JP4942048B2 - 折畳コンテナー - Google Patents

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Description

本発明は、四角形の底壁の各外縁部に側壁がそれぞれ回動可能に連結され、それら側壁を底壁から起立させた組立状態と、側壁を底壁上に重ねた折畳状態とに変更可能な折畳コンテナーに関する。
この種の折畳コンテナーは、各側壁が別部品になっているので、側壁同士が一体成形された折り畳み不能なコンテナーに比べて側壁が撓み易い。このため、折畳コンテナーの上面開口が広がり、他のコンテナーを積み上げた際に折畳コンテナー内に落ち込む事態が生じていた。特に折畳コンテナーと縦又は横のいずれか一方のみが同一の小型コンテナーを折畳コンテナーの上に積み上げた場合に、折畳コンテナー内に落ち込む事態が頻発していた。これに対し、従来の折畳コンテナーでは、折畳コンテナーの側壁上面に突起を設けると共に積み上げられる他のコンテナーの下面に凹部を設け、それら突起と凹部とを凹凸係合させることで、折畳コンテナーの上面開口が広がることを防いでいた(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−2696号公報(段落[0018]、[0030]第2図、第11図、第19図)
しかしながら、上記した従来の折畳コンテナーでは、その上に他のコンテナーを積み上げる際に、突起と凹部とを凹凸係合させる作業に手間がかかった。また、近年の折畳コンテナーは折畳状態の高さを小さくするために各側壁の厚さを小さくする傾向にあるため、積み上げ作業を行う際に、下側の折畳コンテナーに対して上側のコンテナーが側壁の板厚分だけ僅かにずれただけで、コンテナーが下側の折畳コンテナー内に落ち込む事態が生じていた。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、コンテナーの積み上げ作業を容易に行うことができると共に、積み上げたコンテナーが下の折畳コンテナー内に落ち込むことを確実に防ぐことが可能な折畳コンテナーの提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明に係る折畳コンテナーは、四角形の底壁の各外縁部に側壁をそれぞれ回動可能に連結し、それら側壁を底壁から起立させて互いに連結した組立状態と、側壁を底壁の上に重ねた折畳状態とに変更可能な折畳コンテナーであって、組立状態になると上面開放の直方体形状になり、その上面開口の内側に他のコンテナーの下面に備えた下面突部を嵌合して横ずれを防止した状態で積み上げ可能な折畳コンテナーにおいて、側壁のうち底壁の縦横の何れか一方で対向した1対の第1側壁の上縁部に沿って延びた1対の帯板部材と、帯板部材の幅方向の一端部から側方に突出した複数のヒンジ脚部と、各ヒンジ脚部を第1側壁の上端部に連結し、帯板部材を、第1側壁から内側水平に張り出した水平姿勢と、第1側壁から鉛直上方に起立した起立姿勢との間で回動可能とすると共に、水平姿勢に位置決め可能な帯板ヒンジ機構と、ヒンジ脚部と第1側壁の上端部との間に設けられて、帯板部材を起立姿勢から水平姿勢へと回動する途中で弾性変形し、帯板部材を水平姿勢にしたときに復元して帯板部材を水平姿勢に保持する水平保持機構とを備え、水平姿勢の帯板部材を第1側壁の上面に対して下方にずらして配置したところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の折畳コンテナーにおいて、ヒンジ機構は、第1側壁の上縁部全体に亘って分散した複数位置に配置され、水平保持機構は、第1側壁の上縁部全体のうち中央寄り位置に偏在したところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載の折畳コンテナーにおいて、帯板ヒンジ機構は、各ヒンジ脚部の先端部のうち帯板部材の長手方向を向いた両側面から突出した1対のヒンジ軸と、複数のヒンジ脚部に対応して第1側壁の上端部に複数設けられ、第1側壁の上面と内面とに開口し、ヒンジ軸を含むヒンジ脚部を受容した複数の脚部受容凹部と、脚部受容凹部のうち第1側壁の内面に開口した内面開口の下端部をヒンジ軸に対応して幅広にし、ヒンジ軸を第1側壁の内面側から脚部受容凹部に受容可能としたヒンジ軸受入口と、脚部受容凹部のうちヒンジ軸受入口の奥部を上方側に広くしてなる軸位置決部とを備え、帯板部材を起立姿勢にしてヒンジ脚部が脚部受容凹部に受容されると共に、帯板部材を水平姿勢にするとヒンジ脚部と脚部受容凹部の底面との当接によりヒンジ軸が上方に移動して軸位置決部に受容されるように構成され、ヒンジ脚部には、帯板部材の起立姿勢で脚部受容凹部の底面と平行になって対向する回動下面と、回動下面と直交しかつ脚部受容凹部の内面開口の反対側を向いた回動背面とを直交させてなる先端背面側角部が設けられ、水平保持機構は、先端背面側角部の回動軌跡を、第1側壁のうち脚部受容凹部の底面から直立した垂直壁部に交差させてなり、帯板部材を起立姿勢から水平姿勢へと回動する途中で先端背面側角部が垂直壁部を押圧変形し、帯板部材が水平姿勢になると垂直壁部が押圧変形から復元するように構成されたところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の内倒折畳コンテナーにおいて、帯板部材のうち長手方向の両端面には、回動中心から離れた側の端部に1対の水平支持突起が形成され、側壁のうち第1側壁以外の1対の第2側壁の上縁部には、帯板部材を水平姿勢にしたときに、水平支持突起を受容して下方から支持する水平維持凹部が形成されたところに特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れかに記載の折畳コンテナーにおいて、帯板部材と第1側壁とに形成され、帯板部材が起立姿勢になった状態で互いに係合して、帯板部材を起立姿勢に保持する起立係合部を設けたところに特徴を有する。
