JP3748379B2 - 発言支援方法及び装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に会話可能なシステムにおいて、利用者の会話を促進する技術に関する。
本発明において、チャットシステムとは、チャットサーバと複数のチャットクライアントとから構成され、複数のチャットクライアントが互いに同一の空間を共有して同時に会話可能なシステムをいう。
【0002】
チャネルとは、前記チャットシステムにおいて、チャットクライアントにより共有される仮想空間を言う。
チャネルのモードとは、IRC(Internet Relay Chat)において用いられる、チャネルを特徴付けるための属性である。
【0003】
【従来の技術】
近年、インターネットの急速な普及に伴い、ユーザ間で情報端末を利用した共同作業が盛んに行われるようになってきている。例えば、複数のユーザがチャットシステムを用いてチャネル内で会話を行うことにより、チャネルという電子的な会議室における会議が可能である。
【0004】
チャットシステムにおいては、ユーザは、発言しようとする内容を入力してリターンキーを押すことにより、参加しているチャネル内での発言を容易に行うことができる。ユーザは、あたかも通常の会話と同じような感覚で他のユーザと会話できるため、気軽に発言できる。しかも、チャットシステムにおいては、ユーザが発言した内容は他のユーザの情報端末上で即座に表示される。従って、1対1の会話のみならず3人以上のユーザ間での会話が可能であり、1対多の質疑応答のような形態の会話を行うことができる。さらに、会話が文字データの送受信により行われるため、議事録など会話内容の記録を作成することが容易である。このようなチャットシステムにおいては、ユーザは同時に複数のチャネルに参加している場合がある。通常、複数のチャネルに参加している場合、いずれかのチャネルに注目しており、そのチャネルに対して発言を行うことが多い。注目している発言先チャネル以外のチャネルについては、他のユーザの発言内容が画面上に表示され、ユーザは他のチャネルにおける会話内容を知ることができるようになっている。また、発言先チャネルの変更は容易であり、他のチャネルに発言したくなった場合には、いつでもその他のチャネルを発言先チャネルに切り替えることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述の状態では、ユーザは、他のチャネルにおける会話内容を見ているうちに、発言先チャネルの変更を忘れたままで、他のチャネルの会話内容に応じた発言を発言先チャネルにしてしまうことがある。前述のように、ユーザにより入力された発言内容は、ユーザがリターンキーを入力することによりそのままチャネル内に発言される。その結果、ユーザは、発言先チャネルでの会話内容にそぐわない発言をしてしまう場合がある。発言内容がたまたまおかしくないような発言であっても、その発言先チャネルに上司や見知らぬ人が参加している場合、友達同士で会話するような言葉遣いでは不適当である。
【0006】
現状のチャットシステムにおいては、前述の問題以外にも、以下に例示するようないくつかの問題点がある。すなわち、1つのチャネルにおいて複数の話題に関する発言が進行している場合、以前に行われた発言のうちどの発言に対する発言なのかが分かりにくい。
前回の発言から長時間あけて発言する場合、即座に応答する場合と同じように発言するのでは、他のユーザに分かりにくいことがある。
【0007】
使用言語が互いに異なるユーザ間で会話する場合、相手の使用言語に合わせて発言することはユーザに負担をかけ、活発な会話の障壁になる。
チャットクライアントによっては、ユーザによる特定のキーワードの登録を受け付けることができる。登録されたキーワードを含む発言が他のユーザからあった場合、チャットクライアントは何らかの形でキーワードが発言されたことをユーザに対して通知する。例えば、チャットのウインドウが閉じていてもウインドウを開いたり、メッセージを出力するなどである。しかし、発言するユーザとしては、相手を刺激したくない場合も多い。
【0008】
本発明は、チャットシステムなどを用いて他のユーザとリアルタイムで会話するユーザの発言を的確化することを支援し、ネットワーク上における円滑なコミュニケーションを促進することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本願第1発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は、下記の手段を備えている。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段、
・所定の分類に基づいて分類されたユーザの識別子が蓄積された第2蓄積手段。
【0010】
この装置において、前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内において所定の分類に属するユーザ数が所定の範囲であることが蓄積されている。前記判断手段は、前記第2蓄積手段の分類されたユーザに基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを判断する。
複数のユーザが、通信装置としてチャットクライアントを用い、チャットサーバを介して会話するチャットシステムを例に取り説明する。準備する条件は、所望により適宜設定可能である。例えば、”入力された発言内容が30行以上であること”や、”社外サーバに対して社内ネットワークのURL(Uniform Resource Locator)を発言しようとしたこと”を条件に設定することが挙げられる。
【0011】
第1蓄積手段に蓄積する条件及び各条件に対応する処理は、所望により適宜設定可能である。前記取得手段は、第1蓄積手段に蓄積されている条件及び処理に応じ、必要な情報をチャットクライアントから取得する。最低限必要となるネットワーク情報は、発言が行われたチャネル名であるが、設定されている条件や処理に応じて取得するネットワーク情報は様々に変化する。
【0012】
前者の条件に対する処理としては、発言内容が記載されたウェブページを作成し、ウェブページのURLを発言内容としてチャットクライアントに送出することが挙げられる。チャットクライアントに送出されたURLは、発言があったチャネル内に、チャットにおける通常の発言と同様に送信される。後者の条件に対する処理としては、入力された発言内容をそのまま送信するか否かをユーザに確認し、ユーザからの応答に応じて発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止することが挙げられる。チャットクライアントに送出された発言内容は、発言があったチャネル内に、チャットにおける通常の発言と同様に発言される。
【0013】
前者の条件及び処理に応じて取得するネットワーク情報は、発言内容及び発言があったチャネル名である。後者の前者の条件及び処理に応じて取得するネットワーク情報は、例えばチャットサーバのドメイン名及びユーザ端末のドメイン名と、発言内容である。入力された発言がサーバに送信される前に、これらのネットワーク情報に基づいて前記条件に該当するか否かが判断され、前述の処理が行われる。いずれの条件にも該当しない場合、入力された発言内容はそのままチャットクライアントに送出される。
【0014】
前述のチャットシステムの例では、発言先のチャネル名及び発言内容が少なくともネットワーク情報として取得される。例えば、前述の条件”入力された発言内容が30行以上であること”が設定されている場合を考える。判断手段は、発言が前記条件に該当するか否かについて、取得された発言内容に基づいて判断可能である。前記実行手段は、元の発言先であるチャネルをチャットクライアントに通知し、URLに変換した発言内容またはそのままの発言内容をチャットクライアントに送出する。
【0015】
判断手段は、取得するネットワーク情報に基づいて、入力された発言が条件を満たしているか否かを判断する。実行手段は、判断基準の条件に応じて発言に対する処理を行う。例えば、判断手段が、”発言内容が30行以上である”という条件に該当すると判断したとする。実行手段は、発言内容が記載されたウェブページを作成し、チャットクライアントにはウェブページのURLを送出する。逆に発言内容が30行を超えない場合、実行手段は、チャットクライアントから取得した発言内容をそのままチャットクライアントに送出する。
