JP3576483B2 - オートスライドドア制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアを制御するオートスライドドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には、ドア開口部を開閉するスライドドアが設けられており、このスライドドアを電動で開閉制御するオートスライドドア制御装置が装備されている。
【0003】
このオートスライドドア制御装置では、ドアを手動開閉可能とするため、モータ減速機構とドア駆動ベルト(又はワイヤ)との間にクラッチを設け、ドア停止時は、このクラッチを切ることが行われている。
【0004】
このクラッチを坂路停止時に切ると、坂下方向にドア自重が作用し、坂下方向(開/閉)にドアが動き出す恐れがある。この坂下方向への動きを緩やかな速度にするため、再びクラッチをONし接続する出願がなされている(特開平8−270315号公報参照)。さらに、この出願では、クラッチ接続の要否判別のため、坂路を検出する傾斜角度センサを設けたものも開示されている。
【0005】
クラッチに電磁噛合いクラッチが用いられていた場合、クラッチOFFにしても、坂路の場合、クラッチの歯にドアの自重が掛かり、噛合いが外れずクラッチが継がったまま切れないことがある。
【0006】
このクラッチが切れないのを防止するため、モータ及びクラッチをOFFにした後、モータを所定時間反転作動させて、クラッチの噛合いを外すようにした出願がある(特開平10−280806号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなオートスライドドア制御装置において、モータを単に反転したのでは、反転方向が坂路の坂下方向と逆の方向になることもあり、この場合、クラッチの噛合いが外れず、クラッチが切れない恐れがあった。
【0008】
また、傾斜角度センサを用いる場合は、部品増になり、また、チューニングを要する。
【0009】
さらに、坂下方向へのドアの動きを緩やかな速度にするため、再びクラッチをONし、モータ、減速機構によるブレーキを加えた場合は、坂路の傾斜が緩やか(小)であると、クラッチは、継がったままでドアが停止し、坂路の傾斜によって動かすことも、手動で動かすこともできなくなる。
【0010】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、クラッチの切断を確実なものとするとともに、傾斜角度センサの使用をはい廃止し、ドア停止時での手動による開閉を可能とすることができるオートスライドドア制御装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スライドドアを開閉作動するモータからの駆動力が噛合い式の電磁クラッチを介して伝達されるオートスライドドア制御装置において、前記モータを停止し、前記電磁クラッチの通電を止めて前記スライドドアを全閉位置と全開位置との間で停止する際に、前記モータを停止し前記電磁クラッチの通電を止めた後、前記モータを短時間正転および反転させ前記電磁クラッチを切断状態にするクラッチ切断手段と、クラッチ切断後の前記スライドドアの移動方向を検出する停止後移動方向検出手段と、クラッチ切断後の前記スライドドアに移動が生じた際に、前記クラッチを接続状態にするとともに、前記スライドドアが前記移動方向へ移動するように前記モータを微力で駆動する微力駆動手段と、を備えている。
【0012】
すなわち、スライドドアを全閉位置と全開位置との間で停止する際には、モータを停止するとともに電磁クラッチの通電を止めた後、前記モータを短時間正転および反転させる。これにより、クラッチの噛合いが確実に外される。
【0013】
そして、クラッチ切断後において、前記スライドドアの移動方向を検出する。これにより、傾斜角度センサを用いること無く、坂路等が検出される。
【0014】
このとき、クラッチ切断後のスライドドアに移動が生じた際には、前記クラッチを接続状態にし、前記スライドドアを前記移動方向へ移動するように前記モータを微力で駆動する。すると、前記スライドドアは、前記モータからの微力なトルクによって微速、つまりブレーキがかけられた状態で駆動される。
【0015】
