JP4566020B2 - 異方性の小さい電気電子部品用銅合金板 - Google Patents

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本発明は、端子・コネクタ、リレーなど電気電子部品、半導体用材料(リードフレーム、放熱板)、電気回路用材料(自動車JB(ジャンクションブロック)、民生用電機部品用回路)等に用いられる電気電子部品用銅合金板の製造方法に関する。
自動車分野において環境規制対応、快適性、安全性の追求から、多くの電気電子部品が搭載されるようになり、使用される端子・コネクタやリレー部品等について、いっそうの挟ピッチ化や小型化が要求されている。また、情報通信や民生分野においても同様な要求がある。これらの用途には、高強度で比較的高い導電率を有するCu−Ni−Si系合金が広く用いられている(下記特許文献1〜4参照)。
特開平5−59505号公報 特開平5−179377号公報 特開2000−73130号公報 特開2002−266042号公報
しかし、Cu−Ni−Si系合金は、圧延平行方向と圧延垂直方向の耐力差が大きく出て(圧延垂直方向が相対的に弱い)、端子・コネクタの場合に圧延垂直方向での接圧強度が不足したり、あるいは、圧延平行方向と圧延垂直方向で曲げ加工性に大きい異方性が出て、曲げが不均一となりやすく、そのため端子設計や曲げ加工金型の調整(クリアランス調整、曲げ角度調整など)が難しくなるという問題が起きている。
なお、前記特許文献1,2では、引張強さの異方性が小さいCu−Ni−Si系合金が得られているが、接圧強度に関係する耐力の異方性については開示がなく、前記特許文献4では、耐力の異方性が小さいCu−Ni−Si系合金が得られているが、耐力の大きさそのものが低く、また、これらの特許文献では、曲げ加工性そのものは調査されているが、その異方性については全く考慮されていない。
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑み、高強度(耐力)と比較的高い導電率を備えるCu−Ni−Si系銅合金において、耐力と曲げ加工性の両方の異方性が小さい電気電子部品用銅合金板を得ることを目的とする。
本発明に係る電気電子部品用銅合金板の製造方法は、Ni:1.5〜4.5%、Si:0.3〜1%を含み、残部が実質的にCu及び不純物からなる組成の銅合金鋳塊に対し、熱間圧延及び冷間粗圧延を行い、冷間粗圧延後の銅合金板に、固溶量が最大のときの導電率をXとしたとき溶体化焼鈍後の導電率YがX<Y≦1.5Xを満たし、かつ圧延平行方向及び圧延垂直方向の耐力がいずれも150MPa以上となる条件で連続溶体化焼鈍を行い、続いて50%以下の加工率で仕上げ冷間圧延を行った後、時効焼鈍を行うことを特徴とする。
連続溶体化焼鈍において前記導電率及び耐力の条件を満たすには、該連続溶体化焼鈍を、昇温速度10℃/秒以上、保持温度が実体温度で700〜1000℃、保持時間が3秒未満、冷却速度が30℃/秒以上の範囲内で行う必要がある。保持時間で最適なのは0秒(焼鈍温度に到達後直ちに冷却)であり、昇温速度は望ましくは30℃/秒以上、冷却速度は望ましくは100℃/秒以上である。
また、溶体化焼鈍後の冷間圧延は50%以下の加工率で行う。時効焼鈍は350〜600℃に保持時間1〜20時間の条件で行うことが望ましい。
本発明に係るCu−Ni−Si系の合金板は、高強度(耐力)で比較的高い導電率という特性を有し、さらに耐力及び曲げ加工性について、圧延平行方向と圧延垂直方向の異方性が小さいという特性を有する。従って、端子・コネクタ等に加工したとき圧延垂直方向のバネ強度が不足したり、曲げ加工時に圧延平行方向と圧延垂直方向で大きい異方性が出て、曲げ加工金型の調整が難しくなるという問題が生じず、電気電子部品用、特に嵌合型の端子・コネクタ用として優れた特性を有する。
以下、本発明に係る異方性の小さい銅合金板の製造方法について詳細に説明する。まず、本発明に係る銅合金の添加元素の添加理由について説明する。
Ni,Siは、NiSiの析出物を生成して合金の強度を向上させる元素である。しかし、Niが1.5%未満又は/及びSiが0.3%未満では強度が不足し、一方、Niが4.5%を越え又は/及びSiが1%を越えると、鋳造時にNi又はSiが晶出又は析出し熱間加工性が劣化する。従って、Niの含有量は1.5〜4.5%、Siの含有量は0.3〜1.5%とする。なお、NiとSiの含有量比率(Ni/Si比)は4.0〜5.0、特に約4.5が望ましく、Ni/Si比がこの比率から大きく外れると、過剰となったNi又はSiがCuマトリックス中に固溶して導電率を低下させる。
