JP4725205B2 - 車両ドア制御装置および制御方法 - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第1の実施の形態による車両ドア制御装置の構成例を示すブロック図である。この制御装置は車両に備えられたものであり、コントローラ10によりドアの開閉を制御する。この実施の形態では、ドアの自動開閉を許可し不許可とするスイッチを設け、そのスイッチがオンされて自動開閉許可の場合であっても、ユーザのドア開閉時の操作状況に応じて自動開閉を許可したり、不許可とするものである。
図2は、本発明の第1の実施の形態による車両ドア制御装置および制御方法におけるスイッチ検出時処理の手順を説明するフローチャートである。図3は、図2のスイッチ検出時処理の結果、手動操作(手動開閉モード)と判定された後の処理手順を説明するフローチャートである。これらの処理は、車両ドア制御装置のコントローラ10により実行される。
図2のステップS101において、ドアレバースイッチ24のオン時間を計測し、所定時間経過前にドアレバースイッチ24がオフされたか否かを判定する。所定時間経過してもドアレバースイッチ24がオンのままである場合(ステップS101:NO)は、手動操作と判定し、図3の手動判定後処理へ移行する。
ドアレバースイッチ24がオンされた場合は(ステップS154:YES)、図2のステップS101に移行してオート作動を行うか手動操作を行うかの判定を行う。なお、オート作動を行う場合、現在全閉ではなくオート作動中でもないのでステップS103の判定が否定され、上述のように閉方向のオート作動が行われる。
ドアレバースイッチ24がオンされていない場合は(ステップS154:NO)、ステップS152に戻り、ドアが移動中である否かを判定する。
このタイミングチャートには、入力信号としてのドアレバーセンサ25のオンオフ信号と、ドアレバースイッチ24のオンオフ信号とに基づき、クラッチ31およびスライドドアモータ32が駆動制御される様子が示されている。
(1)ドアレバーが操作され素早く戻された場合、ドアレバースイッチ24は短時間のみオン状態となる(図2のステップS101:YES)。
(2)ドア全閉状態で、この短時間オン入力を得た場合は、オート作動の要求と判断し、クラッチ31を接続させるとともにスライドドアモータ32を開方向に作動させる(図2のステップS102、S105、S106)。
(3)オート作動の場合、ドアを全開まで駆動してスライドドアモータ32を停止させ、クラッチ31を開放する(図2のステップS109、S113)。なお、上述したように、ドアがモータ駆動されている際、ドアレバーが短時間操作された場合、ドアを逆方向に駆動する。また、ドアレバーが長時間操作された場合は、図3に示す手動開閉モード処理へ移行する。この場合、図示はしていないが、クラッチ31を開放して手動によりドア開閉ができるようにする。
(5)クラッチ31は既に開放されているので、上記一定時間の経過前でも手動によるドア開閉が可能である。手動による操作では、ドアの開閉速度をユーザが手で加減できる。例えば、オート作動の場合より速く操作することも可能である。
(6)(7)(8)手動による操作の場合、操作を途中でやめれば、ユーザは全開または全閉以外の任意の位置でドアを停止させることができる。
(10)短時間オン入力の場合は上述のようにオート作動と判断するが、特にドアが全閉以外で停止していたときには、全閉方向へのオート作動を行う(図2のステップS107、S108)。
(12)そこで、手動操作時に全開、全閉以外の位置で手を離した後(図3のステップS151:YES)、ドアが動いた場合(図3のステップS152:YES)、次のようにする。
(13−2)この場合、作動方向にオート作動させ、あるいはモータ停止のままクラッチを断続的に接続することで、速度変化を抑制する(図3のステップS158)。
(14−2)この場合も、作動方向にオート作動させ、あるいはモータ停止のままクラッチを断続的に接続することで、速度変化を抑制する(図3のステップS158)。
以上述べた第1の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
[1]ドアレバースイッチ24の操作継続時間に基づいてオート作動か手動操作かを判定するので、オートスライドドアメインスイッチ21がオンである場合にユーザが手動操作を選択することもでき、利便性が向上する。
[2]ドアレバースイッチ24の操作継続時間が所定時間未満である場合にオート作動と判定するので、オート作動の指示を迅速に行うことができる。
[3]手動操作の場合にクラッチ31を開放するので、駆動機構の破損のおそれがなく、操作も軽くすることができる。
[5]手動操作の終了後ドアが逆方向に動いた場合または同方向で速く動いた場合に、その方向にオート作動させることで、安全性を向上することができる。
[6]手動操作の終了後ドアが逆方向に動いた場合または同方向で速く動いた場合に、クラッチを断続的に接続させることで、安全性を向上することができる。
[7]手動操作で極めて少量のドア移動をさせたい場合に、オート作動と判定される心配がないので、ユーザの希望に合致した作動が可能である。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態による車両ドア制御装置の構成は、第1の実施の形態において図1に基づき説明したものと同様であるので、図示および説明を省略する。
他は第1の実施の形態と同様である。
(5)手動による操作の途中でドアレバーから手を離しても(図3のステップS151:YES)、慣性でドアが動いていると判断される場合は(図3のステップS156:NO)、クラッチの作動を行わない。なお、この動作は図4に示していないが、第1の実施の形態でも同様に実現可能である。
(6)〜(14)他は第1の実施の形態について述べたと同様である。
以上述べた第2の実施の形態によれば、次の作用効果を得ることができる。
[1]ドアレバースイッチ24操作時のドア移動量に基づいてオート作動か手動操作かを判定するので、オートスライドドアメインスイッチ21がオンである場合にユーザが手動操作を選択することもでき、利便性が向上する。
