JP3743297B2 - 遊技機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技球の入賞に基づいて図柄の変動表示を行う図柄表示部を備えたパチンコ機をはじめとする遊技機に関し、特には入賞に基づく変動表示が直ちに行えない場合に、その変動表示を一時的に保留とする手段を備えた遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、遊技機の一種として、特別図柄始動口への遊技球の入賞により発生する入賞情報を参照して、特別図柄の変動表示と、大当たり表示を含む確定表示とからなる抽選表示を行う特別図柄表示部を備え、大当たり表示がなされると、多くの遊技球を払い出せるような入賞口が開成する大当たり状態が生起するパチンコ機が知られている。ここで、入賞情報は、所定入賞口からの入賞信号に基づいて取得される乱数を含む。また、このようなパチンコ機には、先の抽選表示中に入賞情報が発生した場合、この入賞情報を無効とせず、先の確定表示の後まで保留とするため、所定個数の上限まで入賞情報を記憶する保留記憶部も設けられている。
【0003】
さらに、大当たり表示のうち特定の表示がなされると、大当たり状態が終了した後に、一定時間あたりの大当たり表示がなされる確率を他の遊技状態に比べて上昇する特定遊技状態が、終了条件を満たすまで生起することがなされている。そして、終了条件としては、次の大当たり表示がなされること、が広く用いられていたが、大当たり表示の予定化や、特定遊技状態の長時間化といった面が顕著となってしまうことがあるため、終了条件を、特定遊技状態における抽選表示回数が一定回数となったこと、に設定することも行われている(回数切りタイプ)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の回数切りタイプのパチンコ機では、抽選表示回数が一定回数に達した場合と、ほぼ一定時間において一定の表示動作を行ったときに特定遊技状態が終了するため、遊技者は、特定遊技状態において、他の遊技状態と同じ様な、入賞情報が上限に達しないよう特別図柄始動口への入賞を調整するといった技術介入しか行えず、遊技者に飽きられ易い面があった。
【0005】
そこで本発明の目的は、特定遊技状態の終了条件を工夫し、新たな技術介入を可能とすることにより、遊技内容が新鮮で趣向性が高く、遊技者がいつまでも興味を持って遊技をすることが可能な遊技機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載された遊技機は、特別図柄始動口への遊技球の入賞により発生する入賞情報を参照して、特別図柄の変動表示と、特定表示を含む確定表示とからなる抽選表示を行う特別図柄表示部と、前記抽選表示中に発生した入賞情報を、それぞれ先の抽選表示の後において参照可能に、所定個数まで記憶する保留記憶部とを備え、前記特定表示に付随して、遊技者にとって有利な特定遊技状態が生起する遊技機であって、特定遊技状態の終了条件を、保留記憶部における入賞情報の記憶個数が特定個数に達したか、及び特定遊技状態における抽選表示の延べ回数が特定回数に達したことのうちのいずれか一方を満たすこと、に設定するとともに、前記特定個数または特定回数を、特定遊技状態の生起ごとにその都度変更設定可能としたことを特徴とする。なお適宜、「入賞」には所定領域の通過が含まれるし、「表示に付随して」は「(時間的な前後を問わず)表示がされた場合に」や「表示に関連して」の意を含むし、「抽選表示の後において」は「少なくとも抽選表示を行うまでは(すなわち、各種抽選表示後も各種入賞情報を記憶していても良く)」や「(各種入賞情報が)参照されるまで」の意を含み、以下同様である。
【0007】
請求項2に記載された遊技機は、特別図柄始動口への遊技球の入賞により発生する入賞情報を参照して、特別図柄の変動表示と、大当たり表示および特定表示を含む確定表示とからなる抽選表示を行う特別図柄表示部と、前記抽選表示中に発生した入賞情報を、それぞれ先の抽選表示の後において参照可能に、所定個数まで記憶する保留記憶部とを備え、前記大当たり表示に付随して、遊技者にとって有利な大当たり状態が生起するとともに、前記特定表示に付随して、大当たり状態が終了した後に、遊技者にとって有利な特定遊技状態が生起する遊技機であって、特定遊技状態の終了条件を、保留記憶部における入賞情報の記憶個数が特定個数に達したか、及び特定遊技状態における抽選表示の延べ回数が特定回数に達したことのうちのいずれか一方を満たすこと、に設定するとともに、前記特定個数または特定回数を、特定遊技状態の生起ごとにその都度変更設定可能としたことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載された遊技機は、記憶個数、延べ回数、特定個数または特定回数を報知する報知手段を設けたことを特徴とする。なお「または」は、終了条件を除き、適宜「および」の意を含み、以下同様である。
請求項4に記載された遊技機は、特定個数または特定回数を、特別図柄表示部において表示する抽選表示の決定に用いる乱数や抽選手段をパラメータとして変更設定することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の遊技機の実施形態について、図面に基づき詳細に説明する。
【0010】
(イ)まず始めに本発明が適用される遊技機の一例としてのパチンコ機の、機械的構成の概要を説明する。
【0011】