本発明の銅合金は、副成分として、さらにSn、Zn、Mg、Mn、Cr、その他を添加してもよい。
SnはCuマトリックス中に固溶し、強度を向上させる。しかし、1.5%を越えると導電率、曲げ加工性を劣化させ、また熱間加工性を劣化させるため、含有量は1.5%以下とする。
Znは、銅合金板のSnめっき剥離性を向上させる。しかし、1.5%を越えると導電率を低下させるため、含有量は1.5%以下とする。
MgはCuマトリックス中に固溶し、強度を向上させる。しかし、0.5%を越えると導電率を低下させるため、含有量は0.5%以下とする。
Mn、Crは熱間圧延性を向上させる。しかし、Mnは0.5%、Crは0.2%を越えると導電率を低下させるため、含有量はそれぞれ0.5%以下、0.2%以下とする。
B、C、P、S、Ca、V、Ga、Ge、Nb、Mo、Hf、Ta、Bi、Pbの各元素は、プレス打ち抜き性を向上させる作用を有する。これらの元素は0.0001%未満では効果がなく、0.1%を越えると熱間圧延性が劣化する。また、Be、Al、Ti、Fe、Co、Zr、Ag、Cd、In、Sb、Te、Auの各元素は、プレス打ち抜き性を向上させる作用を有し、また、NiSiの析出物との共存により強度を向上させる。Ti、Zrについてはさらに熱間圧延性を向上させる効果がある。これらの元素は、0.001%未満では効果がなく、1%を越えると熱間及び冷間圧延性が劣化する。従って、上記元素を添加する場合は、B〜Pbについては各元素0.0001〜0.1%(2種以上添加する場合は合計で0.1%以下)、Be〜Auについては各元素0.001〜1%とし、両方の合計で1%以下とする。
次に、本発明の製造方法について詳細に説明する。
本発明の銅合金板は、鋳塊に対し熱間圧延及び冷間粗圧延を行い、冷間粗圧延後の銅合金板に対し連続溶体化焼鈍を施し、続いて仕上げ冷間圧延及び時効焼鈍を行うことにより製造する。
連続溶体化焼鈍前の熱間圧延及び冷間粗圧延は、従来と同様の条件で行うことができる。熱間圧延は、鋳塊を800〜1000℃×0.5〜4時間に均質化処理した後、800〜1000℃で行い、熱間圧延後は水冷又は放冷する。冷間粗圧延は仕上げ冷間圧延において50%以下の加工率で製品板厚が得られるように、加工率を選択する。冷間粗圧延の途中に適宜中間焼鈍を挟むことができる。
本発明で最も重要な点は、冷間粗圧延後の銅合金板の連続溶体化焼鈍を、当該銅合金板組成において固溶量が最大のときの導電率をXとしたとき、溶体化焼鈍後の導電率YがX<Y≦1.5Xを満たし、かつ圧延平行方向(以下、LD方向という)及び圧延垂直方向(以下、TD方向という)の耐力がいずれも150MPa以上となる条件で行う点である。
銅合金板を焼鈍温度に所定時間保持した後急冷し、導電率を測定すると、保持温度が高温であるほど溶体化が進行して(NiSiの固容量が増え)導電率が低下する。それ以上実質的に下がらなくなったときの導電率がXである。溶体化焼鈍後の銅合金板の導電率がY=Xであれば、本発明からみると溶体化が過剰になされた状態である。このとき、最終的な銅合金板製品には、LD方向及びTD方向の耐力に大きい異方性が発生する。一方、導電率がY>1.5Xであれば、本発明からみると溶体化が不十分な状態である。このとき、銅合金板製品には、耐力の異方性とともに、LD方向及びTD方向の曲げ加工性に大きい異方性が発生し、同時に、銅合金板製品の耐力自体が十分向上しない。従って、連続溶体化焼鈍は、溶体化焼鈍後の導電率がX<Y≦1.5Xを満たすように行う必要がある。好ましくは、X<Y≦1.2Xである。
また、溶体化焼鈍後の耐力を、LD方向、TD方向とも150MPa以上に保つのは、150MPaに満たない耐力のとき、仕上げ冷間圧延後の銅合金板製品のLD方向及びTD方向の耐力に大きい異方性が発生するためである。
具体的な溶体化焼鈍条件は、10℃/秒以上の昇温速度で実体温度700〜1000℃に加熱し、その温度で3秒未満保持した後、30℃/秒以上の冷却速度で急冷する。保持時間は、特に0秒(保持温度に到達後直ちに冷却)に設定することが望ましく、また、昇温速度は30℃/秒以上、冷却速度は100℃/秒以上が望ましい。このように保持時間を極めて短時間とするのは、上記保持温度において溶体化が急激に進む中で、導電率及び耐力を上記範囲内にコントロールするためである。また、昇温速度と冷却速度を大きくするのは、昇温及び冷却中にも固溶や析出が起こり、昇温速度や冷却速度が遅すぎると、目標とする適正な導電率及び耐力にコントロールすることが困難だからである。
