JP2001131697A - 鋼線材、鋼線及びそれらの製造方法 - Google Patents

鋼線材、鋼線及びそれらの製造方法

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JP2001131697A
JP2001131697A JP31161099A JP31161099A JP2001131697A JP 2001131697 A JP2001131697 A JP 2001131697A JP 31161099 A JP31161099 A JP 31161099A JP 31161099 A JP31161099 A JP 31161099A JP 2001131697 A JP2001131697 A JP 2001131697A
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善弘 大藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】伸線加工性に優れた線材を得て、それを素材と
する鋼線を高い生産性の下に歩留り良く廉価に提供す
る。 【解決手段】C:0.75〜1.10%、Si:0.1〜1.0%、Mn:
0.1〜1.0%、Nb:0.003〜0.016%、Cr≦1.0%、Cu≦0.5
%、REM≦0.01%、Ca≦0.003%、Mg≦0.003%、B≦0.00
50%を含有し、残部はFe及び不純物からなり、不純物中
のAl≦ 0.0020%、Ti≦0.0020%、Zr≦0.0020%、P≦0.
012%、S≦0.010%、N≦0.0050%、O≦0.0020%以下
で、更に、Nb(%)×C(%)≦0.012を満足する線材。
不純物中のSn≦0.005%、As≦0.003%、Sb≦0.003%で
あれば一層よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋼線材、鋼線及び
それらの製造方法に関する。より詳しくは、例えば、自
動車のラジアルタイヤや、各種産業用ベルトやホースの
補強材として用いられるスチールコード、更には、ソー
イングワイヤなどの用途に好適な鋼線材と、前記の鋼線
材を素材とする鋼線及びそれらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のラジアルタイヤや、各種のベル
ト、ホースの補強材として用いられるスチールコード用
鋼線、あるいは、ソーイングワイヤ用の鋼線は、一般
に、熱間圧延後調整冷却した線径(直径)が5〜6mm
の鋼線材(以下、「鋼線材」を単に「線材」という)
を、1次伸線加工して直径を3〜4mmにし、次いで、
パテンティング処理を行い、更に2次伸線加工して1〜
2mmの直径にする。この後、最終パテンティング処理
を行い、次いで、ブラスメッキを施し、更に最終湿式伸
線加工を施して直径0.15〜0.40mmにする。こ
のようにして得られた極細鋼線を、更に撚り加工で複数
本撚り合わせて撚鋼線とすることでスチールコードが製
造される。
【0003】一般に、線材を鋼線に加工する際や鋼線を
撚り加工する際に断線が生ずると、生産性と歩留りが大
きく低下してしまう。したがって、上記技術分野に属す
る線材や鋼線は、伸線加工時や撚り加工時に断線しない
ことが強く要求される。伸線加工のうちでも最終湿式伸
線加工の場合には、被処理鋼線の線径が極めて細いた
め、特に断線が発生しやすい。
【0004】更に、近年、種々の目的からスチールコー
ドなどを軽量化する動きが高まってきた。このため、前
記の各種製品に対して高強度が要求されるようになり、
C含有量が0.7質量%未満の炭素鋼線材などでは、所
望の高強度が得られなくなっており、0.75質量%以
上のC含有量の鋼線を用いることが多くなっている。し
