JP3750795B2 - 折り畳み容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種物品を収納して運搬する折り畳み容器に係り、より詳細には、運搬後に容器を折り畳んでトラックやコンテナ等に積載する際の、その積載効率の向上を図った折り畳み容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、底板と、この底板の各辺から垂直に立ち上がる側板とからなり、各側板が底板上に傾倒可能に設けられた折り畳み容器が種々提案されている。
【0003】
例えば、実公平3−35704号公報に記載の折り畳みコンテナは、その第2図に示されているように、底板の上に長辺側の側板を傾倒させて折り重ね、その上に短辺側の側板を傾倒させて折り重ねる構造になっている。
【0004】
また、特許第2957456号公報に記載の折り畳みコンテナは、その図2に示されているように、底板の上に短辺側の側板を傾倒させて折り重ね、その上に長辺側の側板を傾倒させて折り重ねる構造になっている。
【0005】
いずれの構造においても、折り畳んだときの厚みは、少なくとも、底板と長辺側の側板と、短辺側の側板との3枚の板体を重ねた厚みとなっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記いずれの折り畳みコンテナも、長辺側の側板および短辺側の側板の高さが比較的低い場合(具体的には、長辺側の側板の高さが、底板の幅の1/2以下の場合)には問題ないが、長辺側の側板の高さが底板の短辺側の幅の1/2以上の高さになった場合には、折り畳んだ長辺側の側板の先端部分が底板上で重なることになり、この側板の上に短辺側の側板がさらに重なることになるため、全体として嵩張ってしまうといった問題が発生する。
【0007】
この問題を解決する1つの手段としては、底板も含め、各側板の厚みを全体的に薄くすることが考えられるが、これでは全体的な強度を確保することができないため、厚みを薄くするといっても限度がある。
【0008】
本発明は係る問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、折り畳んだときの対向する側板同士の干渉を避ける構造とすることにより、容器としての高さも確保でき、かつ、厚みもある程度確保した状態で、折り畳んだときの厚みを極力薄くすることのできる折り畳み容器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の折り畳み容器は、矩形状の底板と、この底板の各辺から垂直に立ち上がる側板とからなり、各側板が底板上に傾倒可能に設けられた折り畳み容器において、対向する一対の側板が2つ折り可能に設けられており、かつ、2つ折りした状態で互いに干渉することなく底板上に折り畳まれることを特徴とする。
【0010】
このような特徴を有する本発明によれば、対向する一対の側板を2つ折りしてから底板上に折り畳むので、この側板の高さが底板の幅の1/2以上の高さがあったとしても、互いに干渉することなく折り畳むことができる。そのため、折り畳んだときの全体の高さを必要最小限に抑えることが可能となる。
【0011】
また、本発明の折り畳み容器によれば、前記2つ折りの側板が上部側板と下部側板とからなり、上部側板が下部側板に嵌まり込むように折り畳まれることを特徴とする。
【0012】
このような特徴を有する本発明によれば、上部側板が下部側板に嵌まり込むので、2つ折りした側板の厚みは、2つ折りしない1枚板状態のときの厚みと変わらないため、折り畳んだときの全体の厚みは、従来技術で示したものとほぼ同じ厚みに抑えることが可能となる。
【0013】
また、本発明の折り畳み容器によれば、前記2つ折り可能に設けられた側板とは別の一対の側板の外面側に凹段部が形成されるとともに、前記底板の底面に形成された補強用の足片が、前記凹段部に嵌まり込む形状に形成されていることを特徴とする。
【0014】
