JP3750893B2 - Egr装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、EGRガス冷却用のEGRクーラと、EGRガス流量を調整するEGR弁と、EGR管、とを備えたEGR装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
排気ガスの主としてNOx低減に効果のあるEGRガスを冷却することが、EGR本来の目的である高温燃焼の抑制、新吸気量の増加によるサイクル効率の向上に効果が大きいことは公知である。その冷却方法は、複数の伝熱管をエンジン冷却水で冷却する水冷方式が最も一般的である。図12は、従来のEGR装置EAと周辺の斜視構成図を示し、図13はこの構成を模式的に示した図である。排気マニホールド34の排気ガス分岐口部34Cに、EGRクーラ32のガス入口部32Aが接続され、EGRガスは一旦前方に導かれた後に複数の伝熱管内をガス出口部32Bに向う。この伝熱管内をEGRガスが流れる間に冷却水によって冷却される。そしてEGRガスは、EGR弁38の出口部38AからEGR管37を介して吸気マニホールド39に到る。また、EGRクーラ32には明示しない冷却水管が接続されている。
【0003】
このような従来のEGRクーラ32の配置では、 1)EGRクーラ32の水位位置Hcが、図13に示されるように、冷却水中の気泡を分離除去するためのサーモスタットハウジング33の水位位置Htより高位置にあってエア抜きが困難である。冷却水中に気泡が存在すると、冷却水の流れが少なくなること及び熱容量が少なくなること、によってエンジンとしての熱バランスがくずれ出力低下からオーバヒートに到る懸念がある。また、EGRクーラ32内では伝熱管が冷却水に吸熱されずに膨張による応力も加わって伝熱管破損の懸念もある。また、EGRクーラ32が排気マニホールド34の至近上方に配置されているので、受熱量が多く熱的に過酷な状態にあると考えられる。 2)EGR弁が、排気マニホールドの至近位置にあって受熱が大であると考えられる。EGR弁が加熱されることで、弁中の部品類が作動不良または損傷または耐久性の低下の懸念がある。
【0004】
上記の、とくに伝熱管破損による伝熱管内への冷却水の流入は、エンジン燃焼室に冷却水が入って不具合が発生する可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、EGRクーラ内のエア抜きの改善によるEGRクーラへの熱的負荷の低減とクーラ特性の保全、及びEGR弁の熱負荷を低減させるEGR装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、EGRクーラとEGRガス流量を調整するEGR弁とを介装し排気マニホールドと吸気マニホールドとを連通するEGR装置において、前記EGRクーラを排気マニホールドの側面に取り付け、かつそのクーラ内部に気泡が滞留するのを防止するために冷却液液面がサーモスタットハウジング内の冷却液液面より低位となるように配設し、排気マニホールドと前記EGRクーラとを連結する中間パイプには蛇腹状の変形自在部を設け、そして前記EGR弁を吸気マニホールドに取り付け、前記EGRクーラとEGR弁とを連結するEGR管には自在部を設けており、そして前記EGRクーラの取り付けには複数のバンドを用いその外周部を緊締して支持している。
【0007】
この発明によって、EGRクーラ内に発生した気泡がサーモスタットハウジングに移動して、EGRクーラ内に空気溜まりを作って冷却水流を低減させたり、ひいてはEGRクーラの熱損傷を起こすこともない。また、EGRクーラを排気マニホールド側面に配置したので受熱が低減されている。
【0009】
この発明によれば、EGR弁を排気マニホールド側から吸気マニホールド側に移設し低温環境に移動させるのでEGR弁の熱損傷がない。
