JP3736384B2 - オートスライドドア制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアを作動するオートスライドドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には、ドア開口部を開閉するスライドドアが設けられており、このスライドドアを電動で開閉制御するオートスライドドア制御装置が装備されている。
【0003】
このオートスライドドア制御装置は、運転席に設けられたスイッチやリモートコントロールのスイッチのスイッチ操作等によって開作動指令を受けた際に、ラッチ解除アクチュエータに対してラッチ解除命令を出力して、ラッチ解除アクチュエータにより、車体に設けられたストライカとドアに設けられたラッチの係合状態を保持しているラッチの係止片をラッチから回動後退させ、ラッチがストライカから外れるようにラッチを回動可能にして、スライドドアの拘束状態を解除する。
【0004】
このとき、スライドドアは、車体とスライドドアとの間に配置されたウエザーストリップの反力により、開方向へ押し出されることとなる。これにより、ラッチが車体のストライカから外れる。
【0005】
そして、スライドドアは、ウエザーストリップの反力により押し出されて開方向に移動したため、ドアスイッチが作動する。このドアスイッチによりスライドドアが全閉位置から移動したことを確認してドア開を検出した後、駆動モータを作動してスライドドアを開駆動するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオートスライドドア制御装置にあっては、ドアスイッチによりドア開を検出してからスライドドアを駆動していた。このため、ウエザーストリップの劣化によりウエザーストリップがドアに貼り付いた状態となる貼り付きが生じた場合、ラッチ解除アクチュエータ始動後のスライドドアの移動に遅延が生じ、ドアスイッチの作動が遅れることがあった。
【0007】
また、ドア開方向が上り坂の場合、スライドドアにスライドドアの自重が加えられる。これによっても、ラッチ解除アクチュエータ始動後のスライドドアの移動に遅延が生じ、ドアスイッチの作動が遅れることがあった。
【0008】
このように、スイッチ操作後からドアスイッチ作動までに時間を要した場合、スライドドアが駆動されるまでに遅れが生じてしまう。これにより、スイッチ操作をしたにも関わらず、開作動が遅れるといった違和感を覚えることがあった。
【0009】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、開作動時の違和感を解消することができるオートスライドドア制御装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スイッチ操作に基づいて、全閉位置にあるスライドドアのラッチによる拘束状態の解除を開始するラッチ解除手段と、前記スイッチ操作に基づいて前記ラッチ解除手段が前記拘束状態の解除を開始してから、前記ラッチが車体側のストライカに係合した状態に押さえて係合状態を保持している係合片を回動後退作動させて前記ストライカが前記ラッチから離れるまで駆動モータの駆動を遅延させて、該駆動モータによる前記スライドドアの開駆動を開始する開駆動開始手段と、を備えている。
【0011】
すなわち、スイッチ操作が行われた際には、先ず全閉位置にあるスライドドアのラッチによる拘束状態の解除が開始される。次に、駆動モータによるスライドドアの開駆動が開始される。
【0012】
このため、ドア開状態を検出するまでの間において、前記ラッチ解除アクチュエータによるスライドドア拘束状態解除時のスライドドアの開方向への押し出しが前記駆動モータによって補助される。
【0013】
また、ドアスイッチによりドア開状態を検出することによって、ラッチが解除され、スライドドアが開したが否か検知される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオートスライドドア制御装置を装備した車両1を示す図であり、この車両1の車体側部には、乗降用開口部2及びステップ3が設けられているとともに、前記乗降用開口部2を開閉するスライドドア4が設けられている。また、前記乗降用開口部2の周囲には、車体に固着されたウエザーストリップが設けられており、スライドドア4が閉じられた際に、ウエザーストリップがスライドドア4と当接し、雨水等の車室内への侵入を防止できるように構成されている。