このような特徴を有する本発明によれば、底板の一番上に折り畳まれる一対の側板の外面側の凹段部に、その上に載置する別の折り畳み容器の底板の足片が嵌まり込むので、多段に積み重ねたときの全体の高さを、足片が嵌まり込む分だけ低くすることができる。これにより、コンテナやトラックへの積載効率が向上することになる。
【0015】
また、本発明の折り畳み容器によれば、前記2つ折りされる一対の側板を長側板とし、他の一対の側板を短側板とするとき、前記短側板の横縁部に、前記長側板に沿って延設された当たり止め片が形成され、この当たり止め片に縦長の挿入穴が形成される一方、前記長側板を構成する上部側板の横縁部に、前記当たり止め片に向かって突出し、前記挿入穴に挿入される係止用突起片が形成され、この係止用突起片の先端がL字状の爪部に形成されて前記挿入穴の縁部に係止されることを特徴とする。
【0016】
このような特徴を有する本発明によれば、長側板を構成する上部側板に形成された係止用突起片の爪部が、短側板に形成された挿入穴の縁部に挿入係止されるので、箱状に組み立てたとき、特に長側板が内側に不測に倒れ込むといった心配がない。
【0017】
また、本発明の折り畳み容器によれば、前記挿入穴には、前記係止用突起片が該挿入穴に挿入された状態で、前記爪部が前記挿入穴の一方の縁部に係止するように押圧する押圧片が形成されていることを特徴とする。また、前記押圧片は、前記爪部の挿入により、該爪部に押圧されて弾性変形し、爪部の挿入後は弾性復帰するように形成されていることを特徴とする。
【0018】
このような特徴を有する本発明によれば、長側板を構成する上部側板に形成された係止用突起片の爪部が、短側板に形成された挿入穴の縁部に挿入係止され、かつこの状態で、押圧片によって押圧されるので、箱状に組み立てたときの強度をある程度確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0020】
図1は、本発明の折り畳み容器を組み立てたときの一実施形態を示す斜視図であり、図2ないし図5は、図1に示す組み立てた状態の折り畳み容器を折り畳んでいく過程を示している。
【0021】
この折り畳み容器は、矩形状の底板1と、この底板1の対向する各短辺から垂直に立ち上がる短側板2,2と、底板1の対向する各長辺から垂直に立ち上がる長側板3,3とからなり、各側板2,3が底板1上に傾倒可能に設けられている。
【0022】
すなわち、長側板3の下縁部52と底板1の長辺とが、支持軸11によって回動可能に連結されており、短側板2の下縁部22と底板の短辺とが、支持軸12によって回動可能に連結されている。この連結構造については後述する。
【0023】
また、対向する長側板3,3は、上部長側板4と下部長側板5とで構成されており、上部長側板4の下縁部41と、下部長側板5の上縁部51とが、支持軸6によって連結されている。この連結構造についても後述する。そして、垂直に立設された下部長側板5に対し、上部長側板4が、支持軸6を回動中心として、内側(底板1側)に180度回動可能に設けられている。図2は、上部長側板4を内側に180度回動して、下部長側板5の内面に重ね合わせるように折り畳んだ状態を示している。
【0024】
長側板3,3は、このように上部長側板4を180度回動させて下部長側板5の内面に折り重ねた状態で、前記支持軸11を回動中心として、底板1上に傾倒させることにより、互いに干渉することなく底板1上に折り畳まれるようになっている。図3は、2つ折りした長側板3を、さらに底板1上に折り畳んだ状態を示している。
【0025】
この後、短側板2,2を、前記支持軸12を回動中心として、底板1上に傾倒させることにより、短側板2,2を底板1上に折り畳む(正確には、すでに折り畳まれている長側板3,3上に折り畳む)ようになっている。図4は、一方の短側板2を折り畳んだ状態を示しており、図5は両方の短側板2,2を折り畳んだ状態を示している。これにより、折り畳みが完了する。
【0026】
なお、折り畳んだ状態の容器を組み立てるには、上記と全く逆の手順で組み立てていくことができる。
【0027】
