JP3730773B2 - 自動車用スライドドア開閉装置及び自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法 - Google Patents

自動車用スライドドア開閉装置及び自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用スライドドア開閉装置及びその装置の閉作動制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用スライドドア開閉装置には、ドアクローザ装置、スライド駆動装置及びそれらを制御する開閉制御装置を備え、操作者の開閉指令に基づいて車両ボディに対してスライド可能に支持されたスライドドアを自動開閉させるものがある。
【0003】
詳述すると、スライドドアの開指令がなされると、ドアクローザ装置は、開閉制御装置の制御に基づいて全閉状態(フルラッチ状態)のスライドドアを半ドア状態(ハーフラッチ状態)を経て開作動可能な状態にするために、車両ボディに固定されたストライカを拘束しているラッチをアクチュエータにて回動させ、該ラッチによるストライカの拘束を解除する。尚、このときのスライドドアの位置を最小開位置とする。スライドドアが最小開位置となると、開閉制御装置はドアクローザ装置の作動を停止するとともに、スライド駆動装置の作動を開始させる。
【0004】
前記スライド駆動装置は、開閉制御装置の制御に基づいてスライドドアを最小開位置から全開位置までアクチュエータにて開作動させる。スライドドアが全開状態となると、開閉制御装置はスライド駆動装置の作動を停止する。
【0005】
又、スライドドアの閉指令がなされると、前記スライド駆動装置は、図11に示す開閉制御装置の制御に基づいてスライドドアを全開位置から最小開位置を経てハーフラッチ位置、即ち該位置でラッチがストライカを拘束するまでアクチュエータにて閉作動させる。スライドドアがハーフラッチ状態になると、開閉制御装置はスライド駆動装置の作動を停止するとともに、ドアクローザ装置の作動を開始させる。
【0006】
前記ドアクローザ装置は、ハーフラッチ状態にあるスライドドアをフルラッチ状態にするために、図12に示すようにハーフラッチ位置でストライカ51を拘束しているラッチ52をアクチュエータ53にて矢印方向にフルラッチ位置まで回動させて該ストライカ51を引き込む。そして、スライドドアが全閉状態となると、開閉制御装置はドアクローザ装置の作動を停止する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、図12に示すラッチ52の凹部52aの開口幅には、ストライカ51の径に対し所定のクリアランスが確保されている。すると、スライドドアの閉作動時において該ドアがハーフラッチ状態となった後に、開閉制御装置がスライド駆動装置の作動を停止させてドアクローザ装置の作動を開始させることから、アクチュエータ53にて回動軸52bを中心として回動されるラッチ52がストライカ51に当接するまでに所定の時間を要することになる。従って、スライドドアは、ラッチ52がストライカ51に当接するまでフリーな状態になる。
【0008】
このとき、車両の傾斜状態や、製造上の寸法公差によるスライドドアのがたつき等によってスライドドアが移動すると、ストライカ51が凹部52aの開口部付近の最適位置から外れてしまう場合がある。例えば図13に示すように、ストライカ51が前記最適位置から一定距離以上離れて位置すると、該ラッチ52を矢印方向に回動させるためにアクチュエータ53には大きな負荷が加わることになる。又、場合によっては、該アクチュエータ53にてラッチ52を回動できず、スライドドアを確実に閉め切ることができないおそれがある。
【0009】
そこで、ストライカに対するラッチの位置ずれを吸収してスライドドアを確実に閉め切るようにするために、ラッチや該ラッチを回動させるアクチュエータを大型化することが考えられるが、装置全体が大型化するという問題がある。
【0010】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、アクチュエータにてスライドドアを自動開閉させる自動車用スライドドア開閉装置であって、装置を大型化することなく、スライドドアを確実に閉め切ることができる自動車用スライドドア開閉装置及びその装置の閉作動制御方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、車両ボディに対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口を開閉するスライドドアを自動で開閉作動させる自動車用スライドドア開閉装置であって、前記スライドドアをスライド移動させるスライド駆動手段と、前記スライドドアを閉状態に係止するための係止部と係合する凹部を有するとともに、該係止部と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチを、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるドアクローザ駆動手段と、前記ラッチがハーフラッチ位置に配置されたことを検出するハーフラッチ検出手段と、前記ラッチがフルラッチ位置に配置されたことを検出するフルラッチ検出手段と、前記ラッチの凹部が前記係止部に当接すべく、該ラッチがハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置に配置されたことを検出する位置検出手段と、前記スライドドアを閉作動すべく閉操作し、その操作に基づいた閉指令信号を出力する操作手段と、前記操作手段からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、前記ハーフラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段にて前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記位置検出手段にて前記所定位置に到達したときに前記スライド駆動手段の作動を停止させ、前記フルラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段の作動を停止させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、車両ボディに対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口を開閉するスライドドアを自動で閉作動させるべく、操作手段の閉操作に基づいて該操作手段から閉指令信号が出力され、スライド駆動手段にて、スライドドアをスライド移動させ、ドアクローザ駆動手段にて、スライドドアを閉状態に係止するための係止部と係合する凹部を有するとともに該係止部と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチを、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法であって、前記操作手段からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、前記ラッチがハーフラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段にて前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記ラッチの凹部が前記係止部に当接すべく該ラッチがハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置に配置されたときに前記スライド駆動手段の作動を停止させ、前記ラッチがフルラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段の作動を停止させるようにしたことを要旨とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、車両ボディに対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口を開閉するスライドドアを自動で開閉作動させる自動車用スライドドア開閉装置であって、前記スライドドアをスライド移動させるスライド駆動手段と、前記スライドドアを閉状態に係止するための係止部と係合する凹部を有するとともに、該係止部と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチを、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるドアクローザ駆動手段と、前記ラッチがハーフラッチ位置に配置されたことを検出するハーフラッチ検出手段と、前記ラッチがフルラッチ位置に配置されたことを検出するフルラッチ検出手段と、前記ハーフラッチ検出手段からの検出信号に基づいて前記ラッチの凹部が前記係止部に当接するまでの所定時間を計時する計時手段と、前記スライドドアを閉作動すべく閉操作し、その操作に基づいた閉指令信号を出力する操作手段と、前記操作手段からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、前記ハーフラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段にて前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記計時手段にて前記所定時間を計時したときに前記スライド駆動手段の作動を停止させ、前記フルラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段の作動を停止させる制御手段とを備えたことを要旨とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、車両ボディに対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口を開閉するスライドドアを自動で閉作動させるべく、操作手段の閉操作に基づいて該操作手段から閉指令信号が出力され、スライド駆動手段にて、スライドドアをスライド移動させ、ドアクローザ駆動手段にて、スライドドアを閉状態に係止するための係止部と係合する凹部を有するとともに該係止部と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチを、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法であって、前記操作手段からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、前記ラッチがハーフラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段にて前記ラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記ラッチがハーフラッチ位置に配置されてから前記ラッチの凹部が前記係止部に当接するまでの所定時間経過後に前記スライド駆動手段の作動を停止させ、前記ラッチがフルラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段の作動を停止させるようにしたことを要旨とする。
【0015】
請求項1に記載の発明によれば、制御手段は、操作手段からの閉指令信号に基づいて、スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、ハーフラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、ドアクローザ駆動手段にてラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる。又、制御手段は、位置検出手段にてラッチの凹部が係止部に当接すべく、該ラッチがハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置に到達したときにスライド駆動手段の作動を停止させ、フルラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、ドアクローザ駆動手段の作動を停止させる。即ち、スライドドアは、ドアクローザ駆動手段の作動にてラッチの凹部が係止部に当接するまで、スライド駆動手段にて閉作動される。従って、スライドドアは常に各駆動手段にて連続して閉作動されることから、該ドアがフリーな状態になることはなく、確実にスライドドアを閉め切ることができる。しかも、ラッチを含めたドアクローザ駆動手段を大型化することはない。
