JP2850284B2 - ドアの自動開扉操作装置 - Google Patents

ドアの自動開扉操作装置

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JP2850284B2
JP2850284B2 JP17832094A JP17832094A JP2850284B2 JP 2850284 B2 JP2850284 B2 JP 2850284B2 JP 17832094 A JP17832094 A JP 17832094A JP 17832094 A JP17832094 A JP 17832094A JP 2850284 B2 JP2850284 B2 JP 2850284B2
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淳一 嶋田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両等のドアを、ロッ
ク操作装置及びドア移動装置により開扉し得るようにし
たドアの自動開扉操作装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のドアの自動開扉操作装置は、ドア
内に設けられ、運転席近傍に設けられた操作スイッチの
開扉操作により、車体側から電源供給されて、中立位置
とオープン位置との間を往復運動し、それによってドア
ロックとストライカとの係合を解除するロック操作装置
と、ドアと車体とを連結して、操作スイッチの操作によ
り開閉駆動してドアを強制的に開閉させるドア移動装置
とを備え、ドアが全閉状態にある時、操作スイッチの開
扉操作により、先に、ロック操作装置を駆動させてドア
ロックの係合を解除し、次いで、ドア移動装置のクラッ
チを接続するとともに、モータ等の駆動源を駆動させ
て、ドアを開扉させ得るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来のドアの自動開扉操作装置にあっては、ドアを開扉
操作するとき、ロック操作装置が中立位置からオープン
位置に移動した状態で、ドア移動装置が開扉駆動してド
アが開扉してしまうと、車体からドアへの電源供給が断
ち切られてしまい、ロック操作装置が中立位置に復帰す
ることなく、復帰途中の位置で止まってしまい、次行程
の操作に支障を及ぼし誤作動を招くおそれがある。本発
明は、従来の技術が有する上記のような問題点に鑑み、
ロック操作装置の一連の動作が完了した後、ドア移動装
置を駆動させることによって誤作動の防止を図るととも
に、操作スイッチを開扉操作してから実際にドアが開き
始めるまでの時間を短縮しうるようにしたドアの自動開
扉操作装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課
題は、車体の適所に設けられた操作スイッチの開扉操作
により、クラッチを接続するとともに駆動源を起動させ
て、車体に開閉可能に設けられたドアを開扉させるドア
移動装置と、ドア側に設けられ、かつ車体側に設けられ
たストライカと係合してドアを閉扉位置に拘束するドア
ロックと、該ドアロックに連結され、駆動源により中立
位置とオープン位置との間を往復運動することにより、
ドアロックとストライカとの係合を解除し得るロック操
作装置と、ロック操作装置の中立位置を検知する中立ス
イッチと、ロック操作装置のオープン位置を検知する反
転スイッチとを備えたドアの自動開扉操作装置におい
て、操作スイッチの開扉操作時において、反転スイッチ
がロック操作装置のオープン位置を検知することによ
り、ドア移動装置のクラッチを接続し、かつその後に中
立スイッチがロック操作装置の中立位置への復帰を検知
することにより、ドア移動装置を開扉駆動させるように
した制御装置を設けることにより解決される。
【0005】
【作用】操作スイッチの開扉操作により、ロック操作装
置がオープン位置に移動して反転スイッチがオープン位
