JPH08224682A - シリンダヘッドにおけるバルブシートの加工方法 - Google Patents

シリンダヘッドにおけるバルブシートの加工方法

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JPH08224682A
JPH08224682A JP7033446A JP3344695A JPH08224682A JP H08224682 A JPH08224682 A JP H08224682A JP 7033446 A JP7033446 A JP 7033446A JP 3344695 A JP3344695 A JP 3344695A JP H08224682 A JPH08224682 A JP H08224682A
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JP
Japan
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valve seat
cylinder head
groove
circumferential groove
laser beam
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JP7033446A
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English (en)
Inventor
Kimio Nishimura
公男 西村
Hidenobu Matsuyama
秀信 松山
Masaru Takenouchi
優 竹之内
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンダヘッド側を回転させずにシート面の
肉盛り加工を行う。 【構成】 底面10aに垂直な線cがバルブシート2の
軸心bと平行となるような断面略逆台形状の周溝10を
バルブシート2に予め形成し、同時に駄肉部7,8を突
出形成する。周溝10に粉末5を供給しながらレーザビ
ーム3を照射し、かつレーザビーム3を周溝10の円周
方向に沿って移動させて肉盛り層6を形成する。肉盛り
加工後に、肉盛り層6の余剰部分と駄肉部7,8とを切
削除去してシート面の最終加工形状2bに仕上げる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のシリンダヘ
ッドにおけるバルブシートの加工方法に関し、さらに詳
しくはバルブシートのシート面の耐熱性,耐摩耗性等の
向上を目的として銅系合金等の肉盛り層を形成するよう
にしたバルブシートの加工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼管等の基材の物理的,機械的性質の向
上を目的としたレーザクラッディング法と称される技術
では、例えば特開昭62−183989号公報に示され
ているように、基材表面に要求特性に応じた材料の粉末
を供給しながらレーザビームを照射し、その粉末を一旦
溶融させて固化させることにより肉盛りしてクラッド層
を形成することを基本としている。
【0003】一方、このレーザクラッディング法を応用
して、アルミニウム合金製のシリンダヘッドのバルブシ
ートに銅系合金等の肉盛り層を形成することが行われて
いる。このバルブシートの肉盛り方法は、図3,4に示
すように、加工対象となるアルミニウム合金製のシリン
ダヘッド1のバルブシート2のシート面2aを予め所定
の曲率をもった断面円弧状の溝形状に形成するととも
に、この溝形状の底面に対して垂直な線、すなわちシー
ト面2aの溝形状の曲率の法線aが鉛直方向を指向する
ように、シリンダヘッド1全体を45°傾斜させて図示
外の治具に位置決めクランプし、シート面2aに対し
て、法線aとの間に所定の傾斜角βをもつ粉末供給ノズ
ル4から銅系合金材料等の粉末5を連続供給しながら前
記法線a方向からレーザビーム3を照射する一方、シリ
ンダヘッド1に加工対象となるバルブシート2の軸心b
を回転中心としてそのバルブシート2の円周方向に回転
送りを与えて、溝形状のシート面2aに肉盛り加工を行
って肉盛り層6を形成するようにしている。
【0004】そして、前記肉盛り層6が形成されたシリ
ンダヘッド1のバルブシート2は、図5に示すようにそ
