JP3739214B2 - 電子部品用銅合金板 - Google Patents

電子部品用銅合金板 Download PDF

Info

Publication number
JP3739214B2
JP3739214B2 JP26755798A JP26755798A JP3739214B2 JP 3739214 B2 JP3739214 B2 JP 3739214B2 JP 26755798 A JP26755798 A JP 26755798A JP 26755798 A JP26755798 A JP 26755798A JP 3739214 B2 JP3739214 B2 JP 3739214B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mass
copper alloy
plane
ray diffraction
grain size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP26755798A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11335756A (ja
Inventor
哲造 小倉
孝 濱本
雅弘 川口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP26755798A priority Critical patent/JP3739214B2/ja
Priority to EP99400634A priority patent/EP0949343B1/en
Priority to DE69933255T priority patent/DE69933255T2/de
Priority to US09/272,336 priority patent/US6334915B1/en
Priority to KR1019990010460A priority patent/KR100336173B1/ko
Publication of JPH11335756A publication Critical patent/JPH11335756A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3739214B2 publication Critical patent/JP3739214B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C9/00Alloys based on copper
    • C22C9/06Alloys based on copper with nickel or cobalt as the next major constituent

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Conductive Materials (AREA)
  • Switch Cases, Indication, And Locking (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品、特に端子・コネクタ、スイッチ、リレー、リードフレーム等の電子部品に用いられる銅合金板に関するものである。本発明の銅合金板は優れた機械的性質及び導電率を有しているため、前述の用途に好適であり、さらに良好な耐応力緩和特性と曲げ加工性をも有するため、特に小型化が要求され、高温の環境に設置される端子・コネクタ、スイッチ、リレー、リードフレーム等の電子部品に用いるとその性能をより発揮することが可能である。
【0002】
【従来の技術】
従来、端子・コネクタ等の電子部品用には、黄銅(C26000)、りん青銅(C5111、C5191、C5212、C5210)、Cu−Sn−Fe−P系(C50715)などの銅合金が用いられており、また最近ではCu−Ni−Sn−P系、Cu−Ni−Si−Zn−Sn(−Ca−Pb)系、Cu−Ni−Si−Mg(−Zn)系の銅合金が用いられている。本発明の銅合金板と同じ合金系に属するNi及びSiを含有する銅合金に関する特許文献としては、例えば特開平9−209061号公報、特開平8−319527号公報、特開平8−225869号公報、特開平7−126779号公報、特開平7−90520号公報、特開平7−18356号公報、特開平6−184681号公報、特開平6−145847号公報、特開平6−41660号公報、特開平5−59468号公報、特開平2−66130号公報、特開昭61−250134号公報、特公昭62−31060号公報等が挙げられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年のエレクトロニクスの発展に伴い、例えば端子・コネクタ等の電子部品は小型化の趨勢に有り、より一層の信頼性の向上が求められている。自動車分野で用いられる端子を例にあげ説明すると、居住空間の確保、居住性の向上、電送ワイヤの短縮化(エンジン制御のための電子機器のエンジン近傍への配置)などを目的としてエンジンルームに搭載される電子・電気機器が増加している。また、電子制御を行おうとする機器の増加、伝達信号量の増加によってワイヤーハーネスの極数が増加しているにもかかわらず、狭いスペースにジャンクションブロック、端子ボックスなどを配置することが必要になり、端子そのものは一層の小型化、軽量化が進められている。
【0004】