かし、C含有量を高めると伸線加工性が低下するので、
断線頻度が高くなる。このため、C含有量が高くて鋼線
に高い強度を確保させることができ、しかも伸線加工性
にも優れた線材に対する要求が極めて大きくなってい
る。
【0005】上記した近年の産業界からの要望に対し
て、偏析やミクロ組織を制御したり、特定の元素を含有
させることで高炭素線材の伸線加工性を高める技術が提
案されている。
【0006】例えば、特公平7−11060号公報に
は、線材のMnの偏析を制御する「伸線加工性のすぐれ
た高強度鋼線材」が開示されている。しかし、この公報
で提案された技術は、線材におけるMnの偏析ピーク幅
を小さくするために、鋳片サイズを大きくとって圧減
比を高める、中心偏析を改善するために鋳造時の溶鋼
過熱度を低めとする、鋳型内電磁攪拌を行う、凝固
末期に鋳片に圧下をかける、鋳片を均熱炉中で加熱し
偏析元素を拡散させる、などの特殊な処理を必要とす
る。このため、線材の製造工程や製造設備が異なる場合
には、必ずしも適用できないものであるし、たとえ適用
できたとしても製造コストが嵩むものであった。この特
公平7−11060号公報には、Mnの偏析の制御に加
えて、Al、Ti、Nb及びZrの1種以上を0.01
〜0.1%含有させた高強度鋼線材も開示されている。
しかし、ここで提案された線材はAl、Ti、Nb及び
Zrの含有量が多く、しかも、粗大な炭化物、窒化物の
生成に対する配慮がなされていないので、細い線径、例
えば、直径0.40mm以下の線径にまで伸線すると、
断線する場合があった。
【0007】特許番号第2609387号公報には、特
定の化学組成を有する鋼材からなり、初析セメンタイト
の含有平均面積率を規定した「高強度高靱性極細鋼線用
線材、高強度高靱性極細鋼線、および該極細鋼線を用い
た撚り製品、並びに該極細鋼線の製造方法」が開示され
ている。しかし、この公報で提案された線材は、高価な
元素であるNi及びCoの1種以上を必須の成分として
含有するため、製造コストが嵩む。この特許番号第26
09387号公報には、成分元素としてNb:0.01
〜0.1重量%、Zr:0.05〜0.1重量%、M
o:0.02〜0.5重量%よりなる群から1種以上を
含有させて極細鋼線の靱延性を一層高める技術が開示さ
れている。しかし、ここで提案された線材も、前記した
特公平7−11060号公報で提案された技術と同様、
Nb、Zr及びMoの含有量が多く、しかも、粗大な炭
化物、窒化物の生成に対する配慮がなされていないの
で、細い線径、例えば、直径0.40mm以下の線径に
まで伸線すると、断線する場合があった。
【0008】前記の特公平7−11060号公報や特許
番号第2609387号公報で提案された技術によれ
ば、一応は伸線加工性に優れた線材を得ることができ
る。しかし、既に述べたように、製造コストが嵩むし、
例えば、直径0.40mm以下の線径にまで伸線すると
断線する場合があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記現状に
鑑みなされたもので、その目的は、スチールコードやソ
ーイングワイヤなどの用途に好適な伸線加工性などの冷
間加工性に優れた線材を得るとともに、前記の線材を素
材とする鋼線を高い生産性の下に歩留りよく廉価に提供
することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、下記
(1)と(2)に示す線材、(3)に示す線材の製造方
法、(4)に示す鋼線及び(5)に示す鋼線の製造方法
にある。
【0011】(1)質量%で、C:0.75〜1.10
%、Si:0.1〜1.0%、Mn:0.1〜1.0
%、Nb:0.003〜0.016%、Cr:1.0%
以下、Cu:0.5%以下、REM(希土類元素):
0.01%以下、Ca:0.003%以下、Mg:0.