【0016】
所定の分類としては、例えば、”知らない人”、”上司”、”無視する人”などが挙げられる。蓄積される条件としては、例えば”知らない人が5人以上いること”が挙げられる。この条件に該当するか否かを判断するためには、例えば、ユーザにより”知っている人”を前述の第2蓄積手段に登録しておく。
条件に該当する場合、実行手段は、例えば”知らない人が5人以上います。”などの確認メッセージを表示し、そのままの発言内容を送信するかどうかをユーザに確認する。実行手段は、確認メッセージと共に発言内容を表示したり、発言内容の変更を受け付けたりしても良い。実行手段は、前記通知へのユーザの応答に従い、発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止する。
【0017】
なお、チャットシステム上で”チャネルオペレータ”などの所望の分類を設定し、取得手段により各ユーザの分類をチャットクライアントから取得することも可能である。
本願第2発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は下記の手段を備えている。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段、
・前記通信装置が通信中のネットワークの属性であって、前記通信装置から前記ネットワークにデータを送信できるか否かを定義する及び/または前記ネットワークに参加可能な利用者を制限するネットワーク属性が蓄積された第2蓄積手段。
【0018】
この装置において、前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワークが所定の属性を有することが蓄積されている。前記判断手段は、前記第2蓄積手段に蓄積された送信先ネットワークの属性に基づいて、前記条件に該当するか否かを判断する。
蓄積される条件としては、例えば、”チャネルが前述のread onlyのチャネルであること”が挙げられる。"read only"か否かを判断可能にするためには、チャネルの属性が前記第2蓄積手段に登録されていることが必要である。
【0019】
蓄積された条件に該当する場合、実行手段は該当した条件をユーザに通知する。例えば、実行手段は、”read onlyのチャネルです。”などの確認メッセージを画面上に出力する。実行手段は、前記通知へのユーザの応答に従い、発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止する。
なお、"Invite only"や、"Private channel"などのチャネルのモードのように、チャットシステム上で属性を設定可能にすることも考えられる。ただし、チャネルのモードを判断するためには、前記取得手段によりチャネルのモードをチャットクライアントから取得しておく必要がある。
【0020】
本願第3発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は下記の手段を備えている。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段、
・前記ネットワーク内における最新の発言時刻を、前記ネットワークに関連づけて蓄積する第2蓄積手段。
【0021】
この装置において、前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内における最新の発言から所定時間が経過していることが蓄積されている。前記判断手段は、前記送信先ネットワーク内における最新の発言時刻に基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを判断する。
蓄積される条件としては、例えば、”最新の発言から15分以上経過していること”が挙げられる。但し、前記取得手段により、チャネル内で発言がある毎に、チャネル毎の発言時刻を取得し、記憶しておく必要がある。
【0022】
前記条件に該当する場合、実行手段は、例えば”前回の発言から15分以上経過しています。”などの確認メッセージを出力する。その後、実行手段は、前記通知へのユーザの応答に従い、発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止する。
本願第4発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は下記の手段を有している。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段。
【0023】
この装置において、前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象に通信アドレスが含まれる場合、前記送信対象の送信先ネットワークと前記通信アドレスとが異なるコンピュータネットワークに属することが蓄積されている。前記判断手段は、前記通信装置のドメイン名と、前記送信先ネットワークを提供する情報端末のドメイン名とに基づいて、前記送信対象が前記条件を満たすか否かを判断する。
【0024】
蓄積される条件としては、例えば、”社外のチャットサーバに対し、社内ネットワークのURLを発言すること”が挙げられる。この場合、判断手段は、ユーザ端末のドメイン名とチャットサーバのドメイン名とを前記取得手段により取得し、両者を比較して条件に該当するか否かを判断する。
前記条件に該当する場合、実行手段は、例えば”社内URLを社外に発言しようとしています。”などの確認メッセージを出力する。その後、実行手段は、前記通知へのユーザの応答に従い、発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止する。
【0025】
本願第5発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は下記の手段を有している。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段、
・所定の単語間の関連度が記述された相関テーブルを蓄積する第2蓄積手段。
【0026】
この装置において、前記第1蓄積手段には、送信対象の送信先である前記ネットワーク内の雰囲気になじまない送信内容であることが条件として蓄積されている。前記判断手段は、前記相関テーブルに基づいて過去の通信内容と前記送信対象の内容との関連度を求め、前記求めた関連度と所定の基準値とを比較して前記送信対象が前記条件を満たすか否かを判断する。
【0027】
蓄積される条件としては、例えば、”過去の発言との関連度が所定の基準値に満たないこと”が挙げられる。但し、過去の発言との関連度を算出するために、例えば、単語同士の関連度を登録した相関テーブルを作成しておく。相関テーブルは、トピック毎に作成されていることが好ましい。相関テーブルがトピック毎に作成されている場合は、前記取得手段によりチャネルのトピックを取得しておく。
【0028】
判断手段は、トピックと相関テーブルとに基づいて、過去の発言と入力された発言との関連度を算出する。実行手段は、例えば”チャネルの雰囲気に合わない発言です。”などの確認メッセージを出力する。その後、実行手段は、前記通知へのユーザの応答に従い、発言内容をチャットクライアントに送出または送出を中止する。
【0029】
本願第6発明は、複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置を提供する。この装置は下記の手段を有している。
・前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段、
・少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段、
・前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段、