請求項2に記載の発明によれば、操作手段からの閉指令信号に基づいて、スライド駆動手段にてスライドドアが閉作動され、ラッチがハーフラッチ位置に配置されると、ドアクローザ駆動手段にてラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動される。又、ラッチの凹部が係止部に当接すべく、該ラッチがハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置に配置されたときにスライド駆動手段の作動が停止され、ラッチがフルラッチ位置に配置されると、ドアクローザ駆動手段の作動が停止される。即ち、スライドドアは、ドアクローザ駆動手段の作動にてラッチの凹部が係止部に当接するまで、スライド駆動手段にて閉作動される。従って、スライドドアは常に各駆動手段にて連続して閉作動されることから、該ドアがフリーな状態になることはなく、確実にスライドドアを閉め切ることができる。しかも、ラッチを含めたドアクローザ駆動手段を大型化することはない。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、制御手段は、操作手段からの閉指令信号に基づいて、スライド駆動手段にてスライドドアを閉作動させ、ハーフラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、ドアクローザ駆動手段にてラッチをハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる。又、制御手段は、位置検出手段にてラッチの凹部が係止部に当接すべく、該ラッチがハーフラッチ位置から所定時間経過後にスライド駆動手段の作動を停止させ、フルラッチ検出手段からの検出信号に基づいて、ドアクローザ駆動手段の作動を停止させる。即ち、スライドドアは、ドアクローザ駆動手段の作動にてラッチの凹部が係止部に当接するまで、スライド駆動手段にて閉作動される。従って、スライドドアは常に各駆動手段にて連続して閉作動されることから、該ドアがフリーな状態になることはなく、確実にスライドドアを閉め切ることができる。しかも、ラッチを含めたドアクローザ駆動手段を大型化することはない。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、操作手段からの閉指令信号に基づいて、スライド駆動手段にてスライドドアが閉作動され、ラッチがハーフラッチ位置に配置されると、ドアクローザ駆動手段にてラッチがハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動される。又、ラッチがハーフラッチ位置に配置されてからラッチの凹部が係止部に当接するまでの所定時間経過後にスライド駆動手段の作動が停止され、ラッチがフルラッチ位置に配置されると、ドアクローザ駆動手段の作動が停止される。即ち、スライドドアは、ドアクローザ駆動手段の作動にてラッチの凹部が係止部に当接するまで、スライド駆動手段にて閉作動される。従って、スライドドアは常に各駆動手段にて連続して閉作動されることから、該ドアがフリーな状態になることはなく、確実にスライドドアを閉め切ることができる。しかも、ラッチを含めたドアクローザ駆動手段を大型化することはない。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図10に従って説明する。
図1は、スライドドアを有する車両1を示す。スライドドア2は、車両ボディ1aに対して前後方向にスライド可能に支持され、スライドすることによって車両の開口部としての乗降口1bを開閉する。
【0019】
スライドドア2には、該ドア2を手動操作にて開閉するための把持部3aが該ドア2の車内及び車外にそれぞれ配設されている。この把持部3aには、乗降者がスライドドア2を開閉する際に該把持部3aに及ぼす操作力を検出し、その操作力検出信号を出力するハンドルスイッチ3が配設されている。
【0020】
又、スライドドア2内には、ドアクローザ装置4と、該装置4の制御を行うドア内コントローラ5が配設されている。ドアクローザ装置4には、ラッチ機構6と電動モータ7aを駆動源とするアクチュエータ7とが備えられている。
【0021】
前記ラッチ機構6には、図4に示すようにラッチ8が回動軸9にて回動可能に支持され、該ラッチ8を所定位置で係止するラチェット10が回動軸11にて回動可能に支持されている。尚、ラッチ8は図示しない弾性部材にて図4において反時計方向に付勢されており、ラチェット10は図示しない弾性部材にて図4において時計方向に付勢されている。
【0022】
又、ラッチ8は、車両ボディ1aに固定されたストライカ12を拘束する凹部8aと、該ラッチ8が図5に示すハーフラッチ位置で前記ラチェット10のラッチ凸部10aと係合する係止凸部8bと、該ラッチ8が図7に示すフルラッチ位置で前記ラチェット10のラッチ凸部10aと係合する係止凸部8cを有している。尚、図4は、ラッチ8のストライカ12解除位置を示している。
【0023】
そして、ラッチ8は、ストライカ12解除位置からラチェット10に作用する付勢力に抗して係止凸部8bがラッチ凸部10aを乗り越えると、係止凸部8bがラッチ凸部10aと係合してラッチ8が反時計方向に回動不能となり、ハーフラッチ位置に位置規制される。又、ラッチ8は、ハーフラッチ位置からラチェット10に作用する付勢力に抗して係止凸部8cがラッチ凸部10aを乗り越えると、係止凸部8cがラッチ凸部10aと係合してラッチ8が反時計方向に回動不能となり、フルラッチ位置に位置規制される。このようなラッチ8及びラチェット10は、前記アクチュエータ7にてそれぞれ回動される。
【0024】
又、前記ラッチ機構6には、第1及び第2のリミットスイッチSWR1,SWR2が配設されている。第1のリミットスイッチSWR1は、ラチェット10がラッチ8の各係止凸部8b,8cと係止状態にあるとき、即ちラッチ8がハーフラッチ位置或いはフルラッチ位置のいずれかにあるときにオンする。第2のリミットスイッチSWR2は、ラッチ8がフルラッチ位置にあるときに限りオンする。
【0025】
このようなドアクローザ装置4は、スライドドア2の開作動時において、そのアクチュエータ7にて図7に示すラチェット10を反時計方向に回動させて、ラッチ8との係合を解除する。すると、ラッチ8に作用する付勢力によって該ラッチ8が反時計方向に回動され、ラッチ8によるストライカ12の拘束が解除されて、フルラッチ状態のスライドドア2が最小開位置に配置される。
【0026】
一方、スライドドア2の閉作動時では、ドアクローザ装置4は、そのアクチュエータ7にてハーフラッチ位置でストライカ12を拘束しているラッチ8をフルラッチ位置まで回動させ該ストライカ12を引き込んで、ハーフラッチ状態のスライドドア2をフルラッチ状態にする。
【0027】
