JP3277878B2 - 伸線強化型高強度鋼線材およびその製造方法 - Google Patents
伸線強化型高強度鋼線材およびその製造方法Info
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Description
ヤ、コンベヤベルトなどの補強のために用いられるスチ
ールコード用の高強度鋼線材およびその製造方法に関す
る。
れるスチールコードワイヤ(以後、「ワイヤ」、または
「コードワイヤ」と記す)は、直径0.2mm前後の高
炭素鋼鋼線をストランドに撚ったもので、現状では鋼線
の引張強さ(TS)が3200MPa前後のものが多
い。この従来のコードワイヤの製造方法および特性は次
の通りである。
と鉛パテンティングとを繰り返しすことによって、1.
2mmφ前後の鋼線にした後、最終鉛パテンティング工
程で約900℃に加熱後、600℃前後の鉛浴に浸漬
し、TSが1200MPa前後の伸線用鋼線を得る。こ
れを酸洗、めっきした後、0.2mmφ前後まで伸線し
て、TSが3200MPa前後のワイヤを得ている。
ヤ軽量化の要求が強まっているため、より高強度のコー
ドワイヤが産業界から要望されている。この要望に対し
て、合金元素の添加、最終伸線での減面率の増加などの
手法により、コードワイヤの高強度化が図られている。
は、0.40mmφ以下でTSが4000MPa以上の
高強度極細線用の低合金鋼線材が開示されている。しか
しながら、この特開平6−279924号公報では、捻
回特性で最も重視される捻回試験における縦割れについ
て、まったく言及されていない。さらに、この低合金鋼
線材には合金元素としてBが含まれるが、文献(金属学
会誌:金子、西沢、千葉:30巻(1966年),p.263:とくに
Fig.3)に示されているように、BはFe−C擬二元系
状態図でのAcm線を顕著に上昇させるため、鉛パテン
ティングなどの熱処理のオーステナイト化において、セ
メンタイトまたは炭硼化物が残存しやすい。この残存し
たセメンタイトまたは炭硼化物は、通常、凝集粗大化し
ており、これらを起点として冷間伸線中に断線が生じる
場合が多い。
最終仕上げダイスの減面率を2〜8%にすることによ
り、TSが3800MPa以上、絞り30%以上で、か
つ捻回試験時に縦割れを生じない極細鋼線を得る方法が
開示されている。しかしながら実施例において、TSが
最も高いもので、高々4128MPaしかない。
および特開平7−113119号公報の方法を用いれ
ば、極細鋼線の高強度化が一応可能であるが、工業的に
安定して、最終伸線後のTSが4150MPa以上で、
かつ捻回試験で縦割れを防止することはできない。
元素の含有率と最終伸線後の鋼中の組織を制限すること
により、捻回試験で縦割れを防止できる、0.4mmφ
以下でTS4150MPa以上を有する高強度鋼線材お
よびその製造方法を提供することにある。
結果、TS4150MPa以上を有する、捻回試験で縦
割れが発生しない高強度鋼線を得るためには、下記の
、およびに示す条件を満たさねばならないことを
見いだした。
〜10nmに分断されていること。
%)%程度であったセメンタイトが、最終伸線後に6.0×C
量(重量%)〜12.0×C量(重量%)%の範囲に減少している
こと。
理(パテンティング)および最終伸線処理を制御する必
要があること。
産試験を経て完成されたもので、下記の伸線強化型高強
度線材およびその製造方法を要旨とする。
Si:0.1〜1.5%、Mn:0.2〜1%、Al:
0.003%以下、Cr:0〜1%、Mo:0〜0.5
%、V:0〜0.3%、およびCo:0〜2%を含み、
残部はFeおよび不可避的不純物からなる化学組成を備
え、鋼中の組織が、体積比率が6.0×C(重量%)〜12.0×
C(重量%)%で、その平均粒径が、2〜10nmであるセメ
ンタイトと残部は実質的にフェライトからなる鋼である
伸線強化型高強度線材。
は複数回施して伸線処理を行い、最終伸線処理前に当該
鋼線表面にめっき処理を施し、冷間で下記の条件で最
終伸線処理を行う上記(1)の線材の製造方法。
4.5 ただし、lnは自然対数、S0は最終伸線前の断面積、Sfは
最終伸線後の断面積を表す。
をいう。上記(2)の伸線処理を施す前の「鋼線」は、
通常、熱間圧延により製造された直径5.5mm程度の
鋼線をいう。上記の「熱処理」は一般に「パテンティン
グ処理」と呼ばれるが、本明細書の説明では、原則とし
て「熱処理」と記載する。上記において、ダイス角度と
はダイスの入り口の最大孔径の部分から最小孔径の部分
までのテーパの勾配角をさす。
いて説明する。以後の説明で、合金元素の「%」は「重
量%」を意味する。
行った後、最終熱処理、最終伸線が行われ、所定の特性
(TS、延性など)が付与される。この最終製品におけ
る特性の付与と、工業的な生産性を確保することも考慮
して、鋼線の化学成分は下記の範囲に限定する。
0.8%未満であると最終伸線後のTSが4150MP
aに達しない。一方、1.2%を超えると初析セメンタ
イトの生成防止が困難になり、冷間伸線時に断線が頻発
する。よって、Cの範囲は、0.8〜1.2%とする。
か、脱酸剤としても必要である。Siは脱酸剤として
0.1%以上含む必要がある。一方、1.5%を超える
と捻回特性が劣化し、捻回試験で縦割れを発生する。よ
って、Siは、0.1〜1.5%とする。
か、Sによる熱間脆性の防止に必要である。これらの効
果を発揮させるためにはMnを0.2%以上含む必要が
ある。一方、1%を超えるとMnが鋼線の中心部に偏析
し易いため、熱間圧延後のワイヤの中心部にマルテンサ
イトやベイナイトが生成する。この結果、一次伸線での
加工性が低下する。よって、Mnの範囲は、0.2〜1
%とする。
作り、最終伸線時に断線する原因となる。上記の悪影響
はAlを0.003%以下にすることで、防止できる。
よって、Al含有量の範囲は、0.003%以下とす
る。
の成分範囲を満たし、残部がFeと不可避不純物であれ
ば目標とする性能に達する。さらにCr、Mo、V、C
oの内、1種以上を下記の範囲で含有させれば、性能を
一段と高めることができる。
と、パーライトのラメラ間隔が低減し、TSを上げるこ
とが可能である。しかし、1%を超えるとオーステナイ
トからパーライトへ変態に要する時間が30秒を超え、
生産性が低下する。よってCrは、0〜1%とする。
Sを上げるのに有効なので、より高強度とする場合には
添加する。Moを含む場合、0.1%未満ではその効果
が明確でないので、0.1%以上の含有率とすることが
望ましい。一方、0.5%を超えるとオーステナイトか
らパーライトへの変態に要する時間が30秒を超え生産
性が低下するので、含む場合には0.5%以下とする。
げるのに有効なので、一層高強度化を図るためには添加
する。Vを含む場合、0.05%未満では効果が発現し
にくいので、0.05%以上の含有率とすることが望ま
しい。一方、0.3%を超えると製鋼時に粗大なVCが
生成して、それが熱間圧延後にも残存し、冷間伸線時に
断線が頻発するので、含む場合には0.3%以下とす
る。
イトの生成を抑制するのに有効であり、とくにパテンテ
ィング処理において冷却速度を大きくとれない場合には
添加する。ただし、0.2%未満では明瞭な効果を得ら
れないので、その効果を発揮させるためには0.2%以
上含むことが望ましい。一方、2%を超えるとオーステ
