JP3582381B2 - 部品搬送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は部品搬送装置、特に一列に整列させて搬送した部品のうち、先頭の部品と2番目の部品とを分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、チップ部品のような小型部品の搬送装置として、部品を案内する搬送用の溝の底面を無端ベルトで構成し、このベルトを間欠駆動することにより搬送する装置が知られている(特開平8−48419号公報参照)。この装置の場合、先頭の部品の取り出しを行なうために、ベルト上の先頭の部品を2番目の部品から分離させる機構が設けられている。この分離機構は、ベルト上の部品がベルトと共に前方へ移動する時にはストッパを案内溝の前端に当接させ、先頭部品を所定位置に停止させ、先頭部品がストッパに当接して部品全体の移動が停止した時には、2番目の部品を保持ピンによって同位置に保持しつつストッパを前方へ開放して先頭部品をストッパの永久磁石で吸着したまま前方へ移動させ、2番目の部品との間に強制的に隙間を形成するものである。分離された先頭の部品は、チップマウンタなどの取出装置によって取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の分離機構の場合には、ベルトを停止させた状態で、ストッパに設けられた永久磁石によって先頭部品を吸着し、磁力によって前方へ引き出す方式のため、先頭部品を引き出す際に部品とベルトとの間で摩擦が発生し、永久磁石と部品との吸着が離れる可能性がある。そのため、分離信頼性に欠けるという問題がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、先頭の部品と2番目の部品とを確実に分離でき、先頭の部品の取り出しを容易に行なえるようにした部品搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、少なくとも一部に磁性体部を有する部品を一列に整列させて案内するための案内溝と、この案内溝の底面に配置され、少なくとも一部に部品の磁性体部を吸着する磁力発生部を有し、溝方向に前後移動して部品を前方へ搬送する搬送部材と、上記搬送部材を前後方向へ往復駆動する駆動手段と、上記搬送部材の往復移動に同期して作動され、搬送部材の上面に載って搬送される部品のうち、先頭から2番目の部品を案内溝の所定位置に保持する第1ストッパと、上記案内溝の先端部に設けられ、先頭の部品を停止させる前後移動可能な第2ストッパと、上記搬送部材の前方への移動終点において搬送部材上の先頭の部品を取り出す取出手段とを備え、上記第1ストッパが2番目の部品を保持した後、搬送部材がさらに前方へ所定距離移動することにより、先頭の部品を磁力発生部の吸着力と重力との合力に対する摩擦力により搬送部材と一体的に前方へ搬送し、先頭の部品と2番目の部品とを分離するとともに、上記搬送部材の前方への移動終了直前に、先頭の部品を第2ストッパと当接させながら、搬送部材と追随して第2ストッパを前方へ移動させ、上記搬送部材の後方への移動に追随して第2ストッパを後方へ移動させるようにしたことを特徴とする部品搬送装置を提供する。
【0006】
図1は本発明にかかる部品搬送装置の動作原理を示す。
(A)は初期位置であり、部品Pの両側面は案内溝(図示せず)によってガイドされ、一列に整列されている。案内溝の底面には前後移動可能な搬送部材Mが配置されている。部品Pは搬送部材Mの上面に載っており、先頭の部品P1 の側方に開放状態の第1ストッパS1 が位置している。図1では、第1ストッパS1 は部品Pの上方に位置しているが、実際には部品Pの側方(紙面垂直方向)に位置している。搬送部材Mには、先頭の部品P1 と対応する位置に、部品P1 を吸着する磁力発生部Mgが設けられている。搬送部材Mの前方には第2ストッパS 2 が所定距離離れて位置している。第2ストッパS 2 はスプリングSpによって後方へ付勢されており、停止部材Stによって後方への移動が制限されている。
(B)は搬送部材Mが1ピッチだけ前進した状態を示す。部品Pはその重力による摩擦力と、磁力発生部Mgの吸着力による摩擦力とによって、搬送部材Mと一体に前進する。この段階で、第1ストッパS1 が閉じ方向に作動され、2番目の部品P2 を案内溝の内面に押し付けて保持し、2番目以後の部品の前進を阻止する。また、この段階で、先頭部品P 1 は第2ストッパS 2 に当接する。