置を検知すると、ドア移動装置のクラッチが接続され、
その後、中立スイッチがロック操作装置の中立位置への
復帰を検知して、ロック操作装置の一連の動作が完了し
たことを確認することにより、ドア移動装置が開扉駆動
される。したがって誤作動のおそれがなく、しかもロッ
ク操作装置の復帰作動中に、ドア移動装置のクラッチの
接続を行なうので、作動の迅速化を図ることができる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1において、(1)は、自動車の車体、(2)
は、車体(1)の側面に開閉可能に装着されたスライドド
ア(以下、単にドアという)で、車内側の側面に固着され
たスライドローラが、車体の側面に配設されたガイドレ
ールに摺動自在に支持され、図1に2Bで示す全閉位置
から、車体(1)の側面より若干外方に移動しながら車体
(1)の側面と平行に後方に開く2Aで示す全開位置との
間を開閉する。
【0007】車体(1)の出入口部のステップ下面には、
車体(1)とドア(2)とを連結して、モータ駆動によりド
ア(2)を全閉位置から全開位置まで強制的に開閉させる
ドア移動装置(A)が設けられている。
【0008】ドア移動装置(A)は、駆動源である正逆転
可能なドア移動モータ(3)を備えたドア駆動部(4)と、
ドア駆動部(4)に設けられた出力プーリとステップ裏面
前方に枢着されたフロントプーリ(5)間に掛け廻されて
適所がドア(2)に連結され、ドア移動モータ(3)の回転
によりドア(2)の移動方向に沿って往復回走することに
より、ドア(2)を開閉させる可撓性のベルト(6)とを備
えている。ドア駆動部(4)には、ドア移動モータ(3)の
回転を出力プーリに伝達したり、遮断したりする電磁式
のクラッチ(3a)が内蔵され、クラッチ(3a)が遮断状態
にあるときには、手動でドア(2)を自由に開閉すること
ができる。また、クラッチ(3a)が接続された状態で
は、ドア移動モータ(3)が駆動しない限り、ドア(2)の
開閉は阻止される。
【0009】ドア(2)の後端側には、ドア(2)が全閉位
置に達したとき、車体側に固着されたストライカ(図示
略)に係合して、ドア(2)を閉止位置に保持するドアロ
ック(7)が配設されている。ドアロック(7)は、図9に
示されるように、ボディ(7a)に枢着され、ストライカ
と離脱したオープン位置と、ストライカと辛うじて係合
する半ドア状態であるハーフラッチ位置と、ストライカ
と完全に係合するフルラッチ位置とに回動可能なラッチ
(8)と、ラッチ(8)とストライカとの係合を解除制御す
るオープンレバー(12)と、ボディ(7a)に軸(7b)により
枢着され、ドア(2)の車内外に設けられたドアハンドル
(10)にケーブル(11)を介して連結されるリリースレバー
(9)と、ボディ(7a)に軸(24)により枢着され、ラッチ
(7)をフルラッチ位置に向けて押動可能なクローズレバ
ー(25)と、ラッチ(8)がハーフラッチ位置に達したとき
のオープンレバー(12)の作動を検知して、開扉位置か否
かを検知するドアスイッチ(13)とを備えている。リリー
スレバー(9)は、ドアハンドル(10)の操作によりケーブ
ル(11)を介して解除作動することにより、オープンレバ
ー(12)を解除方向に押動して、ラッチ(8)とストライカ
との係合を解いてドア(2)の開扉を可能にする。
【0010】ドア(2)内には、ドアロック(7)に連結さ
れ、ドア(2)が半ドア位置まで閉じたとき、ラッチ(8)
をハーフラッチ位置からフルラッチ位置に向けて強制的
に回動させて、ドア(2)を強制的に閉じるようにしたク
ロージャ機能を有するロック操作装置(B)が設けられて
いる。ロック操作装置(B)は、図6〜図8に示すよう
に、ドア(2)の下方に固定されるベースプレート(14)
と、ベースプレート(14)に固定され、正逆転可能なクロ
ージャモータ(15)と、クロージャモータ(15)の正逆転に
より減速機構を介して正逆転可能なピニオン(16)と、ベ