【0015】
前記スライドドア4は、車両前方側における上端が、前記乗降用開口部2の上縁に設けられたアッパーガイドレール11に沿って移動するアッパーローラブラケット12に支持されており、下端は前記ステップ3の下面に設けられたロアガイドレール13(図2参照)に沿って移動するロアローラブラケット14に支持されている。また、車両後方側の中央部は、車体側面に設けられたリアガイドレール15に沿って移動するリアローラブラケット16に支持されており、該リアローラブラケット16は、駆動ワイヤ17に連結され、前記乗降用開口部2を全開にした全開位置から全閉にした全閉位置まで移動されるように構成されている。
【0016】
前記スライドドア4内には、クロージャーユニット21が設けられており、前記スライドドア4の前縁部には、前記クロージャーユニット21への電源の供給を受ける受給端子22が設けられている。また、前記乗降用開口部2の車両前方側の縁部を形成するピラー23には、前記受給端子22と対を成す供給端子24が設けられており、前記スライドドア4が全閉直前位置に移動された時点より前記受給端子22と接続され、前記クロージャーユニット21へ電源を供給できるように構成されている。
【0017】
図2は、前記リアガイドレール15の上部に沿った断面及びロアガイドレール13の上部に沿った断面と、駆動モータ、電磁クラッチ、駆動ワイヤ、各種プーリ等のスライド駆動機構を模式的に示す模式図であり、前記駆動ワイヤ17は、ループ状を成している。この駆動ワイヤ17は、その一部がリアガイドレール15内に配置されており、該リアガイドレール15の前端及び後端に設けられたレール端ケーシング31,31を介して、当該リアガイドレール15に支持されている。このリアガイドレール15内に配置された駆動ワイヤ17の途中には、図外のブラケット取付部が設けられており、該ブラケット取付部は、前記リアローラブラケット16に取付けられている。該リアローラブラケット16には、リアローラ32が設けられており、前記リアガイドレール15内を移動できるように構成されている。
【0018】
なお、リヤローラ32は、スライドドア4の荷重を支持する荷重ローラ32cと、スライドドア4の車幅方向の移動を規制し、リヤガイドレール15に沿って移動させる前側スラストローラ32bと、後側スラストローラ32aとにより構成されている。
【0019】
該リアガイドレール15前端には、プーリ取付ブラケット41に支持されたガイドプーリ42が設けられており、前記レール端ケーシング31を挿通した前記駆動ワイヤ17は、このガイドプーリ42を介して後方に折り返されている。該ガイドプーリ42にて折り返された駆動ワイヤ17、及びリアガイドレール15後端のレール端ケーシング31を挿通した駆動ワイヤ17は、駆動ワイヤケーシング43,43によって摺動可能に被覆されており、該駆動ワイヤケーシング43は、その端部に設けられたワイヤ固定部ブラケット44,44を介して車体に固定されている。前記両駆動ワイヤケーシング43,43から延出した前記駆動ワイヤ17は、その中間部が駆動プーリ45に巻き付けられるとともに、この駆動プーリ45の前後に設けられたテンション機構46,46によって所定の張力が与えられている。
【0020】
該テンション機構46は、図3に示すように、ボルト穴51,51に挿通される図外のボルトで車体に締結固定されたベース52と、このベース52に回動自在に支持された二つのガイドプーリ53,53とを備えてなり、両ガイドプーリ53,53の間には、テンションプーリ54が設けられている。該テンションプーリ54は、回転軸55がベース52のガイド長孔56に沿って移動可能に支持されており、駆動ワイヤ17の延在方向に対して直交方向に移動可能に支持されている。前記回転軸55は、スプリング57で付勢された支持ロッド58に支持されており、前記スプリング57で前記テンションプーリ54を付勢することで、該テンションプーリ54を介して前記駆動ワイヤ17に所定の張力を与えられるように構成されている。前記ベース52には、前記スプリング57を外嵌支持するストッパーロッド59が設けられており、前記支持ロット58のスプリング57による付勢方向と逆向きへの移動を規制できるように構成されている。