[請求項1の発明]
請求項1の折畳コンテナーを組立状態にしてその上に他のコンテナーを積み上げるには、帯板部材を水平姿勢にして第1側壁の上端部から内側に張り出した状態にすればよい。これにより、他のコンテナーが折畳コンテナーの正規の積み上げ位置からずれて積み上げられても、帯板部材が他のコンテナーを下方から支持して折畳コンテナー内への落ち込みを防ぐことができる。そして、他のコンテナーを帯板部材上で滑られて正規の積み上げ位置に移動することができる。即ち、他のコンテナーを折畳コンテナー上の大まかな位置に積み上げた後で微調整して正規の積み上げ位置に移動することができ、従来に比べて積み上げ作業が容易になる。また、第1側壁が外側に多少広がっても、帯板部材によって他のコンテナーが折畳コンテナー内に落ち込むことを防ぐことができる。しかも、ヒンジ脚部と各第1側壁の上端部とに設けた水平保持機構により、帯板部材が水平姿勢に保持されるので、折畳コンテナーの搬送中に帯板部材のがたつきを抑えることができる。
[請求項2の発明]
請求項2の構成によれば、帯板ヒンジ機構が、第1側壁の上縁部全体に亘って分散した複数位置で帯板部材と第1側壁とを連結しているので、水平姿勢の帯板部材が第1側壁の長手方向全体を補強するリブの役割を果たす。これにより、第1側壁が内外に曲げ変形することを防ぎ、折畳コンテナーの上面開口の形状が安定する。
一方、水平保持機構は、第1側壁の上縁部全体のうち中央寄り位置に偏在している。ここで、仮に、水平保持機構も、帯板ヒンジ機構と同様に第1側壁の上縁部全体に亘って分散した位置に配置されていた場合、帯板部材の長手方向の中央に手を掛けて帯板部材を水平姿勢から起立姿勢に変更したとき、その手を掛けた部分に近い水平保持機構から順次保持が解除されて行く。そして、第1側壁の上縁部における両端位置の水平保持機構による保持を解除する際には、帯板部材が大きく捻れ変形し、帯板部材の回動作業をスムーズに行うことができなくなる。これに対し、本発明では、水平保持機構が、第1側壁の上縁部全体における中央寄り位置に偏在しているので、帯板部材の捻れ変形が抑えられ、帯板部材の回動作業をスムーズに行うことができる。
[請求項3の発明]
請求項3の折畳コンテナーでは、帯板部材を起立姿勢にしてヒンジ脚部を、第1側壁に備えた脚部受容凹部に受容することで第1側壁に帯板部材を回動可能に連結することができる。そして、帯板部材を水平姿勢にするとヒンジ脚部と脚部受容凹部の底面との当接により、ヒンジ軸が上方に移動して軸位置決部の内面に当接し、帯板部材が水平姿勢に位置決めされる。これにより、水平姿勢の帯板部材と第1側壁とが一体になり、帯板部材が第1側壁を補強するリブの役割を果たすことができる。
また、帯板部材が起立姿勢では、帯板部材を起立姿勢から水平姿勢へと回動する途中で、ヒンジ脚部の先端背面側角部が脚部受容凹部の垂直壁部を押圧して変形させると共に、帯板部材が水平姿勢になると、垂直壁部が先端背面側角部による押圧から解放されて元の形状に復元する。これにより、帯板部材が水平姿勢に保持される。
[請求項4の発明]
請求項4の内倒折畳コンテナーでは、帯板部材を第1側壁の上端部から内側に張り出した水平姿勢にすると、水平支持突起が第2側壁の上端部に形成された水平維持凹部に受容されて下方から支持される。これにより、帯板部材が他のコンテナーから荷重を受けて変形することを防ぐことができる。
[請求項5の発明]
請求項5の折畳コンテナーでは、帯板部材と第1側壁とに形成した起立係合部によって、帯板部材を起立姿勢に保持した状態することができるので、荷物を折畳コンテナーに容易に出し入れすることが可能になる。
以下、本発明の一実施形態を図1〜図20に基づいて説明する。図1に示すように、本実施形態に係る折畳コンテナー10は、平面形状が長方形で上面が開放した直方体構造になっている。また、折畳コンテナー10は、底壁30と、その底壁30における1対の短辺側の外縁部に回動可能に連結された1対の短辺側壁11,11(本発明の「第2側壁」に相当する)と、底壁30における1対の長辺側の外縁部に回動可能に連結された1対の長辺側壁21,21(本発明の「第1側壁」に相当する)とからなる。さらに、各短辺側壁11の上端部にはロック部材40が組み付けられ、各長辺側壁21の上端部には、本発明にかかる帯板部材50が組み付けられている。そして、折畳コンテナー10は、短辺及び長辺の側壁11,21を底壁30から起立させて互いに連結した組立状態(図1参照)と、底壁30の上に短辺側壁11,11を重ねるように折り畳んでから、それら短辺側壁11,11の上に一方の長辺側壁21を折り重ね、さらにその上に他方の長辺側壁21を折り重ねた折畳状態(図4参照)とに変更することができる。
