JP3736404B2 - 光ディスク装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は光ディスク装置、特に、DVD−R/RW等のプリピット情報が形成された光ディスクに対して記録再生を行う光ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、DVD−R/RW等においては、情報記録トラックであるグルーブに隣接するランドにプリピットが形成されており、記録再生時にはこのプリピットを検出しデコードすることで光ディスクの面内位置(アドレス)を確定しデータの記録、再生を行っている。
【0003】
一般に、プリピット情報は、光ディスクに照射されるレーザ光の戻り光を光ディスクの半径方向および円周方向にそれぞれ2分割された4分割フォトディテクタで電気信号に変換し、半径方向に分割された2つのフォトディテクタからの信号の差分を演算することにより得ている。
【0004】
特開2000−311344号公報には、マーク期間(記録パワーを照射して光ディスクにピットを形成する期間)においてプリピットを検出する回路とスペース期間(マークとマークの間の期間)においてプリピットを検出する回路とを並列的に設け、マーク期間とスペース期間それぞれにおいてプリピットを検出し、両者の論理和を出力するプリピット検出装置が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、半径方向に分割された2つのフォトディテクタの差(プッシュプル信号)に基づきプリピット信号を検出する構成では、グルーブに形成されるピット(マーク)の反射率変化がノイズとして混入し、プリピット信号のみを検出することは困難である。もちろん、これらのノイズを除去するための回路を付加することも考えられるが、回路構成が一層複雑化しコスト増加を招く問題がある。
【0006】
本発明は、上記従来技術の有する課題に鑑みなされたものであり、その目的は、簡易な構成でプリピット情報を検出でき、これに基づきデータを記録または再生することができる光ディスク装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、光ディスクに予め形成されたプリピット情報を検出しつつ記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、情報記録トラックにメインレーザ光を照射するとともに、前記情報記録トラックに関するプリピットが形成されたトラックにサブレーザ光を照射する照射手段と、前記サブレーザ光の戻り光信号に基づき前記プリピット情報を検出する検出手段とを有し、前記検出手段は、前記光ディスクの半径方向及び円周方向にそれぞれ2分割され、前記サブレーザ光からの戻り光を電気信号に変換する4分割フォトディテクタと、前記4分割フォトディテクタの円周方向に分割された2つのフォトディテクタからの信号の和あるいは差を演算する加減算器と、前記加減算器からの信号をスライス処理することでプリピット情報を抽出する抽出手段とを有し、前記加減算器は、データ再生時には和あるいは差のいずれかを選択的に演算し、データ記録時には差を演算して前記抽出手段に出力することを特徴とする。
【0009】
また、前記抽出手段は、前記4分割フォトディテクタの半径方向に分割された2つのフォトディテクタのうち前記情報記録トラック側のフォトディテクタからの信号に基づき、前記情報記録トラックのウォブル信号を検出する手段と、前記ウォブル信号に基づき前記加減算器からの信号に処理ウインドウを設定する手段とを有し、前記ウォブル信号に同期したプリピット情報を抽出することが好適である。
【0011】
前記抽出手段は、前記4分割フォトディテクタの半径方向に分割された2つのフォトディテクタのうち前記情報記録トラック側のフォトディテクタからの信号を再生パワーのタイミングでサンプリングすることにより前記情報記録トラックのウォブル信号を検出する手段と、前記ウォブル信号に基づき前記減算器からの信号に処理ウインドウを設定する手段とを有し、前記ウォブル信号に同期したプリピット情報を抽出することが好適である。
【0012】
本装置において、さらに、前記メインレーザ光とサブレーザ光との相対的位置関係に基づき、検出された前記プリピット情報を遅延処理する手段とを有することが好適である。
【0013】
