JP4425407B2 - 会話送出方法及び会話システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、他のユーザとネットワーク上に設営された仮想空間(以下、単に仮想空間と称する)を共有して同時に会話可能なユーザの会話を支援する技術に関する。
【0002】
本発明において、会話システムとは、複数のユーザが仮想空間を共有して実質的にリアルタイムで文字メッセージ(以下、発言という)を送受信可能であり、前記送受信される発言を表示可能なシステムを言う。
【0003】
IRC(Internet Relay Chat)システムとは、IRCプロトコル(RFC1459)に準拠して構築され、IRCサーバとIRCクライアントとから構成される会話システムを言う。IRCサーバは、チャネル内でIRCクライアントからの発言を他のIRCクライアントに同報する。IRCクライアントは、IRCサーバを介し、他のIRCクライアントと発言の送受信を行う。
【0004】
チャネルとは、IRCシステムにおいて、IRCクライアントが共有する仮想空間を言う。ニックネームとは、IRCシステムにおいてユーザを一義的に特定するための識別子を言う。トピックとは、各チャネルにおける会話の話題を言う。モードとは、チャネルの特性を言う。
【0005】
【従来の技術】
従来、複数ユーザが仮想空間を共有し、テキストベースで同時に会話可能な会話システムが種々提供されている。その一例として、IRCシステムを挙げることができる。IRCシステムでは、トピックと呼ばれる話題毎にチャネルが形成される。ユーザは、興味のあるトピックを有するチャネルに参加し、トピックについて互いに会話する。チャネルへの発言は、文字メッセージを入力してリターンキーを押すことによりなされる。自己及び他のIRCクライアントから発言された文字メッセージは、ディスプレイに表示される。
【0006】
複数のユーザが仮想空間を共有してコミュニケーション可能な他のシステムとしては、電話ネットワーク上のパーティラインサービスやメーリングシステムを挙げることができる。パーティラインサービスでは、3人以上のユーザが電話ネットワーク上の仮想空間を共有し、IRCと同様にリアルタイムに会話を行うことができる。メーリングシステムでは、メーリングリスト宛の電子メールを、複数のメールアドレスに同時に配信することができる。複数のメールアドレスは、メーリングリストで表される仮想空間を共有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、IRCシステムでは、チャネルに参加しているユーザ数が多くなると、たとえ同一チャネル内であっても同時に複数の話題が進行することが多い。その場合、異なる話題に関する発言が混在して表示され、会話が混乱する。また、現在のIRCでは発言対象のチャネルは常に1つに限定されているあるため、ユーザにとって不便な場合が生じている。
【0008】
例えば、以下のような状況が生じる。ある研究部の研究員50名がチャネル#CH1に参加している。研究部内のグループAとグループBとが、同一のテーマで研究を行っている。各グループの研究員は、各グループ内で研究について会話したい。また、他の研究員が会話内容を見られるように、チャネル#CH1内で会話したい。しかし、2つの会話が同じチャネル内で並行して進行し、ディスプレイ上で混在して表示されると、会話が混乱してしまう。他の会話システムでも同様の問題が生ずる。
一方で、前記研究部の別のグループCが、チャネル#meetingにおいて会議しているとする。会議内容が進展したため、グループCは、別チャネル#LABに参加しているグループDにも会議に参加して欲しい。しかし、従来の会話システムでは、グループD内のユーザが自発的にチャネル#meetingに参加しない限り、両グループCおよびDがチャネル#meetingにおける会話を共有することは出来ない。しかも、グループD内のユーザが不在の場合なども考えられ、複数のユーザがそろってチャネル#meetingに参加することが難しい。
【0009】
また、例えば次のようなニーズも考えられる。チャネル#TALKにおいて、有料で参加を許可されたユーザが、芸能人やスポーツ選手などの有名人と会話している。チャネル#TALKの管理者は、所定の時間帯において、チャネル#TALKの内容を他の一般のチャネルに流し、チャネル#TALKの会話をコマーシャルとして活用したい。
【0010】
さらに、IRCなどの会話システムを用いてユーザサポートを行う場合、全てのサポート要員を1つのサポートチャネルに参加させる必要がある。ところが1人の質問者からの問い合わせに対して複数のサポート要員が応答すると、質問者にとっては質問の度に回答者が変化することになりかねない。これでは、質問者に煩雑な印象を与えてしまう。これを避けるためには、複数のサポート要員からの回答を、あたかも一人のサポート要員からの回答のようにユーザに表示することが好ましい。
【0011】
なお、電話を用いたサポートシステムとして、複数のサポート要員が電話の前で待機して問い合わせに応対するシステムは既に行われている。しかし、電話では、1人の回答者で応対しきれない場合に、複数の回答者からの回答をあたかも1人の回答者からの回答のように質問者に感じさせることができない。また、メーリングシステムでは、複数の回答者からの回答を1人の回答者からの回答であるかのように電子メールを作成できても、質問者は質問に対する回答をリアルタイムに入手できない。
【0012】
本発明は、前記ニーズに応え、仮想空間を共有してテキストベースで同時に会話する複数ユーザが複数の話題を共有しつつ混乱なく会話するために、仮想空間における会話を共有及び分離する技術を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本願第1発明は、通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークを複数含み、さらに同一のネットワークを互いに共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な複数の情報端末と、前記情報端末に発言を同報するサーバと、を含む会話システムに含まれる前記サーバが実行する会話送出方法であって、
A:第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を準備し、
B:いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断し、
C:前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する、会話送出方法を提供する。
【0014】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・指定された情報端末からの発言であること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0015】
ここでネットワークとは、例えばチャットシステムのチャネルのように、通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間を指す。
【0016】
IRCシステムを例に取り説明する。例えば、チャネル#CH1に生じた発言の送出先をチャネル#CH2とする。送出条件をキーワード「#CUSTOMER*」とする。チャネル#CH1で発言が生じると、「#CUSTOMER」が含まれているか否かが判断される。含まれていれば、生じた発言は、チャネル#CH2に送出される。従って、チャネル#CH1内の発言のうち、特定のキーワード「#CUSTOMER*」を含む発言のみがチャネル#CH2に送出される。
【0017】
本願第2発明は、通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークを複数含み、さらに同一のネットワークを互いに共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な複数の情報端末と、前記情報端末に発言を同報するサーバと、を含む会話システムであって、条件テーブルと判断手段と送出手段とを前記サーバが備える会話システムを提供する。
【0018】
条件テーブルは、第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する。判断手段は、いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する。送出手段は、前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する。
【0019】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・指定された情報端末からの発言であること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0020】
