JP3749292B2 - 仮名漢字変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、日本語ワードプロセッサなど仮名漢字変換機能を有する文書作成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
仮名漢字変換を行い変換結果が操作者の所望するものでなかった場合、求める表記を得るために、いくつかの次候補選択方法が知られている。ひとつは入力された読み文字列に対し、文節(あるいは単語)の区切り方は変えず、誤っている部分を文節単位などで指定し次候補の選択を行う、いわゆる同音語選択機能である。また、文節(あるいは単語)の区切り方が誤っている場合には、やはり誤っている部分を文節単位などで指定した上で、該文節の伸縮を行って次候補を選択する区切り修正機能などがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術においては、次候補選択をする際の変換対象の範囲を、各装置において定義した仮名漢字変換の内部的な変換単位としているものが多く、一般的に文節や単語と呼ばれる単位になっている場合がほとんどである。したがって、変換対象となる範囲が文節(あるいは単語)単位であることから、操作者が変換結果を修正する際には、常に文節という単位を意識しなければならない。特に、区切りの誤りを修正するような場合には、どの文節に対して次候補選択を適用すべきかの判断が煩わしいことがあるなど、次候補選択作業の効率低下の一因となっている。また、同音語選択においては、部分的には正しい箇所(文字)のある文節であり、一部(例えば途中の一文字だけなど)を修正すればいいような場合であっても、変換単位が文節であるために不必要な部分まで表記が置き換わってしまうという問題がある。例えば「きこうし」という入力に対して「寄稿し」という表記を得たい場合に、次候補の出力順序が「貴公子、寄港し、起工し、帰校し、気孔師、起稿し、寄稿し、…」となっているような場合がこれに相当する。この例であれば、2番目に変換結果として表示される「寄港し」に対して、単語の一部である「港」の部分だけが「稿」に修正されれば所望の表記が得られる。しかしながら、従来技術では「寄港し」全体をひとつの変換単位として扱っており、単語の一部分だけを置き換えるような修正が不可能であった。
【0004】
その他、上述の変換単位は各装置に固有であることから、他の装置を使う場合に文節区間の同定にとまどいを生じるなどの問題点もある。
【0005】
これに対し、操作者が変換結果の修正箇所を指定する際、ある程度自由度をもたせ次候補選択操作の負担軽減を実現する方法が特開平5−35723号に開示されている。ここでは操作者が修正の指定をした文字に対して、装置がその文字を含む文節(あるいは単語)を認識し修正範囲を同定するため、修正箇所の指定操作の負担が軽減されている。しかしながら、上記方法においては、求める表記を得るために、修正指定のなされた文字を含む文節範囲以外も検索しなければならない場合に対応できない。例えば、「きかいかのうぎょうかいし」という入力変換結果が「機械/化膿/業界紙」(以下候補1と呼ぶ。なお、記号「/」は文節の区切りを示すために便宜上挿入したもので実際の表示とは無関係)となり、表記「機械化農業開始」を得るために「化膿」の「膿」の部分が修正指定されたような場合である。いま指定文字「膿」を含む文節「化膿」の同音異語は「可能」「加納」などで、これらの中からは求める表記「農」を検索することはできない。すなわち、正解表記を得るためには「機械化/農業/開始」(以下候補2と呼ぶ)という文節の切れ方の異なる候補の「農業」を検索した上で、「化膿」の「膿」が「農業」の「農」に置き換え可能であることが確認できなければならないからである。これには、候補1の先頭文節「機械」と次文節「化膿」の一部「化」を合わせた文字列が、候補2の先頭文節「機械化」と一致することを確認するといったようなことが更に必要である。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では、次候補選択の範囲は文字単位で指定し、装置においては同音語選択の次候補と区切り修正が必要な次候補とを区別することなく、指定された文字以外の部分の表記と次候補文字列の表記とを比較することで、変換可能な次候補を検索、表示する文書処理装置を提供することを目的とする。
【0007】