このように、本発明では、従来のように単一のレーザ光を照射し、このレーザ光の戻り光に含まれるプリピット信号を検出するのではなく、情報記録トラックにメインレーザ光(メインビーム)を照射するとともに、情報記録トラックに関するプリピットが形成されたトラック(例えばランド)にサブレーザ光(サブビーム)を照射する。そして、サブレーザ光の戻り光信号に基づきプリピット情報を検出する。サブレーザ光にはピットによる反射率変化が生じないので、回路構成を複雑化することなくプリピット情報のみを確実に検出することが可能となる。
【0014】
なお、メインレーザ光でデータの記録再生を行うとともに、サブレーザ光でプリピット情報の検出を行う場合、メインレーザ光とサブレーザ光の相対的位置が異なるため、サブレーザ光で検出されたプリピット位置をメインレーザ光位置に合わせるように調整することが好ましい。サブレーザ光をメインレーザ光よりも先行させた場合、検出したプリピット情報を遅延させることで達成される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態について、DVD−Rを例にとり説明する。
【0016】
<第1実施形態>
図1には、本実施形態に係る光ディスク装置の構成ブロック図が示されている。光ディスク(DVD−R)10は、スピンドルモータ12によりCAV(あるいはCLV)回転駆動される。光ディスク10の情報記録トラックであるグルーブの間の領域(ランド)には所定の間隔でプリピット(ランドプリピット:LPP)が形成されており、このプリピットを検出することで光ディスク10の面内位置を特定する。
【0017】
光ピックアップ14は、光ディスク10に対向配置され、記録パワーのレーザ光を光ディスク10に照射してデータを記録するとともに、再生パワーのレーザ光を照射して記録データを再生する。記録時には、コントローラ20からの記録データをエンコーダ18にて変調し、さらにLD駆動部16にて駆動信号に変換して光ピックアップ14のレーザダイオード(LD)を駆動する。また、再生時には、フォトディテクタで電気信号に変換された戻り光信号をRF信号処理部22に供給し、さらにデコーダ24にて復調したのち、再生データとしてコントローラ20に供給する。
【0018】
従来においては、光ピックアップ14から光ディスク10に照射されるレーザ光としては、情報記録トラックであるグルーブに照射されるメインレーザ光(メインビーム)のみであるが、本実施形態においてはこのメインレーザ光に加え、さらに当該グルーブに関するプリピット情報が形成されたランドにサブレーザ光(サブビーム)を照射する。サブレーザ光は、メインレーザ光を分割して生成することができる。
【0019】
また、光ピックアップ14には、メインレーザ光からの戻り光を電気信号に変換するメイン用4分割フォトディテクタ並びにサブレーザ光からの戻り光を電気信号に変換するサブ用4分割フォトディテクタが設けられ、メイン用4分割フォトディテクタからの信号は上述したようにRF信号処理部22に供給され、サブ用4分割フォトディテクタからの電気信号は後述するプリピット検出部26に供給される。
【0020】
RF信号処理部22は、アンプ、イコライザ、2値化部、PLL部等を有し、RF信号をブーストした後に2値化し、PLL部で同期クロックを生成してデコーダ24に出力する。デコーダ24は、再生2値化信号および同期クロックに基づき再生信号をデコードし、エラー訂正を行ってコントローラ20に供給する。
【0021】
プリピット検出部26は、サブ用4分割フォトディテクタから供給された4つの信号に基づき、プリピット情報を検出してコントローラ20に供給する。プリピット検出処理については後述する。
【0022】
なお、この他にもフォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を生成し、光ピックアップ14のフォーカスおよびトラッキングを制御するサーボ系があるが、これらについては従来技術と同一であるためその説明を省略する。
【0023】
