JP2000151188A - 部品搬送装置 - Google Patents

部品搬送装置

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JP2000151188A
JP2000151188A JP10317168A JP31716898A JP2000151188A JP 2000151188 A JP2000151188 A JP 2000151188A JP 10317168 A JP10317168 A JP 10317168A JP 31716898 A JP31716898 A JP 31716898A JP 2000151188 A JP2000151188 A JP 2000151188A
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仁平 甲斐下
Akira Nemoto
章 根本
Shigeki Takahashi
繁己 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】先頭の部品と2番目の部品とを確実に分離で
き、先頭の部品の取り出しが容易で取出ミスが発生しに
くい部品搬送装置を提供する。 【解決手段】部品Pを一列に整列させて案内するための
案内溝と、案内溝の底面に配置され、先端部上面に先頭
の部品P1 が嵌合する凹部Rを有し、溝方向に前後移動
可能な搬送部材Mと、搬送部材Mを往復駆動させる駆動
手段とを備え、搬送部材Mを低速前進、高速後退させる
ことで部品Pを前方へ搬送する。案内溝の途中に、搬送
部材Mの上面に載って搬送される部品Pを停止させるス
トッパSを設ける。搬送部材Mを先頭の部品P1 が凹部
Rへ嵌合する位置まで後退させた後、搬送部材Mを前進
させることにより、先頭の部品P1 をストッパSをくぐ
って前方へ搬送するとともに、2番目の部品P2 をスト
ッパSで停止させ、先頭の部品P1 と2番目の部品P2
とを分離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品搬送装置、特に
一列に整列させて搬送した部品のうち、先頭の部品と2
番目の部品とを分離する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チップ部品のような小型部品の搬
送装置として、部品を案内する搬送用の溝の底面を無端
ベルトで構成し、このベルトを間欠駆動することにより
搬送する装置が知られている(特開平8−48419号
公報参照)。この装置の場合、先頭の部品の取り出しを
行なうために、ベルト上の先頭の部品を2番目の部品か
ら分離させる機構が設けられている。この分離機構は、
ベルト上の部品がベルトと共に前方へ移動する時にはス
トッパを案内溝の前端に当接させ、先頭部品を所定位置
に停止させ、先頭部品がストッパに当接して部品全体の
移動が停止した時には、2番目の部品を保持ピンによっ
て同位置に保持しつつストッパを前方へ開放して先頭部
品をストッパの永久磁石で吸着したまま前方へ移動さ
せ、2番目の部品との間に強制的に隙間を形成するもの
である。分離された先頭の部品は、チップマウンタなど
の取出装置によって取り出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の分離
機構の場合には、ベルトを停止させた状態で、ストッパ
に設けられた永久磁石によって先頭部品を吸着し、磁力
によって前方へ引き出す方式のため、先頭部品を引き出
す際に部品とベルトとの間で摩擦が発生し、永久磁石と
部品との吸着が離れる可能性がある。そのため、分離信
頼性に欠けるという問題がある。また、従来の分離機構
は、部品が磁力によってストッパに吸着されているの
で、取出装置によって取り出す際に取出ミスが発生する
可能性があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、先頭の部品と2
番目の部品とを確実に分離でき、先頭の部品の取り出し
を容易に行なえるとともに、取出ミスが発生しにくい部
品搬送装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、部品を一列に整列させて
案内するための案内溝と、この案内溝の底面に配置さ