ここで、本発明の折り畳み容器の特徴は、長側板3,3を2つ折りにすることによって、互いに干渉することなく底板1上に折り畳むことができる点と、2つ折りにした上部長側板4が下部長側板5の内面側に嵌まり込むような形状とすることにより、折り畳んだ後の長側板3の厚み(すなわち、上部長側板4と下部長側板5とが重なり合ったときの厚み)が、折り畳む前の長側板3の厚みと同じ厚みになるように工夫されている点とである。また、後述するが、短側板2の外面25側に凹段部26が形成されており、図13および図14に示すように、底板1の底面15に形成された補強用の足片16が、短側板2の外面25に形成された凹段部26に嵌まり込む形状に形成されている点も、本発明の特徴の1つである。
【0028】
図6は、上部長側板4と下部長側板5の断面図を示しており、(a)は下部長側板5上に上部長側板4を垂直に立設した状態、(b)は上部長側板4を下部長側板5の内面側に折り畳んだ状態をそれぞれ示している。
【0029】
上部長側板4および下部長側板5は、基本的には厚さ数ミリの合成樹脂製の板体によって形成されており、かつ、その強度を持たせるために凹凸形状とし、外面側から見た上部長側板4の凸部43に下部長側板5の凹部53が、下部長側板5の凸部54に上部長側板4の凹部44がそれぞれ嵌まり込むような凹凸形状に形成されている。また、上部長側板4の横幅は、下部長側板5の横幅より、板体の厚みの2倍分だけ幅狭に形成されている。これにより、下部長側板5の左右側縁に形成された補強用のリブ片55,55間に、上部長側板4の左右側縁に形成された補強用のリブ片45,45が嵌まり込んで干渉しないようになっている。さらに、上部長側板4の厚みt1は、下部長側板5の厚みt2よりも板体の厚み分だけ薄く形成されている。そのため、上部長側板4を下部長側板5の内面側に折り畳んだとき、上部長側板4の外面が下部長側板5の内面と面一となるため、全体としての厚みは下部長側板5の厚みt2に等しくなるようになっている。
【0030】
図7は、支持軸6による上部長側板4と下部長側板5との連結構造を示している。
【0031】
本実施形態では、上部長側板4の下縁部41に、挿通穴46を有する断面半円弧形状の軸挿通部47が形成されるとともに、下部長側板5の上縁部51に、軸挿通部47を両側から挟み込むように支持する一対の軸受部57,57が形成されている。そして、この軸受部57,57間に軸挿通部47を嵌め込み、支持軸6を一方の軸受部57の軸挿入穴56から軸挿通部47の軸挿通穴46を通して他方の軸受部57の軸挿入穴56まで挿入することにより、上部長側板4と下部長側板5とを回動可能に連結している。なお、下部長側板5上に上部長側板4が垂直に立ち上がっている状態において、上部長側板4の下縁部41の下面41aが、下部長側板5の上縁部51の上端面51aに当接することで、上部長側板4がそれ以上外側へは回動しないようになっている。
【0032】
図8は、支持軸11による長側板3の下部長側板5と底板1との連結構造を示している。
【0033】
本実施形態では、下部長側板5の下縁部52に、挿通穴58を有する断面半円弧形状の軸挿通部59が形成されるとともに、底板1の縁部12に、軸挿通部59を両側から挟み込むように支持する一対の軸受部14,14が形成されている。そして、この軸受部14,14間に軸挿通部59を嵌め込み、支持軸11を一方の軸受部14の軸挿入穴13から軸挿通部59の軸挿通穴58を通して他方の軸受部14の軸挿入穴13まで挿入することにより、底板1に対して下部長側板5を回動(傾倒)可能に連結している。なお、底板1上に下部長側板5が垂直に立ち上がっている状態において、下部長側板5の下縁部52の下面52aが、底板1の縁部12の上端面12aに当接することで、下部長側板5がそれ以上外側へは回動(傾倒)しないようになっている。
【0034】
なお、支持軸12による短側板2と底板1との連結構造も、基本的には図8に示す下部長側板5と底板1との連結構造と同じである。違うところは、底板1側に形成される軸受部14の高さ(具体的には、軸挿入穴13の高さ)が異なっている点である。
【0035】