前記ドア内コントローラ5には、前記ハンドルスイッチ3及び第1,第2のリミットスイッチSWR1,SWR2からの各検出信号が入力される。そして、ドア内コントローラ5は、第1のリミットスイッチSWR1のオン、第2のリミットスイッチSWR2のオフに基づいて、ラッチ8のハーフラッチ位置を検出し、スライドドア2のハーフラッチ位置を検出する。又、ドア内コントローラ5は、第1及び第2のリミットスイッチSWR2のオンに基づいて、ラッチ8のフルラッチ位置を検出し、スライドドア2のフルラッチ位置を検出する。更に、ドア内コントローラ5は、第1及び第2のリミットスイッチSWR2のオフに基づいて、ラッチ8のストライカ12解除位置を検出し、スライドドア2の開状態を検出する。
【0028】
尚、前記ドアクローザ装置4は、図示しないがドアの施解錠指令信号に基づいて、スライドドア2を施解錠するドアロック作動も行うことができるように構成されている。
【0029】
車両の乗降口1bの下部には、スライドドア2をスライド駆動させるスライド駆動装置13が配設されている。スライド駆動装置13は、図2に示すようにそのベースプレート14が前記乗降口1bの前後方向にのびるように形成され、車両ボディ1aに組み付けられる。ベースプレート14の前方端部には、プーリ15が回転可能に組み付けられている。又、ベースプレート14の後方端部には、回転駆動装置16が組み付けられている。
【0030】
前記回転駆動装置16は、図3に示すように電動モータ17、該モータ17の回転を減速するウォーム及びウォームホイールを有する減速機構18、及び減速機構18によって減速された回転を断続可能に回転軸19に伝達する電磁クラッチ20から構成されている。この電磁クラッチ20は、自動開閉時には励磁状態になり回転軸19と減速機構18とを連結状態にし、手動開閉時には非励磁状態になり回転軸19と減速機構18とを非連結状態にする。
【0031】
前記回転軸19には、スプロケット21が固定されている。このスプロケット21は略円柱状に形成され、その外周面に複数個の係止突起21aが形成されている。スプロケット21と前記プーリ15との間には、環状の駆動テープ22が掛装されている。この駆動テープ22には、スプロケット21の係止突起21aに係合する図示しない係止孔が形成されている。
【0032】
前記駆動テープ22は、詳しくは帯状の合成樹脂材よりなるテープの両端をテンション装置23にてそれぞれ連結した環状に形成されている。テンション装置23は、駆動テープ22がスプロケット21とプーリ15との間を円滑に回転するように駆動テープ22に所定のテンションを付与している。
【0033】
前記テンション装置23には、前記ベースプレート14に形成されたガイドレール14aに沿って移動するロワローラ23aが連結されている。このロワローラ23aには、前記スライドドア2の下部に設けられたドアステー2aが連結されている。
【0034】
そして、前記電磁クラッチ20が励磁状態となり、回転軸19と減速機構18とが連結状態になっているとき、スライドドア2を開作動すべく電動モータ17が回転すると、図2において反時計方向にスプロケット21が回転し、その回転とともに駆動テープ22が同方向に回転する。すると、駆動テープ22の回転とともにロワローラ23aがガイドレール14aに沿って後方に移動し、スライドドア2を開作動させる。
【0035】
反対に、スライドドア2を閉作動すべく電動モータ17が回転すると、図2において時計方向にスプロケット21が回転し、その回転とともに駆動テープ22が同方向に回転する。すると、駆動テープ22の回転とともにロワローラ23aがガイドレール14aに沿って前方に移動し、スライドドア2を閉作動させる。
【0036】
又、前記電磁クラッチ20が非励磁状態となり、回転軸19と減速機構18とが非連結状態になっているとき、手動にてスライドドア2を開作動させると、ロワローラ23aがガイドレール14aに沿って後方に移動し、駆動テープ22及びスプロケット21が図2において反時計方向に回転する。
【0037】
反対に、手動にてスライドドア2を閉作動させると、ロワローラ23aがガイドレール14aに沿って前方に移動し、駆動テープ22及びスプロケット21が図2において時計方向に回転する。
【0038】
前記回転駆動装置16には、図2及び図3に示すように前記スプロケット21と同一径の巻取部24が備えられている。巻取部24は、スプロケット21の回転とともにフレキシブルフラットケーブル(以下、単にケーブルという)25の巻き取り及び巻き戻しを行うようになっている。即ち、ケーブル25は、巻取部24にてスライドドア2の開閉移動に同期して巻き取り及び巻き戻しが行われる。
【0039】
前記ケーブル25は、電源線及び信号線が備えられ、その一端が図1に示す車両ボディ1aに備えられるバッテリ26及び回転駆動装置16を制御するスライドドアコントローラ27から巻取部24を介してのびる図示しない配線に接続される。又、ケーブル25の他端は、ドア内コントローラ5からドアステー2a及びテンション装置23を介してのびる図示しない配線に接続される。そして、このようにしてスライドドア2側のドア内コントローラ5と、車両ボディ1a側のバッテリ26及びスライドドアコントローラ27とが電気的に接続され、電源供給及び信号の相互交換が可能な構成になっている。
【0040】
前記回転軸19には、図3に示すように該回転軸19の回転数を検出する回転センサ28が配設されている。回転センサ28は、スライドドア2の開閉に伴う回転軸19の回転と同期したパルス信号を前記スライドドアコントローラ27に出力する。
【0041】
又、前記ハンドルスイッチ3の他に回転駆動装置16を作動させるスイッチが、図1に示すように運転席近傍に運転席側開閉スイッチ29として、又、車室内側の乗降口1bに乗降口側開閉スイッチ30として配設されている。両スイッチ29,30は、開閉指令信号を前記スライドドアコントローラ27にそれぞれ出力する。
【0042】
次に、スライドドアコントローラ27及びドア内コントローラ5の制御について、図9を参照しながら説明する。
スライドドアコントローラ27は、スライドドア2の開閉に伴った回転センサ28のパルス信号をカウントしてスライドドア2の位置を検出する。詳述すると、スライドドアコントローラ27は、スライドドア2のハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0で回転センサ28のパルス信号によるカウント値が「0」となるように予め設定されている。尚、この中間位置P0は、前記ラッチ8の凹部8aがストライカ12に確実に当接する位置である。
【0043】