図2には、本実施形態における光ディスク10の記録方式が模式的に示されている。既述したように、光ディスク10にはグルーブに隣接するランドに所定の間隔でプリピット(LPP)100が形成されている。一方、グルーブに記録されるデータは予め情報単位であるSYNCフレームごとに分割され、26個のSYNCフレームで1セクタが構成され、16セクタで1ECCブロックが構成される。そして、各々のSYNCフレームの先頭にSYNCフレーム毎の同期を取るための同期情報(SYNC)200が挿入される。同期情報SYNCとしては、確実にSYNCフレーム同期がとれるようにデータ変調部分に出現する最長の11Tよりも十分長い14Tが用いられる。DVD−Rの規格では、14TのSYNCパルスとしてマークあるいはスペースのいずれかを選択することができる。また、図2においてグルーブは所定の周波数でウォブル(蛇行)しているが、このウォブル周波数を検出することで光ディスク10の回転数を検出し、制御することができる。
【0024】
図3には、SYNCフレームと同期情報(SY)およびプリピットとの関係が模式的に示されている。SYNCフレームは、偶数フレームと奇数フレームに大別され、プリピットは通常偶数フレームに対応させて形成される。但し、記録すべきフレームの両隣のランドの略同一位置にプリピットが配置された場合には、戻り光に2つのプリピット成分が混入してしまう。そこで、このような場合には奇数フレームにシフトして配置される。
【0025】
また、ウォブル周波数はSYNCフレーム周波数の8倍となっており、プリピットは1つのSYNCフレーム中の最初の3つのウォブルの頂点に位置するように配置される。この3ビットのプリピットが1セクタ中に13個(26フレーム中の13個の偶数フレーム)存在するので、1セクタ中に3×13のプリピット情報が含まれる。SYNCフレームの0、2、4、6、8には相対アドレスが形成され、SYNCフレームの10、12、14、16、18、20、22、24にはユーザデータが形成される。3つの頂点のうちの最初のプリピットが同期位置を示すSYNCプリピットとなり、光ディスク装置はSYNCプリピットを検出することで同期位置を検出でき、データ記録時にはこの同期位置に14Tの同期情報を割り当ててデータを記録する。
【0026】
本実施形態においては、プリピットが1つのSYNCフレームの中の最初の3つのウォブルの頂点に位置すること、すなわちウォブル信号に同期して形成されていることを利用し、このタイミングで処理ウィンドウを設定してノイズを排除しプリピット情報を検出している。
【0027】
図4には、光ピックアップ14から光ディスク10に照射されるレーザ光とグルーブ及びランドの位置関係が模式的に示されている。光ピックアップ14からのメインレーザ光300はグルーブに照射され、データの記録及び再生が行われる。一方、このメインレーザ光300を分光して得られるサブレーザ光400はこのグルーブのプリピット(LPP)が形成された隣接ランドの略中央に照射される。すなわち、メインレーザ光300とサブレーザ光400はトラックの半周期分だけ離間して配置される。なお、図においてはグルーブの外周側に位置するランドにプリピット(LPP)が形成されているため、外周側のランドにサブレーザ光400を照射しているが、メインレーザ光300を3分割し、グルーブに隣接する2つのランドに共にサブレーザ光を照射することも可能である。図において、このようなサブレーザ光500が破線で示されている。但し、内周側に位置するランドに形成されるプリピット(LPP)はさらにその内周側に位置するグルーブのプリピット(LPP)であり、この情報を直接利用することはない。
【0028】
図5には、光ピックアップ14に設けられる2つの4分割フォトディテクタの構成が示されている。(a)はメイン用4分割フォトディテクタの構成であり、半径方向に2分割されるとともに、円周方向に2分割されて4分割フォトディテクタを構成する。それぞれのフォトディテクタをフォトディテクタA〜Dとする。半径方向に2分割された2つのフォトディテクタは(AとD)および(BとC)であり、円周方向に2分割された2つのフォトディテクタは(CとD)および(AとB)である。メインレーザ光300の戻り光はこのメイン用4分割フォトディテクタに入射する。
【0029】
一方、(b)にはサブ用4分割フォトディテクタの構成が示されており、メイン用4分割フォトディテクタと同様に半径方向および円周方向にそれぞれ2分割されて構成される。それぞれのフォトディテクタをフォトディテクタE〜Hとする。半径方向に分割された2つのフォトディテクタは(EとH)および(FとG)であり、円周方向に分割された2つのフォトディテクタは(GとH)および(EとF)である。サブレーザ光400の戻り光はこのサブ用4分割フォトディテクタに入射する。なお、サブ用4分割フォトディテクタにおいて、(GとH)が光ディスク10の回転方向に対し上流側に位置するものとする。すなわち、プリピットはまず(GとH)で検出され、その後(EとF)で検出されるものとする。
