JPH108472A - 布製型枠 - Google Patents

布製型枠

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JPH108472A
JPH108472A JP8182675A JP18267596A JPH108472A JP H108472 A JPH108472 A JP H108472A JP 8182675 A JP8182675 A JP 8182675A JP 18267596 A JP18267596 A JP 18267596A JP H108472 A JPH108472 A JP H108472A
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JP
Japan
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woven
wire
fabric
warp
weft
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8182675A
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English (en)
Inventor
Mitsunori Mimura
三徳 三村
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Maeda Kosen Co Ltd
Original Assignee
Maeda Kosen Co Ltd
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Publication date
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 クラックが発生し難く、安全性、耐久性に優
れたコンクリート硬化体を成形し得る布製型枠を提供す
る。 【解決手段】 化学繊維、天然繊維などの織編物からな
る二重もしくは多重織編で構成される土木用布製型枠で
あって、該織編物の経糸もしくは緯糸にワイヤ、単線な
どの金属線状体が補強材もしくは芯材として、織り込ま
れおよび/または編み込まれ、型枠に成形されるコンク
リートを補強する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、土木工事におい
て、二重もしくは多重織の布体に、流動性のモルタルま
たはコンクリートを注入し、高密度・高強度のコンクリ
ート硬化体などを成形する工法で使用される布製型枠に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、土木用においてコンクリート硬化
体を成形させる方法として、場所打ちコンクリート、ブ
ロック工法などが行われているが、このような従来の工
法では施工の迅速性、省力化、経済性などの点からその
改良が望まれており、また土壌や環境などに適した工法
の開発が待たれている。この従来の問題を解決するた
め、布製型枠によるコンクリート硬化体の成形方法が提
案され、種々の土木工事で採用されつつある。
【0003】これは、例えば、施工現場に二重織もしく
は多重織布である、いわゆるマットを広げ、周囲を固定
するだけでこれ自体が型枠となるところから、流動性の
モルタルまたはコンクリートをポンプなどによってこの
型枠内に圧入し、高強度あるいは高密度のコンクリート
硬化体を成形させるもので、型枠自体が透水性があり、
このためコンクリート混練水の余剰分を注入圧により絞
り出し、水/セメント比を低下させ硬化を早めるととも
に、密度を高め強度を大きく増加させることができる。
またこの際、混練水とともにセメント固形分はその流出
は防がれるため、陸上部の工事はもとより、水中におい
ても容易に施工が可能なことから、河川の護岸、のり覆
工、水路のライニングなどに利用されている。
【0004】このように、布製型枠による工法は、軽量
であり、寸法、形状が自由で現場に適応した形状に加工
ができるため、地盤形状との適合性が大きく、施工が簡
単かつ容易に行われるという利点がある。しかしなが
ら、この布製型枠によって成形されたコンクリートは、
クラックを発生することが比較的多く、このため点検、
補修を要し、安全性、耐久性などの面から問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、このよ
うな問題を解消するため鋭意検討を重ねた結果、従来の
布製型枠は化学繊維もしくは天然繊維のみの織編物から
構成されているため、この繊維状接結糸ではコンクリー
トとしての強度あるいは形態保持力としての補強材効果
は低く、クラックが発生し易いということを見い出し、
本発明に到ったのである。すなわち、本発明は、クラッ
クが発生し難く、安全性、耐久性に優れたコンクリート
硬化体を成形する布製型枠を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、織編物からな