なお、平坦路停車時には、スライドドアが自重によって移動することは無く、その移動が検出されることも無い。このため、前記スライドドアは、クラッチが切断状態のまま、その場に停止することとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオートスライドドア制御装置を装備した車両1を示す図であり、この車両1の車体の側部には、乗降用開口部2及びステップ3が設けられているとともに、前記乗降用開口部2を開閉するスライドドア4が設けられている。また、前記乗降用開口部2の周囲には、車体に固着されたウエザーストリップが設けられ、スライドドア4が閉じられた際、ウエザーストリップがスライドドア4と当接し、雨水等の車室内への侵入を防いでいる。
【0017】
前記スライドドア4は、車両1前方側における上端が、前記乗降用開口部2の上縁に沿って移動するアッパーローラ11に支持されており、下端は前記ステップ3の側面12に沿って移動するロアローラ13に支持されている。また、車両後方側の中央部は、車両前後方向に移動するリアローラ14に支持されており、前記乗降用開口部2を全開にした全開位置から全閉にした全閉位置まで移動できるように構成されている。前記スライドドア4内には、クロージャーユニット15が設けられており、前記スライドドア4の前縁部には、前記クロージャーユニット15への電源の供給を受ける受給端子16が設けられている。また、前記乗降用開口部2の車両前方側の縁部を形成するピラー17には、前記受給端子16と対を成す供給端子18が設けられており、前記スライドドア4が全閉直前位置に移動された位置より、前記受給端子16と接続され、前記クロージャーユニット15へ電源を供給できるように構成されている。そして、前記スライドドア4は、前記ロアローラ13の上部が、前記ステップ3の側面12より延出した牽引部材19に固定されており、この牽引部材19に牽引されて車両前後方向へ移動されるように構成されている。
【0018】
この牽引部材19が延出する前記ステップ3の内部は、図2にて破線で示すように、前記牽引部材19を介して前記スライドドア4を移動する移動機構21が設けられている。該移動機構21は、前記牽引部材19の端部を支持する支持部材22と、該支持部材22が設けられた歯付ベルト23と、該ベルト23を前記ステップ3の側面12に沿って移動可能に支持する第1及び第2のガイドプーリ24,25と、前記ステップ3のコーナー部26に設けられるとともに前記ベルト23を移動させる歯付駆動プーリ27とにより構成されている。
【0019】
該駆動プーリ27は最終リダクションギヤ31に軸結合されており、該最終リダクションギヤ31は、駆動プーリ側伝達ギヤ32に噛合されている。また、前記移動機構21には、駆動モータ33が設けられており、該駆動モータ33は、その駆動力をウォームギヤ減速機34及び中間ギヤ35を介して、モータ側伝達ギヤ36に伝達する。該モータ側伝達ギヤ36及び前記駆動プーリ側伝達ギヤ32は、噛み合い式電磁クラッチ37の上下に設けられており、該電磁クラッチ37は、前記モータ側伝達ギヤ36と駆動プーリ側伝達ギヤ32との間を断続する。そして、歯付駆動プーリ27近傍には、後述するスライドドア回転センサ53の設置場所が設定されており、スライドドア4の手動による開閉時もスライドドア位置、移動速度や移動方向を検出できるように前記電磁クラッチ37よりも駆動プーリ27側に設けられている。このスライドドア回転センサ53は、公知の接点式二相エンコーダを用いているが正転逆転(移動方向)を検出できるようにした光センサでも良い。
【0020】
これにより、前記電磁クラッチ37がオン制御された際には、前記駆動モータ33と前記駆動プーリ27とが接合された接合状態が形成される一方、オフ制御された際には、前記駆動モータ33と前記駆動プーリ27とが切り離された切断状態が形成され、前記スライドドア4を手動により開閉できるように構成されている。そして、前記駆動モータ33及び前記電磁クラッチ37は、図3に示すように、車両1に設置されたオートスライドドアユニット38に接続されている。
【0021】
このオートスライドドアユニット38は、ROM及びRAMを内蔵したマイコンM(マイクロコンピュータ)を中心に構成されており、サーキットブレーカー41を介して、前述した駆動モータ33を駆動するバッテリー42に接続されるとともに、マイコン駆動用のエレクトリック電源43に接続されている。また、前記オートスライドドアユニット38には、イグニッションスイッチ44が接続されるとともに、該イグニッションスイッチ44との間には、セレクトレバーがPレンジに選択された際にオン作動するシフトPスイッチ45と、フットブレーキが操作された際にオン作動するストップランプスイッチ46とが接続されている。さらに、前記オートスライドドアユニット38には、メインスイッチ47が接続されており、該メインスイッチ47が操作されることにより、前記スライドドア4の駆動が可能となるように構成されている。