・前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段。
【0030】
この装置において、前記第1蓄積手段には、条件として、過去の通信内容における特定の言語の使用率が所定範囲にあることが蓄積されている。前記判断手段は、特定の言語の開始及び終了を示す識別子に基づいて、前記言語の使用率を判断する。
蓄積される条件としては、例えば、”日本語での発言率が50%以下であること”や”英語での発言率が50%以上であること”が挙げられる。但し、前記取得手段により、発言内容及び発言対象のチャネルを取得しておく。
【0031】
前記判断手段は、例えば日本語の開始と終了を示すフラグを参照することにより、日本語の発言か否かを識別可能である。実行手段は、前記条件に該当する場合、発言内容を例えば日本語から英語に翻訳し、日本語と英語の両方を含む発言内容をチャットクライアントに送出する。
なお、通常の言語識別用アプリケーションを用い、発言に用いられている言語を特定することも可能である。
【0032】
本願第7発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜E段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階、
E;所定の分類に基づいて分類されたユーザの識別子を前記コンピュータに記憶させる段階。
【0033】
このプログラムの前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内において所定の分類に属するユーザ数が所定の範囲であることを前記コンピュータに記憶させる。また前記C段階では、前記E段階で記憶させた分類されたユーザに基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる。
【0034】
前記第1発明と同様の作用効果を奏する。
本願第8発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜E段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階、
E;前記通信装置が通信中のネットワークの属性であって、前記通信装置から前記ネットワークにデータを送信できるか否かを定義する及び/または前記ネットワークに参加可能な利用者を制限するネットワーク属性を、前記コンピュータに記憶させる段階。
【0035】
このプログラムの前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワークが所定の属性を有することを前記コンピュータに記憶させる。また、前記C段階では、前記E段階で記憶させた送信先ネットワークの属性に基づいて、前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる。
前記第2発明と同様の作用効果を奏する。
【0036】
本願第9発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜E段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階、
E;前記ネットワーク内における最新の発言時刻を、前記ネットワークに関連づけて前記コンピュータに記憶させる段階。
【0037】
このプログラムの前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内における最新の発言から所定時間が経過していることを前記コンピュータに記憶させる。前記C段階では、前記送信先ネットワーク内における最新の発言時刻に基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる。
【0038】
前記第3発明と同様の作用効果を奏する。
本願第10発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜D段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階。
【0039】
このプログラムの前記A段階では、条件として、前記送信対象に通信アドレスが含まれる場合、前記送信対象の送信先ネットワークと前記通信アドレスとが異なるコンピュータネットワークに属することを、前記コンピュータに記憶させる。前記C段階では、前記通信装置のドメイン名と、前記送信先ネットワークを提供する情報端末のドメイン名とに基づいて、前記送信対象が前記条件を満たすか否かを前記コンピュータに判断させる。
【0040】
前記第4発明と同様の作用効果を奏する。
本願第11発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜E段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階、
E;所定の単語間の関連度が記述された相関テーブルを、前記コンピュータに記憶させる段階。
【0041】
このプログラムの前記A段階には、送信対象の送信先である前記ネットワーク内の雰囲気になじまない送信内容であることを、条件として前記コンピュータに記憶させる。また、前記C段階では、前記相関テーブルに基づいて過去の通信内容と前記送信対象の内容との関連度を求め、前記求めた関連度と所定の基準値とを比較して前記送信対象が前記条件を満たすか否かを前記コンピュータに判断させる。
【0042】
前記第5発明と同様の作用効果を奏する。
本願第12発明は、複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、下記A〜D段階を実行させるための発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階。
【0043】
このプログラムの前記A段階では、条件として、過去の通信内容における特定の言語の使用率が所定範囲にあることを前記コンピュータに記憶させる。また、前記C段階では、特定の言語の開始及び終了を示す識別子に基づいて、前記言語の使用率を前記コンピュータに判断させる。
前記第6発明と同様の作用効果を奏する。
【0044】
前述の発言支援装置は、前記条件及び処理に応じた、かつユーザに依存する所定のユーザ情報が蓄積された第2蓄積手段と、ユーザからの前記ユーザ情報の入力を受け付け、前記第2蓄積手段に蓄積する登録手段とをさらに備えていてもよい。例えば、”知らない人が5人以上いること。”という条件を判断する場合を考える。この場合、ユーザは、登録手段により、”知っている人”のリストを予め第2蓄積手段に登録しておく必要がある。前記条件を判断する場合、前記取得手段は、チャネルに参加しているユーザのリストを、ネットワーク情報としてチャットクライアントから取得する。判断手段は、第2蓄積手段に登録されている”知っている人”のリストと”チャネルに参加している人”のリストとに基づいて、”知らない人”の数を算出する。
【0045】
また、前述の発言支援装置は、前記条件及び処理に応じた、かつユーザに依存する所定のユーザ情報が蓄積された第2蓄積手段と、前記ネットワークの属性に基づいて前記ユーザ情報を設定し、前記第2蓄積手段に蓄積する登録手段とをさらに備えていてもよい。この場合、前記取得手段は、前記ネットワークの属性であって、前記通信装置から前記ネットワークにデータを送信できるか否かを定義する及び/または前記ネットワークに参加可能な利用者を制限するネットワーク属性を、前記通信装置からさらに取得する。例えばチャネルの属性として、見るだけのチャネルであることを示す"read only"と、発言を行うチャネルであることを示す"read/write"とを予め設定しておく。”read onlyのチャネルへの発言であること”という条件を判断する場合を考える。この場合、ユーザ情報として、参加チャネルの属性を参加チャネルと関連づけて第2蓄積手段に登録しておく必要がある。
【0046】
