JP2009082380A - 弾球遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大入賞口への遊技球の入球に対する興趣を高めことが可能な弾球遊技機を提供する。
【解決手段】弾球遊技機に、通常遊技と、通常遊技よりも遊技者に有利な遊技である有利遊技と、を有し、通常遊技中は閉鎖されているものの、所定の開放条件を満たすことを契機に開放され遊技球が入球可能となる大入賞口13と、大入賞口13への遊技球の入球を契機に乱数を取得し、この乱数に基づいた抽選を行うことにより有利遊技の実行を決定する有利遊技抽選手段260と、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合、大入賞口13に遊技球が入球可能となる期間の経過後に、有利遊技を開始するための有利遊技制御手段270と、を設ける。
【選択図】図1

Description

この発明は、弾球遊技機に関し、詳しくは、大入賞口への遊技球の入球を契機として、所定の乱数を取得し、この乱数に基づいて有利遊技の実行が決定される弾球遊技機に関するものである。
従来、弾球遊技機としては、当選抽選手段による抽選により、特別遊技の当否が決定されるもの(通称、セブン機、デジパチ等)が知られている。
このような弾球遊技機では、始動入賞口への遊技球の入球を契機に当選抽選手段による抽選が行われる。そして、この抽選により特別遊技の当選が決定されると、図柄表示装置等による所定の演出を経て、特別遊技が開始される。そして、通常遊技中は閉鎖されている大入賞口が開放されることにより、遊技者は、この大入賞口に遊技球を多く入球させることができるようになる。この結果、遊技者は、多くの遊技球の払い出し、すなわち、賞球を受けることができることとなる。
また、弾球遊技機としては、前記特別遊技の終了後に、所定の条件を満たすことにより、一般的な遊技である通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技が行われるものが知られている。この有利遊技としては、特別遊技の当選の確率が通常遊技中よりも高くなり、通常遊技中に比べて特別遊技に当選しやすくなる確率変動遊技や、図柄表示装置等において行われる図柄変動1回の時間が通常遊技中よりも短くなり、通常遊技中に比べて単位時間あたりの抽選回数が増える時短遊技等が挙げられる。
そして、この確率変動遊技や時短遊技等の有利遊技の実行は、下記の特許文献1に開示されているように、特別遊技の終了後に所定の抽選を行うことにより決定されるものが知られている。
特開2002−113189号公報
前記弾球遊技機では、上述の如く、特別遊技中は大入賞口に遊技球を多く入球させることができるようになる。そして、これにより、多くの球の払い出しを受けることができるものとなっている。
しかし、この大入賞口への遊技球の入球は、単に遊技球の払い出しの契機となるものである。また、1回の特別遊技において獲得できる遊技球の総数は、遊技球の打ち出し方等、遊技者の技術や工夫により大きく変化するものではなく、ほぼ一定数となるように調整されている。
したがって、大入賞口への遊技球の入球に関しては特段の遊技性を有しているわけではないため、大入賞口への遊技球の入球に対して遊技者に対して興味を抱かせることが困難であるという問題が生じていた。また、特別遊技中は単に遊技球を打ち出すという作業の繰り返しとなることから、遊技者に対して、遊技が単調であるという印象を抱かせるとともに、特別遊技への興趣を低下させるおそれがあるという問題も生じていた。
特に、有利遊技の実行が特別遊技の終了後において決定される上述のような弾球遊技機では、遊技者は特別遊技の終了時点において、時短遊技の実行が決定されるか否かの判定によるスリル感を味わうことができるが、これと比較して、特別遊技が終了するまでは非常に単調な遊技となってしまうため、前記問題が顕著であった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明は、大入賞口への遊技球の入球に基づき有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、大入賞口への遊技球の入球に対する興趣を高めことが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、有利遊技の実行が決定されたことを表示することで、遊技性の向上を図ることができるとともに、遊技者の興趣をより高めることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、特別遊技中における大入賞口への遊技球の入球に基づき、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、特別遊技中の遊技が単調なものとなることを防止することが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明は、上記した請求項3記載の発明の目的に加え、特別遊技以外の、大入賞口の開放が行われる遊技においても、大入賞口への遊技球の入球に基づき、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、有利遊技の実行に対する期待度をより高めることが可能な弾球遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、遊技として、一般的な遊技である通常遊技と、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技と、を有するとともに、通常遊技中は閉鎖されているものの、所定の開放条件を満たすことを契機に、所定期間開放されて遊技球が入球可能となる大入賞口13と、大入賞口13への遊技球の入球を契機として所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、有利遊技の実行を決定するための有利遊技抽選手段260と、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合、大入賞口13に遊技球が入球可能となる前記所定期間の経過後に、有利遊技を開始するための有利遊技制御手段270と、を備えたことを特徴とする弾球遊技機である。
ここで、「通常遊技」とは、一般的な遊技である。また、「有利遊技」とは、通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である。また、本発明に係る弾球遊技機は、これら以外の遊技として、大入賞口13を開放し、大入賞口13への遊技球の入球を可能とすることで、通常遊技よりも単位時間当たりの出球を多くすることが可能な遊技である特別遊技などを有することもできる。
また、有利遊技としては、たとえば、特別遊技へ移行するか否かを決定するための当否抽選において当選となる確率が通常遊技中よりも高くなり、通常遊技中よりも前記当否抽選において当選しやすく、特別遊技へ移行しやすい特別図柄確率変動遊技、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉を決定するための開閉抽選において当選となる確率が通常遊技中よりも高くなり、通常遊技中よりも前記開閉抽選において当選しやすく、開閉片18の開閉が行われやすい普通図柄確率変動遊技、始動入賞口12に設けられた開閉片18が1回開閉を行う場合において、当該開閉片18が開いた状態となっている時間が通常遊技中よりも長くなるとともに、図柄表示装置(装飾図柄表示装置20、普通図柄表示装置22)等において行われる図柄変動1回あたりの時間が通常遊技中よりも短くなり、通常遊技に比べて単位時間あたりの抽選回数が増える時短遊技等が挙げられる。
前記大入賞口13は、通常遊技中は閉鎖されているものの、所定の開放条件を満たすことを契機に、所定期間開放されて遊技球が入球可能となるものである。換言すれば、この大入賞口13は、所定の開放条件を満たすことを契機として開放され、この開放から所定期間を経過することを契機として閉鎖されるものである。
ここで、「所定の開放条件」としては特に限定されるものではなく、たとえば、所定の抽選手段(当選抽選手段130)による抽選結果が予め定められたものとなること、前記抽選結果やその他の条件に基づいて所定の遊技(たとえば、特別遊技など)が開始されること等を設定することができる。
また、「所定期間」についても特に限定されるものではなく、たとえば、大入賞口13が予め定められた回数(たとえば、15回など)の開閉を行うまでの期間、所定の閉鎖条件(たとえば、所定の領域を遊技球が通過しなかったこと、大入賞口13が開放されてから所定時間経過すること、所定個数の遊技球が大入賞口13へ入球することなど)を満たすまでの期間等を設定することができる。
前記有利遊技抽選手段260は、大入賞口13への遊技球の入球を契機として所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、有利遊技の実行を決定するためのものである。換言すれば、この有利遊技抽選手段260は、特別遊技が開始される等の所定の開放条件を満たすことで大入賞口13が開放されたときに、大入賞口13へ遊技球が入球することを契機として乱数による抽選を行って、有利遊技の実行を決定するものである。
具体的には、有利遊技抽選手段260は、所定の数値範囲で乱数を発生させるための乱数発生手段、乱数発生手段により発生した乱数を、遊技球が大入賞口13へ入球したことを契機として取得するための乱数値取得手段(有利遊技抽選値取得手段261)、乱数発生手段により発生した乱数の範囲内において、当たり領域及びハズレ領域を設定した当否テーブル、乱数値取得手段により取得された乱数値が当否テーブルにおける当選領域又は非当選領域のいずれに属するかを判定するための判定手段(有利遊技当選判定手段262)等を備えることができる。なお、有利遊技抽選手段260が備える手段はこれらに限定されるものではない。
また、有利遊技抽選手段260は、大入賞口13への遊技球の入球を検出したとき、毎回抽選を行うように形成することができる。また、有利遊技抽選手段260は、大入賞口13へ入球した遊技球が所定条件を満たす場合に抽選を行うように形成することもできる。たとえば、有利遊技抽選手段260は、大入賞口13が開放されてから当該大入賞口13へ入球した遊技球がN個目(Nは任意の正数)である場合に抽選を行うようにすることができる。また、有利遊技抽選手段260は、大入賞口13が開放されてから所定時間経過するまでの間に、大入賞口13へ遊技球が入球した場合にのみ抽選を行うようにすることもできる。なお、有利遊技抽選手段260による抽選方法は、これらに限定されるものではない。
また、有利遊技として時短遊技が設けられている弾球遊技機においては、有利遊技抽選手段260は、時短遊技の実行が決定されるまで抽選を繰り返し、時短遊技の実行が決定されると、これに基づいて時短遊技の実行回数(変動表示の上限回数)を決定するように形成することができる。また、有利遊技抽選手段260は、時短遊技の実行が決定された後も抽選を続け、この抽選の結果、時短遊技の実行が決定された回数(すなわち、時短遊技の当選となった回数)に基づいて時短遊技の実行回数を決定するように形成することもできる。具体的には、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、時短遊技の実行が決定されるごとに、時短遊技の実行回数を所定回数増加させるように形成する。たとえば、時短遊技の実行が1回決定されるごとに、時短遊技の実行回数が1回増加するように形成する。そして、有利遊技抽選手段260の抽選により、たとえば30回、時短遊技の実行が決定された場合には、時短遊技の実行回数も30回となる。すなわち、後述する有利遊技制御手段270により、30回の時短遊技が実行されることとなる。
前記有利遊技制御手段270は、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合、大入賞口13に遊技球が入球可能となる前記所定期間の経過後に、有利遊技を開始するためのものである。換言すれば、この有利遊技制御手段270は、有利遊技の実行が決定された場合、大入賞口13が閉鎖された後に有利遊技を開始するものである。
この有利遊技制御手段270が有利遊技を開始する時期は、前記所定期間の経過後であれば特に限定されるものではなく、前記所定期間が経過した後すぐに有利遊技を開始するように形成することもできるし、または、前記所定期間が経過した後、所定条件を満たしたときに、有利遊技を開始するように形成することもできる。たとえば、有利遊技制御手段270は、前記所定期間が経過した後、所定の図柄表示装置においてN回(Nは任意の正数)の図柄変動が終了した時点から、有利遊技を開始するようにすることができる。
(作用)
本発明に係る弾球遊技機によれば、所定の開放条件を満たすことを契機に大入賞口13が開放した際、当該大入賞口13に遊技球が入球すると、これに基づいて、有利遊技抽選手段260が、乱数を取得するとともに、この取得された乱数に基づいて、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うこととなる。
そして、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合には、前記大入賞口13の開放終了後に、有利遊技制御手段270が有利遊技を開始することとなる。
すなわち、本発明に係る弾球遊技機によれば、大入賞口13への遊技球の入球を契機として有利遊技を実行するか否かの抽選が行われるため、大入賞口13への遊技球の入球は遊技者にとって大変興味深いものとなる。
これにより、大入賞口13への遊技球の入球に対する興趣を高めることができることとなる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明の特徴に加え、前記弾球遊技機は、所定の報知を行うための報知装置を備え、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定されたときには、その旨が報知装置により報知されることを特徴とする。
前記報知装置は、有利遊技の実行が決定された旨を報知できれば特に限定されるものではなく、たとえば、液晶表示装置、ドットマトリクス表示装置、エレクトロルミネッセンス表示装置、ランプ、音声出力装置(スピーカ17)などが挙げられる。
また、報知態様としては、たとえば、表示装置に所定の文字や画像(静止画、動画)などを表示する態様や、音声出力装置(スピーカ17)に所定の音声を出力する態様などが挙げられる。
また、報知装置により有利遊技の実行が決定された旨が報知されるタイミングについても、特に限定されるものではなく、たとえば、有利遊技抽選手段260による抽選により有利遊技の実行が決定された直後や、大入賞口13の開放が行われる所定期間の終了直前などとすることができる。また、前記報知は、常に同じタイミングで行われるように形成してもよいし、または、所定の抽選等により決定された所定のタイミングで行われるように形成してもよい。
(作用)
本発明に係る弾球遊技機によれば、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定されたときには、所定のタイミングで報知装置によりその旨が報知されることとなる。
すなわち、本発明に係る弾球遊技機によれば、有利遊技の実行が決定されたことを報知することで、遊技性の向上を図ることができるとともに、遊技者の興趣をより高めることが可能となるのである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記弾球遊技機は、遊技として、大入賞口13を開放し、大入賞口13への遊技球の入球を可能とすることで、通常遊技よりも単位時間当たりの出球を多くすることが可能な特別遊技を有するとともに、所定の抽選実行条件を満たすことを契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段130と、当選抽選手段130による抽選の結果、当選となった場合に、特別遊技を開始するための特別遊技制御手段210と、を備え、前記有利遊技抽選手段260は、特別遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、特別遊技終了後における有利遊技の実行を決定するように形成されていることを特徴とする。