003%以下、B:0.0050%以下を含有し、残部
はFe及び不純物からなり、不純物中のAlは0.00
20%以下、Tiは0.0020%以下、Zrは0.0
020%以下、Pは0.012%以下、Sは0.010
%以下、Nは0.0050%以下、O(酸素)は0.0
020%以下で、更に、下記式で表されるfnの値が
0.012以下を満足する線材。
【0012】fn=Nb(%)×C(%)・・・・・ (2)質量%で、更に不純物中のSnが0.005%以
下、Asが0.003%以下、Sbが0.003%以下
である上記(1)に記載の線材。
【0013】(3)上記(1)又は(2)に記載の化学
組成を有する鋼片を、1130〜1300℃に加熱し、
熱間圧延することを特徴とする線材の製造方法。
【0014】(4)上記(1)又は(2)に記載の化学
組成を有し、TSを引張強さ、RAを絞りとして、最終
熱処理後のMPa単位でのTS及び%単位でのRAが下
記式を満足する鋼線。
【0015】 RA≧50−0.03×(TS−1200)・・・・・ (5)上記(1)又は(2)に記載の線材を冷間加工後
に、最終熱処理、メッキ処理、湿式伸線加工をこの順に
施す鋼線の製造方法。
【0016】なお、「線材」とは、棒状に熱間圧延され
た鋼で、コイル状に巻かれた鋼材を指し、所謂「バーイ
ンコイル」を含むものである。
【0017】「最終熱処理」とは、最終のパテンティン
グ処理を指す。
【0018】線材を鋼線に加工するための「冷間加工」
には、通常の穴ダイスを用いた伸線加工だけでなく、ロ
ーラダイスを用いた伸線加工、所謂「2ロール圧延
機」、「3ロール圧延機」や「4ロール圧延機」を用い
た冷間圧延加工を含む。
【0019】又、「メッキ処理」は、ブラスメッキ、C
uメッキ、Niメッキなどのように、次の湿式伸線の過
程における引き抜き抵抗の低減や、スチールコード用途
の場合におけるようなゴムとの密着性を高めることなど
を目的に施されるものをいう。
【0020】以下、上記の(1)〜(5)に記載のもの
をそれぞれ(1)〜(5)の発明という。
【0021】本発明者らは、線材の化学組成と機械的性
質が伸線加工性などの冷間加工性(以下、簡単のために
単に「伸線加工性」という)に及ぼす影響について調査
・研究を重ね、その結果、下記の知見を得た。
【0022】(a)TS(引張強さ)を高めるために
は、C、Si、Mn、Crなどの合金元素の含有量を増
やせばよいが、これら合金元素の含有量の増加は伸線加
工性の低下、つまり、伸線加工時の限界加工度の低下を
招くため、断線する頻度が増加する。
【0023】(b)伸線加工性は、伸線加工前、つまり
熱処理後のTS(引張強さ)とRA(絞り)とから推定
できる。特に、最終熱処理後の伸線加工性は最終熱処理
後のTS及びRAとよい相関を示し、RAの値がTSに
応じたある一定値以上の場合に極めて良好な伸線加工性
が得られる。
【0024】(c)微量のNbを含有する鋼を用いれ
ば、パーライト変態前のオーステナイト結晶粒を確実
に、しかも安定して微細化できるので、伸線加工性が向
上する。これは、Nbの含有量が微量であれば、鋼片を
熱間圧延するための加熱時にその大部分をオーステナイ
ト中に固溶させることができるため、熱間圧延後の冷却
中に微細なNbCを分散させることが可能になって、オ
ーステナイト結晶粒が微細化するからである。又、Nb
Cはパテンティングの典型的な加熱条件である1000
℃以下の温度では、ほとんど素地に固溶しないため、微
細組織が維持されて伸線加工性が向上する。なお、Nb
の含有量が多いと粗大なNbCが生成するので、伸線加
工時の断線頻度が高くなってしまう。
【0025】(d)伸線加工時の限界加工度を高めるた
めには、不純物元素であるAl、TiZr、P、S、
N、O(酸素)の含有量を厳しく制限すればよい。
【0026】(e)不純物元素としてのSn、As及び
Sbの含有量を厳しく制限すれば、伸線加工性が極めて
高くなる。
【0027】本発明は、上記の知見に基づいて完成され
たものである。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各要件について詳
しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は
「質量%」を意味する。
