JP3750377B2 - 部品搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は部品搬送装置、特に一列に整列させて搬送した部品のうち、先頭の部品と2番目の部品とを分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チップ部品のような小型部品の搬送装置として、部品を案内する搬送用の溝の底面を無端ベルトで構成し、このベルトを間欠駆動することにより搬送する装置が知られている(特開平8−48419号公報参照)。この装置の場合、先頭の部品の取り出しを行なうために、ベルト上の先頭の部品を2番目の部品から分離させる機構が設けられている。この分離機構は、ベルト上の部品がベルトと共に前方へ移動する時にはストッパを案内溝の前端に当接させ、先頭部品を所定位置に停止させ、先頭部品がストッパに当接して部品全体の移動が停止した時には、2番目の部品を保持ピンによって同位置に保持しつつストッパを前方へ開放して先頭部品をストッパの永久磁石で吸着したまま前方へ移動させ、2番目の部品との間に強制的に隙間を形成するものである。分離された先頭の部品は、チップマウンタなどの取出装置によって取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の分離機構の場合には、ベルトを停止させた状態で、ストッパに設けられた永久磁石によって先頭部品を吸着し、磁力によって前方へ引き出す方式のため、先頭部品を引き出す際に部品とベルトとの間で摩擦が発生し、永久磁石と部品との吸着が離れる可能性がある。そのため、分離信頼性に欠けるという問題がある。
また、従来の分離機構は、部品が磁力によってストッパに吸着されているので、取出装置によって取り出す際に取出ミスが発生する可能性があった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、先頭の部品と2番目の部品とを確実に分離でき、先頭の部品の取り出しを容易に行なえるとともに、取出ミスが発生しにくい部品搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、部品を一列に整列させて案内するための案内溝と、この案内溝の底面に配置され、先端部上面に先頭の部品が嵌合する凹部を有し、溝方向に前後移動して部品を前方へ搬送する搬送部材と、上記搬送部材を前後方向へ往復駆動する駆動手段と、上記搬送部材の上面に載って搬送される部品を案内溝の所定位置に停止させるとともに、凹部に嵌合した部品を通過させるストッパとを備え、上記搬送部材を先頭の部品が凹部へ嵌合する位置まで後退させた後、搬送部材を前進させることにより、先頭の部品をストッパをくぐって前方へ搬送するとともに、先頭から2番目の部品をストッパで停止させ、先頭の部品と2番目の部品とを分離することを特徴とする部品搬送装置を提供する。
【0006】
図1は請求項1にかかる部品搬送装置の動作原理を示す。
(A)は初期位置であり、部品Pの両側面は案内溝(図示せず)によってガイドされ、一列に整列されている。案内溝の底面には前後移動可能な搬送部材Mが配置されている。部品Pは搬送部材Mの上面に載っており、先頭の部品P1 を停止させるためのストッパSが一定位置に配置されている。搬送部材Mの先端部上面には、部品Pが1個だけ嵌合し得る凹部Rが設けられている。
(B)は搬送部材Mが原点位置まで後退した状態を示す。このとき、部品Pが搬送部材Mと一緒に後退しないよう、何らかの戻り止めを行なう。その結果、部品Pは搬送部材Mに対して相対的に滑りを生じ、搬送部材Mのみが後退し、部品Pは所定位置で維持される。凹部RがストッパSの手前位置まで後退すると、先頭の部品P1 が凹部Rに自動的に落ち込む。
(C)は搬送部材Mを前進させた状態を示す。このとき、先頭の部品P1 は凹部Rに嵌合しているので、ストッパSの下をくぐって前進するが、2番目の部品P2 はストッパSで前進が阻止される。そのため、先頭の部品P1 と2番目の部品P2 とが分離される。
(D)はチップマウンタなどの取出装置Kを用いて、先頭の部品P1 を取り出す状態を示す。この時、先頭の部品P1 と2番目の部品P2 とが完全に分離されているので、2番目の部品P2 が誤って一緒に取り出される恐れはない。
(A)〜(D)の動作を繰り返すことで、部品Pは一列に整列しながら前方へ間欠搬送され、かつ先頭の部品P1 から1個ずつ順次取り出される。
【0007】