図1は、本発明が適用されるパチンコ機1の正面を示したものである。パチンコ機1の前面の中程から上方にかけての位置には、ほぼ円形の遊技領域2が設けられている。そして、遊技領域2より下方の位置には、供給皿14と貯留皿16とが上下に連設されており、貯留皿16の右サイドには、発射ハンドル15が突設されている。また、遊技領域2の中央上部には、特別図柄表示部3が設けられている。特別図柄表示部3は、1枚の液晶板によって形成されており、液晶画面中の左表示部位10、右表示部位11、中表示部位12の各表示部位に、一桁の数字や一文字のアルファベット等(ここでは「0」〜「9」「A」〜「F」の16種類、それぞれ各表示部位10〜12に対応させて左・右・中図柄という)の表示をして、左図柄等との組み合わせによる所定種類の特別図柄を表示することができるようになっている。さらに、特別図柄表示部3の中央よりやや上方には、保留表示部26が設けられている。保留表示部26は、7セグメントのLED板によって形成されており、そのLED板に、一桁の数字を表示することができるようになっている。
【0012】
一方、特別図柄表示部3の下側には、いわゆるチューリップ形状である特別図柄始動口としての普通電動役物4が設けられている。また、普通電動役物4の両サイドには、それぞれ、普通図柄始動口としての左ゲート5および右ゲート6が設けられており、普通電動役物4の下側には、扉が前方へ開閉する形状の大入賞口7が設置されている。
【0013】
ここで大入賞口7についてさらに詳述すると、図2は、大入賞口7を拡大して示したものであり、大入賞口7の内部には載置部13が設けられており、開成中において載置部13に1個の遊技球を載置できるようになっている。そして、載置部13に遊技球を載置した状態で扉が閉成した場合には、載置部13に載置されている遊技球が大入賞口7の後方に設けられた特定領域(図示せず)を通過するようになっている。また、大入賞口7の扉には2つの電飾ランプ8が設けられており、さらにその下側に、普通図柄表示部9が設けられている。
【0014】
普通図柄表示部9も、7セグメントのLED板によって形成されており、そのLED板に、一桁の数字や記号等の所定種類の普通図柄を表示することができるようになっている。また、普通図柄表示部9には、4個の普通保留ランプ25が周設されている。くわえて、図1に示されるように、遊技領域2内部の両サイドには、複数のLEDを内蔵した電飾ランプ(サイドランプ)23,23が設置されている。なお、遊技領域2には、それらの他にも種々の入賞口、風車、および多数の障害釘等が設けられている。
【0015】
(ロ)次に、上述したパチンコ機1の電気的構成の概要を説明する。
【0016】
図3は、パチンコ機1の制御機構を示したものであり、普通図柄表示部9・特別図柄表示部3・大入賞口7・普通電動役物4等の各種の入賞装置および左ゲート5・右ゲート6等のゲートに内蔵された遊技球検出装置24、各種の入賞装置を開閉作動させるためのソレノイド等の作動装置27、各種カウンタ(a〜hカウンタ)21、各種の電飾ランプ8,23、普通保留ランプ25、保留表示部26、払出装置28等が、インターフェイス20を介して、制御装置(CPU等)17に接続された状態になっている。また、制御装置17には、記憶手段(ROMやRAM等)22が接続されており、記憶手段22には、普通保留記憶部30、保留記憶部31、普通表示参照部32、および表示参照部33、ならびに特定フラグ35が内蔵されている。なお、記憶手段22には、制御装置17により実行される、制御内容等を表現したプログラムも格納されている。
【0017】
(ハ)続いて上記各種カウンタ21および特定フラグ35について詳述する。
【0018】
aカウンタは、普通図柄の一定時間(約2秒間)に亘る停止表示(確定表示)において小当たり表示を行うか否かを決定するために用いられるものである。ここで、普通図柄の確定表示は、高速または低速で次々に各種普通図柄またはその一部を表示する変動表示の後に行われるものであり、この普通図柄の変動表示と確定表示とで普通抽選表示が構成されている。また、小当たり表示は、普通図柄表示部9における、普通図柄「7」(小当たり図柄、1種類)の、一定時間(約2秒間)に亘る停止表示(確定表示)である。なお、普通図柄は、記憶手段22に記憶されており、他の図柄も同様である。
【0019】
次に、bカウンタであるが、これは、小当たり表示以外の確定表示に係る普通図柄を決定するために用いられるものであり、記憶手段22には、図4に示すように、bカウンタの値と対応した普通図柄が記憶されている。なお、aカウンタ等はループカウンタであり、制御装置17により、電源投入時から所定の規則に従って所定の数値の間をごく短時間のうちに1ずつ加算しながらループカウント(最大値の次には最小値に戻る)するようになっており、aカウンタは、0〜5(6通り)の間を、bカウンタは、0,1(2通り)の間をループカウントするようになっている。また、後述するgカウンタまでは同様にループカウンタとなっている。
【0020】
また、cカウンタ(0〜234の235通り)は、特別図柄の確定表示において大当たり表示を行うか否かを決定するために用いられるものである。大当たり表示は、特別図柄「0,0,0」〜「9,9,9」「A,A,A」〜「F,F,F」(大当たり図柄、16種類)の、特別図柄表示部3における確定表示(一定時間に亘る左・右・中図柄全ての停止表示)である。ここで「0,0,0」は、左・中・右図柄がいずれも「0」であることを示し、他も同様である。また、左・中・右図柄はそれぞれ独立しまたは関連して表示され得るが、普通抽選表示と同様に、特別図柄についての変動表示および確定表示、すなわち抽選表示によってなされる。