【0021】
前記駆動プーリ45は、図2に示したように、最終減速ギヤ61に軸結合されており、この最終減速ギヤ61と一体的に回転するように構成されている。また、この最終減速ギヤ61には、プーリ側ギヤ62が噛合されており、該プーリ側ギヤ62の軸延長上には、モータ側ギヤ63が設けられている。該モータ側ギヤ63とプーリ側ギヤ62との間には、噛み合い式の電磁クラッチ64が設けられており、該電磁クラッチ64が接続状態(継がっている状態)のとき、前記両ギヤ62,63が一体的に回転する一方、該電磁クラッチ64が切断状態(切れている状態)のとき、前記両ギヤ62,63の接続が断たれるように構成されている。
【0022】
すなわち、前記電磁クラッチ64は、前記モータ側ギヤ63とプーリ側ギヤ62との間を断続するクラッチであり(図示省略)、前記モータ側ギヤ63の回転軸には、凹凸を有する電磁クラッチ64のモータ側歯が締結され、このモータ側歯の先端側には、モータ側歯の凹凸に噛合する凹凸を有した電磁クラッチ64のドア側歯が配置されている。このドア側歯は、内臓のコイルが通電された際の電磁作用によって、前記モータ側歯の凹凸に噛合した締結状態を形成するとともに、前記コイルへの通電が遮断された際に、内臓のスプリングの付勢力によって、前記モータ側歯の凹凸から離れた解放状態(締結が断たれた状態)を形成できるように構成されている。そして、このドア側歯の軸部には、前記プーリ側ギヤ62が接続されている。
【0023】
前記モータ側ギヤ63は、中間ギヤ71を介して駆動モータ72の駆動軸73に設けられたウォームギヤ74と連結されている。これにより、前記電磁クラッチ64を接続させた状態で駆動モータ72を駆動させることにより、駆動プーリ45を回転し、駆動ワイヤ17でスライドドア4を牽引して移動できるように構成されている。また、駆動モータ72の駆動を停止させ、電磁クラッチ64を接続させた状態では、駆動モータ72からの駆動力を伝達する駆動伝達機構75の機械的な負荷がスライドドア4に掛かり、この負荷による抵抗でスライドドア4の移動にブレーキが掛かり、坂路においては、スライドドア4の自重により下がっている方向に移動するのを抑えるように構成されている。一方、前記電磁クラッチ64を切断させた状態においては、前記機械的な負荷による抵抗がかかること無しに、手動でスライドドア4を移動できるように構成されている。
【0024】
前記最終減速ギヤ61の近傍には、この最終減速ギヤ61の回転に応じて、すなわちスライドドア4の移動に応じてパルスを発生させるエンコーダ81(例えば、公知の接点式二相エンコーダ)が設けられている。このエンコーダ81は、スライドドア4の位置、移動速度、移動方向を検出する手段として設けられているが、正転逆転(移動方向)を検出できるようにした光センサを用いたエンコーダや、その他の位置検出スイッチなどで代替することも可能である。
【0025】
このエンコーダ81は、電磁クラッチ64よりもスライドドア4側に設けられており、スライドドア4の手動による開閉時においても、スライドドア4の位置、移動速度、移動方向を検出できるように構成されている。
【0026】
また、前記スライドドア4の前端部を支持する前記ロアローラーブラケット14には、ロアローラ91が設けられており、前記ロアガイドレール13内を移動できるように構成されている。
【0027】
なお、ロアローラ91は、スライドドア4の荷重を支持する荷重ローラ91cと、スライドドア4の車幅方向の移動を規制し、ロアガイドレール13に沿って移動させる前側スラストローラ91bと、後側スラストローラ91aとにより構成されている。
【0028】
