JP3740422B2 - 撒き餌容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、魚釣り用の撒き餌を収納する撒き餌容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、エビなど生き餌や集魚剤等の撒き餌を収納する撒き餌容器(以下、「容器」という)は、可撓性,防水性を有する合成樹脂シートで成形された上方が開口する箱状の容器本体と、当該容器本体の開口部をファスナ(開閉具)を介して開閉可能に覆う蓋体と、容器を運搬するためのハンドルやベルトを有するものが広く知られている。
【0003】
そして、この種の容器の使用は、蓋体を開いて容器本体内で撒き餌を作り、容器を足元に置いて必要に応じ柄杓(撒き餌杓)で撒き餌を掬って海に投入している。
【0004】
ところで、撒き餌の投入は釣りをし乍ら行うため、直ぐに柄杓の柄を握って撒き餌を投入できるようにしておくことが好ましく、通常、実釣時に柄杓は容器本体の内壁に立て掛けられている。
しかし、このような状態に柄杓を置くと、風で柄杓が移動してしまったり容器内に倒れて使い勝手が悪いのが実情であった。
【0005】
そこで、斯かる実情に鑑み、実用新案登録第3080164号公報には、図14に示すように容器本体1の側壁3の外側や内側に上方が開口するポケット5を設けて、当該ポケット5で柄杓7を保持するようにした容器9が提案されている。
而して、この容器9によれば、柄杓7が常に一定の位置に安定して保持されるため、柄杓7の使い勝手が向上することとなった。
【0006】
また、特開平10−248463号公報には、図15乃至図17に示すように容器本体11と、その上部の開口部を開閉可能に覆う蓋体13との間に、容器本体11の一側に固定される固定蓋15と、当該固定蓋15に屈折部17を介して容器本体11に対し自由に開閉する可動蓋19とからなる補助蓋21を介装して、可動蓋19の横幅の略中央部に柄杓23を嵌挿可能とする切欠き部25を設けると共に、可動蓋19を剛性蓋体で成形して、柄杓23の持ち上げ操作で屈折部17を支点に可動蓋19を開動可能とした容器27が開示されている。
【0007】
而して、この容器27によれば、雨水や海水の飛沫及び日光の侵入を補助蓋21によって防止することができると共に、可動蓋19の開動を柄杓23で迅速に行うことができる利点を有する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍ら、図14に示す容器9にあっては、容器本体1の外側に突出したポケット5が邪魔になったり、ポケット5内に撒き餌が溜まってしまう等の不具合が指摘されている。
【0009】
また、図15の容器27は、可動蓋19の開動を柄杓23で迅速に行うことができる反面、可動蓋19を開いた状態での柄杓23の保持手段がないため、可動蓋19を開け、容器27を足元に置いて必要に応じ柄杓23で撒き餌を掬って投入する際に、従来と同様、柄杓23を容器本体11の内壁に立て掛けておかなければならず、また、柄杓23を切欠き部25で保持させるには、逐一可動蓋19を閉じなければならない欠点があった。
【0010】
本発明は斯かる実情に鑑み案出されたもので、上述の如き不具合を解決し、実釣時に必要に応じ柄杓で撒き餌を掬って投入する際に、柄杓を常に一定の位置に保持して、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができる容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
斯かる目的を達成するため、請求項1に係る発明は、上部が開口する容器本体と、当該容器本体の開口部を開閉自在に覆う蓋体とからなる容器に於て、上記容器本体の開口部の周縁部に、柄杓を保持する切欠き部を設けると共に、当該切欠き部に、内方に向けて突出する柄杓の脱落防止片を設けたことを特徴とする。
【0012】
斯かる構成によれば、実釣時に容器を足元に置いて柄杓で撒き餌を掬って投入する際に、柄杓を切欠き部に挿入しておけば、脱落防止片が弾性変形し乍ら柄杓を保持してその脱落防止を図り、柄杓が常に一定の位置に保持されることとなる。
そして、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の容器に於て、容器本体は開口部に沿ってフレームを有し、当該フレームは、切欠き部に沿って屈曲していることを特徴とする。
【0014】
斯かる構成によれば、フレームによって容器本体の自立性,強度アップと開口部の形状保持が図られると共に、切欠き部を囲むように屈曲したフレームによって切欠き部の強度とその形状保持が図られることとなる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