【0029】(A)化学組成 C:0.75〜1.10% Cは、線材の強度を高めるのに有効な元素である。しか
し、その含有量が0.75%未満の場合には、例えばT
Sで3200MPaといった高い強度を安定して最終製
品に付与させることが困難である。一方、Cの含有量が
多すぎると鋼材が硬質化して伸線加工性の低下を招く。
特に、C含有量が1.10%を超えると、初析セメンタ
イト(つまり、旧オーステナイト粒界に沿うセメンタイ
ト)の生成を防止するために熱間圧延後の冷却速度を速
くする必要があるが、前記の冷却速度を速くすることに
よって熱間圧延された線材の強度が大幅に上昇するため
伸線加工性が大きく低下し、後述のNbを規定量含有さ
せ、しかも不純物元素を規定の含有量まで低減しても、
例えば、真歪で3.6以上となるような大きな加工度で
伸線加工を行うと、断線が頻発するようになる。したが
って、Cの含有量を0.75〜1.10%とした。な
お、真歪(ε)とは加工前の線材や鋼線の直径(d0
と加工後の鋼線の直径(d)を用いて下記の(i)式で
表されるものである。
【0030】ε=2loge(d0/d)・・・(i) Si:0.1〜1.0% Siは、強度を高めるのに有効な元素である。更に、脱
酸剤として必要な元素でもある。しかし、その含有量が
0.1%未満では添加効果に乏しく、一方、1.0%を
超えると伸線加工での限界加工度が低下する。したがっ
て、Siの含有量を0.1〜1.0%とした。
【0031】Mn:0.1〜1.0% Mnは、強度を高める作用に加えて、鋼中のSをMnS
として固定して熱間脆性を防止する作用を有する。しか
し、その含有量が0.1%未満では前記の効果が得難
い。一方、Mnは偏析しやすい元素であり、1.0%を
超えると特に線材の中心部に偏析し、その偏析部にはマ
ルテンサイトやベイナイトが生成するので、伸線加工性
が低下してしまう。したがって、Mnの含有量を0.1
〜1.0%とした。
【0032】Nb:0.003〜0.016% Nbは、オーステナイト結晶粒を微細化させ、伸線加工
性を高める作用を有する。しかし、その含有量が0.0
03%未満では前記の効果が得難い。一方、後述するよ
うに、Nbの含有量はC含有量に依存し、C含有量を前
記した下限値の0.75%にしても、Nbの含有量が
0.016%を超えると、粗大なNbCの生成を抑制で
きなくなる。この粗大なNbCは伸線加工の際の断線起
点となるので、伸線加工性の低下を招いてしまう。した
がってNbの含有量を0.003〜0.016%以下と
した。なお、Nbは凝固偏析しやすい元素であるため、
粗大なNbCの生成を確実に防止するには、Nbの含有
量を0.010%未満にすることが望ましい。
【0033】Cr:1.0%以下 Crは添加しなくてもよい。添加すれば、パーライトの
ラメラ間隔を小さくして圧延後及びパテンティング後の
強度を高める作用を有する。又、伸線加工を初めとする
冷間加工時の加工硬化率を高める働きがある。こうした
効果を確実に得るには、Crは0.1%以上の含有量と
することが好ましい。しかし、その含有量が1.0%を
超えると、パーライト変態が終了するまでの時間が長く
なり、熱間圧延後の線材の中心部にマルテンサイトやベ
イナイトが生成するため、伸線加工中の断線頻度が増加
する。したがって、Crの含有量を1.0%以下とし
た。
【0034】Cu:0.5%以下 Cuは添加しなくてもよい。添加すれば耐食性を高める
作用がある。この効果を確実に得るには、Cuは0.0
5%以上の含有量とすることが好ましい。しかし、その
含有量が0.5%を超えると結晶粒界に偏析して鋼塊の
分塊圧延や線材の熱間圧延など熱間加工時における割れ
や疵の発生が顕著になる。したがって、Cuの含有量を
0.5%以下とした。
【0035】REM(希土類元素):0.01%以下 REMは添加しなくてもよい。添加すれば、熱間加工性
を高める作用を有する。この効果を確実に得るには、R
EMは0.001%以上の含有量とすることが好まし
い。しかし、REMを0.01%を超えて含有させても
前記の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。した
がって、REMの含有量を0.01%以下とした。な
お、本発明でいう「REMの含有量」は、「REMの合
計の含有量」を指す。
【0036】Ca:0.003%以下 Caは添加しなくてもよい。添加すれば、熱間加工性を
