JPH08243769A - 肉盛り方法 - Google Patents

肉盛り方法

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JPH08243769A
JPH08243769A JP7045839A JP4583995A JPH08243769A JP H08243769 A JPH08243769 A JP H08243769A JP 7045839 A JP7045839 A JP 7045839A JP 4583995 A JP4583995 A JP 4583995A JP H08243769 A JPH08243769 A JP H08243769A
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JP
Japan
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build
heating source
arc
local heating
center
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JP7045839A
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English (en)
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Kenji Suzuki
木 健 司 鈴
Kimihiro Shibata
田 公 博 柴
Hironori Sakamoto
元 宏 規 坂
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 局所的加熱源を用いて円弧形状に肉盛り加工
を行うに際し、加工部位の円弧中心に遠い側と近い側と
における入熱量を均一なものとし、欠陥のない肉盛り層
を得ることができる肉盛り方法を提供する。 【構成】 金属部材1の表面に局所的加熱源4を照射し
つつ局所的加熱部位に肉盛り材料2を供給し、部材表面
および肉盛り材料2を同時に溶融して部材表面の一部な
いしは全部に肉盛り層5を形成する肉盛り方法におい
て、肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源4の加熱源
形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い側
から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持ちかつ加工
部位での台形のパワー密度分布において円弧中心に近い
側でのパワー密度と遠い側でのパワー密度との比を各々
の円弧中心からの距離の比として局所的加熱源4を照射
する肉盛り方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ある母材上に耐熱性や
耐摩耗性や耐食性等に優れた材料をレーザビーム,電子
ビーム等の局所的加熱源の照射によって肉盛り加工する
のに利用される生産性に優れた肉盛り方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】肉盛りとは、図6に示すように、金属部
材11の表面の被肉盛り部11aに、金属粉末,金属
板,金属ワイヤなどの肉盛り材料12を肉盛り材料供給
ノズル13を介して供給しながら、レーザビーム,電子
ビーム等の局所的加熱源14を照射し、被肉盛り部11
aおよび肉盛り材料12を同時に溶融して肉盛り層15
を形成し、金属部材11の表面の一部ないしは全部に金
属部材11のもつ性質とは異なった性質を肉盛り層15
によって付与する加工である。
【0003】この種の肉盛りは、例えば、自動車エンジ
ンのアルミニウム合金製シリンダーヘッドの製造におい
て、バルブシート部の耐熱性,耐摩耗性,耐食性などの
向上を図るために行われている。
【0004】従来の肉盛り方法において、肉盛り加工は
所定の大きさの肉盛りを行い、かつ肉盛り材料を溶融し
て被肉盛り部に所要の肉盛り層を形成するために、高い
パワー密度を持った局所的加熱源が必要とされる。
【0005】そのため、非集光の円形ビームを集光光学
系により、楕円形もしくは長方形のビームに集光して成
形していた。そして、集光して成形された局所的加熱源
が不均一で高いピークを持つ場合には、局所的に被加工
材を多く溶融させるので希釈を発生させ、クラックの発
生原因となるため、局所的加熱源は、均一なパワー密度
を持つように調整が行われていた。
【0006】例えば、図7に示すように、非集光ビーム
14は、シリンドリカルミラー17を介し、セグメント
ミラー18によりパワー密度を均一にされ(図7b参
照)かつまたビーム形状を所定の大きさの長方形(図7
(b)参照)もしくは楕円形に集光されて、図8に示す
ように、金属部材11であるエンジンシリンダヘッドの
バルブシート部(被肉盛り部11a)に肉盛りを適用す
