JP3744398B2 - 等圧排水ジョイント - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、建築物の外壁パネル相互のジョイントや、カーテンウォールやサッシの枠材のジョイント、枠とガラスのジョイントなどに好適な等圧排水ジョイントに関する。
【0002】
【従来の技術】
建築物の外装パネルを連結するための構造として、図12に示すように、隣接するパネル100の相互に対面する小口端部に相互に向き合った溝101を形成し、相互に対面する溝101の少なくとも一方の溝内壁に気密材102を設けて、この気密材102により溝と建築物の内部空間との通気を遮断し、相互に対面する溝の少なくとも一方の溝外壁に雨除け材103を設けて、この雨除け材103により外部空間から溝内への雨水の侵入を防止するとともに、この雨除け材103に溝101と外部空間とを連通する通気排水口104を設けて、溝101内に侵入した雨水を外部空間へ排水し且つ溝の内圧を外気圧と略同じに設定するようになした縦ジョイント110と横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントが広く採用されている。
【0003】
この等圧排水ジョイントでは、雨除け材により溝内への雨水の侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を雨除け材に形成した通気排水口から排出し、気密材に対して雨水を付着させないようにすることで、気密材に欠陥が発生した場合でも、室内への漏水の発生を確実に防止できる。つまり、気密材に欠陥があることを前提として、漏水を防止できるように構成しているので信頼性が極めて高い。しかし、気密材に対する雨水の付着を確実に防止するため、雨除け材と気密材とは十分な距離をあけて配置するのが通例であり、また溝を等圧通気のダクトとして用いる場合にも、溝の断面積を大きく設定して通気抵抗を低くするため、雨除け材と気密材との間隔は金属パネルで100mm以上、プレキャストコンクリートパネルでは150〜200mmを必要とするのが一般的であり、雨除け材と気密材が接触するほど接近させることは避ける必要があった。このため、隣接するパネルの接合部の壁厚を100mm以上の厚肉に構成する必要があり、製作コストの上昇や配設スペースが大きくなるという問題がある。
【0004】
また、一般にパネルの縦ジョイントは、横ジョイントに侵入した雨水の排水を受け持つ場合もあり、また特に縦長のパネルでは雨水の流下長さが大きく、また落下距離も大きいことから、雨水が落下中や落下後に飛沫になり易いこと、流下中に気密材の僅かな空気漏れに引かれて飛沫が気密材に付着し易いこと、迷路を有する縦雨除け材でも流下中に迷路の裏面に水が回り易いことなど、横ジョイントより使用条件が厳しく、上階からの雨水が累積すると溝内の水が多くなり過ぎるため、図12,図13に示すように、縦ジョイント110に対して高さ方向に一定間隔おきにキャッチパン111を設けて、縦溝101内を落下する雨水を捕集し速やかに外部に排出することが必要であった。尚、符号112は横ジョイントであり、符号113は横ジョイント112の気密材である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようなキャッチパンは、外部側の雨除け材と内部側の気密材の間隔が開いている場合には、雨除け材及び気密材とは明確に別部品で構成されるとともに、縦排水溝の断面形状に合わせた形状に構成され、縦排水溝を塞ぐように配置されて雨水を受けることになる。また、キャッチパンに要求される使用条件として、飛沫で気密材を濡らさず縦雨除け材の外へ雨水を排出するように外部に傾斜した勾配や排水溝を有すること、それより下側の溝内に漏水しないこと、裏面に水が回らないこと、またその取付部がパネルの熱膨張収縮や地震による層間変位によるパネルの接合目地の変形部にあること、日射や雨水に長期間耐えることなどが要求され、一般的には各種変形に対して弾性的に追従出来る高性能耐候性ゴムの成形品や立体的加工品を用いる必要があり、ゴム成形型の製作、製造手数、加工等のコストが高くなるという問題がある。しかも、隣接するパネルの境界部分にあるため、パネルの施工前に取付ける場合においても、パネルの施工後に取付ける場合においても、多くの技術的配慮が必要であり、取付作業が煩雑になるという問題があった。
【0006】
また、経済性よりもパネルの厚みを薄くすることを優先しつつ、防水性に対する長期の信頼性の高い等圧排水ジョイントを従来方式で作るには、等圧通気の確保、雨除け材、気密材、キャッチパンの配置を考慮して、パネル厚さは経験的に最低でも50mmは必要で、しかもこのようにパネル厚さを薄くする場合には、図12に示すように、溝空間が狭いので落下水が付着し易い縦気密材102をパネル100の室内側の外面に設け、ジョイントの内部側から添え当てる様に配置することにより、縦雨除け材103と縦気密材102の間隔を確保し、キャッチパン111を設置するスペースを確保するなどの工夫を要した。
【0007】
しかも、建築物の外壁を横長パネルで構成する場合には、隣接するパネル100の縦ジョイント110の背後にバックマリオン(背後支柱)120を設けるので、バックマリオン120の外面に縦ジョイント110に沿って縦気密材102を予め取り付けることで、前述のような等圧排水ジョイントを構成できるが、建築物の外壁を縦長パネルで構成し、しかもパネルとして強度、剛性が高くパネルサイズの大きいハニカムパネルを用いる場合には、バックマリオンを省略して階高程度のパネルを構造梁や耐風梁に直接的に取り付けることから、縦気密材が固定できなくなる。このため、このような構成の建築物では、パネルの厚さを大きく設定する必要があり、製作コストの上昇や配設スペースの拡大が余儀なくされているのが実状である。
【0008】
本発明の目的は、水密性を十分に確保しつつ、厚さ50mm以下のパネルに対しても組み付け可能な等圧排水ジョイントを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその作用】
本発明に係る第1の等圧排水ジョイントは、建築物の外装壁として複数のパネルを併設し、隣接するパネルの相互に対面する小口端部に相互に向き合った溝を形成し、相互に対面する溝の少なくとも一方の溝内壁に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と建築物の内部空間との通気を遮断し、相互に対面する溝の少なくとも一方の溝外壁に押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材により溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水の侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、少なくとも縦ジョイントの下方に、押出成形体からなる内壁水切りを横ジョイントの気密材と一体的に設けるとともに、この内壁水切りを横ジョイントの下側雨除け材側へ向けて斜め下方へ延ばして、その先端部下面を下側雨除け材の上側に当接せしめ、内壁水切りにより縦ジョイント及び横ジョイントの気密材の上部を覆うものである。
【0010】
この等圧排水ジョイントでは、雨除け材により外部空間から溝内への雨水の侵入が防止されるとともに、雨除け材に形成した通気排水口により、溝内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、外部空間との圧力差による溝内への雨水の侵入が防止され、また万一溝内に雨水が侵入しても、侵入した雨水は雨除け材に案内されて通気排水口を通って外部へ排出され、気密材に対する雨水の付着が効果的に防止されることになる。
【0011】
また、この等圧排水ジョイントでは、少なくとも縦ジョイントの下方において横ジョイントに、建築物の外部側へ向けて斜め下方へ延び、先端部下面を下側雨除け材の上側に当接させた内壁水切りを設け、内壁水切りにより縦ジョイント及び横ジョイントの気密材の上部を覆うように構成しているので、縦ジョイントの縦溝を流下する雨水は、内壁水切り及び横ジョイントの雨除け材で受け止められて、外部へ排出されることになる。このため、縦ジョイントに対してキャッチパンを設けることなく、縦溝を流下する雨水を外部に円滑に排出することが可能となる。
【0012】
更に、下側雨除け材及び内壁水切りにより、横ジョイントの通気排水口よりの侵入水、縦ジョイント上部よりの内壁溝底または、溝壁を落下する雨水を気密材に接触せしめずに外部に排水すると同時に、下側雨除け材とこれに当接する内壁水切りを等圧空間の水平区画として当該横ジョイント空間より上部の縦ジョイント空間へ等圧給気し、区画下部にも同様に下方縦ジョイントよりの等圧通気を供給することにより、下側雨除け材と内壁水切りとの当接部の上下の気圧差は僅かになり、当接部よりの気密材へのしぶきの発生を防止することにより、横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を防止できるので、パネルの厚さを例えば50mm以下の薄肉に構成して、雨除け材と気密材とを接近配置しつつ、気密材に対して雨水が付着しないようにして、室内側への雨水の侵入を確実に防止できる。しかも、雨除け材、気密材、内壁水切りを合成ゴムや合成樹脂材料の押出成形体で構成しているので、これらの部材を安価に製作することが可能である。
【0013】
更にまた、内壁水切りを横ジョイントの気密材に一体的に形成しているので、等圧排水ジョイントの水密性を向上できるとともに、内壁水切りを気密材とともに組み付けることが可能となり、内壁水切り及び気密材の施工作業が煩雑になることを防止できる。しかも、内壁水切りを気密材と一体成形できるので、内壁水切りを設けることによる製作コストの上昇も抑制できる。尚、内壁水切りと気密材とは、一体に押出成形してもよいし、別々に製作して嵌合や接着により一体的に結合してもよい。
【0014】
ここで、前記内壁水切りを横ジョイントの全長に渡って設けてもよい。この場合には、縦ジョイントの縦溝を流下する雨水の量が多くなっても、縦溝を流下する雨水を内壁水切り及び横ジョイントの雨除け材を介して確実に且つ円滑に外部へ排出することが可能となる。
【0015】
前記内壁水切りの下面の途中部を横ジョイントの下側雨除け材の先端部に当接させると、横ジョイントの雨除け材を乗り越えて溝内に侵入しようとする雨水を内壁水切りの先端側部分で阻止することが可能となり、溝内への雨水の侵入を一層効果的に防止できる。
【0016】
前記内壁水切りの先端部を直接横ジョイントの溝外壁に当接させてもよい。この場合には、内壁水切りで受け止めた雨水が溝外壁に沿って流下して、下側雨除け材のうちの建築物の外部側で受け止められて排出されるので、横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を一層効果的に防止できる。
【0017】
前記内壁水切りに下側雨除け材の下側へ延びる第2内壁水切りを設けてもよい。この場合には、雨水やその飛沫が下側雨除け材を乗り越えた場合でも、下側雨除け材を乗り越えた雨水やその飛沫を第2内壁水切りにより外部へ排出できるので、横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を一層効果的に防止できる。
【0018】
前記内壁水切りに気密材の圧接面を覆う第3内壁水切りを設けてもよい。この場合には、第3内壁水切りにより、気密材の圧接面に対する雨水やその飛沫の侵入をより効果的に防止できる。しかも、上下に配置する気密材として同一形状のものを採用できるので、気密材の製作コストが高くなることもない。
【0019】
前記内壁水切りに代えて、横ジョイントの下側雨除け材に建築物の内部側へ向けて斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁に当接または固定した雨除け材延長部を一体的に形成してもよい。このように構成することで、等圧排水ジョイントの水密性を向上しつつ、製作コストの上昇を抑制でき、しかも施工作業が煩雑になることを防止できる。このような下側雨除け材を用いたパネルは、下側雨除け材を上側の溝内壁または溝底壁に接着等により予め固定し、パネルを上下に配置させた後、下側雨除け材を下側の溝壁部に嵌合等により固定することで、容易に施工できる。尚、「固定」とは、接着により固定する場合と、ビス等の固定具を用いて固定する場合と、嵌合や係合により連結固定する場合と、これらの組み合わせにより固定する場合を含むものとし、以下の説明においても同様に取り扱うものとする。
【0020】