(C)は第1ストッパS 1 が閉じ方向に作動され、2番目の部品P 2 を案内溝の内面に押し付けて保持した状態を示す。これによって、2番目以後の部品の前進は禁止される。
(D)は搬送部材Mをさらに所定距離だけ前進させた状態を示す。このとき、先頭の部品P 1 は第2ストッパS 2 に当接した状態のまま搬送部材Mとともに前進するが、2番目 以降の部品P 2 は第1ストッパS 1 によって拘束されているので、先頭の部品P 1 と2番目の部品P 2 との間に隙間δが生じる。なお、(C)から(D)へ移る途中で、搬送部材Mの前面が第2ストッパS 2 の後面に当たり、第2ストッパS 2 は搬送部材Mに押されて前方へ移動する。したがって、(C)から(D)へ移る間の搬送部材Mの移動量に比べて第2ストッパS 2 の移動量は少ない。
(E)はチップマウンタなどの取出装置Kを用いて、先頭の部品P1 を取り出す状態を示す。この時、先頭の部品P1 と2番目の部品P2 との間に隙間δが設けられているので、2番目の部品P2 が誤って一緒に取り出される恐れはない。
(F)は搬送部材Mを後退させる途中の状態を示す。このとき、部品Pが搬送部材Mと一緒に後退しないよう、何らかの戻り止めを行なう。その結果、部品Pは搬送部材Mに対して相対的に滑りを生じ、搬送部材Mのみが後退し、部品Pは前進位置で維持される。なお、第2ストッパS 2 はスプリングSpによって後方へ付勢されているので、搬送部材Mの後退に追随して後退する。
(G)は搬送部材Mが初期位置へ戻った状態を示す。後退の途中で、第2ストッパS 2 は停止部材Stに当たって停止する。
この場合、先頭の部品P 1 の取出ミスが発生しても、次の搬送部材Mの前進動作によって、先頭の部品P 1 と2番目の部品P 2 とを分離することができる。
(A)〜(G)の動作を繰り返すことで、部品Pは一列に整列しながら前方へ間欠搬送され、かつ先頭の部品P1 から1個ずつ順次取り出される。
【0007】
本発明は、従来のように磁力によって先頭の部品を前方に引っ張り出すのではなく、搬送部材との間に働く摩擦力を利用して搬送部材と共に前方へ移動させるので、先頭部品と後続の部品とを確実に分離できる。特に、搬送部材に対して、部品の重力による摩擦力に加えて、磁力発生部の吸着力による摩擦力も加わるので、大きな摩擦力を得ることが可能であり、重力による摩擦保持力の移動限界速度を越えた速度で搬送しても、部品を滑ることなく分離することができる。
本発明の磁力発生部としては、搬送部材の一部に永久磁石を取り付けてもよいし、搬送部材自体を強磁性材料で形成し、この搬送部材を磁化させることにより、搬送部材全体を磁力発生部としてもよい。
さらに、案内溝の先端部に、先頭の部品を停止させる前後移動可能な第2ストッパを設け、搬送部材の前方への移動終了直前に搬送部材と追随して第2ストッパを前方へ移動させ、搬送部材の後方への移動に追随して第2ストッパを後方へ移動させるようにしている。そのため、先頭部品を第2ストッパに当てながら前進させるので、先頭部品の取出位置を高精度に位置決めでき、取出が容易になる。
【0008】
請求項2のように、取出ミスによって先頭部品が搬送部材の上に残ってしまった場合に、第2ストッパによって先頭部品を2番目の部品に接する位置まで押し戻すようにすれば、何度でも分離・取出を行なうことができる。したがって、取出ミスが発生しても、装置全体を停止させることなく、供給を続行することができる。
【0009】
磁力発生部を設ける位置を、請求項3に記載のように、第1ストッパS1 によって2番目の部品P2 を保持した際に先頭の部品P1 と対応する搬送部材Mの位置とすれば(図1の(B)参照)、搬送部材Mを前方へ移動させた際に先頭の部品P1 を2番目の部品P2 から確実に引き離すことができるので、望ましい。
【0010】
搬送部材によって部品を一方向に搬送する方式としては、請求項4のように、搬送部材の前後移動速度に差を設ける方式が望ましい。すなわち、駆動手段は、搬送部材をその前方への移動速度に比べて後方への移動速度が大きくなるように往復駆動し、搬送部材の前方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間で部品を搬送部材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く速度とし、搬送部材の後方への移動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間ですべりが生じる速度としている。この場合には、搬送部材を往復移動させるだけで部品を一方向に搬送できるので、駆動手段を簡素化できるとともに、部品を拘束しないので、部品に与えるダメージが少ない。なお、搬送手段の前方への移動速度は、搬送部材と部品とが完全に一体に移動する場合だけでなく、多少の滑りが生じてもよい。また、後方への移動速度は、摩擦力が全く働かない速度だけでなく、多少の摩擦力が働いても、実質的に部品が後退しない速度も含む。