ースプレート(14)に軸(17)により枢着されるとともに、
ピニオン(16)に噛合して図6に示す中立位置と、図7に
示すクロージャ位置と、図8に示すオープン位置とに回
動可能なセクターギヤ(18)と、セクターギヤ(18)に固着
されたカム板(18a)のカム面(18d)に当接することによ
り、セクターギヤ(18)の中立位置を検知する中立スイッ
チ(19)と、クロージャ位置とオープン位置とを検知する
反転スイッチ(20)とを備えている。
【0011】セクターギヤ(18)と一体的に回動するカム
板(18a)に折曲形成された折曲片(18b)(18c)は、ケーブ
ル(21)(22)を介してドアロック(7)のリリースレバー
(9)及クローズレバー(24)に連結されている。セクター
ギヤ(18)が中立位置からクロージャ位置に回動すること
により、ケーブル(22)のみを牽引してドアロック(7)の
クローズレバー(24)を図9に示す矢示方向に回動させ
て、ラッチ(8)をハーフラッチ位置からフルラッチ位置
まで強制的に回動させる。また、セクターギヤ(18)が中
立位置からオープン位置に回動することにより、ケーブ
ル(21)のみを牽引して、リリースレバー(9)を介してオ
ープンレバー(12)を解除方向に回動させてラッチ(8)と
ストライカとの拘束を解いてドア(2)の開扉を可能にす
る。
【0012】図4は本発明における一実施例の制御回路
図、図5はブロック図で、図中(25)は、車体(1)の運転
席近傍に設けられ、ドア移動装置(A)を開扉駆動及び閉
扉駆動操作するためのオープン及びクローズ接点を有し
て、非操作時には中立位置に復帰するタイプの操作スイ
ッチ、(26)は、ドア(2)の前端面に対向する車体(1)の
センターピラーに設けられた車体側コネクタ、(28)は、
車体側に設けられた電源としてのバッテリー、(29)は、
ドア(2)の全開位置を検知するチェックスイッチ、(30)
は、ドア移動装置(A)を各状況に応じて制御するドア移
動制御回路、(R4)(R5)(R6)(R7)(R8)は、ドア移動モータ
(3)の駆動用のリレーである。(27)は、車体側コネクタ
(26)に対向するドア(2)側に設けられたドア側コネクタ
で、ドア(2)がハーフラッチ位置の手前にある時点か
ら、車体側コネクタ(26)に接触して、車体(1)からドア
(2)に設けられたロック操作装置(B)への給電を可能に
する。(31)は、ドア(2)側に設けられ、ロック操作装置
(B)を各状況に応じて制御するクロージャ制御回路、(3
2)は、ドアハンドル(10)の操作を検知するハンドルスイ
ッチ、(R1)(R2)は、クロージャモータ(15)の駆動用のリ
レーである。
【0013】クロージャ制御回路(31)は、ドアスイッチ
(13)がラッチ(8)のハーフラッチ位置を検知することに
より、ロック操作装置(B)のセクターギヤ(18)を中立位
置からクローズ位置に回動させるべくクロージャモータ
(15)を逆転制御するとともに、反転スイッチ(20)が、セ
クターギヤ(18)のクローズ位置及びオープン位置の移動
を検知することにより、セクターギヤ(18)を中立位置に
反転させるべくクロージャモータ(15)を反転制御する。
また、クロージャモータ(15)の駆動によりセクターギヤ
(18)がクロージャ方向に向かって駆動している最中に、
ハンドルスイッチ(32)がドアハンドル(10)の操作を検知
するか、または、ドア(2)と車体と間に挟み込みが発生
してドア閉扉に抵抗が生じたことを検知する過負荷検知
回路(30a)が起動することにより、クロージャモータ(1
5)を反転制御して、セクターギヤ(18)を中立位置に復帰
させる。
【0014】ドア移動制御回路(30)は、操作スイッチ(2
5)の開閉操作により、ドア移動装置(A)のドア移動モー
タ(3)を正逆転制御して、ベルト(6)がドア(2)の開閉
方向に沿って回走することにより、ドア(2)の開閉を可
能にするとともに、各状態において、操作スイッチ(25)