前記チャネルの属性の登録については、例えば以下の方法が考えられる。前記取得手段は、ネットワーク情報として、発言対象のチャネル、参加中のチャネル及びユーザが今注目しているチャネルを、チャットクライアントから取得する。登録手段は、注目しているチャネルの属性を"read/write"に、その他のチャネルの属性を"read only"に設定する。判断手段は、発言対象のチャネルの属性に基づいて、条件に該当するか否かの判断を行う。もちろん、登録手段によりユーザからの指示を受け付け、チャネルの属性の設定や変更を行うようにしても良い。
【0047】
さらに前述の発言支援装置では、前記取得手段が前記通信装置から取得するネットワーク情報には、少なくとも前記送信対象の送信先であるネットワークを特定する情報及び送信内容が含まれていてもよい。この場合、前記実行手段は、前記送信対象が前記条件を満たす場合、前記該当条件及び送信内容をユーザに通知し、前記通知に対するユーザからの応答に従い、前記送信対象を前記ネットワークに送信または送信を中止するとよい。実行手段は、送信対象が条件に合う場合、例えば確認ウインドウを表示し、該当する条件をユーザに通知する。確認ウインドウ中の”OK”ボタンをユーザが押した場合、実行手段は発言内容をチャットサーバに送信する。しかし、確認ウインドウ中の”キャンセル”ボタンをユーザが押した場合、実行手段は発言内容をチャットサーバに送出することを中止する。
【0048】
前述の発言支援装置においては、前記第1蓄積手段に、条件として、前記送信内容が前記送信対象の送信先ネットワークにおいて他のユーザがキーワードとしている語を含むことが蓄積されていてもよい。この場合、前記判断手段は、前記取得されるユーザの識別子に基づいて前記キーワードのリストを予め作成し、前記作成したキーワードリストに基づいて、前記送信内容に前記キーワードが含まれるか否かを判断するとよい。この装置において、前記取得手段は、前記ネットワークに参加しているユーザの識別子をさらに取得することが好ましい。
【0049】
蓄積される条件としては、例えば、”所定のキーワードを含む発言であること”が挙げられる。但し、所定のキーワードは、予め何らかの手段により第1蓄積手段などに登録されている。例えば、判断手段は、前記取得手段により取得したチャネル内の他のユーザのニックネーム及び本名を、キーワードリストとして第1蓄積手段に格納する。
【0050】
前記条件に該当すると判断されると、実行手段は、例えば発言中のキーワードの適当な位置にスペースを挿入する。キーワードの変換については、発言内容を受け取った他のユーザ端末のチャットクライアントが検出できないように変換すればよく、特に限定されない。変換後、実行手段は、変換された語を含む発言内容をチャットクライアントに送出する。
【0051】
なお、ユーザが登録しているキーワードをユーザ間で通知し合うことも可能である。
前述の発言支援装置では、前記第1蓄積手段に、条件として、前記送信内容が所定のフォーマットでないことが蓄積されていてもよい。前記判断手段は、前記取得手段から取得する送信内容に基づいて、前記取得手段が所定のフォーマットで記述されているか否かを判断することができる。
【0052】
蓄積される条件としては、例えば、”発言内容が30行以上であること”が挙げられる。但し、前記取得手段により、発言内容及び発言対象のチャネル名を予め取得しておく。判断手段は、取得した発言内容の行数をカウントし、判断を行う。
前記条件に該当すると判断されると、実行手段は、例えば予め設定しておいた送信先に発言内容を送信し、ウェブページを作成する。そして、ウェブページのURLを、通信内容としてチャットクライアントに送出する。
【0053】
前述の発言支援装置では、前記第1蓄積手段に、過去の通信内容の任意の一部が選択されていることが条件として蓄積されているとよい。前記実行手段は、前記送信対象が前記条件を満たす場合、前記選択された通信内容に対する応答であることを示す情報を前記送信内容に付加することができる。
例えば、ユーザAの過去の発言が選択され、発言が入力された場合を考える。実行手段は、ユーザにより入力された発言内容の最後尾に、">user-A"等の表記を追加し、チャットクライアントに送出する。また、過去の発言の中の単語”飛行機”が選択されている場合、">飛行機"が発言内容に追加される。
【0054】
【発明の実施の最良の形態】
次に、本発明の発言支援装置について、実施形態例を挙げて具体的に説明する。
<第1実施形態例>
[全体構成]
図1に、第1実施形態例に係る支援装置1の機能ブロック図を示す。図1は、コンピュータネットワークにより接続された複数のユーザ端末A,B,C,Dが、チャットサーバを介してチャット可能であることを示す。ユーザ端末A上では、支援装置1とチャットクライアントとが動作可能である。他のユーザ端末B,C,D上では、支援装置1は動作可能であってもなくてもよく、少なくともチャットクライアントが動作可能である。
【0055】
支援装置1は、ユーザDB2(データベース)、条件DB3、判断部4、実行部5、登録部6及び取得部7を有し、チャットクライアントと共に動作する。チャットクライアントは連携部及びチャットDBを有している。支援装置1は、チャットDBにアクセスして情報を取得可能である。
[チャットクライアント]
チャットクライアントは、ユーザ端末Aの入出力部に他のユーザの発言を表示し、入出力部から入力された発言を表示するとともにチャットサーバに送信する。
【0056】
チャットクライアントの連携部は、ユーザにより入力された発言をチャネルに送信する前に、発言先チャネル名及び発言内容を支援装置1に送出する。また、連携部は、所定の条件に応じて処理された発言を支援装置1から受け取る。連携部によって受け取られた発言は、ユーザにより入力される通常の発言と同様にチャットサーバに送信され、チャネル内の他のユーザの画面上に表示される。さらに、連携部は、チャットクライアントが参加しているいずれかのチャネルにおいて発言が生じたことを、支援装置1に通知する。
【0057】
チャットDBには、チャットクライアントがチャットサーバから取得する所定のチャット情報が蓄積される。チャットDBに蓄積されるチャット情報の一例を図2に示す。チャット情報としては、チャネルに参加することにより自動的にチャットサーバから通知される情報がある。その他に、所定の条件の判断や条件に応じた処理に必要な情報がチャットDBに蓄積される。所定の条件や処理については後述する。
【0058】
例えば、チャットサーバのホスト名は、チャットクライアントがチャットサーバに接続するときに通知される。また、参加者のニックネーム、トピックなどは、チャネルに参加するとサーバから自動的に通知され、且つ変化すると新規な情報が自動的に通知される。
一方、他の参加者の本名は、チャットクライアントからの要求に応じ、チャットサーバから送信されるチャット情報である。要求に応じて送信される他のチャット情報として、例えば、他の参加者が参加している他のチャネル名が挙げられる。図2においては、チャットサーバに関する情報以外の他のチャット情報は、チャネル毎に蓄積されている。
【0059】
その他に、ロボットか否か、1対1のチャットかなどの様々なチャット情報を、チャットクライアントはチャットサーバに要求可能である。要求するチャット情報は、条件DB3に設定された条件及び処理に依る。チャット情報の要求は、連携部を介し、支援装置1により指示される。
[支援装置]
(1)全体構成
判断部4は、連携部から発言先チャネル名及び発言内容を受け取り、発言が所定の条件を満たすか否かを判断する。判断基準となる条件は、条件DB3に蓄積されている。条件の詳細については後述する。また、判断部4は、発言先チャネル名と、発言内容と、所定の条件に該当する発言であると判断した場合は該当した条件とを、実行部5に通知する。
【0060】
実行部5は、判断部4から発言先チャネル名と、発言内容と、該当した条件とを受け取ると、条件に応じた処理を行い、チャネル及び発言内容を連携部に送出する。処理は、条件と対応付けられて条件DB3に蓄積されている。行う処理の詳細については後述する。いずれの条件にも該当しなかった場合は、発言先チャネル名及び発言内容を連携部に送出する。
【0061】
登録部6は、ウインドウを出力し、所定のユーザ情報の入力を受け付け、入力されたユーザ情報をユーザDB2に格納する。登録されるユーザ情報は、条件DB3に蓄積された条件及び処理に応じて変化し、特に限定されない。ユーザ情報の詳細については後述する。
