JP3770102B2 - オートスライドドア制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スライドドアを作動するオートスライドドア制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両には、ドア開口部を開閉するスライドドアが設けられており、このスライドドアを電動で開閉制御するオートスライドドア制御装置が装備されている。
【0003】
このオートスライドドア制御装置は、スライドドアを全閉位置から全開位置まで電動で開駆動、閉駆動させるスライド駆動機構を備え、スライドドアの全閉位置を検出して作動するドアスイッチを備えており、閉駆動中にドアスイッチの作動を検出した際に、スライドドアが全閉位置に達したと判断して、スライドドアの閉駆動を停止するように構成されている。このとき、ドアロックのハーフラッチ状態になったことを検出する等スライドドアが全閉位置の近傍に達した際には、スライドドアを全閉位置まで引き込んでスライドドアを全閉位置にロックするクロージャーが作動し、スライドドアを全閉位置に拘束できるように構成されている。
【0004】
また、このドアスイッチの非作動状態を検出することで、スライドドアが開放されたことを知ることができるため、前記ドアスイッチは、ドア開時に点灯されるルームランプの点灯制御判断にも用いられている。これにより、前記オートスライドドア制御装置によってスライドドアが全閉位置に達し、ドアスイッチが作動した際には、ドア開中に点灯していたルームランプを消灯できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなスライドドアにあっては、全閉位置の近傍に達した際に、スライドドアと車体間をシールするウエザーストリップの反力を受けることとなる。このため、ドアスイッチ作動検出直後にスライドドア閉駆動を停止すると、このウエザーストリップの反力によりスライドドアが、クロージャーの遊び分、開方向に戻されることがあった。これにより、ドアスイッチが一瞬非作動状態となり、消灯したルームランプが再点灯してしまう。
【0006】
このとき、前記クロージャーは作動しているため、スライドドアは、全閉位置まで引き込まれ拘束され、この時点で、ドアスイッチが作動して、ルームランプが消灯する。このように、スライドドア閉時にルームランプが点滅してしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、スライドドア閉時のルームランプの点滅を防止することができるオートスライドドア制御装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、スライドドアを開閉駆動する駆動モータを備えたスライド駆動機構と、前記スライドドアが全閉位置に達した際に作動するドアスイッチと、前記全閉位置の近傍に到達した前記スライドドアを引き込むとともに、前記スライドドアの引き込みを完了した状態で前記スライドドアをロックするクロージャーと、前記ドアスイッチが作動した際に消灯されるルームランプと、を備えた車両に設けられ、前記ドアスイッチの作動に基づいて前記スライド駆動機構の前記駆動モータを停止する駆動停止処理を行うオートスライドドア制御装置において、
前記ドアスイッチの作動を検出した際に、ドアスイッチの作動検出から所定時間経過後に前記駆動停止処理を行う停止処理遅延手段を備えている。
【0009】
すなわち、スライドドア駆動機構の閉駆動によってスライドドアが、全閉位置の近傍に達した際には、スライドドアを引き込むとともに該スライドドアの引き込みを完了した状態でロックするクロージャーが作動を開始する。このとき、前記スライドドアは、ウエザーストリップからの反力を受けることとなる。
【0010】
そして、前記全閉位置に到達してドアスイッチが作動した際には、点灯中のルームランプが消灯される。その後、ドアスイッチの作動検出から所定時間経過した際には、前記スライドドア駆動機構の閉駆動を停止する駆動停止処理が行われる。つまり、前記ドアスイッチ作動後、所定時間経過するまで、前記スライドドアの閉駆動が継続される。
【0011】
