JP3757039B2 - 田植機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、苗載台及び植付爪を備えて連続的に植え付け作業を行う田植機のホイルベースを延長するための構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
昨今、植付け作業の能率を向上させるため、植付け条数を6条から8条さらには10条と増やした田植機の開発が進められているが、条数を増加させるとそれに比例して植付部の重量増が避けられない。
そして、後輪の後部に植付部が配置されるため、重量増加に比例して重心が後方へ移動してしまい、特に、畦越えの際に前輪が浮き上がるなどの問題があった。そこで、機体バランス確保の観点からホイルベースの延長が必要とされるが、従来は、ミッションケースとその前部のフロントアクスルケースとの間隔を延長する方法がとられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、運転席とフロントアクスルケースとの相対位置はステアリング操作があるため変更が困難であり、また、運転席とミッションケースとの相対位置についても変速装置、クラッチ、PTO駆動軸などの操作系がミッションケース近傍に集中するため変更が難しいことから、前述のようにフロントアクスルケースとミッションケース間隔を広げてホイルベースを延長しようとした場合には、操作系を中心とした大がかりな設計変更が必須であり、そのため、従来部品の使用ができずに著しく製造コストアップとなった。
また、これ以外にも、短いホイルベースに起因し、以前から機体後部の施肥機周囲の作業スペースが狭く、苗つぎ、肥料補給などの作業が困難であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上のような課題を解決するために、次のような手段を用いる。
請求項1においては、走行車1の後部に複数条の植付けを行う植付部15を配した乗用型田植機において、走行用前輪6と走行用後輪8の間にミッションケース4を配置し、該ミッションケース4と後輪駆動用のリヤアクスルケース7の間に連結部材87を接合固定し、該連結部材87を中空パイプで構成し、該連結部材87内に伝動軸88を内装し、該 ミッションケース4とリアアクスルケース7の間隔を連結部材87及び伝動軸88の長さを変更して、走行用前輪6と走行用後輪8の間のホイルベースを所望の長さに延長できるように構成し、該運転席13の後部に、ホイルベースの延長にともない運転席13の後部に生じる空間を埋める延長ステップ95を設け、該延長ステップ95の前後長は前記連結部材87の前後長と略同じとしたものである。
【0005】
請求項2においては、請求項1記載の田植機において、前記延長ステップ95の両側方に補助ステップ96を配置し、該補助ステップ96を上下に回動可能に構成し、水平方向に張り出した位置と、上方または下方に収納した位置とに変更可能としたものである。
請求項3においては、請求項1記載の田植機において、前記延長ステップ95の後部に後部副ステップ97を配置し、該後部副ステップ97と側条施肥部36とを付け替え可能としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を添付の図面に基づいて説明する。
図1は乗用田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3はミッションケースと連結部材とリヤアクスルケースの側面図、図4は延長ステップおよび補助ステップの側面図、図5は同じく平面図、図6は補助ステップ取付部の後面図、図7はペーストタンクの平面図、図8はペーストタンクを二段配置した側面図、図9は肥料置き台を配置した平面図、図10は同じく側面図、図11はバッテリー台を延長ステップ下部に配置した側面図である。
【0007】
まず、乗用田植機の全体構成について、図1、図2により説明する。
図中1は作業者が搭乗する走行車であり、エンジン2を車体フレーム3前部上方に搭載させ、ミッションケース4前方にフロントアクスルケース5を介して走行用前輪6を支持させると共に、前記ミッションケース4の後部には連結部材87を介してリヤアクスルケース7を連設し、該リヤアクスルケース7に走行用後輪8を支持させる。