【0016】
図1乃至図7は請求項1及び請求項2に係る容器の第一実施形態を示し、図1に於て、31はエチレン酢酸ビニル,塩化ビニル等の合成樹脂からなる柔軟性を有するシートの端部を溶着や接着等で接合して成形した防水性を有する容器本体で、図2に示すように容器本体31は方形状に成形されて上部が開口し、開口部33の一側に、容器本体31と同一材料で成形された蓋体35がヒンジ部材37を介して連結されている。
【0017】
そして、一対の運搬用のハンドル39が容器本体31の前側面41と後側面43の外側に取り付けられているが、図3に示すように容器本体31の側面の上部、即ち、前,後側面41,43と左右側面45,47を構成する合成樹脂シートの上部は、金属や合成樹脂で成形された平面視矩形状のフレーム49で外側に折り返されて開口部33の開口周縁部を形成しており、夫々の折返し片51は、各側面41,43,45,47の外側にウエルダ加工によって図3及び図5に示す領域Aの如く溶着で接合されている。そして、各折返し片51の端部と、蓋体35の周縁部との間にファスナ53が縫着されており、当該ファスナ53の操作で開口部33が蓋体35によって開閉されると共に、上記フレーム49によって容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持が図られている。
【0018】
尚、図3中、55,57は、折返し片51と蓋体35に縫着されたファスナ53の帯であり、ファスナ53の操作部(図示せず)をヒンジ部材37側へ移動させるとファスナ53が開く。
また、図1に示すように既述したヒンジ部材37は右側面47の折返し片51と蓋体35との間に取り付けられており、斯かる構造によって、ハンドル39が邪魔にならずに蓋体35を開くことができるようになっている。
【0019】
而して、本実施形態に係る容器59は、上述の如き構成に加え、図2に示すように開口部33の左側面45側の周縁部中央に、柄杓61を保持する切欠き部63を設けたことを特徴とし、切欠き部63は開口部33のヒンジ部材37と対向する位置に設け、蓋体35を僅かに開いただけで外部に露出するようになっている。
【0020】
図4乃至図6は切欠き部63の詳細を示し、図5に示すように切欠き部63は側面(左側面45)に形成され、開口部33側が開口して入口側より奥部側が幅広に成形された略C字状をなし、既述したフレーム49は切欠き部63を避けるようにこれに沿って下方へ略U字状に屈曲している。
そして、既述したように左側面45を構成する合成樹脂シートの上部は、図4の如くフレーム49で外側に折り返されて、折返し片51が左側面45の外側にウエルダ加工で接合されているが、この切欠き部63では、図4乃至図6に示す領域Bで折返し片51が左側面45にウエルダ加工されることで、両者が接合されて一体化部が形成されている。そして、この領域Bに於て、切欠き部63に沿って厚肉部65が縁取りされると共に、後述する脱落防止片69が弾性変形し易くなるように当該厚肉部65に沿ってその外側に薄肉部67が設けられており、この厚肉部65と薄肉部67が、切欠き部63の内方に向けて突出する柄杓61の脱落防止片69として機能し、図7の如く切欠き部63に柄杓61の柄71を挿入する際に、この脱落防止片69が弾性変形して、切欠き部63に挿入した柄杓61を保持し、脱落防止を図るようになっている。
【0021】
而して、上記切欠き部69を成形するには、先ず、切欠き部63成形前のその部分と領域Bをウエルダ加工して折返し片51と左側面45を接合し乍ら、既述した厚肉部65と薄肉部67を成形する。
この後、厚肉部65に沿ってその内側をカットすることで上記切欠き部63が成形されることとなる。
【0022】
このとき、切欠き部63周辺に沿って上述したウエルダ加工による一体化部(図4に示す領域B)が形成された状態で残され、当該部位が、切欠き部63から折返し片51と左側面45の間に水や撒き餌が浸入するのを防止すると共に、切欠き部63の強度とその形状を保持することとなる。そして、本実施形態では、斯かる部位がそのまま脱落防止片69としても機能するようになっている。
【0023】
本実施形態はこのように構成されており、使用に当たっては、従来と同様、釣場に容器59を持参し、図2の如く蓋体35を開いて容器本体31内で撒き餌を作り、実釣時に容器59を足元に置き必要に応じ柄杓61で撒き餌を掬って海に投入するが、このとき、図7に示すように脱落防止片69を弾性変形させ乍ら、柄杓61の柄71を切欠き部63に挿入すれば、脱落防止片69が柄杓61の脱落防止を図って、図2の如く切欠き部63が柄杓61を常に一定の位置に保持する。
【0024】