横ジョイントの少なくとも上側の溝内壁に気密材を設けるとともに、この気密材に建築物の外部側へ向けて斜め下方へ延びる気密材水切りを設けてもよい。この場合には、万一気密材に雨水が付着しても、この雨水は気密材水切りにより、横ジョイントの溝内に滴下され、気密材の気密圧接面側へ侵入することが防止されるので、室内側への雨水の侵入を一層効果的に防止することが可能となる。
【0021】
本発明に係る第2の等圧排水ジョイントは、枠材の内周面に溝を形成し、この溝に外縁部を装着して開口部を閉塞するパネルを設け、溝内壁とパネル間に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と室内側の内部空間との通気を遮断し、溝外壁とパネルに押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材に溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、上側の横ジョイントの雨除け材に、斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した、雨除け材延長部を気密材を覆うように形成したものである。
【0022】
この第2の等圧排水ジョイントでは、雨除け材により外部空間から溝内への雨水の侵入が防止されるとともに、雨除け材に設けた通気排水口により、溝内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、外部空間との圧力差による溝内への雨水の侵入が防止され、また万一溝内に雨水が侵入しても、侵入した雨水は通気排水口を介して外部へ排出され、雨除け材に覆われた気密材に対する雨水が付着が防止されることになる。
【0023】
また、この等圧排水ジョイントでは、上側の横ジョイントの雨除け材に斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した雨除け材延長部を形成しているので、溝内における雨除け材延長部よりも上側の空間に対して、雨水等が侵入してもこれを雨除け材延長部を介して円滑に外部へ排出することが可能となる。しかも、雨除け材延長部は雨除け材に一体形成されているので、押出成形等により容易に且つ安価に製作することが可能で、従来の雨除け材と同様にして組み付けることが可能で、組付性が低下することもない。
【0024】
本発明に係る第3の等圧排水ジョイントは、枠材の内周面に溝を形成し、この溝に外縁部を装着して開口部を閉塞するパネルを設け、溝内壁とパネル間に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と室内側の内部空間との通気を遮断し、溝外壁とパネルに押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材に溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、下側の横ジョイントの気密材に、斜め下方へ延びて溝外壁または溝底面に当接または固定した、気密材と一体の内壁水切り部を気密材を覆うように形成したものである。
【0025】
この第3の等圧排水ジョイントにおいても、雨除け材により外部空間から溝内への雨水の侵入が防止されるとともに、雨除け材に設けた通気排水口により、溝内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、外部空間との圧力差による溝内への雨水の侵入が防止され、また万一溝内に雨水が侵入しても、侵入した雨水は通気排水口を介して外部へ排出され、気密材に対する雨水が付着が防止されることになる。
【0026】
また、下側の横ジョイントの気密材に斜め下方へ延びて溝外壁または溝底面に当接または係合する気密材と一体の内壁水切り部を形成しているので、下側の水平ジョイントの雨除け材とパネル間の隙間から侵入した雨水は、内壁水切りにより受け止められ、中央部は縦ジョイントの雨除け材の外面に、左右は枠溝内を流下し、下段ジョイントで外部に排水され、内壁水切りによって覆われた縦気密材には雨水が付着しない。しかも内壁水切りは気密材に一体に形成されているので、押出成形等により容易に且つ安価に製作することが可能で、従来の気密材と同様にして組み付けることが可能で、組付性が低下することもない。
【0027】
ここで、上側の横ジョイントの雨除け材に、斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した、雨除け材延長部を気密材を覆うように形成してもよい。この場合には、前記第2の等圧排水ジョイントと同様の作用が得られる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1、図2に示すように、建築物の外装パネル1の等圧排水ジョイントは、左右に隣接する外装パネル1を連結する縦ジョイント2と、上下に隣接する外装パネル1を連結する横ジョイント3とを備えている。
【0029】
外装パネル1としては、平板状や曲面状などの各種形状に形成した、ハニカムパネルや金属単板パネルなどの各種パネルを採用できる。
【0030】
外装パネル1の外周部には押出成形品からなる縦フレーム4及び横フレーム5が設けられ、縦フレーム4には建築物の外部側(以下、単に外部側という)に配置される溝外壁4aと建築物の内部側(以下、単に内部側という)に配置される溝内壁4bと溝底壁4cとで縦溝6が形成され、横フレーム5には外部側に配置される溝外壁5aと内部側に配置される溝内壁5bと溝底壁5cとで横溝7が形成され、左右に隣接する外装パネル1は縦溝6を相互に対面させて配置され、上下に隣接する外装パネル1は横溝7を相互に対面させて配置されている。
【0031】
縦ジョイント2について説明すると、図2に示すように、外装パネル1の左右の縦フレーム4の溝内壁4b間にはその全長に渡って縦気密材10が気密状に取付けられ、左右の溝外壁4a間には上下方向に細長いパネル間隙間が形成されるとともに、パネル間隙間を閉塞するように縦雨除け材11が隙間に沿ってその全長に渡って取付けられている。
【0032】
縦雨除け材11は、左右両端部の外部側へ折曲させたパネル間隙間よりも幅の広い仕切板11aと、仕切板11aの外部側の面に相互に間隔をあけて突出状に形成した略L字状断面の1対の取付部11bとを備え、取付部11bの外端部を左右の溝外壁4aの端部にそれぞれ嵌合させて左右の外装パネル1間に固定されている。左右の取付部11b間には上下方向に細長い通気排水口12が形成され、取付部11bの基部には高さ方向に一定間隔おきに貫通孔13が形成され、通気排水口12を介して取付部11b間に導入された外気は、矢印Aで示すように、貫通孔13を通って縦溝6内に流入するように構成されている。