【0012】
また、本発明によれば、EGRクーラとEGRガス流量を調整するEGR弁とを介装し排気マニホールドと吸気マニホールドとを連通するEGR装置において、前記EGRクーラを排気マニホールドの側面に取り付け、かつそのクーラ内部に気泡が滞留するのを防止するために冷却液液面がサーモスタットハウジング内の冷却液液面より低位となるように配設し、排気マニホールドと前記EGRクーラとを連結する中間パイプには蛇腹状の変形自在部を設け、かつ中間パイプの入口部と出口部とを直管状に接続してシリンダヘッドに装着されたロッカカバーとの距離を拡大させ、そして前記EGR弁を吸気マニホールドに取り付け、前記EGRクーラとEGR弁とを連結するEGR管には自在部を設けており、そして前記EGRクーラの排気マニホールドへの取り付けには複数のバンドを用いその外周部を緊締し、かつその一方のバンドはコ字状断面のブラケットを介して支持している。
【0017】
これによって、中間パイプからの放熱によるロッカカバ、とくに樹脂製ロッカカバへの熱害を予防できる。
【0020】
そして、本発明によれば、前記EGRクーラのガス入口部はガス出口部より低位置あるいは高位置のいずれかとなるように配設し、EGRクーラ内に生じた凝縮水が内部に停滞せず流出するようにしている。
【0021】
この発明によれば、EGRガス内に凝縮水が発生しても、ガス入口部に凝縮水が流れて、または、ガス出口部に凝縮水が流れて、EGRクーラ内に凝縮水がたまらない。また、EGRクーラガス入口部がガス出口部より低位置には位置されている場合には、仮に伝熱管が破損して冷却水が伝熱管内に流入しても吸気側には入らない。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明のEGR装置1の実施の形態を説明する。図1にEGR装置1が含まれる周辺の斜視図を示し、図2にその模式図を示している。排気マニホールド4の中央側部にEGR用排気ガスの分岐口部4Cが設けられ、その分岐口部4CにEGRクーラ2のガス入口部2Bが締結されている。EGRクーラ2は、ガス入口部2Bと伝熱管が冷却される冷却部2Cとが、ほぼ同軸心に形成されている。その冷却部2Cの前端部からガス出口部2Aが立ち上がってEGR管7の入口部7Aに接続されている。EGR管7は、配置上の制約によって屈曲して吸気マニホールド9のエアヒータ10の下流側に装着されたEGR弁8の入口部8Aに、出口部7Bが接続されている。
【0023】
図2に示すように、EGRクーラ2は排気マニホールド4の側方に位置し、サーモスタットハウジング3より低位置に装着されてEGRクーラ2内の水位が低位になるよう配置されている。また、EGR弁8は、EGRクーラ2とは離れた吸気マニホールド9に装着されている。
【0024】
上記構成によるEGR装置1の作用を説明する。排気マニホールド4の分岐口部4Cから排気ガスの1部が、ほぼ水平にEGRクーラ2のガス入口部2Bに入る。ガス入口部2Bに入ったEGRガスは、前方のガス出口部2Aに向い、途中で冷却されてガス出口部2AからEGR管7に導かれる。EGRガスはこのEGR管7でさらに空冷され出口部7Bから入口部8Aを介してEGR弁8に入って流量を調整されて吸気マニホールド9に還流される。
【0025】
このようにして、EGRクーラ2ではEGRガスが冷却されると共に、冷却水中に発生した気泡がとどまることなくサーモスタットハウジング3に移動してここで気液分離が行われる。また、EGRクーラ2は、排気マニホールド4の側方に固定されているので、排気マニホールド4上にあった従来のEGRクーラに比較して輻射受熱量が少なくなる。また、EGR弁8は、吸気マニホールド9に装着されているので、EGR管7で冷却されたガスの通過、及び低温環境にあるため高熱ガスによる熱害を避けている。
【0026】