上記目的は、読み文字列の入力や漢字かな交じり文字列への変換を指示する入力手段と、入力された読み文字列を漢字かな交じり文に変換する仮名漢字変換手段と、変換結果を表示する表示手段と、仮名漢字変換処理で用いる辞書を記憶する辞書情報記憶手段と、仮名漢字変換結果の漢字かな交じり文字列を格納する変換結果格納手段と、前記表示手段に表示された変換結果に対し次候補選択の要求を行う際に、次候補選択される部分を文字単位で指定する文字指定手段と、前記文字指定手段によって指定された文字に対する次候補を、前記変換結果格納手段から検索する次候補検索手段とを具備し、前記次候補検索手段は、前記文字指定手段によって指定された文字およびその前後部分の文字列に基づき、前記変換結果格納手段に格納された次候補群から、前記文字指定手段によって指定された任意の文字を含む候補を除外して、置き換え可能な次候補を絞り込むことを特徴とする仮名漢字変換装置によって達成される。
【0008】
これにより、操作者に対して文節や単語といった変換単位を意識させることなく、また、文節単位で一度に所望の表記が得られるまで何回も次候補選択を行うといった余分な次候補要求指示を必要としない次候補選択機能が実現できる。とくに、同音語選択なのか変換単位の区切りの修正なのかの判断が必要なくなり、仮名漢字変換後の修正作業の操作性が向上する。
【0009】
また、指定文字の直前までは操作者が確定したものとみなし、指定文字以降のみを変換対象とすることで、指定文字の直前部分などで不必要な変換がなされてしまうといったことがなくなり、より操作仕様の明確な次候補選択機能が実現できる。
【0010】
さらに、指定文字以降に対しては、必要であれば指定文字部分以外も同時に文字の置き換えを行うことで、変換単位の区切りの異なる候補を選択する場合にも操作者が選択の判断をしやすくなる。
【0011】
また、指定文字以降に対する次候補選択も継続して行いやすく、複数の文字において同時に操作者の所望の結果が得られる場合もある。
【0012】
次候補が複数あった場合の出力順序については、かな文字列を変換する際に用いる順序決定処理とは異なる処理方法を用いることで、次候補選択時の出力順を特定のルールで制御することができ操作仕様が明確になる
また、これら複数候補を同時に表示手段に表示することで、操作者の候補選択の効率がよくなる。特に、次候補要求の文字指定手段がペン入力装置のようなポインティングデバイスであれば、次候補を一括表示された中から任意の次候補を直接選択できるようにすることで、次候補要求文字指定と選択候補指定への連続操作がスムーズになり、操作性のよい文書作成装置の実現が可能となる。
【0013】
さらには、本発明の装置では、次候補要求の指定は、装置の変換単位毎ではなく任意の文字単位であるため、変換単位の異なる仮名漢字変換処理機能を有する装置間での次候補選択処理部分の移植性が高い。また、仮名漢字変換における内部的な変換単位が各装置に固有であってもそれによる次候補選択の操作の仕様は影響を受けないことから、操作者に対して操作性の一貫した装置の提供が可能である。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例における装置の基本構成図であり、1は、仮名漢字変換結果などを表示するための出力装置で、CRT、LCDなどからなる。2は、文字列の入力や変換指示、次候補選択指示などを行うための入力装置で、キーボード、ペン入力タブレットなどからなる。3は、装置全体の制御を行うための装置制御部で、CPUなどからなる。4は、仮名漢字変換処理を行うためのプログラムが格納されている変換処理部で、ROMなどからなる。5は、仮名漢字変換処理に用いる単語辞書や各種テーブル類を格納するための辞書記憶部で、ROMなどからなる。6は、仮名漢字変換処理における、辞書検索の情報や変換結果などを一次的に格納するための候補格納用バッファで、RAMなどからなる。7は、次候補選択処理を行うためのプログラムが格納されている候補選択処理部で、ROMなどからなる。8は、次候補選択処理における、次候補表記などを一次的に格納するための候補格納用バッファで、RAMなどからなる。
【0015】
以下では、図2に示す処理フローにしたがい、本発明の実施例における処理の流れを説明する。ただし、読み文字列の入力や読み文字列入力直後の変換処理など、一般的な仮名漢字変換処理に関する部分は処理フローからは省き、次候補選択要求があった場合の処理の流れのみを記述している。