取得部7は、条件DB3にアクセスし、条件DB3に設定されている条件及び処理に必要なチャット情報を取得することを連携部に指示する。また、取得部7は、チャットDBにアクセスし、前記条件の判断及び処理に必要なチャット情報を取得する。さらに、取得部7は、新たな発言があったことが連携部から通知されると、時刻データ取得プログラムルーチンを用いて発言時刻を取得する。そして、取得した時刻を、そのチャネルの最新発言時刻としてチャットDBに書き込む。時刻データ取得プログラムルーチンは、ユーザ端末の内部時計を利用しており、通常ユーザ端末上で動作するオペレーティングシステムにより提供されている。
【0062】
(2)ユーザDB
ユーザDB2には、ユーザに関する所定のユーザ情報が蓄積されている。前述したように、蓄積されるユーザ情報は判断する条件及び条件に応じて行う処理により変化し、特に限定されない。図1の例では、ユーザDB2には、分類リスト及び属性リストが蓄積されている。
【0063】
図3に、分類リストの概念図を示す。分類リストには、ユーザ自身以外の他のユーザの少なくともニックネームが、所定の分類毎に登録される。分類基準としては、”知っている人”、”無視する人”、”上司”などが例として挙げられる。チャットシステムではユーザのニックネームがネットワーク内で唯一性を有するため、分類リストにはニックネームが必要である。ただし、ニックネームに併せて本名など他の情報を登録可能にしても良い。前記分類リストへの登録は、前述したように登録部6を介してユーザが行う。
【0064】
図4に、属性リストの概念図を示す。属性リストには、参加中の各チャネルに対し、"read only"または"read/write"のいずれかの属性が設定されている。"read/write"は、参加中のチャネルに発言を行うことができることを示す。"read only"は、チャネルに発言できず、チャネル内での発言内容を見ることができるだけであることを示す。
【0065】
参加中のチャネルへの属性の設定方法は、特に限定されない。例えば、登録部6は、取得部7を介して参加チャネルリストを受け取る。次いで、登録部6は、現在発言対象のチャネルがある場合には、そのチャネルの属性を"read/write"とし、その他のチャネルの属性を"read only"に設定することが考えられる。この場合であっても、登録部6は、ウインドウを表示してユーザからの入力を受け付け可能であることが好ましい。登録部6により自動的に設定された属性を、ユーザが変更できるようにするためである。
【0066】
(3)条件DB
図5に、条件DB3に蓄積される条件及び各条件に対する処理の例を示す。条件及び処理は、ニーズに応じて様々に設定可能である。発言が条件を満たすか否かの判断は、判断部4により行われる。条件に応じた処理は実行部5により行われる。以下に、設定しておく条件及び処理の例を挙げる。
【0067】
条件1;チャネル内における知らない人の人数が5人以上である。
この条件については、判断部4は、ユーザDB2内の分類リストの”知っている人”に登録されているユーザと、チャットDB内の参加者とに基づいて判断する。条件に該当する場合、実行部5は、図6に示す確認ウインドウを表示する。さらに、実行部5は、該当した条件に応じたメッセージを、確認ウインドウ上に出力する。条件に応じて出力するメッセージとしては、例えば、”知らない人が5人以上参加しています。”等が考えられる。また、実行部5は、確認ウインドウで”OK”ボタンが押されると、発言内容を連携部に送出する。逆に”キャンセル”ボタンが押されると、発言内容の送出を中止する。
【0068】
条件2;チャネルに上司が参加している。
この条件については、判断部4は、分類リストの”上司”に登録されているユーザと、チャットDB内の参加者とに基づいて判断する。条件に該当する場合、実行部5は、前述と同様に確認ウインドウを表示し、押されたボタンに従った処理を行う。但し、確認ウインドウに出力するメッセージは、条件に応じて異なる。例えば、”チャネルに上司が参加しています。”などが考えられる。
【0069】
条件3;チャネル属性が"read only"である。
この条件については、判断部4は、ユーザDB2内の属性リストと、連携部から取得する発言先チャネル名とに基づいて判断する。条件に該当する場合、実行部5は、例えば”このチャネルはread onlyに設定されています。”などのメッセージと共に前記確認ウインドウを表示する。そして、実行部5は、確認ウインドウで”OK”ボタンが押されると、発言内容を連携部に送出する。逆に、”キャンセル”ボタンが押されると、発言内容の送出を中止する。
【0070】
条件4;チャネル内での前回の発言から15分以上経過している。
この条件については、判断部4は、チャットDB内に書き込まれた最新発言時刻と現在の時刻とを比較して判断する。条件に該当する場合、実行部5は、例えば”前回の発言から15分経過しています。”などのメッセージと共に確認ウインドウを表示する。そして、実行部5は、確認ウインドウで”OK”ボタンが押されると、発言内容を連携部に送出する。逆に、”キャンセル”ボタンが押されると、発言内容の送出を中止する。
【0071】
条件5;チャネル内において、日本語以外の発言が発言中の半分以上を占める。
この条件については、判断部4は、発言が日本語の文字コードを含んでいれば、その発言を日本語と見なす。例えば、発言が日本語の開始を示す"0x1B$B"で開始され、日本語の終了を示す"0x1B(B"で終了していれば、その発言は日本語と見なされる。判断部4は、その他の発言を日本語以外と見なす。なお、通常用いられる言語判断アプリケーションを用いて使用言語を特定することにより、日本語か否かの判断を行うことも可能である。使用言語を解析する場合、会話中に頻繁に用いられる外国語表記の単語を解析対象とみなさない処理をすることが好ましい。例えば、"WWW"、"URL"、"PGP"など各言語共通に用いられる単語を登録しておき、解析対象からのぞく。
【0072】
条件に該当する場合、実行部5は、通常用いられる翻訳アプリケーションを起動し、発言内容を所定の言語に翻訳する。そして、翻訳された発言内容と元の発言内容とを共に一つの発言として連携部に送出する。
条件6;予想されるキーワードを含む発言である。
この条件については、判断部4は、条件DB3内に予めキーワードリストを作成しておき、作成されたキーワードリストに基づいて判断する。図7にキーワードリストの概念図を示す。通常、ユーザは、チャットクライアントにキーワードを設定する場合、自己のニックネームや本名を登録することが多い。そこで、判断部4は、チャットクライアントが参加しているチャネルを共有しているユーザのニックネーム及び本名を、予想されるキーワードとしてキーワードリストに登録する。前記ユーザのニックネーム及び本名は、取得部7がチャットDBから取得し、判断部4に送出する。また、いずれかのチャネルを構成するユーザが変化すると、取得部7から判断部4に通知され、キーワードリストが更新される。
【0073】
判断部4は、発言があったチャネルのキーワードリストに基づき、キーワードが発言中に含まれるか否かを判断する。発言にキーワードが含まれる場合、判断部4は実行部5に対し、含まれているキーワードを通知する。実行部5は、キーワードにスペースを挿入するなどの変換処理を発言に施し、変換されたキーワードを含む発言を連携部に送出する。図8に実行部5によるキーワードの変換例を示す。キーワード”富士通太郎”に空白が挿入され、”富士通太 郎”に変換されている。
【0074】
条件7;入力内容が30行以上にわたって記述されている。
この条件については、判断部4は、連携部から取得する発言内容の行数を計算して判断する。条件に該当する場合、実行部5は、予め設定しておいた送信先に発言内容を送信し、発言内容が記載されたウェブページを作成する。前記送信先としては、コンピュータネットワーク上にあり、ユーザ端末と通信可能な情報端末内のディレクトリなどが設定される。送信やウェブページの作成手順は、通常と同様である。実行部5は、ウェブページ作成後、送信先のURLを連携部に送出する。