再びIRCシステムを例に取り説明する。IRCサーバに条件テーブル、判断手段及び送出手段を持たせる。IRCサーバは、所定のチャネル情報及び条件テーブルをチャネル毎に記憶する。各チャネルの条件テーブルには、そのチャネルで生じる発言の送出先と、送出条件とが対応付けられている。判断手段は、チャネルで発言が生じる度に、発言が条件テーブルの送出条件に合致するか否かを判断する。送出条件に合致すると判断されると、送出手段は送出先チャネルに発言を送出する。ユーザは、送出先チャネルに参加すれば特定の発言だけを見ることができ、会話の混乱が防止される。
【0021】
例えば条件テーブルの送出条件に、キーワード「#CUSTOMER*」が登録されている場合を考える。判断手段は、「#CUSTOMER」の文字列で始まる発言である場合、その発言を対応する送出先チャネルに送出すると判断する。
【0022】
また例えば、指定された情報端末からの発言であることを送出条件とする場合、例えば条件テーブルの送出条件に、ニックネーム「user-A; user-B」が登録されている。判断手段は、「user-A」または「user-B」からの発言であれば、発言を送出すると判断する。
【0023】
また例えば、各ネットワークでの発言に持ち点及び持ち点の削減値を設定し、発言の持ち点を削減値だけ削減して求めた新たな持ち点が所定の基準値以上であることを送出条件とする場合、次の例が考えられる。例えば、条件テーブルの送出条件に、1)チャネル#CH1での発言の持ち点が20点及び削減値が15点、2)基準値が0点と設定されている。判断手段は、チャネル#CH1で発言があると、発言が他のチャネルに送出された場合の持ち点を求める。持ち点は、20−15=5点となるので、判断手段は発言を送出すると判断する。また、他のチャネルからチャネル#CH1に送出された発言の持ち点が仮に10点であれば、15点を削減すると基準値を下回る。この場合、判断手段は発言を送出しないと判断する。
【0024】
また例えば、指定された期間内の発言であることを前記送出条件とする場合、条件テーブルに、期間○年○月○時〜△年△月△時が登録されている。判断手段は、前記期間になされた発言であれば発言を送出すると判断する。
【0025】
また例えば、発言の送出元及び送出先の指定が前記送出条件に含まれている場合、送出元及び送出先チャネルをユーザが指定可能な会話システムが挙げられる。
【0026】
本願第3発明は、前記第2発明において、前記ネットワーク間における発言の送出条件の設定を受け付け、条件テーブルに登録する設定手段を前記サーバがさらに備える会話システムを提供する。
【0027】
例えば、IRCクライアントに設定手段を設ける。設定手段は、発言の送出元チャネル、送出先チャネル及び送出条件の設定を受け付ける。条件テーブルをIRCサーバが有している場合、IRCクライアントは、設定された情報を所定の形式の設定コマンドに記述し、IRCサーバに送信する。IRCサーバは、コマンドを解析し、条件テーブルを更新する。ただし、設定コマンドは予め用意しておく。条件テーブルをIRCクライアントが有している場合、設定手段は設定された情報を条件テーブルに書き込む。
【0028】
本願第4発明は、前記第2発明において、第1ネットワークから第2ネットワークに送出される発言の加工条件を記憶する加工条件テーブルと、加工条件に従い送出する発言の加工を行う加工手段とを前記サーバがさらに備える会話システムを提供する。
例えば、チャネル#CH1からチャネル#CH2に発言を送出する場合、加工手段は発言の頭部分にチャネル名#CH1を付加する。逆にチャネル#CH2からチャネル#CH1に発言を送出する場合、加工手段は発言者のニックネームを全て「SUPPORT」に変更する。
【0029】
本願第5発明は、前記第2発明において、発言の加工条件の設定を受け付け、記憶手段に登録する加工設定手段を前記サーバがさらに備える会話システムを提供する。これにより、ユーザは加工条件を指定可能になる。
【0030】
本願第6発明は、前記第2発明において、情報端末が、前記ネットワーク間における発言の送出条件を出力可能な出力手段を備える会話システムを提供する。
【0031】
出力手段は、例えばIRCクライアントに設けられる。条件テーブルがIRCサーバに設けられている場合、出力手段は、前記条件テーブルの内容をIRCサーバから取得して記憶する。取得対象は、IRCクライアントが参加しているチャネルの条件テーブルの内容である。出力手段は、設定に応じ、参加チャネルを表示するチャネルウインドウにチャネル間の関係を表示したり、送出条件を表示したりする。例えば、チャネル#CH1からチャネル#CH2に全ての発言が送出されるとする。出力手段は、チャネルウインドウに「#CH1→#CH2」と表示する。また、出力手段は、矢印をクリックされると、「全ての発言」と表示されたバルーンを表示する。
【0032】
条件テーブルがIRCクライアントに設けられている場合、出力手段は、参加しているチャネルに関し、条件テーブルの内容を条件テーブルから読み出して出力する。
【0033】
本願第7発明は、通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を配信でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能でありかつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置からの発言を、前記ネットワーク内の他の会話装置に同報可能な配信装置であって、条件テーブルと判断手段と送出手段とを備える配信装置を提供する。
【0034】
条件テーブルは、いずれかの情報端末から第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、前記第2ネットワークと対応付けて記憶する。判断手段は、前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する。送出手段は、前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する。
【0035】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・指定された情報端末からの発言であること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0036】
条件テーブル、判断手段及び送出手段をIRCサーバに設けた場合のIRCサーバである。前記第2発明と同様の作用効果を有する。
【0037】
本願第8発明は、複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を送出でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能であり、かつネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置であって、条件テーブルと判断手段と送出手段とを備える会話装置を提供する。
【0038】
条件テーブルは、第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する。判断手段は、前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する。送出手段は、前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している会話装置に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークにも前記発言をさらに送出する。
【0039】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0040】
条件テーブル、判断手段及び送出手段をIRCクライアントに設ける構成である。前記第2発明と同様の作用効果を有する。
【0041】
本願第9発明は、通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を配信でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能でありかつネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置からの発言をネットワーク内の他の会話装置に同報可能な配信装置が下記A〜C段階を実行するための会話制御プログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する段階、
B;いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する段階、
C;前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する段階。