【0033】
縦気密材10は発泡ゴムなどの軟質ゴムで構成され、縦雨除け材11は硬質な合成ゴム材料或いは合成樹脂材料で構成され、両者は押出成形により製作されている。但し、縦雨除け材11の貫通孔13は後加工により形成することになる。
【0034】
この縦ジョイント2では、縦雨除け材11の通気排水口12及び貫通孔13を通って縦溝6内に外気が導入され、縦溝6内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定される。また、雨水やその飛沫は外気と同様にして縦溝6内に流入しようとするが、縦気密材10に至るまでの経路が縦雨除け材11により複雑な迷路状に構成されているので、その大部分は縦雨除け材11の外側に沿って流下し、その一部は縦雨除け材11の内部排水空間8に侵入するが、縦溝6内にはほとんど侵入しないので、縦気密材10に対する雨水の付着が効果的に防止され、十分な水密性が確保されることになる。
【0035】
横ジョイント3について説明すると、図1に示すように、上側の横フレーム5の溝内壁5bには外方へ延びる内壁水切り14がその全長に渡って設けられ、内壁水切り14の固定部14aの下面には気密材15がその全長に渡って固定され、気密材15の外面側の高さ方向の途中部には外部側下がりに傾斜した気密材水切り部16が一体的に形成され、気密材15は圧接面15aにおいて下側の溝内壁5bの上面に気密状に圧接されている。
【0036】
尚、内壁水切り14は横ジョイント3の全長に渡って設けることが好ましいが、縦ジョイント2の下側にのみ或いは縦ジョイント2の下側及びその周辺に設けてもよい。また、内壁水切り14と気密材15とは別部材で構成してもよいし、一体成形品で構成してもよい。更に、気密材水切り部16は省略することも可能である。
【0037】
上下の外装パネル1の外壁部間には通気排水口22が左右方向に連続的に形成され、上側の溝外壁5aには外壁部よりも外方へ突出状に延びる上部雨除け材17がビス部材18で固定され、下側の溝外壁5aには内部側上がりに傾斜した下部雨除け材19が設けられ、左右の外装パネル1の下部雨除け材19は現場にて施工した継ぎ手シールにより接着されている。尚、この上部雨除け材17は、通気排水口22からの雨水の侵入を防止する上で設けることが好ましいが、省略することも可能である。また、内壁水切り14を省略して、下部雨除け材19を上側の溝内壁5b或いは溝底壁5cに直接的に固定してもよい。
【0038】
内壁水切り14には外部側下がりに傾斜した水切り部14bが形成され、下部雨除け材19の上端部は水切り部14bの下面の途中部に当接され、上下の外装パネル1の横溝7は下部雨除け材19と内壁水切り14により上下に区画されている。水切り部14bは、工場にて接着した継ぎ手シール20を介して縦ジョイント2の縦気密材10に水密状に接着されており、両者の接続部分における信頼性を十分に確保できるように構成されている。また、左右の外装パネル1の下部雨除け材19は、継ぎ手シール21を介して水密状に相互に接着されている。この継ぎ手シール21は現場にて接着することになるが、外装パネル1の上側に露出する下部雨除け材19上に接着するので、目視しやすい状態で接着することが可能で、接続部分の信頼性を十分に確保できる。
【0039】
気密材15は発泡ゴムなどの軟質ゴムで構成され、雨除け材17,19と、内壁水切り14とは硬質な合成ゴム材料或いは合成樹脂材料で構成されている。これらの部材は、製作コストを低減するため押出成形により製作することが好ましい。
【0040】
この横ジョイント3では、通気排水口22から上側の横溝7内に外気が導入されて、上側の横溝7内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定され、また通気排水口22を介して上側の横溝7内へ侵入しようとする雨水やその飛沫は、下部雨除け材19に受け止められて、下部雨除け材19に沿って外部側へ案内され、しかも内壁水切り14が下部雨除け材19の上端部に当接され、下側の横溝7側への雨水やその飛沫の侵入が阻止されるので、気密材15に対して雨水やその飛沫が付着することが効果的に防止され、更に気密材15に気密材水切り部16を形成しているので、気密材15と下側の外装パネル1の溝内壁5bとの圧接面15aに対する雨水の侵入がより一層効果的に防止される。このように、内壁水切り14を有効活用して気密材15側への雨水やその飛沫の侵入を阻止できるので、外装パネル1の厚さを50mm以下に構成した場合でも、外装パネル1の厚さの範囲内に等圧排水ジョイントを無理なく組み付けることが可能となる。
【0041】
また、縦ジョイント2の縦溝6の下側に横ジョイント3の内壁水切り14と下部雨除け材19とが配置され、縦溝6内に流入した雨水は横ジョイント3の内壁水切り14と下部雨除け材19とを介して通気排水口22から外部へ円滑に排出できるので、縦ジョイント2に高さ方向に一定間隔おきにキャッチパンを設ける必要がない。このため、キャッチパンを省略した分だけ等圧排水ジョイントの製作コストを低減できるとともに、その施工作業を簡略にすることが可能となる。
【0042】
次に、前記横ジョイント3の構成を部分的に変更した他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には、同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
1)図3に示す横ジョイント3Aのように、前記内壁水切り14に代えて、水切り部14bと第2水切り部14cとを上下に有し、水切り部14bの下面の途中部が下部雨除け材19の先端部に当接し、第2水切り部14cの先端が下部雨除け材19の下面の途中部に当接するように配置した内壁水切り14Aを設けてもよい。この場合には、通気排水口22から気密材15に至る経路を一層複雑にして、気密材15側への雨水やその飛沫の侵入を一層効果的に防止し、横ジョイント3をより一層幅方向にコンパクトに構成することが可能となる。尚、水切り部14bと第2水切り部14cとは別部材で構成してもよい。
【0043】