【0021】
さらに、dカウンタ(0〜15の16通り)は、図5の対応関係によって大当たり図柄を決定し、e〜gカウンタ(各0〜15の16通り)は、大当たり図柄以外の特別図柄を確定表示する場合における各表示部位10〜12に表示する左・右・中図柄を、図6の対応関係によって決定するために用いられるものである。なお、fカウンタは、eカウンタの数値が15から0になるごとに1ずつ加算しながらループカウントするようになっており、gカウンタは、fカウンタが15から0になるごとに1ずつ加算しながらループカウントするようになっている。また、図5および図6の対応関係は、テーブルとして、記憶手段22に格納されている。
【0022】
くわえて、ループカウントしないhカウンタは、初期値が50であり、後述の特定遊技状態において、抽選表示が完了するごとに1ずつ減算されて、特定遊技状態での抽選表示について、延べの回数をカウントダウンするようになっている。また、ループカウントしないiカウンタは、保留記憶部31内における、現時点での(瞬間的な)入賞情報の記憶個数を示すものである。さらに、特定フラグ35は、後述の特定遊技状態の処理を行うかどうかを決定する際に、制御装置17により参照されるもので、1にセットされていると、特定遊技状態の処理を実行し、0にリセットされていると、この処理を実行しない。
【0023】
(ニ)ここで、入賞情報および抽選表示の処理について詳述する。
【0024】
遊技球検出装置24は、入賞に基づく遊技球の通過により検出信号(入賞信号)を発し、これを受けた制御装置17は、プログラムに基づき、発信元に応じて以下の処理を行う。すなわち、左ゲート5あるいは右ゲート6のいずれかに係るものからであれば、現時点でのa,bカウンタの値を読み出すことで、これらの値を含む1個の普通入賞情報を発生する。また、普通電動役物4からであれば、現時点でのc〜gカウンタの値を読み出すことで、これらの値を含む1個の入賞情報を発生する。なお、制御装置17は、これら入賞に付随して、対応する個数の払出を、払出装置28を制御することにより行う。また、a〜gカウンタの値の読み出しは、高速に変化している値を参照しているため、乱数の取得とみなせる。
【0025】
制御装置17は、発生した入賞情報を、順に表示参照部33に記憶したうえで、抽選表示中に適宜参照し、入賞情報に応じた特別図柄の変動表示や確定表示を順に行う。このような表示参照部33への順序付いた記憶を、場合を分けて説明する。
【0026】
まず、図7(a)に示すように、保留記憶部31に入賞情報が記憶されておらず、しかも先に発生し記憶された入賞情報に基づく抽選表示中でない場合に、入賞情報を発生すると、制御装置17は、入賞情報を、一旦保留記憶部31に実際に記憶する。そして、抽選表示中でないので、保留記憶部31中で最も古い入賞情報、すなわち一旦記憶した入賞情報を、すぐに表示参照部33へ移動する。なお、制御装置17は、iカウンタを、1個の入賞情報の実際の記憶処理に付随して1増すとともに、入賞情報の移動処理に付随して1減らすため、iカウンタは、保留記憶部31における入賞情報の記憶数(保留数)を示すこととなる。そして、iカウンタの値は、制御装置17により、保留表示部26において、一桁の数字として表示されるが、この表示は、上記iカウンタの処理により、保留表示部26において、一瞬「1」を表示するかしないかのうちに「0」が表示される。ただし、保留記憶部31の一旦記憶は、この記憶に基づいて抽選表示がなされるから、いかに一瞬でも実際の有効な記憶である。
【0027】
次に、図7(b)に示すように、抽選表示中に入賞情報を発生した場合、制御装置17は、今回の入賞情報を、保留記憶部31に記憶する。複数発生した場合には、発生順に並べて次々に有効に記憶していく。
【0028】
そして、図7(c)に示すように、先の抽選表示が完了した場合には、保留記憶部31中で最も古い普通入賞情報を、表示参照部33に移動し、残りの入賞情報を、順序が保たれるようにシフトする。こうして、今回の入賞情報を、先の抽選表示の後まで有効に持ち越し、表示参照部33に送ることで、入賞情報に基づく抽選表示の保留をする。すなわち、保留記憶部31においては、今回の入賞情報に基づく抽選表示を、先の抽選表示の後で行うため、先の抽選表示の後(の変動表示中)において参照可能であるように、入賞情報が発生ごとに、順次記憶される。なお、iカウンタの処理が、上記と同様に行われる。
【0029】
また、図7(d)に示すように、抽選表示中で、かつ保留記憶部31に記憶されている入賞情報の個数が所定個数の9個になっている場合には、普通電動役物4に入賞があり、遊技球検出装置24から入賞信号を受けても、制御装置17はc〜gカウンタを参照せず、入賞情報を発生させない。すなわち、このような制御装置17の処理により、入賞情報は所定個数として9個までしか記憶できず、入賞情報の個数の上限(所定個数としての保留上限)が9個に設定されており、上記入賞は抽選表示につながらず、無効となる。この場合、実際の有効な入賞情報の記憶がないため、iカウンタの増加処理は行われない。
【0030】
なお、抽選表示が連続しない場合における間の表示(アイドル表示)は、直前の確定表示を維持して見かけは確定表示が続いているようにしている。確定表示とアイドル表示の境目は、所定時間(たとえば約2秒)の経過や、制御において入賞情報の移動あるいはシフトを行い得るか否かの違い等にある。そして、確定表示の終了をもって、1個の入賞情報に基づく1回の抽選表示の完了となる。
【0031】
