JP3760560B2 - レーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル及び肉盛り構造並びに肉盛り方法 - Google Patents

レーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル及び肉盛り構造並びに肉盛り方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、金属母材表面に、この金属母材に対して相対移動するレーザビームにより、粉末状の他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する際に、前記粉末材料を投入するためのレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル及び肉盛り構造並びに肉盛り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
レーザビームを照射して他金属材料による肉盛り層を金属母材上に形成する技術は、例えば自動車用エンジンのピストンにおけるピストンリング溝に適用されている。肉盛り層によるピストンリング溝の形成作業は、図6に示すようにピストン1のピストンリングが装着される部分に溝3を形成し、その溝3内に他金属材料である銅合金を肉盛りし、この銅合金による肉盛り層5を溝加工することでピストンリング溝7を形成する(例えば特開平2−125952号公報参照)。これにより、上記ピストン1を、軽量化などの観点からアルミニウム合金とした場合での、ピストンリング溝7の耐摩耗性及び耐久性の向上が図られる。
【0003】
図7は、肉盛り作業を行っている状態を示している。ピストン1は、その中心軸線Tが水平となるよう横置き状態で、治具9により保持されつつ中心軸線Tを中心として回転する。この状態で、粉末供給装置11により供給された銅合金粉末13を、吐出口が円形となっている粉末材料投入ノズル15からピストン1に形成された溝3内に投入する。投入された銅合金粉末に対し、レーザ発振器17から発振して光学系19で反射集光されたレーザビーム21を照射し溶融させ、これにより肉盛り層5が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ピストンリング溝のように、肉盛り層を環状部分の全周にわたって形成する際には、図8に示すように、肉盛り層5の作業開始部となる始端部Sに、作業終了部となる終端部Eを重ね合わせてオーバラップ部Lを形成する必要がある。図9は、ピストン1の溝3に形成した肉盛り層5の始端部Sの平面視形状を示すもので、ここでの肉盛り作業におけるピストン1の回転方向は、紙面の右側から見て反時計方向であり、始端部Sは先細形状となっている。
【0005】
図10は、溝3に対し全周にわたり肉盛り作業を行った場合であり、始端部Sに終端部Eが重ね合わされてオーバラップ部Lが形成されている。このとき、始端部Sの先細形状により、溝3の延長方向に直交する方向に対する始端部Sの側面Saがなす角度θが大きく、斜線で示すA部の領域が大きいと、図10の拡大されたB−B断面図である図11に示すように、A部にて終端部Eが始端部Sに溶着しきれず、未溶着部となって残り、クラック(亀裂)発生の原因となる。
【0006】
そこで、この発明は、肉盛り層における始端部の先細形状を改善し、高品質な肉盛り層を得ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明は、第1に、金属母材表面に形成した溝に、前記金属母材に対し前記溝の延長方向に沿って相対移動するレーザビームにより、粉末状の他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する際に、前記粉末材料を投入するためのレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズルにおいて、前記粉末材料が吐出される吐出口形状は、前記溝の幅寸法Hと、この幅寸法Hに対応する方向の吐出口寸法aとが、1/3≦a/H≦2/3の関係にあり、かつ前記吐出口寸法aとこの寸法a方向に対し直交する方向の吐出口寸法bとが、2/5≦b/a≦4/5の関係にある構成としてある。
【0008】
溝の幅方向に対応する吐出口寸法aが、溝における幅寸法Hの1/3未満であると、粉末材料の密度分布が溝内でその幅方向に充分広がらず、始端部の側面と溝の側面との間の領域が大きくなり、肉盛り層を、その肉盛り作業開始部となる始端部に肉盛り作業終了部となる終端部を重ね合わせたオーバラップ部を有するものとした場合に、そのオーバラップ部にて未溶着部が発生する。一方、上記吐出口寸法aが幅寸法Hの2/3を越えると、粉末材料の密度分布が溝幅方向に広がりすぎて溝内に全粉末が入らず、その分溝内に投入される粉末材料が少なくなることから、レーザビームによる金属母材への入熱が過大となって金属母材の溶融量が増大し、溶融状態の肉盛り層への金属母材の混入量が増大して凝固後に肉盛り層にクラックが発生しやすいものとなる。
