JP3004197B2 - ベルトサンダー - Google Patents

ベルトサンダー

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JP3004197B2
JP3004197B2 JP27702995A JP27702995A JP3004197B2 JP 3004197 B2 JP3004197 B2 JP 3004197B2 JP 27702995 A JP27702995 A JP 27702995A JP 27702995 A JP27702995 A JP 27702995A JP 3004197 B2 JP3004197 B2 JP 3004197B2
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育郎 家崎
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アミテック株式会社
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークを往復搬送
しつつ研削を行うベルトサンダーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種のベルトサンダーとしては、ワー
クを往復搬送可能なコンベアの上方にサンディングベル
トを備えたサンディング機構を設け、正方向に搬送され
てサンディング領域に送り込まれたワークに対してサン
ディングベルトが走行しつつ接触することにより研削を
行い、ワークがサンディング領域を通過した後にそのワ
ークを研削することなく逆送し、再び正方向に搬送して
研削する、という工程を繰り返すようになっている。
【0003】このようなベルトサンダーにおいては、ワ
ークを逆送するときにコンベアの上方に設けた部材がワ
ークと干渉しないようにしておく必要がある。その手段
として、コンベアの上方に設けたサンディング機構をそ
の他の部材と共に上昇させるという方法がとられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ベルトサンダーには、
サンディングベルトをワークへ押圧するための踏圧パッ
ド、ワークの搬送を安定させるためにワークの上面を押
圧する押圧ロール、及び、粉塵吸引用のホッパの開口縁
とワークとの隙間からの粉塵の漏出を規制するためのホ
ッパ補助板をサンディング機構に設けたものがある。踏
圧パッドと押圧ロールは押圧力を発揮するためにワーク
の上面と対向するように下方へ付勢された状態となって
おり、ホッパ補助板もワークの上面に当接させる必要性
からやはり下方へ付勢されている。したがって、これら
の部材はサンディング機構と共に上昇させたときにサン
ディング機構よりも下方へ突出することになる。このた
め、従来では、サンディング機構の上昇量として、サン
ディング機構自体をワークから退避させるための寸法
に、踏圧パッド、押圧ロール及びホッパ補助板のサンデ
ィング機構からの最大突出量を加えた寸法を設定しなけ
ればならない。サンディング機構は比較的重量が大であ
ることから、その昇降ストロークが大きくなることは昇
降に要する時間が長くかかる等の不具合を招くことにな
り、その結果研削工程全体の効率低下を来すことにな
る。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、サンディング機構の昇降量を最小限に抑え
ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、サン
ディング領域の両側に延びる搬送経路に沿ってワークを
正逆両方向へ往復搬送可能なコンベアと、ハウジングに
支持され、サンディング領域へ送り込まれた前記ワーク
を研削可能なサンディングベルトとこのサンディングベ
ルトを前記ワーク側へ押圧可能な踏圧パッドとを備えた
サンディング機構と、このサンディング機構を前記ハウ
ジングとともに前記ワークに対して進退する方向へ駆動
可能なサンディング機構駆動装置と、前記踏圧パッドを
前記ハウジングに対して相対的に、且つ前記ワークから
退避する方向へ駆動可能な踏圧パッド駆動装置と、前記
ハウジングに設けられ、前記ワークを前記コンベア側へ
押圧可能な押圧ロールと、この押圧ロールを前記ハウジ
ングに対して相対的に、且つ前記ワークから退避する方
向へ駆動可能な押圧ロール駆動装置と、サンディング領
域に向かって開口するように設けられて前記ワークへの