取出装置Kによる取出ミスが発生した場合には、先頭の部品P1 は凹部Rに嵌合したままストッパSの手前位置まで戻されるが、既に先頭の部品P1 が凹部Rに嵌合しているので、2番目の部品P2 は凹部Rに嵌合できない。そのため、搬送部材Mの次の前進動作に伴って先頭の部品P1 は再びストッパ31の下をくぐって前方へ運ばれ、2番目の部品P2 と分離される。つまり、取出ミスが発生しても、何回でも分離を行なうことができる。
なお、取出ミスが発生して先頭の部品P1 がストッパSの手前位置まで戻された時、2番目の部品P2 が凹部Rに一部嵌合してしまうことがある。そこで、凹部Rの後端部にテーパ面R1 (図1の(A)参照)を形成しておき、搬送部材Mが前進したときに2番目の部品P2 がストッパSで規制されて凹部Rから乗り上げるようにしてもよい。
【0008】
搬送部材が後退した時に部品が一緒に後退しないように戻り止めする方式として、例えば部品を側面から押圧して案内溝に押しつける方法などが考えられるが、請求項2のように、搬送部材の前後移動速度に差を設ける方式が望ましい。すなわち、駆動手段は、搬送部材をその前方への移動速度に比べて後方への移動速度が大きくなるように往復駆動し、搬送部材の前方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間で部品を搬送部材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く速度とし、搬送部材の後方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間ですべりが生じる速度とする。この場合には、搬送部材を往復移動させるだけで部品を一方向に搬送できるので、駆動手段を簡素化できるとともに、部品を拘束しないので、部品に与えるダメージが少ない。なお、搬送手段の前方への移動速度は、搬送部材と部品とが完全に一体に移動する場合だけでなく、多少の滑りが生じてもよい。また、後方への移動速度は、摩擦力が全く働かない速度だけでなく、多少の摩擦力が働いても、実質的に部品が後退しない速度も含む。
【0009】
請求項3のように、搬送部材の先端部に、搬送部材との間で凹部を形成するための可動部材を搬送部材に対して前後移動自在に、かつスプリングにより前方へ付勢した状態で取り付け、搬送部材の前方への移動終了直前に可動部材と当接して凹部の前後方向の開口寸法を規定範囲まで狭めるための当接面を設けるのが望ましい。この場合には、先頭の部品が凹部に落ち込む時には、落ち込みやすくなるように凹部の開口寸法を広くし、分離が終了して先頭の部品を凹部から取り出す際には、凹部の開口寸法を狭くして先頭の部品を高精度に位置決めしている。そのため、取出装置による取出ミスが少なくなる。
【0010】
請求項4のように、搬送部材の後方への移動終了直前に凹部に開口する真空吸引口を設け、真空吸引力により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしてもよい。すなわち、凹部がストッパの手前位置まで後退すると、先頭の部品が重力によって凹部に落ち込もうとするが、重力だけでは十分に落ち込まない場合に、真空吸引力を利用することで、確実に落ち込ませることができる。
【0011】
請求項5のように、ストッパを後方へ傾動可能とし、搬送部材の後退時にストッパを後方へ傾動させる操作部を搬送部材に設け、ストッパの後方への傾動により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしてもよい。この場合には、請求項4のように真空吸引力を利用するのではなく、ストッパの機械的な力を利用して先頭の部品を凹部へ強制的に嵌合させるようにしたものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2〜図5は本発明にかかる部品搬送装置の一例を示す。なお、この実施例では、部品Pとして両端に電極を有する直方体形状のチップ状電子部品を用いた。
図2は本装置の全体図を示し、図3は後述する前面カバー4,10、上面カバー11を取り外した状態を示す。
【0013】
本体1の前面には、図5に示すように凹段部1aが形成され、本体1の前面に前面カバー4を固定することにより、幅狭な空間が形成されている。この空間には搬送部材の一例であるブレード5が水平方向に摺動自在に配置されている。本体1の上面には、部品Pが搬送時に飛び出さないように、上面カバー11がネジ12によって固定されている。上記凹段部1aの内側面、前面カバー4の内側面、ブレード5の上面、および上面カバー11の下面によって、部品Pを一列に整列させて案内するための案内溝6が形成されている。
