JPH1179365A - 電子部品の供給装置 - Google Patents

電子部品の供給装置

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JPH1179365A
JPH1179365A JP9243753A JP24375397A JPH1179365A JP H1179365 A JPH1179365 A JP H1179365A JP 9243753 A JP9243753 A JP 9243753A JP 24375397 A JP24375397 A JP 24375397A JP H1179365 A JPH1179365 A JP H1179365A
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隆司 斉藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で、薄形の電子部品であってもモールド
部分が破損したりすることがなく、電子部品を安定かつ
確実に供給する。 【解決手段】 搬送部材34の通路33に対応して、電
子部品2の落下を阻止するストッパ装置75と、下から
1番目の電子部品を挟持する第1の保持装置76と、下
から2番目の電子部品を挟持する第2の保持装置77を
設ける。ストッパ装置75はストッパ92を有し、スラ
イド装置78のスライド部材85に前後方向に回動自在
に配設されている。第1の保持装置76は電子部品を挟
持する一対の挟持片108,109を有し、これらの挟
持片をスライド部材85に設けた第1の支持装置79に
よって前後方向に移動自在に支持している。第2の保持
装置77は、電子部品を保持する一対の挟持片133,
134を有し、これらの挟持片を第2の支持装置80に
よって前後方向に移動自在に支持している。カム装置8
1は、ストッパ装置75、第1、第2の保持装置76,
77およびスライド装置78を所定のタイミングで動作
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、IC、コンデン
サ、ディスクリートデバイス等のモールド型電子部品の
特性を測定する測定部を備えた検査装置などに使用され
る電子部品の供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一個所にプールしたIC、コンデンサ、
ディスクリートデバイス等のモールド型電子部品(以
下、これらを総称して電子部品という)を一個ずつ確実
に分離し、測定部等の所定位置に供給するこの種の供給
装置としては、従来から種々提案されており、その一例
として、実公平7−31179号公報に記載された電子
部品の供給装置が知られている。
【0003】この供給装置は、図25(a)、(b)に
示すように、電子部品2a,2b・・・を供給する傾斜
したシュート1と、このシュート1の下流側通路中に通
常突出することにより下から1番目の電子部品2aを係
止し、測定部への供給時に前記1番目の電子部品2aの
係止を解除する係止ピン3と、前記係止ピン3より上方
に配置され、供給時に前記係止ピン3に連動して下降す
ることにより2番目の電子部品2bを押圧する押圧ピン
4と、供給時に前記1番目の電子部品2aが一定時間内
に移動しない時に上昇することにより前記2番目の電子
部品2bを押し上げて押圧ピン4と共に挟持する突き上
げピン21とを備えている。なお、20は1番目の電子
部品2aの移動を検出する検出手段20、22は突き上
げピン21を駆動するソレノイド等の駆動装置である。
【0004】このような構造において、電子部品2a,
2b・・・の供給動作は供給信号によって係止ピン3と
押圧ピン4を図示しないソレノイド等の適宜な駆動装置
によって動作させることにより行われる。この場合、図
25(a)に示す状態、すなわち係止ピン3が1番目の
電子部品2aを係止し、押圧ピン2bが2番目の電子部
品2bの上方に非接触で位置している状態において、係
止ピン3と押圧ピン4を動作させると、係止ピン3は上
昇して通路から退避し、1番目の電子部品2aの係止を
解除する。したがって、1番目の電子部品2aはシュー
ト1に沿って滑降し、測定部等に供給される。係止ピン
3が動作するとこれに連動して押圧ピン4が下降して2
番目の電子部品2bを押圧する。したがって、2番目以
降の電子部品2b・・・は測定部に供給されることはな
い。
【0005】1番目の電子部品2aが係止ピン3の下方
を通過すると、検出手段20が電子部品2aの移動を検
出し、その検出信号を制御部に送出する。制御部はこの
検出信号の到来によって電子部品2aが測定部等に正常
に供給されたことを確認して信号を送出し、係止ピン
3、押圧ピン4の駆動装置を停止させる。したがって、
係止ピン3と押圧ピン4は再び元の状態に復帰する。そ
のため、2番目の電子部品2bは押圧ピン4から解放さ
れて係止ピン3の位置まで滑降し、係止ピン3によって
係止されることにより1番目の電子部品2aとなる。そ
して、このような動作を繰り返すことにより電子部品2
を所定のタイミングで測定部等に自動的に供給すること
ができる。
【0006】電子部品2は、素子を合成樹脂でモールド
しているため、製作時に金型のパーティングラインに沿
ってバリ7,8が発生すると、このバリ7、8が互いに
干渉して2番目の電子部品2bが1番目の電子部品2a
を拘束し動けなくすることがある(これを通称「デバイ
スジャム」と呼んでいる)。また、通路との摩擦によっ
ても停止する。その場合、検出手段20は電子部品2a
を検出しないため、その検出信号が制御部に送られず、
供給開始から予め設定された時間が経過すると、制御部
が供給不可と判断して駆動信号を駆動装置22に送出す
る。駆動装置22は駆動信号によって駆動すると、突き
上げピン21を動作させて図25(b)に示すようにシ
ュート1の通路内に突出させる。したがって、2番目の
電子部品2bは突き上げピン21によって押し上げら
れ、押圧ピン4に押し付けられる。これによりバリ7,
8により係合している電子部品2aと2bを確実に分離
することができ、1番目の電子部品2aの円滑かつ確実
な供給を可能にする。なお、1番目の電子部品2aが係
止ピン3の下方を無事に通過し、これを検出手段20が
検出すると、係止ピン3、押圧ピン4および突き上げピ
ン21を図25(a)に示す状態に戻し、次の電子部品
2bの供給のため待機する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の電子部
品の供給装置においては、デバイスジャムや摩擦により
下から1番目の電子部品2aの動きを拘束したとき、2
番目の電子部品2bを突上げピン21によって電子部品
2の供給方向と垂直な方向に変位させて分離するように
しているので、電子部品2を確実に供給することができ
るという利点を有するが、バリどうしまたはバリと電子
部品2の重なり具合によっては2番目の電子部品2bを
上方に変位させたとき、バリ7,8のみならず電子部品
2aまたは2b自体の一部が破損するという問題があっ
た。すなわち、2番目の電子部品2b自体またはバリ8
が1番目の電子部品2a自体またはバリ7の下側に入り
込むと、2番目の電子部品2bを上方に変位させたと
き、バリ7,8のみならずバリ7,8が破断するときに
電子部品2aまたは2bのモールド部分も一緒に破損し
たり亀裂が生じる。特に、このようなモールド部分の破
損または亀裂は、電子部品2自体がますます小型で薄形
化されてきていることから発生頻度が高く、モールド部
分が破損したりすると、本来性能的には良品であっても
商品価値がなくなるため、不良品として廃棄せざるを得
ない。
【0008】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたもので、その目的とするところは、バリ
のあるモールド型電子部品であっても確実に供給するこ
とができる電子部品の供給装置を提供することにある。
また、本発明は、小型で、薄形のモールド型電子部品で
あっても供給時に電子部品のモールド部分を破損させる
ことなく供給できる電子部品の供給装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、電子部品を搬送する搬送部材と、この搬送
部材内を搬送される電子部品の下流側への移動を阻止す
るストッパを有するストッパ装置と、前記ストッパ装置
によって移動を阻止された電子部品を挟持する一対の挟
持片と、これら一対の挟持片の先端を閉方向または開方
向に付勢する付勢手段を含む第1の保持装置と、前記ス
トッパ装置によって移動を阻止された電子部品の次の電
子部品を挟持する一対の挟持片と、これら一対の挟持片
の先端を閉方向または開方向に付勢する付勢手段を含む
第2の保持装置と、前記ストッパ装置と第1の保持装置
とを関係づけて通路の下流側に移動させるスライド装置
と、前記スライド装置に設けられ前記第1の保持装置の
一対の挟持片を電子部品の搬送方向と直交する方向にそ
れぞれ移動自在に支持する第1の支持装置と、装置固定