[2]ドアレバースイッチ24操作時のドア移動量が所定値未満である場合にオート作動と判定するので、オート作動の指示を迅速に行うことができる。
[3]手動操作を極めて短時間行いたい場合に、オート作動と判定される心配がないので、ユーザの希望に合致した作動が可能である。
[4]第1の実施の形態の効果として述べた[3]〜[6]と同様の効果を奏することもできる。
次に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態による車両ドア制御装置の構成は、第1の実施の形態において図1に基づき説明したものと同様であるので、図示および説明を省略する。
図7のステップS301において、ドアレバーセンサ25のオン時間を計測する。所定時間経過前にドアレバーセンサ25がオフされた場合(ステップS301:YES)、オート作動と判定し、ステップS102に進む。所定時間経過してもドアレバーセンサ25がオンのままである場合(ステップS301:NO)は、手動操作と判定し、図8の手動判定後処理へ移行する。
(5)〜(14)他は第1および第2の実施の形態について述べたと同様である。
以上述べた第3の実施の形態によれば、次の作用効果を得ることができる。
[1]ドアレバーセンサ25の操作継続時間に基づいてオート作動か手動操作かを判定するので、オートスライドドアメインスイッチ21がオンである場合にユーザが手動操作を選択することもでき、利便性が向上する。
[2]ドアレバーセンサ25の操作継続時間が所定時間未満である場合にオート作動と判定するので、オート作動の指示を迅速に行うことができる。
[3]第1の実施の形態の効果として述べた[3]〜[7]と同様の効果を奏することもできる。
本発明による車両ドア制御装置を次のように変形することができる。
(1)上記の各実施の形態では、オート作動の作動方向を、現在の開閉状態あるいはオート作動状態に基づいて決定したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、ドアレバースイッチ24等を、開方向または閉方向の指定可能な構成とすれば、ユーザによる開方向または閉方向の指定によってオート作動の作動方向を決定することができる。
なお、以上説明した実施形態におけるドア内側若しくは外側レバースイッチ24、26またはドア内側若しくは外側レバーセンサ25、27は、本発明の「入力手段」に、コントローラ10は「作動モード判定手段」および「ドア駆動手段」に、スライドドアモータ32は「ドアを駆動するモータ」に、それぞれ相当する。なお、この対応関係の説明は、あくまで一例であり、発明を解釈する際、上記対応関係に何ら限定も拘束もされない。
25…ドア内側レバーセンサ 26…ドア外側レバースイッチ
27…ドア外側レバーセンサ 31…クラッチ
32…スライドドアモータ
Claims (7)
- 手動によるドアの操作に応じて、ドアの駆動指令の入力を受け付ける入力手段と、
前記駆動指令の開始からの手動による操作継続の時間が、所定時間経過した場合に手動操作と判定し、所定時間未満である場合にオート作動と判定する作動モード判定手段と、
前記作動モード判定手段による判定結果がオート作動である場合に、ドアを駆動するモータを作動させるドア駆動手段とを備えたことを特徴とする車両ドア制御装置。 - 請求項1に記載の車両ドア制御装置において、
ドアのオート作動を許可状態に切替えるメインスイッチを備え、
前記作動モード判定手段は、前記メインスイッチがオート作動の許可状態に切替えられている場合に判定することを特徴とする車両ドア制御装置。 - 請求項1または請求項2に記載の車両ドア制御装置において、
前記ドア駆動手段は、前記作動モード判定手段が手動操作と判定した場合に、前記モータの動力を前記ドアに伝達するクラッチを開放することを特徴とする車両ドア制御装置。 - 手動によるドアの操作に応じて、ドアの駆動指令の入力を受け付ける入力手段と、
前記駆動指令の開始からの手動による操作継続の時間または前記駆動指令の開始からのドア移動量に基づき、オート作動か手動操作かを判定する作動モード判定手段と、
前記作動モード判定手段が手動操作と判定した場合に、ドアが全閉以外の位置で操作継続が終了した後、再度ドアの駆動指令が入力され、前記作動モード判定手段がオート作動と判定した場合は、ドアを閉める方向にモータを作動させるドア駆動手段とを備えたことを特徴とする車両ドア制御装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の車両ドア制御装置において、
前記ドア駆動手段は、前記作動モード判定手段が手動操作と判定した場合に、ドアが全閉以外の位置で操作継続が終了した後、ドアが逆方向に動いた場合または同方向に前記操作継続の終了時より速く動いた場合は、クラッチにより前記モータの動力を前記ドアに伝達するようにし、その方向にドアを駆動するようにモータを作動させることを特徴とする車両ドア制御装置。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項に記載の車両ドア制御装置において、
前記ドア駆動手段は、前記作動モード判定手段が手動操作と判定した場合に、ドアが全閉以外の位置で操作継続が終了した後、ドアが逆方向に動いた場合または同方向に前記操作継続の終了時より速く動いた場合は、前記モータの動力を前記ドアに伝達するクラッチを断続的にオンオフさせることを特徴とする車両ドア制御装置。 - 手動によるドアの操作に応じて、ドアの駆動指令の入力を受け付ける入力ステップと、
前記駆動指令の開始からの手動による操作継続の時間が、所定時間経過した場合に手動操作と判定し、所定時間未満である場合にオート作動と判定する作動モード判定ステップと、
前記作動モード判定ステップによる判定結果がオート作動である場合に、ドアを駆動するモータを作動させるドア駆動ステップとを備えたことを特徴とする車両ドア制御方法。
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