【0011】
請求項5のように、搬送装置Mに設けられる磁力発生部Mgの位置を搬送装置Mの先端近傍とし、取出装置Kによって先頭の部品P1 を取り出す際に、磁力発生部Mgが第2ストッパS2 の奥側へ隠れるように構成するのがよい(図1の(E)参照)。その結果、先頭の部品P1 の取出時に、磁力発生部Mgの吸着力が先頭の部品P1 に強く働かず、取出ミスが少なくなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図2〜図8は本発明にかかる部品搬送装置の一例を示す。なお、この実施例では、部品Pとして両端に磁性電極を有する直方体形状のチップ状電子部品を用いた。
図2は本装置の全体図を示し、図3は後述する前面カバー4,10、上面カバー11を取り外した状態を示す。
【0013】
本体1の前面には、図3に示すように凹段部1aが形成され、本体1の前面に前面カバー4を固定することにより、幅狭な空間が形成されている。この空間には搬送部材の一例であるブレード5が水平方向に摺動自在に配置されている。本体1の上面には、部品Pが搬送時に飛び出さないように、上面カバー11がネジ12によって固定されている。上記凹段部1aの内側面、前面カバー4の内側面、ブレード5の上面、および上面カバー11の下面によって、部品Pを一列に整列させて案内するための案内溝6が形成されている。なお、案内溝6を構成する本体1,前面カバー4,ブレード5,上面カバー11は非磁性材料で形成されている。
【0014】
ブレード5は、例えば薄板状の金属板で形成されており、図3に示すように前後方向の長穴5aとスプリング収納穴5bとが形成されている。上記長穴5aには本体1から突設されたガイドピン7が挿入され、プレード5を前後方向にガイドしている。また、スプリング収納穴5bにはスプリング8が収容され、このスプリング8の半径方向両側部は本体1に形成された凹溝部1bと前面カバー4に形成された開口穴4a(図4参照)に係合している。そして、スプリング8の後面がスプリング収納穴5bで支えられ、前面が凹溝部1bおよび開口穴4aの前端面で支えられて、プレード5を常時後方へ付勢している。
【0015】
ブレード5の後端部5cは、スプリング8のばね力によって、本体1に揺動自在に取り付けられた中間レバー13の前面に接触している。中間レバー13はその中央部がネジ14によって揺動自在に支持されており、上端部にはカム17の周面に転動接触するローラ15が取り付けられ、下端部には一端が本体1に止着されたスプリング16の他端が止着されている。そのため、中間レバー13はその上端部のローラ15がカム17の周面と接する方向に付勢されている。上記スプリング8と中間レバー13とカム17とによって、ブレード5を往復駆動する駆動手段を構成している。
【0016】
カム17は、図2,図3に示すように、山部17aと谷部17bとを有しており、図示しないモータによって矢印方向に一定速度で回転駆動されている。そのため、中間レバー13のローラ15がカム17の山部17aに乗り上げるに従い、ブレード5は低速で前進し、ローラ15がカム17の谷部17bに落ち込むことで、ブレード5は高速で後退する。上記ブレード5の前進速度は、カム17の山部17aの傾斜とカム17の回転速度とによって、ブレード5とその上面に載った部品Pとの間で部品Pをブレード5と一体的に移動させるだけの保持摩擦力が働く速度に設定されている。また、ブレード5の後退速度は、ブレード5とその上面に載った部品Pとの間ですべりが生じる速度に設定されている。このように、前進時には摩擦力が働くようにブレード5を低速で前進させ、後退時にはすべりが生じるようにブレード5を高速で後退させることで、格別な後退防止機構を設けることなく、部品Pを一方向に搬送することができる。
【0017】
ブレード5の前端部上縁には、磁力発生部である永久磁石3(図6,図7参照)が埋設固定されている。この永久磁石3の吸着力は部品Pをブレード5に密着させる力として働くので、部品Pの重力と永久磁石3の吸着力との合力に対する摩擦力により、部品Pをブレード5と一体的に前進させることができる。特に、永久磁石3の固定位置を、後述する第1ストッパ31によって2番目の部品P2 を保持した際に先頭の部品P1 と対応するブレード5の位置とすることで、ブレード5を前方へ移動させた際に先頭の部品P1 と2番目の部品P2 との間に確実に隙間δを形成することができる。