前記当選抽選手段130は、所定の抽選実行条件を満たすことを契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行うためのものである。
ここで、「所定の抽選実行条件」は特に限定されるものではなく、たとえば、所定の入賞口(始動入賞口12)に遊技球が入球すること、遊技球が通過可能に形成されたゲートを遊技球が通過したことなどが挙げられる。
(作用)
本発明に係る弾球遊技機によれば、有利遊技抽選手段260は、特別遊技中において大入賞口13が開放された際に、当該大入賞口13へ遊技球が入球したことを契機として、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うこととなる。
すなわち、本発明に係る弾球遊技機によれば、特別遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選が行われるため、特別遊技中の大入賞口13への遊技球の入球は遊技者にとって大変興味深いものとなる。
これにより、特別遊技中の遊技が単調なものとなることを防止することができるとともに、特別遊技に対する興趣を高めることができることとなる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項3記載の発明の特徴に加え、前記弾球遊技機は、当選抽選手段130による抽選の結果、非当選となった場合に、所定の開始条件を満たすことを契機として、大入賞口13を開放する特殊遊技を開始させるための特殊遊技制御手段290を備え、前記有利遊技抽選手段260は、特殊遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、特殊遊技終了後における有利遊技の実行を決定するように形成されていることを特徴とする。
ここで、「特殊遊技」とは、当選抽選手段130による抽選の結果、非当選となった場合に、所定の開始条件を満たすことを契機として、大入賞口13を開放する遊技であって、特別遊技とは異なる遊技である。そして、前記特殊遊技制御手段290は、この特殊遊技を開始させるためのものである。
また、「所定の開始条件」とは特に限定されるものではなく、たとえば、所定の抽選手段により抽選を行うことで所定の結果となること等を設定することができる。具体的には、当選抽選手段130による抽選の結果、非当選となった場合において、所定の抽選手段(特殊遊技抽選手段280)による抽選を行い、この抽選の結果で当選となったときに、特殊遊技制御手段290が特殊遊技を開始させるように形成することができる。
なお、前記所定の抽選手段による抽選では、必ず当選するように(すなわち、100パーセントの確率で当選するように)設定しておくこともできる。すなわち、当選抽選手段130による抽選の結果、非当選となった場合には必ず、特殊遊技制御手段290が特殊遊技を開始させるように形成することもできる。
(作用)
本発明に係る弾球遊技機によれば、有利遊技抽選手段260は、特殊遊技中において大入賞口13が開放された際に、当該大入賞口13へ遊技球が入球したことを契機として、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うこととなる。
すなわち、本発明に係る弾球遊技機によれば、特殊遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選が行われるため、特殊遊技中の大入賞口13への遊技球の入球は遊技者にとって大変興味深いものとなるとともに、有利遊技の実行に対する期待度を高めることが可能となるのである。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1)
すなわち、請求項1記載の発明によれば、大入賞口への遊技球の入球に基づき有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、大入賞口への遊技球の入球に対する興趣を高めことが可能な弾球遊技機を提供することができる。
(請求項2)
すなわち、請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、有利遊技の実行が決定されたことを表示することで、遊技性の向上を図ることができるとともに、遊技者の興趣をより高めることが可能な弾球遊技機を提供することができる。
(請求項3)
すなわち、請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、特別遊技中における大入賞口への遊技球の入球に基づき、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、特別遊技中の遊技が単調なものとなることを防止することが可能な弾球遊技機を提供することができる。
(請求項4)
すなわち、請求項4記載の発明によれば、上記した請求項3記載の発明の効果に加え、特別遊技以外の、大入賞口の開放が行われる遊技においても、大入賞口への遊技球の入球に基づき、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うことで、有利遊技の実行に対する期待度をより高めることが可能な弾球遊技機を提供することができる。
(1)第1の実施の形態
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図16までは、本発明の第1の実施の形態を示すものである。
図1は、パチンコ機PMの制御装置100の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図2は、当選抽選手段130の概略を示すブロック図である。図3は、図柄決定手段150の概略を示すブロック図である。図4は、表示制御手段190の概略を示すブロック図である。図5は、特別遊技制御手段210の概略を示すブロック図である。図6は、有利遊技抽選手段260の概略を示すブロック図である。図7は、有利遊技制御手段270の概略を示すブロック図である。図8は、パチンコ機PMを示す外観正面図である。図9から図16までは、パチンコ機PMにおける動作の概略を示すフローである。
なお、以下の文中において、「入賞」とは、打ち出された遊技球が、パチンコ機PMの遊技盤7上に設けられた入賞口に入球することをいう。
(パチンコ機PMの構成)
以下、本実施の形態に係るパチンコ機PMについて、具体的に説明する。
パチンコ機PMは、図8に示すように、当該パチンコ機PMの外郭保持枠を構成する外枠1と、この外枠1に開閉自在に軸支された前枠2とを備えたものとなっている。そして、前枠2には、パチンコ機PMの遊技領域8を形成するための遊技盤7と、この遊技盤7の前方を覆う板ガラスが嵌め込まれたガラス扉3と、遊技球を受ける上側の上球皿4a及び下側の下球皿4bと、遊技球の発射操作を行うための操作ハンドル5と、が設けられている。
また、遊技盤7には、遊技領域8の周辺を囲むように一対のレール6が固定されている。
また、遊技盤7の裏面には、特に図示していないが、演出動作や遊技動作等を制御するための制御装置100が設けられている。
(遊技領域8)
本実施の形態に係るパチンコ機PMの遊技領域8には、図8に示すように、その正面略中央に位置し、面状表示部である装飾図柄表示装置20と、前記装飾図柄表示装置20の下方に位置し、遊技球の入賞により、遊技者への賞球の払い出しを行うとともに、後述する特別遊技へ移行するか否かの抽選の契機となり、かつ、装飾図柄表示装置20の図柄変動を開始させる始動入賞口12と、前記装飾図柄表示装置20の右下方に位置し、7セグメント表示装置である特別図柄表示装置21と、前記装飾図柄表示装置20の右方に位置し、7セグメント表示装置である普通図柄表示装置22と、前記装飾図柄表示装置20の右下方及び左下方それぞれに位置し、遊技球の通過により、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉決定の契機となり、かつ、普通図柄表示装置22の表示変動を開始させるゲート10と、前記始動入賞口12の下方に位置し、後述する通常遊技では閉鎖されている大入賞口13と、前記始動入賞口12の左方及び右方それぞれに位置し、遊技球が入賞すると遊技者へ賞球が払い出される複数の一般入賞口11と、前記大入賞口13の下方に位置し、遊技球を回収するアウト口14と、任意の箇所に位置し、遊技球の落下に影響を与えるための複数の風車15と、多数の遊技釘(特に図示しておらず)と、が設けられている。
なお、遊技領域8の周囲には、遊技中に点灯もしくは点滅表示される複数のランプから構成される遊技効果ランプ30が設けられている。
また、遊技領域8の右側上方及び左側上方には、演出用の音声を出力するためのスピーカ17がそれぞれ一つずつ設けられている。
また、装飾図柄表示装置20は、画像を表示する画面が平面状に形成されるとともに、その画面に三つの図柄が可変表示されるように形成された液晶表示装置であり、たとえば、スロットマシンにおける遊技のように、三列の図柄が変動表示されたり、停止表示されたりして遊技の演出を行うものである。なお、この液晶表示装置における図柄の表示態様は、特に限定されるものではなく、たとえば、縦3列、横3列から構成される9つのマトリクス上に図柄を表示するような態様にすることもできる。また、本実施の形態における装飾図柄表示装置20は、上述の如く、液晶表示装置により構成されているが、これに限定されるものではなく、たとえば、スロットマシンにおける回転リールのような図柄表示装置により構成することができる。この場合は、回転リールを回転させて、図柄の変動表示を行うことができる。
また、特別図柄表示装置21は、7セグメント表示装置により構成されており、後述する当選抽選手段130により行われる特別遊技へ移行するか否かの抽選の結果(すなわち、当選又は非当選)を示す記号又は数字(たとえば、「1」「−」など)の変動表示や停止表示を行うものである。
また、普通図柄表示装置22は、7セグメント表示装置により構成されており、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉決定の結果(すなわち、開閉するか又は開閉しないか)を示す記号又は数字(たとえば、「7」「−」など)の変動表示や停止表示を行うものである。
また、前記始動入賞口12に設けられた開閉片18は、開閉することにより遊技球が始動入賞口12へ入賞する経路を変化させて、遊技球が始動入賞口12へ入賞する難易度を変えるものである。具体的には、この開閉片18が閉じた状態では、遊技球は、垂直上方からのみ始動入賞口12へ入賞することができる。すなわち、始動入賞口12への入賞経路は狭いため、遊技球の始動入賞口12への入賞は難しいものとなる。一方、この開閉片18が開いた状態では、遊技球は、垂直上方のみならず、左上方及び右上方からも始動入賞口12へ入賞することができる。すなわち、始動入賞口12への入賞経路が広がるため、遊技球の始動入賞口12への入賞は容易なものとなる。そして、この開閉片18は、遊技球のゲート10の通過を契機とした普通図柄表示装置22における表示変動の結果、開閉が決定された旨を示す所定の記号又は数字(たとえば、「7」)が表示された場合に、開閉が1回行われる。すなわち、開閉片18は、開いた状態となり、この開いた状態で所定時間経過した後、再度、閉じた状態となる。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、遊技として、通常遊技、特別遊技、及び、有利遊技を備えており、前記遊技のうちいずれか一の遊技が行われることとなる。
ここで、前記通常遊技は、当選となっていない状態において行われる一般的な遊技である。
また、前記特別遊技は、当選となった状態において行われる遊技であって、大入賞口13を開放し、大入賞口13への遊技球の入球を可能とすることで、通常遊技よりも単位時間当たりの出球を多くすることが可能なものである。
また、前記有利遊技は、特別遊技中に行われる後述の有利遊技抽選手段260の抽選の結果、実行されることが決定された場合に、前記特別遊技が終了した後に行われる遊技であって、通常遊技よりも遊技者にとって有利なものである。具体的には、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、前記有利遊技として、後述する当選抽選手段130による抽選により当選となる確率が通常遊技中よりも高くなり、通常遊技中よりも当選しやすい確率変動遊技が行われることとなっている。
(パチンコ機PMの遊技)
上述のような構成のパチンコ機PMでは、遊技領域8内における始動入賞口12への打球の入賞を契機とした抽選によって、当選又は非当選、すなわち、特別遊技へ移行するか否かが決定される。
具体的には、前述のパチンコ機PMでは、遊技者が操作ハンドル5を所定の方向へ回動操作すると、上球皿4aに収納された遊技球が1個ずつ発射部(特に図示しておらず)へ送られる。発射部に到達した遊技球は、操作ハンドル5の回動角度に応じた強度で、発射部から遊技領域8へ向かって発射され、遊技領域8内において落下する。
そして、最終的には、打球は、一般入賞口11、始動入賞口12、及びアウト口14のいずれかに受け入れられる。ここで、遊技球が一般入賞口11、又は、始動入賞口12に受け入れられた場合には、所定の賞球が上球皿4aに払い出される。
そして、始動入賞口12に打球が入賞すると、所定の賞球が上球皿4aに払い出される他、特別図柄表示装置21に表示されている図柄の変動を開始させる。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、特別図柄表示装置21に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した図柄が予め規定された所定の図柄と一致する場合には、当選となる。
また、特別図柄表示装置21における図柄変動が開始されるのと同時に、装飾図柄表示装置20の画面に表示されている複数の図柄も変動が開始される。この図柄の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、装飾図柄表示装置20に変動表示された図柄が停止する。ここで、停止した三つの図柄が予め規定された組合せ(たとえば、1〜9の各数字のぞろ目)となっている場合には、当選となり、前記特別遊技が開始される。
そして、特別遊技が開始されると、大入賞口13が開放され、遊技領域8へ向かって発射された遊技球の大半が大入賞口13へ入賞するようになり、遊技者に対して大量の賞球の払い出しが行われる。
すなわち、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、後述する当選抽選手段130が当選又は非当選の抽選を行う毎に、装飾図柄表示装置20の表示形態である図柄を変動させることにより、前記抽選が行われたことを報知し、変動させた図柄を停止して停止図柄を見せることにより、当選抽選手段130による抽選の結果を遊技者に報知するようにしている。
また、遊技領域8内を落下する打球は、落下の途中において、ゲート10を通過する場合がある。そして、このゲート10を遊技球が通過すると、普通図柄表示装置22に表示されている数字や記号の変動を開始させる。この数字や記号の変動が開始されてから所定の時間が経過すると、普通図柄表示装置22に変動表示された数字や記号が停止する。ここで、予め定められた所定の数字又は記号(たとえば、「7」)が停止した場合に、始動入賞口12に設けられた開閉片18が開閉を1回行う。すなわち、開閉片18は、開いた状態となり、この開いた状態で所定時間経過した後、再度、閉じた状態となる。
(制御装置100)
本実施の形態におけるパチンコ機PMは、上述の如く、演出動作や遊技動作等を制御するための制御装置100を備えている。図1には、制御装置100の概略構成が示されている。遊技制御装置100は、マイクロコンピュータを利用したCPU、ROM及びRAM等の記憶手段、並びに、I/O等を含んで構成されたハードウェアに、演出動作制御や遊技動作制御を行うためのソフトウェアがインストールされた装置である。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。
(制御装置100の入力手段)