図1に示すように、底壁30のうち1対の短辺側の外縁部からは、1対の短辺底突部31,31が上方に突出し、1対の長辺側の外縁部からは、1対の長辺底突部32,32が上方に突出している。また、各短辺底突部31の両端部には、長辺底突部32と同じ高さのコーナー支持壁34,34が備えられ、それらコーナー支持壁34,34を除いた短辺底突部31全体が、長辺底突部32より低くなっている。
図4に示すように、長辺底突部32には、それぞれの長手方向に間隔を空けて複数のアーム受容部35が形成されている。図5には、そのアーム受容部35が拡大して示されている。同図に示すように、このアーム受容部35は長辺底突部32の上面と内面とに開口している。アーム受容部35の上面開口35A及び内面開口35Bの上端部は、内面開口35Bの下端部に比べて広くなっている。また、アーム受容部35の内面には、内面開口35Bを挟んだ両側部分に、抜け止め突起35Tが形成されている。なお、図示しないが短辺底突部31(図1参照)にも長辺底突部32と同様にアーム受容部が複数形成されている。
図3に示すように、底壁30の下面30Sには、外縁部に沿って段差部が形成され、その段差部より内側が外側より下方に突出した下面突部36になっている。また、下面突部36の下面36Sには、外縁部に沿って段差部が形成され、その段差部より内側が外側より下方に僅かに突出した下面副突部37になっている。さらに、下面副突部37の下面37Sには、その中央部分を上方に陥没させて下面凹部38が形成されている。なお、下面副突部37を含む下面突部36は、底壁30の下面30Sのうち底壁30の長手方向の中心線で二分されている。
図1に示すように、長辺側壁21は、横長の平板の外面に、格子状の外面リブ21Lを突出形成した構造になっている。長辺側壁21の下端部からは、上記各アーム受容部35に対応した複数のヒンジ脚部22が垂下されている。図5に拡大して示すように、ヒンジ脚部22の下端部には、両側面から長辺側壁21の横方向に1対のヒンジ軸23A,23Aが突出している。また、ヒンジ脚部22の基端部両側面からは、長辺側壁21の横方向に1対の基端突部23B,23Bが突出している。それら基端突部23B,23Bは、長辺側壁21の内面に連続しかつ面一になっており、その結果、ヒンジ脚部22を長辺側壁21の内面側から見ると、基端部が先端部より幅広の形状になっている。
ヒンジ軸23A,23Aを含むヒンジ脚部22は、底壁30のアーム受容部35に上面開口35A側から受容され、ヒンジ軸23A,23Aが抜け止め突起35T,35Tに係止して抜け止めされている。そして、長辺側壁21がヒンジ軸23A,23Aを中心にして底壁30に対して回動し、起立状態(図1に示した状態)と水平状態(図4に示した状態)との変更することができる。また、長辺側壁21を起立状態にすると、基端突部23B,23Bがアーム受容部35の上面開口35Aを塞ぎ、長辺側壁21の下面が底壁30における長辺底突部32の上面に面当接する。
図1に示すように、長辺側壁21の両側縁部には、上端部と上下方向の中間部とに連結突片28A,28Bが形成されている。それら連結突片28A,28Bは長辺側壁21から短辺側壁11側に向かって突出している。また、図2に示すように、長辺側壁21の内面の上端部には、各連結突片28Aの内面と対峙する位置に連結突起29がそれぞれ突出形成されている。連結突起29の下面は、連結突片28Aに接近するに従って下方に向かうように傾斜している。
短辺側壁11は、矩形平板体の外面に外面リブ11Lを突出形成した構造になっている。また、図示しないが短辺側壁11の下端部にも長辺側壁21と同様に図示しないヒンジ脚部が形成されている。そして、底壁30における短辺底突部31に形成した図示しないアーム受容部に、短辺側壁11のヒンジ脚部を受容して、短辺側壁11と底壁30とが回動可能に連結されている。また、短辺側壁11の両側縁部には、長辺側壁21の連結突起29(図2参照)と対応した位置に切り欠きが形成され、折畳コンテナー10を組立状態にしたときに、連結突起29がその切り欠きを通過し、短辺側壁11の両側縁部の外面が長辺側壁21の連結突片28A,28Bに当接する。
図1に示すように、短辺側壁11における横方向の中央には、上端寄り位置に手差孔11Aが形成されている。短辺側壁11の外面における上端部には、横方向に平行して延びた1対の外面リブ11L,11Lの間にロック部材40が組み付けられている。ロック部材40は、全体が板状になって短辺側壁11の横方向全体に亘って延びている。また、ロック部材40の両端部には、ロック部材40全体の上面に対して下方にずらした位置に係止片42,42が設けられている。そして、前記した1対の外面リブ11L,11L同士の間には、係止片42,42を外面側から覆うように架橋壁11M,11Mが差し渡されている。
ロック部材40の下面からは1対の可撓アーム41,41が末広がり状に斜め下方に延びている。可撓アーム41,41の下端部は、ロック部材40より下側の外面リブ11Lに当接し、それら可撓アーム41,41の弾発力によってロック部材40が上方に付勢されている。その付勢によりロック部材40が可動範囲の上端位置した状態で、係止片42が短辺側壁11の両側縁部の前記切り欠きと重なっている。そして、長辺側壁21,21を起立させてから短辺側壁11を起立させたときに、係止片42が連結突起29における下端傾斜面に摺接してロック部材40が下端位置に移動し、連結突起29が短辺側壁11の前記切り欠きを通過するとロック部材40が上端位置に移動して、係止片42が連結突片28Aと連結突起29(図2参照)との間に挟まれる。これにより、短辺側壁11と長辺側壁21とが互いに起立状態で固定される。なお、短辺側壁11を内側に倒すためには、可撓アーム41の弾発力に抗してロック部材40を下方に移動操作すればよい。その操作を行うためにロック部材40には長手方向の中央に操作孔40Bが貫通形成されている。また、短辺側壁11には、操作孔40Bに対応させて操作補助孔11B(図1参照)が貫通形成されている。