【0016】
通常、入力装置1から入力された文字列に対して、変換処理部4は、辞書記憶部5に格納された単語辞書やテーブル類などを参照して仮名漢字変換処理を行い、変換結果である漢字かな交じり文字列を候補格納用バッファ1に格納する。図3は、実施例における出力装置1上での一表示形態を示した図であるが、いま、入力文字列が図3(a)に示すように「ちゅうごくかいがしけんきゅう」であり、仮名漢字変換を施した結果、最初の変換要求に対して図3(b)に示すように「中国会が試験球」という文字列が得られたものとする。また、この場合に候補格納用バッファ6に格納されている仮名漢字変換の変換結果候補群を図4(a)に示す。ただし、図4は、各候補の表記情報に加えて候補間の位置情報(候補同士のつながり)も格納していることを模式的に表したものである。すなわち、表記「中国」は入力かな文字列「ちゅうごく」の部分を変換した結果であり、これには入力かな文字列「かいが」の部分を変換した結果である「絵画」などの候補が続き得るということであり、表記情報とともに入力かな文字列に対する位置情報(入力文字列に対して何文字目から何文字目までの変換結果に当たるのか)を格納しておくことで実現できる。ここで、本来変換した表記が「中国絵画史研究」であるとすると、「会が」以降の表記が誤っているため、操作者は正しい表記を得るために次候補選択要求を指示することになる。
【0017】
本装置では次候補に変更したい範囲の指定は文字単位で行い、操作者は図3(c)に示すように誤り区間の先頭文字である「会」の部分を指定することになる。なお、図では指定文字部分を斜線で示しているが、出力装置1への実際の表示形態はこの限りではない。また、文字位置を指定するための入力装置2は、キーボードであればカーソルキーなどのキーを割り当てたり、ペン入力タブレットであればペンによる文字位置の指示などが考えられる。次候補の範囲指定がなされ変換要求があった場合、装置は候補選択処理部7を起動する。候補選択処理部7では、まず次候補選択範囲の認識、すなわち、どの文字に対して次候補の要求があったのかを調べる(図2ステップ201)。そして次候補要求のあった文字を取り込み、候補選択処理時に使用するバッファ8の所定の箇所へ格納する。次に、装置は、出力装置1に出力中である変換要求指定位置の直前までの文字列と、図4(a)に示されるような候補バッファ6との比較を行うために、指定位置の直前文字列を取り込み(第2図ステップ202)、バッファ8の所定の箇所へ格納する。
【0018】
実施例では、指定位置「会」の直前文字列である「中国」が取り込まれ、変換要求指定文字「会」が候補バッアァ6に格納されている変換結果のどの部分に相当するかを得るために、直前文字列と候補バッアァ6に格納されている次候補群との比較がなされる。すなわち、図4(b)に示すように、「中国」と表記の異なる、「宙」や「語句」などの候補は直前文字列と不一致であると判断して検索対象から除き、「中国」は候補全体が一致したものとして記憶される。そして、この場合「中国」という文字を部分的に含む候補はないことから、指定文字「会」の位置が決定され、該文字と置き換え可能な次候補の対象としては「中国」に続く可能性のある「絵画紙」「下位が」などが選択されることになる(図2ステップ203)。
【0019】
ここで請求項に記載の装置であれば、変換要求指定文字「会」の直前文字列を確定情報(操作者が所望している表記であった)とみなし、不要な候補である「宙」や「語句」などは除外される。また、現在出力中の「会」を含む「会が」や「会」なども除外される(除外された状態を図4(b)においては2重線で表している)。
【0020】
以上の選別処理の結果、候補バッファ1の次候補群のうち「会」の次候補となりうる文字に対してマーキングを行い(図2ステップ204)、出力可能な次候補の決定を行う(マーキングされた状態を図4(b)においては、「↓」で表している)。実施例では、これにより「会」と置き換え可能な次候補としては「絵画紙」の「絵」や「下位が」の「下」などが見つかる。
【0021】
次候補検索の結果、置き換え可能な次候補が見つかった場合は(図2ステップ205)、次候補の出力順位を決定する(図2ステップ206)。順位の決定は、変換処理部4に記述されている仮名漢字変換処理で用いる優先順位づけのルール、たとえば辞書記憶部5に記憶されている単語の頻度を利用するなどの方法をもう一度繰り返し適用してもよいし、優先順位づけ処理そのものが不必要ならば(たとえば、次候補は検索順としてしまう)省いてもかまわない。