このような小型・軽量化した端子においては、板厚の減少に伴う剛性の低下を補うためと寸法精度の確保のために、密着曲げや図1に示す線打ち(曲げ部にノッチを形成した後曲げ加工がなされる)、いわゆる「たたき」等の加工方法が採用されるようになってきた。このような加工を行った場合、従来の銅合金素材では曲げ部において微小な割れが発生することが多く、成形後端子として使用した場合の信頼性を大きく低下させてしまうことが問題となってきた。
【0005】
また、コネクタの接続作業においては、(端子の初期接圧力)×(挿入時の摩擦係数)×(極数)で示される挿入力が必要である。ここで、端子の初期接圧力が同じであれば、コネクタの極数が増加すると挿入力が増大してしまい、組立作業を行う作業者の疲労を増大させる要因となる。そのため、極数が増加しても挿入力の増大を抑えるためには、端子の初期接圧力を極数の増加にほぼ反比例させる形で低減することが必要になってきた。ところが、応力緩和率が同じ銅合金素材を用いて端子を成形すると、極数が多く小型化した端子においては初期接圧力を低く設定しているために、経時の応力緩和によって端子としての信頼性を保持するために必要な接圧力の基準値を維持できなくなってしまう。従って、図2に示すように、極数の多い端子において経時後に必要な接圧力Bを維持するためには、極数の少ない端子に用いる場合に比べ、初期接圧力が小さく(A’<A)、応力緩和量が小さい(C’<C)、つまり応力緩和率が小さい(1−B/A’<1−B/A)銅合金素材が要求される。そして、小型化したばね部でも必要な接圧力が得られるように高い強度(耐力)も必要とされている。
【0006】
以上のように、端子の小型化にともなって、従来の銅合金より一層高い曲げ加工性、耐応力緩和特性、強度(耐力)を持つ銅合金素材が必要となってきた。特に、耐応力緩和特性に関しては、エンジンの高性能化に伴いエンジンルーム内の温度が高温になっているため、150℃を超えるような高温においても耐応力緩和特性に優れる銅合金の要求が強くなっている。
【0007】
このような要求に対して、一部では、導電性と加工性に優れる軟質な銅・銅合金と耐力と加工性、さらに耐応力緩和特性に優れるステンレス系材料とを組み合わせて端子・コネクタに加工している例もあるが、加工工程が複雑でコストが高いという問題があった。一方、従来から用いられている銅合金の場合は、黄銅とりん青銅では導電率と耐応力緩和性が、Cu−Sn−Fe−P系の銅合金では耐応力緩和性が、Cu−Ni−Sn−P系合金では耐力が充分ではなかった。Cu−Ni−Si系においても同様であり、例えば、Cu−2Ni−0.5Si−1Zn−0.5Sn(−Ca−Pb)では加工性と耐応力緩和性が、Cu−3Ni−0.65Si−0.15Mgでは加工性が、それぞれ劣り、十分ではないという問題があった。
【0008】
すなわち、本発明は従来の材料の上記問題点に鑑みてなされたもので、耐力と導電率、耐応力緩和特性、さらに密着曲げに耐える優れた加工性とを併せ持つ、端子・コネクタ、リードフレーム等の電子部品用材料を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、前記課題を解決するためにCu−Ni−Si系合金について鋭意研究した結果、Cu中のNi、Si、Mg、さらにZn、Snを適切にコントロールし、同時に製品板の平均結晶粒径を適切にコントロールし、かつ特定の結晶方位の集積割合を制御することによって、上記の目的を達成できることを見いだし、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%、Mg:0.001〜0.05mass%を含み、残部Cuと不可避不純物からなり、平均結晶粒径が3〜20μmであり、さらに板表面における{ 200 }面からのX線回折強度をI{ 200 }、{ 311 }面からのX線回折強度をI{ 311 }、{ 220 }面からのX線回折強度をI{ 220 }としたとき、下記式を満たすことを特徴とする耐応力緩和特性と曲げ加工性に優れた電子部品用銅合金板である。
[I{ 200 }+I{ 311 }]/I{ 220 }≧ 0.5
上記の銅合金は、Zn:0.01〜5mass%又は/及びSn:0.01〜0.3mass%を含有することができる。Snを含有する場合、Mgのmass%を[Mg]、Snmass%を[Sn]としたとき、下記式を満たすことが望ましい。
0.03≦6[Mg]+[Sn]≦0.3
【0010】
上記の銅合金は、Mn:0.01〜0.1mass%及び/又はCr:0.001〜0.1mass%を含有することができる。同時に又は別個に、Be、Al、Ca、Ti、V、Fe、Co、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Pb、Hf、Ta、Bの1種又は2種以上を総量で1mass%以下含むことができる。
上記の銅合金板は、いずれも、NiとSiの金属間化合物粒子の粒径が0.3μm以下であること、また、耐力が530N/mm 以上であることが望ましい
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る銅合金板の成分等の限定理由について説明する。
(Ni及びSi)
これらの成分は、共存した状態でNiとSiの金属間化合物を形成することにより、導電率を大幅に低下させることなく耐応力緩和特性及び耐力を向上させる効果がある。Ni<0.4mass%、Si<0.05mass%ではその効果がなく、Ni>2.5mass%、Si>0.6mass%では曲げ加工性が著しく低下する。従って、Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%とする。耐力、曲げ加工性を考慮すると、より好ましくは、Ni:1.5〜2.0mass%未満、Si:0.3〜0.5mass%である。