部側に固定されて前記第2の保持装置の一対の挟持片を
電子部品の搬送方向と直交する方向にそれぞれ移動自在
に支持する第2の支持装置と、前記ストッパ装置、前記
第1、第2の保持装置およびスライド装置を所定のタイ
ミングで制御する制御装置とを備え、この制御装置は、
ストッパ装置によって下流側への移動が阻止された電子
部品を前記第1の保持装置によって保持させ、さらに第
1の保持装置によって保持された電子部品に続く次の電
子部品を第2の保持装置によって保持させ、次いでスラ
イド装置を動作させて前記ストッパ装置および第1の保
持装置を一体に下流側へ移動させ、前記ストッパ装置の
ストッパを搬送部材から退避させた後、前記第1の保持
装置による電子部品の保持を解除させることを特徴とす
る。
【0010】また、本発明において、制御装置は、カム
軸に一定の間隔をおいて設けられた複数のカムと、前記
カム軸を軸方向に移動させる駆動源と、前記カム軸の軸
方向への移動に伴ってストッパを前記搬送部材から徐々
に退避させるカムとで構成されたことを特徴とする。
【0011】また、本発明において、制御装置は、スト
ッパ装置を駆動する駆動源と、第1の保持装置を駆動す
る駆動源と、第2の保持装置を駆動する駆動源と、スラ
イド装置を駆動する駆動源で構成されたことを特徴とす
る。
【0012】また、本発明において、スライド装置は、
ストッパ装置の駆動源と第1の保持装置の駆動源の略中
央を回動自在に軸支する支軸と、この支軸を支持する支
持部材と、この支持部材を支持する上下方向に移動自在
な保持部材と、この保持部材を移動させる駆動源とで構
成されたことを特徴とする。
【0013】また、本発明において、第1の保持装置を
支持する第1の支持装置は、ストッパ装置の駆動源と第
1の保持装置の駆動源の略中央を回動自在に軸支する支
軸とで構成されたことを特徴とする。
【0014】また、本発明において、第2の保持装置の
駆動源は、略中央を支軸によって回動自在に軸支され、
この支軸は第2の保持装置を支持する第2の支持装置を
構成することを特徴とする。
【0015】また、本発明において、ストッパ装置の駆
動源は、一端が支軸によって回動自在に軸支されて他端
部が互いに対向し、一方にストッパが取付けられた一対
の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心を回動させる励磁コ
イルとを備えたことを特徴とする。
【0016】また、本発明において、第1の保持装置の
駆動源は、一端が支軸によって回動自在に軸支されて他
端部が互いに対向し、挟持片がそれぞれ取付けられた一
対の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心を回動させる励磁
コイルとを備えたことを特徴とする。
【0017】また、本発明において、第2の保持装置の
駆動源は、一端が支軸によって回動自在に軸支されて他
端部が互いに対向し、挟持片がそれぞれ取付けられた一
対の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心を回動させる励磁
コイルとを備えたことを特徴とする。
【0018】また、本発明は、電子部品を搬送する通路
を有する搬送部材と、前記通路内に搬送された電子部品
の下流側への移動を阻止するストッパを有するストッパ
装置と、接近離間自在で通路内に供給された下から1番
目の電子部品を挟持する一対の挟持片と、これらの挟持
片を接近する方向に付勢する付勢手段とを有する第1の
保持装置と、昇降自在で前記ストッパ装置を保持するス
ライド部材を含むスライド装置と、前記スライド装置の
スライド部材に設けられ前記第1の保持装置の一対の挟
持片を電子部品の移動方向と直交する方向に移動自在に
支持する第1の支持装置と、接近離間自在で通路内に供
給された下から2番目の電子部品を挟持する一対の挟持
片と、これらの挟持片を接近する方向に付勢する付勢手
段とを有する第2の保持装置と、前記第2の保持装置の
一対の挟持片を電子部品の移動方向と直交する方向に移
動自在に支持する第2の支持装置と、電子部品の供給時
に前記スライド装置と、ストッパ装置と、第1、第2の
保持装置を所定のタイミングで駆動するカム装置とを備
え、前記第1の保持装置は、通路への電子部品の供給時
において一対の挟持片が通路から退避され、電子部品が
通路に供給されると下から1番目の電子部品を一対の挟
持片で挟持した後、前記スライド装置によって前記スト
ッパ装置とともに電子部品の供給方向に移動され、前記
ストッパ装置のストッパが通路から退避すると一対の挟
持片による前記1番目の電子部品の挟持を解除するよう
に構成され、前記第2の保持装置は、通路への電子部品
の供給時において一対の挟持片が通路から退避され、電
子部品が通路に供給されると下から2番目の電子部品を
一対の挟持片で挟持し、前記第1の保持装置が前記1番
目の電子部品の挟持を解除して初期位置に復帰した後前
記2番目の電子部品の挟持を解除するように構成されて
いることを特徴とする。
【0019】また、本発明において、ストッパ装置は、
スライド装置のスライド部材に回動自在に設けられた回
動部材と、この回動部材に設けられたストッパおよびカ
ムフォロアと、前記ストッパを通路方向に付勢する付勢
手段とで構成され、前記ストッパはスライド装置によっ
てストッパ装置が下方へ移動されカム装置のカムに前記
カムフォロアが当接することにより通路から退避される
ことを特徴とする。
【0020】また、本発明において、第1の保持装置を
支持する支持装置は、スライド装置のスライド部材に設
けられたガイド部材と、このガイド部材に互いに接近離
間する方向に移動自在に設けられた一対のスライダーと
で構成され、これらのスライダーに第1の保持装置の各
挟持片がそれぞれ取付けられたことを特徴とする。
【0021】また、本発明において、第2の保持装置を
支持する支持装置は、ガイド部材と、このガイド部材に
互いに接近離間する方向に移動自在に設けられた一対の
スライダーとで構成され、これらのスライダーに第2の
保持装置の各挟持片がそれぞれ取付けられたことを特徴
とする。
【0022】また、本発明において、カム装置は、駆動
源によって通路の長手方向に往復移動されるカム軸と、
このカム軸の周面に設けられ、通路への電子部品の供給
時において第1、第2の保持装置の一対の挟持片を通路
から退避した状態にそれぞれ保持し、通路内の電子部品
の供給時に前記第1、第2の保持装置の退避状態を所定
のタイミングで順次解除する一対のカムと、前記カム軸
に設けられ通路内の電子部品の供給時において前記スラ
イド装置を下方へ移動させるための部材と、搬送部材に
設けられ前記スライド装置が下方へ移動したときストッ
パ装置のストッパを前記通路から退避させるカムと、前
記カム軸に設けられ前記ストッパが通路から退避した後
前記第1の保持装置の一対の挟持片を通路から退避させ
るカムとで構成され、これらのカムおよび前記部材に対
応してストッパ装置および第1、第2の保持装置にカム
フォロアをそれぞれ設けたことを特徴とする。
【0023】また、本発明において、第1、第2の保持
装置の一対の挟持片は、水平面内において接近離間する
方向に移動自在に配置されていることを特徴とする。
【0024】また、本発明において、搬送部材の通路
は、略垂直であることを特徴とする。
【0025】また、本発明において、電子部品は、モー
ルドされた電子部品であることを特徴とする。
【0026】また、本発明において、電子部品はモール
ドされた小片状の電子部品で、この電子部品を第1、第
2の保持装置の一対の挟持片がその厚さ方向から挟持す
ることを特徴とする。
【0027】本発明において、電子部品の供給時に、ス
トッパ装置は搬送部材に供給される電子部品の下流側へ
の移動を阻止する。このとき、第1、第2の保持装置は
通路から退避している。
【0028】搬送部材内の電子部品を測定部などの所定
の位置に供給するとき、ストッパ装置、第1、第2の保
持装置およびスライド装置は所定のタイミングで順次動
作する。第1、第2の保持装置が下から第1、第2の電
子部品をそれぞれ挟持すると、スライド装置はストッパ
装置と第1の保持装置を下流側へ移動させる。これによ
って、第1の保持装置によって挟持されている下から1
番目の電子部品を下方へ移動させる。ストッパ装置は下
方へ移動するとストッパを通路から退避させる。続いて
第1の保持装置は、下から1番目の電子部品の挟持を解
除する。したがって、バリ等によって1番目と2番目の
電子部品の動きを拘束していたとしても、1番目の電子
部品を2番目の電子部品から分離して確実に供給するこ
とができる。また、第1の保持装置はスライド装置によ
って下流側へ移動するので、電子部品には余分な外力が
加わらず、モールド部分の破損を防止することができ
る。
【0029】下から1番目の電子部品がストッパ装置お
よび第1の保持装置から解放されて落下すると、ストッ
パ装置と第1の保持装置はスライド装置によって上昇さ
れ、元の位置に復帰する。このとき、ストッパ装置のス
トッパは通路内に進入し、続いて第1の保持装置が動作