研削により生じた粉塵を吸引するホッパと、前記ハウジ
ングに設けられ、前記ホッパの開口部から突出して前記
ワーク側へ付勢されることにより前記ホッパと前記ワー
クとの隙間からの粉塵の漏出を規制するホッパ補助板
と、このホッパ補助板を前記ハウジングに対して相対的
に、且つ前記ワークから退避する方向へ駆動可能なホッ
パ補助板駆動装置とを備え、前記ワークを研削せずに逆
方向へ搬送するときには、前記サンディング機構駆動装
置の作動により前記サンディング機構、前記踏圧パッ
ド、前記押圧ロール及び前記ホッパ補助板が前記ハウジ
ングと一体となって退避し、さらに前記踏圧パッド、前
記押えロール及び前記ホッパ補助板が前記ハウジングに
対して前記ワークから退避する方向へ変位する構成とし
【0007】かかる構成の発明においては、正方向へ搬
送されてサンディング領域に送り込まれたワークは、踏
圧パッドで押圧されつつサンディングベルトにより研削
される。この間、ワークは押圧ロールにより安定して搬
送され、研削によって生じた粉塵はホッパに吸引され、
その粉塵がホッパとワークとの隙間からの粉塵の漏出が
ホッパ補助板によって規制される。ワークがサンディン
グ領域を通過すると、ワークは研削されずに逆方向へ搬
送され、サンディング領域を通過して供給位置に戻る。
このとき、サンディング機構、踏圧パッド、押圧ロール
及びホッパ補助板はワークから退避する方向へ変位する
ため、これらがワークと干渉する虞はない。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、ワークに対する研削の回数を、研削前のワークの厚
さ寸法と研削完了時の仕上り厚さ寸法との差の値を1回
の研削時の切込み量で除した値に基づいて設定し、その
設定研削回数と同じ回数の研削が完了したことを条件に
ワークが研削時に引き続いてさらに正方向へ搬送されて
機外へ送り出される構成としたところに特徴を有する。
かかる構成の発明においては、研削が行われたときにそ
の研削回数が設定回数に至らない場合には、ワークが逆
方向へ搬送されて再び研削が行われる。研削回数が設定
回数に到達すると、ワークの逆方向への搬送は行われ
ず、さらに正方向へ搬送されて機外へ送り出される。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、送材モータにより駆動されてワークを
サンディング領域へ搬送するコンベアと、サンディング
モータにより走行しつつサンディング領域に送り込まれ
たワークを研削するサンディング機構と、サンディング
モータの負荷を検出する負荷検出手段と、負荷検出手段
の検出値が所定値を超えたことを条件に送材モータの駆
動速度を低下させる制御手段とを備えてなる構成とした
ところに特徴を有する。かかる構成の発明においては、
研削の異常によってサンディングモータの負荷が一定以
上になると、送材モータの駆動速度が下がってワークの
搬送速度が遅くなり、これによってワークへの研削が正
常に戻る。
【0010】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、ワークを研削
せずに逆方向へ搬送する際に、サンディング機構だけで
なく、踏圧パッド、押圧ロール及びホッパ補助板も退避
するようになっているから、サンディング機構全体の退
避量が最小限の寸法で済む。
【0011】請求項2の発明によれば、ワークの厚さが
所定の仕上がり寸法になったところで研削が停止されて
ワークが自動的に機外へ送り出されるから、研削が行わ
れる度にワークの厚さを測定して更なる研削の必要の有
無を判断する作業を行わずに済む。
【0012】請求項3の発明によれぱ、サンディングモ
ータの負荷の検出によってワークへの研削の異常を検出
すると共に、送材モータの速度調整によって研削を正常
に戻すようになっているから、ワークに対して良好な研
削を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
形態を図1乃至図16を参照して説明する。まず、本実
施形態のベルトサンダーの全体構成について図1を参照
して説明する。基台10には、左右一対のローラ12,
13の間に掛け渡した送材ベルト14を送材モータ(図
1には示さない)によって正逆両方向に走行させる送材
コンベア11が設けられている。この送材コンベア11
に載せられたワークWは、サンディング領域を通過しつ
つ図1の左右両方向へ往復搬送されるようになってい
る。
【0014】ワークWが図の左方向(以下、正方向とい