【0075】
条件8;社外サーバに対し、社内URLを発言しようとしている。
この条件については、判断部4は、まず発言中にURLが含まれているか否かを判断する。発言にURLが含まれている場合、判断部4は、ユーザ端末のホスト名をチャットクライアントから取得し、ドメイン名を得る。ついで、判断部4は、チャットクライアントが接続しているチャットサーバのホスト名を取得部7を介してチャットDBから取得し、ドメイン名を得る。判断部4は、抽出したユーザ端末のドメイン名とチャットサーバのドメイン名とを比較し、両者が異なっていればチャットサーバは社外サーバと判断する。
【0076】
条件に該当する場合、実行部5は、例えば”内部URLを含む発言です。”などのメッセージとともに図6の確認ウインドウを表示する。確認ウインドウで”OK”ボタンが押されると、実行部5は、発言内容を連携部に送出する。逆に、”キャンセル”ボタンが押されると、発言内容の送出を中止する。
条件9;チャネルの雰囲気にそぐわない発言である。
【0077】
この条件については、判断部4は、条件DB3内に予め準備されている相関テーブル及びチャットDBから取得するトピックに基づいて判断する。図9に、トピック群と関連づけて蓄積された相関テーブルの例を示す。図9では、予め予想されるトピックであって、互いに関連がありそうなトピックが、同じトピック群に含められている。
【0078】
相関テーブルは、トピックと関連づけて用意されている。トピックが異なれば、同じキーワードであっても関連度が異なってくるからである。1つのトピックに1つの相関テーブルを対応付けても良い。また、図9に示すように、複数のトピックを含むトピック群と、1つの相関テーブルとを対応付けても良い。相関テーブルには、あるトピックまたはトピック群と関連のありそうなキーワードが、キーワード同士の関連度と共に登録されている。判断部4は、チャネルのトピックに基づいて、どの相関テーブルを用いるかを決定する。ついで、判断部4は、トピックに対する発言の関連度を算出する。
【0079】
図9に示す相関テーブルに基づいて関連度を求める方法の一例を説明する。今、”旅行”、”飛行機”、”温泉”というキーワードが過去の発言中に出現している場合に、キーワード”宿”を含む発言内容を入力したものとする。キーワード”宿”と以前の発言との関連度は、(0.5+0.2+0.7)/3=0.47と算出される。判断部4は、前述のように算出された関連度と予め設定しておいた基準値とを比較し、雰囲気に合う発言か否かを判断する。算出した関連度が基準値を下回る場合、実行部5は、例えば”雰囲気に合わない発言かもしれません。”などのメッセージと共に、図6の確認ウインドウを表示する。
【0080】
条件10;以前に行われたどの発言に対する発言なのかを明示したい発言である。
この条件については、判断部4は、発言の入力があったときに、以前の発言または以前の発言の任意の部分が選択されているか否かを判断する。図10に、どの発言に対する発言なのかが明示された発言の例を示す。条件に該当する場合、実行部5は、入力されている発言の最後に、プロンプトに続いて選択されている発言をしたユーザのニックネームまたは選択部分を付加する。プロンプト及びニックネームなどが付加された発言は、実行部5から連携部に送出され、通常の発言と同様にサーバに送信される。
【0081】
[支援処理の流れ]
(1)支援処理
図11は、本実施形態例に係る支援装置1が行う支援処理の基本的な流れを示すフローチャートである。チャットクライアントがいずれかのチャネルに参加することにより、処理が開始される。
【0082】
まず、ステップS1では、チャットクライアントの連携部が、発言内容の入力を待機する。ユーザにより発言内容が入力されリターンキーが押されると、連携部は、入力された内容及びチャネル名を判断部4に送出する。
ステップS2では、判断部4は、条件1に該当するか否かを判断する。該当する場合はステップS3に移行し、該当しない場合はステップS4に移行する。
【0083】
ステップS3では、実行部5が、条件1に応じた処理を行う。
ステップS4では、判断部4が、チャットクライアントがいずれかのチャネルに参加しているか否かを判断する。チャネルに参加していれば再びステップS1に戻り、発言を待機する状態に戻る。チャネルに参加していなければ、本処理を終了する。
【0084】
ステップS5〜S(x+1)では、判断部4は、条件2〜条件xに該当するか否かを順次判断する。条件に該当した場合は、実行部5が該当した条件に応じた処理を行い、ステップS4に移行する。
前述の処理では、条件1から条件xについて順次該当するか否かを判断する。そして、1つの条件に該当するとその他の条件について判断せず、該当した条件に応じた処理を行う。従って、条件に優先順位を付け、重要な条件から順次判断することが好ましい。但し、複数の条件に該当するか否かを判断し、複数の条件に該当する場合には、該当する全ての条件に対応する処理を行うように処理を行うことも可能である。
【0085】
(2)支援処理の具体例
次に、2つの条件について判断する場合を例に取り、具体的に説明する。図 12は、前記図11に示す支援処理の具体例を示すフローチャートである。条件DB3に設定されている条件として、”チャネル内における知らない人の人数が5人以上であること”(前記条件1)と、”予測されるキーワードを含む発言であること”(前記条件6)との2つを例に取る。チャットクライアントがいずれかのチャネルに参加することにより、以下の処理が開始される。
【0086】
まず、ステップS11では、チャットクライアントの連携部が、発言内容の入力を待機する。ユーザにより発言内容が入力されリターンキーが押されると、連携部は、入力された発言内容及びチャネル名を判断部4に送出する。
ステップS12では、後述する分類処理サブルーチンが実行される。すなわち、判断部4は、発言内容が入力されたチャネル内に知らない人が何人いるかを計算する。
【0087】
ステップS13では、判断部4は、チャネル内に知らない人が5人以上いるか否かを判断する。知らない人が5人以上いる場合はステップS14に移行し、5人未満であればステップS15に移行する。
ステップS14では、後述する確認処理サブルーチンが実行される。すなわち、実行部5が、知らない人が5人以上いることをユーザに通知し、発言をそのまま行うか否かをユーザに確認する。
【0088】
ステップS15では、判断部4が、チャットクライアントがいずれかのチャネルに参加しているか否かを判断する。チャネルに参加していれば再びステップS11に戻り、発言を待機する状態に戻る。
前記ステップS13で判断部4が知らない人が5人未満であると判断すると、ステップS16に移行する。ステップS16では、後述するキーワード処理サブルーチンが実行される。すなわち、判断部4は他のユーザが登録していそうなキーワードが発言に含まれているか否かを判断し、判断に従った処理が行われる。その後、前記ステップS15に移行し、前記ステップS15の処理が行われる。
【0089】
(3)分類処理サブルーチン
図13は、判断部4が行う分類処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すフローチャートにおいてステップS12に移行すると、以下の処理が行われる。
まず、ステップS21では、判断部4が知らない人の数"u"を初期化する。
【0090】
ステップS22では、判断部4は、ユーザDB2内のユーザ分類リストから、”知っている人”リストを読み出す。
ステップS23では、判断部4は、連携部から通知されたチャネルに参加しているユーザのニックネームを、チャットDBから読み出す。
ステップS24では、判断部4は、チャネルの参加者の最初の一人を判断対象として特定する。
【0091】
ステップS25では、前記ステップS24で特定したユーザが、”知っている人”リストに含まれているか否かを判断する。もしも含まれていれば前記ステップS24に戻り、次のユーザを判断対象とする。逆に含まれていなければ、ステップS26に移行する。
ステップS26では、知らない人の数"u"をインクリメントする("u"→"u+1")。
【0092】