して一対の挟持片を通路内に進入させ、さらに第2の保
持装置が動作して2番目の電子部品の挟持を解除する。
しかる後、第1の保持装置の一対の挟持片が通路から退
避する。したがって、第2の保持装置によって挟持され
ていた2番目の電子部品は落下してストッパにより係止
され、1番目の電子部品となる。このような動作を繰り
返すことにより電子部品を所定の間隔をおいて自動的に
供給することができる。
【0030】第1、第2の保持装置の一対の挟持片は、
それぞれ互いに接近離間自在に設けられ、ばねによって
互いに接近する方向に付勢されているので、電子部品を
挟持する際、電子部品どうしがバリの干渉などにより厚
さ方向に変位していたとしても、その位置でそれぞれ挟
持する。したがって、供給時に下から1番目の電子部品
を下方に移動させても1番目または2番目の電子部品に
は余分な外力が加わらず、モールド部分の破損を防止す
ることができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施の
形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る電
子部品の供給装置の第1の実施の形態の一部を破断して
示す正面図、図2は同装置の一部を破断して示す右側面
図、図3は同装置の一部を破断して示す左側面図、図4
はストッパ装置、カム装置および第1、第2の保持装置
の分解斜視図、図5は同じくストッパ装置、第1、第2
の保持装置およびカム装置の分解斜視図、図6はジャム
解消装置の取付構造を一部を破断して示す平面図、図7
は搬送部材の断面図である。なお、本実施の形態におい
ては、モールド型電子部品の特性を測定する測定部を備
えた検査装置に用いた例について説明する。これらの図
において、電子部品2の供給装置30は、垂直に立設さ
れた金属製の基台31を備えている。
【0032】前記基台31は、側面視コ字状で、前面側
の右端寄りに段差部32が高さ方向全長にわたって形成
されることにより、左側が厚肉部31Aを構成し、右側
が薄肉部31Bを構成している。厚肉部31Aの前面に
は、電子部品2(2a,2b・・・)を下方に供給する
通路33を有する搬送部材34がプレート35を介して
固定されるとともに、電子部品2がデバイスジャムや摩
擦によって前記通路33内の途中で停止したとき、この
電子部品を前方から繰り返し押圧もしくは軽く叩いて分
離させるジャム解消装置36が配設されている。電子部
品2は、薄くて小片状に形成されている。
【0033】前記搬送部材34は、図7に示すように金
属によって形成され一体的に重ね合わされた細長い2つ
の板体34a,34bによって構成され、これら両板体
34a,34bの接合面に前記通路33が長さ方向全長
にわたって形成されている。通路33は垂直で、当然の
ことながら電子部品2の厚さおよび幅より大きな奥行き
と幅を有している。通路33の上端側は、図示しない傾
斜した搬送部材を介してデバイス収納部に接続され、下
端側は電子部品の検査装置の測定部に接続されている。
また、板体34a,34bの中央には、前記通路33に
連通する溝37,38が高さ方向に形成されている。搬
送部材前面側の溝37は、搬送部材34の高さ方向全長
にわたって形成され、裏面側の溝38は後述するストッ
パ装置75のストッパ92および第1、第2の保持装置
76,77の一対の挟持片108と109、133と1
34に対応する部分にのみ形成されている。そして、板
体34a,34bは、複数個のねじ42によって前記厚
肉部31Aの前面右側端縁に沿って前記プレート35と
ともに固定されている。プレート35の上下端部は、搬
送部材34の上方および下方に延在し、上記とは別のね
じ43によって厚肉部基台31Aに固定されている。な
お、基台31と搬送部材34との間で、前記一対の挟持
片108と109、133と134に対応する箇所に
は、後方側の挟持片109,134が右方から差し込ま
れる図示しない凹部が搬送部材34の幅方向に形成され
ている。
【0034】前記ジャム解消装置36は、金属板の折曲
加工によって形成された保持部材51と、この保持部材
51を図6において矢印方向に回動させる駆動源52
と、前記保持部材51を開く方向(図6において反時計
方向)に付勢するばね53と、前記通路33中で停止し
ている電子部品2を分離し滑降させる弾性部材53等で
構成されている。
【0035】前記保持部材51は、正面視および平面視
L字状に形成されることにより、基台31と略平行な基
部51Aと、この基部51Aの図1において右側縁に一
体に連設され上方に延在する延在部51Bと、この延在
部51Bの右側縁に裏面側に略直角に折り曲げ形成され
た折曲部51Cとを一体に備えている。前記基部51A
は取付部材54に固定され、この取付部材54は上下に
対向するよう前記基台31の前面に設けた一対のブラケ
ット55,55間に軸支された垂直な軸56によって回
動自在に軸支されている。
【0036】前記弾性部材53はゴム等によって前記搬
送部材22の溝37の溝幅より薄い帯状に形成され、図
8(b)に示すように前記折曲部51Cとプレート57
とで挟み込まれ、複数個のねじ58によりプレート57
とともに折曲部51Cに固定されている。弾性部材53
の先端部53aは、デバイスジャムの発生時に前記溝3
7より通路33内に挿入され停止している電子部品2を
繰り返し押圧するかもしくは軽く叩く押圧部を構成する
ため、前記折曲部51Cおよびプレート57の後方に延
在している。また、この先端部53aは図8および図9
に示すように櫛歯状とされることにより、適宜角度で斜
め上方を指向する複数個の押圧片59とスリット60に
分割されている。
【0037】前記保持部材51を回動させる駆動源52
は、単動式のエアシリンダからなり、基台31の左側面
にピストンロッド61を前方に向けて水平に固定され、
前記保持部材51を往復回動させる。前記ピストンロッ
ド61は、エアシリンダ52内に組み込まれたばねによ
って後方に付勢されており、前端面には前記取付部材5
4にナット62(図6)によって固定された伝達部材6
3が前記ばね53によって圧接されている。ばね53は
引張りコイルばねからなり、両端が前記基台31と前記
伝達部材63に設けたねじ65,66にそれぞれ係止さ
れている。
【0038】図1、図2、図4および図5において、前
記基台31の薄肉部31Bの前面下部には、基板68が
ナット69により位置決め固定されている。ナット69
は、前記薄肉部31Bの前面に突設したねじ体71(図
2参照)に螺合され、基板68を基台31に押し付けて
いる。前記基板68の前面には、前記ストッパ装置75
と、第1、第2の保持装置76,77と、ストッパ装置
75および第1の保持装置76を下方に移動させるスラ
イド装置78と、前記ストッパ装置75、第1、第2の
保持装置76,77およびスライド装置78の動作を所
定のタイミングで制御する制御装置としてのカム装置8
1等が配設されている。
【0039】前記スライド装置78は、平面視L字状に
形成されたスライド部材85と、前記基板68の前面に
固定され前記スライド部材85を上下方向に移動自在に
案内、保持するレール部材86と、前記基板68の下面
に固定され前記スライド部材85の下降限を規定する下
限ストッパ87と、前記スライド部材85を上方に付勢
する引張りコイルばね88等を備えている。前記スライ
ド部材85の垂直な面で前記搬送部材34の右側面と対
向する面には、前記ストッパ装置75が取付けられ、反
対側の面には前記第1の保持装置76を支持する第1の
支持装置79が取付けられている。
【0040】前記ストッパ装置75は、前記スライド部
材85に突設した水平な軸90によって垂直面内におい
て回動自在に軸支された回動部材91と、この回動部材
91の前面上部に基端部がねじ止め固定されたストッパ
92と、前記回動部材91に突設した水平な軸93の先
端部に設けた回転自在なカムフォロア94と、前記回動
板92に上方(図5において時計方向)への回動習性を
付与する引張りコイルばね95等を備えている。
【0041】前記ストッパ92は細長い金属板からな
り、前記基板68と平行でかつ水平に配置され、先端部
が前記搬送部材34の前方に延在し、かつその先端には
裏面側に略直角に折り曲げられることにより通常前記溝
37から通路33内に挿入され電子部品2の下方への移
動を阻止する係止部92aが一体に設けられている。係
止部92aは、前記引張りコイルばね95のばね力によ
り通常通路33の奥壁に圧接され、これによって回動部
材91の上方への回動を制限している。前記カムフォロ
ア94は、前記ストッパ92の下方に位置し、搬送部材
34の前面に近接して対向している。
【0042】前記第1の保持装置76を支持する前記第
1の支持装置79は、前記スライド部材85のストッパ
装置75が取付けられている面とは反対側の面に水平に
固定された正面視横向き凹型のガイド部材100と、こ
のガイド部材100のスライド溝102内に摺動自在に
嵌合する前後一対のスライダー101a,101bとで
構成され、これらのスライダー101a,101bで前