また、グリップ73を握って柄杓61を引き上げれば、脱落防止片69が弾性変形して柄杓61が瞬時に切欠き部63から取り出せるが、この一連の動作時に、フレーム49が更に容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持を図り、切欠き部63に沿って屈曲した当該フレーム49が、切欠き部63の強度とその形状保持を図ることとなる。
【0025】
そして、切欠き部63はファスナ53の容器本体31への止着位置より開口部33側に設けられているので、使用後に蓋体35を戻してファスナ53を閉操作すれば、図1の如く切欠き部63を覆って蓋体35が容器本体31を完全に閉鎖する。
このように本実施形態によれば、実釣時に容器59を足元に置いて柄杓61で撒き餌を掬って投入する際に、フレーム49によって容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持が図られると共に、切欠き部63を囲むように屈曲したフレーム49によって当該切欠き部63の強度とその形状保持が図られることもあって、切欠き部63を介して柄杓61を常に一定の位置に保持することが可能となり、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができることとなった。
【0026】
而も、本実施形態によれば、脱落防止片69によって柄杓61の脱落防止が図れるため、切欠き部63に柄杓61を挿入した状態で容器59を移動しても、柄杓61が切欠き部63から安易に外れて容器本体31内に倒れてしまうことがないし、また、図14及び図15の従来例の如き欠点もない等の利点を有する。
尚、上記実施形態は、開口部33の左側面45側の周縁部中央に一つの切欠き部63を設けたが、切欠き部を設ける位置や個数は上記実施形態に限定されるものではなく、開口部33の周縁部の他の位置に切欠き部を設けてもよいし、切欠き部を複数個設けてもよい。
【0027】
また、脱落防止片69は切欠き部63に沿って連続して設けたが、脱落防止片を部分的に設けてもよく、例えば切欠き部の入口部のみに脱落防止片を切欠き部内方に向けて突設すれば、切欠き部内で柄杓がガタついても入口部の脱落防止片に係止されて飛び出してしまうことがない。
而して、これらの実施形態によっても、上記実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能である。
【0028】
図8は請求項1及び請求項2の第二実施形態に係る容器の要部拡大側面図を示し、以下、本実施形態を図面に基づき説明するが、図1の実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
【0029】
図8に於て、75は内方に薄肉な4つの脱落防止片77,79,81,83が突設された切欠き部で、当該切欠き部75は図2の切欠き部63と同じ位置に設けられている。
図8及び図9に示すように脱落防止片77,79,81,83は、切欠き部75の中心に設けた中心孔85を中心に上下左右方向に切り欠いた通路87,89,91,93によって区画形成されており、中心孔85から上方に成形された切欠き87は切欠き部75の入口部95に開口している。そして、中心孔85は柄杓61の柄71よりも小径とされている。
【0030】
また、図8に示すようにフレーム49は、図1の実施形態と同様、切欠き部75を避けるようにこれに沿って下方へ略U字状に屈曲している。
而して、上記切欠き部75を成形するには、折返し片51を左側面45の外側にウエルダ加工する際に、成形前の中心孔85と通路87,89,91,93,入口部95の部分と図8の領域C全体をウエルダ加工して接合し、当該部位全体を薄肉に成形する。
【0031】
この後、入口部95と中心孔85,切欠き87,89,91,93をカットすることで、各脱落防止片77,79,81,83が成形される。そして、各脱落防止片77,79,81,83の周辺に沿って一体化部(図9で示す領域C)が形成されている。
本実施形態に係る容器59-1はこのように構成されており、使用に当たっては、釣場に容器59-1を持参し、そして、蓋体35を開いて容器本体31内で撒き餌を作り、実釣時に容器59-1を足元に置き必要に応じ柄杓61で撒き餌を掬って海に投入することとなるが、このとき、入口部95から柄71で脱落防止片77,83を弾性変形させ乍ら、柄71を切欠き部75の中心孔85に挿入すれば、各脱落防止片77,79,81,83が弾性変形し乍ら柄71を挟持して柄杓61を常に一定の位置に保持し、その脱落防止を図ることとなる。
【0032】