前記ロアガイドレール13の後端には、前記ロアローラブラケット14の当接面92に当接して移動を後方規制する全開ストッパ93が、全開ストッパ取付ボルト94を介して車体に固定されている。また、前記ロアガイドレール13の後側部には、坂路でのスライドドア4の自重による前方への移動やスライドドア4に荷物等が触れて不用意なスライドドア4の前方への移動を阻止するチェックリンク96が設けられている。該チェックリンク96は、図4にも示すように、孔95を挿通して内側に突出しているとともに、該チェックリンク96は、当該チェックリンク96を乗り越えて後方へ移動したロアローラ91の後側スラストローラ91aの前方へのスライドドア4の自重による移動や不用意な移動を阻止できるように後側スラストローラ91aと当接させるため、内側に突出屈曲したへの字状に形成されている。前記チェックリンク96は、前記ロアローラブラケット14の当接面92が前記全開ストッパ93に当接した状態で後側スラストローラ91aがチェックリンク96を確実に乗り越えて停止でき、かつ、後側スラストローラ91aがチェックリンク96に当接するように、全開ストッパ93に当接した状態から多少、前記ロアローラブラケット14が前方に移動する位置に設けられている。
【0029】
そして、前記駆動モータ72及び前記電磁クラッチ64は、図2に示したように、車両1に設置されたオートスライドドアユニット201に接続されている。
【0030】
このオートスライドドアユニット201は、図5に示すように、ROM及びRAMを内蔵したマイコンM(マイクロコンピュータ)を中心に構成されており、サーキットブレーカー211を介して、前述した駆動モータ72を駆動するバッテリー212に接続されるとともに、マイコン駆動用のエレクトリック電源213に接続されている。また、前記オートスライドドアユニット201には、イグニッションスイッチ214が接続されるとともに、該イグニッションスイッチ214との間には、セレクトレバーがPレンジに選択された際にオン作動するシフトPスイッチ215と、フットブレーキが操作された際にオン作動するストップランプスイッチ216とが接続されている。さらに、前記オートスライドドアユニット201には、メインスイッチ217が接続されており、該メインスイッチ217が操作されることにより、前記スライドドア4の駆動が可能となるように構成されている。
【0031】
また、前記オートスライドドアユニット201には、車速を検出するスピードセンサ221と警報ブザー222とが接続されているとともに、スライドドア移動センサ223が接続されている。該スライドドア移動センサ223は、前述したエンコーダ81を備えてなり、該エンコーダ81は、第1パルス出力224と第2パルス出力225を備えている。両パルス224,225出力から出力されるパルスは、前記スライドドア4の移動速度の上昇に伴い周期が短くなるように構成されるとともに、前記スライドドア4の移動方向に応じた位相のパルスを出力するように構成されている。また、前記スライドドア移動センサ223には、前記エンコーダ81の回転数から前記スライドドア4の速度や位置等を検出するとともに、該スライドドア4が全開又は全閉位置に達した際に信号を出力する反転検知出力226及びマイコンMと電圧を合わせるアースとしてのGNDライン227が設けられ、前記オートスライドドアユニット201に接続されている。
【0032】
さらに、前記オートスライドドアユニット201には、パーキングブレーキが操作された際にオン作動するパーキングスイッチ231と、スライドドア4を開作動させる際に操作されるスライドドア開スイッチ232と、閉作動させる際に操作されるスライドドア閉スイッチ233と、前記スライドドア4が全閉された際にオフ作動するドアスイッチとしてのスライドドアスイッチ234とが接続されているとともに、前記クロージャーユニット21へ電源の供給を行う第1及び第2供給出力235,236が前記供給端子24に接続されている。これら第1及び第2供給出力235,236には、通過する電流を測定して前記マイコンMへ伝達する作動電流検出部237が接続されている。そして、前記供給端子24は、スライドドア4が全閉直前位置から全閉位置に位置する間に前記受給端子22と接続されるように構成されている。
【0033】