図3〜図5は、前記実施形態でもなお製造、取付け、配置、その他の条件によっては懸念の残る排気マニホールド4からの輻射熱の回避と、高温EGRガスのEGRクーラ2への直接の流入回避を図った別のEGR装置1Aを示している。
【0027】
図3は、EGR装置1Aが含まれた周辺の斜視図を示し、図4はその模式図を示し、図5は図3の側面図を示している。排気マニホールド14の中央上部にEGR用の排気ガス分岐口部14Cが設けられ、その分岐口14Cに中間パイプ5の入口部5Aが締結されている。中間パイプ5は、中間部に管軸方向及び軸直角方向に可撓自在な蛇腹状の変形自在部5Cを備え、また、出口部5Bは図示しない変形自在な例えば、蛇腹等を有する継ぎ手によって、EGRクーラ12のガス入口部12Aに締結されている。EGRクーラ12は、前記図1の実施形態と異なり、ガス入口部12Aが前方にあって伝熱管が冷却される冷却部12Cは排気マニホールド14の側面にバンドで固定されている。そして、ガス出口部12BはEGR管27の入口部27Aに締結されている。
【0028】
EGR管27は、配置上の制約によって屈曲して吸気マニホールド9のエアヒータ10の下流側に装着されたEGR弁8の入口部8Aに、出口部27Bが接続されている。EGR管27の中間部には、中間パイプ5に設けられた変形自在部5Cと同様な自在部27Cが設けられている。また、図4で示すように、EGRクーラ12は排気マニホールド14の側方に位置し、サーモスタットハウジング3より低位置に装着されて水位Hdが低位になるよう配置されている。また、EGR弁8は、EGRクーラ2とは離れた吸気マニホールド9に装着されている。
【0029】
上記構成によるEGR装置1Aの作用を説明する。中間パイプ5の装着は、変形自在部5Cと出口部5Bが有する自在継ぎ手によって分岐口部14C、ガス入口部12Aに容易に取り付けられる。EGR管27の取付けも自在部27Cによってガス出口部12B、入口部8Aに容易に取り付けられる。そして、EGRガスは排気マニホールド14の分岐口部14Cから排気ガスの1部がEGRガスとして、中間パイプ5のガス入口部5Aに入る。中間パイプ5に入ったEGRガスは空冷されて、出口部5BからEGRクーラ12のガス入口部12Aを通り冷却部12Cで冷却されて、後方のガス出口部12BからEGR管27に導かれる。入口部27Aから入ったEGRガスは、EGR管27で空冷され出口部7Bから入口部8Aを介してEGR弁8に入り流量を調整されて吸気マニホールド9に還流される。
【0030】
この過程で、中間パイプ5及びEGR管27の高温EGRガスによる熱膨張とそれに起因する応力は、変形自在部5C、自在部27Cの変形によって低減される。即ち、中間パイプ5では、入口部5A及び出口部5B間の圧縮応力が低減されて、同時にガス入口部12Aを介してEGRクーラ12を前方に引張る力は低減される。EGR管27では、入口部27A及び出口部27B間の圧縮応力が低減されて、同時に入口部8Aを介してEGR弁8を水平方向き押す力は低減される。温度低下で収縮する場合は、力の方向が変わるが、その応力値は低い。
さらに、高温EGRガスによるEGRクーラの熱膨張と、それに起因する応力は、変形自材部5C、自在部27Cの変形によって低減される。
【0031】
EGRクーラ12では、ここで発生した気泡がサーモスタットハウジング3に運ばれて気液分離される。また、EGRクーラ12は、排気マニホールド14の側方に固定されているので、排気マニホールド上にあった従来のEGRクーラに比較して輻射受熱量が少なくなる。また、EGR弁8は、吸気マニホールド9に装着されているので、中間パイプ5、EGR管27で冷却された低温ガスによって熱害は低減されている。
【0032】
図6は、前記実施形態でもなお製造、取付け、配置、その他の条件によっては懸念の残る排気マニホールド4からの輻射熱の回避と、中間パイプ5の放熱による周辺部材への熱害防止と、中間パイプ5及びEGR管27に設けられた変形自在部5C及び自在部27Cのとくに、振動によるせん断破損の回避を図った別のEGR装置1Bを示している。