【0042】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・指定された情報端末からの発言であること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0043】
条件テーブル、判断手段及び送出手段をIRCサーバに設けた場合のIRCサーバである。前記第2発明と同様の作用効果を有する。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフロッピーディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0044】
本願第10発明は、複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を送出でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置が下記A〜C段階を実行するための会話制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
A;第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて条件テーブルに記憶する段階、
B;前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する段階、
C;前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する段階。
【0045】
ここで、前記送出条件は、
・指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
・前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
・指定された期間内の発言であること、及び
・発言の送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである。
【0046】
条件テーブル、判断手段及び送出手段をIRCクライアントに設ける構成である。前記第2発明と同様の作用効果を有する。記録媒体としては、前述と同様のものが挙げられる。
【0047】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の会話システムについて、実施形態例を挙げながら具体的に説明する。
【0048】
<第1実施形態例>
図1は、本発明の第1実施形態例に係る会話システムの全体構成図を示す。図1は、IRCシステムを用いて本発明の会話システムを実現する例を示している。IRCシステムは、IRCサーバ1と複数のIRCクライアント2とがインターネット3により接続されて構成される。IRCサーバ1は、各IRCクライアント2からの発言を、同じチャネル内の他のIRCクライアント2に同報する。また、IRCサーバ1は、所定のチャネル情報をチャネル毎にチャネルDB11で管理している。チャネル情報とは、具体的には、チャネル名、トピック、チャネルへの参加ユーザや離脱ユーザ、モード、チャネルの管理者などである。IRCサーバ1は、チャネル情報を管理し、所定のチャネル情報をIRCクライアント2に通知する。IRCクライアント2は、参加チャネルでの発言の送受信を行う。また、IRCクライアント2は、IRCサーバ1から通知される所定のチャネル情報を保持している。IRCクライアント2が保持するチャネル情報としては、チャネル名、トピック、チャネルへの参加ユーザや離脱ユーザなどである。
【0049】
[サーバ]
本実施形態例においては、IRCサーバ1は、前記チャネル情報に加え、所定のチャネル関連情報をチャネルDB11で管理する。また、IRCサーバ1には、判断部12及び送出部13が付加されている。
【0050】
図2は、チャネルDB11に保持されるチャネル関連情報の概念説明図である。IRCサーバ1は、チャネル関連情報として、条件テーブル及びホップテーブルを各チャネル毎に有している。図2(a)は、任意のチャネル#CH1についての条件テーブルの概念説明図である。条件テーブルには、チャネル#CH1内で発言された発言が送出される送出先チャネル名と、送出条件と、表示形式とが対応付けられて記憶されている。表示形式とは、送出条件を視覚的に出力する場合の形式である。後述するように送出条件をディスプレイ上に表示する場合、表示形式に指定されている形式で送出条件が表示される。表示形式の指定がない場合は、指定されている送出条件がそのまま表示される。
【0051】
送出条件として、本実施形態例では、1)無送出、2)全て送出、3)キーワード、4)ニックネームを指定することが可能である。例えば、送出条件に「NULL」を指定すれば、対応する送出先チャネルにチャネル#CH1の発言が全く送出されない。送出条件に「CONTENT *」を指定すれば、チャネル#CH1の発言の全てが、対応する送出先チャネルに送出される。図2では、送出先チャネル#CH2に、チャネル#CH1内の発言が全て送出される。また、送出条件の指定に当たり、いわゆる正規文字を使用しても良い。
送出条件に「キーワード」を指定すれば、指定されたキーワードを含む発言が、対応する送出先チャネルに送出される。図2では、送出先チャネル#CH3への送出条件に、「CONTENT #CUSTOMER*」が指定されている。従って、チャネル#CH1での発言のうち、「#CUSTOMER」で開始される発言が、チャネル#CH3に送出される。
【0052】
送出条件に「ニックネーム」を指定すれば、ニックネームで特定されるユーザからの発言が、対応する送出先チャネルに送出される。図2では、送出先チャネル#CH4への送出条件に、「NICK USER4」が指定されている。従って、ニックネーム「USER4」のユーザからの発言が、チャネル#CH4に送出される。
【0053】
なお、前記送出条件を、複数選択して組み合わせることも可能である。本実施形態例においては、前記送出条件とホップテーブルに設定されている削減数とを組み合わせて発言の送出を行う。また、送出条件は、前記条件に限定されない。例えば、期間の指定を可能にし、指定された期間内の発言を送出することもできる。
【0054】
図2(b)は、チャネル#CH1のホップテーブルの概念説明図である。ホップテーブルには、チャネル#CH1のホップ数の初期値及びホップ数の削減値が設定されている。本実施形態例においては、ホップテーブルをチャネル毎に設ける。ここで、ホップ数は発言の持ち点であり、送出される度に設定された削減値だけ減点される。チャネル#CH1が発言元である場合、発言の新たなホップ数は、初期値から削減値を引いた値である。IRCサーバ1は、新たなホップ数が所定の基準値以下になる場合、発言を送出しない。送出条件に合致する送出先チャネルが多数ある場合でも、通信トラフィックが過度に増加することを防止できる。本実施形態例では0点を基準値とする。ホップ数の削減値や基準値を送出条件で指定可能にすることも可能である。
【0055】
前記チャネル関連情報のうち、条件テーブルの内容は、IRCクライアント2から送信されてくる所定の設定コマンドに基づいて設定される。設定コマンドについては後述する。ホップテーブルの内容は、本実施形態例では、IRCサーバ1がチャネルの作成に応じて自動的に設定する。特定のユーザ、例えばチャネルの管理者が、ホップテーブルを設定可能にしても良い。
【0056】
判断部12は、チャネル内で生じた発言を他のチャネルに送出するか否かを、前記条件テーブルに基づいて判断する。判断部12は、送出すると判断すると、発言内容及び送出先チャネル名を送出部13に通知する。また、判断部12は、条件テーブルの設定コマンドをIRCクライアント2から受け取り、条件テーブルを更新する。さらに、判断部12は、チャネルを構成するIRCクライアント2に変化が生じた場合や、チャネル関連情報が変化した場合、該当チャネルのIRCクライアント2に関連情報を送出部13を介して通知する。
【0057】
送出部13は、判断部12からの通知に応じ、通知された発言内容を送出先チャネルに送出する。また、送出部13は、判断部12からの通知に応じ、チャネル関連情報をIRCクライアント2に通知する。
【0058】
[IRCクライアント]
図1のIRCクライアント2には、設定部21及び関連表示部22が付加されている。設定部21は、前記チャネル関連情報の設定を受け付け、設定内容をIRCサーバ1に送信する。
【0059】
関連表示部22は、所定のチャネル情報に加え、参加チャネルのチャネル関連情報をIRCサーバ1から受信して記憶する。また、関連表示部22は、受信したチャネルの関連情報の表示を制御する。
【0060】
[画面]
(1)チャネル関連情報の設定