そして、前記エンジン2等を覆うボンネット9両側に予備苗載台10を取付けると共に、ステップ11を介して作業者が搭乗する車体カバー12によって前記ミッションケース4等を覆い、前記車体カバー12上部に運転席13を取付け、その運転席13の前方で前記ボンネット9後部に操向ハンドル14を設ける。
【0008】
また、図中15は10条植え用の苗載台16並びに複数の植付爪17などを具備する植付部であり、前高後低の合成樹脂製の前傾式苗載台16を下部レール18及びガイドレール19を介して植付ケース20に左右往復摺動自在に支持させると共に、一方向に等速回転させるロータリケース21を前記植付ケース20に支持させ、該ケース21の回転軸芯を中心に対称位置に一対の爪ケース22・22を配設し、その爪ケース22・22先端に植付爪17・17を取付ける。
【0009】
また、前記植付ケース20の前側にローリング支点軸23を介して支持フレーム24を設け、トップリンク25及びロワーリンク26を含むリンク機構27を介して走行車1後側に支持フレーム24を連結させ、前記リンク機構27を介して植付部15を昇降させる昇降シリンダ28をロワーリンク26に連結させ、前記前後輪6・8を走行駆動して移動すると同時に、左右に往復摺動させる苗載台16から一株分の苗を植付爪17によって取出し、連続的に苗植え作業を行うように構成する。
【0010】
また、図中29は走行変速レバー、30は植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー、31は植付け感度調節レバー、32は主クラッチペダル、33・33は左右ブレーキペダル、34は均平用センターフロート、35は均平用サイドフロート、36は10条用の側条施肥部である。
前記苗載台16及び植付ケース20など植付部15の、左右外側の2条分を機体内側に折畳み自在に設けるもので、前記苗載台16は左右最外側の2条分の苗載台16を分割して折畳み自在な分割苗載台16bに形成し、機体中央の6条用苗載台本体16aに並行折畳み機構37を介して分割苗載台16bを連結させて、苗載台本体16aの作用面上方に略平行で、且つ、2段に分割苗載台16bを折畳みするように設けて、折畳み時苗載台16の左右全幅を略6条分巾と等しくするように構成している。
【0011】
次に、本発明のホイルベースを延長する構成について説明する。
前記ミッションケース4の前部にはベルト式無段変速装置が配設されているが、これは油圧式無段変速装置やギヤ式変速装置でもよく、特に制限はされない。図3に示すように、該ミッションケース4の下部後面に連結部材87を介してリアアクスルケース7が固設され、該連結部材87によって水平方向後方へホイルベースが延長されるようにしている。該連結部材87は中空のパイプで構成され、該連結部材87の前後端面にはフランジ90・90を設け、一方、ミッションケース4後部の出力側にはフランジ91、他方、リアアクスルケース7前部の入力側にはフランジ92がそれぞれ設けられ、該フランジ91・92を前記フランジ90・90とをそれぞれ対向配置して締結手段であるボルト89・89・・で固定する。
【0012】
そして、前記ミッションケース4の出力軸93に前記連結部材87に内装された伝動軸88の前端を連結し、該伝動軸88の後端は前記リアアクスルケース7の入力軸94に連結され、デフギヤ装置を介して後輪8を駆動できるようにしている。このミッションケース4とリアアクスルケース7の間隔を連結部材87及び伝動軸88の長さを変更してホイルベースを所望の長さに延長できるように構成している。
なお、従来の田植機にあっては、前記フランジ91とフランジ92を直接ボルトによって固定しており、また、運転席13近傍に配置した走行変速レバー29、植付昇降兼作業走行変速用副変速レバー30等はミッションケース4と連結されるものであるから、本発明のようにホイールベースを変更する場合には従来の部品をそのまま使用して、ミッションケース4とリアアクスルケース7の間に連結部材87を介装しているのである。
従って、運転席13とミッションケース4から前方に配置される部品は従来の田植機のものをそのまま利用でき、走行側の設計変更は最小限に留めることができてコストアップが抑えられるのである。
【0013】
次に、ホイルベースの延長にともない運転席13の後部に生じる空間を埋める延長ステップ95について、図4、図5により説明する。
