JP3737354B2 - 捻回特性に優れた伸線加工用線材およびその製造方法 - Google Patents

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    • C21D9/525Heat treatment, e.g. annealing, hardening, quenching or tempering, adapted for particular articles; Furnaces therefor for wires; for strips ; for rods of unlimited length for wire, for rods

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スチールコードやワイヤソー、PCワイヤーロープ鋼線等の素材として有用で、良好な捻回特性を発揮する伸線加工用線材、およびこの様な線材を製造する為の有用な方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
スチールコードや各種鋼製ロープ等に使用される硬鋼線を製造するに当たっては、伸線加工用線材にパテンティング処理を行なった後に冷間伸線加工されるのが一般的である。この伸線加工において、鋼線は高強度が図られているのであるが、伸線加工時に強度が高くなり過ぎると縦割れが発生することがある。こうしたことから、上記の様な伸線加工用線材には、基本的な特性として伸線性が良好であることが要求される。
【0003】
また、上記の様な硬鋼線では、その材質判定の為にJISでは「ねじり試験」が規定されており、その「ねじり回数」、破断状況、ねじれの均一性等が調査されるが、こうした試験における特性(以下、「捻回特性」と呼ぶ)に優れている必要がある。特に、その破断状況において、デラミネーションと呼ばれる縦割れが発生しないことが重要な特性であるといわれている。
【0004】
一方、上記の様な鋼線を製造するに当たっては、パーライト変態を利用した製造方法が広く行なわれている。こうした方法では、線材をA3変態点以上の温度域(例えば、900〜1100℃程度)に加熱してオーステナイト化(γ化)処理した後、急冷して550〜600℃程度の温度領域にて恒温変態処理(パテンティング処理)を行なってパーライト組織を得、引き続きこの線材を冷間伸線加工してワイヤーとするものである。
【0005】
上記の様に、鋼線を製造する際に用いる伸線加工用線材には特性を向上させるという観点から、これまでにも様々な技術が提案されている良好な伸線加工性と共に、優れた捻回特性を兼ね備えていることが要求される。
【0006】
例えば特開平5−302120号には、伸線性に影響を与える組織はネットワーク状や厚みのあるセメンタイトであるとの着想の下に、こうした形態のセメンタイト組織をできるだけ少なくする方法について開示されている。そして、その為の具体的な手段として、鋼線をオーステナイト化した後、A1変態点以下の温度において、変態開始前あるいは変態中の鋼線に加工を施しつつパテンティング処理することが開示されている。
【0007】
この技術においては、ねじり試験(捻回試験)によってデラミネーションを発生しないワイヤーが得られることも示唆されているが、基本的には伸線性を向上させることを想定してなされたものであり、捻回特性に関しては希望するほどの効果が得られていないのが実状である。
【0008】
また、特開平11−199978号には、捻回特性を良好にするという観点から、共析鋼あるいは過共析鋼において、フェライトの平均粒径を4.0μmとした伸線加工用線材について開示されている。しかしながら、こうした技術においても、近年の要求に応じることのできる程度の伸線性および捻回特性を発揮できるものではなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はこうした状況の下になされたものであって、その目的は、伸線性は勿論のこと捻回性にも優れた伸線加工用線材、およびこうした線材を製造するための有用な方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成し得た本発明の伸線加工用線材とは、Si:0.1〜2.0%、Mn:0.2〜2.0%を夫々含有する共析鋼または過共析鋼からなると共に、パーライト組織が80%以上のミクロ組織を有し、且つ第2相をなすフェライトの最大長さが10μm以下である点に要旨を有するものである。本発明の線材においては、パーライトのノジュールサイズが20μm以下であることが好ましい。