ナイトからパーライトへの変態に要する時間が30秒よ
り長くなり、生産性が低下するで、含む場合には2%以
下とする。
の化学成分の組成に関しては特別な限定を加える必要は
ない。最終製品において要求される特性の付与が可能で
あり、かつ工業的な生産性を確保できるような成分範囲
でありさえすれば良い。
含み、かつ上記以外の元素としてCu:0〜1%、N
i:0〜2%、Ti:0〜0.2%、Nb:0〜0.2
%、N:0〜0.03%、B:0〜0.005%、P
b:0〜0.3%、希土類元素:0〜0.1%、Ca:
0〜0.01%、Mg:0〜0.01%を含有し、不純
物としてP:0.05%以下、S:0.05%以下を含
む鋼であれば良い。
上などを目的とする場合には、上記以外の元素の範囲を
さらに限定して、Cu:0.05〜1%、Ni:0.3
〜2%、Ti:0.03〜0.1%、Nb:0.02〜
0.1%、N:0.001〜0.03%、B:0.00
03〜0.005%、Pb:0.02〜0.3%、希土
類元素:0.002〜0.1%、Ca:0.0005〜
0.01%、Mg:0.0005〜0.01%とするこ
とが好ましい。さらに不純物としてのPは0.05%以
下、S:0.05%以下とすることが好ましい。
る。
材を熱間圧延後、一次伸線を行った後、最終熱処理、最
終伸線が行われ、所定の特性(TS、延性など)を付与
される。
線の鋼中の組織が、TSと捻回特性に密接に関係してい
ることが判明した。
粒径とし、横軸を(セメンタイトの体積%)/{C(重
量%)}として後記する実施例の試験値をプロットした図
である。各プロットの試験体の化学組成はいずれも本発
明の範囲内にあるものを選んだ。図1において、最終伸
線後のTSが4150MPaで、かつ、捻回試験で縦割
れが発生しないものを○印でプロットした。一方、「最
終伸線後のTSが4150MPa以上」、および、「捻
回試験で縦割れが発生しない」、のいずれか一方、また
は両方を満足しないものを×で表記した。図1より、セ
メンタイト粒径が2〜10nmで、かつ、セメンタイト
の一部が分解して(セメンタイト体積%)/{C(重量
%)}が6〜12であるときに限り、最終伸線後のTSが
4150MPa以上で、かつ、捻回試験で縦割れが発生
しないことが分かる。
は10nmを超えるときは、引張試験で絞りが低下して
おり、捻回試験で縦割れが発生する。
未満の場合、引張試験で絞りが低下しており、捻回試験
で縦割れが発生する。一方、上記の比が12を超えると
TSが不足したり、捻回試験で縦割れが発生しやすくな
る。
少する理由は、まだ解明されていない。また、伸線によ
りセメンタイト、フェライトの組織変化が生じているこ
とは、盛んに議論されているが、セメンタイトの体積%
が減少するとの明文化された資料はない。本発明者はこ
のセメンタイトの体積率が減少する現象を一応つぎのよ
うな熱力学から説明する立場をとる。伸線によりセメン
タイトが分断された結果、直径がナノメーター(nm)
オーダーになるとセメンタイトと鋼との界面の面積が大
きくなり、界面エネルギーが大きくなり、その結果、セ
メンタイトが不安定となり、その一部が分解する。本発
明者は、一応、この考え方で説明するが、この考え方に
拘泥するつもりはなく、一定の製造条件のもとで目標と
する鋼中の組織を得ることができれば、その条件を採用
し、本発明の製造条件を設定した。
イト体積%)/C含有率の求め方は実施例で詳しく説明
する。
う。
し、加工硬化後、熱処理を施してもよいし、熱間圧延後
の鋼線を直ちに熱処理し伸線処理を施してもよい。熱処
理は伸線処理中に1回だけでもよいし、複数回施しても
よい。この熱処理において、オーステナイト化温度を9