次に、前記チャネル関連情報の設定を受け付ける画面例について説明する。図3は、IRCクライアント2により表示される、送出先設定前のチャット画面の一例である。画面には、主チャネルウインドウ31、主会話ウインドウ32、入力ウインドウ33、副会話ウインドウ34、ユーザウインドウ35及びチャネルウインドウ36が表示されている。これらのウインドウは、通常のIRCクライアント2により表示されるウインドウである。主チャネルウインドウ31には、現在ユーザが発言対象としているチャネル(以下、単に主チャネルという)が表示される。主会話ウインドウ32には、主チャネルでの発言が表示される。入力ウインドウ33は、主チャネルへの発言の入力を受け付ける。副会話ウインドウ34には、IRCクライアント2が参加しているチャネルであって、主チャネル以外のチャネル(以下、副チャネルという)での発言が表示される。ユーザウインドウ35は、主チャネルに参加しているユーザのニックネームが表示される。チャネルウインドウ36には、IRCクライアント2が参加しているチャネル名が表示される。今、主チャネル#CHOCOAに、ユーザUSER1-5が参加している。また、副チャネルが#channel1及び#channel2とする。
【0061】
設定部21は、前記ウインドウに加え、関連付けボタン37を表示する。関連付けボタン37を押すと、図4(a),(b)に例示する設定ウインドウが表示される。本例では、ユーザウインドウ35でUSER1, USER3及びUSER4を選択してから関連付けボタン37が押されている。
図4(a)は「チャネル設定ウインドウ」の一例を示す。「チャネル設定ウインドウ」では、ユーザは主チャネルでの発言を送出するチャネルを設定する。送出先チャネルとして、新たなチャネルを設定することもできる。また、副チャネルなど既存の他のチャネルから、送出先チャネルを選択可能にしてもよい。図4では、新たなチャネル#meetingを作成し、送出先チャネルに設定する場合を示している。チャネル設定ウインドウでチャネル名を設定し、「OKボタン」を押すと、図4(b)の条件設定ウインドウが表示される。
図4(b)は「条件設定ウインドウ」の一例を示す。「条件設定ウインドウ」では、主チャネル#CHOCOAからチャネル#meetingへ発言を送出する条件の設定を行う。本実施形態例では、送出条件として、「無送出」、「全て送出」、「キーワード設定」及び「ユーザ選択」を選択可能である。これらの条件を複数選択し、組み合わせることもできる。各条件は、前記条件テーブルにおいて設定可能な送出条件と対応する。ユーザウインドウ35ですでにユーザを選択している場合、「無送出」及び「全て送出」を選択できないようにしてもよい。
「キーワード設定」が選択されると、キーワードを入力するためのキーワードボックス41にカーソルが点滅し、入力を受け付ける。「条件設定ウインドウ」で「ユーザ選択」を選択しても、前記図3のユーザウインドウ35でユーザを選択しても、どちらでもよい。「条件設定ウインドウ」で「ユーザ選択」が選択された場合、主チャネル#CHOCOAの構成ユーザ一覧を表示し、ユーザの選択を受け付けるようにすると良い。
【0062】
図4で「OKボタン」が押されると、IRCクライアント2からIRCサーバ1に設定コマンドが送信される。設定コマンドには、送出元チャネル、送出先チャネル及び送出条件が記述される。図4の例では、前記図3で指定したユーザ以外の条件を設定していない。この場合の設定コマンドの例を示す。
"CREATESUB #CHOCOA #meeting NICK(USER1,USER3,USER4) "
前記設定コマンドは、新たなチャネル#meetingを作成し、チャネル#CHOCOAからチャネル#meetingに対し、「USER1」、「USER3」及び「USER4」の発言を送出するための設定コマンドである。また、チャネル#meetingが既存のチャネルの場合、以下の設定コマンドがIRCサーバ1に送信される。
“RELATION #CHOCOA #meeting NICK(USER1,USER3,USER4)”
前記設定コマンドは、既存のチャネル#meetingを送出先に、チャネル#CHOCOAを送出元に指定し、チャネル#CHOCOAからチャネル#meetingに対し、「USER1」、「USER3」及び「USER4」の発言を送出するための設定コマンドである。設定コマンドを送信した「USER1」のIRCクライアント2は、図5に例示する画面を表示する。
図5は、チャネル#CHOCOAの送出先チャネル#meetingにおける画面例である。主チャネルウインドウ31には、主チャネルとして#CHOCOA.meetingが表示されている。これは、#CHOCOAの送出先チャネルであることを示している。主会話ウインドウ32には、チャネル♯meetingにおける発言が表示される。送出元チャネル#CHOCOAからの送出条件が「ユーザ選択」なので、指定されたユーザからの発言だけが主会話ウインドウ32に表示される。また、ユーザウインドウ35には、チャネル♯meetingの構成ユーザのニックネームが表示される。副会話ウインドウ34には、チャネル♯meeting内で発言された内容がチャネル#CHOCOAにおける発言として表示される。これは、チャネル♯meetingにおける発言がチャネル#CHOCOAに送出されていることを示している。
図6は、前記チャネル#CHOCOA及び#meetingの条件テーブルの概念説明図である。図6(a)は、前記設定コマンドに応じて作成される、送出元チャネル#CHOCOAの条件テーブルである。送出先としてチャネル#meetingが登録されている。また、チャネル#meetingへの送出条件として、図3のユーザウインドウ35で選択されたユーザのニックネームが記述されている。送出条件の表示形式として、「USER1,3,4の発言を送出」が指定されている。
図6(b)は、新たに作成されたチャネル♯meetingの条件テーブルである。この例では、送出先としてチャネル#CHOCOAが、また送出条件として「CONTENT *」が設定されている。従って、チャネル♯meetingにおける発言は、全てチャネル#CHOCOAに送出される。表示形式としては、「全て送出」が指定されている。チャネル#meetingからチャネル#CHOCOAへの送出条件の設定は、ユーザの指示に応じて行っても良いし、#CHOCOAから#meetingへの送出条件に応じて自動的にデフォルト値を設定するようにしても良い。例えば、チャネル#CHOCOAの構成ユーザを指定してチャネル#meetingが作成された場合は、チャネル#meetingからチャネル#CHOCOAへの送出条件のデフォルト値を「CONTENT *」に設定する。
【0063】
次に、図4の「条件設定ウインドウ」で「キーワード設定」を選択した場合を説明する。なお、説明を容易にするため、チャネル#SUPPORTの送出先としてチャネル#CUSTOMERが設定されているとする。また、送出元チャネル#SUPPORTの構成ユーザをSUPPORT1,2,3とする。ユーザがキーワードボックス41にキーワード「#CUSTOMER*」を入力して「OKボタン」を押すと、図7に示す画面が表示される。
【0064】
図7は、キーワードに基づく発言の送出の表示例を示す説明図である。このチャット画面は、送出元チャネル#SUPPORTを主チャネルとしている。チャネル#SOPPORTでの発言のうちキーワード「#CUSTOMER」で始まる発言が、チャネル#CUSTOMERに送出されている。例えば、主会話ウインドウ32で、「SUPPORT3」がキーワード「#CUSTOMER」で始まる発言を行っている。この発言は、副会話ウインドウ34で、チャネル#CUSTOMERでの発言として表示されている。このようにすると、次のような場合に便利である。チャネル#CUSTOMERで顧客の質問を受け付け、チャネル#SUPPORTで複数の対応者が返答内容を検討し、検討中の会話を顧客に知られることなく検討結果だけを顧客に返す。
【0065】
図8(a)及び(b)に、チャネル#SUPPORT及びチャネル#CUSTOMERの条件テーブルを示す。図(a)の#SUPPORTの条件テーブルには、送出先チャネル#CUSTOMERに、キーワード「#CUSTOMER」から始まる発言を送出する設定がなされている。一方、図8(b)の#CUSTOMERの条件テーブルには、送出先チャネル#SUPPORTに、発言を送出しない設定がなされている。
【0066】
(2)チャネル関連情報の表示
図9は、チャネル関連情報が表示されたチャネルウインドウ36である。IRCクライアント2がIRCサーバ1からチャネル関連情報を取得すると、チャネルウインドウ36にチャネル関連情報が表示される。図9(a)は、前記図5のチャネルウインドウ36の拡大図である。このチャネルウインドウ36には、図6に示すチャネル関連情報に基づいて、チャネル#CHOCOAとチャネル#meetingとの関係が表示される。例えば#meetingから#CHOCOAの方向へ両者間の線をなぞると、バルーンが表示される。バルーンには、#meetingから#CHOCOAへの発言の送出条件が記述されている。また、両者間の線上の#CHOCOA寄りにカーソルを持ってくると、#CHOCOAへの送出条件を記述したバルーンが表示されるようにしてもよい。