【0022】
また、前記オートスライドドアユニット38には、車速を検出するスピードセンサ51とブザー52とが接続されているとともに、スライドドア回転センサ53が接続されている。該スライドドア回転センサ53は、エンコーダを備えてなり、該エンコーダは、第1パルス出力54と第2パルス出力55を備えている。両パルス出力54,55から出力されるパルスは、前記スライドドア4の移動速度の上昇に伴い周期が短くなるように構成されるとともに、前記スライドドア4の移動方向に応じた位相のパルスを出力するように構成されている。また、前記スライドドア回転センサ53には、前記エンコーダの回転数から前記スライドドア4の速度や位置等を検出するとともに、該スライドドア4が全開又は全閉位置に達した際に信号を出力する反転検知出力56及びマイコンMと電圧を合わせるアースとしてのGNDライン57が設けられ、前記オートスライドドアユニット38に接続されている。
【0023】
さらに、前記オートスライドドアユニット38には、パーキングブレーキが操作された際にオン作動するパーキングスイッチ61と、スライドドア4を開作動させる際に操作されるスライドドア開スイッチ62と、閉作動させる際に操作されるスライドドア閉スイッチ63と、前記スライドドア4が全閉された際にオフ作動する全閉位置検出スイッチとして設けたスライドドアスイッチ64とが接続されているとともに、前記クロージャーユニット15へ電源の供給を行う第1及び第2供給出力65,66が前記供給端子18に接続されている。これら第1及び第2供給出力65,66には、通過する電流を測定して前記マイコンMへ伝達する作動電流検出部67が接続されている。
【0024】
また、18は前記供給端子であり、スライドドア4が全閉直前位置から全閉位置にあるとき前記受給端子16と接続される。
【0025】
前記供給端子18から電源供給を受ける前記クロージャーユニット15の制御部71には、車体のストライカにロックされたスライドドア4側のラッチを駆動してロック状態を解除するラッチ解除アクチュエータ72と、前記ラッチがストライカにロックされる直前のハーフロック状態(ハーフラッチ)を検出して作動するハーフスイッチ73と、前記ラッチのニュートラル状態を検出して作動するニュートラルスイッチ74と、前記ラッチがストライカにロックされた状態を検出して作動するフルロックスイッチ75とが接続されている。また、クロージャーユニット15には、前記ハーフロック状態にあるスライドドア4を、前記フルロック状態まで引き込むスライドドアクロージャーモータ76が接続されている。
【0026】
以上の構成にかかる本実施の形態において、スライドドア4を、全閉位置と全開位置との間で停止する際の動作を、図4に示すフローチャートに従って説明する。
【0027】
すなわち、スライドドア開又は閉スイッチ62,63が操作され自動開又は閉作動されている間、あるいはスライドドア回転センサ53の第1及び第2パルス出力54,55からのパルスに基づきスライドドア4が所定量手動開又は手動閉操作されたことが確認された以降、スライドドア4が自動開又は自動閉作動されスライドドア4が自動開又は自動閉作動されている間は、駆動モータ33に出力するデューティー出力のデューティー比を制御して、スライドドア4を一定速度で駆動する。
【0028】
この状態、つまりスライドドア4が全閉位置と全開位置との間にある状態において、スライドドア4を停止して電磁クラッチ37を切断する条件が成立したか否かを判断する(S1)。この判断条件は、所定時間経過しても全開または全閉にならない場合、燃料給油口を閉じているリッドが開いてリッド開と連動するスイッチがONとなった場合、スライドドア開閉作動中にスピードセンサ51で車速が検出された場合、スライドドア開閉作動中にメインスイッチ47がOFFされた場合、挟み込み検出してドアが反転し、再び該反転方向と反対方向に反転し、スライドドアが開閉作動を繰り返した場合である。この判断において、電磁クラッチ37を切断する条件が成立した際には、前記デューティー出力を停止して駆動モータ33を停止するとともに噛合い式電磁クラッチ37をOFFにした後、前記駆動モータ33を、短時間(一瞬)正転及び反転させ(S2)、スライドドア4の拘束状態を解除するとともに駆動モータ33を正反転させることで電磁クラッチ37を確実に切断する。ここで、電磁クラッチ37をOFFした後に、電磁クラッチ37を確実に切断するために、前記駆動モータ33を正反転させたのは、噛み合い式の電磁クラッチ37のスライドドア4側(駆動プーリ側の伝達ギヤ32側)の歯と、噛合い式の電磁クラッチ37の駆動モータ33側(モータ側伝達ギヤ36側)の歯とが、噛合い式の電磁クラッチ37をOFFにしただけでは、坂道の傾斜によるスライドドア4の荷重を受けて噛合ったまま外れない状態が発生していることも考慮してのものである。