う)に向かって搬送されてサンディング領域に送り込ま
れると、送材コンベア11の上方に設けたサンディング
機構15によりワークWの上面に対してサンディングが
行われる。そして、サンディング機構15のサンディン
グ領域よりも左方位置に設けたセンサ16がワークWの
後端縁(図の右側の端縁)の通過を検知すると、ワーク
Wの正方向への搬送が停止される。
【0015】この後、サンディング機構15がワークW
と接触しないように上方へ退避し、送材モータが逆転し
てワークWが右方向(以下、逆方向という)へ搬送され
る。そして、ワークWがサンディング領域を通過し、サ
ンディング機構15のサンディング領域よりも右方位置
に設けたセンサ17がワークWの前端縁の通過を検知す
ると、ワークWの逆方向への搬送が停止される。
【0016】さらに、サンディング機構15がサンディ
ング可能な高さまで下降し、送材コンベア11によるワ
ークWの正方向への搬送が再び開始され、上記と同様に
してワークWへのサンディングが行われる。
【0017】上記の動作が繰り返されることにより、ワ
ークWを往復搬送する間に複数回に分けてサンディング
が行われる。そして、サンディングの回数が所定回数に
達すると、ワークWの逆方向への搬送は行われず、ワー
クWはそのまま正方向へ送り出され、ワークWへのサン
ディングが完了する。尚、ワークWを往復搬送しつつサ
ンディングを行う際の詳しい制御動作については、後に
説明する。
【0018】次に、サンディング機構15について説明
する。基台10には上方へ進退可能に突出した昇降脚1
8が設けられ、この昇降脚18の上端に支持したハウジ
ング19にサンディング機構15が設けられている。基
台10に設けた昇降モータ(図示せず)を正逆両方向に
駆動して昇降脚18を進退させると、サンディング機構
15が所定寸法だけ昇降駆動されるようになっている。
この昇降モータと昇降脚18は本発明の構成要件である
サンディング機構駆動装置を構成する。
【0019】サンディング機構15は、ハウジング19
の下部位置に回転可能に支持した駆動ロール20と従動
ロール21及びこの両ロール20,21の上方に支持し
たテンションロール22の間に無端状のサンディングベ
ルト23を掛け回すと共に、駆動ロール20と従動ロー
ル21の間に踏圧パッド24を設けた構造になる。サン
ディングモータ(図1には示さない)により駆動ロール
20を回転駆動するとサンディングベルト23が図1の
反時計回りに循環走行し、サンディング領域に送り込ま
れたワークWに対して踏圧パッド24がサンディングベ
ルト23を押し付けることによりワークWへのサンディ
ングが行われる。
【0020】踏圧パッド24の取付け構造を図4及び図
5を参照して説明すると、駆動ロール20と従動ロール
21を支持するフレーム40には取付部材41を介して
エアシリンダ(本発明の構成要件である踏圧パッド駆動
装置)42がピストンロッド43を下向きに突出させて
固定されている。ピストンロッド43には昇降ロッド4
4が一体に連結され、昇降ロッド44の下端にはパッド
ホルダ45内に収容された踏圧パッド24が固着されて
いる。また、パッドホルダ45には踏圧パッド24を上
方へ付勢するスプリング46が装着されている。
【0021】ワークWへのサンディングが行われるとき
には、ピストンロッド43がスプリング46の付勢力よ
りも大きい力で踏圧パッド24を下方へ押圧し、踏圧パ
ッド24がサンディングベルト23をワークWへ押圧す
るようになる。ワークWへのサンディングが行われない
ときには、エアシリンダ42の押圧力がスプリング46
の付勢力よりも低下し、踏圧パッド24が駆動ロール2
0と従動ロール21の下端同士を結ぶサンディングベル
ト23よりも上方の位置に退避する。
【0022】サンディング機構15の右方には、ハウジ
ング19の天井面に達するまで上方に細長く延び、下端
の吸引口26を駆動ロール20の右側位置に開口させた
サンディング領域用ホッパ(本発明の構成要件であるホ
ッパ)25が設けられている。このサンディング領域用
ホッパ25の吸引口26の開口縁には、その上縁から駆
動ロール20に向かって斜め下方に突出するホッパ覆い
板27と、下縁からワークWの上面に向かって斜め下方
に突出するホッパ補助板28が設けられている。かかる
サンディング領域用ホッパ25により、サンディングに
よって生じた粉塵が吸引されてベルトサンダーの外部へ
排出される。
【0023】ホッパ補助板28の取付け構造を図6及び
図7について説明すると、フレーム50には駆動ロール