2)図4に示す横ジョイント3Bのように、前記実施例における横フレーム5と上部雨除け材17と下部雨除け材19と内壁水切り14に代えてその形状を多少変更した、横フレーム5Bと上部雨除け材17Bと下部雨除け材19Bと内壁水切り14Bとを設け、下部雨除け材19Bを内部側上がりの傾斜状に形成し、内壁水切り14Bの上面を外部側下がりの傾斜状に形成し、上部雨除け材17の上端部を内壁水切り14Bの下面の途中部に当接させ、内壁水切り14Bの外端部に下方への折曲部30を形成するとともに、気密材15に代えて、横フレーム5の上側の溝内壁5bの下端と下側の溝内壁5bの上端とに相互に圧接される気密材15Bをそれぞれ設けてもよい。
【0044】
この横ジョイント3Bでは、前記実施例と同様に、通気排水口22から上側の横溝7内に外気が導入されて、上側の横溝7内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定され、また通気排水口22を介して上側の横溝7内へ侵入しようとする雨水やその飛沫は、下部雨除け材19Bに受け止められて、下部雨除け材19Bに沿って外部側へ案内され、しかも内壁水切り14Bが下部雨除け材19の上端部に当接され、下側の横溝7内への雨水やその飛沫の侵入が阻止されるので、気密材15Bに対して雨水やその飛沫が付着することが効果的に防止される。尚、仮想線で示すように、上側の気密材15Bの外面側に下部雨除け材19の底面側に当接する気密材水切り部16を一体的に形成して、両気密材15の圧接面15aへの雨水の侵入を一層効果的に防止できるようにしてもよい。
【0045】
また、縦ジョイント2の縦溝6の下側に横ジョイント3Bの内壁水切り14Bと下部雨除け材19Bとが配置され、縦溝6内に流入した雨水は横ジョイント3Bの内壁水切り14Bと下部雨除け材19Bとを介して通気排水口22から外部へ円滑に排出できるので、縦ジョイント2に高さ方向に一定間隔おきにキャッチパンを設ける必要がない。このため、キャッチパンを省略した分だけ等圧排水ジョイントの製作コストを低減できるとともに、その施工作業を簡略にすることが可能となる。
【0046】
3)図5に示す横ジョイント3Cのように、前記実施例における横フレーム5と上部雨除け材17と下部雨除け材19と内壁水切り14と気密材15に代えてその形状を多少変更した、横フレーム5Cと上部雨除け材17Cと下部雨除け材19Cと内壁水切り14Cと気密材15Cとを設け、下部雨除け材19Cを内部側上がりの傾斜状に形成するとともに、その先端部に雨水の乗り越えを阻止する水返し31を一体的に形成し、内壁水切り14Cとして、上側の横フレーム5Cの溝内壁5bの下端に固定した固定部14aと、固定部14aから外部側下がりの傾斜状に延びて、その先端部を水返し31の上側に当接させた水切り部14bと、上側の気密材15Cの外面に沿って下側へ延びて、上下の気密材15Cの圧接面15aを覆うように第3水切り部14dとを有するものを用いてもよい。尚、第3水切り部14dが第3内壁水切りに相当する。
【0047】
この横ジョイント3Cでは、通気排水口22を通って上側の横溝7に外気が導入され、また内壁水切り14Cよりも上側の空間内には横フレーム5の両端部から外気が導入されて、上側の横溝7内が全体の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)に調整され、また通気排水口22を通って上側の横溝7内へ侵入しようとする雨水やその飛沫は、下部雨除け材19C及び内壁水切り14Cの水切り部14bで受け止められて、下部雨除け材19C及び水切り部14bに沿って外部側へ案内され、しかも下部雨除け材19Cの先端に形成した水返し31で、下側の横溝7内への侵入が阻止されるので、気密材15Cに対して雨水やその飛沫が付着することが効果的に防止され、更に内壁水切り14Cに第3水切り部14dを一体的に形成しているので、上下の気密材15Cとして同一形状のものを採用して、その製作コストを抑制しつつ、上下の気密材15Cの圧接面15aに対する雨水の侵入をより一層効果的に防止できることになる。
【0048】
また、縦ジョイント2の縦溝6を流下した雨水は、下部雨除け材19C及び内壁水切り14Cの水切り部14bで受け止められて、通気排水口22から外部へ円滑に排出できるので、縦ジョイント2に高さ方向に一定間隔おきにキャッチパンを設ける必要がない。このため、キャッチパンを省略した分だけ等圧排水ジョイントの製作コストを低減できるとともに、その施工作業を簡略にすることが可能となる。
【0049】
4)図6に示す横ジョイント3Fのように、前記実施例における下部雨除け材19と内壁水切り14に代えて、両者を一体化した下部雨除け兼内壁水切り60を設けるとともに、継ぎ手シール20,21に代えて左右に隣接する下部雨除け兼内壁水切り60の上側に両下部雨除け兼内壁水切り60を連結する継ぎ手シール61を下部雨除け兼内壁水切り60の内部側の端部から外部側の端部にわたって設け、下部雨除け兼内壁水切り60の内部側の端部に上側の溝内壁5bに嵌合固定される内部側固定部60aを形成し、下部雨除け兼内壁水切り60の下面に気密材15を固着し、下部雨除け兼内壁水切り60の外部側の端部に下側の溝外壁5aの上端部に嵌合固定される外部側固定部60bを形成し、両固定部60a,60b間に外部側下がりに傾斜した傾斜部60cを形成してもよい。
【0050】
この横ジョイント3Fにおいても、前記実施例と同様の効果が得られるとともに、前記実施例においける下部雨除け材19及び内壁水切り14を下部雨除け兼内壁水切り60で構成し、継ぎ手シール20,21を継ぎ手シール61で構成できるので、部品点数を少なくして、製作コストを格段に低減することが可能となる。
【0051】
尚、この横ジョイント3Fでは、下部雨除け兼内壁水切り60を上側の溝内壁5bの下端に組み付けた状態で、現場へ搬送し、現場において外部側固定部60bを下側の溝外壁5aの上端部に嵌合固定して、下部雨除け兼内壁水切り60を組み付けることになる。また、図7に示す横ジョイント3Gのように、前記下部雨除け兼内壁水切り60を内部側部材60Aと外部側部材60Bとに分割構成し、外部側部材0Bの内部側端部に下側へ折曲するフック部62を形成し、内部側部材60Aの外部側端部に上側へ向けて開口する嵌合溝63を形成し、フック部62を嵌合溝63に嵌合させて内部側部材60Aと外部側部材60Bとを連結してもよい。
【0052】
次に、縦ジョイント2の他の実施例について説明する。尚、前記実施例と同一部材には同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