る場合には、シリンダーヘッドがバルブ穴の中心軸Yを
中心に回転しながら、バルブシート部(被肉盛り部11
a)の表面にバルブシート用肉盛り材料12を肉盛り材
料供給ノズル13から供給しつつ、局所的加熱源14で
あるレーザビームを照射して、肉盛り材料12およびバ
ルブシート部(被肉盛り部11a)の表層を溶融して肉
盛り加工が行われるか、または、エンジンのシリンダー
ヘッドを固定して、肉盛り材料供給ノズル13および局
所的加熱源14をバルブシート部(被肉盛り部11a)
上で円周方向に移動させながら、肉盛り材料12および
バルブシート部(被肉盛り部11a)の表層を溶融して
肉盛りし、肉盛り開始点と終了点とが重なりあって(オ
ーバーラップして)バルブシート部(被肉盛り部11
a)が所定の形状を満たした時点で肉盛りを終了させる
方法で行われていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の肉盛り方法にあっては、円弧形状に肉盛り加
工を行う場合に、円弧形状の肉盛り層おいて、肉盛り中
心に対して内側(円弧中心に近い側)と外側(円弧中心
に遠い側)とで加工速度が異なり、局所的加熱源のパワ
ー密度が図7(b)に示すように均一でかつビーム形状
が楕円形もしくは長方形(図7(b)に示す。)である
ため、図9に示すように、加工速度が大である円弧中心
に遠い側に比べて加工速度が小である円弧中心に近い側
の方で金属部材11に対する入熱量が過剰になり、金属
部材11中に含まれる水素等が気体となってポロシティ
(気孔)が発生したり、また、肉盛り層15に過剰溶融
した金属部分16が希釈して合金層が形成されることに
よりクラック17が発生しやすくなるという問題点があ
った。
【0008】そして、このようなポロシティやクラック
17は、バルブシート部等の気密性を必要とされる部位
に存在した場合に、燃焼ガス等の吹き抜けが発生するこ
とがあるため、存在してはならないものであることか
ら、従来では、ポロシティやクラック等の欠陥が発生し
た場合に、製品を廃却しているので生産性が低下するこ
とになるといった問題点があり、このような問題点を解
消することが課題であった。
【0009】
【発明の目的】本発明は、このような従来の課題に鑑み
てなされたものであって、円弧形状に肉盛り加工を行う
に際しても加工部位の円弧中心に遠い側と近い側とにお
ける入熱量を均一なものとして、欠陥のない肉盛り層を
得ることができる肉盛り方法を提供することを目的とし
ている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる肉盛り方
法は、請求項1に記載しているように、部材表面に局所
的加熱源を照射しつつ局所的加熱部位に肉盛り材料を供
給し、部材表面および肉盛り材料を同時に溶融して部材
表面の一部ないしは全部に肉盛り層を形成する肉盛り方
法において、円弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局所
的加熱源の加熱源形状が矩形状でありかつパワー密度が
円弧中心に近い側から遠い側に向けて高くなる台形の分
布を持つ局所的加熱源を照射して肉盛り加工を行う構成
としたことを特徴としている。
【0011】そして、本発明に係わる肉盛り方法の実施
態様においては、請求項2に記載しているように、円弧
形状に肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱源
形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い側
から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持ちかつ加工
部位での台形のパワー密度分布において円弧中心に近い
側でのパワー密度と遠い側でのパワー密度との比を各々
の円弧中心からの距離の比として局所的加熱源を照射す
る構成とすることができる。
【0012】すなわち、この請求項2に記載した構成に
おいて、円弧形状に肉盛り加工を行うに際して、 ◎ 円弧方向の肉盛り加工速度:V(m/sec) ◎ 局所的加熱源の加工出力:P(kW) ◎ 加工部位における円弧中心に近い側までの円弧中心
からの距離:R ◎ 加工部位における円弧中心に遠い側までの円弧中心
からの距離:R ◎ 加工部位における円弧中心に近い側に投入されるエ
ネルギ:E ◎ 加工部位における円弧中心に遠い側に投入されるエ
ネルギ:E とした場合に、 E=P×V×(2×R×π) E=P×V×(2×R×π) となり、円弧中心に近い側でのエネルギ(E)と円弧
中心に遠い側でのエネルギ(E)との比は、 E/E=R/R となって、各々の円弧中心からの距離の比と等しくなる
ものとしてパワー密度が円弧中心に近い側から遠い側に
向けて高くなる台形の分布を持つ局所的加熱源を照射す
る。
【0013】また、本発明に係わる肉盛り方法の実施態
様においては、請求項3に記載しているように、局所的