【0022】
また、請求項に記載の装置のように、次候補の順位決定には、先に行った仮名漢字変換処理時とは別の処理方法を用意してもよい。例えば、各候補の文節としての長さをもとにして、一定方向に文節の伸縮がなされるように順位決定するなどである。
【0023】
以上のようにして決定された出力順序に従い、文字「会」と置き換え可能な「絵」「下」「貝」などは、操作者の次候補要求に応じて順次出力装置1に表示される。例えば、「画」「位が」「が」「位」「」「画紙」…(下線部分が指定位置と置き換え可能な文字を示す)のような順に出力順位が決定されると、これらの次候補に関する選別結果がバッファ8に格納され、操作者による指示の入力を待つ状態となる(図2ステップ208)。
【0024】
次候補の出力に関しては、「絵画」の「絵」と「絵画紙」の「絵」など部分的に共通な表記をすべて表示候補とすると、同じ文字が何度も繰り返し表示されるという煩わしさがあるため、これら共通の表記は重複を省くことも考えられる。また、表示形態として、次候補要求の指定位置部分の文字だけを変換可能な文字に置き換えてもよいが、請求項3に記した装置のように、通常は該位置以降の文字列の変更も同時になされた方が操作者に対しても扱いやすい場合が多い。なお、実施例においては、必要ならば指定位置以降の文字列も同時に変更して、出力装置1に表示する方法をとっている。すなわち、図3(d)に示すように、次候補中の「絵画」の「絵」が操作者によって選択された場合、「絵」に続く「画」の部分も併せて変更されるような場合である。このような場合には、置き換え可能な各文字が文節(あるいは単語)の一部なのかを判定した上、必要な範囲を一度に出力装置に表示する。
【0025】
「会」に変わるひとつ目の次候補を表示した後、さらに続けて他の次候補要求があった場合(図2ステップ209)、先に決定した順番にしたがって、次候補を表示していく(図2ステップ206〜208を繰り返す)。なお、他に表示すべき候補がなければ、最初の候補「会」に戻ってもよいし、他の次候補がない旨を表示するなどして操作者に知らせてもよい。
【0026】
装置は、操作者の所望の次候補が見つかる、あるいは、次候補中には見つからなかったことで、指定位置の変更や読み文字列の入力などの次候補選択処理の確定信号に相当する指示を受け取ると(図ステップ210)、指定位置に対する次候補選択処理を終える。その後、他の2部分に対しても引き続き次候補指定がなされれば、装置は図2ステップ201〜210を同様に繰り返すことになる。例えば、図3(e)に示すように更に「試験」の「試」の位置を指定し、次候補要求があった場合では、装置は候補選択処理部7において次候補の選別を行い、図4(c)に示すように変更可能な「紙、誌、史、私、氏」などを選択し、これらの候補を次候補要求に対し順次表示していく。図3(f)に次候補選択処理の結果、「史」の文字が選ばれた様子を示す。なお、図4(c)に示すように、「絵画史」の「史」が選択されることによって、これに後続可能な候補は「研究」のみとなるため「試験」の「験」および「球」の部分の表示も同時に変更されることになる。
【0027】
同様に、実施例において入力文字列が「きこうし」(図6(a))であった場合の、候補格納用バッファ6に格納されている仮名漢字変換処理直後の次候補群の内容を図7(a)に示す。いま、最初の変換結果が「貴公子」(図6(b))であり所望の表記が「寄稿し」であるとすると、操作者は誤っている最初の文字である「貴」の部分の次候補選択から開始する。「貴」の次候補になりうる文字は図7(b)の↓で示す部分であり、例えば次候補の出力順が図7(b)に示されている順序であるとすると、次候補は「寄港し→起工し→帰校→…→起稿し→寄稿し」の順で表示される。この場合、最終的に得たい表記「寄稿し」も変換候補としては最後に表示されるが、現在一般にワープロなどでなされている変換キーによる次候補選択手段では、変換キーの打鍵回数が多くなる。また、請求項1に記載の装置の場合であれば、変換キーを押し続けることで所望の表記が得られるかどうかが最初に分からない。したがって、操作者は最初の次候補要求で表示される「寄港し」に対して「寄」の部分は正しいので、これを確定し(確定のための入力指示は特に必要なく、次候補要求の指定位置を次の文字に移動した場合には確定とするなどで実現できる)、次候補要求の指定位置を「港」に変更する(図6(c)〜(d))。