なお、NiとSiの金属間化合物のうち耐応力緩和特性及び耐力向上に寄与するのは、0.3μm以下の粒子である。0.3μmを越える粒径の粒子が生成するとこれらの特性に寄与する小さい粒子が少なくなる。さらに、0.3μmを越える粒径の粒子は曲げ加工時に割れの起点となりやすく、曲げ加工性をも劣化させる。従って、NiとSiの金属間化合物の粒径は0.3μm以下とするのが望ましい。また、金属間化合物の粒径が0.3μm以下であっても、大きくなってくると曲げ加工時の材料すべり変形の抵抗となり、すべり変形が不均一となりやすく肌荒れを引き起こすので、好ましくは0.2μm以下である。
【0012】
(Mg)
Mgは、Cuマトリックス中に固溶し、導電率を大幅に低下させることなく、Ni−Siの金属間化合物との共存によって、ごく少量で耐力と耐応力緩和特性とを著しく向上させる。しかしながら、添加量が多くなるにつれ、曲げ加工時の加工硬化が大きくなり、曲げ部で割れが発生してしまうため、耐応力緩和特性と曲げ加工性の両方を満足できるようにその含有量を決定する必要がある。Mg<0.001mass%では耐応力緩和特性の向上の効果がなく、Mg>0.05mass%では曲げ加工性が著しく低下し、密着曲げが不可能になる。従って、Mg:0.001〜0.05mass%とする。より好ましくはMg:0.005〜0.02mass%である。
図3は、Cu−1.8%Ni−0.4%Si組成に対してMgを含有させたときのMg含有量と耐応力緩和特性(160℃で1000時間保持後の残存応力)及び曲げ加工性の関係を示すものである。なお、試料の作製方法、応力緩和特性の測定方法、曲げ試験方法については実施例に示す方法と同じである。曲げ試験後の曲げ部を観察して、割れの発生のない試料については●を、割れの発生したものについては×をグラフにプロットした。図3に示すように、Mgはごく微量の添加で残存応力は急激に向上し、0.005mass%の含有でも70%を越える。Mgの含有量が0.02mass%を越えると残存応力の増加する割合は緩やかになり、0.05mass%を越えると割れが発生している。
【0013】
(平均結晶粒径
曲げ加工性と結晶粒径を関連付けた文献は多いが、結晶粒径の測定方法が不明確であったり、それが再結晶後測定されたものか、最終製品状態(圧延及び熱処理が終了し、端子やリードフレームの加工に供し得る状態となった板、条)で測定されたものかも不明確なものが多い。本発明では、最終製品としての銅合金板の板面に垂直な軸に沿って測定した結晶粒径の値を制御することにより、曲げ加工性を制御できるとの知見をもとに、適切な結晶粒径を求めたものである。結晶粒径が3μm未満では曲げ加工性が劣り、20μmを越えると肌荒れが大きくなり割れが発生しやすくなるため、平均結晶粒径は3〜20μmとする。より好ましくは5〜15μmである。なお、再結晶後の結晶粒径が大きくても、その後の加工によって最終製品における結晶粒径を3〜20μmにすると、割れの発生が抑えられる。逆に、再結晶後の結晶粒径が適正(3〜20μm)でも、その後の加工率が大きく、最終製品における結晶粒径が3μmより小さくなると割れが発生する。
なお、本発明の銅合金板は耐熱性に優れるため、端子、コネクタへの組立て時、あるいは半導体の実装工程において加えられる最大350℃程度の加熱では組織変化が発生せず、平均結晶粒径、析出物の粒径、結晶方位、耐力などにおいては、加工前の状態を維持していると考えてよい。
【0014】
図4は、Cu−1.8%Ni−0.4%Si−0.01%Mg組成の合金の結晶粒径を変化させたときの平均結晶粒径、耐力及び曲げ加工性の関係を示すものである。試料の作製方法は実施例に示す方法と同じとし(ただし、冷間圧延後の熱処理は675〜875℃×20秒〜10分間の範囲内で条件を変え、30%の冷間圧延後の析出焼鈍は450〜500℃×2時間の範囲内で条件を変えて行った)、結晶粒径と耐力の測定方法及び曲げ試験方法(B.W.方向のみ)についても実施例に示す方法と同じとした。曲げ試験後の曲げ部を観察して、割れの発生のない試料については●を、割れの発生したものについては×をグラフにプロットした。図4に示すように、耐力530N/mm以上を満足し、かつ曲げ加工性の良好な範囲は、結晶粒径が3〜20μmである。結晶粒径が3μm未満の試料においては、冷延後の溶体化処理温度が低いあるいは溶体化処理の時間が短いためそれぞれの結晶粒の延性の回復が十分でなく、曲げ加工性が悪いものと考えられる。また、結晶粒径が20μmを越える試料においては、結晶粒径が大きいため曲げ加工時に粒界に応力集中が発生しやすく、その結果肌荒れが大きくなり、粒界割れに至ったものと考えられる。
【0015】
(Sn)
Snは、一般にCuマトリックス中に固溶することによって強度を向上させるが、本発明においては、少ない含有量で、強度向上効果よりも前記のNi−Siの金属間化合物及びMgとの共存によって、耐応力緩和性を著しく向上させる効果をねらったものである。本発明のCu−Ni−Si系にSnを添加すると、耐応力緩和特性が向上するが、Sn<0.01mass%ではその効果が十分ではない。また、Snの含有量がある一定値に達するまでは耐応力緩和特性が向上するが、それ以上Snを含有させても耐応力緩和特性は向上せず、しかも曲げ加工性を低下させるようになる。そして、Sn>0.3mass%では曲げ加工性が著しく低下し、密着曲げが不可能になる。従って、Sn:0.01〜0.3mass%とする。より好ましくは、Sn:0.05〜0.2mass%である。