制御装置100には、図1に示すように、当該制御装置100へ所定の信号を送出する信号発信源(すなわち、制御装置100への入力手段)として、ゲート10の内部に設けられたゲート通過検出スイッチ10aと、一般入賞口11の内部に設けられた一般入賞口入賞検出スイッチ11aと、始動入賞口12の内部に設けられた始動入賞口入賞検出スイッチ12aと、大入賞口13の内部に設けられた大入賞口入賞検出スイッチ13aとが電気的に接続されている。なお、前記信号発信源としては、上記したスイッチ類に限定されるものではない
(制御装置100の出力手段)
また、制御装置100には、その制御対象となる機器(すなわち、制御装置100からの出力手段)として、始動入賞口12に設けられた開閉片18を開閉駆動する開閉片ソレノイド12bと、大入賞口13の扉を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13bと、スピーカ17と、装飾図柄表示装置20と、特別図柄表示装置21と、普通図柄表示装置22と、遊技効果ランプ30とが接続されている。なお、制御対象となる機器としては、上記した機器類に限定されるものでない。
(制御装置100の制御手段)
このような制御装置100には、遊技球の、一般入賞口11及び始動入賞口12等の各入賞口への入球、ゲート10の通過を検知する遊技球検知手段110と、通常遊技についての制御を行う通常遊技制御手段120と、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選を行う当選抽選手段130と、特別図柄表示装置21に表示される特別図柄が記憶されているテーブル記憶手段140と、装飾図柄表示装置20や特別図柄表示装置21等で停止表示させる図柄を決める図柄決定手段150と、装飾図柄表示装置20や特別図柄表示装置21等の表示動作を制御する表示制御手段190と、前記当否抽選における当否値の保留を制御する、換言すると、始動入賞口12に入賞した遊技球であって、未だ抽選の結果が表示されていない保留球についての制御を行う保留制御手段200と、特別遊技の実行についての制御を行う特別遊技制御手段210と、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉を制御する開閉片開閉制御手段220と、大入賞口13の開閉を制御する大入賞口開閉制御手段230と、後述する有利遊技を実行するか否かについての抽選を行う有利遊技抽選手段260と、有利遊技の実行についての制御を行う有利遊技制御手段270と、特別遊技中演出や有利遊技当選報知演出等の各種演出を制御する演出制御手段300とが設けられている。なお、制御装置100に含まれる手段としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(遊技球検知手段110)
遊技球検知手段110は、各種入賞口への遊技球の入球や、遊技球のゲート10の通過を検知するものである。
具体的には、遊技球検知手段110は、ゲート10を遊技球が通過することにより、ゲート通過検出スイッチ10aから通過信号が出力されると、この通過信号に基づいてゲート10を遊技球が通過したことを検知する。また、遊技球検知手段110は、一般入賞口11に遊技球が落入することにより、一般入賞口入賞検出スイッチ11aから落入信号が出力されると、この落入信号に基づいて一般入賞口11に遊技球が入賞したことを検知する。また、遊技球検知手段110は、始動入賞口12に遊技球が落入することにより、始動入賞口入賞検出スイッチ12aから落入信号が出力されると、この落入信号に基づいて始動入賞口12に遊技球が入賞したことを検知する。また、遊技球検知手段110は、大入賞口13に遊技球が落入することにより、大入賞口入賞検出スイッチ13aから落入信号が出力されると、この落入信号に基づいて大入賞口13に遊技球が入賞したことを検知する。
(通常遊技制御手段120)
通常遊技制御手段120は、一般的な遊技である通常遊技についての制御を行うためのものである。
すなわち、遊技者による操作ハンドル5の操作に基づいて発射された遊技球が始動入賞口12に入賞することを契機として(すなわち、遊技球検知手段110により、始動入賞口12への遊技球の入賞が検知されることを契機として)、後述する当選抽選手段130に当否の抽選を行わせるとともに、後述する表示制御手段190に所定の表示制御を行わせる。
また、遊技球がゲート10を通過することを契機として(すなわち、遊技球検知手段110により遊技球のゲート10の通過が検知されることを契機として)、後述する普通図柄決定手段180に普通図柄を決定させ、表示制御手段190に前記普通図柄に関する所定の表示を行わせるとともに、決定された普通図柄に基づき、開閉片開閉制御手段220に開閉片18の開閉を行わせる。
そして、前記遊技球が、一般入賞口11又は始動入賞口12に入賞した際には、(すなわち、遊技球検知手段110により、一般入賞口11又は始動入賞口12への遊技球の入賞が検知された際には)、特に図示していないが、所定の賞球払い出し手段に予め定められた個数の賞球の払い出しを行わせる。
(当選抽選手段130)
当選抽選手段130は、特別遊技へ移行するか否かについての当否抽選を行うものである。そして、この当選抽選手段130は、図2に示すように、次の(1)及び(2)の手段を備えている。
(1)当否抽選値取得手段131
(2)当否判定手段132
なお、当選抽選手段130としては、上記した手段に限定されるものではない。
(1)当否抽選値取得手段131
当否抽選値取得手段131は、特別遊技へ移行するか否かを判定するために、遊技球の始動入賞口12への入賞を契機として、所定の乱数発生手段から当否抽選値としての乱数を取得するものである。
ここで、特別遊技とは、大入賞口13を開放し、大入賞口13への遊技球の入球を可能とすることで、通常遊技よりも単位時間当たりの出球を多くすることが可能な遊技である。
また、乱数発生手段としては、所定の数値範囲(たとえば、0から65535までの数値範囲)で当否抽選値としての乱数を発生できるものを採用するのが好ましく、また、数学的に乱数を発生するものに限らず、所定のデジタル電子回路からなるハードウェアで擬似的に乱数を発生するハードウェア型の乱数発生手段や、コンピュータにインストールされた所定のプログラムで擬似的に乱数を発生するソフトウェア型の乱数発生手段も採用できる。
(2)当否判定手段132
当否判定手段132は、特別遊技への移行を判定する際に参照する当否テーブルを複数種類備え、遊技の状況に応じた一の当否テーブルを選び、この選んだ当否テーブルを参照し、当否抽選値取得手段131が取得した当否抽選値が、前記当否テーブルの当選領域及び非当選領域のいずれに属しているかにより、特別遊技へ移行するか否かを判定するものである。
すなわち、当否判定手段132には、通常遊技において参照される当否テーブルと、有利遊技(確率変動遊技)において参照される当否テーブルとが備えられている。
各当否テーブルは、当否抽選値として発生される乱数の発生する範囲内において、当選となる数値の範囲である当選領域と、非当選となる数値の範囲である非当選領域領域とが設定されたものである。そして、確率変動遊技において参照される当否テーブルは、通常遊技において参照される当否テーブルよりも当選の確率が高くなるように、通常遊技における当否テーブルよりも当選領域が広く設定されたものとなっている。
そして、当否判定手段132は、状況に応じて選んだ当否テーブルを参照し、当否抽選値取得手段131が取得した当否抽選値が、当該当否テーブルの当選領域に属していれば、特別遊技へ移行すると判定し、当該当否テーブルの非当選領域に属していれば、特別遊技へ移行しないと判定するようになっている。
(テーブル記憶手段140)
テーブル記憶手段140は、後述する図柄決定手段150が特別図柄の中から停止させる図柄を決定する際に参照すべく、第1及び第2の特別図柄テーブルを記憶したものとなっている。
ここで、第1特別図柄テーブルは、当選抽選手段130の抽選結果が当選となった場合において、図柄決定手段150によって参照されるものである。
第2特別図柄テーブルは、当選抽選手段130が非当選を抽選した場合に、図柄決定手段150によって参照されるものである。
そして、第1特別図柄テーブルには、図柄決定のために取得される乱数のうち、特別遊技へ移行すること(すなわち、当選)を示す図柄決定抽選値と関連付けされて、当選を示す複数種類の図柄(たとえば、「1」、「2」等)が記憶されている。
また、第2特別図柄テーブルには、図柄決定のために取得される乱数のうち、特別遊技へ移行しないこと(すなわち、非当選)を示す図柄決定抽選値と関連付けされて、非当選を示す図柄「−」が記憶されている。
(図柄決定手段150)
図柄決定手段150は、当選抽選手段130が抽選を行うたびに、装飾図柄表示装置20、及び、特別図柄表示装置21のそれぞれについて、図柄を変動表示させる際の変動パターンと、変動させていた図柄を停止させた際に表示される停止図柄とを決定するものである。
また、図柄決定手段150は、遊技球がゲート10を通過するたびに、普通図柄表示装置22において停止させる図柄を決定するものである。
この図柄決定手段150は、図3に示すように、次の(1)から(3)までの手段を備えている。
(1)特別図柄決定手段160
(2)装飾図柄決定手段170
(3)普通図柄決定手段180
なお、図柄決定手段150としては、上記した手段に限定されるものではない。
(1)特別図柄決定手段160
特別図柄決定手段160は、特別図柄としての停止図柄を決定するためのものであり、具体的には、特別図柄表示装置21において図柄を変動表示させる際の変動パターンを記憶するための特別図柄変動パターン記憶手段161と、前記特別図柄変動パターン記憶手段161に記憶されている変動パターンから所定の変動パターンを選択する特別図柄変動パターン選択手段162と、特別図柄表示装置21において変動表示させていた図柄を停止させた際に表示させる停止図柄を選択する停止特別図柄選択手段163とを備えたものとなっている。
前記特別図柄変動パターン記憶手段161には、特別図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に特別図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されている。これら複数種類の変動パターンは、一の変動パターンを選択するための変動抽選値に関連づけされた状態で特別図柄変動パターン記憶手段161に記憶されたものとなっている。
そして、前記特別図柄変動パターン選択手段162が、特別図柄変動パターン記憶手段161に記憶された変動パターンの中から当選抽選手段130の抽選結果に応じた複数種類の変動パターンを絞り込んで抽出した後、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、変動パターンを選択するための変動抽選値として取得し、この変動抽選値に対応した変動パターンを抽出した複数種類の変動パターンの中から選択するものとなっている。
ここで、特別図柄変動パターン記憶手段161に記憶されている複数種類の変動パターンの各々には、変動の開始から停止まで図柄の変動が継続する継続時間である変動時間が設定され、当該変動時間等の図柄変動に係る変動パターンデータが備えられている。
以上のような変動パターンの各々には、図柄の変動が開始された時点から、所定の変動時間が経過したら、変動表示されていた図柄が停止表示されるように、変動時間が設定され、このような変動時間を含む変動パターンデータが備えられている。換言すると、特別図柄の変動パターンの変動時間は、特別図柄の変動表示の終了条件になっている。
これにより、特別図柄の変動パターンデータに含まれている変動時間に基づいて遊技の演出を行うことにより、遊技演出の終了時期が特別図柄の図柄変動の終了時期と同期するようになっている。
このため、特別図柄決定手段160は、特別図柄変動パターン選択手段162が特別図柄の変動パターンを選択すると、その変動パターンについて、変動時間やリーチ付である等のデータを含む変動パターンデータを、装飾図柄決定手段170及び表示制御手段190等へ送出するようになっている。
また、前記停止特別図柄選択手段163は、所定の乱数発生手段により図柄決定抽選値を取得すると、テーブル記憶手段140の特別図柄テーブルのうち、当選抽選手段130による抽選の結果に応じた特別図柄テーブルを選び、選んだ特別図柄テーブルを参照することにより、特別図柄表示装置21における停止図柄を決定するものである。
そして、特別図柄決定手段160は、停止特別図柄選択手段163が特別図柄を選択すると、その特別図柄についてのデータである特別図柄データを表示制御手段190へ送出するようになっている。
(2)装飾図柄決定手段170
装飾図柄決定手段170は、装飾図柄としての停止図柄を決定するためのものであり、具体的には、装飾図柄表示装置20において図柄を変動表示させる際の変動パターンを記憶する装飾図柄変動パターン記憶手段171と、前記装飾図柄変動パターン記憶手段171に記憶されている変動パターンから所定の変動パターンを選択する装飾図柄変動パターン選択手段172と、装飾図柄表示装置20において変動表示させていた図柄を停止させた際に表示させる停止図柄を選択する停止装飾図柄選択手段173とを備えたものとなっている。
前記装飾図柄変動パターン記憶手段171は、装飾図柄の変動表示における変動の開始から停止までの間に装飾図柄の変動すべき態様を定める複数種類の変動パターンが記憶されたものとなっている。そして、装飾図柄変動パターン選択手段172は、特別図柄決定手段160により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに応じて、装飾図柄変動パターン記憶手段171に記憶された複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するものとなっている。
ここで、装飾図柄の変動パターンとしては、図柄変動を開始してから、三つの図柄のうち、二つの図柄が同じ図柄となったリーチ状態の表示を経て、当たり図柄としての停止図柄に至る当たり変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経て、外れ図柄としての停止図柄に至るリーチ演出付外れ変動パターンと、図柄変動を開始してから、リーチ状態の表示を経ることなく、外れ図柄としての停止図柄に至る通常の外れ変動パターンとが設定されている。
これら当たり変動パターン、リーチ演出付外れ変動パターン及び通常の外れ変動パターンの各々には、変動の内容である変動態様に応じて、変動の開始から停止までの継続時間である変動時間が設定されている。なお、装飾図柄の変動パターンの変動時間は、図柄の変動表示の終了条件になっている。
そして、リーチ演出付外れ変動パターンとしては、そのリーチ演出の内容に応じて変動時間の長さが異なる様々な変動パターンが設定されている。
以上において、装飾図柄変動パターン選択手段172は、複数種類の変動パターンの中から一の変動パターンを選択するにあたり、特別図柄決定手段160における特別図柄変動パターン選択手段162によって選択された特別図柄の変動パターンに設定されている変動時間と同じ変動時間が設定されているものを、装飾図柄の変動パターンとして選択するようになっている。
また、停止装飾図柄選択手段173は、当選抽選手段130により抽選された抽選結果、並びに、特別図柄決定手段160により決定された特別図柄の停止図柄及び特別図柄の変動パターンに対応するように、装飾図柄表示装置20に表示される装飾図柄の停止図柄を選択するものとなっている。
ここで、停止装飾図柄選択手段173が選択する装飾図柄の停止図柄は、当選抽選手段130による抽選結果等に対応して選択された三つの図柄が組み合わされたものとなっている。
たとえば、当選抽選手段130による抽選結果が当選の場合、停止装飾図柄選択手段173は、装飾図柄の停止図柄として、「777」や「111」のように同一の図柄が三つ揃った組合せを選択するようになっている。また、この場合、停止装飾図柄選択手段173は、装飾図柄の停止図柄を構成する一の図柄として、特別図柄の停止図柄と同じ図柄を採用するように形成することができる。たとえば、特別図柄の停止図柄が「3」の場合、停止装飾図柄選択手段173は、装飾図柄の停止図柄として、「333」を選択するように形成することができる。