【0030】
図6には、図1におけるプリピット検出部26の構成ブロック図が示されている。プリピット検出部26は、加算器26a、26g、26i、オートゲインコントロール(AGC)26b、26h、加減算器26c、フィルタ26d、26k、スライサ26e、26m、サンプルホールド(S/H)回路26jおよびゲート回路26fを有する。
【0031】
サブ用4分割フォトディテクタを構成するフォトディテクタE及びFからの信号は加算器26aにて加算され、AGC26bに出力される。また、サブ用4分割フォトディテクタを構成するフォトディテクタG及びHからの信号は加算器26gにて加算され、AGC26hに供給される。AGC26b及び26hでは、2つの信号のゲインを調整してそのレベルを一致させ、加減算器26cに出力する。なお、再生時には光ピックアップ14から再生パワーのレーザ光が照射され、サブレーザ光400も常に一定のパワーとなるため、フォトディテクタE〜Hからの信号レベルは略同一であり、AGC26b、26hで特にゲイン調整する必要はない。したがって、再生時にはAGC26b、26hの動作をOFFとすることもできる(後述するように、2つの信号の和を演算する場合には特に不要である)。具体的には、記録/再生の選択信号をコントローラ20からAGC26b、26hに供給し、この選択信号に基づいてAGC26b、26hの動作をON、OFFすればよい。AGC26b、26hは、ゲイン調整した信号を加減算器26cに出力する。
【0032】
加減算器26cは、AGC26bからの(E+F)信号及びAGC26hからの(G+H)信号の和、あるいは差を演算してフィルタ26dに出力する。再生時には和あるいは差のいずれでも良く、記録時には差を演算する。和あるいは差のいずれを演算するかは、上述した選択信号に基づいて切り換えることができる。本実施形態では、特に再生時においてプリピット情報を検出する場合について説明し、加減算器26cは2つの信号の和を演算するものとする。
【0033】
フィルタ26dは、加減算器26cからの和信号、すなわち(E+F)+(G+H)を平滑化し、スライサ26eに出力する。
【0034】
スライサ26eは、所定のしきいレベル、具体的にはベースレベルよりも所定量だけ大きなレベルで(E+F)+(G+H)信号の上部レベルを取り出し、ゲート回路26fに出力する。
【0035】
一方、フォトディテクタF及びGからの信号は加算器26iにも供給される。加算器26iは、2つの信号を加算して(F+G)信号とし、サンプルホールド(S/H)回路26jに供給する。サンプルホールド回路26jは、レーザ光パワーが再生パワーであるタイミングで信号をサンプルホールドするものであり、再生時には常に再生パワーであるためその機能は特に必要ではない。サンプルホールド回路26jのON、OFFは選択信号に基づき切り換えることができる。サンプルホールド回路26jは、(F+G)信号をフィルタ26kに出力する。
【0036】
フィルタ26kは、(F+G)信号を平滑化し、スライサ26mに供給する。
【0037】
スライサ26mは、所定のしきいレベル、具体的にはゼロレベルで(F+G)信号の上部レベルと下部レベルを取り出し、ゲート回路26fに供給する。フォトディテクタF及びGはグルーブ側に位置するフォトディテクタであり、グルーブのウォブル信号が含まれている。したがって、この(F+G)信号の上部レベルと下部レベルをスライスすることで、ウォブル信号の頂点と谷を検出することができる。
【0038】
ゲート回路26fは、スライサ26mからの信号に基づき処理ウィンドウを設定し、具体的にはウォブル信号の頂点でゲートをONして信号を出力し、それ以外のタイミングでゲートをOFFとして信号を遮断する。これにより、スライサ26eからの信号のうち、ウォブル信号の頂点に位置する信号のみを抽出してプリピット信号(LPP)としてコントローラ20に出力する。
【0039】
図7及び図8には、以上述べた処理のタイミングチャートが示されている。図7(a)は、加算器26gからの出力、すなわち(G+H)信号である。フォトディテクタG及びHからの信号にはグルーブのウォブルに対応するウォブル信号が含まれ、このウォブル信号の頂点にLPPが存在する。なお、実際にはLPPが存在する部位ではレーザ光が回折されるため戻り光量は減少するが、図では説明の都合上、これを反転した信号として示してある。