1)図8に示す縦ジョイント2Dのように、前記実施例におけける縦気密材10に代えて、左側の外装パネル1の溝内壁4bの右端部に嵌合固定されて、隣接する外装パネル1の溝内壁4bの左端部に圧接される縦気密材10Dを設けてもよい。また、前記実施例における縦雨除け材11に代えて、貫通孔13及び通気排水口12を有しない縦雨除け材11Dであって、両端を左右の外装パネルの溝外壁4aに嵌合固定した縦雨除け材11Dを設けてもよい。但し、この場合、縦溝6内には下側の横ジョイント3の通気排水口22から外気が導入され、縦溝6内が略大気圧に調整されることになる。
【0053】
2)図9に示す縦ジョイント2Eのように、前記実施例における縦フレーム4、縦雨除け材11、縦気密材10の構成を多少変更した縦フレーム4E、縦雨除け材11E、縦気密材10Eを用い、左右に隣接配置される外装パネル1の溝内壁4bの端部に、相互に圧接される縦気密材10Eをそれぞれ設け、両縦気密材10Eの圧接により縦溝6から室内側への通気を遮断し、また溝外壁4aに2枚の雨除けフィン32を有する雨除け材11Eをそれぞれ設け、両雨除け材11Eの雨除けフィン32を相互に重ね合わせて、縦溝6内への雨水の侵入を防止するようにしてもよい。尚、符号33は、外装パネル1を支持するために、縦ジョイント2の背後に設けたバックマリオンであり、本発明ではこのバックマリオン33に縦気密材10Eを設けることなく、外装パネル1の厚さの範囲内で等圧排水ジョイントを構成できる。
【0054】
尚、縦ジョイント2,2D,2Eの雨除け材及び気密材は、前述したような構成以外の周知の構成のものを採用することが可能である。
【0055】
次に、前記建築物の外壁部の適所に窓ガラス40を組み付ける場合について説明する。
図10,図11に示すように、建築物の外壁部には窓ガラス40を組み付けるための開口部41が形成され、開口部41の左右に隣接する外装パネル1の開口部41側の縁部にはその全長に渡って縦フレーム4(図2,図10(b)参照)が設けられ、開口部41の上下に隣接する外装パネル1の開口部41側の縁部にはその全長に渡って横フレーム5が設けられ、縦フレーム4には開口部41の中央部側へ向けて開口する縦溝6が形成され、横フレーム5には開口部41の中央部側へ向けて開口する横溝7が形成され、窓ガラス40はその外縁部を溝6,7内に装着して開口部41を閉塞するように配置されるとともに、その外縁部と外装パネル1間に介装した等圧排水ジョイントを介して外装パネル1に固定支持されている。
【0056】
等圧排水ジョイントは、窓ガラス40の上縁部と横フレーム5間に設けられる上側横ジョイント42と、窓ガラス40の下縁部と横フレーム5間に設けられる下側横ジョイント43と、窓ガラス40の左右の縁部と縦フレーム4間に設けられる縦ジョイント(図示外)とを備えている。尚、縦ジョイントは周知の構成のものなのでその詳細な説明を省略する。
【0057】
上側横ジョイント42について説明すると、図10に示すように、上側横フレーム5の溝内壁5bの下端部と窓ガラス40の上縁部間には上側気密材44,45が設けられ、この上側気密材44,45により横溝7と室内側との通気が遮断されている。上側横フレーム5の溝外壁5aの下端部には上側雨除け材46が固定されて窓ガラス40の上縁部に圧接され、上側雨除け材46により横溝7内への雨水の侵入が防止されている。上側雨除け材46の外面側には長さ方向に一定間隔おきに外部空間と横溝7とを連通する通気排水口47が形成され、この通気排水口47により横溝7内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、横溝7内への雨水の侵入が防止されるとともに、この通気排水口47を介して横溝7内に侵入した雨水を外部へ排出できるように構成されている。
【0058】
また、上側雨除け材46には内部側上がりに延びて溝内壁5bに当接され、接着剤にて溝内壁5bに固定される雨除け材延長部46aが一体的に形成され、通気排水口47或いは上側雨除け材46と溝外壁5a間の隙間から横溝7内に侵入した雨水が上側気密材44側へ侵入しないように構成され、これにより等圧排水ジョイントの水密性が高められている。
【0059】
左右に隣接する外装パネル1の縦ジョイントの下端における溝内壁4bの内面には内壁水切り48が取付けられ、雨除け材延長部46aの先端部は内壁水切り48の下面に当接され、縦溝6に沿って流下する雨水は、内壁水切り48及び上側雨除け材46で受け止められて通気排水口47を通って外部に排出されるように構成され、雨除け材延長部46aよりも下側の縦気密材10は雨水の侵入から守られている。
【0060】
下側横ジョイント43について説明すると、図11に示すように、下側横フレーム5の溝内壁5bの上端部と窓ガラス40の下縁部間には下側気密材50,51とが設けられ、この下側気密材50,51により横溝7と室内側との通気が遮断されている。下側横フレーム5の溝外壁5aの下端部には下側雨除け材52が固定されて窓ガラス40の下縁部に圧接され、下側雨除け材52により横溝7内への雨水の侵入が防止されている。下側気密材51には窓ガラス40の下側を通って溝内壁5bに当接されて接着された内壁水切り53が一体的に設けられ、下側雨除け材52と窓ガラス40間の隙間から侵入した雨水は、内壁水切り53上に受け止められて、縦ジョイント側へ移動し、縦ジョイントの縦雨除け材11の外面ないしは縦溝6を通って下段より外部へ排出されるか、或いは内壁水切り53の先端部に設けた通気排水口54を通って縦雨除け材8の内部排水空間8へ導入され、内部排水空間8から外部へ排出されることになる。また、内壁水切り53よりも下方に配置される縦気密材10及び下側気密材50は、内壁水切り53により雨水の侵入から守られている。
【0061】
尚、本実施例では、ハニカムパネルからなる建築物の外装パネルの一部を窓ガラス40で構成する場合について説明したが、サッシの枠体に窓ガラスを組み付ける際にも、同様の横ジョイント42,43を採用することが可能である。
【0062】
【発明の効果】
本発明に係る等圧排水ジョイントによれば、雨除け材により外部空間から溝内への雨水の侵入が防止されるとともに、雨除け材に形成した通気排水口により、溝内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、外部空間との圧力差による溝内への雨水の侵入が防止され、また万一溝内に雨水が侵入しても、侵入した雨水は通気排水口を介して外部へ排出され、気密材に対する雨水が付着が防止されるので、パネルのジョイント部分における高度な水密性を確保することが可能となる。
