JP2769353B2 - 塗装仕上げコンクリート体の作製方法 - Google Patents

塗装仕上げコンクリート体の作製方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、表面仕上げされたコンクリート壁やコンク
リート柱等のコンクリート構造体を主として作製対象と
するコンクリート体の作製方法に関する。詳しくは、表
面仕上げ用のプレキャストセメント版を型枠としてコン
クリートを打設することにより、その打設コンクリート
とプレキャストセメント版とを一体化してコンクリート
体を作製する方法に関する。
〔従来の技術〕
例えば、この種の作製方法としては、従来、プレキャ
ストセメント版(一般にそのうちでもプレキャストコン
クリート版が使用される頻度が高いため、以下、プレキ
ャストコンクリート版と称する。)として、表面がレリ
ーフやタイル・石の打込みにより仕上げられたものを用
いることにより、表面がレリーフやタイル・石で仕上げ
られたコンクリート体を作製し、コンクリート体作製後
の表面仕上げを不要にした技術が知られている。
ところが、前記従来の作製方法は、レリーフやタイル
・石等による表面仕上げが施されるコンクリート体を対
象とするもので、塗装により表面仕上げされるコンクリ
ート体を対象するものではなかった。
そして、塗装仕上げコンクリート体を作製する方法と
しては、打設コンクリートの養生後に、プレキャストコ
ンクリート版の表面に塗材を塗布する手段が採用されて
いた。
〔発明が解決しようとする課題〕
従って、前記従来の作製方法によるときは、表面仕上
げ用のプレキャストコンクリート版を型枠として用いる
ことにより、コンクリート打設後の表面仕上げ作業を不
要化できる工法を折角採用しながらも、打設コンクリー
トの養生を待っての塗装となるため、塗装完了までの工
期が非常に長くなる欠点があった。しかも、コンクリー
ト壁やコンクリート柱等のコンクリート構造体である
と、プレキャストコンクリート版を型枠としての型枠工
事に使用した足場を塗装工事が終了するまでの長期間に
わたって残したり、或いは、塗装工事のために足場を組
立てたりする必要があり、いずれの場合も、コストアッ
プを避けられない欠点があった。
本発明の目的は、上記欠点を解消できる塗装仕上げコ
ンクリート体の作製方法を提供する点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明による塗装仕上げコンクリート体の作製方法の
特徴は、前記打設コンクリートの養生が終了する以前
に、透湿性を有する塗材を前記プレキャストセメント版
の表面に塗布して塗膜を形成する点にある。
前記プレキャストセメント版への塗材の塗布は、型枠
として組付ける前に行なうことが好ましい。
〔作 用〕
本発明者達は、タイル仕上げやレリーフ仕上げの場合
と同様に、プレキャストセメント版として塗装仕上げさ
れたものを用いることができないものかをタイル仕上げ
やレリーフ仕上げとの比較で先ず考えた。その結果、タ
イル仕上げやレリーフ仕上げでは、プレキャストセメン
ト版の表面が外部に露呈している一方、塗装仕上げでは
プレキャストセメント版の表面塗膜によって被覆されて
いる。そのため、打設コンクリート中の水分が水蒸気と
なってプレキャスト版を透過してきた場合、タイル仕上
げやレリーフ仕上げでは、その透過水蒸気を外部に排出
できるが、塗装仕上げでは、塗膜によって外部への排出
が阻害される。そして、外部への水蒸気の排出が阻害さ
れると、塗膜とプレキャストセメント版との間に閉じ込
められた水蒸気により塗膜がふくれ塗装不良が生じる一
方、塗膜の存在にかかわらず水蒸気が外部に排出される
と、塗装不良の発生がないことはもちろん、プレキャス
トセメント版として塗装仕上げとされたものを用いるこ
とに何等、障害が生じないことを知見した。
他方、今日では、透湿性を有する塗材が数多く知られ
ており、種類等において非透湿性の塗材に劣ることはな
いことが知られている。
本発明は、上記の点に基づいて、プレキャストセメン
ト版を塗装仕上げするに、その塗装が透湿性を有する塗
材によるものとするため、プレキャストセメント版から
の透過水蒸気と塗膜を通して外部に排出できる。しか
も、塗膜に水蒸気を外部に排出するための穴等を形成す
る必要がなく、プレキャストセメント版の表面全体を塗
膜で被覆する構成を採用できるため、良好な塗装仕上げ
を行なえ、かつ、塗装作業を、プレキャストセメント版
の表面に塗材を塗布するだけの普通一般に作業で行なえ
る。
特に、前記プレキャストセメント版を型枠として組付
ける前にそのプレキャストセメント版への塗材の塗布を
行なう場合は、型枠工事後、塗装のための作業が不要で
ある。
〔発明の効果〕
その結果、本発明によれば、打設コンクリートの養生
終了を待つことなく塗装を完了でき、工期の短縮化、足
場不要によるコストダウンを達成しながらも、良好な塗
装仕上げを行なえる塗装仕上げコンクリート体の作製方
法を提供できるようになった。
〔実施例〕
次に本発明の実施例を示す。
本実施例は、第1図に示すように、鉄筋コンクリート
壁(1)の外面に表面仕上げ用のプレキャストセメント
版(2)を結合し、そのプレキャストコンクリート版
(2)の外面に塗装を施してある構造の鉄筋コンクリー
ト外壁(A)を対象とする。
前記プレキャストコンクリート版(2)は、プレキャ
ストセメント版の一例であって、補強用のトラス筋(2