この供給端子24から電源供給を受ける前記クロージャーユニット21の制御部251には、車体に設けられた図外のストライカに係合されたスライドドア4に設けられた図外のラッチを駆動してラッチ係合状態を解除するラッチ解除アクチュエータ252と、スライドドア4が開状態から閉作動され全閉直前の位置まで移動してくると前記ラッチがストライカに係合される直前のハーフロック状態(ハーフラッチ)を検出して作動するハーフスイッチ253と、前記ラッチがストライカに係合されたフルロック状態を検出して作動するフルロックスイッチ254とが接続されている。また、クロージャーユニット21には、前記ハーフロック状態を検出した際に作動して前記ラッチを前記ストライカに掛止すべくラッチを回動させることによって前記スライドドア4を前記フルロック状態まで引き込むスライドドアのクロージャーモータ255が接続されている。さらに、該クロージャーモータ255が作動する前の元の位置(ニュートラル位置)に戻った状態のクロージャーモータ255のニュートラル状態を検出して作動するニュートラルスイッチ256が設けられている。
【0034】
また、前述のようにスライドドア全閉時には、車体側に設けられた図外のストライカに、スライドドア4側に設けられた図外のラッチが係合され、スライドドア4を全閉位置に拘束している。
【0035】
このラッチには、ラッチの回動を阻止し、ストライカにラッチが係合された状態を保持する図外の係止片が設けられている。この係止片は、前記ラッチ解除アクチュエータ252に連結され、スライドドア4のドア開時、ラッチ解除アクチュエータ252により係止片を、ラッチの回動を許容する位置に回動後退させ、ラッチはスライドドア4の開方向の動きによってストライカから外れるように回動可能となるラッチ解除状態になる。そして、このラッチ解除により、スライドドア4の全閉位置での拘束状態が解除されスライドドア4は開作動が可能となる。
【0036】
なお、当該車両1には、前記スライドドア4が開作動された際に点灯するとともに、全閉時に消灯する公知のルームランプを備えており、該ルームランプは、前記スライドドアスイッチ234の状態に応じてオンオフされるように構成されている。
【0037】
以上の構成にかかる本実施の形態において、全閉位置にあるスライドドア4を開作動する際の動作を、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0038】
すなわち、スライドドア4が全閉位置にて図外のストライカに係合した図外のラッチによって拘束された状態において、運転席前のインストルメントパネルに設けられたスライドドア開スイッチ232の操作やリーモーとコントロールの開スイッチが操作(キーレス操作)されたか否かを判断し(S1)、操作されていない場合には、メインルーチンへ戻る一方、図9に示すように、操作され開指令301が出された場合には、スライドドア4の拘束を解除するためクロージャーユニット21のラッチ解除アクチュエータ252に対してラッチ解除命令302を出力するとともに、第1の所定時間T1がセットされたラッチ解除タイマによる時間の計測と、第2の所定時間T2がセットされたモータ作動遅延タイマによる時間の計測とを開始する(S2)。
【0039】
このとき、前記ラッチ解除命令302を受けたクロージャーユニット21では、ラッチ解除アクチュエータ252を作動して、車体のストライカに係合されたスライドドア4に設けられたラッチの前記係止片を駆動し、ラッチ回動を許容し、ラッチの係合状態の解除を開始する。これにより、スライドドア4の拘束状態の解除が開始される。
【0040】
そして、前記モータ作動遅延タイマによる時間の計測が終了するまで待機する(S3)。ここで、前記モータ作動遅延タイマに設定される第2の所定時間T2は、ラッチがストライカに係合した状態に押さえて係合状態を保持している係合片をラッチ解除アクチュエータの作動によって回動後退作動させラッチから離れるまで、駆動モータ72の駆動を遅延させる時間である。
【0041】
前記モータ作動遅延タイマによる時間の計測が終了した際には、電磁クラッチ64を接続状態にして駆動モータ72への出力を開始するとともに、該駆動モータ72の駆動パルスのデューティー比を除々に高めるデューティーアップ制御を開始し、かつ第3の所定時間T3(図9)がセットされたDUTYアップタイマーによる時間の計測を開始した後(S4)、このDUTYアップタイマによる時間の計測が終了するまで待機する(S5)。
【0042】