00℃以上とするのは、セメンタイトをすべて固溶し均
一な組織を得るためである。一方、オーステナイト化温
度が1100℃以上になるとオーステナイト粒径が粗大
化し熱処理後の鋼線の延性が低下し、伸線中に断線を生
じやすくなる。セメンタイトが固溶すればよいのでオー
ステナイト化保持時間の下限は実質的に0も含む。一
方、保持時間が120秒を超えると、生産性が阻害され
るので、0〜120秒とする。なお、この保持時間は、
事前に熱電対による測温や計算シミュレーションで鋼線
の温度推移を定めたうえで、実際は在炉時間で管理する
ことになる。
パーライトと少量の上部ベイナイトを得るために行う。
したがって、本発明のC含有率の場合は、変態を生じさ
せるための等温保持温度は500〜650℃の温度域と
する。500℃未満では、上部ベイナイトが主相となり
伸線中に断線を生じやすくなる。一方、650℃を超え
ると、粗大パーライト等が生成し、目標とするTSを確
保できず、さらに伸線中に断線を生じやすい。変態処理
温度での保持時間は、3〜30秒とする。3秒未満では
オーステナイトが全て微細パーライト等に変態していな
いので、その後の冷却によりマルテンサイト等が生成し
断線の原因となる。一方、30秒を超えると生産性に悪
影響を及ぼすので30秒以下とする。
終伸線処理におけるダイスの数は15〜30個とする。
ダイス数が15未満ではつぎに説明する加工度の条件を
満たそうとするとダイス1個あたりの加工度が過大とな
り断線等を生じ易い。一方、ダイス数が30を超えると
各ダイスでの加工量が小さくなり、セメンタイトが有効
に破砕されず、分断できない。
る。ダイス角度が7゜未満ではつぎに説明する加工度を
確保できない。一方、ダイス角度が15゜を超えると、
ダイス1個あたりの加工度が過大となり、断線の危険性
が高くなる。
より鋼線に加えられる加工度は、真ひずみ(ln(S0/
Sf))で3.0〜4.5とする。真ひずみが3.0未満
では加工度が不足して、たとえ、セメンタイトの平均粒
径、セメンタイトの体積%が本発明の定義範囲内に入っ
ても、TSが4150MPa未満になる。一方、4.5
を超えると鋼中の組織は本発明の定義範囲に入るが断線
の可能性が高くなる。
記したように外部から加熱処理を施さないという意味
で、伸線処理の結果、温度は当然上昇する。伸線では潤
滑油、エマルジョン等を用いるが、液体による潤滑に限
定されず黒鉛等の固体による潤滑であってもよい。潤滑
剤の温度(使用開始時の温度)は特に限定しないが、潤
滑特性の観点から、後記する実施例の表2に示す温度付
近であることが望ましい。
れていなければならない。めっきが施されていないと潤
滑が不十分となり焼き付き等が生じ断線が起きやすく、
断線が生じないまでも表面に傷がつきやすい。めっきの
種類は、真鍮めっき、銅めっき等何でもよい。
000m/分とする。400m/分未満の場合は、工業
的な面から生産性が不十分である。一方、2000m/
分を超えると鋼線の破断の危険性が大きくなる。
る。
50kg真空炉を用いて溶製した。これらの鋼のうち、
鋼B〜E、G、I、K、M、N、P、Q、SおよびTは
本発明例であり、一方、鋼A、F、H、J、L、O、
R、UおよびVは比較例である。
て線径5.5mmの鋼線に熱間圧延した後、コイル状に
巻き取り、室温まで冷却した。この5.5mmφの鋼線
を1.4mmφまで冷間伸線した後、熱処理を施した。
す。同図に示す加熱炉によって鋼線を1000℃に10
秒保持した後、570℃の鉛浴中に30秒浸漬して熱処
理を行った。さらに通常の方法で真鍮めっきを行った
後、表2に示す条件で0.2mmφまで最終伸線し、引
張試験および捻回試験を行った。捻回試験は、最終伸線