の肉盛り層6の一部を切除するような切削加工が後工程
で施されて、製品機能の上で必要とされるシート面の最
終加工形状2bに仕上げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のバ
ルブシートの加工方法では、加工対象となるバルブシー
ト2の溝形状が上向きとなるようにシリンダヘッド1全
体を45°傾けた上で、その加工対象となるバルブシー
ト2の軸心bを回転中心としてシリンダヘッド1全体を
回転運動させる必要があり、例えば16バルブのシリン
ダヘッド1であれば16回の回転動作を行わなければな
らないことになる。
【0006】そのため、総重量が約20kgにも及ぶよ
うなシリンダヘッド1を堅固に位置決めクランプした上
でこれを円滑に回転させるためには巨大な設備が必要と
なり、設備投資および設備設置スペースの面で著しく不
利になる。
【0007】本発明は以上のような課題に着目してなさ
れたもので、その目的とするところは、特に小規模で且
つ簡易な設備で所期の目的を達成できるようにしたバル
ブシートの加工方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シリンダヘッドのバルブシートのシート面となるべ
き部分に、溝底面に対して垂直な線がバルブシートの軸
心と平行となるような周溝を予め形成し、前記バルブシ
ートの軸心が鉛直方向を指向するようにシリンダヘッド
を保持した上で、前記周溝に肉盛り材料の粉末を供給し
ながらこの粉末の上からレーザビームを照射して、該レ
ーザビームを周溝の円周方向に移動させることにより周
溝に沿って肉盛り層を形成し、前記肉盛り加工後に肉盛
り層の一部を切削除去してシート面を最終加工形状に仕
上げることを特徴としている。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の構成に加えて、前記周溝の底面をはさんでその両側に
位置する側壁面同士の間の寸法が底面から遠ざかるにし
たがって漸次広くなるように周溝の断面形状が略逆台形
状のものとして形成されていることを特徴としている。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の構成に加えて、前記周溝の底面とその両側の側壁面と
のなす角度θがそれぞれ90°<θ<180°の範囲に
設定されていることを特徴としている。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載の構成に加えて、前記周溝の内外周縁部
に駄肉部が予め一体に突出形成されていることを特徴と
している。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
構成に加えて、前記シート面を最終加工形状に仕上げる
際に、駄肉部を切削除去することを特徴としている。
【0013】
【作用】請求項1に記載の発明によると、溝底面に対し
て垂直な線がバルブシートの軸心と平行となるような周
溝をバルブシートのシート面となるべき部分に予め形成
して、そのバルブシートの軸心が鉛直方向を指向するよ
うにシリンダヘッドを位置決め保持した上で、加工対象
となる周溝に照射されるレーザビーム側をその周溝の円
周方向に移動させることにより、シリンダヘッドは弁挾
み角の二分の一の角度だけ傾ければよく、またシリンダ
ヘッド全体を回転させる必要もなくなる。
【0014】請求項2に記載の発明によると、シート面
となるべき部分に形成される周溝を断面略逆台形状のも
のとしたことにより、周溝の底面に対し垂直な方向から
レーザビームを照射した場合に、周溝の底面のみならず
傾斜している側壁面までも確実にレーザビーム照射方向
に対して対峙するようになる。したがって、周溝とその
周溝に沿って形成される肉盛り層との間の密着性がきわ
めて良好なものとなる。
【0015】請求項3に記載の発明によると、周溝の底
面の両側の側壁面がいずれも傾斜したものとなって、上
記の肉盛り層との間の密着性が一段と向上するようにな
る。
【0016】請求項4に記載の発明によると、周溝の内
周縁部および外周縁部に駄肉部が予め一体に突出形成さ
れていることにより、この駄肉部があるために周溝の粉
末の保有容量が増加し、周溝のエッジ部まで確実に粉末
で覆われるようになると同時に、駄肉分だけ母材側の熱