ここで、前記第3の所定時間T3としては、前記デューティーアップ制御を開始してから、前記駆動パルスのデューティー比が所定の値になるまでに要する時間が設定されており、第2の所定時間T2に第3の所定時間T3を加えた時間T4(図9)としては、0.5〜0.6秒が設定されている。また、前記ステップS4による駆動モータ72への駆動パルスのデューティー比は、除々に高める場合(図9の303)を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、予め定められたデューティー比の駆動パルスを出力しても良い(図9の304)。しかし、前述のように、駆動モータ72への駆動パルスのデューティー比を除々に高めることによって、スライドドア4の挙動を滑らかにすることができる。
【0043】
前記DUTYアップタイマによる時間の計測が終了した際には、駆動モータ72への出力を調整して、スライドドア4を一定速度で開作動させる一定速度制御を行い(S6)、前記ラッチ解除タイマによる時間の計測が終了するまで、前記ステップS6を繰り返す(S7)。
【0044】
ここで、前記ラッチ解除タイマに設定された第1の所定時間T1としては、前記ラッチ解除アクチュエータ252が作動を開始してから、当該ラッチ解除アクチュエータ252によるラッチの解除が完了するまでに必要な時間が挙げられ、その一例として1.15秒が設定されている。これにより、ラッチが解除される以前に、次ステップS8の判断が行われることを防止することができる。
【0045】
そして、前記ラッチ解除タイマによる時間の計測が終了した際には(S7)、ドアスイッチであるスライドドアスイッチ234がオンであるか否かから、全閉位置に拘束されたスライドドア4が開方向に移動したことを示すドア開が検出されたか否かを判断する(S8)。このように、ドア開状態を検出するまでの間において、ラッチ解除アクチュエータ252によるスライドドア4拘束状態解除時のスライドドア4の開方向への押し出しを、前記駆動モータ72によって補助することができる。
【0046】
前記ステップS8で、ドア開が検出された際には、前記一定速度制御を継続したままメインルーチンへ戻る一方、スライドドアスイッチ234がオフのままであり、ドア開を検出できなかた場合には、断続クラッチ制御又は低出力開作動制御を行う(S9)。
【0047】
このドア開を検出できない状態としては、ラッチが解除されずドア開とならなかった第1の場合と、ラッチは解除されたがドア開とならなかった第2の場合とのラッチ解除失敗状態が挙げられる。この第2の場合には、ドア開方向に下がっている坂路停車中のとき、スライドドア4が自重で開方向に動き、急坂の場合には、速い速度で開移動する恐れがある。このため、次ステップS9で断続クラッチ制御又は低出力開作動制御のいずれかを行う。
【0048】
前記断続クラッチ制御では、図7に示すように、駆動モータ72への出力を停止した後(SB1)、前記電磁クラッチ64への出力をオンオフして該電磁クラッチ64を断続する(SB2)。具体的には、電磁クラッチ64を所定時間接続状態にした後、所定時間切断状態にした後、再度所定時間接続状態にして切断状態にすることを所定回数(サイクル)または所定時間繰り返す。
【0049】
この繰り返しは、スライドドア4の開方向に下がった坂路停車時に、スライドドア4が全開位置に達するのに必要な所定回数(サイクル)または所定時間図外のカウントまたはタイマで計測し実行させる。この所定回数(サイクル)または所定時間は、実験によって定められる。そして、電磁クラッチ64の断続は、切断状態で終了させる。
【0050】
なお、これに限らず前記スライド回転センサ23からパルスが加減算されてなる累積パルス数から全開に達したことを検出して終了させても良い。
【0051】
これにより、電磁クラッチ64が接続状態のとき、スライドドア4に、駆動モータ72の駆動力を伝達する駆動伝達機構75の機械的な負荷を掛けることができる。よって、電磁クラッチ64が切断状態のとき、開方向に下がった坂路停車時では、スライドドア4に前記負荷が掛けられないため開方向にスライドドア4の自重によって移動させることができる。
【0052】