加熱源が、レーザビーム,電子ビーム等のビームであ
り、ビーム形状が矩形状であるものとすることが可能で
あり、請求項4に記載しているように、肉盛り材料は、
金属粉末,金属板,金属ワイヤなどのうち少なくとも1
種であるものとすることが可能である。
【0014】
【発明の作用】本発明に係わる肉盛り方法は、請求項1
に記載しているように、部材表面に局所的加熱源を照射
しつつ局所的加熱部位に肉盛り材料を供給し、部材表面
および肉盛り材料を同時に溶融して部材表面の一部ない
しは全部に肉盛り層を形成する肉盛り方法において、円
弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱
源形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い
側から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持つ局所的
加熱源を照射して肉盛り加工を行うようにしたから、円
弧形状に肉盛り加工を行うときに、加工部位における円
弧中心から遠い側の部分と近い側の部分とで局所的加熱
源からの入熱量が近似したものとなるので、入熱量の部
分的な過剰にともなって肉盛り層にポロシティ(気孔)
が発生したり、合金層の形成によるクラックが発生した
りすることがなくなり、欠陥のない肉盛り加工が行える
ようになるので、肉盛り加工の生産性が向上するものと
なる。
【0015】また、請求項2に記載しているように、円
弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱
源形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い
側から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持ちかつ加
工部位での台形のパワー密度分布において円弧中心に近
い側でのパワー密度と遠い側でのパワー密度との比を各
々の円弧中心からの距離の比として局所的加熱源を照射
するようになすことによって、円弧形状に肉盛り加工を
行うときに、加工部位における円弧中心から遠い側の部
分と近い側の部分とで局所的加熱源からの入熱量がほぼ
等しいものとなるので、ポロシティ(気孔)やクラック
の発生がない高品質の肉盛り加工が行えるようになる。
【0016】そして、請求項3に記載しているように、
局所的加熱源が、レーザビーム,電子ビーム等のビーム
であり、ビーム形状が矩形状であるものとすることによ
って、ビームの成形が容易であって矩形状のビームが得
られやすいと共にエネルギ密度の高い局所的加熱源が得
られやすいものとなる。
【0017】さらに、請求項4に記載しているように、
肉盛り材料は、金属粉末,金属板,金属ワイヤなどのう
ち少なくとも1種であるものとすることによって、肉盛
り材料の飛散や解け残りが発生しない状態での高品質の
肉盛り加工部が得やすいものとなる。
【0018】
【実施例】以下、本発明に係わる肉盛り方法の実施例を
比較例と共に図面に基づいて説明する。
【0019】実施例 図1および図2は、本発明に係わる肉盛り方法の一実施
例を示す図であって、金属部材(例えば、エンジンのア
ルミニウム合金製シリンダーヘッド)1の表面の被肉盛
り部(例えば、バルブシート部)1aに、金属粉末,金
属板,金属ワイヤなどの肉盛り材料2を肉盛り材料供給
ノズル3を介して供給しながら、レーザビーム,電子ビ
ーム等の局所的加熱源4を照射し、被肉盛り部1aおよ
び肉盛り材料2を同時に溶融して肉盛り層5を形成し、
金属部材1の表面の一部ないしは全部に金属部材1がも
つ性能とは異なった性質を肉盛り層5によって付与す
る。
【0020】そして、図2に示すように、局所的加熱源
4となる非集光のレーザビーム4がシリンドリカルミラ
ー7を介してセグメントミラー8に指向し、セグメント
ミラー8において反射されることによって、図2(b)
に示すように、レーザビーム4のビーム形状が円弧中心
に近い側と円弧中心に遠い側とで同じ幅を有する矩形状
(長方形状)をなし、また、レーザビーム4のパワー密
度が円弧中心に近い側から円弧中心に遠い側に向けて高
くなる台形の分布をもち、加工部位での台形のパワー密
度分布において、図3に示すように、円弧中心Cに近い
側でのパワー密度Hと円弧中心Cに遠い側でのパワー
密度Hとの比が、円弧中心Cに近い側までの円弧中心
Cからの距離Rと円弧中心Cに遠い側までの円弧中心
Cからの距離Rとの比と等しくなるように(すなわ
ち、H/H=R/Rとなるように)成形したレ
ーザビーム4を加工部位に照射するようにしている。
【0021】具体的には、レーザビーム4の形状は、加
工方向の幅が2mm,加工方向と直交方向の幅(すなわ
ち、R−R)が6mmの長方形状をなし、レーザビ
ーム4のパワー密度分布は、H/H=R/R
2:3の比をもつ台形状となるものを局所的加熱源とし
て用いた。
【0022】そして、レーザビーム4の加工出力:4.