【0040】
図7(b)は、加算器26aからの出力、すなわち(E+F)信号である。この信号にもウォブル信号が含まれ、ウォブルの頂点にLPPが存在する。円周方向に2分割された2つのフォトディテクタ(EとF)及び(G+H)はプリピットに対して前後の位置関係にある。したがって、(a)、(b)に示されるように、まず(G+H)信号においてLPPが出現し、所定時間だけ遅れて(E+F)信号にLPPが出現する。したがって、加減算器26cでこれら2つの信号を加算すると、両信号に含まれるLPPが加算され、(c)に示されるような信号が得られる。なお、実際の信号には種々のノイズが含まれ、LPPのレベルは比較的小さいため、これらのノイズとレベル上区別することは容易ではない。
【0041】
一方、図8(a)は、図7(c)に示された(E+F)+(G+H)信号であり、LPPの他にノイズが含まれていることを示す。
【0042】
図8(b)は、加算器26iからの出力、すなわち(F+G)である。ウォブル信号を示している。なお、この信号にもLPPは含まれるが、後にスライサ26mでスライス処理されるため、図においては省略している。
【0043】
図8(c)は、加算器26iからの信号をフィルタ26kにて平滑化し、さらにスライサ26mにてスライス処理して得られる信号が2値信号として示されている。ウォブルの頂点においてONとなり、谷においてOFFとなる2値信号である。ゲート回路26fでは、この2値信号に基づきスライサ26eから供給された信号を処理する。すなわち、2値信号がONである場合にゲートをONし、2値信号がOFFである場合にゲートをOFFとする。これにより、ウォブル信号の頂点近傍においてのみ信号が出力されることとなり、図8(d)に示されるようにウォブル信号の頂点に位置する信号のみが本来のLPPとして抽出され、ウォブル信号の頂点に位置しない信号はノイズとして除去される。
【0044】
このように、本実施形態では再生時においてサブレーザ光400の戻り光に基づきプリピット情報を抽出できるが、プリピット情報はサブレーザ光400の位置で検出されたものであり、従来のようにメインレーザ光300の位置で検出されたものではない。したがって、コントローラ20においてメインレーザ光300で検出されたプリピット情報に基づき同期位置やアドレスを検出するアルゴリズムを用いている場合には、検出されたプリピット情報を所定時間だけ遅延させる必要がある。具体的には、メインレーザ光300とサブレーザ光400の円周方向(光ディスク10の回転方向)における離間距離と線速度から遅延時間を算出し、コントローラ20内でソフト的に遅延させる、あるいは遅延回路をプリピット検出部26の後段に設けてハード的に遅延させる。これにより、あたかもメインレーザ光300でプリピットを検出しているように処理することができる。
【0045】
<第2実施形態>
上述した第1実施形態においては、再生時においてプリピット情報を検出する場合について説明した。本実施形態においては、記録モード時、すなわち光ピックアップ14から記録パワーのレーザ光が照射されるときにプリピット情報を検出する場合について説明する。なお、光ディスク10にデータを記録する際、マルチパルスで記録するものとする。すなわち、3Tの信号に対しては単一パルスでデータを記録し、4T以上のデータに対しては複数のパルスでデータを記録するものとする。
【0046】
図9には、本実施形態におけるタイミングチャートが示されている。本実施形態における構成ブロック図は図1に示された構成ブロック図と同一であるが、コントローラ20からの選択信号に基づき、AGC26b、26h、及びサンプルホールド回路26jは動作がONし、加減算器26cは2つの信号の差を演算する点に注意されたい。
【0047】
図9(a)は記録パルスであり、マルチパルスが示されている。一群のマルチパルスで1つのデータが記録される。フロントパルスのパルス幅及び後続パルスのデューティなどは所定の規則に従って決定され、4T〜14Tの信号が形成される。
【0048】