なお、Mg含有量との関係において、0.03≦6[Mg]+[Sn]≦0.3であるのが望ましい。すなわち、6[Mg]+[Sn]が0.03mass%未満のとき耐応力緩和特性が十分でなく、0.3mass%を越えると曲げ加工性が劣化する。
【0016】
図5は、Cu−1.8%Ni−0.4%Si−0.01%Mg組成の合金にSnを含有させたときのSn含有量と耐応力緩和特性及び曲げ加工性の関係を示すものである。なお、試料の作製方法、応力緩和特性の測定方法、曲げ試験方法については実施例に示す方法と同じとした。曲げ試験後の曲げ部を観察して、曲げ試験後の曲げ部を観察して、割れの発生のない試料については●を、割れの発生したものについては×をグラフにプロットした。Mgに比べると耐応力緩和特性を向上させる効果は小さいが、図5に示すように、Snの添加によって残存応力は急激に向上し、0.1mass%の含有で80%を越える値となる。残存応力の向上は、0.1mass%の含有でほぼ飽和し、0.3mass%を越えると割れが発生している。
【0017】
(Zn)
Znは、はんだ耐熱剥離性及び耐マイグレーション性を向上させる作用があるが、Zn<0.01mass%ではその効果が十分ではなく、Zn>5mass%でははんだ付け性が低下するようになる。従って、Zn:0.01〜5mass%とする。より好ましくは、Zn:0.3〜1.5mass%である。
(Mn、Cr)
Mn及びCrは、Ni−Si化合物との共存により耐応力緩和特性を一層向上させる役割を有する。Mnは0.01mass%以下、Crは0.001mass%以下ではこの効果が小さく、いずれも0.1mass%を越えると、その効果が飽和するとともに曲げ加工性が低下する。
(Be等)
Be、Al、Ca、Mn、Ti、V、Cr、Fe、Co、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Pb、Hf、Ta、B等は、いずれもNi−Si化合物との共存により耐力を一層向上させる役割を有する。総量で1mass%を越えると導電率が低下するばかりでなく、曲げ加工性が低下する。従って、これらの元素は総量で1mass%以下とする。
【0018】
(結晶方位)
本発明に係る銅合金は、再結晶しその粒径が大きくなるに従って板表面への{200}、{311}面の集積割合が増し、圧延すると{220}面の集積割合が増してくる。本発明では、これらの面が曲げ加工性と強い相関をもち、板表面へのこれらの面の集積割合を制御することにより曲げ加工性を制御できるとの知見をもとに、前記式に示すとおり、適切な集積割合を求めたものである。
本発明に係る銅合金板は、下記の製造工程により製造されるが、この製造工程において、例えば加熱処理(加熱温度、時間)とその後の冷間圧延工程(加工率)を調整することでこの集積割合を制御することができる。そして、この集積割合は析出焼鈍あるいは歪取り焼鈍によっては大きく変化しない。
(耐力)
耐力が530N/mm未満では小型化した端子のばね部で高い接圧力を得ることができない。
【0019】
続いて、本発明に係る銅合金の製造方法について説明する。
上記の銅合金は、溶解、鋳造した後、必要に応じて均質化熱処理、熱間圧延を行い、続いて冷間圧延及び加熱処理及び急冷を行い(必要に応じて繰り返す)、さらに必要に応じて冷間圧延を施し、続いて析出焼鈍し、必要に応じて冷間圧延や歪取り焼鈍を行うという工程で製造される。
本発明では、特に上記の冷間圧延工程の途中の加熱処理として、少なくとも1回以上、700〜850℃の温度で5分未満の熱処理(溶体化処理)を施す。これが700℃未満では再結晶粒径が小さく曲げ加工性の確保が難しく、Ni−Siの固溶も十分でない。850℃を越えると、再結晶粒径が大きくなり曲げ加工で肌荒れが大きくなる。その後の冷間圧延加工率が高ければ本発明で定義される結晶粒径は小さくなるが、{220}面の集積割合が増し、曲げ加工性を確保することが難しくなる。また、5分以上の熱処理は経済的でないばかりか、再結晶粒径も大きくなり曲げ加工で肌荒れが大きくなる。この場合も、その後の冷間圧延加工率が高ければ本発明で定義される結晶粒径は小さくなるが、{220}面の集積割合が増し、曲げ加工性を確保することが難しくなる。
【0020】
なお、NiとSiの金属間化合物の粒径は、冷間圧延途中の加熱処理温度が低いほど、また析出焼鈍温度が高いほど大きくなる。また、結晶方位指数は、加熱処理温度が低いほど、またその後の冷間圧延加工率の合計が大きいほど小さくなる。
【0021】
【実施例】
次に、本発明の実施例について、比較例とともに以下に説明する。
表1及び表2に示す成分組成の銅合金を、クリプトル炉にて木炭被覆下で大気溶解し、ブックモールドに鋳造し、50mm×80mm×200mmの鋳塊を作製した。この鋳塊を930℃に加熱して厚さ15mmまで熱間圧延後、直ちに水中急冷した。この熱延材の表面の酸化スケールを除去するため、表面をグラインダで切削した。これを冷間圧延した後、750℃で20秒の熱処理、30%の冷間圧延、480℃で2時間の析出焼鈍を施し、板厚0.25mmに調整した材料(No.1〜43)を得て、試験に供した。また、種々の結晶粒径、化合物粒径、方位指数の銅合金を得るため、No.19の銅合金について、冷間圧延後、675〜875℃×20秒〜10分間の範囲内で条件を変えて熱処理し、30%の冷間圧延後、450〜500℃×2時間の範囲内で条件を変えて析出焼鈍を施し、さらに一部について冷間圧延と歪み取り焼鈍を施し、板厚0.25mmに調整した材料(No.19−1〜19−8)を得て、試験に供した。
【0022】
【表1】
Figure 0003739214
【0023】
【表2】
Figure 0003739214
【0024】