5kW,円弧方向の加工速度:0.8m/min,肉盛
り材料:ステライト,肉盛り材料の供給量:50g/m
inの条件にてレーザ肉盛り加工を行った。
【0023】その結果、レーザビームによる入熱量をほ
ぼ均一なものとすることが可能であって、図4に示すよ
うに、母材である金属部材1の溶け込み量が左右対称で
あり、均衡のとれた溶融金属部6を得ることが可能であ
って、肉盛り層5にポロシティやクラックの発生がない
品質の良好なる肉盛り層5を形成することができ、ポロ
シティおよびクラックの発生を目視により観察したとこ
ろ、図5に示すように、合計肉盛り個数50個において
良品個数を46個とすることが可能であった。
【0024】比較例 図7(b)に示すように、レーザビーム14のビーム形
状が円弧中心に近い側と円弧中心に遠い側とで同じ幅を
有し、レーザビーム14の加工方向の幅が2mm,加工
方向と直交方向の幅(すなわち、図3におけるR−R
)が6mmの長方形状をなし、レーザビーム14のパ
ワー密度分布は円弧中心に近い側と遠い側とで同じであ
るものを局所的加熱源として用いた。そして、レーザビ
ーム14の加工出力:4.5kW,円弧方向の加工速
度:0.8m/min,肉盛り材料:ステライト,肉盛
り材料の供給量:50g/minの条件にてレーザ肉盛
り加工を行った。
【0025】その結果、図9に示すように、レーザビー
ムによる入熱量は円弧中心に近い側が円弧中心に遠い側
よりも大きいものとなっているため、母材である金属部
材11の溶け込み量が不均一であり、均衡のとれた溶融
金属部16を得ることがむつかしいものとなっていて、
ポロシティやクラックを目視により観察したところ、図
5に示すように、合計肉盛り個数50個において良品個
数は43個となっていた。
【0026】
【発明の効果】本発明に係わる肉盛り方法は、請求項1
に記載しているように、部材表面に局所的加熱源を照射
しつつ局所的加熱部位に肉盛り材料を供給し、部材表面
および肉盛り材料を同時に溶融して部材表面の一部ない
しは全部に肉盛り層を形成する肉盛り方法において、円
弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱
源形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い
側から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持つ局所的
加熱源を照射して肉盛り加工を行うようにしたから、円
弧形状に肉盛り加工を行うときに、加工部位における円
弧中心から遠い側の部分と近い側の部分とで局所的加熱
源からの入熱量を近似したものとすることができるの
で、入熱量の部分的な過剰にともなって肉盛り層にポロ
シティ(気孔)が発生したり、合金層の形成によるクラ
ックが発生したりするのを防止することが可能であり、
欠陥のない肉盛り加工を行うことが可能となるので、不
良発生率を低減することが可能となって、肉盛り加工の
生産性の向上を実現することが可能になるという著しく
優れた効果がもたらされる。
【0027】また、請求項2に記載しているように、円
弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱
源形状が矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い
側から遠い側に向けて高くなる台形の分布を持ちかつ加
工部位での台形のパワー密度分布において円弧中心に近
い側でのパワー密度と遠い側でのパワー密度との比を各
々の円弧中心からの距離の比として局所的加熱源を照射
するようになすことによって、円弧形状に肉盛り加工を
行うときに、加工部位における円弧中心から遠い側の部
分と近い側の部分とで局所的加熱源からの入熱量がほぼ
等しいものとなるので、ポロシティ(気孔)やクラック
の発生がない高品質の肉盛り加工を行うことが可能であ