そして、スライドドア2の開作動時には、スライドドアコントローラ27は該ドア2のフルラッチ位置からカウント値が「0」となる中間位置P0を経て全開位置までカウントアップ動作する。又、スライドドア2の閉作動時には、スライドドアコントローラ27は開作動時にカウントアップしたカウント値からカウント値が「0」となる中間位置P0を経て該ドア2のフルラッチ位置までカウントダウン動作する。
【0044】
スライドドアコントローラ27は、把持部3aに備えられる前記ハンドルスイッチ3からその操作力を検出した操作力検出信号がドア内コントローラ5を介して入力されると、ドアクローザ装置4及び回転駆動装置16にてスライドドア2を開閉作動させる。
【0045】
詳述すると、乗降者が把持部3aにて閉状態のスライドドア2を開操作すると、その開操作に基づく前記ハンドルスイッチ3からの操作力検出信号によって、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させる。即ち、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させて、図8に示すフルラッチ状態のスライドドア2を図6に示すハーフラッチ状態を経て最小開位置とするために、図7に示すラチェット10を反時計方向に回動させて、ラッチ8との係合を解除する。すると、ラッチ8に作用する付勢力によって該ラッチ8が反時計方向に回動され、図4に示すようにラッチ8によるストライカ12の拘束が解除されて、フルラッチ状態のスライドドア2が最小開位置に配置される。このとき、前記各リミットスイッチSWR1,SWR2がともにオフし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のストライカ12解除位置を検出する。
【0046】
又、スライドドア2が開作動を開始したとき、スライドドアコントローラ27は回転センサ28からのパルス信号に基づいて、該ドア2のフルラッチ位置からカウント値が「0」となる中間位置P0を経て全開位置までカウントアップ動作する。
【0047】
スライドドア2が最小開位置、即ちスライドドアコントローラ27がラッチ8のストライカ12解除位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4の作動を停止し、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させる。即ち、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させて、スライドドア2を最小開位置から全開位置まで開作動させる。スライドドア2が全開状態となると、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16の作動を停止させる。
【0048】
一方、乗降者が把持部3aにて開状態のスライドドア2を閉操作すると、その閉操作に基づく前記ハンドルスイッチ3からの操作力検出信号によって、図10に示すようにスライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させる。即ち、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させて、開状態のスライドドア2を最小開位置及びハーフラッチ位置を経て、ハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0となるまで閉作動させる。
【0049】
又、スライドドア2が閉作動を開始したとき、スライドドアコントローラ27は回転センサ28からのパルス信号に基づいて開作動時にカウントアップしたカウント値からカウントダウン動作する。
【0050】
このとき、スライドドア2が図6に示すハーフラッチ位置、即ち図5に示すように該位置でラッチ8がストライカ12を拘束すると、前記第1のリミットスイッチSWR1がオン、第2のリミットスイッチSWR2がオフし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のハーフラッチ位置を検出する。
【0051】
スライドドア2がハーフラッチ状態、即ちスライドドアコントローラ27がラッチ8のハーフラッチ位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させる。ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させて、ハーフラッチ状態にあるスライドドア2をフルラッチ状態にするために、ハーフラッチ位置でストライカ12を拘束しているラッチ8をフルラッチ位置まで回動させて該ストライカ12を引き込む。このとき、前記各リミットスイッチSWR1,SWR2がともにオンし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のフルラッチ位置を検出する。
【0052】
又、閉作動するスライドドア2が中間位置P0を通過したとき、即ちカウントダウン動作するカウント値が「0」となると、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16の作動を停止させる。そして、図7及び図8に示すようにスライドドア2が全閉状態、即ち各リミットスイッチSWR1,SWR2に基づいてスライドドアコントローラ27がラッチ8のフルラッチ位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4の作動を停止する。
【0053】
スライドドアコントローラ27は、前記運転席側開閉スイッチ29及び乗降口側開閉スイッチ30からの開閉指令信号に基づいて、上記したハンドルスイッチ3と同様に、ドアクローザ装置4及び回転駆動装置16にてスライドドア2を開閉作動させる。
【0054】
又、ドア内コントローラ5は、図示しないドアロックスイッチからの施解錠指令信号に基づいてスライドドア2を施解錠すべく、ドアクローザ装置4を施解錠作動させる。
【0055】
このように構成されたスライドドア開閉装置では、把持部3aに備えられるハンドルスイッチ3、運転席側開閉スイッチ29及び乗降口側開閉スイッチ30のいずれかにてスライドドア2の開指令がなされると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させる。即ち、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させて、図7に示すラチェット10を反時計方向に回動させて、ラッチ8との係合を解除する。すると、ラッチ8に作用する付勢力によって該ラッチ8が反時計方向に回動され、図4に示すようにラッチ8によるストライカ12の拘束が解除される。つまり、スライドドア2は、図8に示すフルラッチ状態から図6に示すハーフラッチ状態を経て最小開位置に配置される。このとき、前記各リミットスイッチSWR1,SWR2がともにオフし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のストライカ12解除位置を検出する。