この供試材について、引張強さ、耐力、導電性、密着曲げ加工性、結晶粒径、析出粒子の大きさ、結晶方位及びはんだ耐熱剥離性を下記要領にて調査した。その結果を表3〜6に示す。
引張強さ、耐力;JISZ2241に記載の方法に準じた。なお、耐力はオフセット法で永久伸び0.2%を採用した。各試料に対してn(試験数)=2で実施し、それらの平均値を用いた。試験片は、JISZ2201の5号試験片を用い、試験片の引張り方向は圧延方向に平行とした。
導電率;JISH0505に記載の方法に準じた。電気抵抗の測定はダブルブリッジを用いた。
密着曲げ;JISZ2248に記載の方法に準じた。試験片幅を10mmとし、1トンの荷重をかけて密着させた。試験片採取方向は、G.W.(曲げ軸が圧延方向に直角)及びB.W.(曲げ軸が圧延方向に平行)とした。試験後、曲げ線を倍率40倍の実体顕微鏡で観察し、良好なもの(割れ、大きい肌荒れのないもの)、大きい肌荒れの発生しているもの、及び割れの発生しているものを選別した。各試料に対してn=5で密着曲げ加工を行い、それらのうち1個でも大きい肌荒れ又は割れがあれば、肌荒れあり又は割れありと判定した。なお、実体顕微鏡による曲げ線の観察によって、しわ・肌荒れと割れの区別が付けにくい試験片については曲げ線に直角な断面で試験片を切断し、切断面を研磨後曲げ部を光学顕微鏡で観察し、(倍率50〜100倍)、割れの有無を判定した。
【0025】
平均結晶粒径;JISH0501の切断法で板面に垂直な軸に沿って測定した。また通常行われているように再結晶後ではなく、製造工程終了後(0.25mm厚さ)の供試材での測定値とした。板幅方向の中央部の5箇所から試料を採取し、各試料について5箇所測定し、25個の測定値の平均値をその試料の平均結晶粒径とした。本発明の銅合金においては観察部位による結晶粒径の値のばらつきは少なく、ほぼ同一の測定値が得られた。
Ni−Siの金属間化合物粒子径;透過電子顕微鏡の6万倍にて2視野撮影し、化合物粒子の最も大きいものから5番目の大きさのものまでの平均粒子径を求め、これを化合物粒子径とした。
結晶方位;製造工程終了後(0.25mm厚さ)の供試材表面にX線を入射させ、各回折面からの強度を測定した。その中から曲げ加工性と相関が強い{200}、{311}及び{220}の回折強度の割合を比較し、[I{200}+I{311}]/I{220}を求めた。なお、X線照射条件は、X線の種類:Cu K−α1、管電圧:40kV、管電流:200mAであり、試料を平面内で自転させながら測定した。
【0026】
耐応力緩和特性;EMAS−3003に記載の片持ち梁ブロック式にて調査した。初期応力を耐力の80%とし、160℃で1000時間保持後の残存応力を測定した。各試料に対してn=5で試験を行い、それらの平均値をその試料の残存応力とした。
はんだ耐熱剥離性;弱活性フラックスを塗布後、245℃の6Sn/4Pbのはんだ浴中に5秒間浸漬させはんだ付けを行った材料を、150℃の恒温炉中に1000時間まで保持した後に調査した。調査方法は半径1mmの軸に沿って180゜曲げした後、平板に戻して曲げ部のはんだ剥離の有無を観察した。サンプリングは250、500、750及び1000時間後に行い、剥離の発生しない最大時間で表示した。
【0027】
【表3】
Figure 0003739214
【0028】
【表4】
Figure 0003739214
【0029】
【表5】
Figure 0003739214
【0030】
【表6】
Figure 0003739214
【0031】
これらの結果より、本発明合金のNo.1〜28及び19−1〜19−4はいずれの特性も良好である。ただし、No.4はNi/Si量が高め、No.17は6[Mg]+[Sn]の数値が高く、No.19−1は結晶粒径が小さ目、No.19−2は結晶粒径が大きめ、No.19−3は化合物粒子が大きめ、No.19−4は結晶方位の指数が低めであるため、いずれも密着曲げで割れは生じないが、肌荒れが大きくなっている。また、No.13は、6[Mg]+[Sn]の数値が低めであるため、MgとSnの共添合金の比較では耐応力緩和特性がやや低く、No.19−3も化合物粒子が大きめのため、耐応力緩和特性が比較的低い。
【0032】
一方、比較合金No.29とNo.31はNi又はSiが低いため耐力と耐応力緩和特性が低く、No.30と32はNi又はSiが高いため、密着曲げで割れが生じた。No.33はMgが含有されていないため耐応力緩和特性が低い。No.34〜43は成分のいずれかが高いため、密着曲げで割れが生じるか又は導電率が低い。
No.19−5は結晶粒径が小さく密着曲げで割れが生じた。No.19−6は結晶粒径が大きく、密着曲げで割れが生じた。No.19−7は化合物粒子が大きいため、密着曲げで割れが生じ耐応力緩和特性も低く耐力も低い。No.19−8は結晶方位の指数が低いため、密着曲げで割れが生じた。
【0033】
【発明の効果】
本発明によれば、耐力と導電率、耐応力緩和特性、さらに密着曲げに耐える優れた加工性とを併せ持つ、端子・コネクタ、スイッチ、リレー、リードフレーム等の電子部品用材料を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 線打ち加工を説明する図である。
【図2】 極数の多い端子において応力緩和特性に優れた銅合金素材が必要とされることを説明する図である。
【図3】 Mg含有量と耐応力緩和特性(残存応力)及び曲げ加工性の関係を示す図である。
【図4】 平均結晶粒径、耐力及び曲げ加工性の関係を示す図である。
【図5】 Sn含有量と耐応力緩和特性(残存応力)及び曲げ加工性の関係を示す図である。