【0011】
また、本発明の線材は、所定量のSiおよびMnを含有する共析鋼または過共析鋼(C含有量が0.65〜1.2%程度)からなるものであるが、必要によって、(a)Cu:0.1%未満(0%を含まない)、(b)Cr:0.8%以下(0%を含まない)、(c)Ni:1%以下(0%を含まない)、(d)B:0.0003〜0.005%(但し、固溶Bが0.003%以上)、(e)V:0.1%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)およびMo:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、等を含有させることも有効であり、含有される元素の種類に応じて特性を改善することができる。
【0012】
一方、上記の様な本発明の伸線加工用線材を製造するに当たっては、線材に対して真歪み1.5以上の伸線を行ない、下記(1)式で規定される温度T(℃)に加熱してパテンティング処理を行なう様にすればよい。
354[C]+5.15[Cr]+1000[B]+600≦T≦354[C]+5.15[Cr]+1000[B]+620…(1)
但し、[C],[Cr]および[B]は、夫々C,CrおよびBの含有量(質量%)を示
す。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明者らは、上記目的を達成することのできる伸線加工用線材の実現を目指して様々な角度から検討した。その結果、SiやMnを所定量含有させた共析鋼または過共析鋼において、パーライト組織の割合を80%以上とすると共に、第2相をなすフェライトの最大長さを10μm以下となる様にすれば、上記目的が見事に達成されることを見出し、本発明を完成した。
【0014】
特に本発明においては、捻回特性に影響を及ぼすのは第2相をなすフェライトの最大長さであるとの着想の下に、更に鋭意研究を重ねたところ、フェライトの最大長さを制御する要因は、旧オ−ステナイト粒径とパテンティング処理での加熱不足によって生じる未溶解炭化物であることを確認した。そして、この未溶解炭化物は、フェライトの核生成サイトとなる一方で、オーステナイト結晶粒の粒成長を抑制する作用を発揮する。
【0015】
フェライト生成核をなくすという観点からすれば、未溶解炭化物を殆どなくす様にすることが好ましいのであるが、オーステナイト粒径を制御するためには少量の未溶解炭化物は必要となる。本発明では、所定のパテンティング処理条件を設定することによって、オーステナイト粒径と未溶解炭化物量を制御してフェライトの最大長さを規定することが可能となり、捻回特性に優れた伸線加工用線材が実現できたのである。
【0016】
尚、前記特開平11−199978号の技術においても、縦割れという破壊現象を抑制するためには、フェライトの最大粒径(長軸長さ)を12μm以下とすることが好ましいことが示唆されているが、具体的な手段については開示されておらず、またその制御や検知の困難さから、フェライトの平均粒径について規定して捻回特性を向上したものである。これに対して本発明では、成分設計および熱処理条件を規定することによって、フェライトの最大長さを10μm以下に制御することができたのである。
【0017】
第2相をなすフェライトの最大長さとは、パーライト組織でないフェライト結晶粒の長径の長さを意味する。上述の如く、このフェライトの最大長さを10μm以下とすることによって優れた捻回特性を示すものとなるが、この長さが10μmを超えると捻回数が不足したり、デラミネーションと呼ばれる縦割れが発生することになる。
【0018】
本発明の線材は、パテンティング処理によって生成するパーライト組織を主相とするものであるが、この組織割合が80%未満では、ベイナイト組織が増加し、伸線加工性を悪くする。また、上記趣旨から明らかな様に、本発明の線材においては、フェライトは無いことが好ましいが、本発明の規定内に制限することでその影響を最小限にすることができる。
【0019】
第2相をなすフェライト最大長さを制御するのは、上述の如くオーステナイト粒径も重要な要件であるが、パテンティング処理線材では、オーステナイト粒界は消失してしまい、粒径の測定が事実上不可能となる。この点に関しては、ノジュールサイズ(別名:「ブロックサイズ」)では、旧オーステナイト粒径と良い相関関係を有しており、ノジュールサイズを30μm以下となる様にすれば、旧オーステナイト粒径を規定する効果を発揮できる。即ち、ノジュールサイズを30μm以下に制御することによって、第2相フェライトの最大長さを10μm以下とすることができるのである。