高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Ca
は0.0001%以上の含有量とすることが好ましい。
しかし、Caを0.003%を超えて含有させても前記
の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがっ
て、Caの含有量を0.003%以下とした。
【0037】Mg:0.003%以下 Mgは添加しなくてもよい。添加すれば、熱間加工性を
高める作用を有する。この効果を確実に得るには、Mg
は0.0001%以上の含有量とすることが好ましい。
しかし、Mgを0.003%を超えて含有させても前記
の効果は飽和し、コストが嵩むばかりである。したがっ
て、Mgの含有量を0.003%以下とした。
【0038】B:0.0050%以下 Bは添加しなくてもよい。添加すれば、鋼中に固溶した
Nと結合してBNを形成し、固溶Nを低減して、伸線加
工性を向上させ、更に最終伸線後の捻回試験での縦割れ
発生を抑制する効果がある。この効果を確実に得るに
は、後述するように不純物元素としてのN、Tiの含有
量にもよるが、0.0003%以上の含有量とすること
が好ましい。しかし、Bを0.0050%を超えて含有
させると、粗大なBNが生成して、伸線加工性が低下す
る。したがって、Bの含有量を0.0050%以下とし
た。
【0039】更に、(1)の発明においては、不純物元
素であるAl、Ti、Zr、P、S、N、Oの含有量を
下記のとおりに制限する。
【0040】Al:0.0020%以下 AlはAl23を主成分とする酸化物系介在物を形成し
て伸線加工性を低下させてしまう。特にその含有量が
0.0020%を超えると、前記酸化物系介在物が粗大
化して、伸線加工中に断線が多発し、伸線加工性の低下
が著しくなる。したがって、Alの含有量を0.002
0%以下とした。
【0041】Ti:0.0020%以下 TiはNと結合してTiNを形成する。このTiNは伸
線加工中の断線起点となるので伸線加工性が低下してし
まう。特にその含有量が0.0020%を超えると、T
iNが粗大化して伸線加工中に断線が多発し、伸線加工
性の低下が著しくなる。したがって、Tiの含有量を
0.0020%以下とした。
【0042】Zr:0.0020%以下 ZrはNと結合してZrNを形成する。このZrNは伸
線加工中の断線起点となるので伸線加工性が低下してし
まう。特にその含有量が0.0020%を超えると、Z
rNが粗大化して伸線加工中に断線が多発し、伸線加工
性の低下が著しくなる。したがって、Zrの含有量を
0.0020%以下とした。
【0043】P:0.012%以下 Pは粒界に偏析して伸線加工性を低下させてしまう。特
に、その含有量が0.012%を超えると伸線加工性の
低下が著しくなる。したがって、Pの含有量を0.01
2%以下とした。
【0044】S:0.010%以下 Sは伸線加工性を低下させてしまう。特に、その含有量
が0.010%を超えると伸線加工性の低下が著しくな
る。したがって、Sの含有量を0.010%以下とし
た。
【0045】N:0.0050%以下 Nは冷間での伸線加工中に転位に固着して鋼線の強度を
上昇させる反面で、伸線加工性を低下させてしまう。特
に、その含有量が0.0050%を超えると伸線加工性
の低下が著しくなる。したがって、Nの含有量を0.0
050%以下とした。
【0046】O(酸素):0.0020%以下 Oは酸化物系介在物を形成して伸線加工性を低下させて
しまう。特に、Oの含有量が0.0020%を超える
と、酸化物系介在物が粗大化するので伸線加工性の低下
が著しくなって、伸線加工中に断線が多発する。したが
って、Oの含有量を0.0020%以下とした。
【0047】fn:0.012以下 NbはCと結合してNbCを形成する。このNbCが粗
大な場合、伸線加工中の断線起点となるので伸線加工性
が低下してしまう。上記NbCのサイズは鋼中での析出
温度と密接な関係を有し、高温で析出するほど粗大にな
る。NbCの析出温度は前記した式で表されるfnで
決定され、この値が0.012を超えると、NbCの析
出する温度が高くなってNbCが粗大化し、伸線加工性
が低下する。このためfnの値を0.012以下とし
た。なお、Nbは凝固偏析し易い元素であるため、粗大
なNbCの生成を確実に防止するには、fnの値を0.