Claims (8)

  1. Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%、Mg:0.001〜0.05mass%を含み、残部Cuと不可避不純物からなり、平均結晶粒径が3〜20μmであり、さらに板表面における{ 200 }面からのX線回折強度をI{ 200 }、{ 311 }面からのX線回折強度をI{ 311 }、{ 220 }面からのX線回折強度をI{ 220 }としたとき、下記式を満たすことを特徴とする電子部品用銅合金板。
    [I{ 200 }+I{ 311 }]/I{ 220 }≧ 0.5
  2. Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%、Mg:0.001〜0.05mass%、Zn:0.01〜5mass%を含み、残部Cuと不可避不純物からなり、平均結晶粒径が3〜20μmであり、さらに板表面における{ 200 }面からのX線回折強度をI{ 200 }、{ 311 }面からのX線回折強度をI{ 311 }、{ 220 }面からのX線回折強度をI{ 220 }としたとき、下記式を満たすことを特徴とする電子部品用銅合金板。
    [I{ 200 }+I{ 311 }]/I{ 220 }≧ 0.5
  3. Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%、Mg:0.001〜0.05mass%、Sn:0.01〜0.3mass%を含み、残部Cuと不可避不純物からなり、平均結晶粒径が3〜20μmであり、さらに板表面における{ 200 }面からのX線回折強度をI{ 200 }、{ 311 }面からのX線回折強度をI{ 311 }、{ 220 }面からのX線回折強度をI{ 220 }としたとき、下記式を満たすことを特徴とする電子部品用銅合金板。
    [I{ 200 }+I{ 311 }]/I{ 220 }≧ 0.5
  4. Ni:0.4〜2.5mass%、Si:0.05〜0.6mass%、Mg:0.001〜0.05mass%、Sn:0.01〜0.3mass%、Zn:0.01〜5mass%を含み、残部Cuと不可避不純物からなり、平均結晶粒径が3〜20μmであり、さらに板表面における{ 200 }面からのX線回折強度をI{ 200 }、{ 311 }面からのX線回折強度をI{ 311 }、{ 220 }面からのX線回折強度をI{ 220 }としたとき、下記式を満たすことを特徴とする電子部品用銅合金板。
    [I{ 200 }+I{ 311 }]/I{ 220 }≧ 0.5
  5. Mn:0.01〜0.1mass%及び/又はCr:0.001〜0.1mass%を含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載された電子部品用銅合金板。
  6. Be、Al、Ca、Ti、V、Fe、Co、Zr、Nb、Mo、Ag、In、Pb、Hf、Ta、Bの1種又は2種以上を総量で1mass%以下含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載された電子部品用銅合金板。
  7. NiとSiの金属間化合物粒子の粒径が0.3μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載された電子部品用銅合金板。
  8. Mgのmass%を[Mg]、Snのmass%を[Sn]としたとき、下記式を満たすことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載された電子部品用銅合金板。
    0.03≦6[Mg]+[Sn]≦0.3
JP26755798A 1998-03-26 1998-09-22 電子部品用銅合金板 Expired - Lifetime JP3739214B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26755798A JP3739214B2 (ja) 1998-03-26 1998-09-22 電子部品用銅合金板
EP99400634A EP0949343B1 (en) 1998-03-26 1999-03-15 Copper alloy sheet for electronic parts
DE69933255T DE69933255T2 (de) 1998-03-26 1999-03-15 Kupferlegierungsblech für elektronische Teile
US09/272,336 US6334915B1 (en) 1998-03-26 1999-03-19 Copper alloy sheet for electronic parts
KR1019990010460A KR100336173B1 (ko) 1998-03-26 1999-03-26 전자부품용 동합금판