記第1の保持装置76を支持している。
【0043】前記第1の保持装置76は、前記第1の支
持装置79のスライダー101a,101bにそれぞれ
固定された前後一対のブロック106,107と、前記
ストッパ92より上方に位置するように前記各ブロック
106,107にねじ110によって基部がそれぞれ固
定された前後一対の挟持片108,109を備えてい
る。前記各ブロック106,107は、引張りコイルば
ね113によって互いに接近する方向に付勢され、その
右側面にはカムフォロア111,112が前後に対向す
るようにそれぞれ設けられている。前記一対の挟持片1
08,109は細長い金属板からなり、前記基板68と
平行で水平になるように前記搬送部材34の前後に対向
して配置され、先端部裏面には通路33内の下から1番
目の電子部品2aの表裏面を挟持する挟持子114,1
15がそれぞれ固着されている。これらの挟持子11
4,115は、図7に示すように断面形状が凸状で、そ
の中央の突起部114a,115aが前記溝37,38
から通路33内に挿入される。
【0044】前記基板68の前面で前記スライド部材8
5の上方には、固定プレート120が固定されている。
この固定プレート120は平面視L字状に形成され、そ
の右側面には前記第2の保持装置77を前後移動自在に
支持する第2の支持装置80が設けられている。
【0045】前記第2の支持装置80は、前記固定プレ
ート120の右側面に水平に固定された正面視横向き凹
型のガイド部材121と、このガイド部材121のスラ
イド溝123に摺動自在に嵌合する前後一対のスライダ
ー122a,122bとで構成されている。
【0046】前記第2の保持装置77は、前記第1の保
持装置76と全く同一構造で、前記各スライダー122
a,122bにそれぞれ固定された前後一対のブロック
130,131と、前記第1の保持装置76の一対の挟
持片108,109より上方に位置するように前記各ブ
ロック130,131の前面下部にねじ132によって
基部がそれぞれ固定された前後一対の挟持片133,1
34を備えている。前記各ブロック130,131は、
引張りコイルばね137によって互いに接近する方向に
付勢され、その右側面にはカムフォロア135,136
が前後に対向するようにそれぞれ設けられている。前記
一対の挟持片133,134は細長い金属板からなり、
前記基板68と平行で水平になるように前記搬送部材3
4の前後に対向して配置され、先端部裏面には通路33
内の下から2番目の電子部品2bの表裏面を挟持する挟
持子138,139がそれぞれ固着されている。これら
の挟持子138,139は、図7に示した挟持子11
4,115と同様に断面形状が凸状で、その中央の突起
部が前記溝37,38から通路33内に挿入される。な
お、このような第2の保持装置77は、第1の保持装置
76と上下対称的に設けられている。
【0047】前記ストッパ装置75、第1、第2の保持
装置76,77およびスライド装置78の動作を所定の
タイミングで制御する前記カム装置81は、駆動源14
1によって上下方向に往復移動されるカム軸142を備
えている。前記駆動源141は復動式のエアシリンダか
らなり、前記カム軸142を下に向けて前記基板68の
前面上部に取付けられている。
【0048】前記カム軸142は、ターンバックル14
3(図1、図2)によって長さ調整可能に連結された上
下2本のねじ棒142a,142bからなり、通常エア
シリンダ141によって上限位置に保持されている。上
方側のねじ棒142aの上端は、前記エアシリンダ14
1の図示しないピストンに連結され、下端がターンバッ
クル143によって下方のねじ棒142bに接続されて
いる。
【0049】下方のねじ棒142bは、上下端部が前記
基板68の前面に突設した上下一対の支持板140a,
140bに設けた軸穴に軸受を介して軸方向に移動自在
に軸支され、図2に示すように前記第1、第2の保持装
置76,77のカムフォロア111と112および13
5と136の間に配置されている。ねじ棒142bの周
面には、前記ストッパ装置75、第1、第2の保持装置
76,77およびスライド装置78を所定のタイミング
で動作させる3個のカム144,145,146と1個
の部材147が設けられている。
【0050】前記カム144は、図10(a)に示すよ
うにカム面144aを形成し、前記第1の保持装置76
のカムフォロア111,112に対応してねじ棒142
bに固定されている。カム145は筒状体で、その上端
側にテーパ状のカム面145aが形成され、前記第2の
保持装置77のカムフォロア135,136に対応して
ねじ棒142bに固定されている。これらのカム144
と145は、電子部品2が通路33に供給される時、第
1の保持装置76の一対の挟持片108,109と、第
2の保持装置77の一対の挟持片133,134の先端
を通路33から退避した状態にそれぞれ保持し、通路3
3内の電子部品2を測定部に順次供給する時前記一対の
挟持片108と109,133と134の退避状態を順
次解除する。
【0051】前記カム146は、下端側が円錐形の筒状
体に形成されて前記カム144と145の中間に位置
し、テーパ状のカム面146aを有する。このカム14
6は、前記ストッパ92が通路33から退避した後、前
記第1の保持装置76を動作させて一対の挟持片10
8,109を通路33から退避させる。
【0052】前記部材147は筒状体に形成され、前記
カム146の外周に上方から摺動自在に嵌装され、かつ
圧縮コイルばね148によって下方に付勢されることに
よりカム146に圧接されている。この部材147は、
通路33内の電子部品2の供給時において、一対のカム
フォロア111,112を下方に押圧することにより前
記第1の保持装置76を介して前記スライド部材85を
下方に移動させる。前記カム146のカム面146aは
部材147の下方に常時突出している。
【0053】さらに、前記搬送部材34の前面下部に
は、電子部品2の供給時に前記スライド部材85が下方
に移動した後にストッパ装置75の回動部材91を下方
へ回動させてストッパ92を通路33から一時退避させ
るカム149(図1、図3)が前記カムフォロア94に
対応して一体に突設されている。このカム149は、側
面視台形状で、上側斜面がカム面149aを形成してい
る。
【0054】次に、上記構成からなる供給装置30の動
作を主として図10〜図13に基づいて説明する。図1
0(a)は電子部品2を通路33に供給する前の状態に
おけるカムとカムフォロアの位置関係を示す図、(b)
はストッパと挟持片の状態を示す図である。この状態に
おいて、カム軸142は上限位置に保持されている。こ
のとき、ストッパ装置75のカムフォロア94はカム1
49より上方に位置し、ストッパ92の係止部92aが
通路33内に挿入されている。また、第1の保持装置7
6の一対のカムフォロア111,112はカム144の
周面に圧接され、一対の挟持片108,109の挟持子
114,115を通路33から退避させている。さら
に、第2の保持装置77の一対のカムフォロア135,
136はカム145の周面に圧接され、一対の挟持片1
33,134の挟持子138,139を通路33から退
避させている。
【0055】この状態において、デバイス収納部から電
子部品2が通路33に供給されると、電子部品2は自重
によって通路33内を落下し、最初に供給された電子部
品2aがストッパ92の係止部92a上に落下して停止
し、その上に下から2番目の電子部品2bが落下して停
止する。以下、順次供給される電子部品2c,2d・・
・は直前に供給された電子部品の上に落下して停止す
る。
【0056】通路33内に供給される電子部品2a,2
b・・・がモールドバリ、摩擦等によって通路33の途
中で停止してデバイスジャムが生じた場合は、図6に示
すジャム解消装置36によってこれを解消する。すなわ
ち、ジャム解消装置36は、エアシリンダ52への空気
圧の供給により保持部材51を往復回動させているた
め、弾性部材53の先端部に設けた押圧片59が溝37
から通路33内に進入して通路中に停止している電子部
品2の前面を繰り返し押圧もしくは軽く叩く。このと
き、押圧片59は板厚方向に弾性変形すると同時に上方
にも弾性変形し、電子部品2を上方に移動させる力が生
じる。このような操作を数回繰り返すと、電子部品2は
分離されてデバイスジャムが解消され、ジャム解消後は
正常に落下して通路33内に収納される。
【0057】ここで、押圧片59を斜め下方に指向する
ように形成すると、下方に弾性変形して電子部品2をデ
バイスジャムが生じる方向に移動させるため好ましくな
い。また、水平に形成した場合は、電子部品2に押し付
けられたとき、弾性変形する方向が一定しないため好ま
しくない。さらに、押圧片59の上方への弾性変形を容
易にするためには、弾性部材53の弾性を大きくする
か、または押圧片59を長く形成して弾性変形を容易に
することが好ましい。
【0058】電子部品2が通路33内に正常に収納され
ると、カム装置81によってストッパ装置75、第1、
