JP2984887B2 - 伸線加工用ベイナイト線材または鋼線およびその製造方法 - Google Patents

伸線加工用ベイナイト線材または鋼線およびその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、伸線加工用ベイナイト
線材または鋼線およびその製造方法に関するものであ
る。本発明において、製品としての線材とは鋼片を線材
に圧延後に直接熱処理を施して伸線加工用とした線材を
意味し、製品としての鋼線とは伸線加工前または熱間圧
延後に、伸線加工に供すべく熱処理を施した鋼線、およ
び熱間圧延後冷間加工により第1次引抜加工を施した後
に、第2次引抜加工用として熱処理を施した鋼線を意味
する。
【0002】
【従来の技術】通常、線材または鋼線は種々の最終製品
の用途に応じて、伸線加工されるが、この伸線加工の前
に、線材または鋼線を予め伸線加工に適した状態にして
おく必要がある。従来、高炭素鋼線材または鋼線に関し
ては、伸線加工前に組織を均一で微細なパーライトと少
量の初析フェライトの混合組織にする必要から、パテン
ティングと呼ばれる線材または鋼線独特の熱処理が施さ
れる。これは線材または鋼線をオーステナイト化温度に
加熱した後、適度な冷却速度で冷却して、パーライト変
態を完了させて微細パーライトと少量の初析フェライト
の混合組織にする熱処理方法である。
【0003】特公昭60−56215号公報記載の線材
の製造方法では、オーステナイト化温度にある線材を溶
融塩に浸漬し、800〜600℃間の冷却速度を15〜
100℃/secにとることにより、微細なパーライト
と少量の初析フェライトの混合組織にする熱処理方法を
行っている。しかし、パーライト組織では伸線加工工程
において高減面率における延性の劣化、捻回試験での割
れの発生(以下デラミネーションと称する)が問題とな
っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は伸線加工工程
において、前記の如き問題点を生じない伸線加工性に優
れたベイナイト線材または鋼線およびこれらの製造方法
を提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の前記の課題は、
本発明に従い特定量のC、Mn、Siおよび必要に応じ
てCrを含み、PおよびS量の上限値が制限された化学
組成からなり、かつ規定された引張強さおよび絞り値を
有するベイナイト組織の線材または鋼線を提供すること
によって解決される。
【0006】さらに本発明の課題は、熱間圧延後の線材
の冷却にあたり、或いはオーステナイト化温度に加熱後
の鋼線の熱処理において、TTT線図におけるノーズ位
置までの冷速を大きくとることによりパーライト組織の
生成を防止し、その後350〜500℃に等温保持する
ことによって得られるベイナイト線材または鋼線を提供
することによって解決しようとするものである。つまり
線材圧延後あるいは鋼線加熱後に、1100〜755℃
の温度範囲から60〜300℃/secの冷却速度によ
り350〜500℃の温度範囲に冷却し、この温度に一
定時間以上保持してミクロマルテンサイト組織の発生を
抑えることにより、伸線加工性に優れたベイナイト組織
の線材または鋼線を得ることができ、かくして高減面率
においても伸線加工性に優れた線材または鋼線が得られ
る。
【0007】すなわち、本発明の要旨とするところは下
記のとおりである。 (1) 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなり、
かつ下記式(1)および(2)により規定される引張強
さと絞り値を有することを特徴とする伸線加工用ベイナ
イト線材または鋼線。
【0008】 TS≦85×(C)+60…(1) RA≧−0.875×(TS)+158…(2) ただし、C:炭素含有量(wt%) TS:引張強さ(kgf/mm2) RA:絞り(%) (2) 合金成分として、さらにCr:0.10〜0.
30%を含有することを特徴とする前項1記載の伸線加
工用ベイナイト線材または鋼線。
【0009】(3) 上部ベイナイト組織が面積率で8
0%以上で、かつHvが450以下のミクロ組織を有す
ることを特徴とする前項1または2記載の伸線加工用ベ
イナイト線材または鋼線。
【0010】(4) 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼
片を用いて線材に圧延し、熱間圧延終了後の線材を11
00〜755℃の温度範囲から60〜300℃/sec
の冷却速度で350〜500℃の温度範囲に冷却し、こ
の温度範囲に下記(3)式で定める時間Y秒以上保持す
ることを特徴とする伸線加工用ベイナイト線材の製造方
法。 Y=exp(19.83−0.0329×T)…(3) T:熱処理温度(℃) (5) 出発鋼片が合金成分として、さらにCr:0.