一方、当選抽選手段130による抽選結果が非当選の場合において、特別図柄決定手段160によってリーチ演出を伴わない通常の外れ変動パターンが選択されたときには、停止装飾図柄選択手段173は、装飾図柄の停止図柄として、「312」や「946」のように三つの図柄が揃っていない組合せを選択するようになっている。
また、非当選の場合において、特別図柄決定手段160によってリーチ演出を伴うリーチ付外れ変動パターンが選択されたときには、停止装飾図柄選択手段173は、装飾図柄の停止図柄として、「191」や「727」のように一つの図柄のみが他と相違する組合せを選択するようになっている。
(3)普通図柄決定手段180
普通図柄決定手段180は、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉を決定するとともに、前記開閉決定の結果を報知するために普通図柄表示装置22に表示される普通図柄を決定するためのものである。
この普通図柄決定手段180には、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値に関連づけされて、複数種類の普通図柄が記憶されている。
そして、普通図柄決定手段180は、遊技球検知手段110により遊技球がゲート10を通過したと判定されると、所定の乱数発生手段が発生する乱数を、普通図柄を決定するための普通図柄抽選値として取得し、記憶されている複数種類の普通図柄のうち、普通図柄抽選値に対応するものを表示すべき普通図柄に決定するものとなっている。そして、普通図柄決定手段180が決定した普通図柄が予め設定されていた開閉決定図柄(たとえば、「7」)の場合には、開放指令信号が開閉片開閉制御手段220へ送出されるようになっている。
開放指令信号を受信した開閉片開閉制御手段220は、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉を行うものとなっている。
(表示制御手段190)
表示制御手段190は、図柄決定手段150により決定された変動パターンに基づく図柄変動の形で、当選抽選手段130による抽選の結果を表示するように、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20の表示動作を制御するものとなっている。
また、表示制御手段190は、普通図柄決定手段180による開閉片18の開閉決定の結果を表示するように、普通図柄表示装置22の表示動作を制御するものとなっている。
この表示制御手段190は、図4に示すように、次の(1)から(3)までの手段を備えている。
(1)特別図柄表示装置制御手段191
(2)装飾図柄表示装置制御手段192
(3)普通図柄表示装置制御手段193
なお、表示制御手段190としては、上記した手段に限定されるものではない。
(1)特別図柄表示装置制御手段191
特別図柄表示装置制御手段191は、特別図柄表示装置21の表示動作を制御するものである。また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、この特別図柄表示装置制御手段191は、特別図柄の変動表示及び停止表示を特別図柄表示装置21に行わせる制御機能に加えて、遊技効果ランプ30の点灯及び消灯を行う制御機能を有するものとなっている。なお、遊技効果ランプ30の制御については特別図柄表示装置制御手段191が行うのではなく、別途、遊技効果ランプ制御手段を設けて、この遊技効果ランプ制御が行うように形成してもよい。
(2)装飾図柄表示装置制御手段192
装飾図柄表示装置制御手段192は、装飾図柄表示装置20の表示動作を制御するものである。すなわち、装飾図柄表示装置制御手段192は、装飾図柄の変動表示及び停止表示を装飾図柄表示装置20に行わせる制御機能を有する。
(3)普通図柄表示装置制御手段193
普通図柄表示装置制御手段193は、普通図柄表示装置22の表示動作を制御するものである。すなわち、普通図柄表示装置制御手段193は、普通図柄の変動表示及び停止表示を普通図柄表示装置22に行わせる制御機能を有する。
(保留制御手段200)
保留制御手段200は、始動入賞口12に入賞した遊技球であって、未だ当否抽選の実行までに至っていない、いわゆる保留球を最大4個まで保留状態で保持するものとなっている。
具体的には、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20における図柄変動実行中や特別遊技中において、当否抽選値取得手段131により取得された当否抽選値、及び、特別図柄変動パターン選択手段162により取得された変動抽選値を、判定又は選択について利用されていない保留状態とするように設定している。
そして、保留制御手段200は、保留状態の当否抽選値、及び、変動抽選値を保留球として、実物の保留球の数量とあわせて最大4個まで保持するように形成されている。
また、保留制御手段200は、普通図柄表示装置22における表示変動中において、ゲート10を通過した遊技球に基づいて、普通図柄決定手段180により取得された普通図柄抽選を、保留球として、所定個数(たとえば、4個)まで保持するように形成することもできる。
(特別遊技制御手段210)
特別遊技制御手段210は、当選抽選手段130による抽選結果が当選の場合に、遊技を通常遊技から特別遊技へ移行させるとともに、特別遊技における動作を制御するものである。
この特別遊技制御手段210は、図5に示すように、次の(1)から(3)までの手段を備える。
(1)特別遊技移行判定手段211
(2)単位遊技実行手段212
(3)特別遊技終了手段213
なお、特別遊技制御手段210としては、上記した(1)から(3)までに限定されるものではない。
(1)特別遊技移行判定手段211
特別遊技移行判定手段211は、抽選結果が当選となった当否抽選に対応する図柄変動が停止された時点を特別遊技へ移行する時期であると判定するものである。
(2)単位遊技実行手段212
単位遊技実行手段212は、特別遊技において複数回連続的に繰り返される大入賞口13の開閉動作の一回を単位遊技の一回と判定し、後述する大入賞口開閉制御手段200への開放許可指令の送信が開始されてから、大入賞口13に所定個数(たとえば、9個)の遊技球が入球すること、又は、大入賞口13が開放されてから所定時間(たとえば、約30秒)が経過することのいずれか一方が満たされるまで、大入賞口開閉制御手段230に開放許可指令を送信し続けるものである。
具体的には、単位遊技実行手段212は、大入賞口13への遊技球の入球をカウントし、当該カウント値が所定数(たとえば、9)に達すること、又は、大入賞口13が開放された時点からの経過時間を計測し、当該経過時間が所定時間(たとえば、約30秒)に達することのいずれか一方が満たされるまで、大入賞口開閉制御手段230への開放許可指令の送信を継続し、これにより、大入賞口開閉制御手段230に大入賞口13の開閉動作を行わせるものとなっている。
(3)特別遊技終了手段213
特別遊技終了手段213は、単位遊技の実行回数、換言すると、大入賞口13の開閉動作回数が上限(たとえば、15回)に達すると、特別遊技を終了させるものである。
また、特別遊技終了手段213は、単位遊技の実行回数が上限に達していなくとも、所定の強制終了条件が成立した場合にも、特別遊技を終了させるように形成することができる。
たとえば、大入賞口13の内部に特定領域及び一般領域を設け、大入賞口13に入球した遊技球が特定領域及び一般領域のいずれか一方を必ず通過するものとなっている場合において、特別遊技終了手段213は、大入賞口13に所定数の遊技球が入球するまでに、遊技球が1球も特定領域を通過しないときには、特別遊技を終了させるように形成することができる。
(開閉片開閉制御手段220)
開閉片開閉制御手段220は、普通図柄表示装置22に表示される普通図柄に応じて、始動入賞口12に設けられた開閉片18を開閉駆動する開閉片ソレノイド12bを制御するものとなっている。
具体的には、普通図柄表示装置22に開閉片18の開閉決定を示す開閉決定図柄(たとえば、「7」)が停止表示された場合、開閉片開閉制御手段220は、開閉片ソレノイド12bを駆動し、開閉片18を1回開閉する。すなわち、開閉片18は、開いた状態となり、この開いた状態で所定時間経過した後、再度、閉じた状態となる。
(大入賞口開閉制御手段230)
大入賞口開閉制御手段230は、特別遊技が実行されると、大入賞口13を開閉駆動する大入賞口ソレノイド13bを制御するものとなっている。大入賞口13を開放状態にすることにより、遊技者は多くの賞球を獲得することができるものとなっている。
(有利遊技抽選手段260)
有利遊技抽選手段260は、有利遊技を実行するか否かを決定するための抽選を行うものである。
すなわち、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、上述の如く、当選抽選手段130による抽選により当選となる確率が通常遊技中よりも高くなり、通常遊技中よりも当選しやすい確率変動遊技が行われるため、有利遊技抽選手段260は、この確率変動遊技に移行するか否かを決定するものとなっている。
そして、この有利遊技抽選手段260は、図6に示すように、次の(1)から(4)までの手段を備えている。
(1)有利遊技抽選値取得手段261
(2)有利遊技当否判定手段262
(3)有利遊技フラグ設定手段263
(4)有利遊技報知時期決定手段264
なお、有利遊技抽選手段260としては、上記した手段に限定されるものではない。
(1)有利遊技抽選値取得手段261
有利遊技抽選値取得手段261は、有利遊技を実行するか否かを判定するために、特別遊技中における大入賞口13への遊技球の入賞を契機として、所定の乱数発生手段から有利遊技抽選値としての乱数を取得するものである。
前記乱数発生手段としては、上述の当選抽選手段130における当否抽選で採用されている乱数発生手段と同様のものを採用することができ、所定の数値範囲(たとえば、0から255までの数値範囲)で、有利遊技抽選値としての乱数を発生できるものが好ましい。
なお、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、有利遊技の実行が決定された後、すなわち、前記抽選により当選となった後は、有利遊技抽選手段260による抽選は行われないものとなっている。したがって、この有利遊技抽選値取得手段261は、有利遊技の実行が決定された後は、大入賞口13へ遊技球が入賞しても、前記乱数を取得しないものとなっている。換言すれば、この有利遊技抽選値取得手段261は、有利遊技の実行が決定されていない場合にのみ、大入賞口13へ遊技球が入賞することを契機として、前記乱数を取得するものとなっている。
(2)有利遊技当否判定手段262
有利遊技当否判定手段262は、有利遊技の実行を判定する際に参照する実行判定テーブルを備え、この実行判定テーブルを参照し、前記有利遊技抽選値取得手段261により取得された有利遊技抽選値が、前記実行判定テーブルの実行当選領域及び実行非当選領域のいずれに属しているかにより、有利遊技を実行するか否かを判定するものである。
前記実行判定テーブルは、有利遊技抽選値として発生される乱数が発生する範囲内において、有利遊技の実行となる(すなわち、実行当選となる)数値の範囲である実行当選領域と、有利遊技の実行とならない(すなわち、実行非当選となる)数値の範囲である実行非当選領域とが設定されたものである。
そして、有利遊技当否判定手段262は、前記有利遊技抽選値取得手段261が取得した有利遊技抽選値が、前記実行判定テーブルの実行当選領域に属していれば、有利遊技を実行すると判定し、前記実行判定テーブルの実行非当選領域に属していれば、有利遊技を実行しないと判定するようになっている。
なお、上述の如く、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、有利遊技の実行が決定された後、すなわち、前記抽選により当選となった後は、有利遊技抽選手段260による抽選は行われないものとなっている。したがって、この有利遊技当否判定手段262は、有利遊技の実行が決定された後は、前記判定を行わないものとなっている。換言すれば、この有利遊技当否判定手段262は、有利遊技の実行が決定されていない場合にのみ、前記判定を行うものとなっている。
(3)有利遊技フラグ設定手段263
有利遊技フラグ設定手段263は、有利遊技フラグの成立(ON)又は解除(OFF)を行うためのものである。
ここで、有利遊技フラグとは、有利遊技の実行が決定されている状態、又は、決定されていない状態を、データとして記憶しておくメモリのことである。
そして、有利遊技フラグ設定手段263は、前記有利遊技当否判定手段262により有利遊技を実行すると判定された場合に、有利遊技フラグを成立させる。すなわち、有利遊技フラグをONにする。また、有利遊技フラグ設定手段263は、後述する有利遊技制御手段270により有利遊技が開始された場合に、有利遊技フラグを解除する。すなわち、有利遊技フラグをOFFにする。
なお、前記有利遊技抽選値取得手段261、及び、有利遊技当否判定手段262は、この有利遊技フラグの内容(すなわち、ONとなっているか又はOFFとなっているか)に基づいて、前述の有利遊技抽選値の取得及び判定を行うか否か、決定する。
(4)有利遊技報知時期決定手段264
有利遊技報知時期決定手段264は、前記有利遊技当否判定手段262により有利遊技を実行すると判定された場合に、有利遊技の実行が決定された旨を報知するタイミングを決定するものである。
すなわち、有利遊技の実行が決定された旨は、この有利遊技報知時期決定手段264により決定されたタイミングで、報知されることとなる。
また、報知するタイミングは、前記有利遊技当否判定手段262により有利遊技を実行すると判定された時点以降のいずれかの時点であれば特に限定されるものではなく、たとえば、前記有利遊技当否判定手段262により有利遊技を実行すると判定された時点とすることができる。すなわち、有利遊技報知時期決定手段264は、有利遊技の実行が決定された時点を、その旨を報知するタイミングとして決定することができる。また、報知するタイミングは、単位遊技の実行回数が上限(たとえば、15回)に達した時点とすることができる。すなわち、有利遊技報知時期決定手段264は、単位遊技の実行回数が上限に達した時点を、その旨を報知するタイミングとして決定することができる。また、報知するタイミングは、特別遊技終了後の所定時点とすることができる。すなわち、有利遊技報知時期決定手段264は、特別遊技終了後の所定時点を、その旨を報知するタイミングとして決定することができる。
また、有利遊技報知時期決定手段264は、前記報知するタイミングとして、予め定められた所定時点(たとえば、有利遊技を実行すると判定された時点など)を常に決定するように形成することもできるし、または、所定の抽選等を行うことにより、予め定められた複数の時点のパターン(たとえば、5回目の単位遊技の開始時点、10回目の単位遊技の開始時点、15回目の単位遊技の開始時点など)から一の時点を選択して決定するように形成することもできる。
そして、報知するタイミングが決定されると、有利遊技報知時期決定手段264は、前記タイミングに係るデータを後述の演出制御手段300に送出する。そして、演出制御手段300が、前記タイミングで、有利遊技の実行が決定された旨を装飾図柄表示装置20等に表示させることとなる。
(有利遊技制御手段270)
有利遊技制御手段270は、遊技を特別遊技から有利遊技(すなわち、確率変動遊技)へ移行させるとともに、有利遊技における各種動作を制御するものである。
この有利遊技制御手段270は、図7に示すように、次の(1)から(3)までの手段を備える。
(1)有利遊技移行判定手段271
(2)実行フラグ設定手段272
(3)有利遊技実行手段273
なお、有利遊技制御手段270としては、上記した(1)から(3)までに限定されるものではない。
(1)有利遊技移行判定手段271
有利遊技移行判定手段271は、有利遊技を開始する時期となったか否かを判定するためのものである。すなわち、有利遊技移行判定手段271は、特別遊技が終了した時点を、有利遊技を開始する時期であると判定して、有利遊技を開始する。
(2)実行フラグ設定手段272
実行フラグ設定手段272は、実行フラグの成立(ON)又は解除(OFF)を行うためのものである。
ここで、実行フラグとは、有利遊技が実行されている状態、又は、実行されていない状態を、データとして記憶しておくメモリのことである。