【0067】
図9(b)は、関連表示部22により表示される、送出条件の他の表示例を示す。図9(b)では、前記図8に示すチャネル関連情報に基づいて、送出条件が表示されている。本例では、矢印上にポインティングデバイスを持ってくることにより、送出条件がバルーン中に表示される。
【0068】
この他に、送出元チャネルと送出先チャネルとを上下に並記し、両者を矢印や線で結んで関係を表示するなど、様々な表示形態が可能である。送出条件の他に、ホップテーブルの内容を表示するようにしても良い。その場合、IRCクライアント2は、参加チャネルのホップテーブルの内容を適当なタイミングでIRCサーバ1から取得し、記憶しておく。
なお、チャネルの表示は、関連表示部22により制御される。具体的には、関連表示部22は、送出条件に基づいて、IRCクライアント2が構成ユーザに含まれていないチャネルを表示しないように制御可能である。例えば、図9(a)において、チャネル#CHOCOAを構成するがチャネル#meetingを構成しないIRCクライアント2「USER2」の関連表示部22は、チャネル#meetingを表示しない。
【0069】
また、関連表示部22は、IRCクライアント2が構成ユーザに含まれているかいないかに関わらず、チャネル間の関連を全て表示することもできる。さらにその場合、IRCクライアント2が構成ユーザに含まれているか否かを併せて表示することも可能である。例えば、IRCクライアント2が構成ユーザであるチャネルと構成ユーザでないチャネルとを、フォントの色やスタイル、サイズなどを変えて区別可能に表示することが挙げられる。表示されているチャネルで発言したい場合の操作は、副チャネルを主チャネルにする通常の手続と同様である。
【0070】
[処理の流れ]
(1)サーバ
(1−1)発言送出処理
図10は、IRCサーバ1が行う発言送出処理の流れを示すフローチャートである。IRCサーバ1がいずれかのチャネルにおける発言を受信することにより、以下の処理が開始される。なお、チャネル内のIRCクライアント2への発言の同報処理は、通常と同様であるので説明を省略する。
【0071】
ステップS1では、判断部12は、受信データから発言元チャネル名及び発言を取得する。
【0072】
ステップS2では、判断部12は、後述する送出先決定サブルーチンを実行する。
【0073】
ステップS3では、送出部13は、前記ステップS2において決定した送出先に発言を送出する。
【0074】
IRCサーバ1は、前記処理の他に、各IRCクライアント2にチャネル関連情報を送信する処理を行う。送信のタイミングは、チャネル構成ユーザに変化が生じたとき及び条件テーブルまたはホップテーブルが更新されたときである。
【0075】
(1−2)送出先決定処理
図11は、前記発言送出処理で実行される送出先決定処理の流れを示すフローチャートである。前記発言送出処理においてステップS2に移行すると、以下の処理が開始される。
【0076】
ステップS101では、所定の初期設定が行われる。例えば、変数LEVEL=0に設定する。発言元チャネルを基準チャネルに設定する。また、基準チャネルリストに、発言元チャネル及びそのLEVEL=0を対応付けて書き込む。また、送出先リスト及びホップリストをクリアする。
なお、LEVELについて、前記図9(b)を用いて説明する。発言元チャネル#CHOCOAを基準、すなわちLEVEL=0とする。チャネル#CHOCOAから発言が直接送出されるチャネル#meeting及び#SUPPORTのLEVELを1とする。チャネル#SUPPORTから発言が送出される#CUSTOMERのLEVELを2とする。以下、同様にして、送出先の階層を発言元チャネルを基準として表す。基準チャネルリストは、発言元チャネルから順次送出先チャネルを辿っていく過程で用いる作業領域である。送出先リストは、送出先チャネル名を一時的に蓄積するメモリ領域である。ホップリストは、送出元と送出先と送出先でのホップ数(以下、基準ホップ値という)とを対応付けて記憶する領域である。
【0077】
ステップS102では、判断部12は、発言が基準チャネルから送出された場合の新たなホップ数を計算する。基準チャネルが発言元チャネルであれば、(新たなホップ数)=(初期値)−(削減値)である。ホップ数の削減値としては、各基準チャネルのホップテーブルに設定されている削減値を用いる。
【0078】
ステップS103では、判断部12は、求めたホップ数が0よりも大きいか否かを判断する。“Yes”であればステップS104に移行する。“No”であれば発言の送出を行わないので、前記発言送出処理に戻る。なお、前述したように、本実施形態例では、ホップ数の基準値を“0”としている。
【0079】
ステップS104では、判断部12は、変数N=1に設定する。「N」は、基準チャネルの条件テーブルにおけるエントリ番号を表す。
【0080】
ステップS105では、判断部12は、基準チャネルの条件テーブルのN番目のエントリに、送出先及び送出条件の設定があるか否かを判断する。“Yes”と判断するとステップS106に移行する。“No”と判断すると後述するステップS111に移行する。
【0081】
ステップS106では、判断部12は、発言がN番目のエントリにおける送出条件に合致するか否かを判断する。“Yes”と判断するとステップS107に移行する。“No”と判断すると、条件テーブルの次のエントリについて判断するために、後述するステップS110に移行する。
【0082】
ステップS107では、判断部12は、送出条件に合致する送出先チャネルを、送出先リストに書き込む。
【0083】
ステップS108では、判断部12は、送出先として決定したチャネルを基準チャネルリストに追加する。
【0084】
ステップS109では、判断部12は、基準チャネル、送出先チャネル及び新たなホップ数を、送出元、送出先及び基準ホップ値としてホップリストに書き込む。
【0085】
ステップS110では、判断部12は、エントリ番号Nをインクリメントする。その後前記ステップS105に戻り、条件テーブルの次のエントリについて、前述の処理を繰り返す。
【0086】
ステップS105で、N番目のエントリに送出先及び送出条件の設定がないと判断されると、ステップS111に移行する。ステップS111では、判断部12は、基準チャネルを基準チャネルリストから削除する。基準チャネルの条件テーブルに設定されている送出先及び送出条件について、送出先か否かの判断が終了したからである。
【0087】
ステップS112では、判断部12は、現在のLEVELを有する全てのチャネルについて、条件テーブルをチェックしたか否かを判断する。この判断は、基準チャネルリストに現在のLEVELのチャネルが残っているか否かにより行う。“No”と判断すると、ステップS113に移行する。“Yes”と判断すると、後述するステップS114に移行する。
【0088】
ステップS113では、判断部12は、基準チャネルリストから、現在のLEVELを有するチャネル名を取得し、基準チャネルに設定する。その後前記ステップS102に戻り前述の処理を繰り返す。
【0089】
ステップS114では、判断部12は、次のLEVELのチャネルがあるか否かを判断する。この判断は、基準チャネルリストにチャネルが残っているか否かにより行う。“Yes”と判断するとステップS115に移行する。“No”と判断すると前記発言送出処理に戻る。
【0090】
ステップS115では、判断部12は、変数LEVELをインクリメントする。
【0091】
ステップS116では、判断部12は、次のLEVELのチャネルを基準チャネルリストから1つ取得し、基準チャネルに設定する。その後、前記ステップS102に戻る。
前記送出先決定処理について、具体的に説明する。説明を容易にするためにチャネル同士が図12に示すように関連付けられているものとする。図12は、チャネル#CHOCOAの条件テーブルに、送出先としてチャネル#meeting及び#SUPPORTが設定されていることを示す。また、チャネル#meetingの条件テーブルに、チャネル#CH1及び#CH2が送出先として設定されていることを示す。全てのチャネルについて、ホップ数の削減値は「3」に設定されているとする。いま、チャネル#CHOCOAで発言が生じ、発言は全ての送出条件に合致すると仮定する。
まず初期設定(S101)では、LEVEL=0に設定され、LEVEL=0のチャネル#CHOCOAが基準チャネルリストに記述される。また、チャネル#CHOCOAが基準チャネルとして設定される。チャネル#CHOCOAのホップ数の初期値が20であれば、チャネル#CHOCOAから送出される発言の新たなホップ数は17>0になる(S102、S103)。判断部12は、チャネル#CHOCOAの条件テーブルの最初のエントリを読み込む(S104)。