010未満にすることが望ましい。
【0048】不純物元素としてのSn、As及びSbの
含有量を制限すれば、伸線加工性を一層高めることがで
きる。このため、極めて優れた伸線加工性が要求される
場合には、前記した各種元素に加えてSn、As及びS
bの含有量を厳しく制限するのがよい。したがって、
(2)の発明においては、不純物元素であるSn、As
及びSbの含有量を下記のとおりに制限する。
【0049】Sn:0.005%以下 Snは、特に製鋼原料にスクラップを用いる場合に不純
物元素として混入するが、その含有量を0.005%以
下に制限すると極めて良好な伸線加工性が得られる。し
たがって、Snの含有量を0.005%以下とした。
【0050】As:0.003%以下 Asは、特に製鋼原料にスクラップを用いる場合に不純
物元素として混入するが、その含有量を0.003%以
下に制限すると極めて良好な伸線加工性が得られる。し
たがって、Asの量を0.003%以下とした。
【0051】Sb:0.003%以下 Sbも、特に製鋼原料にスクラップを用いる場合に不純
物元素として混入するが、その含有量を0.003%以
下に制限すると極めて良好な伸線加工性が得られる。し
たがって、Sbの含有量を0.003%以下とした。
【0052】(B)鋼片の加熱温度 本発明は、Nbを微量含有させることによりオーステナ
イト結晶粒を微細化して、伸線加工性を向上させるもの
で、この効果を最大限に発揮させるためには、NbCを
微細に分散させる必要がある。そのためには熱間圧延に
際して、鋼片を1130℃以上の温度に加熱し、既に析
出しているNbCをなるべく多くオーステナイト中に固
溶させることが望ましい。一方、加熱温度が1300℃
を超えると、鋼片の軟化が著しくなって鋼片が変形し易
くなり、熱間圧延が困難になる場合がある。
【0053】したがって、(3)の発明においては前記
(A)項の化学組成を有する鋼片を、1130〜130
0℃に加熱し、熱間圧延することとした。
【0054】(C)最終熱処理後の引張特性 前記(A)項に記した化学組成を有する線材に、穴ダイ
スを用いた伸線加工、ローラダイスを用いた伸線加工、
所謂「2ロール圧延機」、「3ロール圧延機」や「4ロ
ール圧延機」を用いた冷間圧延加工など通常の冷間加工
を施して鋼線が加工される。この鋼線には冷間加工後、
通常の方法で、最終熱処理(パテンティング処理)が施
される。
【0055】図1は、後述の実施例の表3に示す結果を
用いて、CとNbの含有量がそれぞれ0.75〜1.1
0%、0.003〜0.016%の範囲にあり、式で
表されるfnの値が0.012以下で、しかも、不純物
元素としてのAl、Ti、Zr、P、S、N及びO(酸
素)がそれぞれ0.0020%以下、0.0020%以
下、0.0020%以下、0.012%以下、0.01
0%以下、0.0050%以下、0.0020%以下で
ある13種の鋼を素材鋼とする場合について、縦軸と横
軸にそれぞれ最終熱処理後の鋼線のRA(%)とTS
(MPa)をとって、直径1.5mmから0.20mm
までブラスメッキ後に湿式伸線した場合の伸線加工性を
整理した図である。なお、図1における記号は、直径
1.5mmから0.20mmまで鋼線を100kg湿式