【0063】
また、この等圧排水ジョイントでは、縦ジョイントの縦溝を流下する雨水を内壁水切り及び横ジョイントの下側雨除け材で受け止めて外部へ排出するので、キャッチパンを省略することが可能となり、等圧排水ジョンとの製作コストを低減できるとともに、現場での施工作業を軽減できる。
【0064】
更に、内壁水切りを用いて横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を防止できるので、パネルの厚さを例えば50mm以下の薄肉に構成して、雨除け材と気密材とを接近配置しつつ、気密材に対して雨水が付着しないようにして、室内側への雨水の侵入を確実に防止できる。しかも、雨除け材、気密材、内壁水切りを合成ゴムや合成樹脂材料の押出成形体で構成しているので、これらの部材を安価に製作することが可能となる。
【0065】
更にまた、内壁水切りを横ジョイントの気密材に一体的に形成しているので、等圧排水ジョイントの水密性を向上できるとともに、内壁水切りを気密材とともに組み付けることが可能となり、内壁水切り及び気密材の施工作業が煩雑になることを防止できる。しかも、内壁水切りを気密材と一体成形できるので、内壁水切りを設けることによる製作コストの上昇も抑制できる。
【0066】
ここで、内壁水切りを横ジョイントの全長に渡って設けると、縦ジョイントの縦溝を流下する雨水の量が多くなっても、縦溝を流下する雨水を内壁水切り及び横ジョイントの雨除け材を介して確実に且つ円滑に外部へ排出することが可能となる。
【0067】
内壁水切りの下面の途中部を横ジョイントの下側雨除け材の先端部に当接させると、横ジョイントの雨除け材を乗り越えて溝内に侵入しようとする雨水を内壁水切りの先端側部分で阻止することが可能となり、溝内への雨水の侵入を一層効果的に防止できる。
【0068】
内壁水切りの先端部が直接横ジョイントの溝外壁に当接させると、内壁水切りで受け止めた雨水が溝外壁に沿って流下して、下側雨除け材のうちの建築物の外部側で受け止められて排出されるので、横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を一層効果的に防止できる。
【0069】
内壁水切りに下側雨除け材の下側へ延びる第2内壁水切りを設けると、雨水やその飛沫が下側雨除け材を乗り越えた場合でも、下側雨除け材を乗り越えた雨水やその飛沫を第2内壁水切りにより外部へ排出できるので、横ジョイントの気密材側への雨水やその飛沫の侵入を一層効果的に防止できる。
【0070】
内壁水切りに気密材の圧接面を覆う第3内壁水切りを設けると、第3内壁水切りにより、気密材の圧接面に対する雨水やその飛沫の侵入をより効果的に防止できる。しかも、上下に配置する気密材として同一形状のものを採用できるので、気密材の製作コストが高くなることもない。
【0071】
内壁水切りに代えて、横ジョイントの下側雨除け材に建築物の内部側へ向けて斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁に当接または固定した雨除け材延長部を一体的に形成すると、等圧排水ジョイントの水密性を向上しつつ、製作コストの上昇を抑制でき、しかも施工作業が煩雑になることを防止できる。
【0072】
横ジョイントの少なくとも上側の溝内壁に気密材を設けるとともに、この気密材に建築物の外部側へ向けて斜め下方へ延びる気密材水切りを設けると、万一気密材に雨水が付着しても、この雨水は気密材水切りにより、横ジョイントの溝内に滴下され、気密材の気密圧接面側へ侵入することが防止されるので、室内側への雨水の侵入を一層効果的に防止することが可能となる。尚、この気密材水切りを縦ジョイントの縦気密材の設けてもよい。この場合には、縦気密材の左右からの雨水飛沫の防止に有効である。
【0073】
本発明に係る第2及び第3の等圧排水ジョイントによれば、雨除け材により外部空間から溝内への雨水の侵入が防止されるとともに、雨除け材に設けた通気排水口により、溝内の風圧(圧力)が外部の風圧(外気圧)と略同じに設定されて、外部空間との圧力差による溝内への雨水の侵入が防止され、また万一溝内に雨水が侵入しても、侵入した雨水は通気排水口を介して外部へ排出され、気密材に対する雨水の付着が防止されるので、パネルのジョイント部分における高度な水密性を確保することが可能となる。
【0074】
第2の等圧排水ジョイントでは、上側の横ジョイントの雨除け材に斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した雨除け材延長部を形成しているので、溝内における雨除け材延長部よりも上側の空間に対して、雨水等が侵入してもこれを雨除け材延長部を介して円滑に外部へ排出することが可能となる。しかも、雨除け材延長部は雨除け材に一体形成されているので、押出成形等により容易に且つ安価に製作することが可能で、従来の雨除け材と同様にして組み付けることが可能で、組付性が低下することもない。
【0075】
第3の等圧排水ジョイントでは、下側の横ジョイントの気密材に斜め下方へ延びて溝外壁または溝底面に当接または係合する気密材と一体の内壁水切り部を形成しているので、下側の水平ジョイントの雨除け材とパネル間の隙間から侵入した雨水は、内壁水切りにより受け止められ、中央部は縦ジョイントの雨除け材の外面に、左右は枠溝内を流下し、下段ジョイントで外部に排水され、内壁水切りによって覆われた縦気密材には雨水が付着しない。しかも内壁水切りは気密材に一体に形成されているので、押出成形等により容易に且つ安価に製作することが可能で、従来の気密材と同様にして組み付けることが可能で、組付性が低下することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 横ジョイントの縦断面図
【図2】 縦ジョイントの横断面図
【図3】 他の構成の横ジョイントの縦断面図
【図4】 他の構成の横ジョイントの縦断面図
【図5】 他の構成の横ジョイントの縦断面図
【図6】 他の構成の横ジョイントの縦断面図
【図7】 他の構成の横ジョイントの縦断面図
【図8】 他の構成の縦ジョイントの横断面図
【図9】 他の構成の縦ジョイントの横断面図
【図10】 窓ガラスと外装パネルとの上側横ジョイントの(a)は縦断面図、(b)は縦ジョイント部分における縦断面図