【0014】
ブレード5は、例えば薄板状の金属板で形成されており、図3に示すように前後方向の長穴5aとスプリング収納穴5bとが形成されている。上記長穴5aには本体1から突設されたガイドピン7が挿入され、プレード5を前後方向にガイドしている。また、スプリング収納穴5bにはスプリング8が収容され、このスプリング8の半径方向両側部は本体1に形成された凹溝部1bと前面カバー4に形成された開口穴4a(図5参照)に係合している。そして、スプリング8の後面がスプリング収納穴5bで支えられ、前面が凹溝部1bおよび開口穴4aの前端面で支えられて、プレード5を常時後方へ付勢している。
【0015】
ブレード5の後端部5cは、スプリング8のばね力によって、カム17の周面に接触している。上記スプリング8とカム17とによって、ブレード5を往復駆動する駆動手段を構成している。カム17は、図2,図3に示すように、山部17aと谷部17bとを有しており、図示しないモータによって矢印方向に一定速度で回転駆動されている。そのため、ブレード5の後端部5cがカム17の山部17aに乗り上げるに従い、ブレード5は低速で前進し、後端部5cがカム17の谷部17bに落ち込むことで、ブレード5は高速で後退する。上記ブレード5の前進速度は、カム17の山部17aの傾斜とカム17の回転速度とによって、ブレード5とその上面に載った部品Pとの間で部品Pをブレード5と一体的に移動させるだけの保持摩擦力が働く速度に設定されている。また、ブレード5の後退速度は、ブレード5とその上面に載った部品Pとの間ですべりが生じる速度に設定されている。このように、前進時には摩擦力が働くようにブレード5を低速で前進させ、後退時にはすべりが生じるようにブレード5を高速で後退させることで、格別な後退防止機構を設けることなく、部品Pを一方向に搬送することができる。
【0016】
本体1の後部上面には、部品Pを一列に整列させる整列装置20が斜め方向に固定されている。整列装置20には、部品Pを傾斜にそって下方へ滑らせるシュート溝21が形成され、このシュート溝21の前面を覆うように前面カバー10が固定されている。シュート溝21の下端部は案内溝6の後端部と接続されており、シュート溝21を滑った部品Pは案内溝6に入り込むようになっている。このとき、シュート溝21と案内溝6との間には角度変化があるので、シュート溝21の下端に位置する部品Pによって案内溝6内の部品Pが逆戻りするのを阻止する機能を有する。
【0017】
案内溝6の前端部には、搬送された先頭の部品P1 を2番目以降の部品から分離する分離機構30が設けられている。分離機構30は、図4に示すように、ブレード5の上面に載って搬送される部品Pを停止させるストッパ31と、ブレード5の前端部上面に形成された凹部5dとを備えている。ストッパ31は本体1の先端部上面にネジ32によって固定されている。凹部5dは部品Pが1個だけ嵌合しうる開口幅および深さを有しており、ブレード5が後端位置へ後退した時に凹部5dはストッパ31の手前位置(直前位置)にあり、ブレード5が前端位置へ前進した時に凹部5dはストッパ31より前方へ移動する。
【0018】
図1で説明したように、ブレード5が後端位置へ後退すると、ブレード5上の先頭の部品P1 は凹部5dへ落ち込む。そして、ブレード5の前進に伴い先頭の部品P1 はストッパ31の下側をくぐって前方へ運ばれる。これに対し、2番目の部品P2 はストッパ31によって前進が止められる。その結果、先頭の部品P1 と2番目の部品とが分離される。このようにして分離された先頭の部品P1 はチップマウンタなどの取出装置によって取り出される。
【0019】
取出装置による取出ミスが発生した場合には、先頭の部品P1 は凹部5dに残ったままストッパ31の手前位置まで戻されるが、既に先頭の部品P1 が凹部5dに嵌合しているので、2番目の部品P2 は凹部5dに嵌合できない。そのため、図1と同様に先頭の部品P1 は再びストッパ31の下側をくぐって前方へ運ばれ、2番目の部品P2 と分離される。つまり、取出ミスが発生しても、装置全体を停止させることなく、供給を続行することができる。
【0020】
図6〜図8は本発明の第2実施例を示す。
この実施例では、ブレード5の先端部に、ブレード5との間で凹部5dを形成するための補助ブレード(可動部材)40を前後移動自在に取り付けてある。詳しくは、ブレード5には前面が開放した段部5eが形成され、この段部5eと補助ブレード40の後面40aとで凹部5dが形成される。補助ブレード40とブレード5との間には、補助ブレード40を前方へ付勢する板バネ41が設けられている。ブレード5の前方には、補助ブレード40の前面が当接可能な当接部材42が本体1に固定されている。