【0018】
本体1の後部上面には、部品Pを一列に整列させる整列装置20が斜め方向に固定されている。整列装置20には、部品Pを傾斜にそって下方へ滑らせるシュート溝21が形成され、このシュート溝21の前面を覆うように前面カバー10が固定されている。シュート溝21の下端部は案内溝6の後端部と接続されており、シュート溝21を滑った部品Pは案内溝6に入り込むようになっている。このとき、シュート溝21と案内溝6との間には角度変化があるので、シュート溝21の下端に位置する部品Pによって案内溝6内の部品Pが逆戻りするのを阻止する機能を有する。
【0019】
案内溝6の前端部には、搬送された先頭の部品を2番目以降の部品から分離する分離機構30が設けられている。
分離機構30は、図5〜図7に示すように、ブレード5の上面に載って搬送される部品Pのうち、先頭から2番目の部品P2 を保持する第1ストッパ31と、ブレード5の前後移動に同期して第1ストッパ31を揺動(開閉運動)させる同期手段32とを備えている。第1ストッパ31の下端部31aは本体1の断面円弧状の凹部1cで支持されており、第1ストッパ31は案内溝6の幅方向に揺動自在である。この実施例の同期手段32は、ブレード5の先端部に設けられ、前後方向に対して傾いた斜め方向の第1溝5dと、ブレード5の側面をガイドする前面カバー4の内側面に形成された上下方向の第2溝4bと、第1溝5dと第2溝4bに跨がってはめ込まれたボール33と、第1ストッパ31の側面に形成され、ボール33と接触する縦方向の傾斜面31bと、第1ストッパ31を部品保持方向に付勢するスプリング34とで構成されている。
【0020】
ブレード5が後退位置にある時、図5(a),図6のようにボール33は第1溝5dおよび第2溝4bの下端部に位置している。そのため、ボール33は第1ストッパ31の傾斜面31bより下方に位置し、第1ストッパ31を開き方向へ押している。その結果、案内溝6内の部品P2 は挟持されない。
【0021】
ブレード5が前進すると、第1溝5dと第2溝4bの角度の違いによって、図5(b),図7のようにボール33は上方へ移動し、ボール33は第1ストッパ31の傾斜面31bに対応する。そのため、第1ストッパ31に対する押し開き力が解除され、第1ストッパ31はスプリング34によって閉じ方向に揺動し、部品P2 を第1ストッパ31の先端部31cと案内溝6の内面との間で挟持する。
【0022】
さらに、ブレード5が後退すると、第1溝5dと第2溝4bの角度差によってボール33は下方へ移動し、ボール33が第1ストッパ31の傾斜面31bに乗り上げて第1ストッパ31を押し開く。そのため、案内溝6内の部品P2 は自由に移動できる。
【0023】
案内溝6の前端部には、図6〜図8に示すように、先頭の部品P1 と2番目の部品P2 とを分離した時に、先頭の部品P1 の停止位置を一定にし、かつ何らかの原因で先頭の部品P1 の取出ミスが発生した場合に、2番目の部品P2 との間に隙間δを確保できるように、先頭の部品P1 を押し戻すエスケープ機構40が設けられている。
【0024】
エスケープ機構40は、案内溝6の先端部に軸42を中心として回転可能に設けられた第2ストッパ41と、ブレード5の前方への移動終了直前にブレード5と同期して第2ストッパ41を前方へ回転させ、ブレード5の後方への移動に追随して第2ストッパ41を後方へ回転させる連動部材43とを備えている。第2ストッパ41は図示しない摩擦部材によって回転抵抗が与えられている。第2ストッパ41には、先頭の部品を停止させる第1凸部41aと、第2凸部41bとが設けられている。連動部材43は、ブレード5に対して第2ストッパ41を一定のギャップGを開けて連動させるシャッタを兼ねている。このギャップGは、シャッタ43に設けられた穴43aと第1凸部41bとの隙間によって与えられている。シャッタ43は、回転軸43b(図8参照)を中心として前後方向に揺動可能であり、スプリング44によって後方(ブレード5との対向方向)へ付勢されている。なお、図3に示すように、本体1から突設されたピン45がシャッタ43の穴43cに挿入されており、シャッタ43の揺動角度を規制している。シャッタ43の上端部には、先頭の部品P1 の上側を覆うカバー部43dが一体に形成されており、先頭の部品P1 を案内溝6から取り出す際に、その直前まで先頭の部品P1 の上側を閉じておき、先頭の部品P1 が案内溝6から飛び出すのを防止している。