このような抽選表示および入賞情報等の処理は、普通抽選表示や普通入賞情報に関しても同様に行われ、また、普通保留記憶部30に記憶されている普通入賞情報の個数の上限(普通保留上限)は4個に設定され、普通保留記憶部30における普通入賞情報の個数分だけ、普通保留ランプ25が点灯される。
【0032】
(ホ)続いて、プログラムを実行した制御装置17等によりなされる、上記パチンコ機の動作および遊技内容について説明する。
【0033】
まず始めに、発射ハンドル15を操作した遊技者によって遊技領域2に打ち込まれた遊技球が左ゲート5あるいは右ゲート6を通過することにより、発生された入賞信号が制御装置17に伝わり、普通図柄表示部4に表示された普通図柄の変動表示が行われ、普通抽選表示が開始される。一方、遊技球が左ゲート5または右ゲート6を通過した瞬間の(その回の)普通入賞情報が記憶される。そして、普通図柄の変動表示中に、普通表示参照部32に記憶されている普通入賞情報が取り出され、普通図柄に関する小当たり判定が行われる。普通入賞情報のうちのaカウンタの値が4または5の場合のみ小当たりと判定される。したがって、普通図柄が小当たりとなる確率は1/3(2/6)である。なお、小当たり判定において、普通表示参照部32のaカウンタの値が、参照された直後には削除され、以下b〜gカウンタにおいても同様である。
【0034】
小当たり判定の結果、小当たりと判定されれば、普通図柄の一定時間(約30秒)の変動表示後、普通図柄表示部9において普通図柄「7」の確定表示(小当たり表示)が行われるとともに、これに付随して普通電動役物4が所定時間(約1.4秒)開成する。この開成は、遊技球を普通電動役物4に入賞し易くさせ、ひいては抽選表示をより多く行わせ得るものであるため、遊技者にとって有利な作動となる。また、小当たりと判定されなければ、そのときの普通入賞情報中のbカウンタの値に対応した図柄(すなわち「−」あるいは「_」)が、その回の確定表示に係る普通図柄として、変動表示後に普通図柄表示部9に表示され、上記開成は行われない。そして、普通図柄の変動表示中(適宜普通電動役物4の開成中を含む)に遊技球が左ゲート5または右ゲート6を通過し、入賞信号を介して普通入賞情報が発生したときは、次回以降普通抽選表示を行うものとして最高4個まで記憶される。
【0035】
一方、開成中あるいは閉成中の普通電動役物4に遊技球が入賞した場合には、入賞情報が順次特別表示参照部33に移動されるように記憶され、この移動があった場合には、制御装置17から特別図柄表示部3に図柄変動開始信号が送信されることによって、特別図柄表示部3の各表示部位10〜12に表示された左図柄・右図柄・中図柄の変動表示をし、抽選表示を開始する。なお、上記入賞情報の移動により、保留記憶部31において入賞情報が順次シフトされる。
【0036】
特別図柄の変動表示は、特別図柄表示部3の液晶画面中の各表示部位10〜12において、一桁の数字や一文字のアルファベット等の所定種類の図柄が上から下へ移動する動画を表示することによって行われる。なお、特別図柄は、後述する特定遊技状態以外の通常の遊技状態においては、全ての左図柄等が4.325秒間高速変動表示を続けた後に低速変動表示となり、所定時間後に順に停止表示となる。
【0037】
また、抽選表示中(適宜大当たり状態中も含む)に遊技球が普通電動役物4に入賞し、入賞情報が発生したときは、保留記憶部31において、次回以降に抽選表示をさせるものとして最高9個まで記憶される。それゆえ、保留記憶部31が、すでに9個の入賞情報を記憶している場合には、抽選表示中において普通電動役物4に係る入賞信号を受けても、制御装置17によって入賞情報が生成されず、その普通電動役物4への遊技球の入賞に起因した特別図柄の変動表示をしない。
【0038】
一方、保留記憶部31が、9個の入賞情報を記憶している場合でも、抽選表示後に普通電動役物4へ遊技球が入賞したときには、次の抽選表示のために、既に1個の入賞情報が特別表示参照部33に移動されているため、記憶している特別入賞個数は8個となり、その普通電動役物4への遊技球の入賞が、保留記憶部31に記憶され、次回以降にその普通電動役物4への遊技球の入賞に起因した抽選表示が行われる。すなわち、同じ個数の遊技球が普通電動役物4に入賞した場合でも、そのタイミングにより、抽選表示の回数が相違する。
【0039】
さらに、遊技球が普通電動役物4に入賞した場合には、特別表示参照部33における入賞情報中のcカウンタの値(0〜234)を参照して、大当たり判定が実行される。大当たり判定においては、cカウンタの値が所定のもの(ここでは7)であった場合にのみ大当たりとする。したがって、大当たりの生起確率は1/235である。
【0040】
そして、大当たりと判定された場合には、その直後に、表示参照部33の入賞情報におけるdカウンタの値(0〜15)によって、特別図柄表示部3に確定表示をする大当たり図柄を選択する。そして、抽選表示の末尾の確定表示として、dカウンタが選択した数値に対応した大当たり図柄(「0,0,0」〜「9,9,9」、「A,A,A」〜「F,F,F」の16通りの図柄のいずれか1組、図5参照)を、特別図柄表示部3に表示する。
【0041】