A)がその一部を内面側に突出させる状態で埋込まれて
いる。
前記鉄筋コンクリート外壁(A)の作製手順は次の通
りである。(第2図参照) 〔1〕鉄筋コンクリート壁(1)を作製するための外型
枠として、外面に透湿性を有する塗膜(3)が形成され
たプレキャストコンクリート版(2)を配置する。
〔2〕鉄筋コンクリート壁(1)用の鉄筋工事を行なう
とともに、プレキャストコンクリート版(2)のトラス
筋(2A)を鉄筋(4)に結合し、プレキャストコンクリ
ート版(2)を固定する。
〔3〕鉄筋コンクリート壁(1)を作製するための内型
枠(5)をスラブ型枠(6)とともに施工し、かつ、セ
パレータ(7)によりプレキャストコンクリート版
(2)と内型枠(5)とを連結して両者の内外方向
(1)を規制する。
〔4〕前記鉄筋コンクリート壁(1)およびスラブ
(8)用のコンクリートを打設し、養生後、内型枠
(5)を解体撤去してプレキャストコンクリート版
(2)と鉄筋コンクリート壁(1)とが一体に結合した
鉄筋コンクリート外壁(A)を得る。
前記塗膜(3)としては、第1図に示すように、プレ
キャストコンクリート版(2)の表面に透湿性を有する
塗材を塗布した一層構造のものであっても、また、第4
図に示すように、プレキャストコンクリート版(2)の
表面に塗布形成した透湿性を有する透湿塗材層(3A)と
その透湿塗材層(3A)の表面に塗布形成した塗材層(3
B)との2層構造のものであっても良い。そして、前記
塗膜(3)を形成するための塗材および透湿塗材層(3
A)を形成するための塗材としては、セメント系のもの
の他、シリコンアクリル、アクリル、変成アクリル、変
成シリコン、変成フッ素、塩化ビニル、アクリルゴム、
シリコンポリエステル、ポリウレタン、アクリルウレタ
ン等の樹脂を含む有機系のものを挙げることができる。
かつ、前記塗膜(3)は、プレキャストコンクリート
版(2)を作製したのちにそのプレキャストコンクリー
ト版(2)の表面に塗材を塗布することにより形成して
も良く、また、第3図に示すように、プレキャストコン
クリート版(2)の作製用型枠(9)の内面に塗材を塗
布して塗膜(3)を形成し、その塗膜(3)の表面にコ
ンクリートを打設し、養成後の脱型を、塗膜(3)の表
面にコンクリートを打設し、養成後の脱型を、塗膜
(3)を作製用型枠(9)から剥離させてプレキャスト
コンクリート版(2)に付着させる状態で行なうことに
より、形成しても良い。なお、図では、成形面を構成す
るシート状の成形面構成部材(9A)とそれを支持する型
枠本体(9B)とから成る型枠(9)を示してあり、(1
0)は塗膜(3)を剥離させるための剥離層である。
上記の実施例によれば、プレキャストコンクリート版
(2)を鉄筋(4)と内型枠(5)とに支持させ、か
つ、プレキャストコンクリート版(2)として既に塗装
されたものを用いるため、外側の足場を不要にできる。
〔別実施例〕
以下、本発明の別実施例を示す。
〔1〕上記実施例では、型枠として、塗装が施されたプ
レキャストセメント版(2)を用いたが、プレキャスト
セメント版(2)に対する塗装は、コンクリートの養生
終了以前であれば、型枠として組立てたのちに行なって
も良い。
〔2〕上記実施例では、プレキャストセメント版(2)
として、鉄筋入りのプレキャストコンクリート版を示し
たが、プレキャストセメント版(2)としては、鉄筋や
繊維等による補強入りのものであっても、入っていない
ものであっても良い。
〔3〕尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利に
する為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面
の構造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例を示し、第1図、第4図は要部の
縦断面図、第2図は縦断面図、第3図(イ)〜(ニ)は
塗装要領を示す断面図である。 (1)……打設コンクリート、(2)……プレキャスト
セメント版、(3)……塗膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池嶋 謙治 大阪府大阪市中央区本町4丁目1番13号 株式会社竹中工務店大阪本店内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04B 2/86 E04C 1/40

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面仕上げ用のプレキャストセメント版
    (2)を型枠としてコンクリートを打設することによ
    り、その打設コンクリート(1)とプレキャストセメン
    ト版(2)とを一体化してコンクリート体を作製する方
    法であって、前記打設コンクリート(1)の養生が終了
    する以前に、透湿性を有する塗材を前記プレキャストセ
    メント版(2)の表面に塗布して塗膜(3)を形成する
    塗装仕上げコンクリート体の作製方法。
  2. 【請求項2】前記プレキャストセメント版(2)を型枠
    として組付ける前にそのプレキャストセメント版(2)
    への塗材の塗布を行なう請求項1記載の塗装仕上げコン
    クリート体の作製方法。
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