さて、図2に示すように、各長辺側壁21の上端部には帯板部材50がそれぞれ回動可能に連結されている。各帯板部材50は、長辺側壁21の上縁部に沿って延びた帯板状をなし、その長手方向の中心に対して左右対称形状になっている。なお、図6には、帯板部材50を長手方向の中心で半分にして外面側から見た状態が示されており、図7には、帯板部材50を長手方向の中心で半分にして内面側から見た状態が示されている。
図7及び図8に示すように、帯板部材50の内面には格子状の補強リブ50Lが形成されている。また、帯板部材50の幅方向(短手方向)の一端部には複数(例えば、8つ)のヒンジ脚部52が突出形成され、帯板部材50の長手方向の両端部には、1対の水平支持突起51,51が突出形成されている。
詳細には、帯板部材50のうち水平支持突起51及びヒンジ脚部52を除いた本体部50Hの全長は、図1に示すように、短辺側壁11,11の内面間に丁度収まる大きさになっており、本体部50Hの幅は、短辺側壁11の横方向の大きさの1/5以下になっている。また、図8に示すように、本体部50Hの幅方向における一側縁部には、薄板部57Bが形成されている。薄板部57Bは、帯板部材50全体の厚さに対して半分の厚さをなし、本体部50Hの内面寄りに配置されている。さらに、図1に示すように、本体部50Hのうち薄板部57Bと反対側の縁部における長手方向の中央部には、持ち手部50Aが形成されている。持ち手部50Aは、本体部50Hの側縁部に沿って延びたに補強リブ50Lを凹んだ状態に湾曲させかつ、その湾曲部分から外側に指掛け用の突壁を突出させた構造になっている。
図6に示すように、本体部50Hの外面のうち長手方向の中央における薄板部57B寄り位置には、1対の乗上突部70,70が横並びにして形成されている(図6には、左右対称に配置された1対の乗上突部70,70のうち一方の乗上突部70のみが示されている)。乗上突部70は、略四角錐台構造になっている。乗上突部70の頂上面70Bは、乗上突部70全体のうち薄板部57B寄側に位置している。そして、図14に示すように、頂上面70Bと直交した垂直面70Dが、本体部50Hの外面のうち薄板部57B側の段差面と面一になっている。また、乗上突部70のうち垂直面70Dの反対側には、本体部50Hの外面から頂上面70B側に向かって緩やかに立ち上がった第1ガイド面70Aが形成され、その第1ガイド面70Aの両側には、本体部50Hの外面から頂上面70B側に向かって緩やかに立ち上がった1対の第2ガイド面70C,70Cが形成されている(図15参照)。
図2に示すように、水平支持突起51は全体が角柱状になっている。これに対応して、短辺側壁11には、横方向の両端部に矩形状に切り欠いて上面が開放した水平維持凹部13が形成されている。
図8に示すように、ヒンジ脚部52は、帯板部材50のうち薄板部57Bを有した一側部における長手方向の複数位置に形成されている。各ヒンジ脚部52は、薄板部57Bの内外の両面に亘って形成されかつ薄板部57Bより側方に延びた1対の脚部構成リブ50G,50Gの間を連絡壁50Rにて連絡した構造になっている。また、その連絡壁50Rは、脚部構成リブ50G,50Gの外縁部から先端縁に亘って形成されている。
各ヒンジ脚部52の先端部のうち帯板部材50の長手方向を向いた両側面からは1対のヒンジ軸53,53が相反する方向に突出している。ヒンジ軸53は、断面略L字形をなし、そのL字の一辺の外面は、ヒンジ脚部52の先端面(図8におけるヒンジ脚部52の下端面)と面一になっており、残りの一辺の外面は、図9に示すようにヒンジ脚部52の外面と面一になっている。
長辺側壁21の上端部には、複数のヒンジ脚部52に対応して複数の脚部受容凹部25が形成されている。詳細には、図8に示すように、長辺側壁21の上端部は、内面が外面側に段付き状に接近して薄肉部21Bが形成されている。そして、脚部受容凹部25が長辺側壁21の上面と内面とに開口すると共に、その内面開口25Bが長辺側壁21の段差面21Cを跨いで上下に延びている。脚部受容凹部25の内面開口25Bの下端部は、上端部に比べて長辺底突部32の長手方向で広げられ、1対のヒンジ軸53,53を受容するためのヒンジ軸受入口25Cになっている。また、脚部受容凹部25の内部には、その脚部受容凹部25の高さ方向の中間位置から底面25Eに亘ってヒンジ軸受入口25Cと同じ横幅の軸位置決部26が形成されている。即ち、ヒンジ軸受入口25Cの奥部の空間が軸位置決部26によって上方側に広くなっている。