【0056】
又、スライドドア2が開作動を開始したとき、スライドドアコントローラ27は回転センサ28からのパルス信号に基づいて、該ドア2のフルラッチ位置からカウント値が「0」となる中間位置P0を経て全開位置までカウントアップ動作する。
【0057】
スライドドア2が最小開位置、即ちスライドドアコントローラ27がラッチ8のストライカ12解除位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4の作動を停止し、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させる。即ち、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させて、スライドドア2は、回転駆動装置16の作動によって最小開位置から全開位置まで開作動する。スライドドア2が全開状態となると、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16の作動を停止させる。
【0058】
一方、ハンドルスイッチ3、運転席側開閉スイッチ23及び乗降口側開閉スイッチ30のいずれかにてスライドドア2の閉指令がなされると、図10に示すようにスライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させる。即ち、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16を作動させて、開状態のスライドドア2は、最小開位置及びハーフラッチ位置を経て、ハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0となるまで閉作動する。
【0059】
又、スライドドア2が閉作動を開始したとき、スライドドアコントローラ27は回転センサ22からのパルス信号に基づいて開作動時にカウントアップしたカウント値からカウントダウン動作する。
【0060】
このとき、スライドドア2が図6に示すハーフラッチ位置、即ち図5に示すように該位置でラッチ8がストライカ12を拘束すると、前記第1のリミットスイッチSWR1がオン、第2のリミットスイッチSWR2がオフし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のハーフラッチ位置を検出する。
【0061】
スライドドア2がハーフラッチ状態、即ちスライドドアコントローラ27がラッチ8のハーフラッチ位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4を作動させる。つまり、スライドドア2がハーフラッチ状態になると、該ドア2は、回転駆動装置16とドアクローザ装置4とによって閉作動される。そして、ドアクローザ装置4は、図6に示すハーフラッチ位置でストライカ12を拘束しているラッチ8を図7に示すフルラッチ位置まで回動させて該ストライカ12を引き込む。このとき、閉作動するスライドドア2がハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0を通過、即ちカウントダウン動作するカウント値が「0」となると、スライドドアコントローラ27は回転駆動装置16の作動を停止させる。
やがて、スライドドア2は、ドアクローザ装置4の作動によって図8に示すフルラッチ位置に配置される。このとき、前記各リミットスイッチSWR1,SWR2がともにオンし、スライドドアコントローラ27はドア内コントローラ5を介してラッチ8のフルラッチ位置を検出する。そして、スライドドア2が全閉状態、即ちスライドドアコントローラ27がラッチ8のフルラッチ位置を検出すると、ドア内コントローラ5はドアクローザ装置4の作動を停止する。
【0062】
上記したように、本実施の形態では、以下に示す特徴がある。
(1)ドア内コントローラ5及びスライドドアコントローラ27は、スライドドア2を閉作動させるための閉指令信号に基づいて、スライド駆動装置13にてスライドドア2を閉作動させ、各リミットスイッチSWR1,SWR2のハーフラッチ位置検出に基づいてスライドドア2がハーフラッチ位置に到達すると、ドアクローザ装置4にてラッチ8をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる。又、両コントローラ5,27は、回転センサ28の検出によるスライドドア2がハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0に位置すると、スライド駆動装置13の作動を停止させ、各リミットスイッチSWR1,SWR2のフルラッチ位置検出に基づいてスライドドア2がフルラッチ位置に到達すると、ドアクローザ装置4の作動を停止する。即ち、スライドドア2は、ドアクローザ装置4の作動にてラッチ8の凹部8aがストライカ12に当接するまで、スライド駆動装置13にて閉作動される。従って、スライドドア2は常にドアクローザ装置4及びスライド駆動装置13にて連続して閉作動されることから、該ドア2がフリーな状態になることはなく、確実にスライドドア2を閉め切ることができる。しかも、ドアクローザ装置4を大型化することなく実施することができる。
【0063】
(2)しかも、本実施の形態では、スライド駆動装置13の作動の停止を回転センサ28の検出によるスライドドア2の配置位置に基づいて行うようにしたことから、スライドドア2の閉動作速度に関係なく行うことができる。従って、スライドドア2の閉作動時におけるスライド駆動装置13の停止制御を容易に行うことができる。
【0064】
尚、本発明は上記形態に限定されることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下のようにしてもよい。
○上記実施の形態では、スライドドア2がハーフラッチ位置とフルラッチ位置との中間位置P0に配置されると、スライド駆動装置13の作動を停止するようにしたが、回動するラッチ8がストライカ12に確実に当接していれば中間位置P0以外の位置であってもよい。又、スライドドア2の中間位置P0に相当するラッチ8の回動位置を検出して、スライド駆動装置13の作動を停止するようにしてもよい。