伸線した場合の断線回数が、○は0(ゼロ)、△は1
回、×は2回であったことを示す。
【0056】この図1から分かるように、最終熱処理後
のMPa単位でのTS及び%単位でのRAが前記式、
つまり、RA≧50−0.03×(TS−1200)を
満足すれば、良好な伸線加工性が得られる。
【0057】したがって、(4)の発明においては、前
記(A)項に記した化学組成を有する鋼線の最終熱処理
後の引張特性が、既に述べた式を満足するようにし
た。
【0058】スチールコード用やソーイングワイヤ用の
極細鋼線は、(5)の発明の方法で製造される。つま
り、前記(A)項に記した化学組成を有する線材に、通
常の冷間加工を施した後、通常の方法で、最終熱処理
(パテンティング処理)及び、ブラスメッキ、Cuメッ
キ、Niメッキなど、次の湿式伸線の過程における引き
抜き抵抗の低減や、ゴムとの密着性の向上などを目的と
するメッキ処理を施し、更に湿式伸線を行うことで極細
鋼線が製造される。
【0059】こうして得られた極細鋼線は、この後所定
の最終製品へと加工される。例えば、極細鋼線を更に撚
り加工で複数本撚り合わせて撚鋼線とすることでスチー
ルコードが成形される。
【0060】以下、実施例により本発明を詳しく説明す
る。
【0061】
【実施例】表1、表2に示す化学組成を有する鋼A〜Y
を150kg真空炉を用いて溶製した。表1における鋼
A〜D、鋼H、鋼J〜L、表2における鋼O、鋼Q、鋼
U、鋼X及び鋼Yは、化学組成が本発明で規定する含有
量の範囲内にある本発明例である。一方、表1における
鋼E〜G、鋼I、鋼M、表2における鋼N、鋼P、鋼R
〜T、鋼V及び鋼Wは、成分のいずれかが本発明で規定
する含有量の範囲から外れた比較例である。
【0062】
【表1】
【0063】
【表2】
【0064】次いで、これらの鋼を通常の方法で熱間鍛
造して直径80mmの丸棒とし、次いで、この直径80
mmの丸棒を鋼A〜P及び鋼R〜Yは1180℃に、鋼
Qは1100℃に加熱した後、圧延仕上げ温度880℃
で直径5.5mmに熱間圧延し、大気中で自然冷却し
た。
【0065】上記のようにして得られた線材に一次伸線
加工、一次パテンティング処理、二次伸線加工を施し、
直径1.5mmの鋼線とした。この後更に、最終パテン
ティング処理(オーステナイト化条件:975℃×20
秒、鉛浴処理:570℃×30秒)を施し、引き続き通
常の方法でブラスメッキを行った後、各ダイスの減面率
が平均で20%となるパススケジュールで、直径0.2
0mmまで湿式伸線加工を行った。なお最終伸線は、各
鋼毎に100kg行い、その際の断線回数を記録した。
また断線回数が10回を超えた場合、直径0.20mm
までの伸線を中止した。なお、直径1.5mmの鋼線を
直径0.20mmまで100kg湿式伸線した際の断線
回数が2回以内の場合に伸線加工性が良好と評価し、断
線回数が3回以上の場合には伸線加工性が悪いと評価し
た。
【0066】最終のパテンティング処理を施した直径
1.5mmの鋼線と、湿式伸線加工を行った直径0.2
0mmの鋼線については、引張試験も行った。
【0067】表3に、前記の各調査結果をまとめて示
す。
【0068】
【表3】
【0069】表3から明らかなように、C含有量が1.