帯板部材50は、以下のようにして長辺側壁21に組み付けられている。即ち、帯板部材50は、ヒンジ脚部52を最下部に配置した起立姿勢にして、長辺側壁21の内面側からヒンジ脚部52が脚部受容凹部25に受容される。このとき、ヒンジ脚部52から突出したヒンジ軸53は、脚部受容凹部25におけるヒンジ軸受入口25Cを通して脚部受容凹部25内に受容される。ここで、ヒンジ軸受入口25Cは、ヒンジ軸53が丁度通過可能な大きさになっており、ヒンジ軸受入口25Cの奥部は軸位置決部26によって上方側に広くなっているので、ヒンジ軸53をヒンジ軸受入口25Cの奥部に一度受容すると、ヒンジ軸53がヒンジ軸受入口25Cにおける軸位置決部26側の開口縁に引っ掛かり、容易にはヒンジ脚部52が脚部受容凹部25から離脱しなくなる。これにより、各ヒンジ脚部52が長辺側壁21の上端部に連結されて本発明に係る帯板ヒンジ機構が構成されている。
帯板部材50は、帯板ヒンジ機構によって、帯板部材50が、長辺側壁21から内側水平に張り出した水平姿勢と、長辺側壁21から鉛直上方に起立した起立姿勢との間で回動可能になっている。詳細には、帯板部材50が起立姿勢になると、図10に示すように、長辺側壁21と帯板部材50の薄肉部21B,57B同士が対向して、起立姿勢以上に帯板部材50を外側に回動することが規制される。また、長辺側壁21の段差面21Cと帯板部材50の一側面57C、又は、長辺側壁21の上面21Aと帯板部材50の段差面57Aとの何れかが互いに面当接することで、帯板部材50が長辺側壁21に対して自立する。
ここで、帯板部材50を起立姿勢に保持するために、図9に示すように、帯板部材50には起立係合突部55が形成される一方、長辺側壁21には起立係合凹部21Dが形成されている。起立係合突部55は、帯板部材50の全体と薄板部57Bとの間の段差面57Aにおいて、その長手方向の中間部に対をなして設けられている(図9には1つの起立係合突部55のみが示されている)が形成されている。また、図10に示すように、起立係合突部55は、帯板部材50の段差面57Aにおける外寄りに配置されている。さらに、起立係合突部55は、断面三角形になっており、段差面57Aから垂直に立ち上がった係止面を帯板部材50の内面側に備える一方、段差面57Aから斜めに立ち上がった傾斜面を帯板部材50の外面側に備えている。これに対し、起立係合凹部21Dは、長辺側壁21の上面外縁部を矩形に切り欠いてなる。そして、帯板部材50を起立姿勢にすると、起立係合突部55が起立係合凹部21Dに係止して帯板部材50が起立姿勢に保持される。なお、帯板部材50が起立姿勢になると、帯板部材50の内面と長辺側壁21の内面とが面一になる。
起立姿勢の帯板部材50を上方に持ち上げることで起立係合突部55と起立係合凹部21Dとの係止が解除され、帯板部材50を内側に倒すことができる。そして、帯板部材50は、図2に示した起立姿勢から例えば、90度内側に回動すると図1に示した水平姿勢になる。また、帯板部材50は水平姿勢になると、帯板部材50の上面は長辺側壁21の上面21Aより下方にずれた配置になる。
ここで、帯板部材50を水平姿勢に保持するための水平保持機構が、複数のヒンジ脚部52のうち帯板部材50の長手方向の中央に配置された1対のヒンジ脚部52,52とそれらが組み付けられる1対の脚部受容凹部25,25との間に設けられている。具体的には、全てのヒンジ脚部52には、図11に示すように、帯板部材50の起立姿勢で脚部受容凹部25の底面25Eと平行になって対向する回動下面52Sと、回動下面52Sと直交しかつ脚部受容凹部25の内面開口の反対側を向いた回動背面52Rとが備えられている。また、それら回動下面52Sと回動背面52Rとが直交してなる先端背面側角部は、円弧状になっている(所謂、R面取りが施されている)。さらに、全ての脚部受容凹部25には、その底面25Eから直立し、かつヒンジ軸受入口25Cの奥側に位置した垂直壁部25Wが備えられている。そして、中央の1対のヒンジ脚部52,52以外のヒンジ脚部52においては、帯板部材50を回動した際に先端背面側角部と垂直壁部25Wとが干渉しないように、その先端背面側角部の円弧の曲率半径が設定されている。また、図9に示すように、垂直壁部25Wの両側部には、軸位置決部26,26(図8参照)を長辺側壁21の外側面に開放したスリット26S,26Sが形成されている。
これに対し、図6に示すように、帯板部材50の長手方向の中央に配置された1対のヒンジ脚部52,52(それらヒンジ脚部52,52のうち図6には一方のヒンジ脚部52のみが示されている)には、帯板部材50を回動した際に先端背面側角部と垂直壁部25Wとが干渉するように、ヒンジ脚部52における幅方向の中央において、先端背面側角部の円弧の曲率半径を小さくして係止突部54が形成されている。そして、この係止突部54と垂直壁部25Wとによって本発明に係る水平保持機構が構成されている。
本実施形態の折畳コンテナー10の構成に関する説明は以上である。次に、この折畳コンテナー10の作用効果について説明する。本実施形態の折畳コンテナー10に荷物を出し入れする場合には、図2に示すように、帯板部材50を起立姿勢にすればよい。これにより、折畳コンテナー10の上面開口が広くなって効率よく荷物を出し入れすることができる。また、図11に示すように、帯板部材50を起立姿勢にすると、帯板部材50と長辺側壁21の内面が面一になるので、荷物が帯板部材50と長辺側壁21との段差に引っ掛かることもない。