後の直径の100倍の長さである20mmの長さの部分
を、試験材が破断するまで、15回転/分で捻回した。
破断後の試験片の形状を観察して、縦割れがあるかどう
かを決定した。
トの平均粒径は、透過型電子顕微鏡を用いた暗視野像に
よってセメンタイトを観察し、100個のセメンタイト
粒の(短径+長径)/2の平均値によって求めた。
により測定した。セメンタイト分解の結果、排出された
炭素は、昇温するとセメンタイトとして再析出して発熱
反応を示すことを利用し、示差走査熱量計により、分解
したセメンタイト量を測定した。最終伸線後のセメンタ
イトの体積%は、最終伸線前の体積%である15×C(重
量%)から分解したセメンタイト量を差し引いて求めた。
た比較例の場合には、伸線後のTSが4150MPa未
満であるか、捻回試験時に縦割れが発生するか、または
その両方が該当する。試験番号27、37はセメンタイ
トの平均粒径が2nm未満であるため、また、試験番号
41はセメンタイトが10nmを超えるため、捻回試験
で縦割れが発生した。
ト体積%)/{C含有率(重量%)}が6未満のため、試
験番号30、32は(セメンタイト体積%)/{C含有
率(重量%)}が12を超えるため捻回試験で縦割れが発
生した。
「重量%」をさす)が0.8%未満のため、試験番号2
は(セメンタイト体積%)/(C含有率)が12を超え
るため、最終伸線後のTSが4150MPa未満であっ
た。
るため、試験番号18はVの含有率が0.3%を超える
ため、試験番号22はAlの含有率が0.003%を超
えるため、伸線加工性が悪く、最終伸線中に断線した。
るため、試験番号12はCrの含有率が1%を超えるた
め、試験番号15はMoの含有率が0.5%を超えるた
め、試験番号21はCoの含有率が2%を超えるため、
マルテンサイトが生成し、そのため最終伸線中に断線し
た。
るため、捻回特性が悪く、捻回試験で縦割れが発生し
た。
Sが4150MPa以上であり、かつ捻回試験で縦割れ
が発生しないことが明らかである。
後のTSが高く、かつ捻回試験で縦割れの発生しない伸
線強化型高強度鋼線を安定して得ることが可能である。
縦割れが発生しないセメンタイト平均粒径、および(セ
メンタイトの体積%)/{C(重量%)}の範囲を示す。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】重量%で、C:0.8〜1.2%、Si:
0.1〜1.5%、Mn:0.2〜1%、Al:0.0
03%以下、Cr:0〜1%、Mo:0〜0.5%、
V:0〜0.3%、およびCo:0〜2%を含み、残部
はFeおよび不可避的不純物からなる化学組成を備え、
鋼中の組織が、体積比率が6.0×C(重量%)〜12.0×C
(重量%)%で、その平均粒径が2〜10nmであるセメンタ
イトと残部実質的にフェライトからなる伸線強化型高強
度鋼線材。 - 【請求項2】線材に、下記の熱処理を1回または複数
回含む伸線処理を行い、最終伸線処理前に当該鋼線表面
にめっき処理を施し、冷間で下記の条件で最終伸線処
理を行うことを特徴とする請求項1の線材の製造方法。 熱処理 (a)オーステナイト化 温度:900〜1100℃ 保持時間:0〜120秒 (b)変態処理 温度:500〜650℃ 保持時間:3〜30秒 最終伸線処理 (a)加工度 :真ひずみ(ln(S0/Sf))で、3.0〜
4.5 ただし、lnは自然対数、S0は最終伸線前の断面積、Sfは
最終伸線後の断面積を表す。 (b)ダイス数:15〜30 (c)ダイス角度:7〜15゜ (d)巻き取り部での伸線速度:400〜2000m/分
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