10%を超える鋼Eを素材鋼とする試験番号5は伸線加
工性が低く、直径0.20mmまで伸線できなかった。
【0070】Nb含有量が0.003%を下回る鋼F、
鋼G及び鋼Nを素材鋼とする試験番号6、7及び14、
前記式で表されるfnの値が0.012を上回る鋼M
及び鋼Pを素材鋼とする試験番号13及び16、Nb含
有量が0.016%を上回るとともに前記式で表され
るfnの値が0.012を上回る鋼Iを素材鋼とする試
験番号9は、いずれも伸線加工性が低く、伸線中の断線
回数が3回以上であった。
【0071】又、不純物であるAl含有量が0.002
0%を上回る鋼Rを素材鋼とする試験番号18、Ti含
有量が0.0020%を上回る鋼Sを素材鋼とする試験
番号19、O(酸素)含有量が0.0020%上回る鋼
Tを素材鋼とする試験番号20、P含有量が0.012
%を上回る鋼Vを素材鋼とする試験番号22、N含有量
が0.0050%を上回る鋼Wを素材鋼とする試験番号
23も伸線加工性が低く、伸線中の断線回数が3回以上
であった。
【0072】上記の比較例に対し、本発明例の鋼を用い
た試験番号、つまり試験番号1〜4、8、10〜12、
15、17、21、24及び25の場合には、断線回数
が2回以内で、伸線加工性が良好であった。
【0073】上記の本発明例の鋼を用いた試験番号のう
ちでも、鋼中不純物元素としてのSn、As、Sbの含
有量が低く、それぞれ0.005%以下、0.003%
以下、0.003%以下である場合(試験番号1〜4、
10、11及び15)には、断線回数が0回で、極めて
伸線加工性に優れていた。
【0074】又、上記の本発明例の鋼を用いた試験番号
のうちでも、熱間圧延前の加熱温度が1130℃以上で
あった場合(試験番号1〜4、8、10〜12、15、
21、24及び25)には、断線回数が1回以下で、伸
線加工性に極めて優れていた。
【0075】更に、上記の本発明例の鋼を用いた試験番
号のうちでも、最終パテンティング材の引張強さと絞り
が前記で表される関係を満たす場合(試験番号1〜
4、8、10、12、15、21及び24)には、断線
回数が1回以下で、伸線加工性に極めて優れていた。
【0076】
【発明の効果】本発明の線材は伸線加工性に優れるの
で、この線材を素材としてスチールコードやソーイング
ワイヤなどを高い生産性の下に歩留りよく提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に用いた鋼の一部について、縦軸に絞り
(%)、横軸に引張強さ(MPa)をとって、断線回数
に及ぼす影響を整理した図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K032 AA00 AA01 AA02 AA06 AA07 AA08 AA11 AA14 AA16 AA21 AA22 AA26 AA27 AA29 AA31 AA35 AA39 AA40 BA02 CA02 CA03 CB02 CG02

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】質量%で、C:0.75〜1.10%、S
    i:0.1〜1.0%、Mn:0.1〜1.0%、N
    b:0.003〜0.016%、Cr:1.0%以下、
    Cu:0.5%以下、REM(希土類元素):0.01
    %以下、Ca:0.003%以下、Mg:0.003%
    以下、B:0.0050%以下を含有し、残部はFe及
    び不純物からなり、不純物中のAlは0.0020%以
    下、Tiは0.0020%以下、Zrは0.0020%
    以下、Pは0.012%以下、Sは0.010%以下、
    Nは0.0050%以下、O(酸素)は0.0020%
    以下で、更に、下記式で表されるfnの値が0.01
    2以下を満足する鋼線材。 fn=Nb(%)×C(%)・・・・・
  2. 【請求項2】質量%で、更に不純物中のSnが0.00
    5%以下、Asが0.003%以下、Sbが0.003
    %以下である請求項1に記載の鋼線材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の化学組成を有する
    鋼片を、1130〜1300℃に加熱し、熱間圧延する
    ことを特徴とする鋼線材の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項1又は2に記載の化学組成を有し、
    最終熱処理後のMPa単位での引張強さ及び%単位での
    絞りが下記式を満足する鋼線。 絞り≧50−0.03×(引張強さ−1200)・・・・・
  5. 【請求項5】請求項1又は2に記載の鋼線材を冷間加工
    後に、最終熱処理、メッキ処理、湿式伸線加工をこの順
    に施す鋼線の製造方法。
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