このとき、前記クロージャー作動開始時点から所定の時間が経過しており、前記スライドドアは、その閉駆動がクロージャーにより引き継がれ移動されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるオートスライドドア制御装置を装備した車両1を示す図であり、この車両1の車体側部には、乗降用開口部2及びステップ3が設けられているとともに、前記乗降用開口部2を開閉するスライドドア4が設けられている。また、前記乗降用開口部2の周囲には、車体に固着されたウエザーストリップが設けられており、スライドドア4が閉じられた際に、ウエザーストリップがスライドドア4と当接し、雨水等の車室内への侵入を防止できるように構成されている。
【0013】
前記スライドドア4は、車両前方側における上端が、前記乗降用開口部2の上縁に設けられたアッパーガイドレール11に沿って移動するアッパーローラブラケット12に支持されており、下端は前記ステップ3の下面に設けられたロアガイドレール13(図2参照)に沿って移動するロアローラブラケット14に支持されている。また、車両後方側の中央部は、車体側面に設けられたリアガイドレール15に沿って移動するリアローラブラケット16に支持されており、該リアローラブラケット16は、駆動ワイヤ17に連結され、前記乗降用開口部2を全開にした全開位置から全閉にした全閉位置まで移動されるように構成されている。
【0014】
前記スライドドア4内には、クロージャーユニット21が設けられており、前記スライドドア4の前縁部には、前記クロージャーユニット21への電源の供給を受ける受給端子22が設けられている。また、前記乗降用開口部2の車両前方側の縁部を形成するピラー23には、前記受給端子22と対を成す供給端子24が設けられており、前記スライドドア4が全閉直前位置に移動された時点より前記受給端子22と接続され、前記クロージャーユニット21へ電源を供給できるように構成されている。
【0015】
図2は、前記リアガイドレール15の上部に沿った断面及びロアガイドレール13の上部に沿った断面と、駆動モータ、電磁クラッチ、駆動ワイヤ、各種プーリ等のスライド駆動機構を模式的に示す模式図であり、前記駆動ワイヤ17は、ループ状を成している。この駆動ワイヤ17は、その一部がリアガイドレール15内に配置されており、該リアガイドレール15の前端及び後端に設けられたレール端ケーシング31,31を介して、当該リアガイドレール15に支持されている。このリアガイドレール15内に配置された駆動ワイヤ17の途中には、図外のブラケット取付部が設けられており、該ブラケット取付部は、前記リアローラブラケット16に取付けられている。該リアローラブラケット16には、リアローラ32が設けられており、前記リアガイドレール15内を移動できるように構成されている。
【0016】
なお、リヤローラ32は、スライドドア4の荷重を支持する荷重ローラ32cと、スライドドア4の車幅方向の移動を規制し、リヤガイドレール15に沿って移動させる前側スラストローラ32bと、後側スラストローラ32aとにより構成されている。
【0017】
該リアガイドレール15前端には、プーリ取付ブラケット41に支持されたガイドプーリ42が設けられており、前記レール端ケーシング31を挿通した前記駆動ワイヤ17は、このガイドプーリ42を介して後方に折り返されている。該ガイドプーリ42にて折り返された駆動ワイヤ17、及びリアガイドレール15後端のレール端ケーシング31を挿通した駆動ワイヤ17は、駆動ワイヤケーシング43,43によって摺動可能に被覆されており、該駆動ワイヤケーシング43は、その端部に設けられたワイヤ固定部ブラケット44,44を介して車体に固定されている。前記両駆動ワイヤケーシング43,43から延出した前記駆動ワイヤ17は、その中間部が駆動プーリ45に巻き付けられるとともに、この駆動プーリ45の前後に設けられたテンション機構46,46によって所定の張力が与えられている。
【0018】
該テンション機構46は、図3に示すように、ボルト穴51,51に挿通される図外のボルトで車体に締結固定されたベース52と、このベース52に回動自在に支持された二つのガイドプーリ53,53とを備えてなり、両ガイドプーリ53,53の間には、テンションプーリ54が設けられている。該テンションプーリ54は、回転軸55がベース52のガイド長孔56に沿って移動可能に支持されており、駆動ワイヤ17の延在方向に対して直交方向に移動可能に支持されている。前記回転軸55は、スプリング57で付勢された支持ロッド58に支持されており、前記スプリング57で前記テンションプーリ54を付勢することで、該テンションプーリ54を介して前記駆動ワイヤ17に所定の張力を与えられるように構成されている。前記ベース52には、前記スプリング57を外嵌支持するストッパーロッド59が設けられており、前記支持ロット58のスプリング57による付勢方向と逆向きへの移動を規制できるように構成されている。
