JP3042194B2 - V型エンジンの排気還流通路構造 - Google Patents

V型エンジンの排気還流通路構造

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JP3042194B2
JP3042194B2 JP4225202A JP22520292A JP3042194B2 JP 3042194 B2 JP3042194 B2 JP 3042194B2 JP 4225202 A JP4225202 A JP 4225202A JP 22520292 A JP22520292 A JP 22520292A JP 3042194 B2 JP3042194 B2 JP 3042194B2
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space
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    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はV型エンジンの排気還
流通路構造に係り、特にV型エンジンの各側シリンダバ
ンク間の空間部から冷却水のインレット管及びアウトレ
ット管のいずれをも取出し得て、V型エンジンの大型化
を招く不都合を解消し得てコンパクト化を図り得るとと
もに部品点数が削減し得てコスト的に有利に実施するこ
とができるV型エンジンの排気還流通路構造に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンには、シリンダバンクの配列形
式によって、シリンダバンクを直列状態に配列した直列
エンジンや、シリンダバンクをV字形状に配列したV型
エンジン等がある。V型エンジンは、略V字型のシリン
ダブロックに夫々各側シリンダヘッドを載置し、これら
各側シリンダヘッドに各側ヘッドカバーを載置してV字
形状に各側シリンダバンクを配列している。
【0003】このようなV型エンジンとしては、図6・
図7に示すものがある。図において、102はV型エン
ジン、104はシリンダブロック、106A・106B
は各側シリンダヘッド、108A・108Bは各側ヘッ
ドカバー、110A・110Bは各側シリンダバンク、
112は各側シリンダバンク110A・110B間の空
間部である。
【0004】前記V型エンジン102には、各側シリン
ダバンク110A・110Bの各側ヘッドカバー108
A・108B上方に、夫々各側吸気マニホルド114A
・114Bの各側サージタンク部116A・116Bを
配設している。これら各側サージタンク部116A・1
16Bには、各側分岐管118A・118Bの一端側を
連絡して設け、これら各側分岐管118A・118Bの
途中を前記各側シリンダバンク110A・110B間の
空間部112において交差させて、他端側を夫々反対側
の各側シリンダバンク110A・110Bの各側気筒
(図示せず)に連絡して設けている。
【0005】前記V型エンジン102が、例えば一側シ
リンダバンク110Aに第1・第3・第5気筒#1・#
3・#5を有するとともに他側シリンダバンク110B
に第2・第4・第6気筒#2・#4・#6を有する場合
には、一側サージタンク部116Aに一側第1・第3・
第5分岐管118A−1・118A−3・118A−5
の一端側を連絡して設けるとともに、他側サージタンク
部116Bに他側第2・第4・第6分岐管118B−2
・118B−4・118B−6を連絡して設けている。
【0006】一側第1・第3・第5分岐管118A−1
・118A−3・118A−5と他側第2・第4・第6
分岐管118B−2・118B−4・118B−6と
は、空間部112において交差させて、他端側を夫々反
対側の他側シリンダバンク110Bの第1・第3・第5
気筒#1・#3・#5と一側シリンダバンク110Aの
第2・第4・第6気筒#2・#4・#6とに連絡して設
けている。
【0007】これにより、一側サージタンク部116A
と他側サージタンク部116Bとは、一側第1・第3・
第5分岐通路120A−1・120A−3・120A−
5と他側第2・第4・第6分岐通路120B−1・12
0B−3・120B−5とにより、夫々反対側の他側シ
リンダバンク110Bの第1・第3・第5気筒#1・#
3・#5と一側シリンダバンク110Aの第2・第4・
第6気筒#2・#4・#6とに連通して設けている。な
お、図7においては、一側第1分岐管118A−1の一
側第1分岐通路120A−1と、他側第2分岐管118