そして、実行フラグ設定手段272は、前記有利遊技移行判定手段272により有利遊技を開始する時期であると判定された場合に、実行フラグを成立させる。すなわち、実行フラグをONにする。また、実行フラグ設定手段272は、特別遊技制御手段210により特別遊技が開始された場合に、実行フラグを解除する。すなわち、実行フラグをOFFにする。
(3)有利遊技実行手段273
有利遊技実行手段273は、有利遊技を実行するためのものである。
具体的には、有利遊技実行手段273は、前記当選抽選手段130における当否判定手段132に、確率変動遊技用の当否テーブルに基づいて、特別遊技へ移行するか否かの判定を行わせるように制御する。すなわち、有利遊技実行手段273は、前記実行フラグの内容(すなわち、ONとなっているか又はOFFとなっているか)を判断し、実行フラグがONとなっていると判断した場合に、当否判定手段132が確率変動遊技用の当否テーブルを参照するように制御する。
(演出制御手段300)
演出制御手段300は、特別遊技中に行われる演出や、有利遊技抽選手段260により有利遊技の実行が決定された際に、その旨を報知する決定報知演出等の各種演出を制御するものであり、具体的には、各種演出の内容を定める演出パターンを記憶する演出パターン記憶手段と、所定の演出実行契機において、前記演出パターン記憶手段に記憶されている演出パターンから、所定の演出パターンを選択決定するための演出パターン決定手段とを備えている。
そして、演出制御手段300は、前記演出パターン決定手段により所定の演出パターンが決定されると、この決定された演出パターンデータの内容を装飾図柄表示装置20などに表示する。
(パチンコ機PMの動作)
次に、上記構成を備えたパチンコ機PMにおける動作の概略について、図9から図16までに示したフローを用いて説明する。
まず、図9に示すステップ100において、通常遊技制御手段120又は有利遊技制御手段270により、非当選時遊技制御処理が行われる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、特別遊技制御手段210により、特別遊技制御処理が行われる。具体的には、この特別遊技制御処理は、通常遊技制御手段120によって制御される通常遊技中、又は、有利遊技制御手段270によって制御される有利遊技中に、所定の条件が成立したとき(すなわち、当選抽選手段130により当選となったとき)に実行される。そして、ステップ102に進む。
ステップ102において、賞球払い出し手段により、各入賞口への遊技球の入球に対応して遊技球を払い出すための賞球払い出し処理が行われる。
次に、上述したステップ100の非当選時遊技制御処理について、図10のフローを用いて説明する。
ステップ200において、遊技球のゲート10の通過に対応した普通図柄の決定に基づき、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉を決定するための開閉片開閉決定処理が行われる。そして、次にステップ201に進む。
ステップ201において、始動入賞口12への入球に対応した当否抽選における当否を判定する当否判定処理が行われる。そして、次のステップ201に進む。
ステップ202において、前記当否判定処理による判定結果に応じて図柄を変動表示させる図柄変動処理が行われる。すなわち、特別図柄表示装置21における特別図柄の変動表示、及び、装飾図柄表示装置20における装飾図柄の変動表示が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、特別遊技へ移行するか否かの判定を行う移行判定処理が行われる。そして、非当選遊技制御処理が終了する。
次に、上述したステップ200の開閉片開閉決定処理について、図11のフローを用いて説明する。
ステップ300において、遊技球検知手段110により、遊技球がゲート10を通過したか否かが判定される。そして、遊技球がゲート10を通過したと判定された場合、その旨を示す信号が制御装置100に送出され、次のステップ301に進む。一方、遊技球がゲート10を通過していないと判定された場合、ステップ304に進む。
ステップ301において、普通図柄決定手段180により、普通図柄抽選値が取得される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、取得された普通図柄抽選値に基づいて、停止表示すべき普通図柄が決定される。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、普通図柄表示装置制御手段193により、普通図柄表示装置22において変動表示が開始される。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、普通図柄表示装置22において変動表示が行われているか否かが判定される。そして、変動表示が行われていると判定された場合、次のステップ305に進む。一方、変動表示が行われていないと判定された場合、開閉片開閉決定処理が終了する。
ステップ305において、変動表示が開始されてから所定時間が経過したか否かが判定される。そして、所定時間が経過したと判定された場合、次のステップ306に進む。一方、所定時間が経過していないと判定された場合、開閉片開閉決定処理が終了する。
ステップ306において、普通図柄表示装置制御手段193が、普通図柄表示装置22に、決定された普通図柄を停止表示させる。そして、次のステップ307に進む。
ステップ307において、普通図柄表示装置22に停止表示された図柄が開閉決定図柄であるか否かが判定される。そして、開閉決定図柄であると判定された場合、次のステップ308に進む。一方、開閉決定図柄でないと判定された場合、開閉片開閉決定処理が終了する。
ステップ308において、開閉片開閉制御手段220が開閉片ソレノイド12bを作動させることにより、始動入賞口12に設けられた開閉片18が1回開閉する。すなわち、開閉片18は、開いた状態となり、この開いた状態で所定時間経過した後、再度、閉じた状態となる。そして、開閉片開閉決定処理が終了する。
次に、上述したステップ201の当否判定処理について、図12のフローを用いて説明する。
ステップ400において、遊技球検知手段110により、始動入賞口12に遊技球が入賞したか否かが判定される。そして、始動入賞口12に遊技球が入賞したと判定された場合、その旨を示す信号が制御装置100に送出され、次のステップ401に進む。一方、始動入賞口12に遊技球が入賞していないと判定された場合、ステップ404に進む。
ステップ401において、保留球の数が上限内にあるか否かが判定される。そして、保留球の数が上限内にあると判定された場合、次のステップ402に進む。一方、保留球の数が上限内にないと判定された場合、すなわち、保留球の数が上限を超えたと判定された場合、ステップ404に進む。
ステップ402において、前述した始動入賞口12への入賞に対応した当否抽選を行うために、当否抽選用の乱数である当否抽選値を当否抽選値取得手段131が取得する。そして、次のステップ403に進む。
ステップ403において、特別図柄表示装置21に表示すべき図柄変動の変動パターンを決めるための乱数である変動抽選値を特別図柄変動パターン選択手段162が取得する。また、特別図柄表示装置21に停止表示すべき停止図柄を決めるための乱数である図柄決定抽選値を停止特別図柄選択手段163が取得する。そして、次のステップ404に進む。
ステップ404において、特別遊技フラグがOFFであるか否かが判定される。なお、ここで、特別遊技フラグとは、特別遊技が実行されているか否かを示すデータを記憶するメモリである。そして、この特別遊技フラグは、特別遊技が開始されることにより成立する(すなわち、ONとなる。)一方、特別遊技が終了することにより解除される(すなわち、OFFとなる)。すなわち、このステップ404においては、特別遊技が実行中であるか否かが判定される。そして、特別遊技がOFFであると判定された場合、次のステップ405に進む。一方、特別遊技がOFFでない(すなわち、ONである)と判定された場合、当否判定処理が終了し、特別遊技制御処理が開始される。
ステップ405において、当否判定が未だなされていない保留状態の当否抽選値があるか否かが判定される。そして、保留状態の当否抽選値があると判定された場合、次のステップ406に進む。一方、保留状態の当否抽選値がないと判定された場合、通常当否判定処理が終了し、特別遊技制御処理が開始される。
ステップ406において、前述の当否抽選値に基づいて、当否判定手段132が当否判定を行う。具体的には、通常遊技中においては(すなわち、実行フラグがOFFとなっているときは)、当否判定手段132により、前記当否抽選値が通常遊技用の当否テーブルの当選領域及び非当選領域のいずれに属しているか、判定される。また、有利遊技中においては(すなわち、実行フラグがONとなっているときは)、当否判定手段132により、前記当否抽選値が有利遊技用の当否テーブルの当選領域及び非当選領域のいずれに属しているか、判定される。そして、次のステップ407に進む。
ステップ407において、特別図柄変動パターン選択手段162が取得した変動抽選値に基づいて、特別図柄変動パターン選択手段162が変動パターンを決定する。そして、次のステップ408に進む。
ステップ408において、特別図柄についての停止図柄を決めるための特別図柄テーブルを停止特別図柄選択手段163に選択させる。具体的には、停止特別図柄選択手段163は、停止図柄を取得するために用いる図柄決定抽選値、及び、当否判定手段132による判定結果(すなわち、当選又は非当選)に基づいて、テーブル記憶手段140に記憶された特別図柄テーブルから、当否判定手段132による判定結果(すなわち、当選又は非当選)に対応した所定の特別図柄テーブルを選択するものとなっている。
ステップ409において、停止特別図柄選択手段163に選択させた特別図柄テーブルと、前記図柄決定抽選値とに基づいて、停止特別図柄選択手段163に特別図柄についての停止図柄を決定させる。そして、次のステップ410に進む。
ステップ410において、上述のステップ409で決定された特別図柄、及び、ステップ407で決定された変動パターンが、特別図柄表示装置21及び装飾図柄決定手段170へ送られる。そして、次のステップ411に進む。
ステップ411において、特別図柄決定手段160によって決定された特別図柄に対応するとともに、装飾図柄表示装置20に表示される停止表示される停止図柄としての装飾図柄を装飾図柄決定手段170が決定する。そして、次のステップ412に進む。
ステップ412において、上述のステップ411で決定した装飾図柄に対応するとともに、ステップ407で決定した特別図柄の変動パターンと同じ変動時間(継続時間)を有する変動パターンを、装飾図柄変動パターン選択手段172が決定する。そして、次のステップ413に進む。
ステップ413において、特別遊技の演出を決定する特別遊技演出決定処理が行われる。そして、当否抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ203の移行判定処理について、図13のフローを用いて説明する。
ステップ500において、前記当否抽選処理における当否判定の結果が当選であるか否かの判定が行われる。そして、当選であると判定された場合、次のステップ501に進む。一方、当選でない、すなわち、非当選であると判定された場合、移行判定処理が終了する。
ステップ501において、特別遊技フラグをONにする特別遊技フラグ設定処理が行われる。そして、移行判定処理が終了する。
次に、上述したステップ101の特別遊技制御処理について、図14のフローを用いて説明する。
ステップ600において、特別遊技フラグがONであるか否かが判定される。そして、特別遊技フラグがONであると判定された場合、次のステップ601に進む。一方、特別遊技フラグがONでない、すなわち、特別遊技フラグがOFFであると判定された場合、特別遊技制御処理は終了する。
ステップ601において、特別遊技が既に開始されているか否かが判定される。そして、特別遊技が開始されていないと判定された場合、次のステップ602に進む。一方、特別遊技が既に開始されていると判定された場合、ステップ605に進む。
ステップ602において、実行フラグがONであるか否かが判定される。すなわち、有利遊技が行われていなか否かが判定される。そして、実行フラグがONであると判定された場合、次のステップ603に進む。一方、実行フラグがONでない、すなわち、実行フラグがOFFであると判定された場合、ステップ604に進む。
ステップ603において、実行フラグ設定手段272により、実行フラグが解除される。すなわち、実行フラグがOFFにされる。そして、次のステップ604に進む。
ステップ604において、演出制御手段300により、特別遊技の演出が開始される。そして、ステップ605に進む。
ステップ605において、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。そして、大入賞口13が開いていないと判定された場合、次のステップ606に進む。一方、大入賞口13が既に開いていると判定された場合、ステップ607に進む。
ステップ606において、大入賞口13を開く処理を行う。そして、次のステップ607に進む。
ステップ607において、大入賞口13が開かれた時点から所定の開放時間が経過したか否かが判定される。そして、所定の開放時間が経過していないと判定された場合、次のステップ608に進む。一方、所定の開放時間が経過したと判定された場合、ステップ610に進む。
ステップ608において、有利遊技抽選手段260により、有利遊技抽選処理が行われる。そして、次のステップ609に進む。
ステップ609において、大入賞口13への入球が9球以上になったか否か、すなわち、大入賞口13に入賞した遊技球が9個以上になったか否かが判定される。そして、大入賞口13への入球が9球以上になったと判定された場合、次のステップ610に進む。一方、大入賞口13への入球が9球以上になっていないと判定された場合、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理が一応終了し、ステップ102の賞球払い出し処理等が実行される。そして、賞球払い出し処理の実行後、非当選時遊技制御処理における各種処理をほとんどスキップした後、ステップ101に進み、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
ステップ610において、大入賞口13を閉じる処理が行われる。そして、次のステップ611に進む。
ステップ611において、単位遊技の実行回数が15回に達したか否か、すなわち、現時点でのラウンド数が15回に達したか否かが判定される。そして、単位遊技の実行回数が15回に達していると判定された場合、次のステップ612に進む。一方、単位遊技の実行回数が15回に達していないと判定された場合、次のステップ614に進む。
ステップ612において、特別遊技フラグがOFFにされる。そして、次のステップ613に進む。
ステップ613において、有利遊技制御手段270により、有利遊技を実行するための有利遊技移行処理が行われる。そして、特別遊技制御処理が終了し、次の賞球払い出し処理等が実行される。
ステップ614において、単位遊技の実行回数に1が加算された後、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特別遊技制御処理が一応終了し、ステップ102の賞球払い出し処理等が実行される。そして、賞球払い出し処理の実行後、非当選時遊技制御処理における各種処理をほとんどスキップした後、ステップ101に進み、再度、特別遊技制御処理が実行されるようになっている。
次に、上述したステップ608の有利遊技抽選処理について、図15のフローを用いて説明する。
ステップ700において、有利遊技フラグがONであるか否かが判定される。すなわち、有利遊技の実行が決定されているか否かが判定される。そして、有利遊技フラグがONでない、すなわち、有利遊技フラグがOFFであると判定された場合、次のステップ701に進む。一方、有利遊技フラグがONであると判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ701において、遊技球検知手段110により、大入賞口13に遊技球が入賞したか否かが判定される。そして、大入賞口13に遊技球が入賞したと判定された場合、次のステップ702に進む。一方、大入賞口13に遊技球が入賞していないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ702において、有利遊技抽選値取得手段261により、有利遊技を実行するか否かの判定に用いる有利遊技抽選値が取得される。そして、次のステップ703に進む。