【0019】
前記駆動プーリ45は、図2に示したように、最終減速ギヤ61に軸結合されており、この最終減速ギヤ61と一体的に回転するように構成されている。また、この最終減速ギヤ61には、プーリ側ギヤ62が噛合されており、該プーリ側ギヤ62の軸延長上には、モータ側ギヤ63が設けられている。該モータ側ギヤ63とプーリ側ギヤ62との間には、噛み合い式の電磁クラッチ64が設けられており、該電磁クラッチ64が締結状態のとき、前記両ギヤ62,63が一体的に回転する一方、該電磁クラッチ64が解放状態のとき、前記両ギヤ62,63の締結が断たれるように構成されている。
【0020】
すなわち、前記電磁クラッチ64は、前記モータ側ギヤ63とプーリ側ギヤ62との間を断続するクラッチであり(図示省略)、前記モータ側ギヤ63の回転軸には、凹凸を有する電磁クラッチ64のモータ側歯が締結され、このモータ側歯の先端側には、モータ側歯の凹凸に噛合する凹凸を有した電磁クラッチ64のドア側歯が配置されている。このドア側歯は、内臓のコイルが通電された際の電磁作用によって、前記モータ側歯の凹凸に噛合した締結状態を形成するとともに、前記コイルへの通電が遮断された際に、内臓のスプリングの付勢力によって、前記モータ側歯の凹凸から離れた解放状態(締結が断たれた状態)を形成できるように構成されている。そして、このドア側歯の軸部には、前記プーリ側ギヤ62が接続されている。
【0021】
前記モータ側ギヤ63は、中間ギヤ71を介して駆動モータ72の駆動軸73に設けられたウォームギヤ74と連結されている。これにより、前記電磁クラッチ64を締結させた状態で駆動モータ72を駆動させることにより、駆動プーリ45を回転し、駆動ワイヤ17でスライドドア4を牽引して移動できるように構成されている。また、駆動モータ72の駆動を停止させた状態では、駆動伝達機構75の機械的な負荷により坂路でのスライドドア4自重によるスライドドア4の移動を規制できるように構成されている。一方、前記電磁クラッチ64を解放させた状態においては、前記機械的な抵抗がかかること無しに、手動でスライドドア4を移動できるように構成されている。
【0022】
前記最終減速ギヤ61の近傍には、この最終減速ギヤ61の回転に応じて、すなわちスライドドア4の移動に応じてパルスを発生させるエンコーダ81(例えば、公知の接点式二相エンコーダ)が設けられている。このエンコーダ81は、スライドドア4の位置、移動速度、移動方向を検出する手段として設けられているが、正転逆転(移動方向)を検出できるようにした光センサを用いたエンコーダや、その他の位置検出スイッチなどで代替することも可能である。
【0023】
このエンコーダ81は、電磁クラッチ64よりもスライドドア4側に設けられており、スライドドア4の手動による開閉時においても、スライドドア4の位置、移動速度、移動方向を検出できるように構成されている。
【0024】
また、前記スライドドア4の前端部を支持する前記ロアローラーブラケット14には、ロアローラ91が設けられており、前記ロアガイドレール13内を移動できるように構成されている。
【0025】
なお、ロアローラ91は、スライドドア4の荷重を支持する荷重ローラ91cと、スライドドア4の車幅方向の移動を規制し、ロアガイドレール13に沿って移動させる前側スラストローラ91bと、後側スラストローラ91aとにより構成されている。
【0026】
前記ロアガイドレール13の後端には、前記ロアローラブラケット14の当接面92に当接して移動を後方規制する全開ストッパ93が、全開ストッパ取付ボルト94を介して車体に固定されている。また、前記ロアガイドレール13の後側部には、坂路でのスライドドア4の自重による前方への移動やスライドドア4に荷物等が触れて不用意なスライドドア4の前方への移動を阻止するチェックリンク96が設けられている。該チェックリンク96は、図4にも示すように、孔95を挿通して内側に突出しているとともに、該チェックリンク96は、当該チェックリンク96を乗り越えて後方へ移動したロアローラ91の後側スラストローラ91aの前方へのスライドドア4の自重による移動や不用意な移動を阻止できるように後側スラストローラ91aと当接させるため、内側に突出屈曲したへの字状に形成されている。前記チェックリンク96は、前記ロアローラブラケット14の当接面92が前記全開ストッパ93に当接した状態で後側スラストローラ91aがチェックリンク96を確実に乗り越えて停止でき、かつ、後側スラストローラ91aがチェックリンク96に当接するように、全開ストッパ93に当接した状態から多少、前記ロアローラブラケット14が前方に移動する位置に設けられている。