容量が増加することになる。したがって、レーザビーム
照射時の母材側の溶融はもちろん、それを原因とする肉
盛り層の母材による希釈やクラックの欠陥の発生を未然
に防止できるようになる。
【0017】請求項5に記載の発明によると、前記シー
ト面を最終加工形状に仕上げる際に駄肉部も切削除去す
ることにより、駄肉部を設けたことによるシート面本来
の機能を損うおそれが全くなくなる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示す図であって、
シート面の最終加工形状2bとして図1の(B)に示す
形状を得るための例を示しており、図1は図3のB部を
拡大した図に対応している。なお、図1〜3と共通する
部分には同一符号を付してある。
【0019】図1に示すように、バルブシート2の粗材
形状としては、シート面の最終加工形状2bとなるべき
部分の内周縁部側にその円周方向に沿って駄肉部(クロ
スハッチングを施した部分)7が予め一体に突出形成さ
れ、かつそのシート面の最終加工形状2bとなるべき部
分の外周縁部側にその円周方向に沿って断面略三角形状
の駄肉部(クロスハッチングを施した部分)8が予め一
体に突出形成された形状に形成されている。さらに、前
記バルブシート2の開放側端面9にはその全周に沿って
駄肉部7と8との間にまたがるようにして断面略逆台形
状の周溝10が予め形成されている。
【0020】前記駄肉部7,8は、シリンダヘッド1の
鋳造時に該シリンダヘッド1と一体に形成され、また周
溝10はシート面の最終加工形状2bの一部をその溝内
に含むように鋳造後の機械加工によって形成される。そ
して、前記周溝10は、その底面10aに対して直角な
線cがバルブシート2の軸心(バルブの軸心)bと平行
となるような向きに設定されているとともに、周溝10
の断面形状としては図2に示すように等脚台形であると
不等脚台形であるのを問わず、その底面10aと両側の
側壁面10bとのなす角度θがそれぞれ90°<θ<1
80°の範囲となるように設定する。
【0021】ここで、上記の角度θを90°<θ<18
0°としているのは、90°≧θとなった場合には、後
述するように底面10aに対し垂直な線cの方向からレ
ーザビーム3を照射することによって形成される肉盛り
層6と周溝10との密着性が悪くなるためである。
【0022】本実施例では、図1のほか図2に示すよう
に、周溝10の底面10aの幅W1と溝深さHおよび開
口幅W2との寸法関係をW1:H:W2=1.2:1.
5:3.0の関係に設定し、かつその周溝10の底面1
0aと側壁面10bとのなす角度θを120°に予め設
定し、加工対象となるバルブシート2の軸心bが鉛直方
向を指向するようにシリンダヘッド1を所定角度だけ傾
斜させて図示外の治具に固定する。
【0023】ここで、前記周溝10の底面10aに対し
垂直な線cがバルブシート2の軸心bと平行となるよう
に周溝10の向きを設定してあるため、前記シリンダヘ
ッド1の傾斜角度αは図3に示す弁挾み角γの二分の一
の角度となる。
【0024】そして、周溝10の底面10aに対し垂直
な線cとレーザビーム3の照射方向(光軸)とを一致さ
せた上で、そのレーザビーム3の照射方向に対して図4
のβとして20°の傾斜角度をもつ粉末供給ノズル4か
ら45g/minで銅系合金材料の粉末5を周溝10に
連続供給するとともに、レーザ出力4.0kWで出力モ
ードがリングモードのレーザビーム3を照射し、レーザ
ビーム3に周溝10の円周方向に沿って0.8m/mi
nの加工送りを与えながらバルブシート2に肉盛り加工
を施して肉盛り層6を形成した。
【0025】ここで、図2の角度θが90°<θ<18
0°の条件を満たし得る値として具体的にθ=120°
に設定しているのは、例えば90°≧θの場合にはレー
ザビーム3の照射方向に対して周溝10の側壁面10b
が平行となるか、もしくは対峙しないインバースの関係
となってしまい、レーザビーム3の照射に伴って粉末5
が一旦溶融することによって形成されるところの肉盛り
層6と周溝10との密着強度が必ずしも充分なものとな
らないためである。
【0026】前記銅系合金材料の粉末としては、Cu−
15.5%、Ni−14.1%、Co−0.91%、A
l−1.58%、V−1.84%、Nb−2.78%、
Si−残部、の組成のものを使用した。また、図4のレ