【0025】
ここで、上記エスケープ機構40の作動を図8にしたがって説明する。
図8の(a)は初期状態であり、この状態からブレード5がカム17によって前方へ低速で前進し、ブレード5上の部品Pも一緒に前進させる。
図8の(b)はブレード5の前端部5eがシャッタ43に近接した状態を示し、先頭の部品P1 は第2ストッパ41の第1凸部41aの後面に当接している。この状態で、2番目の部品P2 は第1ストッパ31によって案内溝6の内面に押し付けられて保持される。
【0026】
図8の(b)の状態からさらにブレード5が前進すると、2番目の部品P2 は第1ストッパ31に保持されているので、先頭の部品P1 は第2ストッパ41の第1凸部41aの後面に当接したままブレード5とともに前進し、2番目の部品P2 から分離される。ブレード5の前端部5eがシャッタ43を押すので、ブレード5の前進に伴ってシャッタ43も前方へ回転するが、第2ストッパ41はシャッタ43と同期して回転せず、穴43aと第2凸部41bとのギャップG分だけ遅れて回転しはじめる。
【0027】
図8の(c)はブレード5が前端位置に到達した状態を示す。シャッタ43とブレード5の前端部5eとの接触点は回転軸43bに近い位置にあるので、ブレード5の移動速度に比べてシャッタ43のカバー部43dの移動速度の方が大きく、シャッタ43のカバー部43dはブレード5が前端位置に到達する直前に開くように設定されている。このように、先頭の部品P1 は2番目の部品P2 と分離され、かつ第2ストッパ41の後面に当接した所定の位置で保持され、しかもカバー部43dが開いた状態にあるため、マウンターなどの取出装置50によって簡単に取り出すことができる。
なお、取出装置50による取出ミスが発生した場合には、図1で示したように、第2ストッパ41の作用によって先頭の部品P1 を2番目の部品P2 の位置まで押し戻すことにより、再度分離を行なうことができる。
【0028】
本発明は上記実施例に限定されるものではない。
搬送部材(ブレード5)を往復駆動する駆動手段は、図3のようなスプリング8と中間レバー13とカム17との組み合わせに限らず、中間レバー13を省略してブレード5の後端部をカム17の周面に直接接触させてもよい。また、カムに代えて、ラック・ピニオン機構のような他の機構を採用してもよい。駆動源はモータなどの回転運動機構に限らず、直線運動機構であってもよい。
【0029】
部品を一方向に搬送する方法として、実施例では搬送部材(ブレード)と部品との速度差による摩擦を利用したが、この方法に代えて、例えば案内溝の後部に何らかの部品の後退防止機構を設けてもよい。
【0020】
第1ストッパ31は、案内溝6の幅方向に開閉作動して案内溝6の内側面との間で挟持するものに限らず、部品の両側面を挟持するものでもよいし、エアー吸引により2番目の部品を吸着保持するものでもよい。
【0031】
さらに、搬送部材としてはブレードに限るものではなく、案内溝の底面を構成でき、かつ前後移動しうるものであれば、如何なる部材を用いてもよい。ただ、ブレードのような薄肉部材とした場合には、軽量化できるので、往復移動時の慣性の影響を小さくできる。
本発明によって搬送しうる部品としては、角形のチップ部品に限るものではなく、案内溝内を一列に整列させて搬送しうる部品であれば、いかなる形状の部品でもよい。
【0032】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1に記載の部品搬送装置によれば、第1ストッパが2番目の部品を保持した後、搬送部材が前方へ所定距離移動することにより、搬送部材と先頭部品との間に働く摩擦力を利用して2番目の部品とを分離するようにしたので、先頭部品と後続の部品との分離をより確実に行なうことができる。特に、先頭の部品を磁力発生部の吸着力と重力との合力に対する摩擦力により前方へ搬送するようにしたので、重力による摩擦のみを利用した方式や、磁力のみを用いた従来方式に比べて、前方への搬送速度を高めてもすべりが発生しにくく、分離信頼性が高い。
さらに、案内溝の先端部に、先頭の部品を停止させる前後移動可能な第2ストッパを設け、搬送部材の前方への移動終了直前に搬送部材と追随して第2ストッパを前方へ移動させ、搬送部材の後方への移動に追随して第2ストッパを後方へ移動させるようにしたので、先頭部品を第2ストッパに当てながら前進させることで、先頭部品の取出位置を高精度に位置決めでき、取出が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる部品搬送装置の動作原理を示す説明図である。
