JP3738413B2 - 薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法 - Google Patents

薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法 Download PDF

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    • C04B40/0281Hardening in an atmosphere of increased relative humidity

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の型枠には、型枠内に打設したコンクリートと一体になって外す必要のない打込み型枠があり、この打込み型枠にはその表面に仕上げ材を打ち込んだ薄肉プレキャスト打込み型枠がある。
また、建材用の薄肉のプレキャストのパネル基板の製造において、その裏面又は表裏両面に可撓性を有する薄肉のアルミ箔等の不透湿材を接着剤にて貼り付け、パネル基板からの水分の蒸発を阻止し、その変形を防止する方法も提案(例えば、特開平7−189412号公報参照)されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従来の仕上げ材を打ち込んだ薄肉プレキャスト打込み型枠の製造においては、仕上げ材が打ち込まれている仕上げ面と仕上げ材が打ち込まれていないコンクリート付着面との水分蒸発量の差について、特別の処置を施すことなく、脱型後の養生が行われていた。そのため、部材の変形を防止するために、部材にリブ等の補強部を設けて、部材の剛性を高くしなければならなかった。部材にリブ等の補強部を設けると、部材の重量が増大し、施工性を低下させる原因になった。
一方、重量の軽減を重視して前記補強部を設けない製品は、変形し易く、仕上げ面にひび割れ等の欠陥を生じることが多かった。
パネル用基板の裏面又は表裏両面にアルミ箔等の不透湿材を貼り付け、パネル基板からの水分の蒸発を阻止し、その変形を防止する前記の方法は、脱型後の作業が多く、その作業が非能率であり、プレキャスト時に仕上げ材を打ち込んで、薄肉プレキャスト打込み型枠を製造する場合には、適用できないものである。
仕上げ材を打ち込んだ薄肉プレキャスト打込み型枠を、補強部を設けないで製造する場合の養生期間中における前記打込み型枠からの水分蒸発量は、仕上げ材が打ち込まれている仕上げ面において少なく、仕上げ材が打ち込まれていないコンクリート付着面において多い。そのため、両面における乾燥収縮量の差が起因となって、仕上げ面側が凸となるように変形し、仕上げ面側に引張力が発生し、ひび割れが発生するという欠点があった。
この発明の解決しようとする課題は、従来技術の上記のような欠点を有しない薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法を提供すること、換言すると、脱型後の養生期間中のコンクリート付着面や仕上げ面の水分蒸発量を制御して、脱型後の乾燥収縮による変形を防止する薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法は、プレキャストの鉄筋で補強されたモルタル又はコンクリート造の薄肉の板状体からなる打込み型枠の製造において、型枠を用いてその表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が仕上げ材の打ち込まれていないコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行うことを特徴とするものである。
また、内側に仕上げ材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が凹凸面からなるコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、コンクリート付着面から前記凹凸成形材の一部を剥がして、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行う。
なお、脱型後の養生時のコンクリート付着面の大気に露出させる部分は、前記付着面に間隔をおいて略均等に分布させる。
【0005】
さらに、内側に仕上げ材付着材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側の少なくとも一部が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、前記仕上げ面の裏側が凹凸面のコンクリート付着面になるように打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、前記表側の仕上げ面に仕上げ材付着材が付着し、前記裏側のコンクリート付着面に凹凸成形材が付着したままの状態にて行うようにしてもよい。この場合は、養生後に前記凹凸成形材及び仕上げ材付着材を剥がすことになる。
凹凸成形材としては、非透湿性の材料からなるものを用いる。例えば、ポリ塩化ビニル製凹凸シート(例:MCRシート)、ポリプロピレン製凹凸シート(例:コッターシート)を用いる。