第2の保持装置76,77およびスライド装置78を所
定のタイミングで動作させることにより、前記電子部品
2を下のものから所定の間隔で順次排出し測定部に供給
する。以下、その動作を図11〜図13に基づいて説明
する。
【0059】測定部に電子部品2を供給するときは、先
ず第1の保持装置75を動作させる。すなわち、エアシ
リンダ141の一方のエアポート160(図4)に圧搾
空気を供給してカム軸142を下降させると、カム14
4は一対のカムフォロア111,112の下方に移動す
る。そのため、カムフォロア111,112は図11
(a)に示すように破線の位置から実線の位置に移動し
て間隔が狭くなる。これは、第1の保持装置75の2つ
のブロック106,107(図5)を引張りコイルばね
113のばね力により互いに接近する方向に付勢してい
るため、各ブロック106,107が固定されているス
ライダー101a,101bがガイド部材100のスラ
イド溝102に沿って接近する方向に移動することによ
り可能とされる。その結果、一対の挟持子114,11
5は、通路33内に進入して下から1番目の電子部品2
aを挟持する。図11はこの状態を示す。
【0060】さらに、カム軸142が下降すると、図1
2(a)に示すようにカム146のカム面146aがカ
ムフォロア111,112に当接し、カム145がカム
フォロア135,136の下方に移動する。このとき、
部材147はその下端面でカムフォロア111,112
を下方に押圧する。カムフォロア111,112が部材
147によって下方に押圧されると、ストッパ装置75
と第1の保持装置76が取付けられているスライド装置
78のスライド部材85(図5)はレール86に沿って
下方に移動する。スライド部材85が下方に移動する
と、ストッパ装置75のカムフォロア94はカム149
のカム面149aに乗り上げるため、ストッパ92が回
動部材91と一体に下方に所定角度回動し、係止部92
aを通路33から退出させる。したがって、下から1番
目の電子部品2aは係止部92aによる係止から解放さ
れる。この状態において、前記1番目の電子部品2aは
一対の挟持子114,115によって未だ保持されてい
るので、落下することはない。
【0061】一方、カム軸142の下降に伴いカム14
5がカムフォロア135,136の下方に移動すると、
カムフォロア135,136は図12に示すように破線
の位置から実線の位置に移動して間隔が狭くなる。これ
は、第2の保持装置77の2つのブロック130,13
1(図5)を引張りコイルばね137のばね力により互
いに接近する方向に付勢しているため、各ブロック13
0,131が固定されているスライダー122a,12
2bがガイド部材121のスライド溝123に沿って接
近する方向に移動することにより可能とされる。その結
果、一対の挟持子138,139は、通路33内に進入
して下から2番目の電子部品2bを挟持する。図12は
この状態を示す。
【0062】さらに、カム軸142が下降すると、図1
3(a)に示すようにカム146が一対のカムフォロア
111,112間に入り込むため、これらのカムフォロ
ア111,112はカム146のカム面146aを乗り
越えてカム146の外周面に移動する。そのため、一対
のカムフォロア111,112は2点鎖線で示す位置か
ら実線の位置に移動し、一対の挟持子114,115を
通路33から退避させ、下から1番目の電子部品2aの
保持を解除する。その結果、この電子部品2aは落下し
て測定部に供給される。この時、ストッパ92の係止部
92aは通路33から退避しているので、電子部品2a
の落下を阻止することはない。なお、スライド部材85
は下降して下限位置に移動することで、第1の保持装置
76の一対の挟持片108,109と第2の保持装置7
7の一対の挟持片133,134の間隔dは、図10
(b)に示す初期状態における間隔dO より大きくなる
(d>d0 )。
【0063】下から1番目の電子部品2aが通路33か
ら落下して測定部に供給されると、今度はエアシリンダ
141のエアポート161(図4参照)に圧搾空気を供
給してカム軸142を上限位置まで上昇させる。下限位
置に停止しているカム軸142を上昇させると、ストッ
パ装置75、第1、第2の保持装置76,77およびス
ライド装置78は、所定のタイミングでかつ上記とは逆
の動作をし、図10に示す初期状態に復帰する。すなわ
ち、カム軸142が上昇を開始すると、先ずカム146
が一対のカムフォロア111,112の上方に移動する
ため、一対の挟持片108,109が互いに接近する方
向に移動してその挟持子114,115を通路33内に
進入させる。また、カム146が上方に移動すると、部
材147によるカムフォロア111,112の押圧状態
も解除されるため、スライド部材85は引張りコイルば
ね88(図5)のばね力によって上昇して上限位置まで
移動する。そのため、ストッパ装置75のカムフォロア
94がカム149の上方に移動し、回動部材91が引張
りコイルばね95のばね力によって上方に回動し、スト
ッパ92の係止部92aを通路33内に再び進入させ
る。
【0064】カム軸142がさらに上昇すると、カム1
45は一対のカムフォロア135,136の間に移動し
てこれらのカムフォロア135,136を離間する方向
に移動させるため、一対の挟持子138,138が通路
33から退出する。そして、カム軸142が上限位置に
移動すると、カム144が一対のカムフォロア111,
112の間に移動するため、一対の挟持子114,11
5が通路33から退出し、もって図10に示す初期状態
に戻る。したがって、カム軸142を繰り返し上下動さ
せると、通路33内の電子部品2を下のものから所定の
間隔で順次排出し測定部に供給することができる。
【0065】このように、本発明に係る供給装置30に
おいては、ストッパ92を通路33から退避させて下か
ら1番目の電子部品2aを落下させる時、その直前にお
いてスライド装置78を下方へ動作させ、ストッパ装置
75と第1の保持装置76を下方に移動させることによ
り下から1番目の電子部品2aを下方へ強制的に移動さ
せるようにしているので、下から1番目と2番目の電子
部品2a,2bが仮にモールドバリ等によって互いに干
渉していたとしても、確実に分離して測定部に供給する
ことができる。また、下から1番目の電子部品2aを保
持して供給方向に移動させるだけで、供給方向と直交す
る方向には移動させないようにしているので、仮にバリ
どうしが互いに干渉していたり、もしくはバリと電子部
品が互いに重なり合っていたとしても、モールド部分を
破損することがない。
【0066】さらに、本発明は、第1の保持装置76の
一対の挟持片108,109を第1の支持装置79によ
って互いに接近離間する方向に移動自在に支持し、これ
ら一対の挟持片108,109を引張りコイルばね11
3によって互いに接近する方向に付勢し、同じく第2の
保持装置77の一対の挟持片133,134を第2の支
持装置80によって互いに接近離間する方向に移動自在
に支持し、引張りコイルばね137によって接近する方
向に付勢しているので、通路33内に供給された下から
1番目と2番目の電子部品2a,2bがデバイスジャム
等によって厚み方向に変位していたとしても、各電子部
品2a,2bをその位置で保持し、厚み方向に移動させ
ることがない。したがって、第1、第2の保持装置7
6,77により電子部品2a,2bをそれぞれ挟持する
ときにおいても、モールド部分が破損することがない。
【0067】図14〜図21は本発明の第2の実施の形
態を示す図で、図14は正面図、図15はストッパ装置
のOFF時における断面図、図16はストッパ装置のO
N時における断面図、図17はソレノイドの断面図、図
18は第1の保持装置のON時における断面図、図19
は第1の保持装置のOFF時における断面図、図20は
第2の保持装置のON時における断面図、図21は第2
の保持装置のOFF時における断面図である。なお、上
記した第1の実施の形態における構成部材と同一の構成
部材については同一符号をもって示し、その説明を省略
する。
【0068】本実施の形態においては、ストッパ装置2
00、第1、第2の保持装置201,202およびスラ
イド装置203の動作を所定のタイミングで制御する制
御装置として、上記したカム装置81の代わりに3個の
ソレノイド204,205,206と1個のエアシリン
ダ207を用いて電気的に駆動するようにしている。
【0069】図14〜図17において、搬送部材34の
通路33内に供給された下から1番目の電子部品2aの
落下を阻止するストッパ装置200は、OFF時におい
て前記通路33内に挿入され前記電子部品2aの落下を
阻止するストッパ210と、通常OFF状態に保持さ
れ、通電によってONされると励磁して前記ストッパ2
10を前記通路33から退避させる前記ソレノイド20
4と、前記ストッパ210を通路33方向に付勢する引
張りコイルばね211と、前記ソレノイド204の励磁
時に前記ストッパ210を通路33から退避した位置に
係止するストッパ212等を備えている。
