JP3734136B2 - 遮水シートの保護部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば最終処分場においてその法面などに貼着される遮水シートの保護部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に産業廃棄物や灰などを埋設して処理する施設を最終処分場と指標される。
そして、当該最終処分場は、いわゆる山岳地帯における谷部が一般的に使用されている。
【0003】
しかして、最終処分場では有害物質や汚水、濁水、泥水等による影響を受けやすいために、その最終処分場を設置した地盤中に前記有害物質や汚水、濁水、泥水等が浸透しないよう遮水シートで地盤表面を被覆して運用するのが常である。
しかし、最終処分場では産業廃棄物や灰などでの埋立期間を15年程度の長期間で行うため、その間最終処分場の法面等に貼着された遮水シート、特に埋め立てされない箇所である法面上方に貼着された遮水シートは、太陽光線のもとに常にさらされた状態になり紫外線の影響を受けて材質の劣化が生じることとなる。
【0004】
従来、その対策として不織布により形成された保護シートを前記遮水シート上に被せ、遮水シートの保護を図っているが、前記不織布についても耐候性に乏しく2乃至5年で不織布の貼り替え作業等のメンテナンス作業が発生しているのが現状である。
また、不織布による保護シートでは強風時に飛ばされたりして維持管理上の課題もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は前記従来の課題を解決するために創案されたものであって、1回の貼り付け作業で前記遮水シートの保護を約15年の長きにわたり行うことができ、しかも耐候性に優れ、かつ最終処分場内でのゴミ等で埋め立てられた後は遮水機能も併せ持つものとなり、もって既に貼り付けてある遮水シートと共に二重の遮水効果が得られる遮水シートの保護部材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による遮水シートの保護部材は、
法面外側縁及び略中間位置に固定コンクリートが敷設された略凹状をなす最終処分場で、該最終処分場の表面部に貼着された遮水シートを被覆して保護する保護部材であり、法面部に貼着された遮水シートの上に略長方形状の袋状に形成されると共に短辺側の一端が開口され、かつ全体的に約5センチメートルの厚さとなるように上下二層をステッチ状に連結された透水性を有する二重織の布製型枠部材を前記開口を上側に向け、複数枚並べ敷きつめて前記遮水シートを覆って法面全体を被覆し、前記並べ敷きつめた布製型枠部材の後端部は前記最終処分場の表面部に打設された前記固定コンクリートに固定し、該布製型枠材内には比重1.0の発泡モルタルを充填し、前記布製型枠部材から前記発泡モルタルの余剰水を絞り出し硬化時間を早め、かつ均一な厚みを保持して固化させ、布製型枠部材の先端部に存する開口は固定コンクリートに固定して閉め、遮水機能を有する部材とし、
前記遮水シートを被覆保護して、該遮水シートと共に二重の遮水効果をもたせたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態につき説明する。
図において、符号1は法面外側縁及び略中間位置に固定コンクリートが敷設された最終処分場を示す。当該最終処分場1の法面を含む全地表面には遮水シート2が全面にわたって敷設してある。
遮水シート2は最終処分場1内に廃棄され、埋設される産業廃棄物や灰などに含まれる有害物質、汚水、濁水、泥水がその地盤中に浸透しないよう貼着、敷設されるもので、一般に、(1)エチレンプロピレンモノマーや熱可塑性エラストマーなどの加流ゴム系あるいはブチルゴムやクロロスルフォン化ポリエチレンゴムなどの非加流ゴムからなる合成ゴム系、(2)ポリ塩化ビニル樹脂などの塩化ビニル系や高密度ポリエチレン樹脂などや塩素化ポリエチレン系やエチレンビニルアセテート樹脂などのエチレン系並びにポリエーテル系ポリウレタンなどからなる合成樹脂系、(3)アスファルト系、(4)ジオテキスタイルサンドイッチタイプやジオメンブレン面接着タイプなどのベントナイトシートからなるベントナイト系の素材で各々構成される。
【0008】
ここで、エチレンプロピレンモノマーなる素材で形成した融着型ゴムシートあるいは接着型ゴムシートは耐候性、耐薬性、耐温度変化に優れるが突起物に対して弱いとの指摘がある。
また、塩化ビニルで形成したポリ塩化ビニルシートもほぼ同上の特徴を有すると言われている。
【0009】
エチレン酢酸ビニルで形成された高密度エチレン樹脂シートは耐候性、耐薬性に優れるが、施工性が比較的よくない。