20側へ突出するブラケット51が取り付けられ、この
ブラケット51にはエアシリンダ(本発明の構成要件で
あるホッパ補助板駆動装置)52が支持軸53により揺
動可能に支持されている。このエアシリンダ52のピス
トンロッド54には、回動軸55に回動自由に嵌装され
た回動体56が連結軸57を介して連結され、この回動
体56には押動突出片58が一体に形成されている。そ
して、回動軸56にホッパ補助板28が一体回転可能に
固定されている。
【0024】ワークWへのサンディングが行われるとき
には、エアシリンダ52のピストンロッド54が収縮し
て押動突出片58が下方へ変位し、ホッパ補助板28が
その自重により駆動ロール20の下端よりも低い位置ま
で変位することが可能になり、もってホッパ補助板28
がワークWの上面に当接するようになる。これにより、
サンディング領域用ホッパ25の開口縁とワークWとの
隙間からの粉塵の漏出が防止される。
【0025】また、ワークWへのサンディングが行われ
ないときには、ピストンロッド54が伸長して押動突出
片58が上方へ変位し、ホッパ補助板28を強制的に上
方へ回動させる。これにより、ホッパ補助板28が駆動
ロール20の下端よりも上方に退避した位置へ変位され
る。
【0026】さらに、上記サンディング領域用ホッパ2
5の左側壁を構成する仕切壁29とハウジング19の天
井面からテンションロール22の左方位置まで垂下した
隔壁30とによってサンディングベルト用ホッパ31が
構成されている。このサンディングベルト用ホッパ31
は、サンディングベルト23におけるワークWとの接触
位置からテンションロール22に沿って走行方向を変え
た位置までのJ字状の領域に亘って大きく開口してい
る。このサンディングベルト用ホッパ31には、その隔
壁30の開口縁からテンションロール22の左面に向か
ってほぼ水平に突出する漏出規制板32が設けられてい
る。走行するサンディングベルト23の表面に吸い寄せ
られた粉塵は、サンディングベルト用ホッパ31内に吸
引されることによって除去されてベルトサンダーの外部
へ排出される。
【0027】上記サンディングベルト用ホッパ31内に
は、サンディングベルト23に付着している粉塵を除去
するためのクリーニング装置33が設けられている。こ
のクリーニング装置33は、サンディングベルト23に
対して直交する方向の軸回りに回転するエア噴出口を備
え、このエア噴出口からサンディングベルト23に向か
ってエアを吹き付けることによりサンディングベルト2
3に付着している粉塵を吹き飛ばす。
【0028】ハウジング19の下部に右方へ突出させて
設けた右ブラケット34には逆走規制ロール(本発明の
構成要件である押圧ロール)35が設けられている。こ
の逆走規制ロール35は、周知の非可逆クラッチ機構を
備えたベアリング(図示せず)を介して図1の時計回り
の回転は可能であるが反時計回りの回転は不能となって
おり、正方向へ搬送されつつサンディングされているワ
ークWの上面に押圧しつつ接触する。これにより、ワー
クWがサンディングベルト23との摩擦により逆方向へ
移動しようとしても、逆走規制ロール35との摩擦抵抗
によりサンディング中にワークWが逆方向へ移動するこ
とが規制される。
【0029】逆送規制ロール35の取付け構造を図8及
び図9を参照して説明する。フレーム60に取り付けた
ブラケット61にはエアシリンダ(本発明構成要件であ
る押圧ロール駆動装置)62がピストンロッド63を下
向きにして固定されている。ピストンロッド63には逆
転規制ロール35を回転可能に支持する支持軸64の両
端部がボルト65により一体に取り付けられている。
【0030】ワークWへのサンディングが行われるとき
には、エアシリンダ62のピストンロッド63が伸長し
て逆転規制ロール35が下方へ付勢され、逆転規制ロー
ル35がワークWの上面に所定の圧力で押圧され、もっ
てワークWの逆送が規制される。また、ワークWへのサ
ンディングが行われないときには、ピストンロッド63
が収縮し、逆転規制ロール35が駆動ロール20の下端
よりも上方の位置に退避する。
【0031】また、右ブラケット34には上記したワー
クWの逆方向への搬送停止用のセンサ17が取り付けら
れており、ハウジング19には上記したワークWの正方
向への搬送停止用のセンサ16が取り付けられている。
【0032】さらに、サンディング機構15の左側には
スリップ規制ロール36が設けられている。図10に示
すように、このスリップ規制ロール36は、エアシリン