【0070】前記ソレノイド204は、図17に示すよ
うに垂直な支軸217によって水平面内で回転自在に軸
支されたボビン213と、このボビン213の外周に巻
回された励磁コイル214と、平面視コ字状に形成され
て前後に対向し、一腕がボビン213内に挿入されるこ
とにより前記支軸217により前後方向(矢印方向)に
揺動自在に軸支された一対の鉄心215,216と、各
鉄心215,216に固定された取付部材218,21
9とを備え、前方側の取付部材218に前記ストッパ2
10が固定されている。一対の鉄心215,216のう
ち、前方側の鉄心215のみが揺動自在で、後方側の鉄
心216は一対のストッパ220,221(図15、図
16)によって揺動を規制されている。
【0071】前記支軸217は、前記ストッパ装置20
0のソレノイド204の略中央を径方向に貫通してこれ
を回動自在に軸支すると同時に前記第1の保持装置20
1のソレノイド205も同様に回動自在に軸支すること
で、第1の保持装置201の第1の支持装置223を構
成している。そして、支軸217は、前記スライド装置
203の一部を構成する支持部材224によって上下端
部が軸支されている。
【0072】図14において、前記スライド装置203
は、前記エアシリンダ207と、このエアシリンダに対
して嵌合溝234と嵌合凸部235の嵌合によって上下
方向に移動自在に取付けられたスライド部材233と、
このスライド部材233によって保持された前記支持部
材224等で構成されている。前記エアシリンダ207
は、前記基台31の前面に設けたブラケット230に固
定され、前記スライド部材224を上限位置に停止させ
ている。この場合、エアシリンダ207に限らずソレノ
イドを用いてもよい。なお、前記スライド部材224の
下方には、スライド部材224の下限位置を規定するス
トッパ236が配設されている。
【0073】図14、図18および図19において、前
記第1の保持装置201は、前記ストッパ装置200の
上方に位置して配置されるもので、下から1番目の電子
部品2aを挟持する一対の挟持片240,241と、前
記支軸217によって回動自在に軸支された前記ソレノ
イド205と、前記一対の挟持片240,241の上限
および下限ストッパ242,243と、前記一対の挟持
片240,241を互いに接近する方向に付勢する引張
りコイルばね244等を備えている。
【0074】前記ソレノイド205は、図17に示した
前記ストッパ装置200のソレノイド204と同一構造
とされることにより、励磁コイル245が巻回されたボ
ビン246と、前記支軸217により前後方向に揺動自
在に軸支された前後一対の鉄心247,248とを備
え、これらの鉄心247,248に前記挟持片240,
241が取付部材250,251を介して取付けられて
いる。ソレノイド205は、通常ON状態に保持される
ことにより、前記一対の挟持片240,241を引張り
コイルばね234に抗して通路33から退避させてい
る。
【0075】図14、図20および図21において、前
記第2の保持装置202は、前記搬送部材34を挟んで
前記第1の保持装置201とは反対側、すなわち図14
において左側でかつ第1の保持装置201より上方に位
置するように配置され、支持装置261によって水平面
内で回動自在に支持されている。この第2の保持装置2
02は、前記第1の保持装置201と同一構造で、下か
ら2番目の電子部品2bを挟持する一対の挟持片26
1,262と、第2の支持装置260を構成する支軸2
65によって水平面内で回動自在に軸支された前記ソレ
ノイド206と、前記一対の挟持片261,262を通
路33から退避した位置に係止する2つのストッパ26
6,267と、前記一対の挟持片261,262を互い
に接近する方向に付勢する引張りコイルばね268等を
備えている。
【0076】前記ソレノイド206は、前記ストッパ装
置200および第1の保持装置201のソレノイド20
4,205と同一構造とされることにより、励磁コイル
270が巻回されたボビン271と、前記支軸265に
より前後方向に揺動自在に軸支された前後一対の鉄心2
72,273とを備え、これらの鉄心272,273に
前記挟持片261,262が取付部材274,275を
介して取付けられている。ソレノイド206は、通常O
N状態に保持されることにより、前記一対の挟持片26
1,262を引張りコイルばね268に抗して通路33
から退避させている。
【0077】前記第2の保持装置202を支持する前記
第2の支持装置260は、前記支軸265でソレノイド
206の略中央を回動自在に軸支することで構成されて
いる。前記支軸265の上下端部は、前記基台31の前
面に固定した支持部材277によって軸支されている。
【0078】なお、前記ストッパ装置200、第1、第
2の保持装置201,202、スライド装置203、第
1、第2の支持装置223,260は、前記した第1の
実施の形態におけるストッパ装置75、第1、第2の保
持装置76,77、スライド装置78、第1、第2の支
持装置79,80にそれぞれ対応している。
【0079】このような構成からなる供給装置において
も、制御装置を構成する3個のソレノイド204,20
5,206と1個のエアシリンダ231によって、前記
ストッパ装置200、第1、第2の保持装置201,2
02およびスライド装置203を、第1の実施の形態と
同様に所定のタイミングで動作させることにより、通路
33内の電子部品2を下から順次所定の間隔で分離し、
測定部に供給することができる。
【0080】図22(a)〜(i)は、ストッパ装置の
ストッパおよび第1、第2の保持装置の一対の挟持片の
動作順序を示す図、図23はストッパ装置、スライド装
置および第1、第2の保持装置の動作タイミングを示す
図である。これらの図において、280は第1の保持装
置201の挟持片240と第2の保持装置202の挟持
片261との間に配置され、下から1番目の電子部品2
aを光学的に検出する第1センサ、281はストッパ2
10を通過した電子部品を光学的に検出する第2センサ
である。
【0081】図22(a)は電子部品2を通路33に供
給する前のイニシャル状態を示す。この状態において、
ストッパ装置200はOFFで、そのストッパ210の
先端を通路33内に挿入し、第1、第2の保持装置20
1,202はともにONで、その一対の挟持片240,
241および261,262の先端を通路33の外部に
退避させている。スライド装置203はOFFで、スラ
イド部材224を上限位置に保持している。
【0082】図22(b)に示すように電子部品2が通
路33に供給されると、下から1番目の電子部品2aは
ストッパ210上に落下して停止し、第1センサ280
の光を遮断する。第1センサ280がこの電子部品2a
を検出すると、その検出信号に基づき第1、第2の保持
装置201,202をOFFにする。そのため、一対の
挟持片240,241および261,262の先端は通
路33内に進入し、下から1番目と2番目の電子部品2
a,2bをそれぞれ挟持する(図22(c))。
【0083】第1の保持装置201がOFFとなって所
定時間A(図23)が経過すると、スライド装置203
がONしてストッパ装置200および第1の保持装置2
01を下方へ所定距離移動させ、下から1番目と2番目
の電子部品2a,2bを分離する(図22(d))。さ
らに、所定時間Bが経過すると、ストッパ装置200と
第1の保持装置201が同時にONし、ストッパ210
と一対の挟持片240,241の先端を通路から退避さ
せる(図22(e))。したがって、下から1番目の電
子部品2aは落下して第2センサ281により検出され
た後、測定部に供給される(図22(f))。
【0084】下から1番目の電子部品2aが通路33か
ら落下して測定部に供給されると、第2センサ281の
検出信号に基づきストッパ装置200とスライド装置2
03を同時にOFFにする。そのため、ストッパ210
の先端は通路33内に進入する。一方、スライド装置2
03はOFFになると、ストッパ装置200と第1の保
持装置201を上方に移動させ元の位置に復帰させる
(図22(h))。
【0085】ストッパ装置200がOFFとなって所定
時間Cが経過すると、第2の保持装置202がONして
一対の挟持片261,262を通路33から退避させ、
下から2番目の電子部品2bの保持を解除する(図22
(i))。その結果、この電子部品2bはストッパ21
0上に落下して下から1番目の電子部品となり、図22
(b)に示す状態に戻る。このような動作を繰り返すこ
とにより、通路33内の電子部品2を1個ずつ分離して
順次排出し測定部に供給することができる。
【0086】このような構成からなる供給装置において
も、上記した第1の実施の形態と同様に、電子部品2の
モールド部分が破損することがなくデバイスジャムを解
消することができ、電子部品2を1個ずつ分離して測定
部に確実に供給することができる。
【0087】また、本実施に形態においては、ストッパ
装置200、第1、第2の保持装置201,202およ
びスライド装置203の制御装置として、3個のソレノ