このように、開作動指令に基づいてスライドドア4の拘束状態を解除した際に、スライドドアスイッチ234の不良によってドア開を検出できず、スライドドア4の開方向への一定速度制御(S6)が開始されない場合であっても、前記電磁クラッチ64を断続して機械的な負荷をスライドドア4に断続的に掛けることができる。
【0053】
したがって、ドア開方向が下がった坂路停車時などにおいて、スライドドア4の自重によりスライドドア4の開方向への移動が生じた場合であっても、電磁クラッチ64が接続されたとき前記負荷が掛かり、移動にブレーキが掛かり、全開位置まで低速で移動させることができる。また、急坂にあっても、スライドドア4の急速開移動が抑えられ、スライドドア4を緩やかに全開まで移動することができる。よって、スライドドアスイッチ234不良時に生じ得る不具合を解消することができる。
【0054】
なお、平坦路停車時やドア開方向に下がった坂路停車時においては、スライドドア4の自重によってスライドドア4を開方向へ移動させることがないので、スライドドア4はラッチ解除された状態で停止している。
【0055】
このとき、前記電磁クラッチ64が断続されることにより、前記スライドドア4には、断続的に前記負荷が掛かるが、電磁クラッチ64が切断されているときには、前記負荷が掛からない。このため、電磁クラッチ64が切断されている間は、断続的であるが手動による開閉が可能となる。また、前述したように、前記電磁クラッチ64の断続クラッチ制御(SB2)は、切断状態で終了するため、制御後の手動による開閉も可能となる。
【0056】
一方、前記低出力開作動制御を行う場合には、図8に示すように、駆動モータ72への出力を停止した後(SD1)、スライドドア回転センサ223からのパルスが加減算されてなる累積パルス数の変化より、スライドドア4が開方向に移動したか否かを判断する(SD2)。開方向へ移動していない場合には、スライドドア4が停止しており、平地での駐停車が考えられるため何もせず戻る一方、開方向に移動していた場合には、開方向に下がった坂路停車で、スライドドア4の自重によりスライドドア4が開方向に移動していることが考えられるため、低出力開作動制御を行う(SD3)。
【0057】
この低出力開作動制御は、スライドドア4が全開位置に達するのに必要な時間図外のタイマを作動させ、実行するもので、このタイマ設定時間は実験によって定められている。そして、全開位置では、電磁クラッチ64を切断状態とする。また、この低出力開作動制御では、前記電磁クラッチ64を接続状態にするとともに、前記駆動モータ72へデューティー比の低い駆動パルスを出力し、当該駆動モータ72を低出力で開方向へ駆動する。すると、開方向に下がった坂路停車時において、駆動モータ72からの駆動力が低出力であるため、ドア開作動は低速で作動する。この低速のドア開作動がスライドドア4の自重によって急速開移動しようとするスライドドア4の移動にブレーキとして作用する。
【0058】
このように、開作動指令に基づいてスライドドア4の拘束状態を解除した際に、スライドドアスイッチ234の不良によってドア開を検出できず、スライドドア4の開方向への一定速度制御(S6)が開始されない場合であっても、前記電磁クラッチ64を接続状態にして駆動モータ72を低出力で駆動することで、前記スライドドア4を低速で開作動することができる。これにより、開方向に下がった坂路停車時において、駆動モータ72の低速の駆動力を、ブレーキとして作用させることができる。
【0059】
したがって、ドア開方向が下がった坂路停車時などにおいて、スライドドア4の自重によりスライドドア4の開方向への移動が生じた場合であっても、スライドドア4を、緩やかな速度で開方向へ移動することができる。また、急坂であっても、スライドドア4の急速開移動が抑えられ、緩やかな速度で全開まで移動することができる。よって、スライドドアスイッチ234不良時に生じ得る不具合を解消することができる。
【0060】
なお、平坦路停車時やドア閉方向に下がった坂路停車時では、前記ステップS8でドア開方向の移動が検出されないため、スライドドア4はラッチ解除された状態で停止している。このとき、電磁クラッチ64は切断状態のため、手動による開閉が可能となっている。
【0061】