そして、坂道の傾斜が駆動モータ33を停止し、電磁クラッチ37をOFFにした以前のスライドドア4の作動方向(開方向または閉方向)に向かって下がっているか否か判断できないため、駆動モータ33を短時間正反転させるものである。駆動モータ33を正反転させることで、電磁クラッチ37の駆動モータ33側の歯が正反転させられ、駆動モータ33側の歯が正反転のいずれか(正転または反転)で坂道の傾斜によるスライドドア4の荷重を受けている方向と同方向に動き、スライドドア4の荷重を受けなくなった瞬間、電磁クラッチ37のリターンスプリングの力で噛合いから外れる方向に引かれ、スライドドア4側の歯から外れ、電磁クラッチ37は切断される。
【0029】
そして、一定時間経過するまで待機し(S3)、その間、前記スライドドア回転センサ53の第1及び第2パルス出力54,55からの入力パルスから2相の信号相互の位相関係を検出することにより、クラッチ切断後の前記スライドドア4の移動方向を検出する。そして、微力出力タイマーをスタートさせる(S4)。つまり、前記駆動モータ33を停止させ、電磁クラッチ37OFF後の駆動モータ33を短時間正反転させてから一定時間経過後(S3)、微力出力タイマーをスタートさせる(S4)。このとき、車両1が坂道駐車中の場合、スライドドア4が自重によって開方向及び閉方向のいずれかに移動することがあり、このため、フリー状態のスライドドア4が開方向に作動したか否かを判断し(S5)、開方向に移動していた場合には、電磁クラッチ37を通電して接続状態とするとともに、前記デューティー出力のデューティー比を25%に設定し、前記駆動モータ33を、スライドドア4が開作動する方向に駆動、つまり前記スライドドア4が、クラッチ切断後の移動方向と同方向(坂道の坂下方向)へ移動するように、前記駆動モータ33を微力で駆動する(S6)。
【0030】
これにより、駆動モータ33からの駆動力をウォームギヤ減速機34等を介して伝達することができ、前記スライドドア4を、駆動モータ33からの微力なトルクによって微速で駆動することができる。したがって、前記スライドドア4を停止した際に電磁クラッチ37を単純に切断してしまう従来と比較して、急な坂道停車時であっても、坂道の傾斜によって加えられるスライドドア4の自重による加速を防止することができる。よって、スライドドア4からの衝撃を吸収する構造の簡素化を図ることができる。
【0031】
次に、微力出力タイマーをスタートさせて(S4)から予め設定された設定微力出力時間経過したか否かを判断し(S7)、設定微力出力時間を経過していない場合には、前記ステップS5へ分岐して前述した動作を継続する一方、設定微力出力時間を経過していた場合には、前記デューティー出力を停止しかつ、駆動モータ33を停止するとともに電磁クラッチ37をOFFした後、前記駆動モータ33を、短時間正転及び反転して(S7)、各処理を終了する。
【0032】
なお、この設定微力出力時間は、前記デューティー比25%の出力による微速で、スライドドア4が全閉位置から全開位置に達することのできる時間に設定してある。
【0033】
これにより、前記開作動を前記設定微力出力時間継続し、スライドドア4は全開位置に達することができる。スライドドア4が微速で全開位置に達することで、前記スライドドア4を全開位置に設けられた全開チェッカーで保持することができる。これにより、停止後のスライドドア4の不用意な移動を確実に防止することができる。
【0034】
一方、前記ステップS5にて、フリー状態のスライドドア4が開方向に移動していないと判断された際には、クラッチ切断後の一定時間経過の間の前記スライドドア回転センサ53の第1及び第2パルス出力54,55からの入力パルスから、2相の信号の位相関係を検出することにより、スライドドア4がクラッチ切断後に閉方向に作動したか否かを判断する(S9)。その結果、閉方向に移動していた場合には、電磁クラッチ37を通電して接続状態とするとともに、前記デューティー出力のデューティー比を25%に設定し、前記駆動モータ33を、スライドドア4が閉作動する方向へ駆動、つまり前記スライドドア4が、クラッチ切断後の移動方向と同方向(坂道の坂下方向)へ移動するように、前記駆動モータ33を微力で駆動する(S10)。
【0035】