ステップ703において、有利遊技当否判定手段262により、実行判定テーブルに基づき、前記有利遊技抽選値取得手段261により取得された有利遊技抽選値が、前記実行判定テーブルの実行当選領域及び実行非当選領域のいずれに属しているか、判定される。すなわち、有利遊技を実行する否かが判定される。そして、次のステップ704に進む。
ステップ704において、有利遊技を実行すると判定されたか否か、すなわち、有利遊技の実行が決定されたか否かが判定される。そして、有利遊技の実行が決定されたと判定された場合、次のステップ705に進む。一方、有利遊技の実行が決定されていないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ705において、有利遊技フラグ設定手段263により、有利遊技フラグがONにされる。そして、次のステップ706に進む。
ステップ706において、有利遊技報知時期決定手段264により、有利遊技の実行が決定された旨をいつ報知するかが決定され、この決定された報知時期を、演出制御手段300に送出する。そして、有利遊技抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ613の有利遊技移行処理について、図16のフローを用いて説明する。
ステップ800において、有利遊技フラグがONであるか否かが判定される。すなわち、有利遊技の実行が決定されているか否かが判定される。そして、有利遊技フラグがONであると判定された場合、次のステップ801に進む。一方、有利遊技フラグがONでない、すなわち、有利遊技フラグがOFFであると判定された場合、有利遊技移行処理が終了する。
ステップ801において、演出制御手段300により、有利遊技の開始に伴う所定演出の表示が行われる。そして、次のステップ802に進む。
ステップ802において、実行フラグ設定手段272により、実行フラグがONにされる。そして、次のステップ803に進む。
ステップ803において、有利遊技フラグ設定手段263により、有利遊技フラグがOFFにされる。そして、有利遊技移行処理が終了する。
(総括)
本実施の形態に係るパチンコ機PMによれば、特別遊技中において大入賞口13が開放された際に、当該大入賞口13へ遊技球が入球したことを契機として、有利遊技抽選手段260が、有利遊技(確率変動遊技)の実行を決定するための抽選を行うこととなる。
そして、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合には、大入賞口13の開放の終了となる特別遊技の終了後に、有利遊技制御手段270が有利遊技を開始することとなる。
すなわち、このパチンコ機PMによれば、特別遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選が行われるため、特別遊技中の大入賞口13への遊技球の入球は遊技者にとって大変興味深いものとなる。
これにより、大入賞口13への遊技球の入球に対する興趣を高めることができるとともに、特別遊技中の遊技が単調なものとなることを防止することができ、特別遊技に対する興趣を高めることができることとなる。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMによれば、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定されたときには、有利遊技報知時期決定手段264により、前記決定の旨を報知する時期が決定され、この決定された時期において、前記決定の旨が装飾図柄表示装置20に表示されることとなる。
すなわち、本実施の形態に係るパチンコ機PMによれば、有利遊技の実行が決定されたことを表示することで、遊技性の向上を図ることができるとともに、遊技者の興趣をより高めることが可能となるのである。
(2)第2の実施の形態
本発明の第2の実施の形態に係るパチンコ機PMでは、遊技として、特別遊技とは異なる遊技であるものの、所定の条件を満たすことにより大入賞口13の開放が行われる特殊遊技を有している。そして、有利遊技抽選手段260は、特別遊技中のみならず、この特殊遊技中における大入賞口13への遊技球の入球も契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選を行うように形成されている。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、有利遊技として、開閉片18が1回開閉を行う場合において、当該開閉片18が開いた状態となっている時間が通常遊技中よりも長くなるとともに、装飾図柄表示装置20や普通図柄表示装置22等において行われる図柄変動表示1回あたりの時間が通常時間中よりも短くなり、通常遊技に比べて単位時間あたりの抽選回数が増える時短遊技が行われるものとなっている。
本実施の形態は、以上の点で第1の実施の形態と相違し、他については第1の実施の形態と同様である。以下、この相違点を中心に説明を行う。
(図面の説明)
図17から図25までは、本発明の第2の実施の形態を示すものである。図17は、特殊遊技抽選手段280の概略を示すブロック図である。図18から図25までは、パチンコ機PMにおける動作の概略を示すフローである。
また、図26及び図27は、本発明の第2の実施の形態の変形例を示すものであり、パチンコ機PMにおける動作の概略を示すフローである。
(パチンコ機PMの概略)
本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、上述の如く、特別遊技とは異なる遊技であるものの、所定の条件を満たすことにより大入賞口13の開放が行われる特殊遊技を有している。
具体的には、この特殊遊技は、大入賞口13の所定時間の開放が、所定回数行われる遊技である。
なお、この開放時間や開放回数については、特に限定されるものではない。
たとえば、特別遊技における数値と同じ値(たとえば、開放時間を約30秒、開放回数を15回)を設定することができる。なお、この場合は、大入賞口13への遊技球の入賞が容易なものとなり、遊技者に、特別遊技と同様の出球を獲得させることができる。
また、特別遊技における数値よりも小さい値を設定することもできる。なお、この場合は、特別遊技中よりも大入賞口13への遊技球の入賞が困難なものとなり、遊技者に、小当たりとして、特別遊技よりも少ない出球を獲得させることができる。
また、ほぼ遊技球を入球させることができないような数値(たとえば、開放回数2回、1回あたりの開放時間0.5秒など)を設定することができる。なお、この場合は、大入賞口13への遊技球の入賞はほぼ不可能となり、遊技者は、出球を獲得することはできない。ただし、上述のような形態の特殊遊技と併せて、パチンコ機PMに、単位遊技回数を2回(すなわち、大入賞口13の開放回数が2回)、及び、単位遊技1回における大入賞口13の開放時間を0.5秒と設定することにより特別遊技の出球は与えないものの、2回の単位遊技が終了した後に(すなわち、大入賞口13の2回の開放が終了した後に)、確率変動遊技や時短遊技等の有利遊技を行わせる突確遊技を設けた場合には、特殊遊技、及び、突確遊技のいずれについても、同様の大入賞口13の開放態様とすることができる。そして、このようにすることで、特殊遊技が行われているのか、又は、突確遊技が行われているのかを判断不可能なものとすることができ、遊技者の興趣を高めることができることとなる。
また、前記特殊遊技は、始動入賞口12への遊技球の入賞を契機として行われる当選抽選手段130による特別遊技の当否抽選の結果、非当選となった場合に、さらに、後述する特殊抽選手段280により所定の当否を決定するための特殊抽選を行い、この特殊抽選の結果で当選となった場合に実行されるものとなっている。
なお、前記特殊遊技の抽選は、特別遊技の当否抽選よりも先に行われるようにすることもできる。具体的には、始動入賞口12への遊技球の入賞を契機として、まず、特殊遊技の抽選を行い、この抽選の結果、当選となった場合には、特殊遊技が実行される。一方、前記抽選の結果、非当選となった場合には、さらに、当選抽選手段130による特別遊技の当否抽選を行い、特別遊技へ移行するか否かを決定する。
そして、この特殊遊技は、前記特殊抽選により当選となった後に、後述する特殊遊技制御手段290により開始されるものとなっている。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、上述の如く、有利遊技として、開閉片18が1回開閉を行う場合において、当該開閉片18が開いた状態となっている時間が通常遊技中よりも長くなるとともに、特別図柄表示装置21、装飾図柄表示装置20、及び、普通図柄表示装置22において行われる図柄や数字等の変動表示1回あたりの時間が通常遊技中よりも短くなり、通常遊技に比べて単位時間あたりの抽選回数が増える時短遊技が行われる。
具体的には、有利遊技制御手段270により有利遊技が開始されると、特別図柄変動パタン選択手段162、及び、装飾図柄変動パターン選択手段172は、極めて短い変動時間が設定された図柄変動パターンを選択し、特別図柄表示装置制御手段191、及び、装飾図柄表示装置制御手段192が、前記図柄変動パターンに基づいた変動表示を、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20に行わせるものとなっている。
また、普通図柄表示装置制御手段193は、遊技球がゲート10を通過することを契機として普通図柄表示装置22における変動表示が開始されてから、通常遊技中における変動時間よりも極めて短い変動時間の経過後に、普通図柄決定手段180により決定された普通図柄を普通図柄表示装置22に停止させることとなる。したがって、始動入賞口12に設けられた開閉片18の開閉が通常遊技よりも早くに決定されるため、単位時間あたりの開閉片18の開閉が通常遊技中よりも多くなる。さらに、この開閉片18が1回開閉を行う場合において、当該開閉片18が開いた状態となっている時間は通常遊技中よりも長くなる。したがって、始動入賞口12に遊技球が入賞しやすくなる。そして、始動入賞口12に遊技球が入賞することで賞球も払い出されるため、持ち球が減りにくくなる。
以上のように、有利遊技としての時短遊技中は、持ち球が減りにくくなり、かつ、単位時間あたりの抽選回数が増えるため、通常遊技よりも遊技者にとって有利となる。
なお、普通図柄決定手段180は、時短遊技中は通常遊技中よりも高い確率で、停止図柄として開閉決定図柄を決定するように形成することもできる。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、有利遊技抽選手段260は、特別遊技中における大入賞口13への遊技球の入賞のみならず、特殊遊技中における大入賞口13への遊技球の入賞も契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選を行うものとなっている。
また、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、この有利遊技抽選手段260による抽選の結果、当選と判定されると(すなわち、有利遊技の実行が決定されると)、これに基づいて、有利遊技中に実行可能な変動表示の上限回数(たとえば、50回や100回など)が決定されるものとなっている。すなわち、有利遊技制御手段270は、有利遊技を開始してから、決定された上限回数の変動表示が行われることを契機として、有利遊技を終了するものとなっている。なお、この有利遊技制御手段270は、当選抽選手段130の当否抽選により当選し特別遊技が開始されたことによっても、有利遊技を終了するものとなっている。
(制御装置100の制御手段)
本実施の形態に係るパチンコ機PMの制御装置100には、特に図示していないが、第1の実施の形態における制御装置100が備えていた制御手段に加え、特殊遊技へ移行するか否かについての特殊抽選を行う特殊遊技抽選手段280と、特殊遊技の実行についての制御を行う特殊遊技制御手段290と、有利遊技中に実行可能な特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置22における変動表示の上限回数を決定して記憶する上限回数記憶手段295と、有利遊技中に行われた特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置22における変動表示の回数をカウントする変動回数カウンタ296と、が設けられている。なお、制御装置100に含まれる手段としては、上記した手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(特殊遊技抽選手段280)
特殊遊技抽選手段280は、特殊遊技へ移行するか否かについての特殊抽選を行うものである。この特殊遊技抽選手段280は、図17に示すように、次の(1)から(3)までの手段を備えている。
(1)特殊遊技抽選値取得手段281
(2)特殊遊技当否判定手段282
(3)特殊遊技フラグ設定手段283
なお、特殊遊技抽選手段280としては、上記した(1)から(3)までの手段に限定されるものではない。
(1)特殊遊技抽選値取得手段281
特殊遊技抽選値取得手段261は、特殊遊技へ移行するか否かを判定するために、当選抽選手段130による当否抽選によって非当選と判定されたことを契機として、所定の乱数発生手段から特殊遊技抽選値としての乱数を取得するものである。
前記乱数発生手段としては、上述の当選抽選手段130や有利遊技抽選手段260における抽選で採用されている乱数発生手段と同様のものを採用することができ、所定の数値範囲(たとえば、0から65535までの数値範囲)で、特殊遊技抽選値としての乱数を発生できるものが好ましい。
(2)特殊遊技当否判定手段282
特殊遊技当否判定手段282は、特殊遊技への移行を判定する際に参照する特殊遊技判定テーブルを備え、この特殊遊技判定テーブルを参照し、前記特殊遊技抽選値取得手段281により取得された特殊遊技抽選値が、前記特殊遊技判定テーブルの当選領域及び非当選領域のいずれに属しているかにより、特殊遊技へ移行するか否かを判定するものである。
前記特殊遊技判定テーブルは、特殊遊技抽選値として発生される乱数が発生する範囲内において、特殊遊技の当選となる数値の範囲である当選領域と、特殊遊技の非当選となる数値の範囲である非当選領域とが設定されたものである。
そして、特殊遊技当否判定手段282は、前記特殊遊技抽選値取得手段281が取得した特殊遊技抽選値が、前記特殊遊技判定テーブルの当選領域に属していれば、特殊遊技の当選と判定し、前記特殊遊技判定テーブルの非当選領域に属していれば、特殊遊技の非当選と判定するようになっている。
(3)特殊遊技フラグ設定手段283
特殊遊技フラグ設定手段283は、特殊遊技フラグの成立(ON)又は解除(OFF)を行うためのものである。
ここで、特殊遊技フラグとは、特殊遊技の当選、又は、非当選を、データとして記憶しておくメモリのことである。
そして、特殊遊技フラグ設定手段283は、前記特殊遊技当否判定手段282により特殊遊技の当選と判定された場合に、特殊遊技フラグを成立させる。すなわち、特殊遊技フラグをONにする。また、特殊遊技フラグ設定手段283は、特殊遊技が終了した場合に、特殊遊技フラグを解除する。すなわち、特殊遊技フラグをOFFにする。
(特殊遊技制御手段290)
特殊遊技制御手段290は、特殊遊技抽選手段280による抽選結果が当選の場合に、遊技を通常遊技から特殊遊技へ移行させるとともに、特殊遊技における動作を制御するものである。
この特殊遊技制御手段290は、特に図示していないが、特殊遊技抽選手段280による抽選結果に対応する図柄変動が停止された時点を特殊遊技へ移行する時期であると判定する特殊遊技移行判定手段と、大入賞口13の開閉動作回数をカウントし、当該開閉動作回数が所定回数に達するまで、大入賞口開閉制御手段230への開放許可指令の送信を継続し、大入賞口開閉制御手段230に大入賞口13の開閉動作を行わせる単位遊技実行手段と、単位遊技の実行回数が上限に達すると特殊遊技を終了させる特殊遊技終了手段と、を備えている。