【0021】
ブレード5が後退位置にある時には、図7に示すように、ブレード5と補助ブレード40との間に隙間Gが設けられており、凹部5dの開口寸法Xは部品P1 の長さLよりかなり広い。そのため、先頭部品P1 は凹部5dへ容易に落ち込むことができる。
【0022】
ブレード5が前進すると、図8に示すように、その移動終了直前に補助ブレード40が当接部材42の当接面42a(図6参照)に当接し、凹部5dの前後方向の開口寸法X’を規定範囲まで狭める。そのため、凹部5dからチップマウンタなどで先頭部品P1 を取り出す際、部品P1 を正確に位置決めでき、取出ミスが少なくなる。
【0023】
図9,図10は本発明の第3実施例を示す。
この実施例では、ブレード5の後方への移動終了直前に、凹部5dに対応する本体1の部位に真空吸引口50を設け、真空吸引力により先頭の部品P1 を凹部5dへ落ち込ませるようにしたものである。
【0024】
図10の(a)のように、ブレード5が後退途中の段階では、真空吸引口50は凹部5dに対応しておらず、真空吸引口50はブレード5によって閉じられている。そのため、真空吸引力は部品Pには作用しない。
図10の(b)のように、ブレード5がその移動終了直前まで後退すると、先頭部品P1 の下方に凹部5dが対応するとともに、真空吸引口50が凹部5dによって開かれ、真空吸引力が先頭の部品P1 に作用する。先頭の部品P1 と2番目の部品P2 とが何らかの原因で付着していても、上記真空吸引力によって強制的に引き離され、先頭部品P1 を凹部5dへ確実に落ち込ませることができる。このように、ブレード5が後端位置にある時に真空吸引口50が開かれるようにしたので、部品P1 が凹部5dに斜めに落下するのを防止できる。
その後、図10の(c)のようにブレード5が前進すると、真空吸引口50はブレード5によって閉じられるので、真空吸引力は部品Pには作用しない。そして、先頭部品P1 は凹部5dによって前方へ運ばれ、2番目の部品P2 はストッパ31によって停止しているので、先頭部品P1 は2番目の部品P2 から分離され、取出装置Kによって凹部5dから取り出される。
【0025】
図11は本発明の第4実施例を示し、ストッパ31を利用して先頭の部品P1 を凹部5dへ機械的に落とし込むようにしたものである。
すなわち、ストッパ31はその下端部に設けた支軸60を支点として前後方向に傾動可能であり、引張スプリング61によって前方に回動付勢されている。なお、ストッパ31は図示しない当接部材に当接して起立位置で停止している。また、ブレード5の前端部には、ブレード5の後退時にストッパ31を後方へ傾動させる操作部5fが形成されている。
【0026】
図11の(a)では、ブレード5は前端位置にあり、先頭部品P1 はストッパ31の支点部付近に当たって停止している。
(b)はブレード5が後退した状態を示し、操作部5fがストッパ31の前面に当たり、ストッパ31を後方へ傾動させる。これにより、先頭部品P1 はストッパ31の凸部31aによって下方へ押され、凹部5dに落ち込む。
(c)はブレード5が前方へ移動した状態を示し、先頭部品P1 は凹部5dに嵌合したままストッパ31の下側をくぐって前方へ搬送される。一方、2番目の部品P2 はストッパ31によって停止させられる。そのため、先頭部品P1 と2番目の部品P2 は完全に分離される。
(d)は凹部5dから先頭部品P1 を取出装置Kによって取り出す状態を示す。
【0027】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
先頭の部品を凹部へ嵌合させる手段としては、第2〜第4実施例に限るものではなく、他の如何なる手段を用いてもよい。すなわち、搬送部材が後端位置まで後退した時点で、先頭の部品を強制的に凹部へ落ち込ませる手段を別に設けてもよい。
【0028】
搬送部材(ブレード5)を往復駆動する駆動手段は、図3のようなスプリング8とカム17との組み合わせに限らない。例えば、カムに代えてラック・ピニオン機構のような他の機構を採用してもよい。駆動源はモータなどの回転運動機構に限らず、直線運動機構であってもよい。
【0029】
部品を一方向に搬送する方法として、実施例では搬送部材(ブレード)と部品との速度差による摩擦を利用したが、この方法に代えて、例えば案内溝の後部に何らかの部品の後退防止機構を設けてもよい。後退防止機構としては、例えば側方から部品を案内溝の側面へ押しつけるプッシャを設けてもよい。