の開扉操作を拒否するオープン拒否信号(SG2)と、操作
スイッチ(25)の閉扉操作を拒否するクローズ拒否信号(S
G3)と、終了保持信号(TS4)と、終了作動遅延信号(TS3)
と、タイマ(TS7)とを出力制御する。
【0015】オープン拒否信号(SG2)は、チェックスイ
ッチ(29)がドア(2)の全開位置を検知することにより操
作スイッチ(25)の開扉操作を無効にして、操作スイッチ
(25)の閉扉操作により終了する。
【0016】クローズ拒否信号(SG3)は、ドア(2)が閉
扉位置に達して、車体側コネクタ(26)とドア側コネクタ
(27)が接触してドア(2)内に電源が供給されているとき
に、ドアスイッチ(13)がドア(2)の閉扉位置を検知し、
かつ、中立スイッチ(19)がセクターギヤ(18)の中立位置
を検知したときに起動して、操作スイッチ(25)の開扉操
作により終了する。また、ドア移動装置(A)の閉扉駆動
中に、ハンドルスイッチ(32)がドアハンドル(10)の操作
を検知するか、過負荷検知回路(30a)が挟み込みを検知
して電流等の過負荷を検知したときに起動して、操作ス
イッチ(25)の閉扉操作を拒否し、その後、操作スイッチ
(25)を開扉操作することにより信号発生は終了する。
【0017】終了保持信号(TS4)は、ドア(2)の閉扉位
置においてクロージャモータ(15)の停止後に所定時間起
動する。終了作動遅延信号(TS3)は、ドア移動モータ
(3)の停止後に発生して、クラッチ(3a)を所定時間接
続状態に保持する。タイマ(TS7)は、ロック操作装置
(B)のセクターギヤ(18)が中立位置からオープン方向に
駆動させるべくクロージャモータ(15)の逆転起動と同時
に所定時間起動して、起動中に、ドアスイッチ(13)が反
転したならばクラッチ(3a)を励磁し、反転しないなら
ばセクターギヤ(18)を中立位置に戻す。
【0018】次に、図2及び図3に示すフローチャート
を参照して本発明の一実施例の各操作について説明す
る。図2は閉扉操作の流れを示す。ドア(2)が全開位置
にある状態において、ステップ(S1)で操作スイッチ(25)
を閉扉操作して、(S2)でオープン拒否信号(SG2)が起動
していれば、ドア移動装置(A)のクラッチ(3a)が接続
されるとともに、ドア移動モータ(3)が逆転制御され
て、ドア移動装置(A)の閉扉駆動によりドア(2)が閉扉
する。そのとき、ドア(2)が全開位置から閉扉して、ス
テップ(S3)でチェックスイッチ(29)がドア(2)の全開位
置の検知を終了して検知状態を反転したならば、オープ
ン拒否信号(SG2)の出力は終了する。
【0019】次いで、ステップ(S4)で、ドア移動装置
(A)によりドア(2)が閉扉している最中に、車体とドア
(2)との間に挟み込みが発生して、過負荷検知回路(30
a)が過負荷を検知をするか、または、ハンドルスイッチ
(32)がドアハンドル(10)の操作を検知したならば、ステ
ップ(S5)に進んで即座にクローズ拒否信号(SG3)を起動
して、操作スイッチ(25)の閉扉操作を拒否してドア移動
モータ(3)が停止するとともに、クラッチ(3a)が遮断
されてドア(2)は即座にその位置に緊急停止する。ステ
ップ(S6)で、操作スイッチ(25)を一旦開扉操作して挟み
込みを除去したならば、クローズ拒否信号(SG3)は終了
する。次いで、再度、ステップ(S7)で操作スイッチ(25)
を閉扉操作することにより、クラッチ(3a)が接続され
るとともに、ドア移動モータ(3)が起動して、ドア(2)
を閉扉させることができる。
【0020】その後、挟み込みが除去されて、ドア(2)
の閉扉に何等異常がなければ、ステップ(S8)に進んで、
中立スイッチ(19)がロック操作装置(B)のセクターギヤ
(18)の中立位置を検知し、かつ、ドア(2)が半ドア位置
に移動してドアスイッチ(13)がラッチ(8)のハーフラッ
チ位置を検知したならば、ドア移動モータ(3)が停止す