図9は、高さの違いを説明するために、支持軸11による下部長側板5と底板1との連結構造と、支持軸12による短側板2と底板1との連結構造とを、便宜上1つの図面に表したものである。
【0036】
すなわち、短側板2の厚みが下部長側板5の厚みと同じt2であったとすると、短側板2を支持する支持軸12の高さL1は、下部長側板5を支持する支持軸11の高さL2よりt2分たけ高く(L1=L2+t2)なっている。これにより、折り畳まれた下部長側板5の上に積み重ねるようにして、短側板2を折り畳むことができるものである。
【0037】
図10は、長側板3の横縁部と短側板2の横縁部との係合構造を示している。
【0038】
すなわち、短側板2の横縁部21に、長側板3に沿って延設された当たり止め片22が形成され、この当たり止め片22に縦長の挿入穴23が形成されている。この当たり止め片22は、下部長側板5の外面側横縁部61の上半分と上部長側板4の外面側横縁部48の全体とが当接するように形成されている。
【0039】
一方、上部長側板4の横縁部48には、この当たり止め片22に向かって突出し、挿入穴23に挿入される係止用突起片49が形成され、この係止用突起片49の先端がL字状の爪部49aに形成されて、前記挿入穴23の縁部23aに係止されるようになっている。
【0040】
図11(a)〜(c)は、挿入穴23および係止用突起片49の部分を拡大して示す断面図である。
【0041】
挿入穴23には、係止用突起片49が挿入穴23に挿入された状態で、爪部49aが挿入穴23の一方の縁部23aに係止するように押圧する押圧片24が形成されている。この押圧片24は、同図(a)に示すように、爪部49aを挿入穴23に挿入開始すると、同図(b)に示すように、該爪部49aに押し込まれるようにして弾性変形し、爪部49aの挿入後は、同図(c)に示すように弾性復帰するように形成されている。
【0042】
すなわち、この折り畳み容器を箱状に組み立てたとき、上部長側板4に形成された係止用突起片49の爪部49aが、短側板2に形成された当たり止め片22の挿入穴23の縁部23aに挿入係止され、かつ、押圧片24によって係止用突起片49が縁部23a側に押圧されるので、長側板3が内側(底板1側)に不測に倒れ込むことがない。また、箱状に組み立てた状態の上部長側板4を内側(底板1側)に押し込んでも、爪部49aと縁部23aとの係合関係が維持されるので、上部長側板4から内側に倒れ込むことがない。つまり、組み立てた後は、側板としてある程度の強度を確保することができる。
【0043】
なお、折り畳むときには、押圧片24を少し外側に押し出すようにして、上部長側板4を少し強めに内側(底板1側)へ押し込むようにすれば、爪部49aと挿入穴23の縁部23aとの係合が強制的に解除される。特に、折り畳み容器が合成樹脂で形成されている場合には、樹脂自体の弾性変形によって、爪部49aと縁部23aとの係合を強制的に解除することが可能である。
【0044】
また、下部長側板5については、底板1から垂直に立て起こしたとき、図12(a)、(b)に示すように、短側板2の内面に設けられた突起部25を、下部長側板5の横縁部61に形成された補強用リブ片55が乗り越えて、当たり止め片22に当接するようになっており、この突起部25によって、内側への傾倒が阻止されるようになっている。これにより、下部長側板5についても、側板としてある程度の強度(内側への押し込み力に対する対抗力)を確保することができる。なお、折り畳むときには、内側(底板1側)へ少し強めに押し込むことによって、下部長側板5の補強用リブ片55が突起部25を乗り越えるので、下部長側板5を底板1上まで折り畳むことができる。
【0045】
また、内部に物を収納しているときには、主として内部から外部への力がかかるが、この力は、下部長側板5の横縁部61および上部長側板4の横縁部48が短側板2の当たり止め片22に当接することで受け止められるので、収納箱としての強度は十分に保たれることになる。
【0046】