(上限回数記憶手段295)
上限回数記憶手段295は、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定されることにより、有利遊技中に実行可能な特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20における変動表示の上限回数を決定し、記憶するものである。
この上限回数記憶手段295は、前記上限回数として、常に、既定の回数(たとえば、100回など)を決定して記憶するように形成することもできるし、または、所定の抽選等を行うことにより、予め定められた複数の回数パターン(たとえば、50回、100回、200回など)から一の回数パターンを選択して記憶するように形成することもできる。
そして、有利遊技制御手段270により有利遊技が開始されてから、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20において行われた変動表示の回数をカウントし、このカウントされた変動表示の回数が、前記上限回数記憶手段295に記憶された上限回数に達すると、有利遊技制御手段270は有利遊技を終了する。そして、通常遊技制御手段120により、通常遊技が実行される。
なお、本実施の形態に係るパチンコ機PMでは、第1の実施の形態と同様に、有利遊技の実行が決定された後、すなわち、有利遊技の当選となった後は、有利遊技抽選手段260による抽選は行われないものとなっている。したがって、上限回数記憶手段295も、一度、前記上限回数を決定して記憶すると、この後は、上限回数の決定を行わないものとなっている。
(変動回数カウンタ296)
変動回数カウンタ296は、有利遊技中に行われた特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20における変動表示の回数をカウントするものである。
この変動回数カウンタ296は、特に図示していないが、現在のカウント値を記憶するためのカウント値記憶手段と、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20において変動表示が行われるごとに、カウント値記憶手段に記憶されている現在のカウント値に1を加算する加算手段と、を備えている。
すなわち、変動回数カウンタ296は、有利遊技が開始された後、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20において変動表示が行われるごとに、1ずつカウントを行うものとなっている。そして、上述の如く、この変動回数カウンタ296のカウント値が、前記上限回数記憶手段295に記憶された上限回数に達すると、有利遊技制御手段270は有利遊技を終了するのである。
(パチンコ機PMの動作)
次に、上記構成を備えたパチンコ機PMにおける動作の概略について、図18から図25までに示したフローを用いて説明する。
まず、図18に示すステップ900において、通常遊技制御手段120又は有利遊技制御手段270により、非当選時遊技制御処理が行われる。そして、次のステップ901に進む。
ステップ901において、特殊遊技制御手段290により、特殊遊技制御処理が行われる。具体的には、この特殊遊技制御処理は、通常遊技制御手段120によって制御される通常遊技中に、所定の条件が成立したとき(すなわち、当選抽選手段130により非当選となり、かつ、特殊遊技抽選手段280により当選となたとき)に実行される。そして、ステップ902に進む。
ステップ902において、特別遊技制御手段210により、特別遊技制御処理が行われる。なお、特別遊技制御処理は、第1の実施の形態と同様の処理が行われるため、詳細な説明を省略する。そして、ステップ903に進む。
ステップ903において、賞球払い出し手段により、各入賞口への遊技球の入球に対応して遊技球を払い出すための賞球払い出し処理が行われる。
次に、上述したステップ900の非当選時遊技制御処理について、図19のフローを用いて説明する。
ステップ1000において、開閉片開閉決定処理が行われる。なお、開閉片開閉決定処理は、第1の実施の形態と同様の処理が行われるため、詳細な説明を省略する。そして、次にステップ1001に進む。
ステップ1001において、始動入賞口12への入球に対応した当否抽選における当否を判定する当否判定処理が行われる。そして、次のステップ1002に進む。
ステップ1002において、前記当否判定処理による判定結果に応じて図柄を変動表示させる図柄変動処理が行われる。そして、次のステップ1003に進む。
ステップ1003において、有利遊技制御手段270により、有利遊技(すなわち、時短遊技)を終了させるか否かを判定する有利遊技終了判定処理が行われる。そして、次のステップ1004に進む。
ステップ1004において、特別遊技へ移行するか否かの判定を行う移行判定処理が行われる。なお、移行判定処理は、第1の実施の形態と同様の処理が行われるため、詳細な説明を省略する。そして、非当選遊技制御処理が終了する。
次に、上述したステップ1001の当否判定処理について、図20のフローを用いて説明する。なお、この当否判定処理は、第1の実施の形態とほぼ同様の処理が行われるため、相違点のみを説明する。
この当否判定処理は、図20のフローに示すように、図12のステップ406とステップ407との間において、ステップ1100及びステップ1101が行われる点が、図12の当否判定処理を異なる。
すなわち、図20のステップ1100において、図12のステップ406において行われた当否判定の結果、特別遊技の当選となったか否かが判定される。そして、特別遊技の当選となっていないと判定された場合、すなわち、非当選と判定された場合、次のステップ1101に進む。一方、特別遊技の当選となったと判定された場合、ステップ407に進む。
ステップ1101において、特殊遊技抽選手段280により、特殊遊技当否決定処理が行われる。そして、ステップ407に進む。
なお、特に図示していないが、図12のステップ404において、特別遊技フラグがOFFであるか否かの判定が行われているが、ステップ1001の当否判定処理においては、特別遊技フラグ及び特殊遊技フラグがいずれもOFFであるか否かの判定が行われるものとなっている。そして、いずれもOFFであると判定された場合、次のステップ405に進む。一方、いずれもOFFとなっていないと判定された場合、すなわち、少なくともいずれか一方がONとなっていると判定された場合、当否判定処理が終了し、特殊遊技制御処理が開始される。
次に、上述したステップ1101の特殊遊技当否決定処理について、図21のフローを用いて説明する。
ステップ1200において、特殊遊技抽選値取得手段281により特殊遊技抽選値が取得され、この特殊遊技抽選値に基づいて、特殊遊技当否判定手段282が当否判定を行う。具体的には、特殊遊技当否判定手段282により、前記特殊遊技抽選値が特殊遊技判定テーブルの当選領域及び非当選領域のいずれに属しているか、判定される。そして、ステップ1201に進む。
ステップ1201において、特殊遊技当否判定手段282により、特殊遊技の当選となったか否かが判定される。そして、特殊遊技の実行が決定されたと判定された場合、すなわち、特殊遊技の当選となったと判定された場合、次のステップ1202に進む。一方、特殊遊技の実行が決定されていないと判定された場合、すなわち、特殊遊技の当選となっていないと判定された場合、特殊遊技当否決定処理が終了する。
ステップ1202において、特殊遊技フラグ設定手段283により、特殊遊技フラグがONにされる。そして、特殊遊技当否決定処理が終了する。
次に、上述したステップ901の特殊遊技制御処理について、図22のフローを用いて説明する。
ステップ1300において、特殊遊技フラグがONであるか否かが判定される。そして、特殊遊技フラグがONであると判定された場合、次のステップ1301に進む。一方、特殊遊技フラグがONでない、すなわち、特殊遊技フラグがOFFであると判定された場合、特殊遊技制御処理は終了する。
ステップ1301において、特殊遊技が既に開始されているか否かが判定される。そして、特殊遊技が開始されていないと判定された場合、次のステップ1302に進む。一方、特殊遊技が既に開始されていると判定された場合、ステップ1303に進む。
ステップ1302において、演出制御手段300により、特殊遊技の演出が開始される。そして、ステップ1303に進む。
ステップ1303において、大入賞口13が既に開いているか否かが判定される。そして、大入賞口13が開いていないと判定された場合、次のステップ1304に進む。一方、大入賞口13が既に開いていると判定された場合、ステップ1305に進む。
ステップ1304において、大入賞口13を開く処理を行う。すなわち、特殊遊技が開始されるとともに、所定の開放態様(たとえば、開放回数2回、1回あたりの開放時間0.5秒)での大入賞口13の作動が開始される。そして、次のステップ1305に進む。
ステップ1305において、大入賞口13が開かれた時点から所定の開放時間が経過したか否かが判定される。そして、所定の開放時間が経過していないと判定された場合、次のステップ1306に進む。一方、所定の開放時間が経過したと判定された場合、ステップ1308に進む。
ステップ1306において、有利遊技抽選手段260により、有利遊技抽選処理が行われる。そして、次のステップ1307に進む。
ステップ1307において、大入賞口13への入球が所定個数以上になったか否か、が判定される。そして、大入賞口13への入球が所定個数以上になったと判定された場合、次のステップ1308に進む。一方、大入賞口13への入球が所定個数以上になっていないと判定された場合、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特殊遊技制御処理が一応終了し、ステップ902の特別遊技制御処理が開始される。そして、この特別遊技制御処理のほとんどスキップした後、ステップ903の賞球払い出し処理が実行され、さらに、非当選時遊技制御処理における各種処理をほとんどスキップした後、ステップ901に進み、再度、特殊遊技制御処理が実行されるようになっている。
ステップ1308において、大入賞口13を閉じる処理が行われる。すなわち、所定の開放態様(たとえば、開放回数2回、1回あたりの開放時間0.5秒)での大入賞口13の作動が終了するとともに、特殊遊技が終了する。そして、次のステップ1309に進む。
ステップ1309において、特殊遊技フラグがOFFにされる。そして、次のステップ1310に進む。
ステップ1310において、有利遊技制御手段270により、有利遊技を実行するための有利遊技移行処理が行われる。そして、特殊遊技制御処理が終了し、次の賞球払い出し処理等が実行される。
ステップ1312において、単位遊技の実行回数に1が加算された後、大入賞口13の開放状態等、パチンコ機PMの現状を維持したまま、特殊遊技制御処理が一応終了し、ステップ902の特別遊技制御処理が開始される。そして、この特別遊技制御処理のほとんどスキップした後、ステップ903の賞球払い出し処理が実行され、さらに、非当選時遊技制御処理における各種処理をほとんどスキップした後、ステップ901に進み、再度、特殊遊技制御処理が実行されるようになっている。
次に、上述したステップ1306の有利遊技抽選処理について、図23のフローを用いて説明する。
ステップ1400において、有利遊技フラグがONであるか否かが判定される。すなわち、有利遊技の実行が決定されているか否かが判定される。そして、有利遊技フラグがONでない、すなわち、有利遊技フラグがOFFであると判定された場合、次のステップ1401に進む。一方、有利遊技フラグがONであると判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1401において、遊技球検知手段110により、大入賞口13に遊技球が入賞したか否かが判定される。そして、大入賞口13に遊技球が入賞したと判定された場合、次のステップ1402に進む。一方、大入賞口13に遊技球が入賞していないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1402において、有利遊技抽選値取得手段261により、有利遊技を実行するか否かの判定に用いる有利遊技抽選値が取得される。そして、次のステップ1403に進む。
ステップ1403において、有利遊技当否判定手段262により、実行判定テーブルに基づき、前記有利遊技抽選値取得手段261により取得された有利遊技抽選値が、前記実行判定テーブルの実行当選領域及び実行非当選領域のいずれに属しているか、判定される。すなわち、有利遊技を実行する否かが判定される。そして、次のステップ1404に進む。
ステップ1404において、有利遊技を実行すると判定されたか否か、すなわち、有利遊技の実行が決定されたか否かが判定される。そして、有利遊技の実行が決定されたと判定された場合、次のステップ1405に進む。一方、有利遊技の実行が決定されていないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1405において、上限回数記憶手段295により、有利遊技中に実行可能な変動表示の上限回数が決定され、記憶される。そして、次のステップ1406に進む。
ステップ1406において、有利遊技フラグ設定手段263により、有利遊技フラグがONにされる。そして、次のステップ1407に進む。
ステップ1407において、有利遊技報知時期決定手段264により、有利遊技の実行が決定された旨をいつ報知するかが決定され、この決定された報知時期を、演出制御手段300に送出する。そして、有利遊技抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ1311の有利遊技移行処理について、図24のフローを用いて説明する。
ステップ1500において、有利遊技フラグがONであるか否かが判定される。すなわち、有利遊技の実行が決定されているか否かが判定される。そして、有利遊技フラグがONであると判定された場合、次のステップ1501に進む。一方、有利遊技フラグがONでない、すなわち、有利遊技フラグがOFFであると判定された場合、有利遊技移行処理が終了する。
ステップ1501において、演出制御手段300により、有利遊技の開始に伴う所定演出の表示が行われる。そして、次のステップ1502に進む。
ステップ1502において、実行フラグ設定手段272により、実行フラグがONにされる。そして、次のステップ1503に進む。
ステップ1503において、変動回数カウンタ296に記憶されているカウント値がリセット(ゼロクリア)される。そして、次のステップ1504に進む。
ステップ1504において、有利遊技フラグ設定手段263により、有利遊技フラグがOFFにされる。そして、有利遊技移行処理が終了する。
次に、上述したステップ1003の有利遊技終了判定処理について、図25のフローを用いて説明する。
ステップ1600において、変動回数カウンタ296に記憶されているカウント値に1が加算される。そして、次のステップ1601に進む。
ステップ1601において、変動回数カウンタ296に記憶されているカウント値が、上限回数記憶手段295に記憶されている上限数に達しているか否かが判定される。そして、カウント値が上限回数に達していると判定された場合、次のステップ1602に進む。一方、カウント値が上限回数に達していないと判定された場合、有利遊技終了判定処理が終了する。
ステップ1602において、実行フラグ設定手段272により、実行フラグがOFFにされる。そして、次のステップ1603に進む。
ステップ1603において、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数がリセット(ゼロクリア)される。そして、有利遊技終了判定処理が終了する。
(総括)
本実施の形態に係るパチンコ機PMによれば、特別遊技中のみならず、特殊遊技中において大入賞口13が開放された際にも、当該大入賞口13へ遊技球が入球したことを契機として、有利遊技の実行を決定するための抽選を行うこととなる。
そして、有利遊技抽選手段260による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合には、大入賞口13の開放の終了となる特殊遊技又は特別遊技の終了後に、有利遊技制御手段270が有利遊技を開始することとなる。