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10000798 1998-03-26
JP10-100007 1998-03-26
JP26755798A JP3739214B2 (ja) 1998-03-26 1998-09-22 電子部品用銅合金板

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11335756A JPH11335756A (ja) 1999-12-07
JP3739214B2 true JP3739214B2 (ja) 2006-01-25

Family

ID=26441108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP26755798A Expired - Lifetime JP3739214B2 (ja) 1998-03-26 1998-09-22 電子部品用銅合金板

Country Status (5)

Country Link
US (1) US6334915B1 (ja)
EP (1) EP0949343B1 (ja)
JP (1) JP3739214B2 (ja)
KR (1) KR100336173B1 (ja)
DE (1) DE69933255T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1997920A2 (en) 2007-05-31 2008-12-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy for electric and electronic equipments
JP2009007666A (ja) * 2007-05-31 2009-01-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気・電子機器用銅合金

Families Citing this family (35)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004501595A (ja) * 2000-04-14 2004-01-15 ローベルト ボツシユ ゲゼルシヤフト ミツト ベシユレンクテル ハフツング 回転電気機械
JP3520034B2 (ja) * 2000-07-25 2004-04-19 古河電気工業株式会社 電子電気機器部品用銅合金材
KR100366843B1 (ko) * 2000-10-09 2003-01-09 한국카파매트리얼 주식회사 동합금 및 그의 제조방법
US7090732B2 (en) 2000-12-15 2006-08-15 The Furukawa Electric, Co., Ltd. High-mechanical strength copper alloy
JP3520046B2 (ja) 2000-12-15 2004-04-19 古河電気工業株式会社 高強度銅合金
JP4729680B2 (ja) * 2000-12-18 2011-07-20 Dowaメタルテック株式会社 プレス打ち抜き性に優れた銅基合金
US7220306B2 (en) * 2002-03-08 2007-05-22 Sakata Ink Corp. Treated pigment, use thereof, and compound for treating pigment
WO2003076672A1 (fr) * 2002-03-12 2003-09-18 The Furukawa Electric Co., Ltd. Fil en alliage de cuivre extremement conducteur et resistant a la relaxation a l'effort
CN1327016C (zh) * 2002-05-14 2007-07-18 同和矿业株式会社 具有改善的冲压冲制性能的铜基合金及其制备方法
US7182823B2 (en) * 2002-07-05 2007-02-27 Olin Corporation Copper alloy containing cobalt, nickel and silicon
AU2003236001A1 (en) * 2002-09-09 2004-03-29 Sambo Copper Alloy Co., Ltd. High-strength copper alloy
JP4809602B2 (ja) * 2004-05-27 2011-11-09 古河電気工業株式会社 銅合金
JP4566020B2 (ja) * 2005-02-14 2010-10-20 株式会社神戸製鋼所 異方性の小さい電気電子部品用銅合金板
EP1873266B1 (en) * 2005-02-28 2012-04-25 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy
JP4247922B2 (ja) * 2006-09-12 2009-04-02 古河電気工業株式会社 電気・電子機器用銅合金板材およびその製造方法
US20080190523A1 (en) * 2007-02-13 2008-08-14 Weilin Gao Cu-Ni-Si-based copper alloy sheet material and method of manufacturing same
EP1967596B1 (en) * 2007-02-13 2010-06-16 Dowa Metaltech Co., Ltd. Cu-Ni-Si-based copper alloy sheet material and method of manufacturing same
JP4357536B2 (ja) * 2007-02-16 2009-11-04 株式会社神戸製鋼所 強度と成形性に優れる電気電子部品用銅合金板
JP5170881B2 (ja) * 2007-03-26 2013-03-27 古河電気工業株式会社 電気・電子機器用銅合金材およびその製造方法
EP2221391B1 (en) * 2007-11-05 2014-04-30 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy sheet
CN101939453A (zh) 2008-02-08 2011-01-05 古河电气工业株式会社 电气电子零件用铜合金材料
JPWO2010016428A1 (ja) * 2008-08-05 2012-01-19 古河電気工業株式会社 電気・電子部品用銅合金材
JP4563495B1 (ja) 2009-04-27 2010-10-13 Dowaメタルテック株式会社 銅合金板材およびその製造方法
KR101747475B1 (ko) 2009-12-02 2017-06-14 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 구리합금 판재 및 그 제조방법
KR101419147B1 (ko) 2009-12-02 2014-07-11 후루카와 덴키 고교 가부시키가이샤 구리합금 판재 및 그 제조방법
JP5654571B2 (ja) * 2010-04-02 2015-01-14 Jx日鉱日石金属株式会社 電子材料用Cu−Ni−Si系合金
US9159985B2 (en) * 2011-05-27 2015-10-13 Ostuka Techno Corporation Circuit breaker and battery pack including the same
RU2458169C1 (ru) * 2011-08-31 2012-08-10 Юлия Алексеевна Щепочкина Сплав
JP5773929B2 (ja) 2012-03-28 2015-09-02 株式会社神戸製鋼所 曲げ加工性及び耐応力緩和特性に優れる電気電子部品用銅合金板
JP5427971B1 (ja) * 2013-03-25 2014-02-26 Jx日鉱日石金属株式会社 導電性及び曲げたわみ係数に優れる銅合金板
JP6223057B2 (ja) 2013-08-13 2017-11-01 Jx金属株式会社 導電性及び曲げたわみ係数に優れる銅合金板
CN104831113B (zh) * 2015-06-03 2017-05-10 洛阳奥瑞特铜业有限公司 一种铜镁硅合金及其制备方法和结晶器
KR101792153B1 (ko) * 2016-05-16 2017-10-31 엘에스전선 주식회사 내굴곡성 및 유연성이 우수한 열선 케이블
JP6440760B2 (ja) * 2017-03-21 2018-12-19 Jx金属株式会社 プレス加工後の寸法精度を改善した銅合金条
CN108285988B (zh) * 2018-01-31 2019-10-18 宁波博威合金材料股份有限公司 析出强化型铜合金及其应用