折畳コンテナー10に荷物を収容したら帯板部材50を起立姿勢から水平姿勢へと回動する。すると、その回動途中でヒンジ脚部52の先端部が図12に示すように脚部受容凹部25の底面25Eに当接して、ヒンジ脚部52のうち係止突部54を含む先端背面側角部が上方側に移動する。そして、帯板部材50が水平姿勢になると、図13に示すように、ヒンジ軸53が軸位置決部26に受容されて軸位置決部26の天井面26Bに対向すると共に、図1に示すように、水平支持突起51が短辺側壁11の水平維持凹部13に受容されて短辺側壁11により下方から支持される。これらにより帯板部材50が水平姿勢より下方に回動することが規制される。
また、ヒンジ軸53が軸位置決部26に受容されると、長辺側壁21の厚さ方向でもヒンジ軸53の移動が規制される。即ち、ヒンジ軸53は、軸位置決部26に受容されることで、ヒンジ軸53に直交する方向のうち下方を除く3方向で位置決めされて、帯板部材50と長辺側壁21とが一体になる。
さらに、帯板部材50の中央に配置された1対のヒンジ脚部52,52においては、帯板部材50の回動途中で、図12に示すように、係止突部54が垂直壁部25Wを押圧して変形させる。そして、帯板部材50が水平姿勢になると、図13に示すように、垂直壁部25Wが係止突部54の押圧から解放されて元の状態に復元する。これにより、帯板部材50が起立姿勢側に回動することが規制され、帯板部材50が水平姿勢に保持される。
帯板部材50が水平姿勢に保持されると、搬送時に折畳コンテナー10から荷物が外に飛び出ることを規制することができると共に、長辺側壁21が撓み変形することを防ぐことができる。即ち、本実施形態の折畳コンテナー10では、長辺側壁21の上縁部における長手方向の全体に亘って分散した複数位置に帯板部材50が連結されているので、水平姿勢の帯板部材50が長辺側壁21の長手方向全体を補強するリブの役割を果たし、長辺側壁21の撓み変形を抑えることができる。特に、ボルト等のような小さい荷物を多数収容する場合には、荷物の圧力が長辺側壁21にかかるため、水平姿勢の帯板部材50による補強効果が増す。また、水平姿勢の帯板部材50は短辺側壁11,11の間に収まっているので、短辺側壁11,11が内側に倒れることを防止する役割も果たすと共に、長辺側壁21と短辺側壁11とを直交状態を維持して、折畳コンテナー10全体の捻り変形を防ぐことができる。
なお、小さい荷物を多数収容する場合には、荷物の収容時に予め帯板部材50を水平姿勢にしておいて長辺側壁21の変形を抑えてもよい。
折畳コンテナー10は、折畳状態にすれば、嵩張らずに搬送先から返却することができる。そのためには、帯板部材50を水平姿勢から起立姿勢に戻す。ここで、本実施形態では、帯板部材50を水平姿勢に保持するための係止突部54を、帯板部材50の中央部に配置されたヒンジ脚部52,52に偏在させたので、容易に帯板部材50を起立姿勢にすることができる。具体的には、係止突部54を全てのヒンジ脚部52に設けた場合、帯板部材50の長手方向の中央の持ち手部50Aに手を掛けて帯板部材50を引き上げたとき、その手を掛けた部分に近いヒンジ脚部52から順に、係止突部54による垂直壁部25Wの押圧変形を乗り越えて起立して行く。そして、両端部のヒンジ脚部52が、係止突部54による垂直壁部25Wの押圧変形を乗り越えて起立する過程で帯板部材50が大きく捻れ変形し、帯板部材50の回動作業をスムーズに行うことができなくなる。これに対し、本実施形態では、係止突部54が中央のヒンジ脚部52,52に偏在しているので、帯板部材50の捻れ変形が抑えられ、帯板部材50の回動作業をスムーズに行うことができる。
折畳コンテナー10を折り畳み状態にするには、帯板部材50,50を起立姿勢にしてから、ロック部材40を下方に下げて短辺側壁11と長辺側壁21との係止を解除し、短辺側壁11,11を底壁30の上に重ねるように折り畳む。そして、短辺側壁11,11の上に一方の長辺側壁21及び帯板部材50を重ねる。次いで、他方の長辺側壁21及び帯板部材50を一方の長辺側壁21及び帯板部材50の上に重ねるようにして折り畳む。これにより、図4に示すように、折畳コンテナー10が折畳状態になる。
さて、本実施形態の折畳コンテナー10は、組立状態で帯板部材50を水平姿勢にしておけば他のコンテナーを積み上げることができる。図16には、他のコンテナーとして、折畳コンテナー10の半分の大きさの小型コンテナー90が示されている。この小型コンテナー90も折畳可能なコンテナーであって、底壁91の外縁部に1対の短辺側壁94,94と1対の長辺側壁95,95とを回動可能に連結して備えている。そして、各長辺側壁95の上端部にはロック部材97が組み付けられると共に、、各短辺側壁94の上端部には帯板部材96が組み付けられている。また、図18に示すように、底壁91の下面91Sには、外縁部に沿って段差部が形成され、その段差部より内側が外側より下方に突出した下面突部92になっている。また、下面突部92の下面92Sには、外縁部に沿って段差部が形成され、その段差部より内側が外側より下方に僅かに突出した下面副突部93になっている。
小型コンテナー90を折畳コンテナー10に積み上げるには、小型コンテナー90の下面突部92(図18参照)を折畳コンテナー10の長辺側壁21,21の間に収めるように配置して折畳コンテナー10の上面に載置する。すると、図20(B)に示すように、小型コンテナー90の下面91Sにおける外縁部が長辺側壁21の上面21Aに当接して小型コンテナー90の荷重が折畳コンテナー10に支持されると共に、下面突部92が長辺側壁21の上面21Aと帯板部材50との間の段差に収まって横ずれが防止される。