B−2の他第2分岐通路120B−2と、一側第3分岐
管118A−3の一側第3分岐通路120A−3とを例
示している。
【0008】前記V型エンジン102は、各側シリンダ
バンク110A・110B間の空間部112の各側分岐
管118A・118Bの交差する部位に、各側分岐管1
18A・118Bに連絡される1本の排気還流管122
をクランク軸線C方向に配設している。排気還流管12
2の排気還流通路124は、前記各側分岐管118A・
118Bの各側分岐通路120A・120Bに連通され
ている。
【0009】このようなV型エンジンの排気還流通路構
造としては、実開昭62−111959号公報や実公平
2−32857号公報に開示されるものがある。実開昭
62−111959号公報に開示されるものは、V型エ
ンジンの各側シリンダバンクのずれ部にシリンダブロッ
クとシリンダヘッドとにより、またはシリンダヘッドと
ヘッドカバーとにより段部を形成し、この段部に還流排
気の冷却器であるEGRクーラを配置したものである。
実公平2−32857号公報に開示されるものは、各側
シリンダバンク間の空間部に一体的に形成した各側サー
ジタンク部配設したV型エンジンにおいて、各側サージ
タンク部のクランク軸線方向の一端側に各側吸気導入口
を開口して設け、各側サージタンク部のクランク軸線方
向の他端側から一端側に延びる1本の排気還流通路を設
けるとともにこの排気還流通路を前記各側吸気導入口の
近傍に夫々分岐して開口して設けたものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図6・
図7に示すV型エンジン102は、シリンダブロック1
04のクランク軸線C方向の一端側にウォータポンプ1
26を設け、このウォータポンプ126の少許上方に位
置させてサーモスタットケース128を配設している。
サーモスタットケース128には、図示しないラジエー
タからの冷却水をウォータポンプ126に導くインレッ
ト管130と、シリンダブロック104から各側シリン
ダヘッド106A・106Bを夫々流通してシリンダブ
ロック104のクランク軸線C方向の他端側で集合され
た冷却水をラジエータに導くアウトレット管132と、
が連絡されている。
【0011】前記インレット管130及びアウトレット
管132は、各側分岐管118A・118Bの交差する
部位の下方の各側シリンダバンク110A・110B間
の空間部112に配設されている。なお、符号134は
インレット通路、符号136はアウトレット通路であ
る。
【0012】ところが、前記V型エンジン102は、前
記の如く、各側シリンダバンク110A・110B間の
空間部112の各側分岐管118A・118Bの交差す
る部位に、各側分岐管118A・118Bに夫々連絡さ
れる1本の排気還流管122をクランク軸線C方向に配
設して設けている。
【0013】このため、シリンダブロック104のクラ
ンク軸線C方向の一端側に設けたウォータポンプ126
の少許上方に位置させてサーモスタットケース128を
配設した場合には、排気還流管122との干渉によっ
て、各側シリンダバンク110A・110B間の空間部
112に配設されたインレット管130及びアウトレッ
ト管132のいずれか一方しか取出し得ない不都合があ
る。図5・図6においては、サーモスタットケース12
8に連絡するインレット管130を取出したことによ
り、排気還流管122との干渉によってアウトレット管
132を取出すためのシリンダブロック104の一端側
端部104Aとの間の取出用空隙部138の長さL1が
小となり、アウトレット管132を取出すための長さL
2の空隙部を確保し得ず、アウトレット管132を取出
し得ない不都合がある。
【0014】また、このような場合には、インレット管
130及びアウトレット管132のいずれか一方、図6
・図7においてはアウトレット管132を、シリンダブ
ロック104のクランク軸線C方向の他端側からV型エ
ンジン102の外側を取り回して、クランク軸線C方向
の一端側のサーモスタットケース128にまで配管しな
ければならず、V型エンジンの大型化を招く不都合があ
るとともに部品点数が増加してコスト的に不利となる不
都合がある。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような不都合を解消
するために、この発明は、V型エンジンの各側シリンダ
バンクの上方に夫々各側吸気マニホルドの各側サージタ
ンク部を配設し、これら各側サージタンク部に一端側の
連絡される各側分岐管の途中を前記各側シリンダバンク