一方、上記条件内において、Ni及びSi濃度が高いほど高い保持温度を選択するのが一般的に望ましい。最適な保持温度は昇温速度、保持時間及び冷却速度によっても変わってくるが、Ni及びSi濃度が比較的高い領域(Ni:2.2〜4.5%、Si:0.5〜1.0%)では概ね800℃超〜1000℃、望ましくは800℃超〜950℃、濃度が比較的低い領域(Ni:1.5〜2.5%、Si:0.3〜0.6%)では概ね700〜800℃以下が適正な範囲として挙げられ、その範囲内で調整すればよい。
なお、溶体化焼鈍後の冷間粗圧延材が前記導電率の条件及び耐力の条件を満たすとき、特にNi及びSi濃度が高い領域において、TD方向の耐力がLD方向の耐力に対し比較的高く保たれる。続く仕上げ冷間圧延で両方向の耐力が向上するが、仕上げ冷間圧延ではTD方向はLD方向に比べ耐力の向上の程度が相対的に低く、また時効焼鈍でもTD方向はLD方向に比べ耐力の向上の程度が相対的に低いため、溶体化焼鈍後の段階でTD方向の耐力が高く保たれていることは、銅合金板製品の耐力の異方性の改善に有効である。従って、本発明は、特にNi及びSi濃度が高い領域(Ni:2.2〜4.5%、Si:0.5〜1.0%)の銅合金に好適といえる。
連続溶体化焼鈍後の仕上げ冷間圧延は、50%以下の加工率で行う。50%を越える加工率で冷間圧延すると、銅合金板製品の曲げ加工性が劣化し、同時にLD方向及びTD方向の曲げ加工性に大きい異方性が発生する。
時効焼鈍は従来同様、350〜600℃×1〜20時間で行うことが望ましい。保持温度が350℃未満であるとNiSiの析出が不十分となり、600℃を越えると材料が軟化し、いずれも銅合金板製品に必要な耐力が得られない。保持温度は、より望ましくは保持温度は400〜500℃である。保持時間は1時間未満ではNiSiの析出が不十分となり、20時間を越えると生産性が阻害される。
時効焼鈍後に、大きい異方性が発生せず、かつ曲げ加工性が劣化しない範囲でさらに冷間圧延を行うこともできる。時効焼鈍後の冷間圧延の加工率は、時効焼鈍前の冷間圧延の加工率と合わせて50%以下とする。
表1に示す組成の銅合金を、クリプトル炉において大気中で木炭被覆下に溶解、鋳造した。鋳塊を950℃で1時間保持する均質化加熱を行い、続いて熱間圧延して厚さ20mmとした後、直ちに水冷した。ただし、No.11はNi、Si含有量が過剰、No.12はSn含有量が過剰であり、熱間圧延で割れが生じたため、以後の工程を中止した。
Figure 0004566020
No.1〜10,13について、熱延材を冷間粗圧延し、この冷延材に対し、表2に示す種々の温度及び保持時間で連続溶体化焼鈍を施し、この焼鈍材から試料を切り出し、LD、TD方向の耐力、及び導電率Yを測定した。なお、すべてにおいて加熱速度は30℃/秒、冷却速度は100℃/秒に設定した。
一方、各冷延材の一部を用い、連続溶体化焼鈍の保持時間を0秒に設定し、加熱速度と冷却速度を上記と同じに設定し、保持温度を25℃間隔で振って得られた各焼鈍材について導電率を測定し、導電率変化特性(導電率−溶体化焼鈍温度)のグラフを作成し、そのグラフから、温度に対して導電率がそれ以上下がらないときの導電率を読み取り、それを固溶量が最大のときの導電率Xとし、導電率Yと導電率Xの比Y/Xを求めた。
続いて、焼鈍材を表2に示す加工率で冷間圧延して厚さ0.25mmとした後、460℃×4時間の時効焼鈍を行い、各板材から試料を切り出し、LD、TD方向の耐力、導電率、及びLD、TD方向の曲げ加工性を測定した。以上の結果を表2に示す。
Figure 0004566020
耐力、導電率及び曲げ加工性の測定要領を下記に示す。
耐力;各板材から長手方向がLD、TD方向となるJIS5号引張り試験片を採取し、JIS−Z2241に準拠して引張り試験を実施して測定した。耐力は永久伸び0.2%に相当する引張り強さである。
導電率;JISH0505に規定されている非鉄金属材料導電率測定法に準拠して、ダブルブリッジを用いた四端子法で測定した。
曲げ加工性;各板材から長手方向がLD、TD方向となる幅10mm、長さ30mmの試験片を採取し、JISH3110に記載の方法に準じ、各曲げ半径を備えたWブロック曲げ治具(曲げ角度90°)で試験片を挟み、曲げ加工を行った。LD方向のものは曲げ軸が圧延方向に垂直であり、TD方向のものは曲げ軸が圧延方向に平行である。上記曲げ治具の各曲げ半径に対し、試験片の曲げ部に割れが発生していないかどうか実体顕微鏡で検鏡して判別し、割れのない最小曲げ半径Rを調査し、板厚t(=0.25mm)との比R/tを求めた。