図9(b)は加算器26gの出力、すなわち(G+H)信号である。なお、説明の都合上、ウォブル成分については省略してある。実際の信号は、図9(b)の信号に図8(a)あるいは(b)に示されるウォブル信号が重畳したものである。メインレーザ光300の戻り光の場合、記録パルスの初期においてピットが未だ形成されていないためその戻り光量は大きく、やがてピットが形成されるとその回折により戻り光量は減少するという複雑な信号変化となり、信号変化の一部にLPPが含まれることになる。一方、サブレーザ光400の戻り光では、図示のようにピットによる影響がなく、単に記録パルスによるレーザパワーの変調のみが現れ、この変調にLPPが含まれることになる。
【0049】
図9(c)は加算機26aからの出力、すなわち(E+F)信号であり、(G+H)信号に対して所定時間Δtだけ遅延してLPPが出現する。(E+F)信号及び(G+H)信号はAGC26b、26hでゲイン調整され、そのレベルが略同一とされた後、加減算器26cで差演算され、(G+H)−(E+F)が出力される。差演算を行うことで、レーザパワーの変調成分及びウォブル成分が除去される。
【0050】
図9(d)は、加減算器26cからの出力、すなわち(G+H)−(E+F)信号であり、LPPのみが抽出される。以後は第1実施形態と同様であり、ゲート回路26fにてウォブル信号の頂点のタイミングでゲートをONし、ノイズを除去して本来のLPPのみを抽出してコントローラ20に出力する。但し、サンプルホールド(S/H)回路26jで再生パワーのとき(スペース区間)にサンプルしてレーザパワーの変調に影響されずにウォブル信号の頂点位置を検出する。また、スライサ26eでは、上部あるいは下部のいずれを取り出してもよく、上部及び下部の両方をスライス処理してLPPを検出し、両方ともLPPが検出された場合は出力し、片方だけの場合はノイズであると判定して無視するようにしてもよい。プリピット検出部26で検出されたプリピット情報を遅延させるための手段については、第1実施形態と同様である。
【0051】
このように、本実施形態では記録時においてサブレーザ光400の戻り光に基づきプリピット情報を抽出するので、メインレーザ光300から抽出する場合に比べて簡易な構成で、かつ確実にプリピット情報を検出することができる。そして、第1実施形態と第2実施形態を併せることで、再生時及び記録時のいずれにおいても、プリピット情報を検出することができる。
【0052】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変更が可能である。
【0053】
例えば、本実施形態では記録時にサンプルホールド回路で再生パワー時、すなわちスペース期間にサンプリングしているが、記録パワー時、すなわちマーク期間にサンプリングしてもよい。
【0054】
また、本実施形態では、サブレーザ光400の戻り光に基づいてプリピット情報を検出しているが、従来と同様にメインレーザ光300の戻り光も用いてプリピット情報を検出し、エラーレートの小さい方を採用することもできる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば簡易な構成で確実にプリピット情報を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る光ディスク装置の構成ブロックである。
【図2】 光ディスクのグルーブとランドおよびプリピットの関係を示す説明図である。
【図3】 ウォブル信号とプリピットの関係を示す説明図である。
【図4】 本実施形態に係るレーザ光の照射説明図である。
【図5】 メイン用4分割フォトディテクタおよびサブ用4分割フォトディテクタの構成説明図である。
【図6】 図1におけるプリピット検出部の構成ブロック図である。
【図7】 第1実施形態のタイミングチャートである。
【図8】 第1実施形態の他のタイミングチャートである。
【図9】 第2実施形態のタイミングチャートである。
【符号の説明】
10 光ディスク、12 スピンドルモータ、14 光ピックアップ、16 LD駆動部、18 エンコーダ、20 コントローラ、22 RF信号処理部、24 デコーダ、26 プリピット検出部。

Claims (5)

  1. 光ディスクに予め形成されたプリピット情報を検出しつつ記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、
    情報記録トラックにメインレーザ光を照射するとともに、前記情報記録トラックに関するプリピットが形成されたトラックにサブレーザ光を照射する照射手段と、