【0020】
本発明の伸線加工用線材は、Cを0.65〜1.2%程度含む共析鋼または過共析鋼からなるものであり、またSiやMn等の成分も適切に調整する必要があるが、これらの成分の範囲限定理由は下記の通りである。
【0021】
C:0.65〜1.2%
Cは強度上昇に有効で、かつ経済的な元素であり、Cの増加に伴って伸線時の加工硬化量、伸線後の強度が増大する。また、C量が少ないとフェライト量を低減させることが困難になる。従って、本発明の伸線加工用線材では、Cを0.65%以上含む共析鋼または過共析鋼とする必要がある。但し、C含有量が過剰になると、オーステナイト粒界にネット状の初析セメンタイトが生成して伸線加工時に断線が発生し易くなるだけではなく、最終伸線後における極細伸線後の靭性・延性を著しく劣化させるので、1.2%以下とするのが良い。尚、C含有量の好ましい下限は0.7%、より好ましくは0.8%であり、好ましい上限は1.1%である。
【0022】
Si:0.1〜2.0%
Siは脱酸剤として必要な元素であり、特に本発明の場合、カッピー断線の起点となるアルミナ(Al23)系介在物の原因となるAlを基本的に含有しない鋼線材を対象とするので、その役割は重要である。こうした効果を発揮させる為には、Siは0.1%以上含有させる必要がある。一方、Si含有量が過剰になるとメカニカルデスケーリング(以下、MDと略記する)による伸線工程が困難になるので、その上限は2.0%とする必要があるが、好ましくは1%、より好ましくはり0.5%程度にするのが良い。
【0023】
Mn:0.2〜2%
MnはSiと同様に、脱酸剤として有効な元素であり、本発明の様にAlを積極的に含有しない鋼線材の場合には、SiだけでなくMnも添加して、上記脱酸作用を有効に発揮させることが必要である。こうした効果を発揮させる為には、Mnは少なくとも0.2%以上含有させる必要がある。しかしながら、Mnは偏析し易い元素であるので、過剰に含有させるとMnの偏析部にマルテンサイト、ベイナイト等の過冷組織が生成して伸線性を劣化させる恐れがあるので、2.0%以下とすべきである。尚、Mn含有量のより好ましい下限は0.3%であり、より好ましい上限は1%である。
【0024】
本発明の伸線加工用線材における基本的な化学成分組成は上記の通りであり、残部は実質的にFeからなるものであるが、本発明の伸線加工用線材には、必要によって、(a)Cu:0.1%未満(0%を含まない)、(b)Cr:0.8%以下(0%を含まない)、(c)Ni:1%以下(0%を含まない)、(d)B:0.0003〜0.005%(但し、固溶Bが0.003%以上)、(e)V:0.1%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)およびMo:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上、等を含有させることも有効であり、含有される元素の種類に応じて特性を改善することができる。
【0025】
これらの成分を含有させるときの範囲限定理由は下記の通りである。また上記の各種成分以外にも伸線加工用線材の特性を阻害しない程度の微量成分を含み得るものであり、こうした鋼線材も本発明の範囲に含まれものである。上記微量成分としては不純物、特にP,S,As,Sb,Sn等の不可避不純物が挙げられる。
【0026】
Cu:0.1%未満(0%を含まない)
Cuは鋼線の耐食性を高めると共に、MD時のスケール剥離性を向上し、ダイスの焼き付き等のトラブルを防止するのに有効な元素である。こうした効果を発揮させるためには、少なくとも0.05%以上含有させることが好ましいのであるが、過剰に含有させると、熱間圧延後の線材載置温度を900℃程度の高温にした場合でさえ、線材表面にブリスターが生成し、このブリスター下の鋼母材にマグネタイトが生成するため、MD性が劣化する。更に、CuはSと反応して粒界中にCuSを偏析するので、線材製造過程で鋼塊や線材等に疵を発生させる。この様な悪影響を防止するために、Cu含有量は0.1%未満とする。
【0027】
Cr:0.8%以下(0%を含まない)