すなわち、このパチンコ機PMによれば、特殊遊技中における大入賞口13への遊技球の入球を契機として、有利遊技を実行するか否かの抽選が行われるため、特殊遊技中の大入賞口13への遊技球の入球は遊技者にとって大変興味深いものとなる。
これにより、大入賞口13への遊技球の入球に対する興趣を高めることができるとともに、有利遊技の実行に対する期待度をより高めることが可能となるのである。
(変形例)
前記パチンコ機PMは、有利遊技の当選となった後も、有利遊技抽選手段260が、大入賞口13へ遊技球が入賞したことを契機として前記抽選を継続して行うように形成するとともに、この抽選により当選となるごとに、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数に所定数を加算することで、上限回数が累積されていくように形成することもできる。
たとえば、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数に加算される所定数が「1」と設定されている場合には、特別遊技中において、有利遊技抽選手段260による前記抽選によって、計10回当選すると、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数は「10」となる。すなわち、特別遊技が終了した後に有利遊技が開始されることとなるが、この有利遊技は、特別図柄表示装置21及び装飾図柄表示装置20における変動表示が10回行われると、終了することとなる。
次に、このように形成されたパチンコ機PMにおける動作の概略について、図26及び図27に示したフローを用いて説明する。なお、このパチンコ機PMでは、第2の実施の形態とほぼ同様の処理が行われ、図22におけるステップ1306の有利遊技抽選処理、及び、図22におけるステップ1311の有利遊技移行処理のみ異なるため、この相違点について説明する。
まず、図22におけるステップ1306の有利遊技抽選処理について、図26のフローを用いて説明する。
ステップ1700において、遊技球検知手段110により、大入賞口13に遊技球が入賞したか否かが判定される。そして、大入賞口13に遊技球が入賞したと判定された場合、次のステップ1701に進む。一方、大入賞口13に遊技球が入賞していないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1701において、有利遊技抽選値取得手段261により、有利遊技を実行するか否かの判定に用いる有利遊技抽選値が取得される。そして、次のステップ1702に進む。
ステップ1702において、有利遊技当否判定手段262により、実行判定テーブルに基づき、前記有利遊技抽選値取得手段261により取得された有利遊技抽選値が、前記実行判定テーブルの実行当選領域及び実行非当選領域のいずれに属しているか、判定される。すなわち、有利遊技を実行する否かが判定される。そして、次のステップ1703に進む。
ステップ1703において、有利遊技を実行すると判定されたか否か、すなわち、有利遊技の実行が決定されたか否かが判定される。そして、有利遊技の実行が決定されたと判定された場合、次のステップ1704に進む。一方、有利遊技の実行が決定されていないと判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1704において、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数に所定数(たとえば、1)が加算される。そして、次のステップ1705に進む。
ステップ1705において、有利遊技の実行が決定された旨を報知する時期が決まっているか否か判定される。そして、報知する時期が決まっていないと判定された場合、次のステップ1706に進む。一方、報知する時期が決まっていると判定された場合、有利遊技抽選処理が終了する。
ステップ1706において、有利遊技報知時期決定手段264により、有利遊技の実行が決定された旨をいつ報知するかが決定され、この決定された報知時期を、演出制御手段300に送出する。そして、有利遊技抽選処理が終了する。
次に、図22におけるステップ1311の有利遊技移行処理について、図27のフローを用いて説明する。
ステップ1800において、上限回数記憶手段295に記憶されている上限回数が1以上であるか否かが判定される。そして、1以上であると判定された場合、次のステップ1801に進む。一方、1以上でないと判定された場合、すなわち、0であると判定された場合、有利遊技移行処理が終了する。
ステップ1801において、演出制御手段300により、有利遊技の開始に伴う所定演出の表示が行われる。そして、次のステップ1802に進む。
ステップ1802において、実行フラグ設定手段272により、実行フラグがONにされる。そして、次のステップ1803に進む。
ステップ1803において、変動回数カウンタ296に記憶されているカウント値がリセット(ゼロクリア)される。そして、有利遊技移行処理が終了する。
以上のようにパチンコ機PMを形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
また、以上のようなパチンコ機PMにおいては、始動入賞口12に設けられた開閉片18を、閉じた状態においては、完全に始動入賞口12への経路を塞いでしまうように形成するとともに、通常遊技中は、遊技球がゲート10を通過することを契機として普通図柄決定手段180により行われる停止図柄の決定において、停止図柄として開閉決定図柄が決定される確率を所定の低確率(たとえば、1/300など)に設定する一方、有利遊技中は、前記確率が所定の高確率(たとえば、1/1.3など)に切り換わるように設定し、かつ、遊技球が始動入賞口12に入賞することを契機として当選抽選手段130により行われる特別遊技の当否抽選において、当選となる確率を所定の高確率(たとえば、1/1.001など)に設定することで、以下のような遊技性を提供することができる。
すなわち、通常遊技中は、直接、始動入賞口12に遊技球を入賞させることができず、遊技球がゲート10を通過し、1/300の確率で開閉決定図柄が決定された場合にのみ、開閉片18が開閉し、始動入賞口12に遊技球を入賞させることができることとなる。そして、この際にタイミングよく遊技球が始動入賞口12に入賞すると、1/1.001の確率で特別遊技の当否抽選が行われるため、ほぼ確実に特別遊技の当選となる。そして、この特別遊技中において大入賞口13へ遊技球が入賞することで、有利遊技抽選手段260により抽選が行われると、当選となるごとに、上限回数記憶手段295に所定数が加算され、上限回数が累積されていくこととなる。そして、特別遊技が終了した後は、累積された上限回数だけ有利遊技、すなわち、時短遊技が行われる。ここで、有利遊技中は、普通図柄決定手段180により、停止図柄として開閉決定図柄が決定される確率は1/1.3となっているため、遊技球がゲート10を通過すれば、非常に高い確率で開閉決定図柄が停止され、開閉片19が開閉して、始動入賞口12に遊技球を入賞させることができることとなる。すなわち、有利遊技中は、非常に高い確率で開閉片18の開閉が行われるので、始動入賞口12への遊技球の入賞が極めて容易となる。すると、上述の如く、当選抽選手段130により行われる特別遊技の当否抽選において、当選となる確率は非常に高確率に設定されているため、有利遊技中は非常に早いタイミングで、かつ、連続して特別遊技の当選となることにより、特別遊技に対する遊技者の期待感を極めて高いものとすることができ、遊技者の興趣を向上させることができることとなる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態に係るパチンコ機PMでは、特別遊技終了後には有利遊技として確率変動遊技が実行され、特殊遊技終了後には有利遊技として時短遊技が実行されるように形成されていたが、特別遊技終了後、及び、特殊遊技終了後のいずれも、有利遊技として、確率変動遊技、及び、時短遊技の両方が実行されるように形成することもできる。
そして、このように形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏することとなる。
本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機の制御装置の入力及び出力の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、当選抽選手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、図柄決定手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、表示制御手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、特別遊技制御手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、有利遊技抽選手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、有利遊技制御手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機を示す外観正面図である。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、非当選時遊技制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、開閉片開閉決定処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、当否判定処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、移行判定処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、特別遊技制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の第1の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技移行処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、特殊遊技抽選手段の概略を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、非当選時遊技制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、当否判定処理の概略の一部を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、特殊遊技当否決定処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、特殊遊技制御処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技移行処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技終了判定処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態の変形例であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の第2の実施の形態の変形例であって、パチンコ機における動作のうち、有利遊技移行処理の概略を示すフローである。
符号の説明
PM パチンコ機
1 外枠 2 前枠
3 ガラス扉 4a 上球皿
4b 下球皿 5 操作ハンドル
6 レール 7 遊技盤
8 遊技領域 10 ゲート
10a ゲート通過検出スイッチ
11 一般入賞口 11a 一般入賞口入賞検出スイッチ
12 始動入賞口 12a 始動入賞口入賞検出スイッチ
12b 開閉片ソレノイド 13 大入賞口
13a 大入賞口入賞検出スイッチ
13b 大入賞口ソレノイド 14 アウト口
15 風車 17 スピーカ
18 開閉片 20 装飾図柄表示装置
21 特別図柄表示装置 22 普通図柄表示装置
30 遊技効果ランプ
100 制御装置 110 遊技球検知手段
120 通常遊技制御手段 130 当選抽選手段
131 当否抽選値取得手段 132 当否判定手段
140 テーブル記憶手段 150 図柄決定手段
160 特別図柄決定手段 161 特別図柄変動パターン記憶手段
162 特別図柄変動パターン選択手段
163 停止特別図柄選択手段 170 装飾図柄決定手段
171 装飾図柄変動パターン記憶手段
172 装飾図柄変動パターン選択手段
173 停止装飾図柄選択手段 180 普通図柄決定手段
190 表示制御手段 191 特別図柄表示装置制御手段
192 装飾図柄表示装置制御手段
193 普通図柄表示装置制御手段
200 保留制御手段 210 特別遊技制御手段
211 特別遊技移行判定手段 212 単位遊技実行手段
213 特別遊技終了手段 220 開閉片開閉制御手段
230 大入賞口開閉制御手段 260 有利遊技抽選手段
261 有利遊技抽選値取得手段
262 有利遊技当否判定手段 263 有利遊技フラグ設定手段
264 有利遊技報知時期決定手段
270 有利遊技制御手段 271 有利遊技移行判定手段
272 実行フラグ設定手段 273 有利遊技実行手段
280 特殊遊技抽選手段 281 特殊遊技抽選値取得手段
282 特殊遊技当否判定手段 283 特遊遊技フラグ設定手段
290 特殊遊技制御手段 295 上限回数記憶手段
296 変動回数カウンタ 300 演出制御手段

Claims (4)

  1. 遊技として、
    一般的な遊技である通常遊技と、
    通常遊技よりも遊技者にとって有利な遊技である有利遊技と、を有するとともに、
    通常遊技中は閉鎖されているものの、所定の開放条件を満たすことを契機に、所定期間開放されて遊技球が入球可能となる大入賞口と、
    大入賞口への遊技球の入球を契機として所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、有利遊技の実行を決定するための有利遊技抽選手段と、
    有利遊技抽選手段による抽選の結果、有利遊技の実行が決定された場合、大入賞口に遊技球が入球可能となる前記所定期間の経過後に、有利遊技を開始するための有利遊技制御手段と、
    を備えたことを特徴とする弾球遊技機。
  2. 前記弾球遊技機は、
    所定の報知を行うための報知装置を備え、
    有利遊技抽選手段による抽選の結果、有利遊技の実行が決定されたときには、その旨が報知装置により報知されることを特徴とする請求項1記載の弾球遊技機。
  3. 前記弾球遊技機は、
    遊技として、
    大入賞口を開放し、大入賞口への遊技球の入球を可能とすることで、通常遊技よりも単位時間当たりの出球を多くすることが可能な特別遊技を有するとともに、
    所定の抽選実行条件を満たすことを契機に、遊技における当選又は非当選を決定するための抽選を行う当選抽選手段と、
    当選抽選手段による抽選の結果、当選となった場合に、特別遊技を開始するための特別遊技制御手段と、を備え、
    前記有利遊技抽選手段は、
    特別遊技中における大入賞口への遊技球の入球を契機として、所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、特別遊技終了後における有利遊技の実行を決定するように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の弾球遊技機。
  4. 前記弾球遊技機は、
    当選抽選手段による抽選の結果、非当選となった場合に、所定の開始条件を満たすことを契機として、大入賞口を開放する特殊遊技を開始させるための特殊遊技制御手段を備え、
    前記有利遊技抽選手段は、
    特殊遊技中における大入賞口への遊技球の入球を契機として、所定の数値範囲から乱数を取得し、この取得された乱数に基づいた抽選を行うことにより、特殊遊技終了後における有利遊技の実行を決定するように形成されていることを特徴とする請求項3記載の弾球遊技機。
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