ダ37のピストンロッド38により従動ロール21に押
し付けられるようになっており、サンディングベルト2
3を従動ロール21との間で挟み付けることによりサン
ディングベルト23がスリップすることを防止するよう
になっている。また、エアシリンダ37を作動してピス
トンロッド38を伸長させることにより、スリップ規制
ロール36をサンディングベルト23から離間させるこ
とができるようになっている。
【0033】次に、ワークWを往復搬送しつつサンディ
ングを行う際の制御動作について、図11乃至図16を
参照して説明する。ワークへの研削を行う際には、ま
ず、図11に示すように、電源を投入して送材速度、サ
ンディングベルトの走行速度、研削前のワーク厚さ、ワ
ークの仕上がり厚さ寸法、一回の研削時の切り込み量、
送材減速レベル等の研削条件を入力する(ステップS1
00)。
【0034】すると、ステップS101にて研削回数演
算処理が行われる。これは、図12に示すように、入力
された条件のうちのワーク厚さ、仕上げ寸法及び切り込
み量に基づいて各変数A,B,Cが設定され(ステップ
S102)、ステップS103にて、ワークの厚さ寸法
Aと研削完了時の仕上り厚さ寸法Bとの差の値を1回の
研削時の切込み量Cで除する演算を行う。この演算によ
って得られた商Dの値と余りEの値に基づき、ステップ
S104にて、ステップS104この余りEの値が0で
ある場合には研削回数がD回と設定され(S105)、
余りEの値が0より大きい場合には研削回数が(D+
1)回と設定される(ステップS106)。
【0035】次に、起動スイッチがオン操作されると
(ステップS107)、サンディングモータ403(図
15に示す)が起動すると共にサンディングベルト23
のテンション圧力、踏圧パッド24の押圧力、逆転規制
ロール35の押圧力等の条件が設定される(ステップS
108)。そして、送材スイッチがオン操作されると
(ステップS109)、研削カウンタSが「0」に初期
化され(ステップS110)、研削工程が実行される
(ステップS200)。
【0036】研削工程では、図13に示すように、まず
サンディング機構15が設定量だけ下降する(ステップ
S201)。このときの下降量はワーク上面から所定の
切り込み量となるように制御される。さらに、エアシリ
ンダ52が作動してホッパ補助板28が下降可能とな
り、エアシリンダ62とエアシリンダ42が作動して逆
転規制ロール35と踏圧パッド24が下降する(ステッ
プS202)。逆転規制ロール35と踏圧パッド24の
下降量はワークWに対して所定の押圧力となるように制
御される。
【0037】そして、送材モータ402(図15に示
す)が正転方向の駆動が開始されると(ステップS20
3)、ワークWが正方向へ搬送されてサンディング機構
15によって研削される。センサ16よりワークWの後
端がサンディング領域を通過したことが検知されると
(ステップS204)、所定の余裕時間が経過した後
(ステップS205)、研削カウンタSの値が1つ加算
され(ステップS206)、送材モータ402が停止し
(ステップS207)、メインルーチンにリターンす
る。
【0038】かかる研削工程が繰り返され、一回の研削
が終わる毎に研削回数Sが上記ステップS105又はS
106にて設定された値に達したか否かが比較される
(ステップS210)。研削回数Sが設定値に達すると
研削工程が完了し、送材モータ402がさらに正転駆動
してワークWが正方向に搬送され、機外へ送り出され
る。研削回数が設定値に達していない場合には、ワーク
逆走工程が実行される(ステップS300)。
【0039】ワーク逆走工程では、図14に示すよう
に、まずサンディング機構15が1mm上昇し(ステップ
S301)、さらにエアシリンダ52,62及び42が
作動してホッパ補助板28、逆転規制ロール35及び踏
圧パッド24が上昇し(ステップS302)、送材モー
タ402が高速で逆転駆動し(ステップS303)、ワ
ークWが逆方向へ搬送される。このとき、ワークWの逆
走経路前方には研削工程においてワークWの上面に当接
していた部材が上方へ退避しているから、ワークWは支
障なく搬送開始位置に戻ることができる。
【0040】そして、センサ17によりワークの逆走方
向後端がサンディング領域を通過したことが検知される
と(ステップS304)、所定の余裕時間が経過した後
(ステップS305)、送材モータ402が停止し(ス
テップS306)、メインルーチンにリターンする。
【0041】尚、上記の研削工程の実行中においては、