間の空間部において交差させて他端側を夫々反対側の各
側シリンダバンクの各側気筒に連絡して設けたV型エン
ジンにおいて、前記各側シリンダバンク間の空間部の各
側分岐管の交差する部位に夫々各側分岐管に連絡される
各側排気還流管をクランク軸線方向に配設し、これら各
側排気還流管のいずれか一方を前記V型エンジンの各側
シリンダバンクのクランク軸線方向への相対的なずれに
応じてクランク軸線方向にずれさせて前記空間部のクラ
ンク軸線方向のいずれか一方に冷却水のインレット管及
びアウトレット管を取出す取出用空隙部を現出させて設
けたことを特徴とする。
【0016】
【作用】この発明の構成によれば、各側シリンダバンク
間の空間部の各側分岐管の交差する部位に夫々各側分岐
管に連絡される各側排気還流管をクランク軸線方向に配
設して設け、これら各側排気還流管のいずれか一方を、
V型エンジンの各側シリンダバンクのクランク軸線方向
への相対的なずれに応じてクランク軸線方向にずれさせ
て、空間部のクランク軸線方向のいずれか一方に冷却水
のインレット管及びアウトレット管を取出す取出用空隙
部を現出させて設けている。
【0017】この取出用空隙部によって、各側シリンダ
バンク間の空間部に配設された冷却水のインレット管及
びアウトレット管のいずれをも取出すことができる。
【0018】
【実施例】以下図面に基づいて、この発明の実施例を詳
細に説明する。
【0019】図1〜図5は、この発明の実施例を示すも
のである。図4・図5において、2はV型エンジン、4
はシリンダブロック、6A・6Bは各側シリンダヘッ
ド、8A・8Bは各側ヘッドカバー、10A・10Bは
各側シリンダバンク、12は各側シリンダバンク10A
・10B間の空間部である。V型エンジン2は、図4に
示す如く、略V字型のシリンダブロック4に各側シリン
ダヘッド6A・6Bを載置し、各側シリンダヘッド6A
・6Bに各側ヘッドカバー8A・8Bを載置してV字形
状に各側シリンダバンク10A・10Bを配列してい
る。このV型エンジン2は、V字形状に配列された各側
シリンダバンク10A・10B間に空間部12を形成し
ている。
【0020】V型エンジン2は、空間部12に各側吸気
マニホルド14A・14Bを配設している。各側吸気マ
ニホルド14A・14Bは、図示しないスロットルボデ
ィに吸気分配管により連絡される各側サージタンク部1
6A・16Bと、これら各側サージタンク部16A・1
6Bから各側シリンダバンク10A・10Bの各側気筒
(図示せず)に連絡される各側分岐管18A・18Bと
から構成される。
【0021】前記各側吸気マニホルド14A・14B
は、各側シリンダバンク10A・10Bの各側ヘッドカ
バー8A・8B上方に、夫々各側サージタンク部16A
・16Bを配設している。これら各側サージタンク部1
6A・16Bには、各側分岐管18A・18Bの一端側
を連絡して設けている。これら各側分岐管18A・18
Bは、途中を前記各側シリンダバンク10A・10B間
の空間部12において交差させて、他端側を夫々反対側
の各側シリンダバンク10A・10Bの各側気筒(図示
せず)に連絡して設けている。
【0022】前記V型エンジン2は、図示例において
は、一側シリンダバンク10Aに第1・第3・第5気筒
#1・#3・#5を有するとともに、他側シリンダバン
ク10Bに第2・第4・第6気筒#2・#4・#6を有
している。このV型エンジン2は、図1に示す如く、一
側サージタンク部16Aに一側第1・第3・第5分岐管
18A−1・18A−3・18A−5の一端側を連絡し
て設けるとともに、他側サージタンク部16Bに他側第
2・第4・第6分岐管18B−2・18B−4・18B
−6を連絡して設けている。
【0023】一側第1・第3・第5分岐管18A−1・
18A−3・18A−5と他側第2・第4・第6分岐管
18B−2・18B−4・18B−6とは、空間部12
において交差させて、他端側を夫々反対側の他側シリン
ダバンク10Bの第1・第3・第5気筒#1・#3・#
5と一側シリンダバンク10Aの第2・第4・第6気筒
#2・#4・#6とに連絡して設けている。
【0024】これにより、一側サージタンク部16Aと
他側サージタンク部16Bとは、一側第1・第3・第5
分岐通路20A−1・20A−3・20A−5と他側第
2・第4・第6分岐通路20B−1・20B−3・20
B−5とにより、夫々反対側の他側シリンダバンク10
Bの第1・第3・第5気筒#1・#3・#5と一側シリ
ンダバンク10Aの第2・第4・第6気筒#2・#4・
#6とに連通して設けている。なお、図5においては、