また、グリップ73を握って柄杓61を引き上げれば、脱落防止片77,83が弾性変形して柄杓61が瞬時に切欠き部75から取り出せることとなる。そして、この一連の動作時に、フレーム49が容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持を図り、また、既述したようにウエルダ加工によって一体化された部位(図9で示す領域C)とこれに沿って屈曲した当該フレーム49が、切欠き部75の強度とその形状保持を図ることとなる。
【0033】
、そして、使用後にファスナ53を閉操作すれば、切欠き部75を覆って蓋体35が容器本体31を完全に閉鎖することとなる。
従って、本実施形態に於ても、実釣時に容器59-1を足元に置いて柄杓61で撒き餌を掬って投入する際に、フレーム49によって容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持が図られると共に、切欠き部75を囲むように屈曲したフレーム49によって当該切欠き部75の強度とその形状保持が図られることもあって、切欠き部75を介して柄杓61を常に一定の位置に保持することが可能となり、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができることとなった。
【0034】
而も、本実施形態にあっても、脱落防止片77,79,81,83によって柄杓61の脱落防止が図れるため、切欠き部75に柄杓61を挿入した状態で容器59-1を移動しても、柄杓61が切欠き部75から安易に外れて容器本体31内に倒れてしまうことがないし、図14及び図15の従来例の如き欠点もない等の利点を有する。
【0035】
図10及び図11は請求項1及び請求項2の第三実施形態に係る容器の要部拡大図を示し、以下、本実施形態を図面に基づき説明するが、本実施形態に於ても、図1の実施形態と同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
図10に於て、97は図2の切欠き部63と同じ位置に設けられた切欠き部で、図示するように本実施形態に於ける切欠き部97は、入口部99から奥部側に向かって順次幅狭な略V字状に成形されており、その周縁部に内方に向かって薄肉な脱落防止片101が設けられている。
【0036】
そして、図10に示すようにフレーム49は、切欠き部97を避けるように下方へ略U字状に屈曲している。
而して、上記切欠き部97を成形するには、図11の如く折返し片51を左側面45の外側にウエルダ加工する際に、図10に示すように脱落防止片101を含む領域D全体をウエルダ加工して接合し、当該領域D全体を薄肉に成形する。
【0037】
この後、既述した脱落防止片101を成形するように領域DをV字状にカットすることで、脱落防止片101を有する切欠き部97が成形される。
従って、切欠き部97の周辺に残った領域Dが一体化部で、これが同時に脱落防止片101となる。
本実施形態に係る容器59-2はこのように構成されているから、使用に当たっては、蓋体35を開いて容器本体31内で撒き餌を作り、実釣時に容器59-2を足元に置き必要に応じ柄杓61で撒き餌を掬って海に投入することとなるが、このとき、入口部99から柄71を切欠き部97の奥部側に挿入すれば、脱落防止片101が弾性変形し乍ら柄杓61を挟持して柄杓61を常に一定の位置に保持し、その脱落防止を図ることとなる。
【0038】
そして、グリップ73を握って柄杓61を引き上げれば、柄杓61が瞬時に切欠き部97から取り出せることとなる。そして、この一連の動作時に、フレーム49が容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持を図り、切欠き部75の部分で下方に略U字状に屈曲した当該フレーム49が、当該切欠き部75の強度とその形状保持を図ることとなる。
【0039】
そして、使用後にファスナ53を閉操作すれば、切欠き部97を覆って蓋体35が容器本体31を完全に閉鎖することとなる。
従って、本実施形態によっても、必要に応じ柄杓61で撒き餌を掬って投入する際に、フレーム49によって容器本体31の自立性,強度アップと開口部33の形状保持が図られると共に、切欠き部97を囲むように屈曲したフレーム49によって当該切欠き部97の強度とその形状保持が図られることもあって、切欠き部97を介して柄杓61を常に一定の位置に保持することが可能となり、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができることとなった。
【0040】
而も、本実施形態にあっても、脱落防止片101によって柄杓61の脱落防止が図れるため、切欠き部97に柄杓61を挿入した状態で容器59-2を移動しても、柄杓61が切欠き部97から安易に外れて容器本体31内に倒れてしまうことがないし、図14及び図15の従来例の如き欠点もない等の利点を有する。