【0009】
図3は、吐出口寸法aと溝の幅寸法Hとの比:a/Hに対する肉盛り層における欠陥発生頻度を示したもので、上記比が1/3より小さい場合には、未溶着による欠陥が発生し、2/3より大きい場合には、クラックによる欠陥が発生している状態を示している。したがって、上記比を1/3以上2/3以下とすることで、未溶着及びクラックの発生しない高品質な肉盛り層が得られる。
【0010】
また、吐出口寸法の比:b/aが2/5より小さいと、吐出口が、溝の幅寸法方向に長い扁平形状となり、粉末の密度分布が幅方向に広がりすぎて溝内に全粉末が入らず、金属母材への入熱が過大となってクラック発生を引き起こし、逆に、上記比b/aが4/5より大きいと、粉末の密度分布が溝幅方向に充分広がらず、始端部側面と溝の側面との間の領域が大きくなり、始端部に終端部を重ね合わせたときに未溶着部が発生する。
【0011】
図4は、上記比b/aに対する肉盛り層における欠陥発生頻度を示したもので、b/aが2/5より小さい場合には、クラックによる欠陥が発生し、同比が4/5より大きい場合には、未溶着による欠陥が発生している状態を示している。したがって、上記比を2/5以上4/5以下とすることで、未溶着及びクラックの発生しない高品質な肉盛り層が得られる。
【0012】
第2に、吐出口形状は、長円形である。
【0013】
上記構成の粉末材料投入ノズルによれば、投入される粉末材料は、溝内で適度な密度分布に広がり、肉盛り層における始端部の側面と溝の側面との間の領域も小さく、始端部に終端部を重ね合わせる際での未溶着部の発生が回避される。
【0014】
第3に、吐出口形状は、楕円形である。
【0015】
上記構成の粉末材料投入ノズルによれば、溝内での粉末材料の密度分布の広がりが最適となり、始端部に終端部を重ね合わせる際での未溶着部の発生が確実に回避される。
【0016】
第4に、他金属材料を肉盛りする金属母材表面の溝の延長方向は、レーザビームに対する金属母材の移動方向前方側が下部で同後方側が上部となるよう相対移動方向に沿って傾斜している。
【0017】
肉盛り作業開始時に溶融状態の粉末材料が、傾斜している溝に沿って流れ落ち、始端部の形状が変化しやすい。このような状況下で、溝幅寸法Hと吐出口寸法aとの関係を、1/3≦a/H≦2/3とし、かつ吐出口寸法aと吐出口寸法bとの関係を、2/5≦b/a≦4/5とすることで、未溶着部及びクラックの発生を防止するのに、極めて有効なものとなる。
【0018】
第5に、他金属材料を肉盛りする金属母材表面の凹部は、エンジンにおけるピストンのピストンリング溝を形成するものであって、前記ピストンをその中心軸線が水平となるよう横置状態で回転させつつ、上方から粉末材料の投入及びレーザビームの照射がなされるものである。
【0019】
ピストンを横置き状態で回転させて肉盛り層を形成すると、肉盛り作業開始時に溶融状態の粉末材料がピストンの回転方向前方側に流れ落ちて始端部の形状が変化しやすい。このような状況下で、溝幅寸法Hと吐出口寸法aとの関係を、1/3≦a/H≦2/3とし、かつ吐出口寸法aと吐出口寸法bとの関係を、2/5≦b/a≦4/5とすることで、未溶着部及びクラックの発生を防止するのに、極めて有効なものとなる。
【0020】
第6に、金属母材表面に形成した溝に、他金属材料を投入しつつレーザビームを前記金属母材に対して前記溝の延長方向に相対移動させて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成するレーザビームによる肉盛り構造において、前記肉盛り層は、その肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部となる終端部が重ね合わされるもので、前記始端部は、平面視形状が先細となっており、前記溝の延長方向に直交する方向に対する前記始端部側面のなす角度θが、θ≦30°となっている。
【0021】
上記したような肉盛り構造によれば、肉盛り層における始端部の側面と溝の側面との間の領域が小さくなり、肉盛り作業において、始端部に終端部を重ね合わせた際の未溶着部が解消される。
【0022】
図5は、角度θに対する肉盛り層における欠陥発生頻度を示したもので、角度θが30°を越えた場合に、未溶着部による欠陥が発生する状態を示している。したがって、角度θを30°以下とすることで、未溶着部の発生しない高品質な肉盛り層が得られる。
【0023】