チャネル#meetingへの送出条件が満足されていれば(S106)、チャネル#meetingは送出先リスト及び基準チャネルリストに書き込まれる(S107,S108)。また、送出元#CHOCOA、送出先#meeting及び基準ホップ値17が対応付けられてホップリストに書き込まれる(S109)。同様に、チャネル#SUPPORTも送出先リスト、基準チャネルリスト及びホップリストに書き込まれる。N=3になった段階で設定がないと判断され(S105)、基準チャネルである#CHOCOAが基準チャネルから削除される(S111)。LEVEL0に対応する基準チャネルは、発言元チャネルだけなので、LEVEL0が終了する(S112)。
基準チャネルリストにチャネル#meeting及び#SUPPORTが書き込まれているので(S114)、LEVEL=1となり(S115)、基準チャネルがチャネル#meetingに設定される(S116)。
次いで、LEVEL=1から送出される発言の新たなホップ数が計算される。基準チャネル#meetingの基準ホップ値は17であるので、(新たなホップ数)=17−3=14となる(S102)。
次いで、チャネル#meetingからの送出先に設定されているチャネル#CH1及び#CH2について、前記ステップS105ステップS110の処理が繰り返される。発言が送出条件に合致しているので、チャネル#CH1及び#CH2はいずれも送出先リスト、基準チャネルリスト及びホップリストに追加される。両者のホップ基準値は14である。N=3となったところで設定が無いと判断され(S105)、基準チャネル#meetingが基準チャネルリストから削除される。しかし、LEVEL=1のチャネル#SUPPORTが基準チャネルリストに残っている(S112)。そこでチャネル#SUPPORTが基準チャネルに設定される(S113)。
【0092】
次いで基準チャネル#SUPPORTについて、新たなホップ数が計算される。新たなホップ数は14となるので、条件テーブルの最初のエントリを読み込む(S102〜104)。しかし#SUPPORT の条件テーブルには何も設定されていない(S105)。#SUPPORTは基準チャネルリストから削除される(S111)。ここで、LEVEL=1のチャネルは基準チャネルリストになくなり、LEVEL1が終了したと判断される(S112)。
【0093】
次いで、LEVEL=2となる(S115)。基準チャネルが#CH1に設定される(S116)。しかし、チャネル#CH1の条件テーブルには何も設定されていないので(S105)、基準チャネルから削除される(S111)。同様に、チャネル#CH2も基準チャネルリストから削除される。チャネル#CH1及び#CH2が全て基準チャネルリストから削除されると、次のLEVELは無いので(S114)、発言送出処理に戻る。
【0094】
(2)IRCクライアント2
図13は、IRCクライアント2が行うチャネル関連情報の設定処理の流れを示すフローチャートである。前記関連付けボタン37が押されることにより、以下の処理がスタートする。
【0095】
まず、ステップS21では、設定部21は、ユーザウインドウ35のユーザが選択されているか否かを判断する。“Yes”と判断すると、ステップS22に移行する。“No”と判断すると、後述するステップS23に移行する。
【0096】
ステップS22では、設定部21は、選択されているユーザのニックネームを取得する。
【0097】
ステップS23では、設定部21は、図4(a)の「チャネル設定ウインドウ」を表示し、送出先チャネルの設定を受け付ける。
【0098】
ステップS24では、設定部21は、いずれかのボタンが押されるまで待機し、「OKボタン」が押されるとステップS25に移行する。「キャンセルボタン」が押された場合には、処理を終了する。
【0099】
ステップS25では、設定部21は、図4(b)の「条件設定ウインドウ」を表示し、送出条件の設定を受け付ける。
【0100】
ステップS26では、IRCクライアント2は、いずれかのボタンが押されるのを待機し、「OKボタン」が押されるとステップS27に移行する。「キャンセルボタン」が押された場合には、処理を終了する。
【0101】
ステップS27では、設定部21は、設定コマンドを作成し、IRCサーバ1に送信する。設定コマンドには、送出元チャネル名、送出先チャネル名及び送出条件が記述される。
【0102】
なお前記設定処理の他に、IRCクライアント2では、関連表示部22が、参加チャネルの条件テーブルをIRCサーバ1から受信し、記憶する。また、関連表示部22は、記憶した条件テーブルの内容を表示する。
【0103】
<第2実施形態例>
次に、本発明の第2実施形態例について、図面を参照して説明する。図14は、本発明の第2実施形態例に係る会話システムの全体構成図を示す。図14は、前記第1実施形態例と同様に、IRCシステムに本発明を適用した例を示している。図14の会話システムは、IRCサーバに加工部14が付加された点を除き、前記第1実施形態例と同様の構成を有している。
【0104】
[サーバ]
IRCサーバ1は、第1実施形態例と同様にチャネル情報及びチャネル関連情報を管理する。ただし、チャネル関連情報には、加工条件が付加されている点が第1実施形態例と異なる。さらにIRCサーバ1には、判断部12及び送出部13に加え、加工部14が付加されている。
【0105】
図15は、チャネルDB11に保持されるチャネル関連情報の概念説明図である。IRCサーバ1は、チャネル関連情報として、条件テーブル及びホップテーブルを各チャネル毎に有している。ホップテーブルは、第1実施形態例と同様の構成である。条件テーブルには、送出元チャネル名、送出先チャネル名、送出条件及び表示形式に加え、加工条件が対応付けられて記憶されている。送出条件及び表示形式は、第1実施形態例と同様である。
【0106】
「加工条件」には、送出される発言をどのように加工するか、が記述される。この図では、送出先に応じ、「チャネル名を付加」、「代表名で応答」及び「フォントを変更」がそれぞれ指定されている。
【0107】
判断部12は、第1実施形態例と同様に、チャネル内で生じた発言の送出先を決定する。さらに判断部12は、発言内容及び加工条件を決定した送出先と共に加工部14に通知する。条件テーブルの更新及びチャネル関連情報の通知については、判断部12は第1実施形態例と同様に行う。
【0108】
加工部14は、判断部12から通知された発言内容を加工条件に従って加工し、送出部13に通知する。
【0109】
送出部13は、加工された発言内容を送出先チャネルに送出する。また、送出部13は、判断部12からの通知に応じ、チャネル関連情報をIRCクライアント2に通知する。
【0110】
[IRCクライアント]
IRCクライアント2は、前記第1実施形態例と同様の機能を有する。すなわち、設定部21は、前記チャネル関連情報の設定を受け付け、設定内容をIRCサーバ1に送信する。関連表示部22は、所定のチャネル情報及びチャネル関連情報をIRCサーバ1から受信し、その表示を制御する。
【0111】
[画面]
(1)チャネル関連情報の設定
次に、送出された発言の加工例及び加工条件の設定について説明する。図16は、IRCクライアント2により表示される、発言の送出前のチャット画面の一例である。画面には、主チャネルウインドウ31、主会話ウインドウ32、入力ウインドウ33、副会話ウインドウ34、ユーザウインドウ35、チャネルウインドウ36及び関連付けボタン37が表示されている。これらのウインドウ及びボタンは、第1実施形態例と同様の機能を有する。
今、IRCクライアント2が2つのチャネル#CH1及び#CH2に参加しており、主チャネルが#CH1、副チャネルが#CH2とする。主チャネル#CH1には、ユーザUSER11、USER12、USER13、USER14及びUSER15が参加しているとする。主会話ウインドウ32及び副会話ウインドウ34には、主チャネル#CH1及び副チャネル#CH2のそれぞれにおける会話が表示されている。
図17は、チャネル#CH1と#CH2とで双方向に全ての発言が送出される場合の、それぞれのチャネルにおける発言の表示例である。チャネル#CH1において、チャネル#CH2からの発言は、全てニックネーム"SUPPORT"からの発言として表示されている(主会話ウインドウ32参照)。チャネル#CH2においては、チャネル#CH1からの発言は、全て頭にチャネル名【#CH1】を埋め込んで表示されている(副会話ウインドウ34参照)。なお、チャネル関連情報については、第1実施形態例と同様に表示される。
【0112】
図18は第2実施形態例において表示される「条件設定ウインドウ」の一例を示す。このウインドウは第1実施形態例の図4(b)に相当し、加工条件の設定を受け付ける点が図4(b)と異なる。第1実施形態例と同様に関連付けボタン37を押して図4(a)の「チャネル設定ウインドウ」で送出元及び送出先チャネルを設定し、「OKボタン」を押すと、図18の条件設定ウインドウが表示される。
この「条件設定ウインドウ」では、チャネル#CH1からチャネル#CH2へ発言を送出する条件に加え、さらに発言の加工条件が設定される。送出条件の設定については、第1実施形態例と同様に、「無送出」、「全て送出」、「キーワード設定」及び「ユーザ選択」を選択して設定可能である。