【0065】
又、スライドドア2の中間位置P0に相当する時間、例えばスライドドア2のハーフラッチ位置から中間位置P0に到達するまでの所定時間t0を計時して、この所定時間t0経過後にスライド駆動装置13の作動を停止するようにしてもよい。この場合、例えば図9に示すように、スライドドアコントローラ27にタイマ27aを備えて所定時間t0を計時する。尚、スライドドア2の閉動作速度に応じて所定時間t0を設定する必要がある。
【0066】
○上記実施の形態では、ドア内コントローラ5及びスライドドアコントローラ27の2つのコントローラで制御するようにしたが、1つのコントローラで制御するようにしてもよい。
【0067】
○上記実施の形態では、ラッチ8及びラチェット10に対して第1及び第2のリミットスイッチSWR1,SWR2を図4に示すように配置して、ラッチ8のハーフラッチ位置及びフルラッチ位置を検出するようにしたが、この配置に限定されるものではない。又、リミットスイッチでなくてもよい。
【0068】
○上記実施の形態では、スライドドア2内の電気機器としてハンドルスイッチ3、ドアクローザ装置4及びドア内コントローラ5を搭載したが、例えばパワーウインド装置等のその他の電気機器を搭載していてもよい。
【0069】
○上記実施の形態では、スライド駆動装置13を乗降口1bの下部に配設したが、乗降口1bの上部や乗降口1bの後部室内側の車両ボディ1aに配設してもよい。
【0070】
上記実施の各形態から把握できる請求項以外の技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1に記載の自動車用スライドドア開閉装置において、前記位置検出手段(28)は、前記スライドドア(2)の移動に同期したパルスを出力するセンサであることを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置。すると、センサは、スライドドアの移動に同期したパルスを出力して、ラッチの凹部が係止部に当接すべく、該ラッチが所定位置に配置されたことを検出する。従って、このように構成しても、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0071】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、アクチュエータにてスライドドアを自動開閉させる自動車用スライドドア開閉装置であって、装置を大型化することなく、スライドドアを確実に閉め切ることができる自動車用スライドドア開閉装置及びその装置の閉作動制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態のスライドドアを有する車両の模式図。
【図2】 スライド駆動装置の概略構成図。
【図3】 回転駆動装置の断面図。
【図4】 ストライカ解除位置におけるドアクローザ装置の概略構成図。
【図5】 ハーフラッチ位置におけるドアクローザ装置の概略構成図。
【図6】 ハーフラッチ位置におけるスライドドアの模式図。
【図7】 フルラッチ位置におけるドアクローザ装置の概略構成図。
【図8】 フルラッチ位置におけるスライドドアの模式図。
【図9】 スライドドア開閉装置の電気的構成を示すブロック図。
【図10】 スライド駆動装置及びドアクローザ装置の制御を示す説明図。
【図11】 従来のスライド駆動装置及びドアクローザ装置の制御を示す説明図。
【図12】 ハーフラッチ位置におけるドアクローザ装置の概略構成図。
【図13】 ハーフラッチ位置におけるドアクローザ装置の概略構成図。
【符号の説明】
1a…車両ボディ、1b…乗降口、2…スライドドア、3…操作手段としてのハンドルスイッチ、4…ドアクローザ駆動手段としてのドアクローザ装置、5…制御手段としてのドア内コントローラ、8…ラッチ、8a…凹部、12…係止部としてのストライカ、13…スライド駆動手段としてのスライド駆動装置、27…制御手段としてのスライドドアコントローラ、27a…計時手段としてのタイマ、28…位置検出手段としての回転センサ、29…操作手段としての運転席側開閉スイッチ、30…操作手段としての乗降口側開閉スイッチ、SWR1,SWR2…ハーフラッチ検出手段及びフルラッチ検出手段を構成する第1,第2のリミットスイッチ、P0…所定位置としての中間位置、t0…所定時間。

Claims (4)

  1. 車両ボディ(1a)に対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口(1b)を開閉するスライドドア(2)を自動で開閉作動させる自動車用スライドドア開閉装置であって、
    前記スライドドア(2)をスライド移動させるスライド駆動手段(13)と、
    前記スライドドア(2)を閉状態に係止するための係止部(12)と係合する凹部(8a)を有するとともに、該係止部(12)と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチ(8)を、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるドアクローザ駆動手段(4)と、
    前記ラッチ(8)がハーフラッチ位置に配置されたことを検出するハーフラッチ検出手段(SWR1,SWR2)と、
    前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されたことを検出するフルラッチ検出手段(SWR1,SWR2)と、
    前記ラッチ(8)の凹部(8a)が前記係止部(12)に当接すべく、該ラッチ(8)がハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置(P0)に配置されたことを検出する位置検出手段(28)と、
    前記スライドドア(2)を閉作動すべく閉操作し、その操作に基づいた閉指令信号を出力する操作手段(3,29,30)と、
    前記操作手段(3,29,30)からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段(13)にてスライドドア(2)を閉作動させ、前記ハーフラッチ検出手段(SWR1,SWR2)からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段(4)にて前記ラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記位置検出手段(28)にて前記所定位置(P0)に到達したときに前記スライド駆動手段(13)の作動を停止させ、前記フルラッチ検出手段(SWR1,SWR2)からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段(4)の作動を停止させる制御手段(5,27)と