一側第1分岐管18A−1の一側第1分岐通路20A−
1と、他側第2分岐管18B−2の他第2分岐通路20
B−2と、一側第3分岐管18A−3の一側第3分岐通
路20A−3とを例示している。
【0025】前記V型エンジン2は、各側シリンダバン
ク10A・10B間の空間部12の各側分岐管18A・
18Bの交差する部位に、各側分岐管18A・18Bに
夫々連絡される2本の各側排気還流管22A・22B
を、クランク軸線C方向に平行配設している。各側排気
還流管22A・22Bの各側排気還流通路24A・24
Bは、前記各側分岐管18A・18Bの各側分岐通路2
0A・20Bに夫々連通されている。
【0026】また、前記V型エンジン2は、シリンダブ
ロック4のクランク軸線C方向の一端側にウォータポン
プ26を設けている。また、V型エンジン2は、ウォー
タポンプ26の少許上方に位置させて、サーモスタット
ケース28を配設している。サーモスタットケース28
には、図示しないラジエータからの冷却水をウォータポ
ンプ26に導くインレット管30と、シリンダブロック
4から各側シリンダヘッド6A・6Bを夫々流通してシ
リンダブロック4のクランク軸線C方向の他端側で集合
された冷却水をラジエータに導くアウトレット管32
と、が連絡されている。前記インレット管30及びアウ
トレット管32は、各側分岐管18A・18Bの交差す
る部位の下方の各側シリンダバンク10A・10B間の
空間部12に配設されている。
【0027】V型エンジン2の冷却水は、ラジエータか
らサーモスタットケース28を介してウォータポンプ2
6に吸引される。ウォータポンプ26の送給する冷却水
は、図1〜図3に示す如く、シリンダブロック4から各
側シリンダヘッド6A・6Bを夫々流通してシリンダブ
ロック4のクランク軸線C方向の他端側で図示しない集
合管に集合される。集合管に集合された冷却水は、アウ
トレット管32によりシリンダブロック4のクランク軸
線C方向一側端のサーモスタットケース28に導かれ、
このサーモスタットケース28を経てラジエータに導か
れる。なお、符号34はインレット通路、符号36はア
ウトレット通路である。
【0028】このV型エンジン2は、前記の如く、各側
シリンダバンク10A・10B間の空間部12の各側分
岐管18A・18Bの交差する部位に、各側分岐管18
A・18Bに夫々連絡される2本の各側排気還流管22
A・22Bを、クランク軸線C方向に配設している。各
側排気還流管22A・22Bの各側排気還流通路24A
・24Bは、前記各側分岐管18A・18Bの各側分岐
通路20A・20Bに夫々連通されている。
【0029】これら各側排気還流管22A・22Bのい
ずれか一方は、図1に示す如く、V型エンジン2の各側
シリンダバンク10A・10Bのクランク軸線C方向へ
の相対的なずれDに応じて、クランク軸線C方向にEだ
けずれさせて設けている。
【0030】即ち、V型エンジン2は、一側サージタン
ク部16Aに一端側を連絡する一側第1・第3・第5分
岐管18A−1・18A−3・18A−5と他側サージ
タンク部16Bに一端側を連絡する他側第2・第4・第
6分岐管18B−2・18B−4・18B−6とを、ク
ランク軸線C方向に交互に順次に配列して空間部12に
おいて交差させ、他端側を夫々反対側の他側シリンダバ
ンク10Bの第1・第3・第5気筒#1・#3・#5と
一側シリンダバンク10Aの第2・第4・第6気筒#2
・#4・#6とに連絡して設けている。
【0031】図1に示す如く、他側第2・第4・第6分
岐管18B−2・18B−4・18B−6は、V型エン
ジン2の各側シリンダバンク10A・10Bのクランク
軸線C方向への相対的なずれDによって、一側第1・第
3・第5分岐管18A−1・18A−3・18A−5に
対して、クランク軸線C方向の他端側にずれて配設され
ている。
【0032】したがって、他側第2・第4・第6分岐管
18B−2・18B−4・18B−6に連絡される他側
排気還流管22Bは、一側第1・第3・第5分岐管18
A−1・18A−3・18A−5に連絡される一側排気
還流管22Aに対して、図1・図2に示す如く、クラン
ク軸線C方向の他端側にEだけずれさせて短くすること
ができる。
【0033】これにより、V型エンジン2は、図1〜図
3に示す如く、空間部12のクランク軸線C方向の一端
側に、冷却水のインレット管30及びアウトレット管3
2を取出す取出用空隙部38を現出させて設けている。
【0034】この取出用空隙部38によって、各側シリ
ンダバンク10A・10B間の空間部12に配設された
冷却水のインレット管30及びアウトレット管32のい