第7に、金属母材表面に形成した溝に、他金属材料を投入しつつレーザビームを前記金属母材に対して前記溝の延長方向に相対移動させて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成するレーザビームによる肉盛り方法において、前記肉盛り層は、その肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部となる終端部が重ね合わされるもので、前記始端部は、平面視形状が先細となっており、前記溝の延長方向に直交する方向に対する前記始端部側面のなす角度が、30°以下となるように肉盛り作業を行う肉盛り方法としてある。
【0024】
上記したような肉盛り方法によれば、肉盛り層における始端部の側面と溝の側面との間の領域が小さい肉盛り構造となり、肉盛り作業において、始端部に終端部を重ね合わせる際の未溶着部が解消される。
【0025】
【発明の効果】
第1の発明によれば、投入された粉末材料の溝内での幅方向への広がりが適切となって、肉盛り層における始端部の側面と溝の側面との間の領域が小さくなり、肉盛り層を、その肉盛り作業開始部となる始端部に肉盛り作業終了部となる終端部を重ね合わせたオーバラップ部を有するものとした場合に、オーバラップ部での未溶着部の発生及びクラックの発生を防止することができる。
【0026】
第2の発明によれば、投入される粉末材料は、溝内でより適切な密度分布に広がり、始端部の側面と溝の側面との間の領域もより小さく、始端部に終端部を重ね合わせる際での未溶着部の発生及びクラックの発生をより確実に回避することができる。
【0027】
第3の発明によれば、溝内での粉末材料の密度分布の広がりがさらに適切となり、未溶着部の発生及びクラックの発生をさらに確実に回避することができる。
【0028】
第4の発明によれば、肉盛り作業開始時に溶融状態の粉末材料が、傾斜している溝に沿って流れ落ちるので、始端部の形状が変化しやすく、このような状況下で、溝幅寸法Hと吐出口寸法aとの関係を、1/3≦a/H≦2/3とし、かつ吐出口寸法aと吐出口寸法bとの関係を、2/5≦b/a≦4/5とすることで、未溶着部及びクラックの発生を防止するのに、極めて有効なものとなる。
【0029】
第5の発明によれば、ピストンを横置き状態で回転させて肉盛り層を形成すると、溶融状態の粉末材料がピストンの回転方向前方側に流れ落ちて始端部の形状が変化しやすく、このような状況下で、溝幅寸法Hと吐出口寸法aとの関係を、1/3≦a/H≦2/3とし、かつ吐出口寸法aと吐出口寸法bとの関係を、2/5≦b/a≦4/5とすることで、未溶着部及びクラックの発生を防止するのに、極めて有効なものとなる。
【0030】
第6の発明または第7の発明によれば、肉盛り層における始端部の側面と溝の側面との間の領域が小さくなり、肉盛り作業において、始端部に終端部を重ね合わせる際の未溶着部を解消することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0032】
図1は、アルミニウム合金からなるピストン1に形成したピストンリング溝となる溝3に、銅合金粉末を投入する粉末材料投入ノズル23の吐出口形状を示したもので、投入された銅合金粉末に図示しないレーザビームが照射される。このレーザビームによる肉盛り装置の全体の構成及び肉盛り方法は、前記図7に示したものと同様である。
【0033】
ここでは、粉末材料投入ノズル23の吐出口25の形状が楕円となっている点及び、溝3の幅寸法Hに対し、この幅寸法方向に対応する吐出口寸法、すなわち吐出口25における楕円の長径寸法aを特定している点が、図7のものと異なる。ここでは、ピストン1は矢印P方向に回転移動するもので、溝幅寸法Hと、吐出口25の長径寸法aとが、a/H=1/2の関係にあり、かつ長径寸法aとこの長径寸法a方向に対し直交する方向の吐出口寸法に相当する楕円の短径寸法bとは、b/a=3/5の関係にある。
【0034】
図2は、上記 b/a比を、上記実施の形態の3/5とした場合(実線図示)及び、従来における1/1、つまり吐出口形状を円形とした場合(一点鎖線図示)での、前記図10におけるB−B断面に相当する肉盛り層始端部の断面形状図である。これによれば、従来による後者の場合は、肉盛り層が溝3の幅方向(図2中で左右方向)に充分広がらず、全体として肉盛り層の幅が狭く、一方本発明による前者の場合は、同幅方向に適度に広がるものとなる。
【0035】
上記した粉末材料投入ノズル23を用い、前記図7と同様な肉盛り装置により、ピストンリング溝を形成するための肉盛り作業を行うと、銅合金粉末は、溝3からはみだすことなく、溝3内での幅方向への広がりが適切となって前記図9に示した角度θが30°以下となる。これに伴い、肉盛り層における始端部Sの側面Saと溝3の側面との間の領域Aが小さくなり、始端部S上に終端部Eを重ね合わせた際の未溶着部の発生が防止され、クラック発生も回避され、高品質な肉盛り層が得られる。
【0036】
なお、吐出口25の形状は、楕円が最適であるが、長円形あるいは長方形もよく、要するに溝3の幅方向に長い形状であればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わる粉末材料投入ノズルの吐出口形状を示した説明図である。