図12は請求項1及び請求項2の第四実施形態に係る容器の要部拡大分解側面図を示し、図8の実施形態では容器本体31に脱落防止片77,79,81,83を一体成形したが、本実施形態は、図12に示すように中心孔85,切欠き87,89,91,93,入口部95によって脱落防止片77,79,81,83が区画形成された切欠き部75-1を有する略C字状の薄肉な切欠き部材103を容器本体31と別体に成形すると共に、上記切欠き部75と同一位置に略C字状の止着孔105を設けて、図13の如く当該止着孔105の周縁部と切欠き部材103の外周をウエルダ加工で接合したものである。
而して、切欠き部75と同様、切欠き部75-1は入口部95が上方に開口し、そして、切欠き部75-1の周辺に沿ってウエルダ加工で接合した一体化部(図13に示す領域E)が形成され、この一体化部で、止着孔105または切欠き部材103の周辺に沿って容器本体31の左側面45と折返し片51,切欠き部材103が接合されている。
【0041】
また、フレーム49は、止着孔105を避けるようにこれに沿って下方へ略U字状に屈曲している。
そして、その他の構成は図1の実施形態と同様であるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説明は省略する。
本実施形態に係る容器59-3はこのように構成されており、本実施形態によっても、上述した各実施形態と同様、所期の目的を達成することが可能で、切欠き部75-1を介して柄杓61を常に一定の位置に保持することができ、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができる利点を有する。
【0042】
【発明の効果】
以上述べたように、請求項1に係る発明によれば、実釣時に容器を足元に置いて柄杓で撒き餌を掬って投入する際に、切欠き部を介して柄杓を常に一定の位置に保持することが可能となるため、撒き餌タイミングを逃すことなく魚釣りを良好に行うことができることとなった。
【0043】
また、脱落防止片によって柄杓の脱落防止が図れるため、切欠き部に柄杓を挿入した状態で容器を移動しても、柄杓が切欠き部から安易に外れて容器本体内に倒れてしまうことがない。
更にまた、請求項2に係る発明によれば、フレームによって容器本体の自立性,強度アップと開口部の形状保持が図られると共に、切欠き部を囲むように屈曲したフレームによって当該切欠き部の強度とその形状保持が図られるため、切欠き部を介して柄杓を保持することがより確実となる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1及び請求項2の第一実施形態に係る容器の全体斜視図である。
【図2】蓋体を開いた図1の容器の全体斜視図である。
【図3】図5のIII−III線断面図である。
【図4】図5のIV−IV線断面図である。
【図5】図1に示す容器の要部拡大側面図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】柄杓の挿入時の脱落防止片の変形状態を示す要部平面図である。
【図8】 請求項1及び請求項2の第二実施形態に係る容器の要部拡大側面図である。
【図9】図8のIX−IX線断面図である。
【図10】 請求項1及び請求項2の第三実施形態に係る容器の要部拡大側面図である。
【図11】図10のXI−XI線断面図である。
【図12】 請求項1及び請求項2の第四実施形態に係る容器の要部拡大分解側面図である。
【図13】 請求項1及び請求項2の第四実施形態に係る容器の要部拡大側面図である。
【図14】蓋体を開いた従来の容器の全体斜視図である。
【図15】従来の他の容器の全体斜視図である。
【図16】可動蓋を開いた従来の容器の全体斜視図である。
【図17】図16の容器の断面図である。
【符号の説明】
31 容器本体
33 開口部
35 蓋体
49 フレーム
53 ファスナ
59,59-1,59-2,59-3 容器
61 柄杓
63,75,75-1,97 切欠き部
65 厚肉部
67 薄肉部
69,77,79,81,83,101 脱落防止片
85 中心孔
103 切欠き部材
105 止着孔
Claims (2)
- 上部が開口する容器本体と、当該容器本体の開口部を開閉自在に覆う蓋体とからなる撒き餌容器に於て、
上記容器本体の開口部の周縁部に、柄杓を保持する切欠き部を設けると共に、当該切欠き部に、内方に向けて突出する柄杓の脱落防止片を設けたことを特徴とする撒き餌容器。 - 容器本体は開口部に沿ってフレームを有し、当該フレームは、切欠き部に沿って屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の撒き餌容器。
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