れ、先端部上面に先頭の部品が嵌合する凹部を有し、溝
方向に前後移動して部品を前方へ搬送する搬送部材と、
上記搬送部材を前後方向へ往復駆動する駆動手段と、上
記搬送部材の上面に載って搬送される部品を案内溝の所
定位置に停止させるとともに、凹部に嵌合した部品を通
過させるストッパとを備え、上記搬送部材を先頭の部品
が凹部へ嵌合する位置まで後退させた後、搬送部材を前
進させることにより、先頭の部品をストッパをくぐって
前方へ搬送するとともに、先頭から2番目の部品をスト
ッパで停止させ、先頭の部品と2番目の部品とを分離す
ることを特徴とする部品搬送装置を提供する。
【0006】図1は請求項1にかかる部品搬送装置の動
作原理を示す。(A)は初期位置であり、部品Pの両側
面は案内溝(図示せず)によってガイドされ、一列に整
列されている。案内溝の底面には前後移動可能な搬送部
材Mが配置されている。部品Pは搬送部材Mの上面に載
っており、先頭の部品P1 を停止させるためのストッパ
Sが一定位置に配置されている。搬送部材Mの先端部上
面には、部品Pが1個だけ嵌合し得る凹部Rが設けられ
ている。(B)は搬送部材Mが原点位置まで後退した状
態を示す。このとき、部品Pが搬送部材Mと一緒に後退
しないよう、何らかの戻り止めを行なう。その結果、部
品Pは搬送部材Mに対して相対的に滑りを生じ、搬送部
材Mのみが後退し、部品Pは所定位置で維持される。凹
部RがストッパSの手前位置まで後退すると、先頭の部
品P1 が凹部Rに自動的に落ち込む。(C)は搬送部材
Mを前進させた状態を示す。このとき、先頭の部品P1
は凹部Rに嵌合しているので、ストッパSの下をくぐっ
て前進するが、2番目の部品P 2 はストッパSで前進が
阻止される。そのため、先頭の部品P1 と2番目の部品
2 とが分離される。(D)はチップマウンタなどの取
出装置Kを用いて、先頭の部品P1 を取り出す状態を示
す。この時、先頭の部品P1 と2番目の部品P2 とが完
全に分離されているので、2番目の部品P2 が誤って一
緒に取り出される恐れはない。(A)〜(D)の動作を
繰り返すことで、部品Pは一列に整列しながら前方へ間
欠搬送され、かつ先頭の部品P1 から1個ずつ順次取り
出される。
【0007】取出装置Kによる取出ミスが発生した場合
には、先頭の部品P1 は凹部Rに嵌合したままストッパ
Sの手前位置まで戻されるが、既に先頭の部品P1 が凹
部Rに嵌合しているので、2番目の部品P2 は凹部Rに
嵌合できない。そのため、搬送部材Mの次の前進動作に
伴って先頭の部品P1 は再びストッパ31の下をくぐっ
て前方へ運ばれ、2番目の部品P2 と分離される。つま
り、取出ミスが発生しても、何回でも分離を行なうこと
ができる。なお、取出ミスが発生して先頭の部品P1
ストッパSの手前位置まで戻された時、2番目の部品P
2 が凹部Rに一部嵌合してしまうことがある。そこで、
凹部Rの後端部にテーパ面R1 (図1の(A)参照)を
形成しておき、搬送部材Mが前進したときに2番目の部
品P2 がストッパSで規制されて凹部Rから乗り上げる
ようにしてもよい。
【0008】搬送部材が後退した時に部品が一緒に後退
しないように戻り止めする方式として、例えば部品を側
面から押圧して案内溝に押しつける方法などが考えられ
るが、請求項2のように、搬送部材の前後移動速度に差
を設ける方式が望ましい。すなわち、駆動手段は、搬送
部材をその前方への移動速度に比べて後方への移動速度
が大きくなるように往復駆動し、搬送部材の前方への移
動速度を、搬送部材とその上面に載った部品との間で部
品を搬送部材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く
速度とし、搬送部材の後方への移動速度を、搬送部材と
その上面に載った部品との間ですべりが生じる速度とす
る。この場合には、搬送部材を往復移動させるだけで部
品を一方向に搬送できるので、駆動手段を簡素化できる
とともに、部品を拘束しないので、部品に与えるダメー
ジが少ない。なお、搬送手段の前方への移動速度は、搬
送部材と部品とが完全に一体に移動する場合だけでな
く、多少の滑りが生じてもよい。また、後方への移動速
度は、摩擦力が全く働かない速度だけでなく、多少の摩
擦力が働いても、実質的に部品が後退しない速度も含
む。
【0009】請求項3のように、搬送部材の先端部に、