以上のように、スイッチ操作に基づいて、クロージャーユニット21のラッチ解除アクチュエータにより、スライドドア4の拘束解除を開始してから、スライドドアスイッチ234によるドア開状態の検出を行うまでの間において、ラッチ解除アクチュエータによるスライドドア拘束状態解除時のスライドドア4の開方向への押し出しを、スライドドア4を駆動する駆動モータ72で補助することができる。
【0062】
このため、車体とスライドドア4間に設けられたウエザーストリップに貼り付きが生じたり、ドア開方向への上り坂停車時など、ラッチ解除アクチュエータによるスライドドア拘束解除後のスライドドア4の状態に関わらず、当該スライドドア4の前記駆動モータ72による開駆動を開始することができる。
【0063】
したがって、スライドドアスイッチ234によるドア開状態の検出を行うまで、スライドドア4を開駆動しない従来と比較して、スイッチ操作後からスライドドア4作動開始までの時間を短縮することができる。よって、作動遅れに起因した違和感を解消することができる。
【0064】
また、前記駆動モータ72による開駆動開始時には、駆動パルスのデューティー比を除々に高めるデューティーアップ制御が行われる。このため、スライドドア4の開け始めのフィーリングを向上することができる。
【0065】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スイッチ操作に基づいて、ラッチ解除アクチュエータによるスライドドアの拘束解除を開始してから、ドアスイッチによるドア開状態の検出を行うまでの間において、前記ラッチ解除アクチュエータによるスライドドアの開方向への押し出しを補助することができる。
【0066】
このため、車体とスライドドア間に設けられたウエザーストリップに貼り付きが生じたり、ドア開方向への上り坂停車時など、ラッチ解除アクチュエータによるスライドドアの拘束解除後のスライドドアの状態に関わらず、当該スライドドアの開駆動を開始することができる。
【0067】
したがって、ドアスイッチによるドア開状態の検出を行うまで、スライドドアを開駆動しない従来と比較して、スイッチ操作後からスライドドア作動開始までの時間を短縮することができる。よって、作動遅れに起因した違和感を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の要部の断面を示す模式図である。
【図3】同実施の形態のテンション機構を示す図である。
【図4】同実施の形態のロアガイドレールの後端部を示す断面図である。
【図5】同実施の形態にかかるブロック図である。
【図6】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【図7】同実施の形態の断続クラッチ制御を示すフローチャートである。
【図8】同実施の形態の低出力開作動制御を示すフローチャートである。
【図9】同実施の形態の各部の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両
4 スライドドア
21 クロージャーユニット
64 電磁クラッチ
72 駆動モータ
201 オートスライドドアユニット
234 スライドドアスイッチ
M マイコン
Claims (1)
- スイッチ操作に基づいて、全閉位置にあるスライドドアのラッチによる拘束状態の解除を開始するラッチ解除手段と、
前記スイッチ操作に基づいて前記ラッチ解除手段が前記拘束状態の解除を開始してから、前記ラッチが車体側のストライカに係合した状態に押さえて係合状態を保持している係合片を回動後退作動させて前記ストライカが前記ラッチから離れるまで駆動モータの駆動を遅延させて、該駆動モータによる前記スライドドアの開駆動を開始する開駆動開始手段と、
を備えたことを特徴とするオートスライドドア制御装置。
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- 2001-04-27 JP JP2001130657A patent/JP3736384B2/ja not_active Expired - Lifetime
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