一方、内部から物が取り出された後の折り畳み容器は、上記した如く、図5に示す状態に折り畳まれた後、コンテナやトラックの荷台に多段に積み重ねられて回収されることになる。このとき、積載効率をさらに向上させるために、短側板2の外面25側に形成された凹段部26に、図13および図14に示すように、底板1の底面15に形成された補強用の足片16が嵌まり込むようになっている。ただし、図13は折り畳み容器の底面図および正面図、図14は、折り畳み容器を2段に積み重ねた状態を一部断面で示す正面図である。
【0047】
すなわち、図5に示すように、短側板2の外面25側には、その周囲を囲むようにして長方形状の枠体に形成されたリブ片27が設けられており、その長方形状のリブ片27の内部に、1本の横桟と2本の縦桟とからなるリブ片28a,28bが形成されている。そして、内部のリブ片28a,28bの高さL11は、その周囲に形成されたリブ片27の高さL12に比べて、底板1の底面15に形成された足片16の高さL13分だけ低く形成されている(図14参照)。なお、このリブ片27で囲まれた部分が、凹段部26である。
【0048】
一方、底板1の底面15に形成された足片16は、図13に示すように、長方形状の枠体に形成された左右一対の枠片16a,16aと、これら枠片16a,16aを連接する一対の連接片16b,16bとで構成されている。また、これら枠片16a,16aの内部には、さらに格子状のリブ片16cが形成されている。そして、これら枠片16aおよびリブ片16cと連接片16bとによって、底板1としての強度を確保している。
【0049】
そして、枠片16aは、図14に示すように、短側板2の外面25の周囲に形成された長方形状のリブ片27に嵌まり込む形状に形成されている。また、連接片16bの高さは、枠片16aの高さに比べて十分に低くなっている。
【0050】
これにより、折り畳んだ状態の折り畳み容器を多段に積み重ねたとき、上部の折り畳み容器の足片16が下部の折り畳み容器の短側板2の凹段部26(すなわち、リブ片27によって形成される凹部分)に嵌まり込む分だけ、全体の嵩を低くすることができ、結果として積載効率が向上することになる。また、嵌まり込む構造となっているので、運搬時の振動等によって左右にずれることもない。
【0051】
なお、上記実施形態では、図7に上部長側板4と下部長側板5との連結構造を示し、図8に下部長側板5と底板1との連結構造(短側板2と底板1との連結構造も含む)を示しているが、連結構造については、このような構造に限定されるものではなく、従来の折り畳み容器に適用されている種々の連結構造を採用することが可能である。また、上部長側板4の横縁部と短側板2の横縁部との係合構造についても、図10および図11に示す係合構造に限定されるものではなく、下部長側板5と短側板2との係合強度が十分に得られる構造であれば、どのような構造であってもよい。
【0052】
【発明の効果】
本発明の折り畳み容器によれば、対向する一対の側板を2つ折りしてから底板上に折り畳むので、この側板の高さが底板の幅の1/2以上の高さがあったとしても、互いに干渉することなく折り畳むことができる。そのため、折り畳んだときの全体の高さを必要最小限に抑えることができる。
【0053】
また、本発明の折り畳み容器によれば、上部側板が下部側板に嵌まり込むので、2つ折りした側板の厚みは、2つ折りしない1枚板状態のときの厚みと変わらないため、折り畳んだときの全体の厚みを、底板の厚みと、長側板の厚みと、短側板の厚みとを足した厚みに抑えることができる。
【0054】
また、本発明の折り畳み容器によれば、底板の一番上に折り畳まれる一対の側板の外面側の凹段部に、その上に載置する別の折り畳み容器の底板の足片が嵌まり込むので、多段に積み重ねたときの全体の高さを、足片が嵌まり込む分だけ低くすることができる。これにより、コンテナやトラックへの積載効率を向上することができる。
【0055】
また、本発明の折り畳み容器によれば、長側板を構成する上部側板に形成された係止用突起片の爪部が、短側板に形成された挿入穴の縁部に挿入係止されるので、箱状に組み立てたとき、特に長側板が内側に不測に倒れ込むといった心配がない。