る二重もしくは多重織編で構成される土木用の布製型枠
であって、該織編物に金属線状体が補強材もしくは芯材
として織り込まれおよび/または編み込まれてているこ
とを特徴とする布製型枠である。このように、織編物に
ワイヤ、単線などの金属線状体が織、編込まれているた
め、これら金属線状体が補強筋を形成し、布製型枠に注
入されたコンクリート、モルタルはクラックなどが入り
難く、安全性、耐久性に優れた高強度のコンクリート硬
化体を成形する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のように織編物に
金属線状体として、例えばワイヤ、単線などを織編物の
生産時に織り込みあるいは編み込むことで、コンクリー
トを補強するものである。以下、織物からなる布製型枠
について説明するが、これに限定されるものではない。
【0008】本発明は、二重織以上の多重織からなる織
物から構成され、この織物に経糸、緯糸、あるいは経糸
および緯糸に所定間隔で金属線状体が織り込まれてい
る。所定間隔とは、一定の間隔でもよいし、各金属線状
体の織り込み間隔が異なっていてもよい。経糸、緯糸を
構成する素材は、ポリエステル、ナイロン、アラミド、
全芳香族ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ塩化ビニルなどの合成繊維が主として使用され
るが、アセテートなどの半合成繊維、レーヨンなの再生
繊維、ガラス繊維などの無機繊維、綿や石綿などの天然
繊維も利用できる。これら繊維の全繊度は、特に合成繊
維の場合、通常、500〜10,000de、好ましく
は1,000〜6,000de程度である。その経糸、
緯糸の密度は10〜60本/インチ、好ましくは13〜
35本/インチとすることができる。
【0009】補強材もしくは芯材として、経糸、緯糸、
あるいは経および緯糸に織り込まれる金属線状体は、ワ
イヤ(索条または撚線)あるいは単線が使用される。ワ
イヤを使用する際は、裸線であってもよいが、被覆、例
えば中空構造を有する組物に被覆されたものが好まし
い。これは、組物に被覆されることにより、製織・製編
工程でシャトルやリード、ベルト、ガイドなどとの直接
接触を避けることができ、摩擦熱、摩擦静電気の発生お
よび繊維糸の摩擦係数とワイヤの摩擦係数の差による製
織・製編性の低下を防ぐことができるためである。ワイ
ヤは、細い鋼線を多数撚り合わせてなる金属線であり、
断面の直径は、経糸の場合、好ましくは0.3〜5mm
程度であり、緯糸では好ましくは0.3〜5mm程度で
ある。このワイヤを経糸として織り込む場合、その本数
は特に限定されるものではないが、通常、mあたりワイ
ヤが1〜50本であり、好ましくは10〜20本であ
る。経糸中に占めるワイヤの本数が 本未満ではワイヤ
を織り込む効果が発揮できず、一方、50本を超えると
織り込み工程にかかる作業的負担が重くなる。緯糸の場
合も、同様である。また、単線は、0.3〜5mm程度
とするのが好ましい。ワイヤ、単線の素材は、鋼線に限
られず、鉛、ステンレス、鉄、銅のほか、各種合金など
を採用することができる。また、ワイヤ、単線は組物に
被覆されたもののほか、プラスチックが利用可能であ
る。
【0010】組物を構成するフィラメント糸の素材は、
ポリエステル、ナイロン、アラミド、全芳香族ポリエス
テル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル
などを使用することができる。フィラメント糸は、通
常、その全繊度が1,500〜24,000de、好ま
しくは8,000〜16,000de、フィラメント数
は8〜16本程度とするのが好ましい。なお、フィラメ
ント糸は、いわゆるモノフィラメントであってもよい。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもので
はない。
【0012】図1は本発明の実施例を示す三重織からな
る布製型枠の断面図であり、(a)は緯方向から見た断
面、(b)は経方向から見た断面で、経糸と緯糸に金属
線状体を織り込んだ例である。図において、符号1,
2,3,4は経糸であり、符号5,6,7,8は緯糸
で、これら経糸および緯糸はナイロン繊維からなるもの
である(840de、45本/インチ)。符号9,1
0,11,12および13,14は、それぞれ補強材
(芯材)として織り込まれた金属線状体からなる経糸と
緯糸であり、経糸9,10は直径0.4mm×19本の
なまし鉄の撚り線からなるワイヤから構成され、ナイロ
ン繊維経糸1,2中に50本置きに配されている。経糸
11(12)は、経糸9(10)の中間点に対応する位
置で交互に接結する如くされている。緯糸13,14
は、緯糸5(6)と7(8)の間に配され、緯糸13,
14の間で経糸11,12は交差するように織り込まれ
ている。この場合、経糸11,12をワイヤにして、経
糸全部をワイヤとしてもよい。また、金属線状体をすべ