【0027】
そして、前記駆動モータ72及び前記電磁クラッチ64は、図2に示したように、車両1に設置されたオートスライドドアユニット201に接続されている。
【0028】
このオートスライドドアユニット201は、図5に示すように、ROM及びRAMを内蔵したマイコンM(マイクロコンピュータ)を中心に構成されており、サーキットブレーカー211を介して、前述した駆動モータ72を駆動するバッテリー212に接続されるとともに、マイコン駆動用のエレクトリック電源213に接続されている。また、前記オートスライドドアユニット201には、イグニッションスイッチ214が接続されるとともに、該イグニッションスイッチ214との間には、セレクトレバーがPレンジに選択された際にオン作動するシフトPスイッチ215と、フットブレーキが操作された際にオン作動するストップランプスイッチ216とが接続されている。さらに、前記オートスライドドアユニット201には、メインスイッチ217が接続されており、該メインスイッチ217が操作されることにより、前記スライドドア4の駆動が可能となるように構成されている。
【0029】
また、前記オートスライドドアユニット201には、車速を検出するスピードセンサ221と警報ブザー222とが接続されているとともに、スライドドア移動センサ223が接続されている。該スライドドア移動センサ223は、前述したエンコーダ81を備えてなり、該エンコーダ81は、第1パルス出力224と第2パルス出力225を備えている。両パルス224,225出力から出力されるパルスは、前記スライドドア4の移動速度の上昇に伴い周期が短くなるように構成されるとともに、前記スライドドア4の移動方向に応じた位相のパルスを出力するように構成されている。また、前記スライドドア移動センサ223には、前記エンコーダ81の回転数から前記スライドドア4の速度や位置等を検出するとともに、該スライドドア4が全開又は全閉位置に達した際に信号を出力する反転検知出力226及びマイコンMと電圧を合わせるアースとしてのGNDライン227が設けられ、前記オートスライドドアユニット201に接続されている。
【0030】
さらに、前記オートスライドドアユニット201には、パーキングブレーキが操作された際にオン作動するパーキングスイッチ231と、スライドドア4を開作動させる際に操作されるスライドドア開スイッチ232と、閉作動させる際に操作されるスライドドア閉スイッチ233と、前記スライドドア4が全閉された際にオフ作動するドアスイッチとしてのスライドドアスイッチ234とが接続されているとともに、前記クロージャーユニット21へ電源の供給を行う第1及び第2供給出力235,236が前記供給端子24に接続されている。これら第1及び第2供給出力235,236には、通過する電流を測定して前記マイコンMへ伝達する作動電流検出部237が接続されている。そして、前記供給端子24は、スライドドア4が全閉直前位置から全閉位置に位置する間に前記受給端子22と接続されるように構成されている。
【0031】
この供給端子24から電源供給を受ける前記クロージャーユニット21の制御部251には、車体のストライカにロックされたスライドドア4側のラッチを駆動してロック状態を解除するラッチ解除アクチュエータ252と、前記ラッチがストライカにロックされる直前のハーフロック状態(ハーフラッチ)を検出して作動するハーフスイッチ253と、前記ラッチがストライカにロックされた状態を検出して作動するフルロックスイッチ254とが接続されている。また、クロージャーユニット21には、前記ハーフロック状態を検出した際に作動して前記スライドドア4を前記フルロック状態まで引き込むクロージャーのクロージャーモータ255が接続されている。さらに、該クロージャーが作動する前の元の位置(ニュートラル位置)に戻った状態のクロージャーのニュートラル状態を検出して作動するニュートラルスイッチ256が設けられている。