ステップS27では、チャネルに参加している全員のユーザについて、知っている人か否かの判断を行ったか否かを判断する。まだであれば前記ステップS24に移行し、次のユーザについて前記判断を繰り返す。全てのユーザについての判断が終了していれば、前記図12のメインルーチンに戻る。
(4)確認処理サブルーチン
図14は、判断部4が行う確認処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すフローチャートにおいて、知らない人が5人以上であると判断されると、以下の処理が行われる。
【0093】
まず、ステップS31では、実行部5が図6の確認ウインドウを表示する。
ステップS32では、実行部5が確認ウインドウに条件に応じたメッセージを表示する。本例の場合、実行部5は、メッセージとして”知らない人が5人以上参加しています。”を表示する。
ステップS33では、実行部5は、確認ウインドウの”OK”ボタンまたは”キャンセル”ボタンのいずれかが押されるのを待機する。また、実行部5は、いずれかのボタンが押されるのを待機している間に、確認ウインドウにおける入力内容の編集を受け付ける。いずれかが押されると、ステップS34に移行する。
【0094】
ステップS34では、実行部5は”OK”ボタンが押されたか否かを判断する。”OK”ボタンが押された場合は、ステップS35に移行する。”キャンセル”ボタンが押された場合は、ステップS36に移行する。
ステップS35では、実行部5は、入力された発言内容を連携部に送出し、確認ウインドウを閉じる。連携部は、受け取った発言内容を、通常の入力された発言内容と同様にサーバに送信する。
【0095】
ステップS36では、実行部5は、入力された発言内容を連携部に送出することを中止し、確認ウインドウを閉じる。
(5)キーワード処理サブルーチン
図15は、判断部4及び実行部5が行うキーワード処理の流れを示すフローチャートである。図12に示すフローチャートにおいてステップS16に移行すると、以下の処理が行われる。
【0096】
まず、ステップS41では、判断部4が、発言が入力されたチャネルにおける予想キーワードリストを、条件DB3から読み出す。今、例えばチャネル#CH1に対する発言が入力されたとする。
ステップS42では、判断部4が、読み出したキーワードのうちの最初のキーワードを、判断対象のキーワードとして特定する。前記図7に示すキーワードリストを例に取れば、まずuser-Bが特定される。
【0097】
ステップS43では、判断部4が、前記特定したキーワードが発言内容に含まれているか否かを判断する。前記キーワードが含まれていれば、判断部4は、含まれていたキーワードを実行部5に通知し、ステップS44に移行する。前記キーワードが含まれていなければ、前記ステップS42に戻り、次の予想キーワードが判断対象のキーワードとして特定される。
【0098】
ステップS44では、実行部5が、通知されたキーワードに空白を挿入し、発言内容中の該当キーワードと空白入りキーワードとを入れ替える。
ステップS45では、読み出した全ての予想キーワードについて、発言内容に含まれているか否かの判断を行ったか判断する。まだであれば再び前記ステップS42に移行し、前記判断を繰り返す。全ての予想キーワードについての前記判断が終了していれば、ステップS46に移行する。
【0099】
ステップS46では、実行部5が発言内容を連携部に送出する。送出される発言内容中に含まれるキーワードは、空白が挿入されている。発言内容にキーワードが含まれていない場合は、入力された内容がそのまま連携部に送出される。その後、前記図12のメインルーチンに戻る。
<他の実施形態例>
(a)前記第1実施形態例においては、キーワードが含まれているか否かの判断を行うために、判断部4によりキーワードリストを作成している。しかし、他の形態も可能である。例えば、ユーザが登録している自己のキーワードを、ユーザ間で交換し、キーワードリストを作成することも考えられる。具体的には、チャットクライアントが参加中のチャネルを共有しているユーザから順次キーワードを取得し、取得したキーワードをキーワードリストに登録する。いずれかのユーザがチャネルから退出した場合は、そのユーザのキーワードをキーワードリストから削除する。
【0100】
(b)前記第1実施形態例においては、条件DB3に設定した条件の判断及び処理に必要な情報のうち、チャットシステム上で設定されていない情報を、ユーザDB2や条件DB3に持たせている。ただし、前記必要な情報をチャットシステム上で設定可能にし、チャットDB内のチャット情報に基づいて前記条件の判断や処理の全てを行うことも可能である。
【0101】
(c)前記第1実施形態例において、判断する種々の条件及び各条件に対する処理は、所望により適宜設定可能である。さらに、通常用いられる、文字入力を支援する外部アプリケーションを使用して発言を支援することも可能である。例えば、スペルチェック、漢字誤変換の修正、タイプミス修正、文法チェック、句読点の変換、かっこの対応修正などを行う外部アプリケーションを、発言の入力と共に起動させる。また、前記確認ウインドウにおける入力内容の編集と共に、前記アプリケーションを起動させることも考えられる。
【0102】
以上のように、本発明を用いれば、コンピュータネットワークを介して会話するユーザの発言が的確化され、ユーザ同士の会話が円滑になり、コンピュータネットワーク上のコミュニケーションを一層促進することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態例に係る支援装置の構成及び機能を示すブロック図である。
【図2】前記図1のチャットDBに蓄積されるチャット情報の一例を示す説明図である。
【図3】前記図1のユーザDBに蓄積される分類リストの概念を示す説明図である。
【図4】前記図1のユーザDBに蓄積される属性リストの概念を示す説明図である。
【図5】前記図1の条件DB内に蓄積される条件及び処理の一例を示す説明図である。
【図6】実行部により表示される確認ウインドウの一例を示す説明図である。
【図7】前記図1の条件DBに作成されるキーワードリストの一例を示す説明図である。
【図8】実行部によるキーワードの変換の一例を示す説明図である。
【図9】予め条件DBに作成されている相関テーブルの一例を示す説明図である。
【図10】どの発言に対する発言であるかを示す表示の一例を示す説明図である。
【図11】第1実施形態例に係る支援装置による発言支援処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】第1実施形態例に係る支援装置による発言支援処理の具体的な流れを示すフローチャートである。
【図13】図12の処理における分類処理の一例を示すフローチャートである。
【図14】図12の処理における確認処理の一例を示すフローチャートである。
【図15】図12の処理におけるキーワード処理の一例を示すフローチャートである。
Claims (12)
- 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、
所定の分類に基づいて分類されたユーザの識別子が蓄積された第2蓄積手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内において所定の分類に属するユーザ数が所定の範囲であることが蓄積され、
前記判断手段は、前記第2蓄積手段の分類されたユーザに基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを判断する、
発言支援装置。 - 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、
前記通信装置が通信中のネットワークの属性であって、前記通信装置から前記ネットワークにデータを送信できるか否かを定義する及び/または前記ネットワークに参加可能な利用者を制限するネットワーク属性が蓄積された第2蓄積手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワークが所定の属性を有することが蓄積され、
前記判断手段は、前記第2蓄積手段に蓄積された送信先ネットワークの属性に基づいて、前記条件に該当するか否かを判断する、