一方、大当たりと判定されなかった場合には、変動表示を行った後に、入賞情報中のe〜gカウンタの値に対応した左図柄・右図柄・中図柄(図6参照)を、特別図柄表示部3に表示する。ただし、記憶されているe〜gカウンタの値が大当たり図柄に相当する組合せである場合には、gカウンタのみ記憶された値から1を減算し、その値に対応した図柄を表示する(たとえばeカウンタ=1,fカウンタ=1,gカウンタ=1と記憶されている場合には、左図柄、右図柄、中図柄として特別図柄表示部3に「1,1,0」が確定表示される)。なお、大当たりか否かに関わらず、図柄の表示は、各表示部位10〜12で変動している図柄が左表示部位10、右表示部位11、中表示部位12の順で連続的に停止表示となる態様で行われ、先に停止表示となった2つの図柄(すなわち、左図柄、右図柄)が同一である場合には、遊技者の「大当たり」生起に対する期待感を高める目的から、残りの中図柄が、先に確定表示となった2つの図柄が非同一の場合と異なる、長時間を要する態様(リーチ態様)で変動表示をした後に確定表示となる。ここで、停止表示には、対応する表示部位10〜12において揺動するような態様をも含む。
【0042】
そして、大当たり図柄の確定表示である大当たり表示がされた場合には、遊技者にとって有利な大当たり状態が生起する。大当たり状態が生起すると、電飾ランプ8,23等が点滅し、効果音が発生して、雰囲気が盛り上げられる。また、大当たり状態が生起すると、大入賞口7が、25秒間、あるいは9個の遊技球の入賞を検出するまで開成する。さらに、大入賞口7の開成中に載置部13に遊技球が載置された場合には、一旦大入賞口7が閉成してから約2秒後に再度開成する(すなわち、大入賞口7の開成時に遊技球が載置部13に載置されると大入賞口7は断続的に開成動作を繰り返す)。なお、大入賞口7の載置部13は、きわめて遊技球が載置され易い構造になっている。また、1回の大当たり状態においては、大入賞口7は最高16回まで断続的に開成するようになっている。
【0043】
くわえて、制御装置17は、大当たり図柄のうち、奇数または「A」「C」「E」からなる図柄(特定図柄)の確定表示(特定表示)をする場合を、表示参照部33における入賞情報中のdカウンタに基づき判断し、特定表示がなされたと判断すると、大当たり状態に続いて、特定遊技状態を生起させる。特定遊技状態が生起すると、普通図柄の変動表示時間が、通常の遊技状態での30秒に比べて次のように短縮される(普通抽選表示の時間短縮状態)。すなわち、遊技球が左ゲート5、あるいは右ゲート6を通過したときに5.16秒のタイマーがセットされ、そのタイマーの残り時間だけ普通図柄が変動する(ただし、タイマーの残り時間が0.573秒以下のときは0.573秒間変動する)。なお、タイマーは、制御装置17により駆動される。
【0044】
また、特定遊技状態においては、特別図柄の変動表示時間も短縮される(抽選表示の時間短縮状態)。特別図柄は、通常の遊技状態では、4.325秒間高速変動表示を続けた後に低速変動表示となり、変動開始から所定時間後に確定表示となるが、特定遊技状態においては、遊技球が普通電動役物4に入賞した際に、4.227秒のタイマーがセットされ、タイマー残時間プラス0.098秒間高速変動表示した後、低速変動表示し、所定時間後に停止表示となる。なお、タイマー残時間が1.015秒未満の場合には1.015+0.098秒間高速変動表示を続けた後に低速変動表示となり、所定時間後に停止表示となる。
【0045】
特定遊技状態においては、通常時に比べ一定時間あたりの普通電動役物4の開成回数が多くなる可能性が極めて高いため、比較的に遊技球が普通電動役物4へ入賞し易くなる。それゆえ、獲得できる遊技球の数が多くなるので、通常時に比べて遊技者の有している遊技球の消費が穏やかである。さらに、特別図柄も頻繁に変動するため、通常時に比べて一定時間あたりの大当たり表示の確率、すなわち大当たり状態の生起の確率が高い。したがって、特定遊技状態は、通常の遊技状態に比べて、遊技者にとって有利である。
【0046】
また、制御装置17は、図8に示すようなプログラムによって、特定遊技状態の終了を判断する。すなわち、制御装置17は、大当たり状態の終了から、初期値が50のhカウンタの減算処理(ステップ52)を行うかどうかチェックする(ステップ50)。hカウンタの減算は、抽選表示が完了すると、実行されるようにする(ステップ50)。したがって、hカウンタは、1回の抽選表示の完了ごとに、1減ぜられる。なお、特定遊技状態の終了判定の実行は、大当たり状態終了直後にセットされ、当該終了時にリセットされる、特定遊技状態であることを示す特定フラグ35がセットされている場合に行う。また、制御装置17は、大当たり状態が終了した時点、あるいは特定遊技状態が生起した時点(または特定遊技状態が終了した後)で、hカウンタを初期値とし、iカウンタにおいても同様にする。
【0047】
そして、hカウンタを減算した場合に、制御装置17はさらにhカウンタがクリアされたか(0となったか)を判断する(ステップ54)。結果、クリアされていれば、特定フラグ35をリセットし(ステップ56)、クリアされていなければ、ステップ56は実行しない。ここで、hカウンタにより、50回の抽選表示の完了がカウントされる一方、特定フラグ35がリセットされると、制御装置17は特定遊技状態の処理を実行しなくなり、特定遊技状態が終了するため、ステップ54は、終了条件の一部であって、抽選表示の延べ回数あるいは特定回数に係るものを構成している。
【0048】
一方、同じく特定フラグ35のセット中(大当たり状態の終了から特定遊技状態の終了まで)、制御装置17は、現時点での保留数を示すiカウンタが7を超えたか、すなわち特定個数としての8に達したか(8以上となったか)をチェックする(ステップ58)。たとえ瞬間的にでも、iカウンタが8以上となれば、特定フラグ35をリセットするステップ60を実行し、そうでなく、保留数が7以下に保たれていれば、ステップ60を飛ばす。ここで、iカウンタ、すなわち保留記憶部31内での入賞情報の、現時点での個数を示す保留数について、特定個数となったかどうか判断される一方、特定フラグ35がリセットされると、制御装置17は特定遊技状態を終了するため、ステップ58は、終了条件の一部であって、入賞情報の記憶個数あるいは特定個数に係るものを構成している。