てワイヤに、あるいは単線にすることもできる。なお、
ワイヤは、細いワイヤを複数撚りあわせたものが採用さ
れるが、単線を撚りあわせたものでもよい。
【0013】図2は他の実施例を示す二重織からなる布
製型枠の断面図で、(a)は緯方向から見た断面、
(b)は経方向から見た断面であり、経糸のみ金属線状
体を織り込んだ例である。図において、符号21,2
2,23,24は経糸であり、符号25,26,27,
28は緯糸で、これら経糸および緯糸はナイロン繊維か
らなるものである。符号29,30,31,32はそれ
ぞれ補強材(芯材)として織り込まれた金属線状体から
なる経糸であり、経糸29,30はナイロン繊維経糸
1,2中に50本置きに配されるとともに、経糸31,
32は経糸29,30の中間点に対応する位置で交互に
接結する如くされている。なお、図2の例は、図1の場
合に比して緯糸13,14が織り込まれてない以外はほ
ぼ同様である。
【0014】以上は、三重織、二重織の経糸あるいは接
結糸としてワイヤを織り込んだ例について説明したが、
これに限定されるものではなく、例えば緯糸のみに金属
線状体を織り込んでもよいし、必要に応じて任意の組織
を作りあるいは用いることができる。
【0015】このように本発明による多重織によって製
造された布製型枠は、地形、水位、地盤、環境などに応
じて種々の形状を加工することが可能であるが、上述し
たように本発明による布製型枠は、緯糸、経糸あるいは
両者に金属線状体が補強材(芯材)として織り込まれて
いるため、この型枠内に流し込まれて成形されるコンク
リートは強度上からも従来の布製型枠に比して一段と優
れたものとなる。
【0016】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明によれば、
クラックが発生し難く、安全性、耐久性に優れたコンク
リート硬化体を成形することができるという顕著な効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図で、(a)は緯方
向から見た断面、(b)は経方向から見た断面である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図で、(a)は
緯方向から見た断面、(b)は経方向から見た断面であ
る。。
【符号の説明】
1〜4,21〜24 経糸 5〜8,25〜28 緯糸 9〜12,29〜32 金属線状体の経糸 13,14 金属線状体の緯糸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織編物からなる二重もしくは多重織編で
    構成される土木用の布製型枠であって、該織編物に金属
    線状体が補強材もしくは芯材として織り込まれおよび/
    または編み込まれてていることを特徴とする布製型枠。
  2. 【請求項2】 織編物が合成繊維を含んで構成され、そ
    の経糸および緯糸の全繊度が500〜10,000de
    であり、密度が10〜60本/インチである請求項1記
    載の布製型枠。
  3. 【請求項3】 金属線状体が経糸または緯糸として織り
    込まれおよび/または編み込まれている請求項1〜2い
    ずれか1項記載の布製型枠。
  4. 【請求項4】 金属線状体がワイヤである請求項1〜3
    いずれか1項記載の布製型枠。
  5. 【請求項5】 金属線状体が単線である請求項1〜3い
    ずれか1項記載の布製型枠。
  6. 【請求項6】 金属線状体がワイヤおよび単線である請
    求項1〜3いずれか1項記載の布製型枠。
  7. 【請求項7】 ワイヤが組物またはプラスチックに被覆
    されている請求項4記載の布製型枠。
  8. 【請求項8】 単線が組物またはプラスチックに被覆さ
    れている請求項5記載の布製型枠。
  9. 【請求項9】 ワイヤおよび単線が組物またはプラスチ
    ックに被覆されている請求項7記載の布製型枠。
  10. 【請求項10】 ワイヤが1mあたり1〜50本織り込
    まれおよび/または編み込まれている請求項4、6、7
    または9のいずれか1項記載の布製型枠。
JP8182675A 1996-06-25 1996-06-25 布製型枠 Withdrawn JPH108472A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001062419A (ja) * 1999-08-26 2001-03-13 Tobishima Corp 遮水シートの保護部材
KR100886725B1 (ko) * 2007-02-05 2009-03-04 성무건설 주식회사 물막이 섬유시트 거푸집
CN113089160A (zh) * 2021-03-31 2021-07-09 南通大学 一种基于海绵城市的间隔织物增强透水混凝土的制备方法

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