32を規制状態から退避状態へ変位させる。この
ときに、漏出規制板32はその重量バランスによって規
制状態に付勢されているだけであることから、ロック解
除などの操作が不要であって単に付勢に抗して押すだけ
でよく、作業性の向上が図られている。
【0036】漏出規制板32を退避状態に変位させるの
に伴い、漏出規制板32の突出端縁32Aが下方へ旋回
しつつサンディングベルト23から離間するように退避
し、サンディングベルト23の左方には大きな空間が空
く。したがって、サンディングベルト23を緩めてテン
ションロール22から外すとき等にサンディングベルト
23が隔壁30や漏出規制板32に当たる虞がなく、サ
ンディングベルト23の交換作業等を円滑に行うことが
でき、メンテナンスの作業性がよい。しかも、漏出規制
板32は永久磁石54によって退避状態に保持されるか
ら、メンテナンスの最中に漏出規制板32を手で支えて
おく必要がなく、この点においてもメンテナンスの作業
性向上が図られている。
【0037】メンテナンスの作業が終わって再びサンデ
ィングを行うときには、漏出規制板32を規制状態に復
帰させる。このとき、退避状態への保持手段は永久磁石
54の磁力を利用しているから、退避状態から規制状態
に変位させる際にはロック解除などの操作は不要であっ
て単に磁力に抗して押すだけでよい。このようにして永
久磁石54を隔壁から離間させると、漏出規制板32は
その重量バランスによる付勢にしたがって規制状態に自
動的に復動する。
【0038】このように、本実施形態によれば、漏出規
制板32を粉塵の漏出規制に好適な規制状態とメンテナ
ンス作業に好適な退避状態との間での変位を可能とした
から、粉塵の漏出規制効果の向上とメンテナンスの作業
性の向上とを両立させることが実現されている。
【0039】また、漏出規制板32が規制状態から退避
状態に変位するときには漏出規制板32の突出端縁32
Aがサンディングベルト23の走行方向に沿って旋回す
るように変位する。しかも、漏出規制板32の規制状態
への保持はロック機構によるのではなくて単に付勢力に
よって行われている。したがって、規制状態にある漏出
規制板32に対して万一走行中のサンディングベルト2
3が当たっても、漏出規制板32はその突出端縁32A
をサンディングベルト23の走行方向に沿って旋回させ
つつ退避状態に向かって円滑に変位することができる。
したがって、サンディングベルト23や漏出規制板32
に過大な負荷がかかる虞はない。
【0040】さらに、漏出規制板32を隔壁30に取り
付ける手段として離脱可能な一対の羽根板42,43か
らなる蝶番41が用いられており、漏出規制板32を交
換する場合には、漏出規制板32を退避状態かこれに近
い状態に変位させ、漏出規制板32を上方へ持ち上げる
ようにする。すると、軸44がフック部46から抜き取
られるようにして外され、漏出規制板32が羽根板42
と共に隔壁30から取り外される。漏出規制板32を取
り付ける場合にも同じ要領で作業を行う。このように、
漏出規制板32の着脱に際しては、ビス49を緩めたり
締め付けたりという煩雑な作業が不要だから、作業性に
優れている。
【0041】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0042】(1)上記実施形態では、漏出規制板32
を蝶番41によって支持する場合について説明したが、
本発明によれば、例えばリンクを用いる等の手段によっ
て漏出規制板32を支持する構成としてもよい。
【0043】(2)上記実施形態では、漏出規制板32
を規制状態への変位方向へ付勢する手段として漏出規制
板32自身の重量バランスを利用した場合について説明
したが、本発明によれば、スプリングや錘を用いるよう
にしてもよい。
【0044】(3)上記実施形態では、漏出規制板32
の規制状態への保持手段として付勢力を利用した場合に
ついて説明したが、本発明によれば、磁力の弱い磁石の
ように比較的弱い力でも容易に退避状態へ変位できる他
の手段を用いる構成としてもよい。
【0045】(4)上記実施形態では、漏出規制板32
を退避状態に保持する手段として永久磁石の磁力を利用
した場合について説明したが、本発明によれば、フック
の係合などロック機構を用いる構成としてもよい。
【0046】(5)上記実施形態では、漏出規制板32
を退避状態に保持する手段を設けた場合について説明し
たが、本発明によれば、漏出規制板32を退避状態に保
持する手段を設けず、漏出規制板32を手で支える構成
としてもよい。
【0047】(6)上記実施形態では、漏出規制板32
を規制状態に付勢すると共に退避状態に保持する手段を
設けた場合ついて説明したが、本発明によれば、弱い磁
力等によって漏出規制板32を規制状態に保持するロッ
ク手段を設けると共にこのロック手段よりも弱い力で退
避状態に付勢する手段を設ける構成としてもよい。
【0048】(7)上記実施形態では、漏出規制板32
をテンションロール22の左側面に向かって突出するよ
うに設けた場合について説明したが、サンディングベル
ト用ホッパの開口領域が変更された場合にはこれにあわ
せて漏出規制板32を他の位置に設けるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の全体正面図
【図2】漏出規制板の拡大正面図であり、(A)は漏出
規制板が規制状態に変位した状態をあらわし、(B)は
漏出規制板が退避状態に変位した状態をあらわす
【図3】漏出規制板の左側面図
【図4】漏出規制板の平面図
【図5】蝶番の分解斜視図
【符号の説明】
20…駆動ロール 21…従動ロール 22…テンションロール 23…サンディングベルト 31…サンディングベルト用ホッパ(ホッパ) 32…漏出規制板 41…蝶番 42,43…羽根板 44…軸 46…フック部 54…永久磁石(保持手段) W…ワーク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 55/08 B24B 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロール間に掛け回されて走行する
    ことによりワークを研削するサンディングベルトと、こ
    のサンディングベルトに対向して開口するように設けら
    れて前記ワークへの研削により生じた粉塵を吸引するホ
    ッパと、このホッパの開口縁から前記サンディングベル
    トへ向かって突出することにより前記ホッパと前記サン
    ディングベルトとの隙間からの粉塵の漏出を規制する漏
    出規制板とを備えたものにおいて、 前記漏出規制板が、水平な姿勢で前記ホッパの開口縁か
    ら突出して突出端縁を前記サンディングベルトに接近さ
    せた規制状態と、前記突出端縁を下向きにして前記サン
    ディングベルトから離間させた退避状態との間で軸を中
    心とする回動変位を可能とされ、且つ、規制状態から退
    避状態への変位の際には前記突出端縁が前記サンディン
    グベルトの走行方向と同方向へ旋回するように変位する
    構成とされ、 前記漏出規制板に永久磁石を取り付けるとともに、前記
    ホッパを構成する隔壁を磁性材料とし、前記永久磁石が
    その磁力によって前記隔壁に吸着することで前記漏出規
    制板が退避状態に保持されるようになっており、 前記永久磁石を前記漏出規制板における前記突出端縁と
    は反対側の端部に配して、前記漏出規制板の重量バラン
    スを前記軸に関して前記突出端縁側よりも前記永久磁石
    側の方が重くなるように設定することで、前記漏出規制
    板を規制状態への変位方向へ付勢した ことを特徴とする
    ベルトサンダー。
  2. 【請求項2】 一対の羽根板を軸により開閉自在に連結
    してなる蝶番を介して漏出規制板が取り付けられ、且
    つ、前記蝶番が、一方の前記羽根板に形成したフック部
    を他方の前記羽根板に取り付けた前記軸に対して取り外
    し可能に係合した構造になっていることを特徴とする
    求項1記載のベルトサンダー。
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