【0113】
「加工条件設定」が選択されると、加工条件の一覧がプルダウンメニューで表示される。図示した例では、ユーザは、「チャネル名を付加する」、「代表名で応答」、「フォントを変更」及び「表示色を変更」のいずれかを選択することができる。図のように「代表名で応答」が選択された場合、代表名の入力を受け付けるためのフィールド42がさらに表示される。また、「フォントを変更」及び「表示色を変更」のいずれかが選択された場合、設定可能なフォントや表示色を選択するプルダウンメニューが表示される(図示せず)。
【0114】
図18で「OKボタン」が押されると、IRCクライアント2からIRCサーバ1に設定コマンドが送信される。設定コマンドには、送出元チャネル、送出先チャネル及び送出条件に加え、さらに加工条件が記述される。この場合の設定コマンドの例を示す。
“RELATION #CH1 #CH2 CONTENT* CHANNEL”
前記設定コマンドは、チャネル#CH1の全ての発言を、頭にチャネル名を付けて既存のチャネル#CH2に送出するための設定コマンドである。
“RELATION #CH2 #CH1 CONTENT* REPRESENTATIVE(SUPPORT)”
前記設定コマンドは、チャネル#CH2の全ての発言を代表名“SUPPORT”からの発言として既存のチャネル#CH1に送出するための設定コマンドである。
図19は、図17に示すチャネル#CH1及び#CH2間での発言の転送を行う場合の、チャネル#CH1及び#CH2の条件テーブルである。チャネル#CH1の条件テーブルには、加工条件として、発言に「チャネル名を付加」することが記述されている。また、チャネル#CH2の条件テーブルには、加工条件として、「代表名SUPPORTで応答」することが記述されている。また、両テーブルとも、送出条件として全ての発言を送出することが設定されている。
【0115】
なお、図示していないが、加工条件として「フォントを変更」または「表示色を変更」が選択された場合、選択されたフォントまたは表示色が併せて条件テーブルに記憶される。
【0116】
[処理の流れ]
(1)サーバ
(1−1)発言送出処理
図20は、IRCサーバ1が行う発言送出処理の流れを示すフローチャートである。IRCサーバ1がいずれかのチャネルにおける発言を受信することにより、以下の処理が開始される。なお、チャネル内のIRCクライアント2への発言の同報処理は、通常と同様であるので説明を省略する。
【0117】
ステップS1では、判断部12は、受信データから発言元チャネル名及び発言を取得する。
【0118】
ステップS2では、判断部12は、前述の送出先決定サブルーチンを実行する。送出先決定サブルーチンは、第1実施形態例と同様にして、送出条件に合致しているか否かかつ発言のホップ数が基準値を満たしているか否かの判断により送出先を決定する。
【0119】
ステップS3では、加工部14は、加工条件に従い発言を加工する。発言は、送出先ごとに設定された加工条件に従って、送出先ごとに別々の加工を施される。「チャネル名を付加する」が設定されていれば、発言の頭に送出元チャネル名が付加される。「代表名で応答」が設定されていれば、発言者のニックネームが指定された代表名に書き換えられる。「フォントを変更」が設定されていれば、発言が指定されたフォントに書き換えられる。「表示色を変更」が設定されていれば、発言は指定された表示色に書き換えられる。
【0120】
ステップS4では、送出部13は、前記ステップS2において決定した送出先に、加工された発言を送出する。
【0121】
前記処理の他に、IRCサーバ1が各IRCクライアント2にチャネル関連情報を送信するのは、第1実施形態例と同様である。
【0122】
(2)IRCクライアント
IRCクライアント2は、第1実施形態例と同様に、前記図13に示すチャネル関連情報の設定処理を行う。すなわち、ユーザからの指示に従い、図4(a)のチャネル設定ウインドウや図18の条件設定ウインドウを表示する。また、これらのウインドウへの入力を受け付け、入力された内容を記述したコマンドをIRCサーバ1に送信する。
【0123】
なお前記設定処理の他に、IRCクライアント2が参加チャネルの条件テーブルをIRCサーバ1から受信したり、条件テーブルの内容を表示するのは、第1実施形態例と同様である。
【0124】
<他の実施形態例>
(A)前記実施形態例では、チャネル関連情報をIRCサーバ1に持たせているが、IRCクライアント2に持たせることも可能である。その場合、IRCクライアント2は、あるチャネルで入力された発言をそのチャネルに送出し、かつそのチャネルの条件テーブルを参照して送出先を決定する。次いで、送出先チャネルに入力された発言を送出する。送出先チャネルの決定処理は、前記図11の送出先決定処理と同様である。IRCクライアント2で発言の送出を行えば、IRCサーバを用いない会話システムを構築可能となる。
【0125】
(B)前記実施形態例では、条件テーブルの変更のために、IRCクライアントに設定部21を設けている。しかし、既存のアプリケーションを用いて条件テーブルの変更を行うことも可能である。図21は、WWWサーバ及びブラウザを用いて条件テーブルの変更を行う場合の会話システム構成図である。
【0126】
送出条件や加工条件を入力するためのウェブページが、予めWWWサーバに準備されている。ユーザは、ユーザ端末6上のブラウザ5によりウェブページにアクセスし、条件の設定を行う。このウェブページ(図示せず)は、図4や図18の設定ウインドウに相当する。
【0127】
IRCサーバには書換部15が設けられている。ウェブページで設定された内容は、書換部15に送出され、書換部15によりチャネルDB11内の条件テーブルに書き込まれる。このようにすれば、IRCサーバ1に書換部15を設けておくだけで、ユーザがIRCサーバ上の条件テーブルを書き換えることが出来るようになる。
【0128】
(C)前述の実施形態例は、会話システムとしてIRCを用いた場合を例に取り、説明した。しかし、本発明は、IRC以外の会話システムにも適用可能である。例えば、ウェブチャット、ニフティのフォーラムを挙げることが出来る。
【0129】
(D)前述した本発明の方法を実行するプログラムを記録した記録媒体は、本発明に含まれる。ここで記録媒体としては、コンピュータが読み書き可能なフロッピーディスク、ハードディスク、半導体メモリ、CD-ROM、DVD、光磁気ディスク(MO)、その他のものが挙げられる。
【0130】
(E)前述した本発明の方法を実行するプログラムを伝送する伝送媒体についても本発明に含まれる。ここで伝送媒体としては、プログラム情報を搬送波として伝搬させて供給するためのコンピュータネットワーク(LAN、インターネット、無線通信ネットワーク)システムにおける通信媒体(光ファイバ、無線回線、その他)を挙げることが出来る。
【0131】
【発明の効果】
本発明を用いれば、複数のユーザが共有するネットワーク内で複数の話題に関する会話が生じた場合に、話題毎に会話を分離でき、しかもニーズに応じて複数の話題に関する会話を共有しながら、テキストベースで混乱なく会話することができる。しかも、必要に応じて発言を変形することにより、送出先における表示を最適化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態例に係る会話システムの全体構成図。
【図2】チャネル関連情報の概念説明図。
(a)条件テーブルの概念説明図。
(b)ホップテーブルの概念説明図。
【図3】送出先設定前のチャット画面の一例を示す説明図。
【図4】設定ウインドウの一例を示す説明図。
(a)「チャネル設定ウインドウ」の一例。
(b)「条件設定ウインドウ」の一例。
【図5】送出先チャネルにおける画面例。
【図6】送出元チャネル及び送出先チャネルの条件テーブルの概念説明図。
【図7】キーワードに基づく発言の送出の表示例を示す説明図。
【図8】送出元チャネル及び送出先チャネルの条件テーブルの概念説明図。
【図9】(a),(b)チャネル関連情報の表示例。
【図10】発言送出処理の流れを示すフローチャート。
【図11】送出先決定処理の流れを示すフローチャート。
【図12】チャネル同士の関連の説明図。
【図13】関連情報設定処理の流れを示すフローチャート。
【図14】本発明の第2実施形態例に係る会話システムの全体構成図。
【図15】チャネル関連情報の概念説明図(加工条件)。
(a)条件テーブルの概念説明図。
(b)ホップテーブルの概念説明図。
【図16】発言の送出がない場合の表示例。
【図17】送出された発言の加工例。
【図18】加工条件の設定例。
【図19】(a),(b)図17に示す発言の加工を行う場合のチャネル関連情報の例。
【図20】発言送出処理の流れを示すフローチャート(第2実施形態例)。
【図21】IRCクライアントに設定部を設けない場合のシステム構成例。
【符号の説明】
11;チャネルDB