なお、図7(b)および(c)中の二重線を引いた候補は、図4(b),(c)同様、指定された修正対象の文字について次候補の検索、絞り込みを行った結果、不要となったもの(次候補の対象から外れた候補)であり、修正指定文字の直前文字列などの確定情報にもとづき随時次候補の絞り込みが行われていく様子を示している。図7(c)は、更に続けて次候補要求がなされた場合の次候補バッファ群の内容を示したものであり、直前までの表記が「寄」であり、且つ「寄港し」以外の候補だけに次候補が絞り込まれた様子である。「寄航し」「寄稿し」が置き換え可能な次候補となり、その他の候補は棄却されることとなる。出力装置1には図6(e)および(f)に示すように、「航」「稿」が順次表示され、操作者は所望の表記である「稿」を得て次候補選択操作を終える。この例で示すように、仮名漢字変換単位である文節(あるいは単語)の途中文字(「寄稿し」の「港」など)に対しても、文字単位で次候補選択要求が可能であり、次候補要求指定の自由度が高い操作性の向上した文書処理装置が実現できる。
【0028】
なお、上記実施例においては、あらかじめ入力文字列に対する変換結果の表記をすべて生成した上で次候補の検索を行っているが、次候補表記の生成、保持の方法はこの限りではない。例えば、次候補群の表記の生成は修正要求がなされた後、修正位置の前後の必要文字列を逐次生成しながら、候補の検索を行うといった方法も考えられる。また、同実施例では修正指定文字の直前までの表記を操作者が確定したものとして、指定文字の次候補検索の絞り込みに利用しているが、これは逐次、修正作業を行う場合の修正文字の指定方向に依存するものである。したがって、入力文字列に対する変換結果を後方より修正するような装置であれば、修正指定文字の直後を確定情報とするといった方法も考えられ実施例に限られるものではない。
【0029】
次に、請求項に記載の発明の一実施例において入力文字列が「ちゅうごくかいがしけんきゅう」であった場合の、出力装置1上の表示画面の例を図5(a)〜(f)に示す。すなわち、図5(a)は入力文字列「ちゅうごくかいがしけんきゅう」が入力された直後の状態を示しており、図5(b)は仮名漢字変換処理を行った結果「中国会が試験球」という表記が第一位候補として決定され、出力装置1に出力された状態を示している。なお、図5(b)中の斜線部分は図3(b)〜(f)同様、次候補要求を行いたい文字部分を指定するための一表示形態であり、図5(c)〜(f)においても同様である。以下、図5(c)は、文字「会」に対して次候補要求がなされた直後の出力装置1の様子を示し、第5図(d)は、次候補として「会」のかわりに「絵」が操作者によって選択され、あわせて「画」(「絵」が「絵画」の一部分であることは候補格納用バッファ6内を検索した際にわかるため)の部分も修正された様子を示す。
【0030】
なお、図5(c)中の矩形で囲まれた部分は、ある文字に対して次候補要求がなされた場合に、表示画面中の変換結果周辺に新たに設けられ、その中に次候補群の表示がなされることを示している。また、同図中の記号「⇒」は次候補中のどの候補が選択対象になっているかを示すものであり、更に次候補文字列の表示中、太字部分が次候補要求文字と置き換え可能な文字であることを示している。これらは図5(e)〜(f)についても同様である。また、図5(e)は、引き続き文字「試」に対して次候補要求がなされた直後の出力装置1の様子を示し、図5(f)は、次候補として「試」のかわりに「史」が選択され、あわせて「研究」(候補格納用バッファ6を検索した際に「史」は「絵画史」の一部であり、また「絵画史」に続き得る候補は「研究」であることがわかるため)の部分も修正された様子を示す。以上、図5(a)〜(f)では、次候補要求の指定を行った文字に対して、それと変更可能な候補を一括して出力装置1に表示する請求項2に記載の発明の一実施例における出力装置1上での表示形態の具体例を示した。なお、次候補要求範囲の指定方法や次候補の選別部分などの処理は請求項1と同様である。また、この例では、操作者の次候補選択時の負担をより軽減するため、変更可能な文字の前後の文字列も同時に出力しているが、各候補に関しての出力すべき範囲や形態はこの例に限られるものではない。次候補の一括表示方法に関しても、実施例においては変換結果周辺に表示エリアを設けているが、出力装置1の表示画面最下段に表示する方法があるなど表示形態については実施例に限定されるものではない。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明においては、仮名漢字変換結果を所望の表記に修正する際、同音語選択や文節の区切り修正などの区別なく単一の次候補選択操作で表記の修正が可能であり、該修正操作の仕様は仮名漢字変換における内部的な変換単位に依存しない文書処理装置の実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における装置の基本構成図である。