延長ステップ95の幅は前記連結部材87の前後長と略同じ前後幅として、運転席13後部に配置される。つまり、延長ステップ95はホイルベースを長くした長さに合わせた前後幅で左右方向に設けられる。
そして、前記側条施肥部36は延長ステップ95の後部に後部副ステップ97と付け替え可能に配置され、図4、図5においては側条施肥部36を外して、その取付位置に後部副ステップ97を配置した状態を示している。この後部副ステップ97を外して側条施肥部36を取り付けた場合には、延長ステップ95上を作業者が通行することが可能であり、肥料や苗の補充が容易に行えるのである。
【0014】
具体的には、延長ステップ95の前部はボルト98・98・・を介してリンクフレーム99・99および車体カバー12の後端に締結されると共に、前記延長ステップ95の後部はボルト101・101・・を介して施肥部の台部に設けられた後部副ステップ97と締結している。該後部副ステップ97の側部及び後部は平面視コ字条の補強パイプ119が固設されている。前記リンクフレーム99・99は変形四角形状のパイプであり、車体フレーム3・3上に立設した四角パイプ形の支柱100・100の上端部に設けている。
更に、前記延長ステップ95の左右両側端はサイドフレーム103上に載置されており、該サイドフレーム103はサブフレーム104・105を介してパイプフレーム106に固定されており、十分広いスペースでしかも剛性を高めて安定して支持できるようにし、肥料補給などの作業も行えるように構成している。また、前記延長ステップ95と後部副ステップ97のいずれも、左右部位がボルト102・102・・によるボルト止めのため分割可能であり、保守管理が容易な構成としている。
【0015】
そして、前記ステップ11の両側には補助デッキ120・120が設けられ、8条用の苗載台や施肥機に対応できるようにし、更に、本発明では10条としているので、補助ステップ96を補助デッキ120と前記延長ステップ95の側方に配設している。即ち、図4、図5、図6に示すように、前記補助デッキ120の後部側面のサイドフレーム103と、前記延長ステップ95後部側面に支持部材110・110を固設し、該支持部材110・110に補助ステップ96のサイドフレーム111の基端側を枢軸107によって枢支し、補助ステップ96を水平方向に回動したときには支持部材110・110の外側端に設けたストッパー110aに当接して水平状態に固定できるようにしている。
また、該補助ステップ96のサイドフレーム111の枢支部には長孔108が形成されて、該補助ステップ96を上方に回動して、長孔108に沿って下方へ押し込むことによって、補助ステップ96の内側面がサイドフレーム103に固定したストッパーに当接して、外側への回動が阻止され、上方へ跳ね上げて回動した収納位置に維持できるようにしている。
【0016】
このように補助ステップ96を上方へ回動した収納状態では、先に折り畳み収納した前記側条施肥部36を車体側方からの障害物から保護できるのである。なお、この保護機能を確実なものにするには、収納位置での前記補助ステップ96の上端は折り畳み収納された前記側条施肥部36の高さと同レベル以上にすること、更には、前記補助ステップ96を後部副ステップ97の側面まで拡張することも極めて有効である。また、補助ステップ96’の如く下方へ回動して収納することも可能であり、この場合、固定ピンを用いて、水平位置と下方へ回動した位置で挿抜する必要がある。そして、このように下方へ回動して収納することによって、施肥部36の折り畳み収納時に邪魔になることがなく、後述する図11の如くバッテリー114を配置したときにはその保護となるのである。
【0017】
次に、前記連結部材87によって拡張された前記運転席13後部の前記延長ステップ95上方または下方の空間の活用例について説明する。
図7は側条施肥部36の代わりに、吸収がよく近年多用されているペースト施肥のためのペーストタンク112を、前記延長ステップ95上に配置しており、該ペーストタンク112は延長ステップ95の左右幅と略同じ長さとし、その高さは作業者が跨いで後部副ステップ97上に乗り移れるくらい低くして、断面の面積は小さくても、従来予備苗台10下に設けたペーストタンクの容量と変わらず、むしろ多くした構成としている。