【0032】
なお、当該車両1には、前記スライドドア4が開作動された際に点灯するとともに、全閉時に消灯する公知のルームランプを備えており、該ルームランプは、前記スライドドアスイッチ234の状態に応じてオンオフされるように構成されている。
【0033】
以上の構成にかかる本実施の形態において、スライドドア4が一定速度で閉作動されている状態での動作を、図6に示すフローチャートに従って説明する。
【0034】
すなわち、閉作動中において、スライドドア移動センサ223からのパルスが加減算されてなる累積パルス数より、スライドドア4が全閉手前エリアに到達したか否かを判断し、全閉手前エリアに達するまで待機する(S1)。全閉手前エリアに到達した際には、ウエザーストリップからの反力に抗してスライドドア4を閉方向へ移動するために、駆動モータ72に出力する駆動パルスのデューティー比を高め、駆動モータ72からの出力を大きくする(S2)。
【0035】
このとき、スライドドア4に設けられた受給端子22は、車体側に設けられた記供給端子24に接続され、スライドドア4のクロージャーユニット21には、電源が供給される。すると、このクロージャーユニット21は、ハーフロック状態を検出した際に、クロージャーのクロージャーモータ255を作動して前記スライドドア4をフルロック状態(全閉位置)まで引き込む動作を開始する。
【0036】
そして、クロージャユニット21の作動電流、詳しくは前記スライドドアクロージャーモータ255の作動電流を検知したか否かを判断し(S3)、クロージャーユニット21の作動が検知できず、クロージャーモータ255が停止中である場合には、スライドドアスイッチ234の作動状態を判断する一方(S4)、前記クロージャーモータ255の作動電流が検知され、クロージャーユニット21の作動が確認された際には、駆動モータ72に出力する駆動パルスのデューティー比を低下して、駆動モータ72からの出力を下げた後(S5)、ドアスイッチであるスライドドアスイッチ234の作動状態を判断する(S4)。
【0037】
該ステップS4で、スライドドアスイッチ234の作動が確認されず(ドアスイッチOFFになっていない状態)、スライドドア4が全閉位置に到達していないと判断した場合には、前記累積パルスの変化からドア閉速度が低下したか否かを判断し(S6)、ドア閉速度が低下していない場合には、前記ステップS2へ分岐する一方、ドア閉速度が低下していた場合には、スライドドア4への異物の挟み込みが考えられるので、スライドドア4を全開位置まで開作動させる挟み込み反転作動処理を行った後(S7)、当該サブルーチンを終了する。
【0038】
また、前記ステップS4の判断時において、スライドドアスイッチ234の作動が確認され(ドアスイッチOFFになった状態)、スライドドア4が全閉位置に到達していた場合には、全閉判断遅延タイマによる時間の計測を開始する(S8)。このとき、前記スライドドアスイッチ234の作動(ドアスイッチOFFになった状態)に伴い、点灯中のルームランプが消灯される。
【0039】
そして、前記全閉判断遅延タイマによるカウントが終了するまで待機する(S9)。この全閉判断遅延タイマの値としては、前記クロージャーユニット21が作動を開始してから当該クロージャーユニット21によるスライドドア4の引き込みが完了するまでに必要な時間が挙げられ、例えば0.5秒に設定されている。
【0040】
したがって、この全閉判断遅延タイマによる所定時間経過までの間も、クロージャーユニット21は、スライド駆動機構の閉駆動と併行して作動している。
【0041】
この全閉判断遅延タイマに設定された所定時間が経過した際には、駆動モータ72の停止処理を行う。すなわち、前記駆動モータ72への通電を遮断して駆動モータ72を停止するとともに(S10)、電磁クラッチ64を外す切断処理(電磁クラッチ64の解放)を行う(S11)。これにより、前記スライドドアスイッチ234作動後から、前記全閉判断遅延タイマによる前記所定時間が経過するまで、駆動モータ72によるスライドドア4の閉駆動を継続することができる。
【0042】
そして、前記全閉判断遅延タイマの値として、クロージャーユニット21がスライドドア4の引き込みが完了するまでに必要な時間い設定されているので、全閉判断遅延タイマによる所定時間が経過して駆動モータ72が停止したときは、クロージャユニット21によるスライドドア4の引き込みが完了してスライドドア4が全閉位置にロックされている。