    を備えたことを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置。
  2. 車両ボディ(1a)に対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口(1b)を開閉するスライドドア(2)を自動で閉作動させるべく、操作手段(3,29,30)の閉操作に基づいて該操作手段(3,29,30)から閉指令信号が出力され、スライド駆動手段(13)にて、スライドドア(2)をスライド移動させ、ドアクローザ駆動手段(4)にて、スライドドア(2)を閉状態に係止するための係止部(12)と係合する凹部(8a)を有するとともに該係止部(12)と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチ(8)を、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法であって、
    前記操作手段(3,29,30)からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段(13)にてスライドドア(2)を閉作動させ、前記ラッチ(8)がハーフラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段(4)にて前記ラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記ラッチ(8)の凹部(8a)が前記係止部(12)に当接すべく該ラッチ(8)がハーフラッチ位置とフルラッチ位置との間の所定位置(P0)に配置されたときに前記スライド駆動手段(13)の作動を停止させ、前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段(4)の作動を停止させるようにしたことを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法。
  3. 車両ボディ(1a)に対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口(1b)を開閉するスライドドア(2)を自動で開閉作動させる自動車用スライドドア開閉装置であって、
    前記スライドドア(2)をスライド移動させるスライド駆動手段(13)と、
    前記スライドドア(2)を閉状態に係止するための係止部(12)と係合する凹部(8a)を有するとともに、該係止部(12)と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチ(8)を、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させるドアクローザ駆動手段(4)と、
    前記ラッチ(8)がハーフラッチ位置に配置されたことを検出するハーフラッチ検出手段(SWR1,SWR2)と、
    前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されたことを検出するフルラッチ検出手段(SWR1,SWR2)と、
    前記ハーフラッチ検出手段(SWR1,SWR2)からの検出信号に基づいて前記ラッチ(8)の凹部(8a)が前記係止部(12)に当接するまでの所定時間(t0)を計時する計時手段(27a)と、
    前記スライドドア(2)を閉作動すべく閉操作し、その操作に基づいた閉指令信号を出力する操作手段(3,29,30)と、
    前記操作手段(3,29,30)からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段(13)にてスライドドア(2)を閉作動させ、前記ハーフラッチ検出手段(SWR1,SWR2)からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段(4)にて前記ラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記計時手段(27a)にて前記所定時間(t0)を計時したときに前記スライド駆動手段(13)の作動を停止させ、前記フルラッチ検出手段(SWR1,SWR2)からの検出信号に基づいて、前記ドアクローザ駆動手段(4)の作動を停止させる制御手段(5,27)と
    を備えたことを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置。
  4. 車両ボディ(1a)に対してスライド可能に支持されるとともに、乗降口(1b)を開閉するスライドドア(2)を自動で閉作動させるべく、操作手段(3,29,30)の閉操作に基づいて該操作手段(3,29,30)から閉指令信号が出力され、スライド駆動手段(13)にて、スライドドア(2)をスライド移動させ、ドアクローザ駆動手段(4)にて、スライドドア(2)を閉状態に係止するための係止部(12)と係合する凹部(8a)を有するとともに該係止部(12)と係合可能な位置で回動可能に支持したラッチ(8)を、ハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させる自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法であって、
    前記操作手段(3,29,30)からの閉指令信号に基づいて、前記スライド駆動手段(13)にてスライドドア(2)を閉作動させ、前記ラッチ(8)がハーフラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段(4)にて前記ラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置まで回動させ、前記ラッチ(8)がハーフラッチ位置に配置されてから前記ラッチ(8)の凹部(8a)が前記係止部(12)に当接するまでの所定時間(t0)経過後に前記スライド駆動手段(13)の作動を停止させ、前記ラッチ(8)がフルラッチ位置に配置されると、前記ドアクローザ駆動手段(4)の作動を停止させるようにしたことを特徴とする自動車用スライドドア開閉装置の閉作動制御方法。
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