Family Cites Families (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4692192A (en) * 1984-10-30 1987-09-08 Ngk Insulators, Ltd. Electroconductive spring material
US4594221A (en) * 1985-04-26 1986-06-10 Olin Corporation Multipurpose copper alloys with moderate conductivity and high strength
JPS6411933A (en) * 1987-07-03 1989-01-17 Kobe Steel Ltd Copper alloy having excellent hot workability and its production
JPH0266130A (ja) 1988-08-29 1990-03-06 Mitsubishi Shindoh Co Ltd 打抜金型摩耗の少ない端子・コネクタ用Cu合金
JPH03236432A (ja) 1990-02-14 1991-10-22 Furukawa Electric Co Ltd:The カセットテープ部材
JP2724903B2 (ja) * 1990-05-23 1998-03-09 矢崎総業 株式会社 耐屈曲性に優れた導電用高力銅合金
JP2756021B2 (ja) * 1990-06-14 1998-05-25 株式会社神戸製鋼所 電気抵抗の定質量温度係数が小さい銅合金
JP2834593B2 (ja) * 1990-06-25 1998-12-09 株式会社神戸製鋼所 ベアボンディング用リードフレーム材料
JPH0499839A (ja) 1990-08-14 1992-03-31 Nikko Kyodo Co Ltd 通電材料
JPH04231443A (ja) * 1990-12-27 1992-08-20 Nikko Kyodo Co Ltd 通電材料
JP2503793B2 (ja) * 1991-03-01 1996-06-05 三菱伸銅株式会社 打抜金型の摩耗抑制効果を有する電気電子部品用Cu合金板材
JPH088056B2 (ja) * 1992-01-20 1996-01-29 株式会社神戸製鋼所 ヒューズ端子材用銅合金
JP2797846B2 (ja) * 1992-06-11 1998-09-17 三菱伸銅株式会社 樹脂封止型半導体装置のCu合金製リードフレーム材
JP3275377B2 (ja) * 1992-07-28 2002-04-15 三菱伸銅株式会社 微細組織を有する電気電子部品用Cu合金板材
JP3236432B2 (ja) 1993-11-30 2001-12-10 三菱電機株式会社 道路交通信号制御装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1997920A2 (en) 2007-05-31 2008-12-03 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy for electric and electronic equipments
JP2009007666A (ja) * 2007-05-31 2009-01-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 電気・電子機器用銅合金
US8287669B2 (en) 2007-05-31 2012-10-16 The Furukawa Electric Co., Ltd. Copper alloy for electric and electronic equipments

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11335756A (ja) 1999-12-07
KR19990078298A (ko) 1999-10-25
EP0949343B1 (en) 2006-09-20
KR100336173B1 (ko) 2002-05-09
DE69933255D1 (de) 2006-11-02
US6334915B1 (en) 2002-01-01
DE69933255T2 (de) 2007-09-06
EP0949343A1 (en) 1999-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3739214B2 (ja) 電子部品用銅合金板
EP2426225B1 (en) Copper alloy with high strength, high electrical conductivity, and excellent bendability
WO2009148101A1 (ja) 銅合金板材およびその製造方法
JP4296344B2 (ja) 銅合金材
EP2143810A1 (en) Copper alloy for electrical/electronic device and method for producing the same
EP2562280A1 (en) Copper alloy
JP2007169741A (ja) 耐応力緩和特性に優れた銅合金
WO2013018228A1 (ja) 銅合金
JPWO2012004868A1 (ja) 深絞り加工性に優れたCu−Ni−Si系銅合金板及びその製造方法
JPWO2010016428A1 (ja) 電気・電子部品用銅合金材
WO2011152163A1 (ja) Cu-Co-Si系銅合金圧延板及びそれを用いた電気部品
JP3797882B2 (ja) 曲げ加工性が優れた銅合金板
JP2000080428A (ja) 曲げ加工性が優れた銅合金板
JP4974193B2 (ja) 電気電子部品用銅合金板材
JP2010031379A (ja) 曲げ加工性に優れた銅合金板からなる電子部品
WO2018079507A1 (ja) 銅合金板材およびその製造方法
JP2000073130A (ja) プレス打抜き性が優れた銅合金板
WO2012160726A1 (ja) 深絞り加工性に優れたCu-Ni-Si系銅合金板及びその製造方法
JP7195054B2 (ja) 銅合金板材およびその製造方法
KR20010062360A (ko) 표면특성이 우수한 전자 재료용 구리합금 및 그 제조방법
JP4166197B2 (ja) BadWayの曲げ加工性が優れたCu−Ni−Si系銅合金条
JP2006200042A (ja) 曲げ加工性に優れた銅合金板からなる電子部品
JPH06220594A (ja) 加工性の良い電気部品用銅合金の製造方法
JP2001214226A (ja) 端子用銅基合金、該合金条および該合金条の製造方法
JP2004225112A (ja) 疲労及び中間温度特性に優れた高力高導電性銅合金

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050929

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20051101

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20051101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081111

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091111

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101111

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111111

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131111

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term