イド204,205,206と1個のエアシリンダ20
7を用いているので、駆動源自体の数は増加するが、カ
ム装置81を用いた上記第1の実施の形態に比べて全体
の構造が簡単で部品点数を少なくすることができ、しか
も高速で電子部品2を分離することができる利点があ
る。
【0088】図24(a)、(b)はそれぞれ本発明の
さらに他の実施の形態を示すストッパ装置の要部の構成
図である。図24(a)は、一対の鉄心215,216
の一端部を支軸217によって回動自在に軸支し、他端
部を互いに対向させ、ソレノイド214への通電によっ
て一対の鉄心215,216をばね211に抗して閉方
向に回動させ、ストッパ210を通路から退避させるよ
うにした例、同図(b)は同じく一対の鉄心215,2
16の一端部を支軸217によって回動自在に軸支し、
他端部を互いに対向させ、2つのソレノイド214への
通電によって一対の鉄心215,216をばね211に
抗して閉方向に回動させるようにした例を示す。ソレノ
イド214は、装置固定部側に固定されている。このよ
うな構成においては、ソレノイド214を支軸217に
よって支持していないので、支軸217の負担を軽減す
ることができる。また、このようなストッパ装置200
を上記した第1の保持装置201、第2の保持装置20
2にもそのまま適用することが可能である。その場合
は、一対の鉄心に挟持片をそれぞれ取付け、通常ソレノ
イドをON状態に保持し、一対の挟持片を通路から退避
させるようにすればよい。
【0089】なお、本発明は上記した実施の形態に何等
特定されるものではなく、種々の変形、変更が可能であ
り、例えば垂直な通路33の代わりに所要角度で傾斜し
た通路であってよい。また、図24においては、ソレノ
イド214を1つ設けた例と2つ設けた例を示したが、
その数は任意であり、磁気回路を構成する鉄心215,
216の長さ等によっては何個でも取付けることが可能
である。
【0090】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電子
部品の供給装置によれば、バリのあるモールド型電子部
品であっても所定のタイミングで自動的にかつ確実に供
給することができる。特に、小型で薄形のモールド型電
子部品であっても供給時にモールド部分を破損させるこ
とがない。
【0091】また、ストッパ装置、第1、第2の保持装
置およびスライド装置を所定のタイミングで駆動する制
御装置としてカム装置を用いた発明においては、駆動源
を1個とすることができる。一方、ソレノイド、エアシ
リンダ等の駆動源を用いた発明においては、カム装置を
用いたものに比べて装置全体の構造が簡単で部品点数を
少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る電子部品の供給装置の第1の実
施の形態の一部を破断して示す正面図である。
【図2】 同装置の一部を破断して示す右側面図であ
る。
【図3】 同装置の一部を破断して示す左側面図であ
る。
【図4】 ストッパ装置、カム装置および第1、第2の
保持装置の分解斜視図である。
【図5】 同じくストッパ装置、第1、第2の保持装置
およびカム装置の分解斜視図である。
【図6】 ジャム解消装置の取付構造を一部を破断して
示す平面図である。
【図7】 搬送部材の断面図である。
【図8】 (a)、(b)は弾性部材の取付構造を示す
図である。
【図9】 弾性部材の側面図である。
【図10】 カム装置の動作を説明するための図であ
る。
【図11】 カム装置の動作を説明するための図であ
る。
【図12】 カム装置の動作を説明するための図であ
る。
【図13】 カム装置の動作を説明するための図であ
る。
【図14】 本発明の第2の実施の形態を示す正面図で
ある。
【図15】 ストッパ装置のOFF時における断面図で
ある。
【図16】 ストッパ装置のON時における断面図であ
る。
【図17】 ソレノイドの断面図である。
【図18】 第1の保持装置のON時における断面図で
ある。
【図19】 第1の保持装置のOFF時における断面図
である。
【図20】 第2の保持装置のON時における断面図で
ある。
【図21】 第2の保持装置のOFF時における断面図
である。
【図22】 (a)〜(i)は、ストッパ装置のストッ
パおよび第1、第2の保持装置の一対の挟持片の動作順
序を示す図である。
【図23】 ストッパ装置、スライド装置および第1、
第2の保持装置の動作タイミングを示す図である。
【図24】 (a)、(b)はそれぞれ本発明のさらに
他の実施の形態を示すストッパ装置の要部の構成図であ
る。
【図25】 (a)、(b)は従来の供給装置における
電子部品の分離動作を示す図である。
【符号の説明】
2…電子部品、2a…下から1番目の電子部品、2b…
下から2番目の電子部品、31…基台、33…通路、3
4…搬送部材、36…ジャム解消装置、75…ストッパ
装置、76…第1の保持装置、77…第2の保持装置、
78…スライド装置、79,80…支持装置、81…カ
ム装置、85…スライド部材、91…回動部材、92…
ストッパ、94…カムフォロア、95…ばね、100…
ガイド部材、101a,101b…スライダー、10
8,109…挟持片、111,112…カムフォロア、
113…ばね、121…ガイド部材、122a,122
b…スライダー、133,134…保持装置、135,
136…カムフォロア、137…ばね、141…エアシ
リンダ、142…カム軸、144,145,146…カ
ム、147…部材、149…カム、200…ストッパ装
置、201…第1の保持装置、202…第2の保持装
置、203…スライド装置、204,205,206…
ソレノイド、207…エアシリンダ、210…ストッ
パ、211…引張りコイルばね、214…ソレノイド、
217…支軸、223…支持装置、224…支持部材、
233…スライド部材、240,241…挟持片、24
4…引張りコイルばね、260…支持装置、261,2
62…挟持片、265…支軸、268…引張りコイルば
ね、277…支持部材、280,281…センサ。

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子部品を搬送する搬送部材と、 この搬送部材内を搬送される電子部品の下流側への移動
    を阻止するストッパを有するストッパ装置と、 前記ストッパ装置によって移動を阻止された電子部品を
    挟持する一対の挟持片と、これら一対の挟持片の先端を
    閉方向または開方向に付勢する付勢手段を含む第1の保
    持装置と、 前記ストッパ装置によって移動を阻止された電子部品の
    次の電子部品を挟持する一対の挟持片と、これら一対の
    挟持片の先端を閉方向または開方向に付勢する付勢手段
    を含む第2の保持装置と、 前記ストッパ装置と第1の保持装置とを関係づけて通路
    の下流側に移動させるスライド装置と、 前記スライド装置に設けられ前記第1の保持装置の一対
    の挟持片を電子部品の搬送方向と直交する方向にそれぞ
    れ移動自在に支持する第1の支持装置と、 装置固定部側に固定されて前記第2の保持装置の一対の
    挟持片を電子部品の搬送方向と直交する方向にそれぞれ
    移動自在に支持する第2の支持装置と、 前記ストッパ装置、前記第1、第2の保持装置およびス
    ライド装置を所定のタイミングで制御する制御装置とを
    備え、 この制御装置は、ストッパ装置によって下流側への移動
    が阻止された電子部品を前記第1の保持装置によって保
    持させ、さらに第1の保持装置によって保持された電子
    部品に続く次の電子部品を第2の保持装置によって保持
    させ、次いでスライド装置を動作させて前記ストッパ装
    置および第1の保持装置を一体に下流側へ移動させ、前
    記ストッパ装置のストッパを搬送部材から退避させた
    後、前記第1の保持装置による電子部品の保持を解除さ
    せることを特徴とする電子部品の供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 制御装置は、カム軸に一定の間隔をおいて設けられた複
    数のカムと、前記カム軸を軸方向に移動させる駆動源
    と、前記カム軸の軸方向への移動に伴ってストッパを前
    記搬送部材から徐々に退避させるカムとで構成されたこ
    とを特徴とする電子部品の供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 制御装置は、ストッパ装置を駆動する駆動源と、第1の
    保持装置を駆動する駆動源と、第2の保持装置を駆動す
    る駆動源と、スライド装置を駆動する駆動源で構成され
    たことを特徴とする電子部品の供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 スライド装置は、ストッパ装置の駆動源と第1の保持装
    置の駆動源の略中央を回動自在に軸支する支軸と、この