12;判断部
13;送出部
14;加工部
21;設定部
22;関連表示部
Claims (10)
- 通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークを複数含み、さらに同一のネットワークを互いに共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な複数の情報端末と、前記情報端末に発言を同報するサーバと、を含む会話システムに含まれる前記サーバが実行する会話送出方法であって、
第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を準備し、
いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断し、
前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出し、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
指定された情報端末からの発言であること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
会話送出方法。 - 通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークを複数含み、さらに同一のネットワークを互いに共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な複数の情報端末と、前記情報端末に発言を同報するサーバと、を含む会話システムであって、
第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する条件テーブルと、
いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する判断手段と、
前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する送出手段と、を前記サーバが備え、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
指定された情報端末からの発言であること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
会話システム。 - 前記ネットワーク間における発言の送出条件の設定を受け付け、前記条件テーブルに登録する設定手段を前記サーバがさらに備える、請求項2に記載の会話システム。
- 第1ネットワークから第2ネットワークに送出される発言の加工条件を記憶する加工条件テーブルと、
前記加工条件に従い、前記第2ネットワークに送出する発言の加工を行う加工手段とを前記サーバがさらに備える、請求項2に記載の会話システム。 - 発言の加工条件の設定を受け付け、記憶手段に登録する加工設定手段を前記サーバがさらに備える、請求項2に記載の会話システム。
- 前記情報端末は、前記ネットワーク間における発言の送出条件を出力可能な出力手段を備える、請求項2に記載の会話システム。
- 通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を配信でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能でありかつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置からの発言を、前記ネットワーク内の他の会話装置に同報可能な配信装置であって、
いずれかの情報端末から第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、前記第2ネットワークと対応付けて記憶する条件テーブルと、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する判断手段と、
前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する送出手段と、を備え、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
指定された情報端末からの発言であること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
配信装置。 - 複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を送出でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置であって、
第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する条件テーブルと、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記条件テーブルに基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する判断手段と、
前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している会話装置に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークにも前記発言をさらに送出する送出手段と、を備え、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
会話装置。 - 通信手段を介して複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を配信でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能でありかつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置からの発言を、前記ネットワーク内の他の会話装置に同報可能な配信装置が実行する会話制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて記憶する段階と、
B;いずれかの情報端末から前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する段階と、
C;前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する段階と、
を実行するための会話制御プログラムであり、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
指定された情報端末からの発言であること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出元及び送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
会話制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - 複数の人が仮想的に共有できる通信網上の空間であるネットワークに発言を送出でき、互いに同一のネットワークを共有して会話可能であり、かつ前記ネットワークでの会話内容を表示可能な会話装置が実行する会話制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
A;第1ネットワークに送出された発言を第2ネットワークにもさらに送出するか否かを判断するための送出条件を、第2ネットワークと対応付けて条件テーブルに記憶する段階と、
B;前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記送出条件に基づいて、前記発言を前記第2ネットワークにもさらに送出するか否かを発言毎に判断する段階と、
C;前記発言を前記第2ネットワークにも送出すると判断すると、前記第1ネットワークを共有して会話している情報端末に前記発言を同報し、かつ前記第2ネットワークを共有する情報端末にも前記発言をさらに送出する段階と、
を実行するための会話制御プログラムであり、
前記送出条件は、
指定されたキーワードが前記発言に含まれていること、
前記第1ネットワークに発言が送出された場合、前記発言に対して設定された発言の持ち点を設定された削減値だけ削減して第2ネットワークに前記発言が送出された場合の発言の持ち点を求め、該求められた発言の持ち点が所定の基準値以上であること、
指定された期間内の発言であること、及び
発言の送出先の指定に合致すること、
のいずれかまたはこれらの組み合わせである、
会話制御プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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