【0043】
このため、前記駆動モータ72を停止して電磁クラッチ64を切断したスライドドア4閉駆動停止時には、全閉近傍位置から作動を開始したクロージャーによるスライドドア4の全閉位置までの引き込みを完了させることができ、この間のスライド駆動機構による閉駆動によってウエザーストリップは押し続けられているとともにスライドドアスイッチ234も作動状態を維持することができる。
【0044】
したがって、スライドドア4の駆動機構の駆動停止処理を行った際に、ウエザーストリップの反力によってスライドドア4がクロージャーによる遊び分戻され、一時的にスライドドアスイッチ234が非作動状態(ドアスイッチONとなって状態)となってしまう従来と比較して、閉駆動時のルームランプの点滅を確実に防止することができる。これにより、違和感を防止することができる。また、スライドドア閉駆動中のスライドドアの開方向への一瞬の戻りを防止することができるため、作動フィーリングを向上することができる。
【0045】
ここで、本実施の形態にあっては、噛み合い式の電磁クラッチ64を使用しているため、前記電磁クラッチの切断処理においては、前記電磁クラッチ64への通電を遮断した後、前記駆動モータ72が正転及び反転するように当該駆動モータ72へ一瞬通電する。これにより、噛み合い式電磁クラッチ64のモータ側歯を動かし、モータ側歯とドア側歯との間に加わっている負荷から両歯を解放して両歯の噛み込みを解消して電磁クラッチ64を確実に切断状態とする(S11)。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のオートスライドドア制御装置にあっては、全閉位置を検出するドアスイッチが作動してから所定時間経過するまでスライドドアの閉駆動を継続することができる。
この間、全閉近傍位置から作動を開始したクロージャーによスライドドアを引き込むとともに、前記スライドドアの引き込みを完了した状態でロックさせる作動が行われており、スライド駆動機構の駆動停止処理時点において、該クロージャーの作動を完了させることができる。すなわち、スライド駆動機構によるスライドドアの閉駆動とクロージャーによるスライドドアの引き込み作動が併行して行われている。このため、この間のスライド駆動機構による閉駆動によって、ウエザーストリップは押し続けられているとともに、ドアスイッチの作動状態も維持することができる。
【0047】
したがって、スライドドア駆動機構の駆動停止処理を行った際に、ウエザーストリップの反力によってクロージャーの作動遊び分戻され、一時的にドアスイッチが非作動状態となってしまう従来と比較して、閉駆動時のルームランプの点滅を確実に防止することができる。これにより、違和感を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】同実施の形態の要部の断面を示す模式図である。
【図3】同実施の形態のテンション機構を示す図である。
【図4】同実施の形態のロアガイドレールの後端部を示す断面図である。
【図5】同実施の形態にかかるブロック図である。
【図6】同実施の形態の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 車両
4 スライドドア
64 電磁クラッチ
72 駆動モータ
201 オートスライドドアユニット
234 スライドドアスイッチ
M マイコン

Claims (1)

  1. スライドドアを開閉駆動する駆動モータを備えたスライド駆動機構と、
    前記スライドドアが全閉位置に達した際に作動するドアスイッチと、
    前記全閉位置の近傍に到達した前記スライドドアを引き込むとともに、前記スライドドアの引き込みを完了した状態で前記スライドドアをロックするクロージャーと、
    前記ドアスイッチが作動した際に消灯されるルームランプと、
    を備えた車両に設けられ、
    前記ドアスイッチの作動に基づいて前記スライド駆動機構の前記駆動モータを停止する駆動停止処理を行うオートスライドドア制御装置において、
    前記ドアスイッチの作動を検出した際に、ドアスイッチの作動検出から所定時間経過後に前記駆動停止処理を行う停止処理遅延手段を備えたことを特徴とするオートスライドドア制御装置。
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