【図2】 本発明の部品搬送装置の一例の斜視図である。
【図3】 図2に示された部品搬送装置の前面カバーおよび上面カバーを取り外した状態の斜視図である。
【図4】 図2のV−V線断面図である。
【図5】 図2のVI−VI線断面図であり、(a)は部品の開放状態、(b)は部品の保持状態を示す。
【図6】 分離機構の分離前の拡大斜視図である。
【図7】 分離機構の分離後の拡大斜視図である。
【図8】 エスケープ機構の作動を示す説明図である。
【符号の説明】
1 本体
3 磁石(磁力発生部)
5 ブレード(搬送部材)
6 案内溝
8 スプリング
17 カム
30 分離機構
31 第1ストッパ
41 第2ストッパ
P 部品
Claims (5)
- 少なくとも一部に磁性体部を有する部品を一列に整列させて案内するための案内溝と、
この案内溝の底面に配置され、少なくとも一部に部品の磁性体部を吸着する磁力発生部を有し、溝方向に前後移動して部品を前方へ搬送する搬送部材と、
上記搬送部材を前後方向へ往復駆動する駆動手段と、
上記搬送部材の往復移動に同期して作動され、搬送部材の上面に載って搬送される部品のうち、先頭から2番目の部品を案内溝の所定位置に保持する第1ストッパと、
上記案内溝の先端部に設けられ、先頭の部品を停止させる前後移動可能な第2ストッパと、
上記搬送部材の前方への移動終点において搬送部材上の先頭の部品を取り出す取出手段とを備え、
上記第1ストッパが2番目の部品を保持した後、搬送部材がさらに前方へ所定距離移動することにより、先頭の部品を磁力発生部の吸着力と重力との合力に対する摩擦力により搬送部材と一体的に前方へ搬送し、先頭の部品と2番目の部品とを分離するとともに、
上記搬送部材の前方への移動終了直前に、先頭の部品を第2ストッパと当接させながら、搬送部材と追随して第2ストッパを前方へ移動させ、
上記搬送部材の後方への移動に追随して第2ストッパを後方へ移動させるようにしたことを特徴とする部品搬送装置。 - 上記先頭の部品が上記取出手段により取り出されずに搬送部材上に残った場合に、上記搬送部材の後方への移動に追随して第2ストッパが先頭の部品を2番目の部品と当接する位置まで押し戻すようにしたことを特徴とする請求項1に記載の部品搬送装置。
- 上記磁力発生部は、第1ストッパによって2番目の部品を保持した際に先頭の部品と対応する搬送部材の位置に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の部品搬送装置。
- 上記駆動手段は、上記搬送部材をその前方への移動速度に比べて後方への移動速度が大きくなるように往復駆動し、
上記搬送部材の前方への移動速度は、搬送部材とその上面に載った部品との間で部品を搬送部材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く速度であり、
上記搬送部材の後方への移動速度は、搬送部材とその上面に載った部品との間ですべりが生じる速度であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の部品搬送装置。 - 上記搬送部材の前方への移動終点において上記磁力発生部が第2ストッパによって遮蔽される位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の部品搬送装置。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31716798A JP3582381B2 (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 部品搬送装置 |
US09/427,746 US6332529B1 (en) | 1998-11-09 | 1999-10-27 | Component conveying device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31716798A JP3582381B2 (ja) | 1998-11-09 | 1998-11-09 | 部品搬送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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