    前記サブレーザ光の戻り光信号に基づき前記プリピット情報を検出する検出手段と、
    を有し、前記検出手段は、
    前記光ディスクの半径方向及び円周方向にそれぞれ2分割され、前記サブレーザ光からの戻り光を電気信号に変換する4分割フォトディテクタと、
    前記4分割フォトディテクタの円周方向に分割された2つのフォトディテクタからの信号の和あるいは差を演算する加減算器と、
    前記加減算器からの信号をスライス処理することでプリピット情報を抽出する抽出手段と、
    を有し、前記加減算器は、データ再生時には和あるいは差のいずれかを選択的に演算し、データ記録時には差を演算して前記抽出手段に出力することを特徴とする光ディスク装置。
  2. 請求項1記載の装置において、
    前記加減算器は、データ再生時には和を演算し、データ記録時には差を演算して前記抽出手段に出力することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 光ディスクに予め形成されたプリピット情報を検出しつつ記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、
    情報記録トラックにメインレーザ光を照射するとともに、前記情報記録トラックに関するプリピットが形成されたトラックにサブレーザ光を照射する照射手段と、
    前記サブレーザ光の戻り光信号に基づき前記プリピット情報を検出する検出手段と、
    を有し、前記検出手段は、
    前記光ディスクの半径方向及び円周方向にそれぞれ2分割され、前記サブレーザ光からの戻り光を電気信号に変換する4分割フォトディテクタと、
    前記4分割フォトディテクタの円周方向に分割された2つのフォトディテクタからの信号の和あるいは差を演算する加減算器と、
    前記加減算器からの信号をスライス処理することでプリピット情報を抽出する抽出手段と、
    を有し、前記抽出手段は、
    前記4分割フォトディテクタの半径方向に分割された2つのフォトディテクタのうち前記情報記録トラック側のフォトディテクタからの信号に基づき、前記情報記録トラックのウォブル信号を検出する手段と、
    前記ウォブル信号に基づき前記加減算器からの信号に処理ウインドウを設定する手段と、
    を有し、前記ウォブル信号に同期したプリピット情報を抽出することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 光ディスクに予め形成されたプリピット情報を検出しつつ記録あるいは再生を行う光ディスク装置であって、
    情報記録トラックにメインレーザ光を照射するとともに、前記情報記録トラックに関するプリピットが形成されたトラックにサブレーザ光を照射する照射手段と、
    前記サブレーザ光の戻り光信号に基づき前記プリピット情報を検出する検出手段と、
    を有し、前記検出手段は、
    前記光ディスクの半径方向及び円周方向にそれぞれ2分割され、前記サブレーザ光からの戻り光を電気信号に変換する4分割フォトディテクタと、
    前記4分割フォトディテクタの円周方向に分割された2つのフォトディテクタからの信号のレベルを調整するゲイン調整器と、
    ゲイン調整された2つの信号の差を演算する減算器と、
    前記減算器からの信号をスライス処理することでプリピット情報を抽出する抽出手段と、
    を有し、前記抽出手段は、
    前記4分割フォトディテクタの半径方向に分割された2つのフォトディテクタのうち前記情報記録トラック側のフォトディテクタからの信号を再生パワーのタイミングでサンプリングすることにより前記情報記録トラックのウォブル信号を検出する手段と、
    前記ウォブル信号に基づき前記減算器からの信号に処理ウインドウを設定する手段と、 を有し、前記ウォブル信号に同期したプリピット情報を抽出することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の装置において、さらに、
    前記メインレーザ光とサブレーザ光との相対的位置関係に基づき、検出された前記プリピット情報を遅延処理する手段と、
    を有することを特徴とする光ディスク装置。
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