仕上げ材付着材としては、例えば、非透湿性の材料からなるシート状体に間隔をおいて多数の仕上げ材(タイル、石等)を付着させたものを用いる。
【0006】
【実施例】
実施例1は、図1〜図8に示され、この発明の変形防止方法を薄肉プレキャスト打込み型枠の製造に適用した例である。
図1及び図2に示すプレキャスト打込み型枠10は、鉄筋コンクリート造の梁を構築する場合に使用するもので、薄肉のプレキャストの断面L字形の板状体で構成されている。そのL字形の長い方の辺部分11の表側面11Aは間隔をおいて仕上げ材(例えば、タイル、石等)13が打ち込まれ(埋め込まれ)ている仕上げ面になっており、仕上げ材13と仕上げ材13の間に目地部14がある。その辺部分11の裏側面11Bは多数の浅い円筒形の凹部15が間隔をおいて存在するコンクリート付着面になっている。また、そのL字形の短い方の辺部分12の表側面12Aは仕上げ材等が打ち込まれていない平らな打ち放し面になっており、その裏側面12Bは多数の浅い円筒形の凹部15が間隔をおいて存在するコンクリート付着面になっている。
上記コンクリート付着面が多数の浅い凹部15のある凹凸面になっているため、後打ちされるコンクリート部分を打込み型枠10のコンクリート付着面に完全に付着させることができる。
なお、プレキャスト打込み型枠10のL字形の辺部分11,12の厚さは、例えば、25mm〜35mmにする。
【0007】
次に、図1及び図2に示す打込み型枠10の製造法を、図3〜図8を使って説明する。
L字形の長い方の辺部分11の表側面11Aを形成する型枠板21に、シート状体21A1に多数の仕上げ材13(例えば、タイル、石)が間隔をおいて付着している仕上げ材付着材21Aを貼り付け、その裏側面11Bを形成する型枠板22には多数の低い円筒形の凸部22Aaが間隔をおいて存在するシート状の凹凸成形材22Aを貼り付ける。
L字形の短い方の辺部分12の表側面12Aを形成する型枠板23の内側面は平面にし、その裏側面12Bを形成する型枠板24には多数の低い円筒形の凸部24Aaが間隔をおいて存在するシート状の凹凸成形材24Aを貼り付ける。
細い鉄筋を縦横に配して互いに接合してなる網状鉄筋を断面L字形に曲げて補強用鉄筋16を作る。
なお、凹凸成形材22A,24Aとしては、ポリ塩化ビニル製の凸部の径が10mm、凸部の高さが3mmのものを使用する。
【0008】
図3に示すように、L字形の補強用鉄筋16を挟んで各型枠板21〜24を組み立て、それらの端の隙間を型枠25,26で塞いで成形空間Aを形成する。
そして、前記成形空間A内にモルタルMを流し込む(或は、前記成形空間A内にコンクリートを打設する)。
前記モルタルMとしては、例えば、セメント(例えば、秩父小野田社製ポルトランドセメント)95kg、シリカフュウム(例えば、エルケム940U)5kg、細骨材(例えば、葛生産石灰岩砕砂5mm以下)100kg(絶乾重量)をミキサーにて2分程度硬練りし、所定量の水18.5kg(W/C22%)、高性能減水剤(例えば、竹本油脂社製チューポールSSP104)セメント量の3%、収縮低減剤(例えば、日本セメント社製テトラガードAS21)セメント量の2%を前記ミキサー内に投入して、5程度混練して高流動モルタルとしたものを用いる。
前記高流動モルタルは、▲1▼Lフロー試験機により10秒50cm以上のフロー速度の流動性、▲2▼20度60%恒温室にて2月後の乾燥収縮量300μ以下の長さ変化率、▲3▼気乾養生4週の圧縮強度1000Kg/cm以上の圧縮強度、及び▲4▼気乾養生4週の曲げ応力度100Kg/cm以上の曲げ応力度の諸性質を有する。
【0009】
前記高流動モルタルMを前記成形空間A内に流し込んで、約12時間後に、各型枠板21〜26を外して脱型する。すると、図6に示すように、仕上げ材付着材21Aは、型枠板21から剥がされ、その仕上げ材13の部分が打込み型枠10を構成するモルタルM中に打ち込まれてその表面に付着した状態になり、また、凹凸成形材22A,24Aは、型枠板22,24から剥がされ、打込み型枠10の裏側面11B,12Bを構成するモルタルMに付着した状態になる。
それから、図7に示すように、打込み型枠10のL字形の長い方の辺部分11の表側面11Aから仕上げ材付着材21Aを剥し、打込み型枠10のL字形の短い方の辺部分12の裏側面12Bから凹凸成形材24Aを剥がす。L字形の長い方の辺部分11の裏側面11Bに付着した凹凸成形材22Aは、その間隔をおいた部分22A1を他の部分22A2から切離し、これらの部分22A1のみを剥がして、その後、所定の期間にわたって養生をする。
【0010】
または、凹凸成形材2Aを切断して、養生前に剥がす部分22A1の大きさに対応させたものと、養生期間中に付着させておく部分22A2の大きさに対応させたものとを予め造っておいて、型枠板22に養生期間中に付着させておくもの22A2と養生前に剥がすもの22A1と交互に取付けるようにすれば、脱型後に行う凹凸成形材22A1を剥がす作業が容易になり、生産性が向上する。
図1に示す打込み型枠10の仕上げ材13を打ち込んだ表側面11Aの目地部14の総面積は、この実施例では、表側面11Aの面積の13.5%である。そのため、凹凸成形材22Aの養生前に剥がす部分22A1の総面積は、表側面11Aの目地部14の総面積(表側面11Aの面の面積の13.5%)と同じ面積にする。なお、養生前に剥がす部分22A1は、凹凸成形材2Aが付いている裏側面12Bに間隔をおいて略均等に分布させる。