【図2】上記実施例の処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】上記実施例における出力装置への表示形態を示す図である。
【図4a】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【図4b】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【図4c】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【図5】上記実施例における出力装置への表示形態を示す図である。
【図6】上記実施例における出力装置への他の表示形態を示す図である。
【図7a】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【図7b】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【図7c】上記実施例における次候補選択処理での候補群の格納形態を表す模式図である。
【符号の説明】
1、 出力装置
2、 入力装置
3、 装置制御部
4、 変換処理部
5、 辞書記憶部
6、 候補格納用バッファ1
7、 候補選択処理部
8、 候補格納用バッファ2

Claims (6)

  1. 読み文字列の入力や漢字かな交じり文字列への変換を指示する入力手段と、
    入力された読み文字列を漢字かな交じり文に変換する仮名漢字変換手段と、
    変換結果を表示する表示手段と、
    仮名漢字変換処理で用いる辞書を記憶する辞書情報記憶手段と、
    仮名漢字変換結果の漢字かな交じり文字列を格納する変換結果格納手段と、
    前記表示手段に表示された変換結果に対し次候補選択の要求を行う際に、次候補選択される部分を文字単位で指定する文字指定手段と、
    前記文字指定手段によって指定された文字に対する次候補を、前記変換結果格納手段から検索する次候補検索手段とを具備し、
    前記次候補検索手段は、前記文字指定手段によって指定された文字およびその前後部分の文字列に基づき、前記変換結果格納手段に格納された次候補群から、前記文字指定手段によって指定された任意の文字を含む候補を除外して、置き換え可能な次候補を絞り込むこと
    を特徴とする仮名漢字変換装置。
  2. 前記次候補検索手段は、前記変換結果格納手段に格納されている文節の区切り方の異なる候補も含めて置き換え可能な候補を絞り込むことを特徴とする請求項1記載の仮名漢字変換装置。
  3. 前記次候補検索手段において、前記文字指定手段によって指定された文字の直前部分までの文字列を確定文字列として扱い、
    前記文字指定手段によって指定された任意の文字と置き換え可能な次候補の絞り込みを行うこと
    を特徴とする請求項1もしくは2に記載の仮名漢字変換装置。
  4. 前記次候補検索手段によって検索された次候補を、前記文字指定手段によって指定された文字と置き換えて前記表示手段に表示する際に、
    指定された文字以外の部分も同時に、前記検索された次候補に応じた他の文字に置き換えること
    を特徴とする請求項1もしくは2に記載の仮名漢字変換装置。
  5. 前記文字指定手段によって指定された任意の文字に対して、複数の次候補が検索された場合には、
    前記仮名漢字変換手段に含まれる候補の優先順位づけの方法とは異なる方法により検索された次候補間の優先順位づけを行うこと
    を特徴とする請求項1もしくは2に記載の仮名漢字変換装置。
  6. 前記文字指定手段によって指定された文字の次候補を、
    前記表示手段に一括して表示することを特徴とする請求項1もしくは2に記載の仮名漢字変換装置。
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