【0056】
また、本発明の折り畳み容器によれば、長側板を構成する上部側板に形成された係止用突起片の爪部が、短側板に形成された挿入穴の縁部に挿入係止され、かつこの状態で、押圧片によって押圧されるので、箱状に組み立てたときの強度を十分に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳み容器を組み立てたときの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の折り畳み容器を折り畳んでいく過程を示す斜視図である。
【図3】本発明の折り畳み容器を折り畳んでいく過程を示す斜視図である。
【図4】本発明の折り畳み容器を折り畳んでいく過程を示す斜視図である。
【図5】本発明の折り畳み容器を折り畳んでいく過程を示す斜視図である。
【図6】上部長側板と下部長側板の断面図を示しており、(a)は下部長側板上に上部長側板を垂直に立設した状態、(b)は上部長側板を下部長側板の内面側に折り畳んだ状態をそれぞれ示している。
【図7】上部長側板と下部長側板との連結構造を示す斜視図である。
【図8】長側板の下部長側板と底板との連結構造を示す斜視図である。
【図9】下部長側板と底板との連結構造と、短側板と底板との連結構造とを1つの図面に表した説明図である。
【図10】長側板の横縁部と短側板の横縁部との係合構造を示す斜視図である。
【図11】(a)〜(c)は、挿入穴および係止用突起片の部分を拡大して示す断面図である。
【図12】(a)、(b)は、短側板の内面に設けられた突起部と下部長側板の横縁部との係合構造を示す部分拡大断面図である。
【図13】(a)は折り畳み容器の底面図、(b)は折り畳み容器を折り畳んだ状態を示す正面図である。
【図14】折り畳んだ状態の折り畳み容器を2段に積み重ねた状態を一部断面(下部の折り畳み容器のみを断面)で示す正面図である。
【符号の説明】
1 底板
2 短側板
3 長側板
4 上部長側板
5 下部長側板
15 底面
16 足片
16a 枠片
16b 連接片
22 当たり止め片
23 挿入穴
24 押圧片
25 外面
26 凹段部
27 リブ片
28a,28b リブ片
49 係止用突起片
49a 爪部
Claims (5)
- 矩形状の底板と、この底板の各辺から垂直に立ち上がる側板とからなり、各側板が底板上に傾倒可能に設けられた折り畳み容器において、
対向する一対の側板がそれぞれ上部側板と下部側板とからなり、上部側板が下部側板に嵌まり込むように2つ折り可能に設けられており、かつ、2つ折りした状態で互いに干渉することなく底板上に折り畳まれることを特徴とする折り畳み容器。 - 前記2つ折り可能に設けられた側板とは別の一対の側板の外面側に凹段部が形成されるとともに、前記底板の底面に形成された補強用の足片が、前記凹段部に嵌まり込む形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み容器。
- 前記2つ折りされる一対の側板を長側板とし、他の一対の側板を短側板とするとき、
前記短側板の横縁部に、前記長側板に沿って延設された当たり止め片が形成され、この当たり止め片に縦長の挿入穴が形成される一方、
前記長側板を構成する上部側板の横縁部に、前記当たり止め片に向かって突出し、前記挿入穴に挿入される係止用突起片が形成され、この係止用突起片の先端がL字状の爪部に形成されて前記挿入穴の縁部に係止されることを特徴とする請求項1に記載の折り畳み容器。 - 前記挿入穴には、前記係止用突起片が該挿入穴に挿入された状態で、前記爪部が前記挿入穴の一方の縁部に係止するように押圧する押圧片が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の折り畳み容器。
- 前記押圧片は、前記爪部の挿入により、該爪部に押圧されて弾性変形し、爪部の挿入後は弾性復帰するように形成されていることを特徴とする請求項4に記載の折り畳み容器。
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