【0011】
所定の養生期間が経過してから、打込み型枠10のL字形の長い方の辺部分11の裏側面11Bに付着していた凹凸成形材22Aの残りの部分22A2を剥がすと、プレキャスト打込み型枠10が完成する。
一般に、仕上げ材13はタイル、石等の非透湿性の材料で構成されているから、打込み型枠10の表側面11Aに打ち込まれた仕上げ材13の表面からの水分の蒸発量は少ない。これに対して、モルタルMで構成されている目地部14の表面からの水分の蒸発量は多い。また、凹凸成形材22Aの養生後に剥がす部分22A2が付着している部分は、凹凸成形材22Aが非透湿性の材料で構成されているため、この表面からの水分の蒸発量は少ない。裏側面11Bの凹凸成形材22Aの養生前に剥がす部分22A1を剥がした後の部分は、その面がモルタルMで構成されているため、ここからの水分の蒸発量は多い。
【0012】
上述のように、脱型後の養生期間中において、表側面11Aの水分の蒸発量の多い目地部14の総面積と、裏側面11Bの水分の蒸発量が多い凹凸成形材22A1が剥がされた面の総面積とを略同じ面積にしてあるため、打込み型枠10の仕上げ材13が打ち込まれている表側面11Aの水分蒸発量と、その凹凸成形材22Aの一部22A1が剥がされている裏側面11Bの水分蒸発量とが略等しくなるから、表裏面における水分蒸発量の差が少なくなり、打込み型枠10の脱型後の乾燥収縮による変形を完全に防止することができる。
なお、打込み型枠10のL字形の短い方の辺部分12の裏側面12Bの凹凸成形材24Aを剥がして形成した凹凸面と、その打込み型枠10の辺部分12の表側面12Aの型枠板23を外して形成された打ち放し面とは、モルタルMで構成されているため、これらの面からの水分蒸発量が略同じになる。したがって、打込み型枠10のL字形の短い方の辺部分12では、水分蒸発量の差による変形は生じない。
【0013】
実施例2は、図9〜図10に示され、この発明の変形防止方法を断面L字形の薄肉プレキャスト打込み型枠の製造に適用した例である。
薄肉プレキャスト打込み型枠10の構造及びその脱型直後までの造り方は実施例1の図1〜図6と全く同じである。
その脱型後に、図9に示すように、打込み型枠10のL字形の短い方の辺部分12の裏側面12Bから凹凸成形材24Aを剥がし、仕上げ材付着材21AがL字形の長い方の辺部分11の表側面11Aに付着し、かつ凹凸成形材22AがL字形の長い方の辺部分11の裏側面11Bに付着したままの状態にて、所定の期間にわたって養生を行い、所定の期間の経過後に、図10に示すように、仕上げ材付着材21Aのシート状体21A1を前記辺部分11の表側面11Aから剥がし、かつ凹凸成形材22Aを前記辺部分11の裏側面11Bから剥がすことにより、薄肉プレキャスト打込み型枠が完成する。
仕上げ材付着材21Aのシート状体21A1が凹凸成形材22Aと同様の非透湿性の材料で構成されているから、仕上げ材付着材21Aが付着したL字形の長い方の辺部分11の表側面11Aの水分蒸発量と凹凸成形材22Aが付着しているL字形の長い方の辺部分11の裏側面11Bの水分蒸発量とが略等しくなり、打込み型枠10の脱型後の乾燥収縮の差(すなわち、水分蒸発量の差)による変形を完全に防止することができる。
【0014】
【発明の作用効果】
この発明は、特許請求の範囲の欄に記載した構成を備えることにより、次の(イ)〜(ヘ)の作用効果を奏する。
(イ)請求項1に係る発明の変形防止方法は、プレキャストの鉄筋で補強されたモルタル又はコンクリート造の薄肉の板状体からなる打込み型枠の製造において、型枠を用いてその表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が仕上げ材の打ち込まれていないコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行うから、次の(1)〜(3)の作用効果を奏する。
(1)そのコンクリート付着面と仕上げ面との乾燥収縮の差(すなわち、水分蒸発量の差)によって生ずる変形を防止することができる。そのため、所望の精度を有しひび割れのない薄肉プレキャスト打込み型枠を効率よく製造できる。
(2)この変形防止方法により製造された薄肉プレキャスト打込み型枠は、養生時の表裏面における水分蒸発量の差による変形がないから、リブ等の補強部を設けてその剛性を高めるための補強を行う必要がない。このため、その重量を小さくすることができ、薄肉プレキャスト打込み型枠の軽量化を図ることができ、簡易な揚重機を使って施工することができる。
(3)水分蒸発量の調節を容易且つ正確に行うことができる。
【0015】
)請求項に係る発明の変形防止方法は、内側に仕上げ材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が凹凸面からなるコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、コンクリート付着面から前記凹凸成形材の一部を剥がして、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行うから、上記の(1)〜(3)の作用効果を奏するだけでなく、次の(4)の作用効果を奏する。