Crはパーライトのラメラ間隔を微細化し、線材の強度や伸線加工性等を向上させるのに有効である。この様な作用を効果的に発揮させるためには、Cr含有量は0.05%以上とするのが良い。しかしながら、Cr含有量が過剰になると、未溶解セメンタイトが生成しやすくなったり、変態終了時間が長くなり、熱間圧延線材中にマルテンサイトやベイナイト等の過冷組織が生じる恐れが生じるほか、MD性も悪くなるので、その上限を0.8%以下とする。
【0028】
Ni:1%以下(0%を含まない)
Niは、セメンタイトの延性を向上させるので、伸線性等の延性向上効果がある。また、Cu添加による熱間割れ等の対策として、Cuと同等ないしやや少なめに添加することは、製造上有効である。一方、Niは高価であり、高強度化にはそれほど有効でないので、上限を1%以下とする。
【0029】
B:0.0003〜0.005%(但し、固溶Bが0.003%以上)
Bはフェライトの生成を抑制する効果がある。一般的には、Bは亜共析鋼において旧オーステナイト粒界に偏析して、粒界エネルギーを低下させ、フェライト生成速度を低下させるので、フェライト抑制効果を発揮するが、共析鋼や過共析鋼においては、Bはフェライト抑制効果がなくなると考えられていた。しかしながら、共析鋼や過共析鋼においても、Bはフェライトの生成抑制に寄与し、縦割れ抑制元素として有効に作用することが判明している(例えば、特願平11−356902号)。こうした効果が発揮される場合のBの存在形態は、一般にフリーBと呼ばれる、鋼中に化合物ではなく原子として存在する固溶Bである。B含有量が0.0003%未満では、そのフェライト抑制効果が過少であり、縦割れ抑制効果も不十分となる。一方、0.005%を超えて含有すると、Fe23(CB)6等の化合物が生成し、フリーBとして存在するBが低下してしまうので、縦割れ抑制効果も低減する様になる。また、Fe23(CB)6は粗大な場合が多く、伸線時の断線を誘発する原因にもなる。このため、Bの下限を0.0003%、好ましくは0.0006%とし、その上限を0.005%、好ましくは0.004%とする。また、上記の観点から、固溶Bは0.003%以上とする。
【0030】
V:0.1%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)およびMo:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上
これらの元素は、焼き入れ性向上元素であり、高強度化に有効であるが、過剰に含有させると炭化物が生成し、ラメラセメンタイトとして使用されるべきCが減少し、逆に強度を下げたり、第2相フェライトを過剰に生成する原因となるので、夫々上限を0.1%とする。
【0031】
次に、上記の様な伸線加工用線材を製造する方法について説明する。本発明方法においては、まず線材に対して真歪み1.5以上の伸線加工を行なうものである。この様にして、伸線加工を予め行なうことによって、パテンティング処理時でのフェライトの固溶促進が可能となり、伸線加工に続いて行なうパテンティング処理の加熱によって、オーステナイト結晶粒の加速的な粒成長が始まるまでセメンタイトを適度に固溶させることが可能になる。こうした効果を発揮させるためには、伸線加工時に導入する真歪み量は1.5以上とする必要がある。尚この真歪み量の上限については限定するものではないが、断線等の伸線加工を阻害しない範囲として3.0以下であることが好ましく、より好ましくは2.5以下である。
【0032】
上記の様な伸線加工を行なった後は、上記(1)式を満足する温度の範囲に加熱してパテンティング処理を行なう必要がある。従来行われているパテンティング時の加熱温度は、化学成分組成の如何に拘わらず、例えば900〜1100℃程度で行われるのが一般的である。本発明者らは、この加熱温度について更に検討を加えたところ、未溶解炭化物に溶解や析出を制御するには、状態図におけるAcm線(セメンタイトが析出する境界線)を基準に考えることが重要であることを明らかにしたのである。
【0033】
即ち、上記(1)式は、Acm線を基準に考えた加熱温度を示しており、この(1)式を満足する所定温度範囲内に加熱することによって、旧オーステナイト粒の異常成長を抑制し、且つ未溶解炭化物を核生成サイトとする第2相フェライトの生成、成長を抑制できるのである。パテンティング処理時の加熱温度が上記(1)式の下限よりも低くなると、未溶解炭化物量が増加して線材の捻回特性に悪影響を及ぼすことになる。また、このときの加熱温度が前記(1)式の上限を超えると、旧オーステナイトが異常成長して第2相フェライトサイズが10μmを超えることになる。尚、上記(1)式では、Bを含有させるか否かに関わらず、総括的に示したが、上記(1)式の規定振りから明らかな様に、CrやBを含有させた場合には、Acm線が幾分上昇するので、(1)式のパラメータとして5.15[Cr]や1000[B]を加えた温度を基準にして加熱温度を設定すれば良い。