【0033】
図6に示したEGR装置1Bを含んだ斜視構成図を主にし、図5の1部を参照して前記実施形態のEGR装置1Aと異なる部分を主として説明する。
【0034】
排気マニホールド14のEGR用の排気ガス分岐口部14Cに中間パイプ25の入口部25Aが締結されている。中間パイプ25は、中間部に蛇腹状の変形自在部25Cを備え、また、出口部25Bは図示しない変形自在な継ぎ手によって、EGRクーラ12のガス入口部12Aに締結されている。中間パイプ25は、入口部25Aの近傍に設けられた変形自在部25Cから出口部25までが直管状の直管部25Dで形成され、この直管部25Dによってシリンダヘッド6との距離が広がり、図示しない樹脂性ロッカカバとの隙間が広げられている。また、EGRクーラ12への冷却水管33との隙間が広げられている。
【0035】
変形自在部25Cは、図5の中間パイプ25中間部に示されるように、自在部25Cの中央部が糸巻き状に膨れてとくに管軸と直角な方向であるせん断方向強度が増加されるよう構成されている。
【0036】
EGRパイプ28は、中間部に蛇腹状の自在部28Cを備え、一端はEGRクーラ12のガス出口部12Bに締結され、他端はEGR弁8に接続されている。その自在部28Cは、前記自在部25Cと同様に構成され、せん断強度の増加は前記と同じである。上記以外は、前記EGR装置1Aと実質的に同じである。
【0037】
上記構成によるEGR装置1Bの作用を説明する。中間パイプ5の装着は、変形自在部25Cと出口部25Bが有する自在継ぎ手によって容易に行われる。また、直管部25Dによる隙間の拡大によって冷却水管33との干渉を容易に避けて取り付けられる。また、直管部25Dによってロッカカバとの距離が拡大される。EGR管28の取付も自在部28Cによってガス出口部12B及びEGR弁8に容易に取り付けされる。
【0038】
上記によって、中間パイプ25の直管部25Dが排気マニホールドから離れて排気マニホールド4からの輻射熱の受熱が低減される。また、中間パイプ25の放熱による周辺部材とくに樹脂性ロッカカバへの熱害が防止される。また、中間パイプ25及びEGR管28に設けられた変形自在部25C及び自在部28Cの振動によるせん断破損の回避が図られている。その他の作用は、EGR装置1Aと同じである。
【0039】
図7〜図11及び前図5は、EGRクーラにかかる振動の低減及びこの振動に起因すると思われる蛇腹状の前記変形自在部5C、25C、自在部27C、28Cの破損防止を図った各種手段を示している。
【0040】
図7において使用される、EGRクーラ2を支持する前バンド15及びコの字ブラケット17の剛性向上では、前バンドを図8及び図9に示すように、脚部15Bにリブ15Cを設けて上下剛性を向上させている。また、図10に示すように、コの字ブラケット17では、リブ17bに平行にリブRbを付設して上下剛性を向上させている。リブRbは、前後方向の剛性は低くEGRクーラの熱膨張及び排気マニホールドの熱膨張に対する柔軟性は損ねていない。これらによってEGRクーラ2の振動変位を抑えることで、ガス入口部2A、ガス出口部2Bを介してEGR管7、27、28及び中間パイプ5、25への振動入力を低減している。
【0041】
また、前バンド15と後バンド16との距離を広げて、EGRクーラ2に発生するピッチングモーメントによってバンドにかかる反力を軽減して振動抑制をしている。
【0042】
また、図5に示すように、排気マニホルド4に装着した後バンド16及びコの字ブラケット17に、図示しないオイルクーラに装着されたアンダーステイSUを固定して、上下振動を抑制している。
【0043】