(4)水分蒸発量の調節を凹凸成形材の剥がし量により行うことができ、費用のかかる工程の付加が不要になる。
)請求項に係る発明の変形防止方法のように、脱型後の養生時のコンクリート付着面の大気に露出させる部分を前記付着面に間隔をおいて略均等に分布させると、上記の(1)〜(4)の作用効果を奏するだけでなく、次の(5)の作用効果を奏する。
(5)板状体の表裏面における水分の蒸発部及び蒸発量を略均等に分布させることができ、薄肉プレキャスト打込み型枠の高品質化を図ることができる。
【0016】
)請求項に係る発明の変形防止方法は、内側に仕上げ材付着材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側の少なくとも一部が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、前記仕上げ面の裏側が凹凸面のコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、前記表側の仕上げ面に仕上げ材付着材が付着し、前記裏側のコンクリート付着面に凹凸成形材が付着したままの状態にて行い、養生後に前記凹凸成形材及び仕上げ材付着材を剥がすから、次の(6)の作用効果を奏する。
(6)コンクリート付着面に付着した凹凸成形材を部分的に剥がす必要がなく、養生のための作業の作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の横断面L字形の薄肉プレキャスト打込み型枠の表側の斜視図
【図2】実施例1の横断面L字形の薄肉プレキャスト打込み型枠の裏側の斜視図
【図3】実施例1の薄肉プレキャスト打込み型枠の製造に使う型枠等の断面図
【図4】図3に示す型枠等の要部を拡大して示した断面図
【図5】図3に示す型枠内にモルタルを流し込んだ状態の正面図
【図6】実施例1の脱型後の薄肉プレキャスト打込み型枠の端面図
【図7】実施例1の養生時の凹凸成形材の一部を剥がした薄肉プレキャスト打込み型枠の端面図
【図8】実施例1の養生後の全ての凹凸成形材を剥がした薄肉プレキャスト打込み型枠の端面図
【図9】実施例2の養生時の一部の凹凸成形材を剥がした薄肉プレキャスト打込み型枠の端面図
【図10】実施例2の養生後の凹凸成形材及び仕上げ材付着材を剥がした薄肉プレキャスト打込み型枠の端面図
【符号の説明】
10 薄肉プレキャスト打込み型枠
11 L字形の長い方の辺部分
11A 表側面(仕上げ面)
11B 裏側面(コンクリートの付着面)
12 L字形の短い方の辺部分
12A 表側面(打ち放し面)
12B 裏側面(コンクリートの付着面)
13 仕上げ材(タイル、石等)
14 目地部
15 凹部
16 補強用鉄筋
20 型枠
21〜26 型枠板
21A 仕上げ材付着材
21A1 シート状体
22A,24A 凹凸成形材
22Aa,24Aa 凸部
22A1 養生前に剥がす凹凸成形材の部分
22A2 養生後に剥がす凹凸成形材の部分

Claims (4)

  1. プレキャストの鉄筋で補強されたモルタル又はコンクリート造の薄肉の板状体からなる打込み型枠の製造において、型枠を用いてその表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が仕上げ材の打ち込まれていないコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行うことを特徴とする薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法。
  2. プレキャストの鉄筋で補強されたモルタル又はコンクリート造の薄肉の板状体からなる打込み型枠の製造において、内側に仕上げ材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、その裏側が凹凸面からなるコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、コンクリート付着面から前記凹凸成形材の一部を剥がして、大気に露出している前記仕上げ面の各仕上げ材間の目地部の総面積に略等しい前記コンクリート付着面の面積を大気に露出させて行うことを特徴とする薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法。
  3. 脱型後の養生時のコンクリート付着面の大気に露出させる部分を前記付着面に間隔をおいて略均等に分布させることを特徴とする請求項又は記載の薄肉プレキャスト打込型み枠の変形防止方法。
  4. プレキャストの鉄筋で補強されたモルタル又はコンクリート造の薄肉の板状体からなる打込み型枠の製造において、内側に仕上げ材付着材を取付けた型枠板、内側に凹凸成形材を取付けた型枠板等からなる型枠を用いて、その表側の少なくとも一部が仕上げ材の打ち込まれた仕上げ面になり、前記仕上げ面の裏側が凹凸面のコンクリート付着面になるように前記打込み型枠を成形し、その脱型後の養生を、前記表側の仕上げ面に仕上げ材付着材が付着し、前記裏側のコンクリート付着面に凹凸成形材が付着したままの状態にて行い、養生後に前記凹凸成形材及び仕上げ材付着材を剥がすことを特徴とする薄肉プレキャスト打込み型枠の変形防止方法。
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