【図11】 窓ガラスと外装パネルとの下側横ジョイントの(a)は縦断面図、(b)は縦ジョイント部分における縦断面図
【図12】 従来技術に係る縦ジョイントの横断面図
【図13】 図12のXIII-XIII線断面図
【符号の説明】
1 外装パネル 2 縦ジョイント
3 横ジョイント 4 縦フレーム
4a 溝外壁 4b 溝内壁
4c 溝底壁 5 横フレーム
5a 溝外壁 5b 溝内壁
5c 溝底壁 6 縦溝
7 横溝 8 内部排水空間
10 縦気密材 11 縦雨除け材
11a 仕切板 11b 取付部
12 通気排水口 13 貫通孔
14 内壁水切り
14a 固定部 14b 水切り部
15 気密材 15a 圧接面
16 気密材水切り部 17 上部雨除け材
18 ビス部材 19 下部雨除け材
20 継ぎ手シール 21 継ぎ手シール
22 通気排水口
3A 横ジョイント 14c 第2水切り部
14A 内壁水切り
3B 横ジョイント 5B 横フレーム
15B 気密材 19B 下部雨除け材
17B 上部雨除け材 30 折曲部
3C 横ジョイント 5C 横フレーム
14C 内壁水切り 14d 第3水切り部
15C 気密材 17C 上部雨除け材
19C 下部雨除け材 31 水返し
2D 縦ジョイント 11D 縦雨除け材
15D 気密材
2E 縦ジョイント 4E 縦フレーム
10E 縦気密材 11E 縦雨除け材
32 雨除けフィン 33 バックマリオン
40 窓ガラス 41 開口部
42 上側横ジョイント 43 下側横ジョイント
44 上側気密材 45 バッカー
46 上側雨除け材 46a 雨除け材延長部
47 通気排水口 50 下側気密材
51 下側気密材 52 下側雨除け材
53 内壁水切り 54 通気排水口
3F 横ジョイント
60 下部雨除け兼内壁水切り
61 継ぎ手シール 60a 内部側固定部
60b 外部側固定部 60c 傾斜部
3G 横ジョイント
60A 内部側部材 60B 外部側部材
62 フック部 63 嵌合溝

Claims (11)

  1. 建築物の外装壁として複数のパネルを併設し、隣接するパネルの相互に対面する小口端部に相互に向き合った溝を形成し、相互に対面する溝の少なくとも一方の溝内壁に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と建築物の内部空間との通気を遮断し、相互に対面する溝の少なくとも一方の溝外壁に押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材により溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水の侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、
    少なくとも縦ジョイントの下方に、押出成形体からなる内壁水切りを横ジョイントの気密材と一体的に設けるとともに、この内壁水切りを横ジョイントの下側雨除け材側へ向けて斜め下方へ延ばして、その先端部下面を下側雨除け材の上側に当接せしめ、内壁水切りにより縦ジョイント及び横ジョイントの気密材の上部を覆うことを特徴とする等圧排水ジョイント。
  2. 前記内壁水切りを横ジョイントの全長に渡って設けた請求項1記載の等圧排水ジョイント。
  3. 前記内壁水切りの下面の途中部を横ジョイントの下側雨除け材の先端部に当接させた請求項1または2記載の等圧排水ジョイント。
  4. 前記内壁水切りの先端部が直接横ジョイントの溝外壁に当接する請求項1または2記載の等圧排水ジョイント。
  5. 前記内壁水切りに下側雨除け材の下側へ延びる第2内壁水切りを設けた請求項1〜4のいずれか1項記載の等圧排水ジョイント。
  6. 前記内壁水切りに気密材の圧接面を覆う第3内壁水切りを設けた請求項1〜5のいずれか1項記載の等圧排水ジョイント。
  7. 前記内壁水切りに代えて、横ジョイントの下側雨除け材に建築物の内部側へ向けて斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁に当接または固定した雨除け材延長部を一体的に形成した請求項1または2記載の等圧排水ジョイント。
  8. 横ジョイントの少なくとも上側の溝内壁に気密材を設けるとともに、この気密材に建築物の外部側へ向けて斜め下方へ延びる気密材水切りを設けた請求項1〜7のいずれか1項記載の等圧排水ジョイント。
  9. 枠材の内周面に溝を形成し、この溝に外縁部を装着して開口部を閉塞するパネルを設け、溝内壁とパネル間に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と室内側の内部空間との通気を遮断し、溝外壁とパネルに押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材に溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、
    上側の横ジョイントの雨除け材に、斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した、雨除け材延長部を気密材を覆うように形成した、
    ことを特徴とする等圧排水ジョイント。
  10. 枠材の内周面に溝を形成し、この溝に外縁部を装着して開口部を閉塞するパネルを設け、溝内壁とパネル間に押出成形体からなる気密材を設けて、この気密材により溝と室内側の内部空間との通気を遮断し、溝外壁とパネルに押出成形体からなる雨除け材を設けて、この雨除け材に溝内と外部空間とを連通する通気排水口を形成し、溝内の風圧を外部と略同じにして風圧による雨水侵入を防止するとともに、溝内に侵入した雨水を気密材に接触させずに外部空間へ排水するようになした縦ジョイントと横ジョイントとを有する等圧排水ジョイントであって、
    下側の横ジョイントの気密材に、斜め下方へ延びて溝外壁または溝底面に当接または固定した、気密材と一体の内壁水切り部を気密材を覆うように形成した、
    ことを特徴とする等圧排水ジョイント。
  11. 上側の横ジョイントの雨除け材に、斜め上方へ延びて溝内壁または溝底壁または内壁水切りに当接または固定した、雨除け材延長部を気密材を覆うように形成した請求項10記載の等圧排水ジョイント。
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