ーザビーム照射部から粉末供給ノズル4の先端までの距
離(スタンドオフ)fを10mm、粉末供給ノズル4の
内径Dを3.4mmとした。
【0027】その後、図1の(B)に示すように、前記
肉盛り層6が形成されたバルブシート2にその肉盛り層
6の一部を切除するような切削加工を施して、シート面
を最終加工形状2bに仕上げるとともに、前記駄肉部
7,8を切削除去した。
【0028】その結果、肉盛り層6側への母材の溶け込
みによる母材希釈やクラックの発生の全くない肉盛り層
6をバルブシート2に形成できることが確認された。
【0029】このように本実施例によれば、バルブシー
ト2に予め形成される周溝10が実質的にバルブシート
2の軸心bと同じ方向を向くように予め設定されている
ため、その周溝10をレーザビーム照射方向に向けるの
に必要なシリンダヘッド1の傾斜角αは弁挾み角γの二
分の一の角度でよく、しかもシリンダヘッド1に対して
レーザビーム3側を回転移動させることによって、大型
でしかも大重量のシリンダヘッド1を回転運動させる必
要もなくなる。
【0030】しかも、周溝10の双方の側壁面10bが
いずれも傾斜しているために、周溝10の底面10aの
みならずその側壁面10bまでもがレーザビーム3の照
射方向と対峙するようになることから、そのレーザビー
ム照射によって粉末5が溶融することにより形成される
ところの肉盛り層6と周溝10との密着性がきわめて良
好なものとなる。
【0031】さらに、図5に示した従来例のように、周
溝2aの溝幅方向両端の一方のエッジ部12aから他方
のエッジ部12bまでほぼ均等になるように粉末5で満
たした上でレーザビーム3の照射により肉盛り層6を形
成した場合、シリンダヘッド1自体の粗材段階での加工
精度誤差や図示外の治具に対するシリンダヘッド1の位
置決め精度誤差等のために上記のエッジ部12a,12
bの末端まで粉末5が満たされないことがあり、このよ
うな場合には上記のエッジ部12a,12bの近傍
1,E2に欠肉部が発生しやすい。また、仮に粉末5の
供給量が十分であったとしても、母材側の前記エッジ部
12a,12bに近い部分ほど熱容量が小さく、かつ粉
末5の厚みも小さいために肉盛り加工品質が不安定で欠
陥の発生頻度が高く、例えばレーザビーム3の照射時に
そのエッジ部12a,12bまでもが溶融して、母材希
釈やクラック等の欠陥が発生する。すなわち、粉末5が
一旦溶融して固化することによって形成された肉盛り層
6のなかにシリンダヘッド1自体の母材が溶け込んで希
釈されてしまい、これによって肉盛り層6本来の性能を
発揮できなくなるほか、この母材希釈を原因としてクラ
ックの発生を招くことになる。
【0032】この点、本実施例によれば、周溝10の内
外周縁部側にこれに連続するように突出形成した駄肉部
7,8が周溝10の溝形状をその溝幅方向および溝深さ
方向に拡大するように機能するため、図1の(A)に示
すように粉末5の保有容量の増大のために周溝10の溝
幅方向の両端エッジ部の外側まで十分に余裕をもって粉
末5で満たすことができ、シリンダヘッド1の加工精度
誤差等による周溝10の溝幅方向の両端エッジ部での欠
肉の発生を防止できる。また、上記の駄肉部7,8は周
溝10の溝幅方向の両端エッジ部での熱容量の増大にも
大きく貢献するために母材の溶融をも阻止できるように
なり、母材希釈やクラック等の欠陥の発生を未然に防止
できるほか、万一周溝10の溝幅方向両端部に欠肉や母
材希釈あるいはクラック等の欠陥が発生したとしても、
肉盛り層6のその幅方向両端部は余剰部分として後処理
で駄肉部7,8とともに切削除去されることになるため
に品質の上で何ら問題となることはなく、肉盛り加工品
質の一層の向上と安定化が図れるようになる。
【0033】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、バルブ
シートの軸心と同方向を向くような周溝をバルブシート
に予め形成して、そのバルブシートの軸心が鉛直方向を
指向するようにシリンダヘッドを保持した上で、周溝上
の粉末に照射されるレーザビーム側を周溝の円周方向に
移動させて肉盛り層を形成するようにしたことにより、
周溝がレーザビーム照射方向を指向するようにするため
にはシリンダヘッドを弁挾み角の二分の一の角度だけ傾
ければよく、また従来のようにシリンダヘッド全体を回