るという著しく優れた効果がもたらされる。
【0028】そして、請求項3に記載しているように、
局所的加熱源が、レーザビーム,電子ビーム等のビーム
であり、ビーム形状が矩形状であるものとすることによ
って、ビームの成形が容易であって矩形状のビームが得
られやすいと共にエネルギ密度の高い局所的加熱源が得
られやすいものとなるという優れた効果がもたらされ
る。
【0029】さらに、請求項4に記載しているように、
肉盛り材料は、金属粉末,金属板,金属ワイヤなどのう
ち少なくとも1種であるものとすることによって、肉盛
り材料の飛散や解け残りが発生しない状態での高品質の
肉盛り加工部が得やすいものとなるという優れた効果が
もたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる肉盛り方法の一実施例を示す断
面説明図である。
【図2】本発明に係わる肉盛り方法の一実施例を示す光
学系の説明図(図2の(a))および図2(a)のA部
分でのビーム形状およびパワー密度を示す説明図(図2
の(b))である。
【図3】本発明に係わる肉盛り方法における局所的加熱
源のパワー密度分布と円弧中心からの距離との関係を示
す斜面説明図である。
【図4】本発明に係わる肉盛り方法による肉盛り部の断
面形状を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例および比較例の結果を示すグラ
フである。
【図6】従来の肉盛り方法を示す断面説明図である。
【図7】従来の肉盛り方法を示す光学系の説明図(図7
の(a))および図7(a)のA部分でのビーム形状お
よびパワー密度を示す説明図(図7の(b))である。
【図8】従来の肉盛り方法を示す斜面説明図である。
【図9】従来の肉盛り方法による肉盛り部の断面形状を
示す説明図である。
【符号の説明】
1 金属部材(部材) 1a 被肉盛り部 2 肉盛り材料 3 肉盛り材料供給ノズル 4 局所的加熱源(レーザビーム) 5 肉盛り層

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 部材表面に局所的加熱源を照射しつつ局
    所的加熱部位に肉盛り材料を供給し、部材表面および肉
    盛り材料を同時に溶融して部材表面の一部ないしは全部
    に肉盛り層を形成する肉盛り方法において、円弧形状に
    肉盛り加工を行うに際し、局所的加熱源の加熱源形状が
    矩形状でありかつパワー密度が円弧中心に近い側から遠
    い側に向けて高くなる台形の分布を持つ局所的加熱源を
    照射して肉盛り加工を行うことを特徴とする肉盛り方
    法。
  2. 【請求項2】 円弧形状に肉盛り加工を行うに際し、局
    所的加熱源の加熱源形状が矩形状でありかつパワー密度
    が円弧中心に近い側から遠い側に向けて高くなる台形の
    分布を持ちかつ加工部位での台形のパワー密度分布にお
    いて円弧中心に近い側でのパワー密度と遠い側でのパワ
    ー密度との比を各々の円弧中心からの距離の比として局
    所的加熱源を照射することを特徴とする請求項1に記載
    の肉盛り方法。
  3. 【請求項3】 局所的加熱源が、レーザビーム,電子ビ
    ーム等のビームであり、ビーム形状が矩形状であること
    を特徴とする請求項1または2に記載の肉盛り方法。
  4. 【請求項4】 肉盛り材料は、金属粉末,金属板,金属
    ワイヤなどのうち少なくとも1種であることを特徴とす
    る請求項1,2または3に記載の肉盛り方法。
JP7045839A 1995-03-06 1995-03-06 肉盛り方法 Pending JPH08243769A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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