さらに、アスファルト特殊ゴムを吹き付けて形成したゴムアスファルトシートは比較的耐光性、耐薬性にも優れ、吹き付け式であるために複雑な地盤や岩盤に適しているとの指摘がある。
【0010】
しかし、前記いずれの素材からなる遮水シート2であっても長期間太陽光線にさらしておくと紫外線の影響を受けて材質が確実に劣化する。
そこで従来は前記遮水シート2の上に不織布からなる保護材を被せたが、この不織布による保護材は耐候性がよくなく、2乃至5年で再度貼り替えなければならなかったことは前述の通りである。
【0011】
図1乃至図3において符号3は布製型枠部材を示す。特に図2から理解されるように、布製型枠部材3は透水性を有する二重織の袋状布製の部材で形成されると共に短辺側の一端が開口されており、この内部に比重が1.0で比較的軽い発泡モルタル4が注入、充填される。そしてこの布製型枠部材3の厚さが平均的に5センチメートル程度となる様構成される。
【0012】
さらに、前記布製型枠部材3は図示するように略長方形状をなしており、複数枚の布製型枠部材3が最終処分場1の法面全面にわたって、前記開口を上側に向け、前記遮水シート2を被覆するよう並べ敷きつめて敷設されることとなる。すなわち、複数枚の布製型枠部材3が使用されて法面全体が確実に被覆される。そして、図示するように、複数枚の布製型枠部材3はその先端部に存する開口は固定コンクリートに固定して閉め、後端部は杭などで法面の固定コンクリートなどに確実に固定される。
【0013】
このように、複数枚の布製型枠部材3を用いるため各施工面にあわせたサイズでの施工ができると共に、一度に広範囲の面積であってもスムーズに施工できるのである。
そして、布製型枠部材3の中には比重が1.0の軽量発泡モルタル4が注入、充填される。
【0014】
この際、布製型枠部材3は透水性を有しているため、注入、充填した発泡モルタル4の余剰水が前記布製型枠部材3から絞り出され、これにより注入、充填された発泡モルタル4の硬化時間が早められて比較的高強度のコンクリート体が形成できる。
さらに、布製型枠部材3は前述のように、全体的に約5センチメートルの厚さになるよう上下二層をステッチ状にして連結してあり、厚さが不均一になることなく、平板状に形成できる。
【0015】
しかして、敷設された本発明の遮水シートの保護部材は充分な耐候性を有するものであり、埋立期間としての15年の間充分に遮水シート2を被覆して保護しうる。
さらに、この保護部材上に産業廃棄物や灰が埋め立てられ有害物質や汚水、濁水、泥水等がしみ出ても本発明による保護部材は遮水部材の役目も果たすことになり、その下の遮水シート2と共に充分な遮水効果をももたらすことになる。もって地盤中に前記の物質等を浸透させることもない。
【0016】
【発明の効果】
かくして本発明は以上の構成よりなる。
そして、本発明による遮水シートの保護部材であれば、1回の貼り付け作業で前記遮水シートの保護を約15年の長きにわたり行うことができ、しかも耐候性に優れ、かつ最終処分場内でゴミ等が埋立られたときには遮水機能も併せ持ち、既に貼り付けてある遮水シートと共に二重の遮水効果が得られるとの優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の構成を説明する断面図である。
【図2】 本発明の構成を説明する概略斜視図である。
【図3】 布製型枠部材内に発泡モルタルを注入する状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 最終処分場
2 遮水シート
3 布製型枠部材
4 発泡モルタル
Claims (1)
- 法面外側縁及び略中間位置に固定コンクリートが敷設された略凹状をなす最終処分場で、該最終処分場の表面部に貼着された遮水シートを被覆して保護する保護部材であり、
法面部に貼着された遮水シートの上に略長方形状の袋状に形成されると共に短辺側の一端が開口され、かつ全体的に約5センチメートルの厚さとなるように上下二層をステッチ状に連結された透水性を有する二重織の布製型枠部材を前記開口を上側に向け、複数枚並べ敷きつめて前記遮水シートを覆って法面全体を被覆し、
前記並べ敷きつめた布製型枠部材の後端部は前記最終処分場の表面部に打設された前記固定コンクリートに固定し、該布製型枠材内には比重1.0の発泡モルタルを充填し、前記布製型枠部材から前記発泡モルタルの余剰水を絞り出し硬化時間を早め、かつ均一な厚みを保持して固化させ、布製型枠部材の先端部に存する開口は固定コンクリートに固定して閉め、遮水機能を有する部材とし、
前記遮水シートを被覆保護して、該遮水シートと共に二重の遮水効果をもたせたことを特徴とする遮水シートの保護部材。
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