10〜0.30%を含有する前項4記載の伸線加工用ベ
イナイト線材の製造方法。
【0011】(6) 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなる組
成の鋼線を1100〜755℃の温度範囲に加熱した
後、60〜300℃/secの冷却速度で350〜50
0℃の温度範囲に冷却し、この温度範囲に下記(3)式
で定める時間Y秒以上保持することを特徴とする伸線加
工用ベイナイト鋼線の製造方法。 Y=exp(19.83−0.0329×T)…(3) T:熱処理温度(℃) (7) 出発鋼線が合金成分として、さらにCr:0.
10〜0.30%を含有する前項6記載の伸線加工用ベ
イナイト鋼線の製造方法。
【0012】
【作用】本発明の構成要件の限定理由について述べる。
出発鋼片及び鋼線の化学組成の限定理由は次のとおりで
ある。Cは鋼の強度と延性を支配する基本的な元素であ
り、高炭素化するほど強度が向上する。C量の下限は焼
入性と強度を確保するために0.90wt%とし、上限
は初析セメンタイトの発生を防止するために1.10w
t%とした。
【0013】Siは脱酸剤として加える。またSiは鋼
を固溶強化する元素であるとともに、鋼線のリラクセー
ションロスを低減できる元素である。しかし、添加量を
増加させるとスケール生成量を減少させ、メカニカルデ
スケーリング性を劣化させるほか、線材のボンデ潤滑性
をやや低下させるので、Si量の上限は0.40wt%
とした。
【0014】Mnは脱酸剤として加える。またMnは鋼
を固溶強化する元素であるが、添加量を増加させると線
材中心部において偏析を生じやすくなる。偏析部は焼入
性が向上し、変態終了時間が長時間側にずれるため、未
変態部がマルテンサイトとなり伸線加工中の断線につな
がる。そこでMn量の上限は0.50wt%とした。
【0015】Crは鋼の強度を増加させるために必要に
応じて添加される元素であり、添加量が増えるに従って
強度は増加していくが、焼入性も向上し、変態終了線が
長時間側に移動する。このため熱処理に必要な時間も長
くなるため、上限は0.30wt%とし、下限は強度を
増すために0.10wt%とした。
【0016】PおよびSは、結晶粒界に析出し、鋼の特
性を劣化させるため、できる限り低く抑える必要があ
る。Pの上限は0.02wt%、Sの上限は0.01w
t%とした。極細線の延性を低下させる原因としてAl
2 3 、MgO−Al2 3 等のAl2 3 を主成分と
する非延性介在物の存在がある。従って、本発明におい
ては非延性介在物による延性低下を避けるために、Al
含有量を0.003wt%以下とする。
【0017】次に本発明のベイナイト線材および鋼線を
得るための圧延条件と熱処理条件について述べる。線材
圧延後の冷却開始温度または鋼線加熱温度を755〜1
100℃と限定したのは、755℃がオーステナイト変
態点の下限であり、一方1100℃を超えるとオーステ
ナイト粒の異常成長が生じるからである。
【0018】線材または鋼線の冷却開始後、350〜5
00℃の恒温保持温度範囲迄の冷却速度を60〜300
℃/secと限定したのは、60℃/secが上部ベイ
ナイト組織生成の臨界冷却速度の下限であり、他方30
0℃/secは工業的に可能な冷却速度の上限であるか
らである。冷却後の恒温保持温度を350〜500℃と
定めた理由は、350℃が上部ベイナイト組織生成の下
限温度であり、他方500℃が上部ベイナイト組織生成
の上限温度であるからである。
【0019】300〜500℃間の温度範囲での恒温保
持に必要な時間はTTT線図の変態終了線から求められ
るが、冷却槽での浸漬時間が不十分な場合はマルテンサ
イトが発生し、伸線加工中の断線の原因となる。そこで
変態終了時間以上に保持する必要があるので、350〜
500℃の温度範囲に保持する時間の下限を下記(3)
式で定める時間Y秒とした。
【0020】 Y=exp(19.83−0.0329×T)─(3) 但し、T:熱処理温度(℃) 次に、本発明製品の線材および鋼線の特性限定の理由を
述べる。引張強さはC含有量に強く依存するため、式
(1)のようにC量との関係で与えられる。ベイナイト
組織を有する線材または鋼線は、従来のパーライト組織