    支軸を支持する支持部材と、この支持部材を支持する上
    下方向に移動自在な保持部材と、この保持部材を移動さ
    せる駆動源とで構成されたことを特徴とする電子部品の
    供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 第1の保持装置を支持する第1の支持装置は、ストッパ
    装置の駆動源と第1の保持装置の駆動源の略中央を回動
    自在に軸支する支軸とで構成されたことを特徴とする電
    子部品の供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項3記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 第2の保持装置の駆動源は、略中央を支軸によって回動
    自在に軸支され、この支軸は第2の保持装置を支持する
    第2の支持装置を構成することを特徴とする電子部品の
    供給装置。
  7. 【請求項7】 請求項3記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 ストッパ装置の駆動源は、一端が支軸によって回動自在
    に軸支されて他端部が互いに対向し、一方にストッパが
    取付けられた一対の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心を
    回動させる励磁コイルとを備えたことを特徴とする電子
    部品の供給装置。
  8. 【請求項8】 請求項3記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 第1の保持装置の駆動源は、一端が支軸によって回動自
    在に軸支されて他端部が互いに対向し、挟持片がそれぞ
    れ取付けられた一対の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心
    を回動させる励磁コイルとを備えたことを特徴とする電
    子部品の供給装置。
  9. 【請求項9】 請求項3記載の電子部品の供給装置にお
    いて、 第2の保持装置の駆動源は、一端が支軸によって回動自
    在に軸支されて他端部が互いに対向し、挟持片がそれぞ
    れ取付けられた一対の鉄心と、励磁時に前記一対の鉄心
    を回動させる励磁コイルとを備えたことを特徴とする電
    子部品の供給装置。
  10. 【請求項10】 電子部品を搬送する通路を有する搬送
    部材と、 前記通路内に搬送された電子部品の下流側への移動を阻
    止するストッパを有するストッパ装置と、 接近離間自在で通路内に供給された下から1番目の電子
    部品を挟持する一対の挟持片と、これらの挟持片を接近
    する方向に付勢する付勢手段とを有する第1の保持装置
    と、 昇降自在で前記ストッパ装置を保持するスライド部材を
    含むスライド装置と、 前記スライド装置のスライド部材に設けられ前記第1の
    保持装置の一対の挟持片を電子部品の移動方向と直交す
    る方向に移動自在に支持する第1の支持装置と、 接近離間自在で通路内に供給された下から2番目の電子
    部品を挟持する一対の挟持片と、これらの挟持片を接近
    する方向に付勢する付勢手段とを有する第2の保持装置
    と、 前記第2の保持装置の一対の挟持片を電子部品の移動方
    向と直交する方向に移動自在に支持する第2の支持装置
    と、 電子部品の供給時に前記スライド装置と、ストッパ装置
    と、第1、第2の保持装置を所定のタイミングで駆動す
    るカム装置と、を備え、 前記第1の保持装置は、通路への電子部品の供給時にお
    いて一対の挟持片が通路から退避され、電子部品が通路
    に供給されると下から1番目の電子部品を一対の挟持片
    で挟持した後、前記スライド装置によって前記ストッパ
    装置とともに電子部品の供給方向に移動され、前記スト
    ッパ装置のストッパが通路から退避すると一対の挟持片
    による前記1番目の電子部品の挟持を解除するように構
    成され、 前記第2の保持装置は、通路への電子部品の供給時にお
    いて一対の挟持片が通路から退避され、電子部品が通路
    に供給されると下から2番目の電子部品を一対の挟持片
    で挟持し、前記第1の保持装置が前記1番目の電子部品
    の挟持を解除して初期位置に復帰した後前記2番目の電
    子部品の挟持を解除するように構成されていることを徴
    とする電子部品の供給装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の電子部品の供給装置
    において、 ストッパ装置は、スライド装置のスライド部材に回動自
    在に設けられた回動部材と、この回動部材に設けられた
    ストッパおよびカムフォロアと、前記ストッパを通路方
    向に付勢する付勢手段とで構成され、前記ストッパはス
    ライド装置によってストッパ装置が下方へ移動されカム
    装置のカムに前記カムフォロアが当接することにより通
    路から退避されることを特徴とする電子部品の供給装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項10または11記載の電子部品
    の供給装置において、 第1の保持装置を支持する支持装置は、スライド装置の
    スライド部材に設けられたガイド部材と、このガイド部
    材に互いに接近離間する方向に移動自在に設けられた一
    対のスライダーとで構成され、これらのスライダーに第
    1の保持装置の各挟持片がそれぞれ取付けられたことを
    特徴とする電子部品の供給装置。
  13. 【請求項13】 請求項10,11または12記載の電
    子部品の供給装置において、 第2の保持装置を支持する支持装置は、ガイド部材と、
    このガイド部材に互いに接近離間する方向に移動自在に
    設けられた一対のスライダーとで構成され、これらのス
    ライダーに第2の保持装置の各挟持片がそれぞれ取付け
    られたことを特徴とする電子部品の供給装置。
  14. 【請求項14】 請求項10,11,12または13記
    載の電子部品の供給装置において、 カム装置は、駆動源によって通路の長手方向に往復移動
    されるカム軸と、このカム軸の周面に設けられ、通路へ
    の電子部品の供給時において第1、第2の保持装置の一
    対の挟持片を通路から退避した状態にそれぞれ保持し、
    通路内の電子部品の供給時に前記第1、第2の保持装置
    の退避状態を所定のタイミングで順次解除する一対のカ
    ムと、前記カム軸に設けられ通路内の電子部品の供給時
    において前記スライド装置を下方へ移動させるための部
    材と、搬送部材に設けられ前記スライド装置が下方へ移
    動したときストッパ装置のストッパを前記通路から退避
    させるカムと、前記カム軸に設けられ前記ストッパが通
    路から退避した後前記第1の保持装置の一対の挟持片を
    通路から退避させるカムとで構成され、これらのカムお
    よび前記部材に対応してストッパ装置および第1、第2
    の保持装置にカムフォロアをそれぞれ設けたことを特徴
    とする電子部品の供給装置。
  15. 【請求項15】 請求項1〜14のうちのいずれか1つ
    に記載の電子部品の供給装置において、 第1、第2の保持装置の一対の挟持片は、水平面内にお
    いて接近離間する方向に移動自在に配置されていること
    を特徴とする電子部品の供給装置。
  16. 【請求項16】 請求項1〜15のうちのいずれか1つ
    に記載の電子部品の供給装置において、 搬送部材の通路は、略垂直であることを特徴とする電子
    部品の供給装置。
  17. 【請求項17】 請求項1〜16のうちのいずれか1つ
    に記載の電子部品の供給装置において、 電子部品は、モールドされた電子部品であることを特徴
    とする電子部品の供給装置。
  18. 【請求項18】 請求項1〜17のうちのいずれか1つ
    に記載の電子部品の供給装置において、 電子部品はモールドされた小片状の電子部品で、この電
    子部品を第1、第2の保持装置の一対の挟持片がその厚
    さ方向から挟持することを特徴とする電子部品の供給装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100460564B1 (ko) * 2001-07-23 2004-12-08 가부시끼가이샤 산쿄 세이사쿠쇼 물품반송장치

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JP3497703B2 (ja) 2004-02-16

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