【0049】
このようにして、パチンコ機1では、記憶手段22内のプログラムにおいて、終了条件が、大当たり終了後の抽選表示が延べで特定回数に達すること、または大当たり終了後の入賞情報の記憶が少なくとも瞬間的に特定個数に達すること、のいずれか一方または双方が満たされること、と設定されており、実際条件を満たすと、特定フラグ35のクリアにより、制御装置17が抽選表示や普通抽選表示の時間短縮等を実行せず、特定遊技状態が終了される。
【0050】
また、図9に示すように、特定遊技状態中、特別図柄表示部3の各表示部位10〜12の外側において、順に、特定個数およびこれを上回ると特定遊技状態が終了してしまう旨を示す「保留7以下」の表示、ならびに、特定遊技状態の開始時からの現在の抽選表示の延べ回数を示す、特定回数(50)からhカウンタの値を減じた値、および特定回数を示す「確定表示:35/50」といった表示が、制御装置17によりなされる。なお、保留記憶部31内部での入賞情報の個数は、特定遊技状態においても、保留表示部26において表示される。
【0051】
パチンコ機1は、上記のように、特定遊技状態が生起した直後から、保留数であるiカウンタ、すなわち保留記憶部31における入賞記憶の個数が特定個数である8となった時点、または特定回数である50回の抽選表示が完了した時点で、特定遊技状態を終了するように終了条件が設定されているため、遊技者は、有利な特定遊技状態を終わらせないよう、保留数を8未満に保つべく、遊技球の打ち出しを適切にするためにハンドル操作を調整するような技術介入を施すことができる。
【0052】
ここで、技術介入の価値としては、特定遊技状態における抽選表示の延べ回数に着目すると(大当たり表示がなされないと仮定して)、最後まで保留数を特定個数未満に維持すれば、50回の有利な(時間短縮状態等を伴った)抽選表示がなされ、さらに特定遊技状態の終了直前での保留数分の抽選表示を、有利な状態(普通電動役物4が開成し易い状態)で確保することができる。したがって、遊技者は、特定遊技状態を終了させないようにしながら、なるべく多くの保留数(5〜7個程度)を蓄えることができるよう、遊技球の打ち出しの強弱やタイミングの調整といった技術を駆使することができ、今までにない技術介入要素によっていつまでも興味を失わずに遊技をし続けることができる。
【0053】
また、技術介入を望まない遊技者にとっても、最低8回の有利な保留(抽選表示)の確保にくわえて、その確保までにされた時間短縮状態における抽選表示の獲得、という価値が付与されるので、特定遊技状態を得たにもかかわらず有利にならない事態や、技術介入者に対して極めて不利となる事態が防止される。なお、特定個数(保留上限)と特定回数の設定のバランス(それぞれの値の大きさや比率)により、技術介入の価値を調整でき、遊技性の異なる様々な機種を提供できる。たとえば、特定回数を100回とする一方、保留上限を大幅に増やして特定個数を50個とすると、最低50個の保留を担保しつつ、技術介入により、100回の時間短縮抽選表示にくわえて40乃至49個の保留確保ができ、約3倍の開き(およそ100回プラス可能)に調整することができる。
【0054】
さらに、パチンコ機1は、制御装置17により、現在の保留数を保留表示部25において表示し、また、特定遊技状態中において、特定個数、大当たり状態終了後からの抽選表示回数、特定回数を表示するので、特定遊技状態の終了条件を明確に提示することができ、したがって、遊技者が惑うことなく安心して特定遊技状態を楽しむことができるし、遊技者の技術介入の指針を報知することができる。
【0055】
なお、本発明の遊技機は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、各種入賞口、特別図柄表示部、普通電動役物、各種ゲート、大入賞口、各種電飾ランプ、普通図柄表示部、供給皿、発射ハンドル、貯留皿、制御装置、各種カウンタ、フラグ、インターフェイス、入賞球検出装置、記憶手段、作動装置、各種記憶部、特別保留ランプ、普通保留表示部等の形状・構造・機能・設置態様(設置位置、設置個数等)等、障害釘の配置、各種図柄の各種表示態様、各種図柄の種類、各種当たりの生起確率、各種抽選表示(変動表示、確定表示)時間、普通電動役物の開成時間あるいは回数、各種当たり判定の方法、各種図柄の選択方法、大当たり状態における遊技内容(大入賞口の開成回数、開成時間、再開成するまでの時間間隔、各種ランプの点灯等)、特定遊技状態における作動内容、各種信号・情報の項目や内容、各種制御の内容・タイミング、プログラム等を、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、必要に応じて適宜変更できる。
【0056】
たとえば、特定遊技状態は、通常遊技状態に比較して遊技者にとって有利な状態であればどのような状態でも良く、普通図柄の変動表示時間の短縮に限られることはなく、1回の小当たりにおける普通電動役物4の開成回数を増加したり、小当たりとするaカウンタの値を増やす等して小当たり表示がなされる確率の上昇をしたり、同様にして大当たり表示の確率を上昇したり、普通電動役物の開成時間の増加をしたり、普通電動役物への遊技球流下ルートを入賞しやすいように変えたり、これらと同様にして他の入賞口へ入賞しやすくしたり、各種入賞口の払出単位数(1入賞につき払い出す遊技球数)を増やしたり、この状態でのみ特別図柄始動口となる入賞口を、制御装置の作動により設けたり、これらを組み合わせたりすることができる。