を有する線材または鋼線に比較し、セメンタイトの析出
が粗くなるため、同一組成において引張強さが低くな
る。伸線加工工程においては、初期の引張強さが低い方
が伸線加工性が良くなり、高減面率まで伸線可能にな
る。そこで伸線加工性を劣化させない限界として式
(1)のように引張強さを限定した。上限を超えた場
合、伸線加工性が劣化し、伸線加工途中での断線やデラ
ミネーションを招く。
【0021】絞り値は伸線加工中の加工のしやすさを示
す重要な因子である。同一の引張強さにおいても、絞り
値の高い方が伸線加工中の加工硬化率が低く、高減面率
まで伸線加工することができる。ベイナイト組織を有す
る線材は、従来のパーライト組織を有する線材に比較
し、セメンタイトの析出が粗くなるため、同一引張強さ
においても絞り値が高くなる。そこで伸線加工限界を劣
化させない限界として式(2)のように絞り値を限定し
た。下限に達しなかった場合、伸線加工性が劣化し、伸
線加工途中での断線やデラミネーションを招く。
【0022】本発明のベイナイト組織を有する線材また
は鋼線は、前記の如く規定される引張強さおよび絞り値
を有するのに加えて、上部ベイナイト組織が面積率で8
0%以上で、かつHvが450以下のミクロ組織を有す
ることによって、伸線加工性がより一層優れたものとな
る。
【0023】
【実施例】
実施例1 表1に供試鋼の化学成分を示す。表1のA〜Dは本発明
鋼の例、EおよびFは比較鋼の例である。E鋼はC量が
上限超、F鋼Mn量が上限超である。
【0024】これらの供試鋼を連続鋳造設備により30
0×500mm鋳片とし、さらに分塊圧延により122
mm角断面の鋼片を製造した。これらの鋼片を分塊圧延
でビレットに製造後、表2に示す直径の線材に圧延し、
DLP(Direct Lead Patentin
g)冷却を行った。これらの線材を平均減面率17%で
1.00mmφまで伸線し、引張試験、捻回試験を行っ
た。
【0025】引張試験はJISZ2201の2号試験片
を用い、JISZ2241記載の方法で行った。捻回試
験は試験片長さ100d+100に切断後、チャック間
距離100d、回転速度10rpmで破断するまで回転
させた。dは鋼線の直径を表わす。このようにして得ら
れた特性値を表2に併せて示す。
【0026】No.5〜No.10は比較例である。N
o.5は冷却速度が遅すぎたためにパーライトが生成
し、伸線加工性が低下し、伸線途中で断線が生じた。N
o.6は恒温変態温度が高すぎたためにパーライトが生
成し、伸線加工性が低下し、伸線途中で断線が生じた。
【0027】No.7は恒温変態処理時間が短かったた
めにマルテンサイトが発生し、伸線加工性が低下し、伸
線途中で断線が生じた。No.8は冷却開始温度が低す
ぎたためにベイナイト組織が生じず、伸線加工性が低下
し、伸線途中で断線が生じた。No.9はC量が高すぎ
たために、パーライトが生成し、伸線加工性が低下し
た。
【0028】No.10はMn量が高すぎたために中心
偏析に伴うミクロマルテンサイトが発生し、伸線加工性
が低下した。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】実施例2 表3に供試鋼線の化学成分を示す。表3のA〜Dは本発
明例、E及びFは比較例である。E鋼はC量が上限超、
F鋼はMn量が上限超である。これらの鋼線を表4に示
す条件でオーステナイト化し、熱処理した後、平均減面
率17%で1.00mmφまで伸線し、引張試験、捻回
試験を行った。
【0032】引張試験はJISZ2201の2号試験片
を用い、JISZ2241記載の方法で行なった。捻回
試験は試験片長さ100d+100に切断後、チャック
間距離100d、回転速度10rpmで破断するまで回
転させた。dは鋼線の直径を表わす。このようにして得
られた特性値を表4に併せて示す。
【0033】No.1〜No.4までは本発明例であ
り、本発明の熱処理条件を全て満たしているので、伸線
後1.0mmφにおいてもデラミネーションが発生せず
伸線可能である。またNo.5〜No.10は比較例で
ある。No.5は冷却速度が遅すぎたためにパーライト
が生成し、伸線加工性が低下し、伸線途中で断線が生じ
た。
【0034】No.6は恒温変態温度が高すぎたためパ