【0030】
さらに、搬送部材としてはブレードに限るものではなく、案内溝の底面を構成でき、かつ前後移動しうるものであれば、如何なる部材を用いてもよい。ただ、ブレードのような薄肉部材とした場合には、軽量化できるので、往復移動時の慣性の影響を小さくできる。
本発明によって搬送しうる部品としては、角形のチップ部品に限るものではなく、案内溝内を一列に整列させて搬送しうる部品であれば、いかなる形状の部品でもよい。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の部品搬送装置によれば、搬送部材の凹部へ先頭部品を落とし込み、搬送部材を前方へ移動させることにより先頭部品をストッパをくぐって前方へ搬送するとともに、2番目以後の部品をストッパで停止させるようにしたので、先頭部品と後続の部品とを確実に分離することができる。また、先頭部品を凹部から取り出す際、部品に磁力などが働かないので、取出ミスが発生しにくいという特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1にかかる部品搬送装置の動作原理を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる部品搬送装置の第1実施例の斜視図である。
【図3】図2に示された部品搬送装置の前面カバーおよび上面カバーを取り外した状態の斜視図である。
【図4】図3の一部の拡大図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の一部斜視図である。
【図7】図6に示した部品搬送装置の分離前の側面図である。
【図8】図6に示した部品搬送装置の分離後の側面図である。
【図9】本発明の第3実施例の平面図である。
【図10】図9に示した部品搬送装置の動作を説明する側面図である。
【図11】本発明の第4実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 本体
5 ブレード(搬送部材)
5d 凹部
6 案内溝
8 スプリング
17 カム
30 分離機構
31 ストッパ
P 部品
Claims (5)
- 部品を一列に整列させて案内するための案内溝と、
この案内溝の底面に配置され、先端部上面に先頭の部品が嵌合する凹部を有し、溝方向に前後移動して部品を前方へ搬送する搬送部材と、
上記搬送部材を前後方向へ往復駆動する駆動手段と、
上記搬送部材の上面に載って搬送される部品を案内溝の所定位置に停止させるとともに、凹部に嵌合した部品を通過させるストッパとを備え、
上記搬送部材を先頭の部品が凹部へ嵌合する位置まで後退させた後、搬送部材を前進させることにより、先頭の部品をストッパをくぐって前方へ搬送するとともに、先頭から2番目の部品をストッパで停止させ、先頭の部品と2番目の部品とを分離することを特徴とする部品搬送装置。 - 上記駆動手段は、上記搬送部材をその前方への移動速度に比べて後方への移動速度が大きくなるように往復駆動し、
上記搬送部材の前方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間で部品を搬送部材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く速度とし、
上記搬送部材の後方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間ですべりが生じる速度としたことを特徴とする請求項1に記載の部品搬送装置。 - 上記搬送部材の先端部に、搬送部材との間で上記凹部を形成するための可動部材を前後移動自在に、かつスプリングにより前方へ付勢した状態で取り付け、
上記搬送部材の前方への移動終了直前に可動部材と当接して上記凹部の前後方向の開口寸法を規定範囲まで狭めるための当接面を設けたことを特徴とする請求項1または2に記載の部品搬送装置。 - 上記搬送部材の後方への移動終了直前に上記凹部に開口する真空吸引口を設け、真空吸引力により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部品搬送装置。
- 上記ストッパを後方へ傾動可能とし、
上記搬送部材の後退時にストッパを後方へ傾動させる操作部を搬送部材に設け、ストッパの後方への傾動により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部品搬送装置。
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