ここで、積み上げ作業時に、図17に示すように、小型コンテナー90が折畳コンテナー10の正規の積み上げ位置からずれても、水平姿勢の帯板部材50が小型コンテナー90を下方から支持するので、折畳コンテナー10内に小型コンテナー90が落ち込みようなことはない。そして、小型コンテナー90を帯板部材50上で滑らせて折畳コンテナー10の正規の位置に移動することができる。
詳細には、小型コンテナー90のうち最下面である下面副突部93の下面93S(図18参照)の縁部を帯板部材50上で滑られて、小型コンテナー90を折畳コンテナー10の正規の位置に移動することができる。このとき、図20(A)に示すように、小型コンテナー90が帯板部材50の上面に対して所定角以上に斜めになると、下面副突部93の下面93Sの縁部ではなく、その下面93Sより上方に位置した下面突部92の下面92Sの縁部が帯板部材50の上面に摺接する。このような場合であっても、本実施形態では、図19に示すように、帯板部材50の外面に形成された乗上突部70に下面突部92の下面92Sにおける角部が乗り上がり、図20(B)に示すように小型コンテナー90を折畳コンテナー10の正規の位置にスムーズに移動することができる。
また、折畳コンテナー10における長辺側壁21,21を薄くしたために長辺側壁21,21の僅かな変形により、小型コンテナー90を長辺側壁21,21上に載置することができない場合、長辺側壁21,21の代わりに帯板部材50によって小型コンテナー90を下方から支持して小型コンテナー90を折畳コンテナー10に積み上げることができる。ここで、本実施形態では、帯板部材50の回動端に備えた水平支持突起51,51が短辺側壁11,11によって下方から支持された構造になっているので、小型コンテナー90の荷重によって帯板部材50自体が変形することが防がれ、小型コンテナー90を安定して支持することができる。
なお、折畳コンテナー10の上に他の折畳コンテナー10を積み上げた場合には、折畳コンテナー10の下面に備えた下面突部36が長辺側壁21の上面21Aと帯板部材50との間の段差に収まって折畳コンテナー10,10同士の横ずれが防止される。
上記したように本実施形態の折畳コンテナー10は、帯板部材50,50を備えたことにより、他のコンテナーを積み上げた際に折畳コンテナー10内に落ち込むことを防ぐことができ、コンテナーの積み上げ作業を従来より容易に行うことができる。また、帯板部材50,50によって組立状態の折畳コンテナー10の強度アップを図ることができる。さらに、水平保持機構を備えたことで帯板部材50が水平姿勢で安定する。その上、水平保持機構を複数のヒンジ脚部52のうち中央に配置されたヒンジ脚部52,52のみに設けたので、帯板部材50を起立姿勢にする際に、容易に水平保持機構による保持を解除することができる。
[他の実施形態]
本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)前記実施形態ではヒンジ脚部52にヒンジ軸53が一体形成されていたが、図示しないピンを長辺側壁の壁部とヒンジ脚部の先端部とに貫通させて帯板部材を長辺側壁に回動可能に連結してもよい。
(2)帯板部材50を水平姿勢から起立姿勢に変更する作業を容易に行うためには、複数のヒンジ脚部52のうち帯板部材50の中央に配置されたヒンジ脚部52,52のみに配置することが好ましいが、係止突部54を全てのヒンジ脚部52に設けたものも本発明の範囲に含まれる。
(3)前記実施形態の係止突部54の代わりに、例えば、図21に示すように、ヒンジ脚部52の両側面に係止突部80,80を形成し、帯板部材50を水平姿勢にした際に、脚部受容凹部25における1対の対向面に係止突部80,80を食い込ませて帯板部材50を水平姿勢に保持する構成にしてもよい。
(4)図22に示すように、前記実施形態のヒンジ脚部52のうち係止突部54を備えた先端背面側角部とは逆の先端前面側角部に前面突部54Fを設けることで、図12に示すように帯板部材50を回動したときに、ヒンジ脚部52の係止突部54が前記実施形態の場合より強く垂直壁部25Wに押し付けられるようにしてもよい。
(5)前記実施形態の係止突部54を排除することで帯板部材50の背面側の構造を全ての帯板部材50の間で同一構造とし、帯板部材50の中央に配置されたヒンジ脚部52に限り、前面側に前面突部54Fを設けることで、帯板部材50の中央に配置されたヒンジ脚部52のみに、本発明に係る水平保持機構を備えた構成にしてもよい。
(6)また、図23(A)に示すように、帯板部材50の中央に配置されたヒンジ脚部52に限り、そのヒンジ脚部52を構成する1対の帯板部材50G,50Gの先端前面側角部におけるR面取りのR(半径)を小さくして前面突部54Fとしてもよいし、図23(B)に示すように、連絡壁50Rの前面を1対の帯板部材50G,50Gの前面と面一にして、連絡壁50R及び1対の帯板部材50G,50Gの全体の先端前面側角部におけるR面取りのR(半径)を小さくして前面突部54Fとしてもよい。