図11は、図5も参照してEGRクーラ2を上部から振動抑制した例である。排気マニホールドに固定された前支持板18が、中間パイプ5の出口部5Bを介してガス入口部2Aを共締めし、中間パイプ5の入口部5Aに固定された後支持板19がEGR管7の入口部7Aを介してガス出口部2Bを共締めしてEGRクーラ2の変位を抑えている。
【0044】
図11におけるEGRクーラ2と地面GLとの角度θは、EGRクーラ2の取り付け傾斜角を示したもので、エンジン単体においても、車両搭載時でも常にガス入口部2Aはガス出口部2Bより低位置または高位置にする必要を示している。これによって、EGRクーラ2内の排気ガス中の水分が凝縮水となっても、凝縮水はEGRクーラ2内にたまらず、EGRクーラ2の保全が図れる。
また、ガス入口部2Aがガス出口部2Bよりも低位置に位置する場合は、EGRクーラ2内の凝縮水が吸気マニホールド側に流れず、従って、シリンダ内への水の流入は無い。さらに、EGRクーラ2内の伝熱管破損によって冷却水が伝熱管内に侵入しても、ガス入口部2A側に集まって排気マニホールド側に流れ吸気マニホールドには流れない。
【0045】
【発明の効果】
本発明の作用効果を、以下に列挙する。
【0046】
(1) 本発明のEGR装置は、排気マニホールドの側面に前記EGRクーラが装着されかつそのEGRクーラ内の冷却液液面がサーモスタットハウジング内の冷却液液面より低位にあるよう配置されているので、EGRクーラ内で発生した気泡がサーモスタットハウジングに移動する。従って、EGRクーラ内に空気溜まりを作って冷却水流を低減させ、ひいてはEGRクーラの熱損傷を起こすことはない。また、EGRクーラを排気マニホールド側面に配置したので受熱が低減され、熱損傷がなくなる。
【0047】
(2) 別発明のEGR装置は、EGR弁が吸気マニホールドに装着され、また、EGR弁を排気マニホールド側から低温環境の吸気マニホールド側に移設させたので受熱が少なく、従来の鋳鉄ハウジングを熱容量の少ないアルミに変えて軽量にできる。
【0048】
(3) 別発明のEGR装置では、EGRクーラと排気マニホールドとが中間パイプで連結されているので、中間パイプによってEGRクーラに入るEGRガスを空冷し低温にして、EGRクーラ内での伝熱管の過熱予防、冷却水の沸騰予防をする。
【0049】
(4) 中間パイプのEGRクーラへの接続個所が変形自在に構成されていれば、中間パイプのEGRクーラへの取付け作業性が向上する。
【0050】
(5) 中間パイプは、蛇腹状の変形自在部が設けられていれば、中間パイプの熱膨張及び熱収縮の吸収と、EGRクーラの熱膨張及び熱収縮の吸収と、取付け作業性、とが向上する。
【0051】
(6) 中間パイプは、入口部と出口部を直管状に接続してシリンダヘッドに装着されたロッカカバーとの距離を拡大させていれば、中間パイプからの放熱によるロッカカバ、とくに樹脂製ロッカカバへの熱害を予防できる。
【0052】
(7) 中間パイプの蛇腹状の変形自在部は中央部が糸巻き状に膨れて形成されていれば、変形自在部のせん断強度が向上して、振動による破損が予防できる。
【0053】
(8) 別発明のEGR装置では、EGRクーラのガス入口部はガス出口部より低位置または高位置に配置されているので、EGRガス内に凝縮水が発生しても、EGRクーラ内に凝縮水が溜まることは無い。また、EGRクーラのガス入口部がガス出口部より低位置に配置されている場合は、凝縮水が発生しても、ガス入口部に凝縮水が流れて、排気マニホールドには行かない。ガス入口部に水が流れて排気マニホールドには行かない。さらに、仮に伝熱管が破損して冷却水が伝熱管内に流入しても吸気側には入らないので、エンジンの事故防止が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すEGR装置と周辺の斜視構成図。
【図2】図1の模式図。
【図3】別発明の実施形態を示すEGR装置と周辺の斜視構成図。