No.1〜6は、溶体化焼鈍後の導電率YがX<Y≦1.5Xを満たし、かつLD方向及びTD方向の耐力がいずれも150MPa以上であり、仕上げ圧延の加工率も50%以下である。時効焼鈍後の銅合金板製品の特性をみると、LD方向とTD方向の耐力差は60MPa以下で異方性が小さく、LD方向とTD方向のW曲げ加工性(R/t)の差も1.0以下で異方性が小さい。また、曲げ加工性自体もR/t:2.0以下で優れている。
一方、No.7は、溶体化焼鈍後の導電率Yが1.76Xであり、X<Y≦1.5Xを満たしていない。そのため、時効焼鈍後の銅合金板製品において耐力の異方性が大きく、曲げ加工性の異方性も大きく出た。また、同じ組成で仕上げ冷間圧延の加工率も同じNo.2に比べて耐力が低くなっている。
No.8は、溶体化焼鈍後の耐力がLD、TD方向とも150MPa未満であるため、時効焼鈍後の銅合金板製品において耐力の異方性が大きく出ている。
No.9は、溶体化焼鈍までは適正に処理されているが、溶体化焼鈍後の仕上げ冷間圧延の加工率が大きすぎるため、曲げ加工性が劣り、また曲げ加工性の異方性も大きく出ている。
No.10は、溶体化焼鈍後の導電率Yが最小導電率Xに等しく(Y=X)、同時に耐力が150MPa未満である。そのため、時効焼鈍後の銅合金板製品において耐力の異方性が大きく出ている。
No.14は、Ni及びSiの含有量が不足し、溶体化焼鈍後の耐力がTD方向で150MPa未満であり、時効焼鈍後の銅合金板製品において耐力が不足し、その異方性も大きく出ている。

Claims (8)

  1. Ni:1.5〜4.5%(質量%、以下同じ)、Si:0.3〜1%を含み、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成の銅合金鋳塊に対し、熱間圧延及び冷間粗圧延を行い、冷間粗圧延後の銅合金板に、固溶量が最大のときの導電率をXとしたとき溶体化焼鈍後の導電率YがX<Y≦1.5Xを満たし、かつ圧延平行方向及び圧延垂直方向の耐力がいずれも150MPa以上となるように、10℃/秒以上の昇温速度で実体温度700〜1000℃に加熱し、その温度で3秒未満保持した後、30℃/秒以上の冷却速度で急冷する連続溶体化焼鈍を行い、続いて50%以下の加工率で仕上げ冷間圧延を行った後、時効焼鈍を行うことを特徴とする異方性の小さい電気電子部品用銅合金板の製造方法。
  2. 銅合金が、Ni:2.2〜4.5%、Si:0.5〜1.0%を含むことを特徴とする請求項1に記載された異方性の小さい電気電子部品用銅合金板の製造方法。
  3. 銅合金の組成に、Sn:1.5%以下、Zn:1.5%以下、Mg:0.5%以下、Mn:0.5%以下、Cr:0.2%以下の1種又は2種以上が含まれることを特徴とする請求項1又は2に記載された異方性の小さい電気電子部品用銅合金板の製造方法。
  4. 時効焼鈍を350〜600℃に保持時間1〜20時間の条件で行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載された異方性の小さい電気電子部品用銅合金板の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載された方法により製造された異方性の小さい電気電子部品用銅合金板。
  6. Ni:1.5〜4.5%、Si:0.3〜1%を含み、残部がCu及び不可避的不純物からなる組成を有し、熱間圧延、冷間粗圧延及び溶体化焼鈍を施した銅合金の冷間粗圧延材であり、その導電率Yが、固溶量が最大のときの導電率をXとしたときX<Y≦1.5Xを満たし、かつ圧延平行方向及び圧延垂直方向の耐力がいずれも150MPa以上であることを特徴とする銅合金の冷間粗圧延材。
  7. 銅合金が、Ni:2.2〜4.5%、Si:0.5〜1.0%を含むことを特徴とする請求項6に記載された銅合金の冷間粗圧延材。
  8. 銅合金の組成に、Sn:1.5%以下、Zn:1.5%以下、Mg:0.5%以下、Mn:0.5%以下、Cr:0.2%以下の1種又は2種以上が含まれることを特徴とする請求項6又は7に記載された銅合金の冷間粗圧延材。
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