本発明の一実施形態に係る折畳コンテナーの斜視図 帯板部材を起立姿勢にした折畳コンテナーの斜視図 折畳コンテナーを下方から見た斜視図 折畳状態の折畳コンテナーの斜視図 アーム受容部の斜視図 帯板部材の外面側平面図 帯板部材の内面側平面図 ヒンジ脚部の及び脚部受容凹部の拡大斜視図 ヒンジ脚部の及び脚部受容凹部の拡大斜視図 起立姿勢の帯板部材の拡大斜視図 起立姿勢の帯板部材の側断面図 傾斜姿勢の帯板部材の側断面図 水平姿勢の帯板部材の側断面図 帯板部材の側断面図 帯板部材の正面図 折畳コンテナーに他のコンテナーを積み上げた状態の斜視図 他のコンテナーがずれた状態の斜視図 他のコンテナーの底壁の下面斜視図 他のコンテナーがずれた状態の拡大斜視図 折畳コンテナーに他のコンテナーを積み上げた状態の側断面図 変形例の帯板部材が水平姿勢になった状態における脚部受容凹部の平断面図 変形例のヒンジ脚部の側断面図 変形例のヒンジ脚部の斜視図
符号の説明
10 折畳コンテナー
11 短辺側壁(第2側壁)
13 水平維持凹部
21 長辺側壁(第1側壁)
25 脚部受容凹部
25B 内面開口
25C ヒンジ軸受入口
25E 底面
25W 垂直壁部
36 下面突部
50 帯板部材
51 水平支持突起
52 ヒンジ脚部
52R 回動背面
52S 回動下面
53 ヒンジ軸
54,80 係止突部
55 起立係合突部
70 乗上突部
90 小型コンテナー
92 下面突部

Claims (5)

  1. 四角形の底壁の各外縁部に側壁をそれぞれ回動可能に連結し、それら側壁を前記底壁から起立させて互いに連結した組立状態と、前記側壁を前記底壁の上に重ねた折畳状態とに変更可能な折畳コンテナーであって、前記組立状態になると上面開放の直方体形状になり、その上面開口の内側に他のコンテナーの下面に備えた下面突部を嵌合して横ずれを防止した状態で積み上げ可能な折畳コンテナーにおいて、
    前記側壁のうち前記底壁の縦横の何れか一方で対向した1対の第1側壁の上縁部に沿って延びた1対の帯板部材と、
    前記帯板部材の幅方向の一端部から側方に突出した複数のヒンジ脚部と、
    前記各ヒンジ脚部を前記第1側壁の上端部に連結し、前記帯板部材を、前記第1側壁から内側水平に張り出した水平姿勢と、前記第1側壁から鉛直上方に起立した起立姿勢との間で回動可能とすると共に、前記水平姿勢に位置決め可能な帯板ヒンジ機構と、
    前記ヒンジ脚部と前記第1側壁の上端部との間に設けられて、前記帯板部材を前記起立姿勢から前記水平姿勢へと回動する途中で弾性変形し、前記帯板部材を前記水平姿勢にしたときに復元して前記帯板部材を前記水平姿勢に保持する水平保持機構とを備え、
    前記水平姿勢の前記帯板部材を前記第1側壁の上面に対して下方にずらして配置したことを特徴とする折畳コンテナー。
  2. 前記ヒンジ機構は、前記第1側壁の上縁部全体に亘って分散した複数位置に配置され、前記水平保持機構は、前記第1側壁の上縁部全体のうち中央寄り位置に偏在したことを特徴とする請求項1に記載の折畳コンテナー。
  3. 前記帯板ヒンジ機構は、
    前記各ヒンジ脚部の先端部のうち前記帯板部材の長手方向を向いた両側面から突出した1対のヒンジ軸と、
    前記複数のヒンジ脚部に対応して前記第1側壁の上端部に複数設けられ、前記第1側壁の上面と内面とに開口し、前記ヒンジ軸を含む前記ヒンジ脚部を受容した複数の脚部受容凹部と、
    前記脚部受容凹部のうち前記第1側壁の内面に開口した内面開口の下端部を前記ヒンジ軸に対応して幅広にし、前記ヒンジ軸を前記第1側壁の内面側から前記脚部受容凹部に受容可能としたヒンジ軸受入口と、
    前記脚部受容凹部のうち前記ヒンジ軸受入口の奥部を上方側に広くしてなる軸位置決部とを備え、
    前記帯板部材を前記起立姿勢にして前記ヒンジ脚部が前記脚部受容凹部に受容されると共に、前記帯板部材を前記水平姿勢にすると前記ヒンジ脚部と前記脚部受容凹部の底面との当接により前記ヒンジ軸が上方に移動して前記軸位置決部に受容されるように構成され、
    前記ヒンジ脚部には、前記帯板部材の起立姿勢で前記脚部受容凹部の底面と平行になって対向する回動下面と、前記回動下面と直交しかつ前記脚部受容凹部の前記内面開口の反対側を向いた回動背面とを直交させてなる先端背面側角部が設けられ、
    前記水平保持機構は、前記先端背面側角部の回動軌跡を、前記第1側壁のうち前記脚部受容凹部の底面から直立した垂直壁部に交差させてなり、前記帯板部材を前記起立姿勢から前記水平姿勢へと回動する途中で前記先端背面側角部が前記垂直壁部を押圧変形し、前記帯板部材が前記水平姿勢になると前記垂直壁部が押圧変形から復元するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の折畳コンテナー。
  4. 前記帯板部材のうち長手方向の両端面には、回動中心から離れた側の端部に1対の水平支持突起が形成され、
    前記側壁のうち前記第1側壁以外の1対の第2側壁の上縁部には、前記帯板部材を水平姿勢にしたときに、前記水平支持突起を受容して下方から支持する水平維持凹部が形成されたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の内倒折畳コンテナー。
  5. 前記帯板部材と前記第1側壁とに形成され、前記帯板部材が前記起立姿勢になった状態で互いに係合して、前記帯板部材を起立姿勢に保持する起立係合部を設けたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の折畳コンテナー。
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