【図2】図1に示した吐出口形状及び従来の吐出口形状による肉盛り層始端部の断面形状を比較して示した説明図である。
【図3】粉末材料投入ノズルにおける吐出口の長径寸法aと溝幅寸法Hとの比:a/Hに対する肉盛り層の欠陥発生頻度を示した説明図である。
【図4】粉末材料投入ノズルにおける吐出口の長径寸法aと短径寸法aとの比:b/aに対する肉盛り層の欠陥発生頻度を示した説明図である。
【図5】溝の延長方向に直交する方向に対して始端部側面がなす角度に対する肉盛り層の欠陥発生頻度を示した説明図である。
【図6】肉盛り層上にピストンリング溝を形成した構造を示すピストンの一部を断面とした側面図である。
【図7】レーザビームによる一般的な肉盛り作業を示す簡略化した動作説明図である。
【図8】肉盛り層における始端部と終端部とのオーバラップ部周辺の断面図である。
【図9】ピストンのピストンリング溝となる溝に形成した肉盛り層における始端部の平面視形状図である。
【図10】図9の始端部に終端部を重ね合わせたオーバラップ部の平面視形状図である。
【図11】図10の拡大されたB−B断面図である。
【符号の説明】
1 ピストン(金属母材)
3 溝
5 肉盛り層
7 ピストンリング溝
15,23 粉末材料投入ノズル
21 レーザビーム
25 吐出口
S 始端部
E 終端部
H 溝の幅寸法
a 長径寸法(吐出口寸法)
b 短径寸法(吐出口寸法)
T 中心軸線
θ 角度

Claims (7)

  1. 金属母材表面に形成した溝に、前記金属母材に対し前記溝の延長方向に沿って相対移動するレーザビームにより、粉末状の他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成する際に、前記粉末材料を投入するためのレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズルにおいて、前記粉末材料が吐出される吐出口形状は、前記溝の幅寸法Hと、この幅寸法Hに対応する方向の吐出口寸法aとが、1/3≦a/H≦2/3の関係にあり、かつ前記吐出口寸法aとこの寸法a方向に対し直交する方向の吐出口寸法bとが、2/5≦b/a≦4/5の関係にあることを特徴とするレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル。
  2. 吐出口形状は、長円形であることを特徴とする請求項1記載のレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル。
  3. 吐出口形状は、楕円形であることを特徴とする請求項2記載のレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル。
  4. 他金属材料を肉盛りする金属母材表面の溝の延長方向は、レーザビームに対する金属母材の移動方向前方側が下部で同後方側が上部となるよう相対移動方向に沿って傾斜していることを特徴とする請求項1記載のレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル。
  5. 他金属材料を肉盛りする金属母材表面の溝は、エンジンにおけるピストンのピストンリング溝を形成するものであって、前記ピストンをその中心軸線が水平となるよう横置状態で回転させつつ、上方から粉末材料の投入及びレーザビームの照射がなされるものであることを特徴とする請求項4記載のレーザ肉盛り用粉末材料投入ノズル。
  6. 金属母材表面に形成した溝に、他金属材料を投入しつつレーザビームを前記金属母材に対して前記溝の延長方向に相対移動させて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成するレーザビームによる肉盛り構造において、前記肉盛り層は、その肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部となる終端部が重ね合わされるもので、前記始端部は、平面視形状が先細となっており、前記溝の延長方向に直交する方向に対する前記始端部側面のなす角度θが、θ≦30°となっていることを特徴とする肉盛り構造。
  7. 金属母材表面に形成した溝に、他金属材料を投入しつつレーザビームを前記金属母材に対して前記溝の延長方向に相対移動させて照射し、前記他金属材料を溶融させて肉盛り層を形成するレーザビームによる肉盛り方法において、前記肉盛り層は、その肉盛り作業開始部となる始端部に、肉盛り作業終了部となる終端部が重ね合わされるもので、前記始端部は、平面視形状が先細となっており、前記溝の延長方向に直交する方向に対する前記始端部側面のなす角度が、30°以下となるように肉盛り作業を行うことを特徴とする肉盛り方法。
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