【図4】図3の模式図。
【図5】図3の側面図。
【図6】別発明の実施形態を示すEGR装置と周辺の斜視構成図。
【図7】EGRクーラ周辺を示す斜視構成図。
【図8】補強リブを付けて上下剛性を上げたバンドの正面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】補強リブを付けて上下剛性を上げたブラケットの斜視図。
【図11】EGRクーラの前後に支持板を装着する斜視図。
【図12】従来のEGR装置と周辺の斜視構成図。
【図13】図12の模式図。
【符号の説明】
1、1A、1B・・EGR装置
2、12・・・EGRクーラ
2A・・ガス出口部
2B・・ガス入口部
3・・・サーモスタットハウジング
4・・・排気マニホールド
5・・・中間パイプ
5A・・入口部
5B・・出口部
5C・・変形自在部
6・・・シリンダヘッド
7、27、28・・EGR管
7A・・入口部
7B・・出口部
8・・・EGR弁
8A・・入口部
9・・・吸気マニホールド
10・・・エアヒータ
15・・・前バンド
16・・・後バンド
17・・・ブラケット
18・・・前部支持板
19・・・後部支持板
Claims (3)
- EGRクーラ(2または12)とEGRガス流量を調整するEGR弁(8)とを介装し排気マニホールド(4または14)と吸気マニホールド(9)とを連通するEGR装置(1または1A)において、前記EGRクーラ(2または12)を排気マニホールド(4または14)の側面に取り付け、かつそのクーラ(2または12)内部に気泡が滞留するのを防止するために冷却液液面(Hd)がサーモスタットハウジング(3)内の冷却液液面(Ht)より低位となるように配設し、排気マニホールド(4または14)と前記EGRクーラ(2または12)とを連結する中間パイプ(5)には蛇腹状の変形自在部(5C)を設け、そして前記EGR弁(8)を吸気マニホールド(9)に取り付け、前記EGRクーラ(2または12)とEGR弁(8)とを連結するEGR管(27)には自在部(27C)を設けており、そして前記EGRクーラ(2または12)の排気マニホールド(4または14)への取り付けには複数のバンド(15、16)を用いその外周部を緊締して支持していることを特徴とするEGR装置。
- EGRクーラ(12)とEGRガス流量を調整するEGR弁(8)とを介装し排気マニホールド(14)と吸気マニホールド(9)とを連通するEGR装置(1B)において、前記EGRクーラ(12)を排気マニホールド(4)の側面に取り付け、かつそのクーラ(12)内部に気泡が滞留するのを防止するために冷却液液面(Hd)がサーモスタットハウジング(3)内の冷却液液面(Ht)より低位となるように配設し、排気マニホールド(14)と前記EGRクーラ(12)とを連結する中間パイプ(25)には蛇腹状の変形自在部(25C)を設け、かつ中間パイプ(25)の入口部(25A)と出口部(25B)とを直管状に接続してシリンダヘッド(6)に装着されたロッカカバーとの距離を拡大させ、そして前記EGR弁(8)を吸気マニホールド(9)に取り付け、前記EGRクーラ(12)とEGR弁(8)とを連結するEGR管(27)には自在部(27C)を設けており、そして前記EGRクーラ(12)の排気マニホールド(14)への取り付けには複数のバンド(15、16)を用いてその外周部を緊締し、かつその一方のバンド(16)はコ字状断面のブラケット(17)を介して支持していることを特徴とするEGR装置。
- 前記EGRクーラ(2または12)のガス入口部(2Aまたは12A)はガス出口部(2Bまたは12B)より低位置あるいは高位置のいずれかとなるように配設し、EGRクーラ(2または12)内に生じた凝縮水が内部に停滞せず流出するようにした請求項1または2に記載のEGR装置。
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