【0057】
また、特定遊技状態は、大当たり状態に関わりなく、特定表示により独立して生起するものであって良い。この場合、終了条件は、特定遊技状態の生起から終了までにおいて判断され、また特定表示は大当たり表示と直接は関連しなくなるが、技術介入の色合いが強い、新種の興味深い遊技機を提供することができる。
【0058】
さらに、遊技機は、特別図柄表示部に3つの表示部位が設けられたものに限定されず、2つあるいは4つ以上の表示部位が設けられており、それらの各表示部位に表示された特別図柄が所定の組合せとなった場合に大当たり状態あるいは特定遊技状態が生起するものや、複数の表示部位が設けられておらず、単一の表示部位に対して所定の1つの特別図柄が表示された場合等に大当たり状態等が生起するものでも良い。また、特別図柄始動口は普通電動役物に限られず、通常の入賞口やゲートなどとすることができ、普通図柄始動口も同様である。
【0059】
特定個数等の報知は、数値で表示されるものに限定されず、グラフやメータ表示等のアナログ方式で表示するものでも良いし、現時点での数を表示せず、特定個数等に対する残存数を表示しても良く、また、特別図柄表示部においてではなく、専用の表示部によって表示されて良いし、音響やランプ等によって報知されても良い。
【0060】
くわえて、各種入賞情報は、カウンタの値や乱数の値を含まず、単に入賞の事実を示すフラグをセットし、あるいはカウンタ等を増加するだけでも良い。このような場合には、フラグのリセットやカウンタの減算があった場合に各種抽選表示を開始し、その変動表示中等に、カウンタの値や乱数を取得し、その後参照することができ、入賞情報の記憶領域がコンパクトとなり、保留上限が大幅に(50程度に)増えてもコストの上昇を抑えて簡単に対応することができる。
【0061】
さらに、保留上限、所定個数、特定個数、特定回数等の各種数は様々に設定できるし、適宜その都度変更することもでき、たとえば特定遊技状態の終了条件の基準となる特定個数や特定回数は、乱数や抽選手段、あるいは大当たり表示や特定表示がなされるまでに行った特別抽選表示回数等のパラメータによって、それぞれ、特定遊技状態の生起ごとに変更することができる。なお、大当たり状態や特定遊技状態の内容もその都度変更することができる。
【0062】
また、各種抽選表示時間の短縮において、全ての各種抽選表示が短くなる必要はなく、平均して通常時より短くなり得れば良い。さらに、乱数は、ループカウンタを用いて取得されずに、制御装置が発生するものを用いて取得されて良い。各種入賞情報の内容は、各種カウンタの値以外の情報を含むことができる。また、各種入賞情報は、各種保留記憶部や各種表示参照部において古い順に移動されずに、新しい順や、当たり等の内容順等とすることができる。
【0063】
さらに、各種表示参照部において、各種入賞情報やa〜gカウンタの値は、参照直後に消去されずに、参照後の他のタイミング(確定表示中、次の当たり判定前等)で消去しても良いし、上書きにより消去しても良い。乱数は、入賞以降であって乱数を用いる確定表示(各種当たり判定)の前であればいつでも取得することができ、取得を遅らせる分、記憶領域が空く。また、乱数のうちの一部を入賞情報として記憶したり、乱数を幾つかのグループにしてグループごとに別のタイミングで取得したり、各乱数を別々のタイミングで取得したりすることもできる。さらに、各種表示(変動表示、確定表示、アイドル表示等)の時間は、その1回の表示ごとないしは各種遊技状態ごとに変化させても良い。また、各種アイドル表示は、直前の確定表示を維持しないでどのようにでもすることができる。
【0064】
さらに、各種カウンタの値の増加や減少、各種フラグのセット・リセットの値は逆にして処理することもできるし、カウンタをフラグとして用いたり、その逆をしたり、プログラムにおいて適宜処理の順番を変更したり、処理の表現を変えたりする等、カウンタやプログラムは、機能的に同等であれば様々に変更することができる。特定遊技状態の終了条件も「特定個数に達する」という表現は「特定個数になる」「特定個数以上となる」「特定個数未満でなくなる」「(特定個数−1)を上回る」等というようにできるし、特定回数に達したかをチェックした後、特定個数以上であるかを判断せずに、前後逆としたり、「または」の演算子を用いて一度に判定しても良い。
【0065】
また、各種変動表示は、確定表示と区別可能な表示であればどのようなものでも良いが、好適には各種図柄表示部において各種図柄を動かすものであり、その態様はどのようなものでもよく、左右に送られる等、方向を様々にできるし、極めて低速な状態を含む等、速度も様々にできるし、1回の表示内で方向や(表示部位の)位置等を変化させたり、確定表示に類似する一旦停止表示を1回または複数回含ませたり、キャラクタや文字等を付随させたりすることもできる。なお、一旦停止表示としては、所定時間未満だけ全図柄を停止表示するものや、揺動するもの、あるいはこれらを組み合わせたもの等がある。
【0066】
そして、各種確定表示も、変動表示と区別可能な表示であればどのようなものでも良いが、好適には各種図柄表示部において各種図柄を所定時間以上に亘って停止するものであり、その態様はどのようなものであっても良く、キャラクタ、文字、アニメーション等が付随するものや、各種図柄表示部において変動表示位置とは異なる位置で行うもの等であって良い。また、各種当たり表示も、その他の確定表示と区別可能な表示であればどのようなものでも良い。特定表示も、当たり表示と同様である。さらに、保留数の表示も、ランプや7セグメントのLED板に限られず、どのようなものにもできる。