【0034】
以下、本発明を実施例によって更に詳細に説明するが、下記実施例は本発明を限定する性質のものではなく、前・後記の趣旨に徴して設計変更することはいずれも本発明の技術的範囲に含まれるものである。
【0035】
【実施例】
実施例1
下記表1に示す化学成分組成の鋼材(No.1〜10)を溶製し、熱間圧延して直径:5.5mmの鋼線材を作製した。その後、乾式伸線および中間パテンティング処理を行ない、線径:2.6mmの線材とした。引き続き、伸線歪み(真歪み)が1.542となる様にして、直径が1.2mmとなるまで2次伸線を行ない、加熱温度を下記表2に示す通りに変えたパテンティング処理を行なって、伸線加工用線材を得た。
【0036】
【表1】
Figure 0003737354
【0037】
上記伸線加工用線材について、第2相フェライトの大きさやノジュールサイズを下記の方法によって測定した。
【0038】
(第2相フェライトサイズの測定法)
パテンティング処理を終えた伸線加工用線材の横断面D/4(D:線材直径)の位置において、互いに90度をなす4箇所にて1000倍でのSEM観察を行ない、画像解析装置によって各フェライト組織の最大長さを求め、その最大値を求めた。
【0039】
(ノジュールサイズの測定法)
第2相フェライトと同じく横断面について、ナイタールエッチング液を用いた常法の金属組織現出作業を行ない、JIS G0552に準じた切断法によるノジュールサイズ粒度番号Gを求め、d(μm)=254/2(G-1)/2にてノジュールサイズdに換算した。
【0040】
上記伸線加工用線材を0.2mm径まで最終伸線した後、0.2mmのフィラメントをゲージ長さ40mmにて捻回試験を実施し、捻回数と破面形態を評価し、捻回数が30回以上で、破面形態がデラミネーション(下記表2、4中「×」印で示す)でなく正常破断であるもの(下記表2、4中「○」印で示す)を合格と判定した。その結果を下記表2に示す。尚、表2において、「*」印を付したものは、本発明で規定する範囲を外れていることを意味する(後記表3、4においても同じ)。
【0041】
【表2】
Figure 0003737354
【0042】
この結果から明らかな様に、本発明で規定する要件を満足する実施例(試験No.1〜10)のものでは、0.2mm径の伸線加工用線材の捻回特性が良好にあることが分かる。これに対して、本発明で規定する加熱温度範囲を外れたものでは(試験No.11〜20)、第2相フィラメントサイズの最大長さ、ノジュールサイズ等が本発明で規定する範囲を外れたものとなり、伸線加工後に十分な捻回特性を発揮できないことが分かる。
【0043】
実施例2
次に、化学成分組成の影響について検討した実施例を示す。まず、下記表3に示す化学成分組成の鋼材(No.11〜22)を溶製し、熱間圧延して直径:5.5mmの鋼線材を作製した。その後、乾式伸線および中間パテンティング処理を行ない、線径:3.2mmの線材とした。このとき、一部の線材については、更に伸線、パテンティング処理を行ない、線径:2.0mmの線材とした。
【0044】
【表3】
Figure 0003737354
【0045】
上記で得られた各線材(線径:3.2mm、2.0mm)について、夫々伸線歪み(真歪み)が1.96、1.02となる様にして、直径が1.2mmとなるまで2次伸線を行ない、加熱温度を下記表4に示した温度となる様にしてパテンティング処理を行い、伸線加工用線材を得た。その後、上記伸線加工用線材を0.2mm径まで最終伸線した後、実施例1と同様にして、捻回数と破面形態を評価した。その結果を下記表4に併記する。
【0046】
【表4】
Figure 0003737354
【0047】
この結果から、次の様に考察できる。まず、試験No.21のものでは、C含有量が過剰になって良好な伸線加工性が発揮できない。これに対し試験No.22のものでは、本発明で規定する要件の全てを満足する実施例であり、良好な伸線加工性が発揮されていることが分かる。
【0048】