搬送部材との間で凹部を形成するための可動部材を搬送
部材に対して前後移動自在に、かつスプリングにより前
方へ付勢した状態で取り付け、搬送部材の前方への移動
終了直前に可動部材と当接して凹部の前後方向の開口寸
法を規定範囲まで狭めるための当接面を設けるのが望ま
しい。この場合には、先頭の部品が凹部に落ち込む時に
は、落ち込みやすくなるように凹部の開口寸法を広く
し、分離が終了して先頭の部品を凹部から取り出す際に
は、凹部の開口寸法を狭くして先頭の部品を高精度に位
置決めしている。そのため、取出装置による取出ミスが
少なくなる。
【0010】請求項4のように、搬送部材の後方への移
動終了直前に凹部に開口する真空吸引口を設け、真空吸
引力により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしても
よい。すなわち、凹部がストッパの手前位置まで後退す
ると、先頭の部品が重力によって凹部に落ち込もうとす
るが、重力だけでは十分に落ち込まない場合に、真空吸
引力を利用することで、確実に落ち込ませることができ
る。
【0011】請求項5のように、ストッパを後方へ傾動
可能とし、搬送部材の後退時にストッパを後方へ傾動さ
せる操作部を搬送部材に設け、ストッパの後方への傾動
により先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしてもよ
い。この場合には、請求項4のように真空吸引力を利用
するのではなく、ストッパの機械的な力を利用して先頭
の部品を凹部へ強制的に嵌合させるようにしたものであ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】図2〜図5は本発明にかかる部品
搬送装置の一例を示す。なお、この実施例では、部品P
として両端に電極を有する直方体形状のチップ状電子部
品を用いた。図2は本装置の全体図を示し、図3は後述
する前面カバー4,10、上面カバー11を取り外した
状態を示す。
【0013】本体1の前面には、図5に示すように凹段
部1aが形成され、本体1の前面に前面カバー4を固定
することにより、幅狭な空間が形成されている。この空
間には搬送部材の一例であるブレード5が水平方向に摺
動自在に配置されている。本体1の上面には、部品Pが
搬送時に飛び出さないように、上面カバー11がネジ1
2によって固定されている。上記凹段部1aの内側面、
前面カバー4の内側面、ブレード5の上面、および上面
カバー11の下面によって、部品Pを一列に整列させて
案内するための案内溝6が形成されている。
【0014】ブレード5は、例えば薄板状の金属板で形
成されており、図3に示すように前後方向の長穴5aと
スプリング収納穴5bとが形成されている。上記長穴5
aには本体1から突設されたガイドピン7が挿入され、
プレード5を前後方向にガイドしている。また、スプリ
ング収納穴5bにはスプリング8が収容され、このスプ
リング8の半径方向両側部は本体1に形成された凹溝部
1bと前面カバー4に形成された開口穴4a(図5参
照)に係合している。そして、スプリング8の後面がス
プリング収納穴5bで支えられ、前面が凹溝部1bおよ
び開口穴4aの前端面で支えられて、プレード5を常時
後方へ付勢している。
【0015】ブレード5の後端部5cは、スプリング8
のばね力によって、カム17の周面に接触している。上
記スプリング8とカム17とによって、ブレード5を往
復駆動する駆動手段を構成している。カム17は、図
2,図3に示すように、山部17aと谷部17bとを有
しており、図示しないモータによって矢印方向に一定速
度で回転駆動されている。そのため、ブレード5の後端
部5cがカム17の山部17aに乗り上げるに従い、ブ
レード5は低速で前進し、後端部5cがカム17の谷部
17bに落ち込むことで、ブレード5は高速で後退す
る。上記ブレード5の前進速度は、カム17の山部17
aの傾斜とカム17の回転速度とによって、ブレード5
とその上面に載った部品Pとの間で部品Pをブレード5
と一体的に移動させるだけの保持摩擦力が働く速度に設
定されている。また、ブレード5の後退速度は、ブレー
ド5とその上面に載った部品Pとの間ですべりが生じる
速度に設定されている。このように、前進時には摩擦力