【0067】
なお、普通入賞情報、普通図柄、普通保留上限等に関する事項は、適宜入賞情報等に適用することができ、その逆も同様である。また、上記実施形態においては、本発明の遊技機を、特別図柄始動口としての普通電動役物付きのパチンコ機に応用した例について説明したが、本発明の遊技機は、その他の形式のパチンコ機(たとえば、いわゆる第3種のパチンコ機)やテレビゲーム等に応用することも可能である。
【0068】
【発明の効果】
請求項1または請求項2に記載された遊技機は、特定遊技状態の終了条件を、保留記憶部における入賞情報の記憶個数が特定個数に達したか、及び特定遊技状態における抽選表示の延べ回数が特定回数に達したことのうちのいずれか一方を満たすこと、に設定したので、遊技者は、入賞情報の記憶個数(保留数)を特定個数未満に維持しながら、特定回数の抽選表示を得るという、技術介入をすることができ、また、技術介入をしなくとも有利な状態は確保でき、遊技内容が新鮮で趣向性が高く、遊技者がいつまでも興味を持って遊技をすることのできる遊技機を提供することができる。さらに、特定遊技状態の終了条件の基準となる特定個数または特定回数を、特定遊技状態の生起ごとにその都度変更設定可能としたので、期間の異なる様々な特定遊技状態を遊技者に提供することができる。
また、請求項4に記載された遊技機は、特定個数または特定回数を、特別図柄表示部において表示する抽選表示の決定に用いる乱数や抽選手段をパラメータとして変更設定するため、そのようなパラメータにも気をかけながら行う遊技を遊技者に提供することができる。
【0069】
請求項3に記載された遊技機は、記憶個数、抽選表示回数、特定個数または特定回数を報知する報知手段を設けたため、遊技者に、終了条件を明示することができ、技術介入につき目安を提示することができ、また遊技者に安心感を与えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したパチンコ機を示す説明図である。
【図2】上記パチンコ機に搭載される大入賞口およびその周辺部を示す説明図である。
【図3】上記パチンコ機の制御機構を示す説明図である。
【図4】上記制御機構が有するbカウンタの数値と対応した普通図柄を示す説明図である。
【図5】上記制御機構が有するdカウンタの数値と対応した大当たり図柄を示す説明図である。
【図6】上記制御機構が有するe,f,gカウンタと数値に対応した左図柄、右図柄、中図柄を示す説明図である。
【図7】入賞情報に関する処理を示す説明図である。
【図8】特定遊技状態の終了条件に関する処理を示す説明図である。
【図9】特定遊技状態における特別図柄表示部を示す説明図である。
【符号の説明】
1・・パチンコ機、3・・特別図柄表示部、4・・普通電動役物、7・・大入賞口、10・・左図柄表示部位、11・・右図柄表示部位、12・・中図柄表示部位、17・・制御装置、21・・カウンタ、22・・記憶手段、24・・遊技球検出装置、26・・保留表示部、31・・保留記憶部、35・・特定フラグ。

Claims (4)

  1. 特別図柄始動口への遊技球の入賞により発生する入賞情報を参照して、特別図柄の変動表示と、特定表示を含む確定表示とからなる抽選表示を行う特別図柄表示部と、
    前記抽選表示中に発生した入賞情報を、それぞれ先の抽選表示の後において参照可能に、所定個数まで記憶する保留記憶部とを備え、
    前記特定表示に付随して、遊技者にとって有利な特定遊技状態が生起する遊技機であって、
    特定遊技状態の終了条件を、保留記憶部における入賞情報の記憶個数が特定個数に達したか、及び特定遊技状態における抽選表示の延べ回数が特定回数に達したことのうちのいずれか一方を満たすこと、に設定するとともに、
    前記特定個数または特定回数を、特定遊技状態の生起ごとにその都度変更設定可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 特別図柄始動口への遊技球の入賞により発生する入賞情報を参照して、特別図柄の変動表示と、大当たり表示および特定表示を含む確定表示とからなる抽選表示を行う特別図柄表示部と、
    前記抽選表示中に発生した入賞情報を、それぞれ先の抽選表示の後において参照可能に、所定個数まで記憶する保留記憶部とを備え、
    前記大当たり表示に付随して、遊技者にとって有利な大当たり状態が生起するとともに、
    前記特定表示に付随して、大当たり状態が終了した後に、遊技者にとって有利な特定遊技状態が生起する遊技機であって、
    特定遊技状態の終了条件を、保留記憶部における入賞情報の記憶個数が特定個数に達したか、及び特定遊技状態における抽選表示の延べ回数が特定回数に達したことのうちのいずれか一方を満たすこと、に設定するとともに、
    前記特定個数または特定回数を、特定遊技状態の生起ごとにその都度変更設定可能としたことを特徴とする遊技機。
  3. 前記記憶個数、延べ回数、特定個数または特定回数を報知する報知手段を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 特定個数または特定回数を、特別図柄表示部において表示する抽選表示の決定に用いる乱数や抽選手段をパラメータとして変更設定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の遊技機。
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