るとともに、クラッチ(3a)の終了作動遅延信号(TS3)が
起動して、クロージャモータ(15)を逆転制御して、ロッ
ク操作装置(B)のセクターギヤ(18)を図6に示す中立位
置から図7に示すクローズ位置に回動させることによ
り、ケーブル(22)を介してドアロック(7)のクローズレ
バー(25)を回動させて、ラッチ(8)をハーフラッチ位置
からフルラッチ位置に強制移動させる。クロージャモー
タ(15)が逆転起動することにより、終了作動遅延信号(T
S3)は終了するとともに、クラッチ(3a)が遮断される。
【0021】次いで、ステップ(S9)で反転スイッチ(20)
がセクターギヤ(18)のクロージャ位置を検知したなら
ば、クロージャモータ(15)が反転して、セクターギヤ(1
8)を中立位置に向けて復帰回動させる。そして、中立ス
イッチ(19)がセクターギヤ(18)の中立位置復帰を検知し
たならば、クロージャモータ(15)が停止するとともに、
終了保持信号(TS4)が起動し、所定時間経過すると終了
保持信号(TS4)が停止する。
【0022】その後、ステップ(S10)で、操作スイッチ
(25)が閉扉操作状態から中立位置に復帰したならば、ス
テップ(S11)でクローズ拒否信号が(SG3)起動して、その
後の、操作スイッチ(25)の閉扉操作は拒否され、ドア移
動モータ(3)は閉扉方向である逆転起動することはな
い。
【0023】図3は、開扉操作の流れを示す。操作スイ
ッチ(25)が開扉操作されて、チェックスイッチ(29)がド
ア(2)の全開状態を検知していなければ、ステップ(12)
でクローズ拒否信号(SG2)が出力されて、ステップ(S13)
でドアスイッチ(13)がドア(2)の閉を検知して、ステッ
プ(S14)で中立スイッチ(19)がセクターギヤ(18)の中立
位置を検知していれば、操作スイッチ(25)の開扉操作に
よりクローズ拒否信号(SG3)の起動が終了する。
【0024】次いで、ロック操作装置(B)のクロージャ
モータ(15)が正転起動して、セクターギヤ(18)が中立位
置から図8に示すオープン位置に向かって移動して、リ
リースレバー(9)を介してオープンレバー(12)を解除方
向に移動させ、ラッチ(8)をストライカから離脱させ
て、ドア(2)の開扉方向への移動を可能にする。
【0025】クロージャモータ(15)の正転起動と同時
に、ドアスイッチ(13)の状態を見るタイマ(TS7)が設定
時間起動し、タイマ(TS7)の設定時間内に、中立スイッ
チ(19)が反転し、かつ、ドアスイッチ(13)または反転ス
イッチ(20)の検知状態が反転したならば、ステップ(S1
5)でクラッチ(3a)を接続するとともにタイマ(TS7)がキ
ャンセルされる。
【0026】そのとき、例えば、車両が開扉方向に傾い
た状態で駐車しているならば、ドアロック(7)とストラ
イカとの係合が解除されてドア(2)の開扉が自由になっ
た途端、開扉方向に即座に動き出して、ロック操作装置
(B)が中立位置に復帰する前に、車体側コネクタ(26)と
ドア側コネクタ(27)とが離脱してドア(2)への電源供給
が停止されてしまう事態が発生する恐れがあるが、その
ときに、クラッチ(3a)を接続することにより、ドア
(2)とドア駆動部(4)とが接続されてドア(2)が妄りに
開扉方向に動き出すことがないので、ドア(2)を車体側
コネクタ(26)とドア側コネクタ(27)とが接続した状態に
保持して、ロック操作装置(B)を確実に中立位置に復帰
させることができる。
【0027】セクターギヤ(18)がオープン位置に移動し
て、ステップ(S16)で反転スイッチ(20)がセクターギヤ
(18)のオープン位置への移動を検知したならば、クロー
ジャモータ(15)を逆転させてセクターギヤ(18)を中立位
置に復帰回動させ、中立スイッチ(19)がセクターギヤ(1
8)の中立位置への復帰を検知したならば、クロージャモ
ータ(15)の回転を停止させる。
【0028】次いで、直ちに、ドア移動モータ(4)を正