が働くようにブレード5を低速で前進させ、後退時には
すべりが生じるようにブレード5を高速で後退させるこ
とで、格別な後退防止機構を設けることなく、部品Pを
一方向に搬送することができる。
【0016】本体1の後部上面には、部品Pを一列に整
列させる整列装置20が斜め方向に固定されている。整
列装置20には、部品Pを傾斜にそって下方へ滑らせる
シュート溝21が形成され、このシュート溝21の前面
を覆うように前面カバー10が固定されている。シュー
ト溝21の下端部は案内溝6の後端部と接続されてお
り、シュート溝21を滑った部品Pは案内溝6に入り込
むようになっている。このとき、シュート溝21と案内
溝6との間には角度変化があるので、シュート溝21の
下端に位置する部品Pによって案内溝6内の部品Pが逆
戻りするのを阻止する機能を有する。
【0017】案内溝6の前端部には、搬送された先頭の
部品P1 を2番目以降の部品から分離する分離機構30
が設けられている。分離機構30は、図4に示すよう
に、ブレード5の上面に載って搬送される部品Pを停止
させるストッパ31と、ブレード5の前端部上面に形成
された凹部5dとを備えている。ストッパ31は本体1
の先端部上面にネジ32によって固定されている。凹部
5dは部品Pが1個だけ嵌合しうる開口幅および深さを
有しており、ブレード5が後端位置へ後退した時に凹部
5dはストッパ31の手前位置(直前位置)にあり、ブ
レード5が前端位置へ前進した時に凹部5dはストッパ
31より前方へ移動する。
【0018】図1で説明したように、ブレード5が後端
位置へ後退すると、ブレード5上の先頭の部品P1 は凹
部5dへ落ち込む。そして、ブレード5の前進に伴い先
頭の部品P1 はストッパ31の下側をくぐって前方へ運
ばれる。これに対し、2番目の部品P2 はストッパ31
によって前進が止められる。その結果、先頭の部品P1
と2番目の部品とが分離される。このようにして分離さ
れた先頭の部品P1 はチップマウンタなどの取出装置に
よって取り出される。
【0019】取出装置による取出ミスが発生した場合に
は、先頭の部品P1 は凹部5dに残ったままストッパ3
1の手前位置まで戻されるが、既に先頭の部品P1 が凹
部5dに嵌合しているので、2番目の部品P2 は凹部5
dに嵌合できない。そのため、図1と同様に先頭の部品
1 は再びストッパ31の下側をくぐって前方へ運ば
れ、2番目の部品P2 と分離される。つまり、取出ミス
が発生しても、装置全体を停止させることなく、供給を
続行することができる。
【0020】図6〜図8は本発明の第2実施例を示す。
この実施例では、ブレード5の先端部に、ブレード5と
の間で凹部5dを形成するための補助ブレード(可動部
材)40を前後移動自在に取り付けてある。詳しくは、
ブレード5には前面が開放した段部5eが形成され、こ
の段部5eと補助ブレード40の後面40aとで凹部5
dが形成される。補助ブレード40とブレード5との間
には、補助ブレード40を前方へ付勢する板バネ41が
設けられている。ブレード5の前方には、補助ブレード
40の前面が当接可能な当接部材42が本体1に固定さ
れている。
【0021】ブレード5が後退位置にある時には、図7
に示すように、ブレード5と補助ブレード40との間に
隙間Gが設けられており、凹部5dの開口寸法Xは部品
1 の長さLよりかなり広い。そのため、先頭部品P1
は凹部5dへ容易に落ち込むことができる。
【0022】ブレード5が前進すると、図8に示すよう
に、その移動終了直前に補助ブレード40が当接部材4
2の当接面42a(図6参照)に当接し、凹部5dの前
後方向の開口寸法X’を規定範囲まで狭める。そのた
め、凹部5dからチップマウンタなどで先頭部品P1
取り出す際、部品P1 を正確に位置決めでき、取出ミス
が少なくなる。
【0023】図9,図10は本発明の第3実施例を示
す。この実施例では、ブレード5の後方への移動終了直
前に、凹部5dに対応する本体1の部位に真空吸引口5
0を設け、真空吸引力により先頭の部品P1 を凹部5d
へ落ち込ませるようにしたものである。
【0024】図10の(a)のように、ブレード5が後
退途中の段階では、真空吸引口50は凹部5dに対応し
ておらず、真空吸引口50はブレード5によって閉じら
れている。そのため、真空吸引力は部品Pには作用しな