例えばタイマ割り込みによって常に図16に示す負荷監
視ルーチンが同時的に実行される。これは、サンディン
グモータ403の負荷レベルを検出すると共にその検出
した負荷レベルと研削開始前に予め設定した送材減速レ
ベルとを比較し(ステップS400)、負荷レベルが送
材減速レベルよりも小さい場合にはメインルーチンにリ
ターンして送材モータ402の速度を変えずに研削を続
け、負荷レベルが送材減速レベルよりも大きくなると送
材モータ402の駆動速度を低下させて送材速度を減速
する(ステップS401)ものである。
【0042】また、上記負荷監視ルーチンを実行する手
段は、図15に示すように、A/Dコンバータ(本発明
の構成要件である負荷検出手段)405とCPU(本発
明の構成要件である制御手段)406によって構成され
る。A/Dコンバータ405は、サンディングモータ4
03の駆動速度を制御するインバータ装置404の負荷
電流信号をデジタル変換してCPU406に入力する。
CPU406は、A/Dコンバータ405からの負荷電
流信号の値と予め設定した送材減速レベルの値とを比較
し、負荷電流信号が送材減速レベルを超えたことを条件
に送材モータ402を減速させる制御信号をインバータ
装置404に出力する。
【0043】かかる負荷監視ルーチン実行手段を設けた
ことにより、研削の異常によりサンディングモータ40
3の負荷が一定レベルよりも大きくなった場合には、送
材モータ402の駆動速度を下げてワークWの搬送速度
を遅くすることにより、サンディングモータ403の負
荷を軽減し、もって、ワークWへの研削を正常に戻すこ
とができるようになる。
【0044】上述のように、本実施形態では、ワークW
を研削せずに逆方向へ搬送する際に、サンディング機構
15だけでなく、踏圧パッド24、逆転規制ロール35
及びホッパ補助板28も上方へ退避するようになってい
るから、サンディング機構15全体の退避量が最小限の
寸法で済む。
【0045】また、本実施形態では、ワークWの厚さが
所定の仕上がり寸法になったところで研削が停止されて
ワークWが自動的に機外へ送り出されるから、研削が行
われる度にワークWの厚さを測定して更なる研削の必要
の有無を判断する作業を行わずに済み、作業効率が向上
する。
【0046】<他の実施形態>本発明は上記記述及び図
面によって説明した実施形態に限定されるものではな
く、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に
含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内
で種々変更して実施することができる。
【0047】(1)上記実施形態では、踏圧パッド、逆
転規制ロール、ホッパ補助板を退避方向へ変位させる駆
動手段としてエアシリンダを用いた場合について説明し
たが、本発明によれば、エアシリンダ以外の手段を用い
るようにしてもよい。
【0048】(2)上記実施形態では、押圧ロールが逆
転規制ロールである場合について説明したが、本発明に
よれば、押圧ロールが単にワークをコンベアへ押圧する
だけの機能をもつものであってもよい。
【0049】(3)上記実施形態では、負荷検出手段と
してサンディングモータの電流値を検出する場合につい
て説明したが、本発明によれば、負荷検出手段は、電圧
と電流の位相差や、サンディングモータの出力軸と駆動
ロールとを連結する回転軸の捻れを歪みセンサによって
検出するようにしてもよい。
【0050】(4)請求項3にかかる発明は、上記実施
形態のようにワークを往復搬送するベルトサンダーに限
らず、ワークを一方向のみに搬送するベルトサンダーに
も適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における全体の構成をあら
わす正面図
【図2】研削時におけるサンディング機構の拡大正面図
【図3】ワーク逆走時におけるサンディング機構の拡大
正面図
【図4】研削時における踏圧パッドの一部切欠拡大正面
【図5】ワーク逆走時における踏圧パッドの一部切欠拡
大正面図
【図6】研削時におけるホッパ補助板の一部切欠拡大正
面図
【図7】ワーク逆走時におけるホッパ補助板の一部切欠
拡大正面図
【図8】研削時における逆転規制ロールの断面図
【図9】ワーク逆走時における逆転規制ロールの一部切
欠側面図
【図10】スリップ規制ロールの一部切欠拡大正面図
【図11】研削開始から完了に至るメインルーチンのフ
ローチャート
【図12】研削回数演算処理のフローチャート