発言支援装置。 - 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、
前記ネットワーク内における最新の発言時刻を、前記ネットワークに関連づけて蓄積する第2蓄積手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内における最新の発言から所定時間が経過していることが蓄積され、
前記判断手段は、前記送信先ネットワーク内における最新の発言時刻に基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを判断する、
発言支援装置。 - 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、条件として、前記送信対象に通信アドレスが含まれる場合、前記送信対象の送信先ネットワークと前記通信アドレスとが異なるコンピュータネットワークに属することが蓄積され、
前記判断手段は、前記通信装置のドメイン名と、前記送信先ネットワークを提供する情報端末のドメイン名とに基づいて、前記送信対象が前記条件を満たすか否かを判断する、
発言支援装置。 - 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、
所定の単語間の関連度が記述された相関テーブルを蓄積する第2蓄積手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、送信対象の送信先である前記ネットワーク内の雰囲気になじまない送信内容であることが条件として蓄積され、
前記判断手段は、前記相関テーブルに基づいて過去の通信内容と前記送信対象の内容との関連度を求め、前記求めた関連度と所定の基準値とを比較して前記送信対象が前記条件を満たすか否かを判断する、
発言支援装置。 - 複数のユーザが互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援装置であって、
前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とが、対応づけられて蓄積された第1蓄積手段と、
少なくとも前記ネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から取得する取得手段と、
前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを判断する判断手段と、
前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークに前記通信装置を介して前記送信対象を送信するか、または送信を中止する実行手段と、を備え、
前記第1蓄積手段には、条件として、過去の通信内容における特定の言語の使用率が所定範囲にあることが蓄積され、
前記判断手段は、特定の言語の開始及び終了を示す識別子に基づいて、前記言語の使用率を判断する、
発言支援装置。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、
E;所定の分類に基づいて分類されたユーザの識別子を前記コンピュータに記憶させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内において所定の分類に属するユーザ数が所定の範囲であることを前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、前記E段階で記憶させた分類されたユーザに基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュ ータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、
E;前記通信装置が通信中のネットワークの属性であって、前記通信装置から前記ネットワークにデータを送信できるか否かを定義する及び/または前記ネットワークに参加可能な利用者を制限するネットワーク属性を、前記コンピュータに記憶させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワークが所定の属性を有することを前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、前記E段階で記憶させた送信先ネットワークの属性に基づいて、前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、
E;前記ネットワーク内における最新の発言時刻を、前記ネットワークに関連づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階では、条件として、前記送信対象の送信先ネットワーク内における最新の発言から所定時間が経過していることを前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、前記送信先ネットワーク内における最新の発言時刻に基づいて、前記送信対象が前記条件に該当するか否かを前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階では、条件として、前記送信対象に通信アドレスが含まれる場合、前記送信対象の送信先ネットワークと前記通信アドレスとが異なるコンピュータネットワークに属することを、前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、前記通信装置のドメイン名と、前記送信先ネットワークを提供する情報端末のドメイン名とに基づいて、前記送信対象が前記条件を満たすか否かを前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、
E;所定の単語間の関連度が記述された相関テーブルを、前記コンピュータに記憶させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階には、送信対象の送信先である前記ネットワーク内の雰囲気になじまない送信内容であることを、条件として前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、前記相関テーブルに基づいて過去の通信内容と前記送信対象の内容との関連度を求め、前記求めた関連度と所定の基準値とを比較して前記送信対象が前記条件を満たすか否かを前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の利用者が互いに同一のネットワークを共有して同時に双方向通信可能な通信装置に用いられる発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;前記ネットワークへの送信対象及び/または前記ネットワークに関する所定の条件と、前記所定の条件毎の前記送信対象に関する処理とを、対応づけて前記コンピュータに記憶させる段階と、
B;少なくともネットワークの識別子及び前記送信対象を前記通信装置から前記コンピュータに取得させる段階と、
C;前記送信対象が前記ネットワークに送信される前に、前記送信対象を取得したタイミングで前記条件のいずれかが満たされるか否かを前記コンピュータに判断させる段階と、
D;前記判断結果に基づいて前記満たされた条件に対応する処理を行うことにより、前記取得した識別子で特定されるネットワークへ前記通信装置を介して前記送信対象を前記コンピュータに送信させるか、または前記コンピュータに送信を中止させる段階と、を実行させるための発言支援プログラムであって、
前記A段階では、条件として、過去の通信内容における特定の言語の使用率が所定範囲にあることを前記コンピュータに記憶させ、
前記C段階では、特定の言語の開始及び終了を示す識別子に基づいて、前記言語の使用率を前記コンピュータに判断させる、
発言支援プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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