転駆動させて、ドア移動装置(A)によりドア(2)を開扉
方向に移動させる。ステップ(17)でチェックスイッチ(2
9)がドア(2)の全開位置を検知したならば、終了作動遅
延信号(TS3)が起動する。次いで、終了作動遅延信号(TS
3)が終了すると同時にクラッチ(3a)が切れ、操作スイ
ッチ(25)の開扉操作を停止して中立位置に復帰すると、
オープン拒否信号(SG2)が起動して、その後の操作スイ
ッチ(25)の開扉操作は拒否される。
【0029】上述の実施例では、ドア(2)をスライド式
のドアとしたが、スイング式のドアにも本発明を適用で
きることはもちろんである。
【0030】
【発明の効果】本発明によると、操作装置を開扉操作し
た際に、ロック操作装置を中立位置に復帰させて一連の
動作を完了させた後に、ドア移動装置を開扉駆動させて
ドアを開扉させることができるので、誤作動を確実に防
止することができる効果を奏する。
【0031】また、ロック操作装置の復帰作動中に、ド
ア移動装置のクラッチの接続を行なうので、操作スイッ
チを操作してから、実際にドアが開くまでの時間を短縮
することができ、作動の迅速性を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動ドア開閉装置を備えた自
動車の要部の概略斜視図である。
【図2】ドアの全開位置から全閉位置までの操作の流れ
を示すフローチャートである。
【図3】ドアの全閉位置から全開位置までの操作の流れ
を示すフローチャートである。
【図4】本発明における一実施例の制御回路図である。
【図5】要部のブロック図である。
【図6】セクターギヤが中立位置にあるときのロック操
作装置の正面図である。
【図7】セクターギヤがクローズ位置にあるときのロッ
ク操作装置の正面図である。
【図8】セクターギヤがオープン位置にあるときのロッ
ク操作装置の正面図である。
【図9】ドアロックの斜視図である。
【符号の説明】
(A)ドア移動装置 (B)クロージャー装置 (3)ドア移動モータ (7)ドアロック (8)ラッチ (10)ドアハンドル (13)ドアスイッチ (15)クロージャモータ (19)中立スイッチ (20)反転スイッチ (25)操作スイッチ (30)ドア移動制御回路 (31)クロージャ制御回路 (TS4)中立スイッチの終了保持信号 (SG3)クローズ拒否信号 (SG2)オープン拒否信号 (TS7)タイマ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E05B 65/20 B60J 5/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体の適所に設けた操作スイッチの開扉
    操作により、クラッチを接続するとともに、駆動源を起
    動させて、車体に開閉可能に設けられたドアを開扉させ
    るドア移動装置と、ドア側に設けられ、かつ車体側に設
    けられたストライカと係合してドアを閉扉位置に拘束す
    るドアロックと、該ドアロックに連結され、駆動源によ
    り中立位置とオープン位置との間を往復運動することに
    より、ドアロックとストライカとの係合を解除し得るロ
    ック操作装置と、ロック操作装置の中立位置を検知する
    中立スイッチと、ロック操作装置のオープン位置を検知
    する反転スイッチとを備えたドアの自動開扉操作装置に
    おいて、操作スイッチの開扉操作時において、反転スイ
    ッチがロック操作装置のオープン位置を検知することに
    より、ドア移動装置のクラッチを接続し、かつその後に
    中立スイッチがロック操作装置の中立位置への復帰を検
    知することにより、ドア移動装置を開扉駆動させるよう
    にした制御装置を設けたことを特徴とするドアの自動開
    扉操作装置。
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