【図13】研削工程のフローチャート
【図14】ワーク逆走工程のフローチャート
【図15】負荷監視ルーチンの実行手段のブロック図
【図16】負荷監視ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
11…コンベア 15…サンディング機構 23…サンディングベルト 24…踏圧パッド 25…ホッパ 28…ホッパ補助板 35…逆送規制ロール(押圧ロール) 42…エアシリンダ(踏圧パッド駆動装置) 52…エアシリンダ(ホッパ補助板駆動装置) 62…エアシリンダ(押圧ロール駆動装置) W…ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−90457(JP,A) 特開 平3−86460(JP,A) 特開 平2−116463(JP,A) 特開 平1−188268(JP,A) 特開 平3−121767(JP,A) 実開 昭60−97248(JP,U) 実開 平4−57361(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 21/06 - 21/14 B24B 21/18 - 21/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サンディング領域の両側に延びる搬送経
    路に沿ってワークを正逆両方向へ往復搬送可能なコンベ
    アと、ハウジングに支持され、 サンディング領域へ送り込まれ
    た前記ワークを研削可能なサンディングベルトとこのサ
    ンディングベルトを前記ワーク側へ押圧可能な踏圧パッ
    ドとを備えたサンディング機構と、 このサンディング機構を前記ハウジングとともに前記ワ
    ークに対して進退する方向へ駆動可能なサンディング機
    構駆動装置と、 前記踏圧パッドを前記ハウジングに対して相対的に、且
    前記ワークから退避する方向へ駆動可能な踏圧パッド
    駆動装置と、前記ハウジングに設けられ、 前記ワークを前記コンベア
    側へ押圧可能な押圧ロールと、 この押圧ロールを前記ハウジングに対して相対的に、且
    前記ワークから退避する方向へ駆動可能な押圧ロール
    駆動装置と、 サンディング領域に向かって開口するように設けられて
    前記ワークへの研削により生じた粉塵を吸引するホッパ
    と、前記ハウジングに設けられ、前記 ホッパの開口部から突
    出して前記ワーク側へ付勢されることにより前記ホッパ
    と前記ワークとの隙間からの粉塵の漏出を規制するホッ
    パ補助板と、 このホッパ補助板を前記ハウジングに対して相対的に、
    且つ前記ワークから退避する方向へ駆動可能なホッパ補
    助板駆動装置とを備え、 前記ワークを研削せずに逆方向へ搬送するときには、
    記サンディング機構駆動装置の作動により前記サンディ
    ング機構、前記踏圧パッド、前記押圧ロール及び前記ホ
    ッパ補助板が前記ハウジングと一体となって退避し、さ
    らに前記踏圧パッド、前記押えロール及び前記ホッパ補
    助板が前記ハウジングに対して前記ワークから退避する
    方向へ変位する構成としたことを特徴とするベルトサン
    ダー。
  2. 【請求項2】 ワークに対する研削の回数を、研削前の
    ワークの厚さ寸法と研削完了時の仕上り厚さ寸法との差
    の値を1回の研削時の切込み量で除した値に基づいて設
    定し、その設定研削回数と同じ回数の研削が完了したこ
    とを条件に前記ワークが研削時に引き続いてさらに正方
    向へ搬送されて機外へ送り出される構成としたことを特
    徴とする請求項1記載のベルトサンダー。
  3. 【請求項3】 送材モータにより駆動されてワークをサ
    ンディング領域へ搬送するコンベアと、 サンディングモータにより走行しつつサンディング領域
    に送り込まれた前記ワークを研削するサンディング機構
    と、 前記サンディングモータの負荷を検出する負荷検出手段
    と、 前記負荷検出手段の検出値が所定値を超えたことを条件
    に前記送材モータの駆動速度を低下させる制御手段とを
    備えてなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載
    ベルトサンダー。
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