い。図10の(b)のように、ブレード5がその移動終
了直前まで後退すると、先頭部品P1 の下方に凹部5d
が対応するとともに、真空吸引口50が凹部5dによっ
て開かれ、真空吸引力が先頭の部品P1 に作用する。先
頭の部品P1 と2番目の部品P2 とが何らかの原因で付
着していても、上記真空吸引力によって強制的に引き離
され、先頭部品P1 を凹部5dへ確実に落ち込ませるこ
とができる。このように、ブレード5が後端位置にある
時に真空吸引口50が開かれるようにしたので、部品P
1 が凹部5dに斜めに落下するのを防止できる。その
後、図10の(c)のようにブレード5が前進すると、
真空吸引口50はブレード5によって閉じられるので、
真空吸引力は部品Pには作用しない。そして、先頭部品
1 は凹部5dによって前方へ運ばれ、2番目の部品P
2 はストッパ31によって停止しているので、先頭部品
1 は2番目の部品P2 から分離され、取出装置Kによ
って凹部5dから取り出される。
【0025】図11は本発明の第4実施例を示し、スト
ッパ31を利用して先頭の部品P1 を凹部5dへ機械的
に落とし込むようにしたものである。すなわち、ストッ
パ31はその下端部に設けた支軸60を支点として前後
方向に傾動可能であり、引張スプリング61によって前
方に回動付勢されている。なお、ストッパ31は図示し
ない当接部材に当接して起立位置で停止している。ま
た、ブレード5の前端部には、ブレード5の後退時にス
トッパ31を後方へ傾動させる操作部5fが形成されて
いる。
【0026】図11の(a)では、ブレード5は前端位
置にあり、先頭部品P1 はストッパ31の支点部付近に
当たって停止している。(b)はブレード5が後退した
状態を示し、操作部5fがストッパ31の前面に当た
り、ストッパ31を後方へ傾動させる。これにより、先
頭部品P1 はストッパ31の凸部31aによって下方へ
押され、凹部5dに落ち込む。(c)はブレード5が前
方へ移動した状態を示し、先頭部品P1 は凹部5dに嵌
合したままストッパ31の下側をくぐって前方へ搬送さ
れる。一方、2番目の部品P2 はストッパ31によって
停止させられる。そのため、先頭部品P1 と2番目の部
品P2 は完全に分離される。(d)は凹部5dから先頭
部品P1 を取出装置Kによって取り出す状態を示す。
【0027】本発明は上記実施例に限定されるものでは
ない。先頭の部品を凹部へ嵌合させる手段としては、第
2〜第4実施例に限るものではなく、他の如何なる手段
を用いてもよい。すなわち、搬送部材が後端位置まで後
退した時点で、先頭の部品を強制的に凹部へ落ち込ませ
る手段を別に設けてもよい。
【0028】搬送部材(ブレード5)を往復駆動する駆
動手段は、図3のようなスプリング8とカム17との組
み合わせに限らない。例えば、カムに代えてラック・ピ
ニオン機構のような他の機構を採用してもよい。駆動源
はモータなどの回転運動機構に限らず、直線運動機構で
あってもよい。
【0029】部品を一方向に搬送する方法として、実施
例では搬送部材(ブレード)と部品との速度差による摩
擦を利用したが、この方法に代えて、例えば案内溝の後
部に何らかの部品の後退防止機構を設けてもよい。後退
防止機構としては、例えば側方から部品を案内溝の側面
へ押しつけるプッシャを設けてもよい。
【0030】さらに、搬送部材としてはブレードに限る
ものではなく、案内溝の底面を構成でき、かつ前後移動
しうるものであれば、如何なる部材を用いてもよい。た
だ、ブレードのような薄肉部材とした場合には、軽量化
できるので、往復移動時の慣性の影響を小さくできる。
本発明によって搬送しうる部品としては、角形のチップ
部品に限るものではなく、案内溝内を一列に整列させて
搬送しうる部品であれば、いかなる形状の部品でもよ
い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、請求項1
に記載の部品搬送装置によれば、搬送部材の凹部へ先頭
部品を落とし込み、搬送部材を前方へ移動させることに
より先頭部品をストッパをくぐって前方へ搬送するとと
もに、2番目以後の部品をストッパで停止させるように
したので、先頭部品と後続の部品とを確実に分離するこ
とができる。また、先頭部品を凹部から取り出す際、部
品に磁力などが働かないので、取出ミスが発生しにくい