【0018】
また、ペーストタンク112は、図8に示すように、延長ステップ95から後部副ステップ97上にまで延設したペーストタンク112aとすることができる。このようにすることで更に容量をアップすることができ、また、このペーストタンク112a上はその他の荷物等も載置できる。また、延長ステップ95の下部にペーストタンク112bを配置して、内装型とすることもできる。この場合には運転席13後部のデッキ上を広く使用することができ、デッキによってペーストタンク112bも保護されるのである。
そして、このペーストタンク112aとペーストタンク112bの二段配置とすることもできる。このペーストタンク112の前後位置は後輪8の車軸よりも前方に位置して、重量バランスがくずれることがないようにしている。このペーストタンク112から図示しないホース・ポンプを介して連結したホースを植付爪の側部まで延設して、植付位置の側方にペースト肥料を吐出するようにしている。
【0019】
また、前記延長ステップ95上に肥料置き台113を配置することも可能であり、図9、図10に示すように、延長ステップ95の後部に側条施肥部36を配置し、該側条施肥部36の両側の分割施肥部36b・36bを前方へ回動して折り畳んで収納位置とした分割施肥部36b’・36b’の間の、延長ステップ95上に肥料置き台113が配置されている。つまり、前記連結部材87によってホイルベースが拡張された前記運転席13後部の前記延長ステップ95上に肥料置き台113を設置し、該肥料置き台113は支柱115・115・・・を四隅に立設し、該支柱115・115・・・を上下に一定間隔で区切る棚板116・116・・・を水平方向に平行に固定して、該棚板116・116・・・上に肥料袋を置くようにしている。
【0020】
こうして肥料袋を機体上に載置する場所を確保することで、作業途中に肥料がなくなり、作業が中断することを防止でき、圃場端で肥料を余分に補給しておく必要もなく、その手間が省けて作業効率を向上できる。また、側条施肥部36を折り畳んだ場合には、肥料置き台113の周囲は、前部は運転席13、後部は施肥部本体36a、側部は分割施肥部36b’・36b’でそれぞれ囲まれ、路上走行する場合などでは振動で肥料袋が落下する心配がないのである。
【0021】
また、前記延長ステップ95の下部にバッテリー114を配置することもできる。即ち、図11に示すように、運転席13後部の前記延長ステップ95下部に架台117を設け、該架台117は延長ステップ95と一体的に構成するのである。そして、この架台117にバッテリー114を取り付けるのである。よって、これまでバッテリー台を機体前部に設けたために狭かった前記ボンネット9横の通路が拡張され、前方からの苗マット載置や通行などが容易に行え、また、延長ステップ95側方からバッテリー114の点検や着脱が容易にでき、バッテリー114の上部カバーも省けるのである。
【0022】
【発明の効果】
本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を奏するのである。
請求項1の如く、走行車1の後部に複数条の植付けを行う植付部15を配した乗用型田植機において、走行用前輪6と走行用後輪8の間にミッションケース4を配置し、該ミッションケース4と後輪駆動用のリヤアクスルケース7の間に連結部材87を接合固定し、該連結部材87を中空パイプで構成し、該連結部材87内に伝動軸88を内装し、該ミッションケース4とリアアクスルケース7の間隔を連結部材87及び伝動軸88の長さを変更して、走行用前輪6と走行用後輪8の間のホイルベースを所望の長さに延長できるように構成し、該運転席13の後部に、ホイルベースの延長にともない運転席13の後部に生じる空間を埋める延長ステップ95を設け、該延長ステップ95の前後長は前記連結部材87の前後長と略同じとしたので、ミッションケースとリアアクスルケースの間を連結部材で延長するといった極めてシンプルな構成によって、設計をほとんど変更することなくホイルベースの延長が可能であり、従来機の部品がそのまま適用でき製造コストが大きく低減されるため、種々のホイルベースを持つ型式への製品展開が可能となったのである。
【0023】