ーライトが生成し、伸線加工性が低下し、伸線途中で断
線が生じた。No.7は恒温変態処理時間が短かったた
めマルテンサイトが発生し、伸線加工性が低下し、伸線
途中で断線が生じた。No.8は加熱温度が低すぎたた
めに、ベイナイト組織率が零となり、伸線加工性が低下
し、伸線途中で断線が生じた。
【0035】No.9はC量が高すぎたため、パーライ
トが生成し、伸線加工性が低下した。No.10はMn
量が高すぎたため、パーライトが生成し、絞り値も低い
ので伸線性が低下した。
【0036】
【表3】
【0037】
【表4】
【0038】
【発明の効果】以上述べた如く、本発明に従って製造さ
れた線材または鋼線は、従来法に比べてより一段と高減
面率まで伸線が可能で、耐デラミネーション特性も改善
されている。従って、本発明によれば伸線加工性が優れ
たベイナイト線材または鋼線を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【図面1】本発明の熱処理パターンを示す図である。
フロントページの続き (72)発明者 西田 世紀 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株 式会社 君津製鐵所内 (56)参考文献 特開 平5−117762(JP,A) 特開 平4−246129(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22C 38/00 - 38/18 C21D 8/06 - 9/52

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなり、
    かつ下記式(1)および(2)により規定される引張強
    さと絞り値を有することを特徴とする伸線加工用ベイナ
    イト線材または鋼線。 TS≦85×(C)+60…(1) RA≧−0.875×(TS)+158…(2) ただし、C:炭素含有量(wt%) TS:引張強さ(kgf/mm2) RA:絞り(%)
  2. 【請求項2】 合金成分として、さらにCr:0.10
    〜0.30%を含有することを特徴とする請求項1記載
    の伸線加工用ベイナイト線材または鋼線。
  3. 【請求項3】 上部ベイナイト組織が面積率で80%以
    上で、かつHvが450以下のミクロ組織を有すること
    を特徴とする請求項1または2記載の伸線加工用ベイナ
    イト線材または鋼線。
  4. 【請求項4】 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなる鋼
    片を用いて線材に圧延し、熱間圧延終了後の線材を11
    00〜755℃の温度範囲から60〜300℃/sec
    の冷却速度で350〜500℃の温度範囲に冷却し、こ
    の温度範囲に下記(3)式で定める時間Y秒以上保持す
    ることを特徴とする伸線加工用ベイナイト線材の製造方
    法。 Y=exp(19.83−0.0329×T)…(3) T:熱処理温度(℃)
  5. 【請求項5】 出発鋼片が合金成分として、さらにC
    r:0.10〜0.30%を含有する請求項4記載の伸
    線加工用ベイナイト線材の製造方法。
  6. 【請求項6】 重量%で C:0.90〜1.10%、 Si:0.40%以下、 Mn:0.50%以下 を含有し、 P:0.02%以下、 S:0.01%以下、 Al:0.003%以下 に制限され、残部Feおよび不可避的不純物からなる組
    成の鋼線を1100〜755℃の温度範囲に加熱した
    後、60〜300℃/secの冷却速度で350〜50
    0℃の温度範囲に冷却し、この温度範囲に下記(3)式
    で定める時間Y秒以上保持することを特徴とする伸線加
    工用ベイナイト鋼線の製造方法。 Y=exp(19.83−0.0329×T)…(3) T:熱処理温度(℃)
  7. 【請求項7】 出発鋼線が合金成分として、さらにC
    r:0.10〜0.30%を含有する請求項6記載の伸
    線加工用ベイナイト鋼線の製造方法。
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