という特徴がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の請求項1にかかる部品搬送装置の動作
原理を示す説明図である。
【図2】本発明にかかる部品搬送装置の第1実施例の斜
視図である。
【図3】図2に示された部品搬送装置の前面カバーおよ
び上面カバーを取り外した状態の斜視図である。
【図4】図3の一部の拡大図である。
【図5】図2のV−V線断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の一部斜視図である。
【図7】図6に示した部品搬送装置の分離前の側面図で
ある。
【図8】図6に示した部品搬送装置の分離後の側面図で
ある。
【図9】本発明の第3実施例の平面図である。
【図10】図9に示した部品搬送装置の動作を説明する
側面図である。
【図11】本発明の第4実施例の動作説明図である。
【符号の説明】 1 本体 5 ブレード(搬送部材) 5d 凹部 6 案内溝 8 スプリング 17 カム 30 分離機構 31 ストッパ P 部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 繁己 京都府長岡京市天神2丁目26番10号 株式 会社村田製作所内 Fターム(参考) 5E313 AA03 AA21 CC03 CC07 CC08 CD03 CD05 DD01 DD02 DD10 DD13 DD19 DD22 DD23 DD41 FF05 FF07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】部品を一列に整列させて案内するための案
    内溝と、この案内溝の底面に配置され、先端部上面に先
    頭の部品が嵌合する凹部を有し、溝方向に前後移動して
    部品を前方へ搬送する搬送部材と、上記搬送部材を前後
    方向へ往復駆動する駆動手段と、上記搬送部材の上面に
    載って搬送される部品を案内溝の所定位置に停止させる
    とともに、凹部に嵌合した部品を通過させるストッパと
    を備え、上記搬送部材を先頭の部品が凹部へ嵌合する位
    置まで後退させた後、搬送部材を前進させることによ
    り、先頭の部品をストッパをくぐって前方へ搬送すると
    ともに、先頭から2番目の部品をストッパで停止させ、
    先頭の部品と2番目の部品とを分離することを特徴とす
    る部品搬送装置。
  2. 【請求項2】上記駆動手段は、上記搬送部材をその前方
    への移動速度に比べて後方への移動速度が大きくなるよ
    うに往復駆動し、上記搬送部材の前方への移動速度を、
    搬送部材とその上面に載った部品との間で部品を搬送部
    材と一体的に移動させるだけの摩擦力が働く速度とし、
    上記搬送部材の後方への移動速度を、搬送部材とその上
    面に載った部品との間ですべりが生じる速度としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の部品搬送装置。
  3. 【請求項3】上記搬送部材の先端部に、搬送部材との間
    で上記凹部を形成するための可動部材を前後移動自在
    に、かつスプリングにより前方へ付勢した状態で取り付
    け、上記搬送部材の前方への移動終了直前に可動部材と
    当接して上記凹部の前後方向の開口寸法を規定範囲まで
    狭めるための当接面を設けたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の部品搬送装置。
  4. 【請求項4】上記搬送部材の後方への移動終了直前に上
    記凹部に開口する真空吸引口を設け、真空吸引力により
    先頭の部品を凹部へ落とし込むようにしたことを特徴と
    する請求項1ないし3のいずれかに記載の部品搬送装
    置。
  5. 【請求項5】上記ストッパを後方へ傾動可能とし、上記
    搬送部材の後退時にストッパを後方へ傾動させる操作部
    を搬送部材に設け、ストッパの後方への傾動により先頭
    の部品を凹部へ落とし込むようにしたことを特徴とする
    請求項1ないし3のいずれかに記載の部品搬送装置。
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