また、前記連結部材を中空パイプで構成したので、ミッションケースとリアアクスルケースの間を連結して走行機体を支える強度が十分得られ、その他補強部材を新たに設ける必要がない。また、連結部材内に伝動軸を内装したので、湿田または深田などでの苗植え作業時などに伝動軸を損傷したり、錆びついたりすることを回避することができるのである。
【0024】
また、運転席後部に連結部材の長さと略一致する前後幅の延長ステップを配置したので、運転席後方に広い作業スペースを確保することができ、苗つぎ、肥料補給などの作業性が大きく向上する。更に、その拡張されたスペースにペーストタンク、肥料置き台、バッテリー台を設けることで、機体の重量バランスの向上、機体上で作業性の向上を図ることができるのである。
【0025】
請求項2記載の如く、延長ステップの両側方に補助ステップを配置したので、延長ステップの作業スペースに加えて更に作業スペースを広くすることができ、両側の施肥機への肥料補給や苗載台への苗補給等の機体上での作業効率を大幅にアップすることができるのである。
【0026】
また、該補助ステップを上下に回動可能に構成し、水平方向に張り出した位置と、上方または下方に収納した位置とに変更可能としたので、作業時においては補助ステップを水平方向の張り出した位置として、作業性を向上し、上方に回動して収納したときには、施肥部を保護し、下方に回動したときには、施肥部の張出の邪魔になることはなく、延長ステップ下部にバッテリーやペーストタンクを配置したときにはその側面を保護できるのである。
【0027】
請求項3の如く、前記延長ステップ95の後部に後部副ステップ97を配置し、該後部副ステップ97と側条施肥部36とを付け替え可能としたので、施肥機を取り付けないときには、その部分に後部副ステップ97を取り付けて、作業スペースを大きくするとともに、作業時に植付部との隙間から足を踏み外す等の事故を回避することができる。また、後部副ステップ97を外せば施肥機を取り付けることができ、わずかな変更で施肥機仕様とすることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 乗用田植機の全体側面図である。
【図2】 乗用田植機の平面図である。
【図3】 ミッションケースと連結部材とリヤアクスルケースの側面図である。
【図4】 延長ステップおよび補助ステップの側面図である。
【図5】 延長ステップおよび補助ステップの平面図である。
【図6】 補助ステップ取付部の後面図である。
【図7】 ペーストタンクの平面図である。
【図8】 ペーストタンクを二段配置した側面図である。
【図9】 肥料置き台を配置した平面図である。
【図10】 肥料置き台の側面図である。
【図11】 バッテリー台を延長ステップ下部に配置した側面図である。
【符号の説明】
1 走行車
4 ミッションケース
7 リアアクスルケース
13 運転席
15 植付部
36 側条施肥部
87 連結部材
88 伝動軸
95 延長ステップ
96 補助ステップ
97 後部副ステップ

Claims (3)

  1. 走行車1の後部に複数条の植付けを行う植付部15を配した乗用型田植機において、走行用前輪6と走行用後輪8の間にミッションケース4を配置し、該ミッションケース4と後輪駆動用のリヤアクスルケース7の間に連結部材87を接合固定し、該連結部材87を中空パイプで構成し、該連結部材87内に伝動軸88を内装し、該ミッションケース4とリアアクスルケース7の間隔を連結部材87及び伝動軸88の長さを変更して、走行用前輪6と走行用後輪8の間のホイルベースを所望の長さに延長できるように構成し、該運転席13の後部に、ホイルベースの延長にともない運転席13の後部に生じる空間を埋める延長ステップ95を設け、該延長ステップ95の前後長は前記連結部材87の前後長と略同じとしたことを特徴とする田植機。
  2. 請求項1記載の田植機において、前記延長ステップ95の両側方に補助ステップ96を配置し、該補助ステップ96を上下に回動可能に構成し、水平方向に張り出した位置と、上方または下方に収納した位置とに変更可能としたことを特徴とする田植機。
  3. 請求項1記載の田植機において、前記延長ステップ95の後部に後部副ステップ97を配置し、該後部副ステップ97と側条施肥部36とを付け替え可能としたことを特徴とする田植機。
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