試験No.23,25のものでは、加熱前の真歪み導入量が不足しているので、第2相フェライトサイズが大きくなって(13,15μm)、良好な伸線加工性が発揮されない。
【0049】
試験No.24のものでは、Si含有量が過剰になって、良好な伸線加工性が発揮されない(線径:0.2mmまで伸線できず)。また、試験No.26のものでは、Mn含有量が過剰になって、良好な捻回特性(捻回数が不足する)が発揮されない。
【0050】
試験No.27のものは、本発明で規定する要件の全てを満足する実施例であり、良好な伸線加工性を発揮するが、試験No.28のものではCu含有量が過剰になって、伸線性が劣化している。
【0051】
一方、試験No.29〜33のものでは、化学成分組成が本発明で規定する範囲を外れており、良好な伸線性が発揮されないか、或は本発明の効果である優れた捻回特性が発揮されていないことが分かる。
【0052】
【発明の効果】
本発明は以上の様に構成されており、伸線性は勿論のこと捻回性にも優れた伸線加工用線材、およびこうした線材を製造するための有用な方法が実現できた。

Claims (12)

  1. Si:0.1〜2.0%(質量%の意味、以下同じ)、
    Mn:0.2〜2.0%
    C:0.65〜1.2%を夫々含有し、
    更に、Cu:0.1%未満(0%を含まない)および/またはNi:1%以下(0%を含まない)を含有し、
    残部がFeおよび不可避不純物からなる共析鋼または過共析鋼からなると共に、
    パーライト組織が80%以上のミクロ組織を有し、且つ
    第2相をなすフェライトの最大長さが10μm以下であることを特徴とする捻回特性に優れた伸線加工用線材。
  2. パーライトのノジュールサイズが30μm以下である請求項1に記載の伸線加工用線材。
  3. 更に、Cr:0.8%以下(0%を含まない)を含有するものである請求項1または2に記載の伸線加工用線材。
  4. 更に、B:0.0003〜0.005%で、且つ固溶Bが0.003%以上である請求項1〜3のいずれかに記載の伸線加工用線材。
  5. 更に、V:0.1%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)およびMo:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有するものである請求項1〜4のいずれかに記載の伸線加工用線材。
  6. Si:0.1〜2.0%(質量%の意味、以下同じ)、
    Mn:0.2〜2.0%、
    C:0.65〜1.2%を夫々含有し、
    残部がFeおよび不可避不純物からなる共析鋼または過共析鋼からなる線材に対して真歪み1.5以上の伸線を行ない、
    下記(1)式で規定される温度T(℃)に加熱してパテンティング処理を行なうことによりパーライト組織が80%以上のミクロ組織とし、且つ
    第2相をなすフェライトの最大長さを10μ m 以下とすることを特徴とする捻回特性に優れた伸線加工用線材の製造方法。
    354[C]+5.15[Cr]+1000[B]+600≦T≦354[C]+5.15[Cr]+1000[B]+620…(1)
    但し、[C],[Cr]および[B]は、夫々C,CrおよびBの含有量(質量%)を示す。
  7. パーライトのノジュールサイズを30μ m 以下とする請求項6に記載の伸線加工用線材の製造方法。
  8. 更に、Cu:0.1%未満(0%を含まない)を含有する線材を使用する請求項6または7に記載の伸線加工用線材の製造方法。
  9. 更に、Cr:0.8%以下(0%を含まない)を含有する線材を使用する請求項6〜8のいずれかに記載の伸線加工用線材の製造方法。
  10. 更に、Ni:1%以下(0%を含まない)を含有する線材を使用する請求項6〜9のい ずれかに記載の伸線加工用線材の製造方法。
  11. 更に、B:0.0003〜0.005%を含み、且つ固溶B含有量が0.003%以上である線材を使用する請求項6〜10のいずれかに記載の伸線加工用線材。
  12. 更に、V:0.1%以下(0%を含まない)、Ti:0.1%以下(0%を含まない)、Nb:0.1%以下(0%を含まない)およびMo:0.1%以下(0%を含まない)よりなる群から選ばれる1種以上を含有する線材を使用する請求項6〜11のいずれかに記載の伸線加工用線材の製造方法。
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