ずれか一方しか取出し得ない不都合を解消し得て、イン
レット管30及びアウトレット管32のいずれをも取出
すことができる。
【0035】つまり、V型エンジン2の各側シリンダバ
ンク10A・10Bのクランク軸線C方向への相対的な
ずれDによって、他側排気還流管22Bを一側排気還流
管22Aに対して、クランク軸線C方向の他端側にEだ
けずれさせて短くすることにより、他側排気還流管22
Bとの干渉を回避し得て、インレット管30及びアウト
レット管32を取出すためのシリンダブロック4の一端
側端部4dと他側排気還流管22Bとの間の取出用空隙
部138の長さL3を大とし得て、アウトレット管32
を取出すための長さL4の空隙部を十分に確保すること
ができる。
【0036】これにより、シリンダブロック4のクラン
ク軸線C方向の一端側に設けたウォータポンプ26の少
許上方に位置させてサーモスタットケース28を配設し
た場合に、他側排気還流管22Bとの干渉によって、各
側シリンダバンク10A・10B間の空間部12に配設
されたインレット管30及びアウトレット管32のいず
れか一方しか取出し得ない不都合を解消することができ
る。
【0037】このため、インレット管30及びアウトレ
ット管32のいずれか一方をシリンダブロック4のクラ
ンク軸線C方向の他端側からV型エンジン2の外側を取
り回して一端側にまで配管する必要がなくなり、V型エ
ンジン2の大型化を招く不都合を解消し得てコンパクト
化を図ることができるとともに、部品点数が削減し得て
コスト的に有利に実施することができる。
【0038】
【発明の効果】このように、発明によれば、空間部のク
ランク軸線方向の一端側に、冷却水のインレット管及び
アウトレット管を取出す取出用空隙部を現出させて設け
ていることにより、各側シリンダバンク間の空間部に配
設された冷却水のインレット管及びアウトレット管のい
ずれか一方しか取出し得ない不都合を解消し得て、イン
レット管及びアウトレット管のいずれをも取出すことが
できる。
【0039】このため、インレット管及びアウトレット
管のいずれか一方をシリンダブロックのクランク軸線方
向の他端側からV型エンジンの外側を取り回して一端側
にまで配管する必要がなくなり、V型エンジンの大型化
を招く不都合を解消し得てコンパクト化を図り得るとと
もに部品点数が削減し得てコスト的に有利に実施し得
て、実用上有利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すV型エンジンの平面図
である。
【図2】V型エンジンのサーモスタットケース部位の側
面図である。
【図3】図2の〓−〓線断面図である。
【図4】V型エンジンの概略正面図である。
【図5】V型エンジンのサーモスタットケース部位の概
略断面図である。
【図6】従来例を示すV型エンジンの概略正面図であ
る。
【図7】従来例を示すV型エンジンのサーモスタットケ
ース部位の概略断面図である。
【符号の説明】
2 V型エンジン 4 シリンダブロック 10A・10B 各側シリンダバンク 12 空間部 14A・14B 各側吸気マニホルド 16A・16B 各側サージタンク部 18A・18B 各側分岐管 22A・22B 各側排気還流管 28 サーモスタットケース 30 インレット管 32 アウトレット管 38 取出用空隙部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 V型エンジンの各側シリンダバンクの上
    方に夫々各側吸気マニホルドの各側サージタンク部を配
    設し、これら各側サージタンク部に一端側の連絡される
    各側分岐管の途中を前記各側シリンダバンク間の空間部
    において交差させて他端側を夫々反対側の各側シリンダ
    バンクの各側気筒に連絡して設けたV型エンジンにおい
    て、前記各側シリンダバンク間の空間部の各側分岐管の
    交差する部位に夫々各側分岐管に連絡される各側排気還
    流管をクランク軸線方向に配設し、これら各側排気還流
    管のいずれか一方を前記V型エンジンの各側シリンダバ
    ンクのクランク軸線方向への相対的なずれに応じてクラ
    ンク軸線方向にずれさせて前記空間部のクランク軸線方
    向のいずれか一方に冷却水のインレット管及びアウトレ
    ット管を取出す取出用空隙部を現出させて設けたことを
    特徴とするV型エンジンの排気還流通路構造。
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