転させる必要もなくなる。その結果、シリンダヘッドを
保持するための設備が小型で、しかも簡易な構造のもの
で済むようになり、設備投資および設置スペースの面で
著しく有利となる。
【0034】請求項2に記載の発明によれば、周溝の断
面形状を略逆台形状のものとしたことにより、周溝の底
面に対して垂直な方向からレーザビームを照射した場合
に、周溝の底面のみならず傾斜している側壁面までも確
実にレーザビーム照射方向と対峙することから、周溝と
その周溝に沿って形成される肉盛り層との間の密着性が
向上し、特に請求項3に記載の発明のように双方の側壁
面が傾斜している場合には上記の密着性が一段と向上す
る利点がある。
【0035】請求項4に記載の発明によれば、周溝の内
外周縁部に突出形成した駄肉部が、その周溝における粉
末保有量を増大させるはたらきをするとともに、母材の
熱容量を増加させることになるため、肉盛り層の幅方向
両端での欠肉の発生やレーザビーム照射時の母材側の溶
融はもちろんのこと、それを原因とする肉盛り層の母材
による希釈やクラック等の欠陥の発生を未然に防止で
き、肉盛り加工品質の向上が図れる。
【0036】請求項5に記載の発明によれば、肉盛り加
工後にバルブシートのシート面を最終加工形状に仕上げ
るのと併せて駄肉部も切削除去することにより、駄肉部
を設けたことによってバルブシート本来の機能を損うこ
とがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す図で、(A)は肉盛り
加工が施されたバルブシートの断面図、(B)は切削加
工後のバルブシートの断面図。
【図2】図1に示す周溝の拡大断面図。
【図3】従来のバルブシートの肉盛り加工方法を示す断
面説明図。
【図4】図3のA−A線に沿う断面説明図。
【図5】図3の要部拡大図。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド 2…バルブシート 2b…シート面の最終加工形状 3…レーザビーム 4…粉末供給ノズル 5…粒末 6…肉盛り層 7,8…駄肉部 10…周溝 10a…底面 10b…側壁面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダヘッドのバルブシートのシート
    面となるべき部分に、溝底面に対して垂直な線がバルブ
    シートの軸心と平行となるような周溝を予め形成し、 前記バルブシートの軸心が鉛直方向を指向するようにシ
    リンダヘッドを保持した上で、前記周溝に肉盛り材料の
    粉末を供給しながらこの粉末の上からレーザビームを照
    射して、該レーザビームを周溝の円周方向に移動させる
    ことにより周溝に沿って肉盛り層を形成し、 前記肉盛り加工後に肉盛り層の一部を切削除去してシー
    ト面を最終加工形状に仕上げることを特徴とするシリン
    ダヘッドにおけるバルブシートの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記周溝の底面をはさんでその両側に位
    置する側壁面同士の間の寸法が底面から遠ざかるにした
    がって漸次広くなるように周溝の断面形状が略逆台形状
    のものとして形成されていることを特徴とする請求項1
    記載のシリンダヘッドにおけるバルブシートの加工方
    法。
  3. 【請求項3】 前記周溝の底面とその両側の側壁面との
    なす角度θがそれぞれ90°<θ<180°の範囲に設
    定されていることを特徴とする請求項2記載のシリンダ
    ヘッドにおけるバルブシートの加工方法。
  4. 【請求項4】 前記周溝の内外周縁部に駄肉部が予め一
    体に突出形成されていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のシリンダヘッドにおけるバルブシー
    トの加工方法。
  5. 【請求項5】 前記シート面を最終加工形状に仕上げる
    際に、駄肉部を切削除去することを特徴とする請求項4
    記載のシリンダヘッドにおけるバルブシートの加工方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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