これにより、前述したように、駆動モータ33からの駆動力をウォームギヤ減速機34等を介して伝達することにより、前記スライドドア4を、駆動モータ33からの微力なトルクによって微速で駆動することができる。よって、前述と同様、急な坂道停車時であっても、坂道の傾斜によって加えられる。スライドドア4の自重による加速を防止することができ、開閉時のスライドドア4からの衝撃を吸収する構造の簡素化を図ることができる。
【0036】
そして、前述したように、微力出力タイマーをスタートさせて(S4)から予め設定された設定微力出力時間経過したか否かを判断し(S7)、設定微力出力時間を経過していない場合には、前記ステップS5へ分岐して前述した動作を継続する一方、設定微力出力時間を経過していた場合には、前記デューティー出力を停止しかつ、駆動モータ33を停止するとともに電磁クラッチ37をOFFした後、前記駆動モータ33を、短時間正転及び反転して(S8)、各処理を終了する。
【0037】
また、前述したように、この設定微力出力時間は、前記デューティー比25%の出力による微速で、スライドドア4が全閉位置から全開位置に達することのできる時間に設定してある。
【0038】
これにより、前記閉作動を前記設定微力出力時間継続し、スライドドア4は全閉位置に達することができる。また、前記スライドドア4が微速で全閉位置に達することで、前記スライドドア4をクロージャーによって全閉位置に保持することができ、停止後のスライドドア4の不用意な移動を確実に防止することができる。
【0039】
また、前記ステップS9にて、スライドドア4がクラッチ切断後に閉方向に移動していないと判断された場合には、スライドドア4は、開方向及び閉方向のいずれにも移動されておらず停止しているので、平坦路での停車と判断することができる。つまり、平坦路停車時には、スライドドア4が自重によって移動することは無いので、前記電磁クラッチ37をOFFした(切断した)まま(S11)、前記ステップS7へ移行する。これにより、前記電磁クラッチ37は切断されているのでスライドドア停止後のスライドドア4の手動による開閉操作が可能となり、全開位置または全閉位置へ手動で移動して、前述のように全開チェッカーによる保持またはクロージャーによる全閉位置への移動でドアロックされて保持され、停止後のスライドドア4の不用意な移動を防止できる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スライドドア停止時において、電磁クラッチの通電を止めた後、前記モータを短時間正転および反転させることで、坂路であっても、クラッチの噛合いを確実に外すことができる。
【0041】
また、クラッチ切断後において、前記スライドドアの移動方向を検出することで、傾斜角度センサを用いること無く、坂路の検出が可能となり、傾斜角度センサを廃止することができる。
【0042】
このとき、クラッチ切断後のスライドドアに移動が生じた場合、前記クラッチを接続状態にし、前記スライドドアを前記移動方向へ移動するように前記モータを微力で駆動する。これにより、スライドドアが坂下方向へ動いてもモータを微力駆動してブレーキを掛け、緩やかな速度で移動することができる。
【0043】
さらに、緩やかな坂であっても、モータの微力駆動で移動し、スライドドアが半開のまま移動せず、また、手動でも動かすことができないということを解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1のA矢示図である。
【図3】同実施の形態にかかるブロック図である。
【図4】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
4 スライドドア
33 駆動モータ
37 噛合い式の電磁クラッチ
38 オートスライドドアユニット
M マイコン

Claims (1)

  1. スライドドアを開閉作動するモータからの駆動力が噛合い式の電磁クラッチを介して伝達されるオートスライドドア制御装置において、
    前記モータを停止し、前記電磁クラッチの通電を止めて前記スライドドアを全閉位置と全開位置との間で停止する際に、前記モータを停止し前記電磁クラッチの通電を止めた後、前記モータを短時間正転および反転させ前記電磁クラッチを切断状態にするクラッチ切断手段と、
    クラッチ切断後の前記スライドドアの移動方向を検出する停止後移動方向検出手段と、
    クラッチ切断後の前記スライドドアに移動が生じた際に、前記クラッチを接続状態にするとともに、前記スライドドアが前記移動方向へ移動するように前記モータを微力で駆動する微力駆動手段と、
    を備えたことを特徴とするオートスライドドア制御装置。
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