JP3732647B2 - 現金自動入出金装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、異常に接近して搬送されてくる紙幣の搬送制御を行う現金自動入出金装置に関する。
銀行などの金融機関で用いられる現金入出金装置においては、紙幣を1枚ずつ繰り出し搬送する制御を行うとき、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙幣が、第1の通過検出センサでは2枚の紙幣として検出され、次に通過する第2の通過検出センサではその紙幣間隔が検出されず1枚の紙幣として検出されることがあるが、このような場合でも正常な搬送制御を行うことが望ましい。
【0002】
また、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙幣が、第1の通過検出センサでその紙幣間隔が検出できず、1枚の紙幣として検出され、次に通過する第2の通過検出センサでその紙幣間隔が検出されて2枚の紙幣として検出されることがあるが、このような場合でも正常な搬送制御を行うことが望ましい。
【0003】
【従来の技術】
従来の現金自動入出金装置においては、紙幣の搬送制御を行うときは、紙幣繰り出し部に多数枚重なった状態で収納されている紙幣を1枚ずつ分離して一定間隔(10枚/秒の処理能力なら100msの間隔)で繰り出して搬送する。紙幣同士の間隔は通常50〜100msになる。搬送路には要所要所に通過検出センサを配置して、紙幣の通過を監視して正しく紙幣が搬送されているかを制御している。
【0004】
この制御は、図9に示すように、紙幣101が第1の通過検出センサ102に到達すると、次の第2の通過検出サンサ103までの通過時間を計測する制御部104内の第1の通過監視タイマー105をセットする。この紙幣101が第2の通過検出センサ103に到達すると、第1の通過監視タイマー105をリセットし、次の第3の通過検出センサ106までの通過時間を計測する制御部105内の第2の通過監視タイマー107をセットする。
【0005】
このようにして、第1,第2の通過検出センサ102,103を紙幣101が通過する毎に第1,第2の通過監視タイマー105,107のセット、リセットを繰り返す。すなわち、図10に示すように、紙幣101が第1の通過検出センサ102を通過すると、第1の通過監視タイマー105はセットされ、第2の通過検出センサ103を通過すると、第1の通過監視タイマー105はリセットされ、紙幣が第2の通過検出センサ103を通過すると、第2の通過監視タイマー107がセットされ、第3の通過検出センサ106を通過すると、第2の通過監視タイマー107がリセットされる。
【0006】
紙幣101を搬送する搬送路108はモータ109により駆動され、モータ109は制御部104により駆動制御される。この制御において、紙幣101が搬送されずに搬送路108のどこかで滞留した場合は、第1または第2の通過監視タイマー105,107はタイムアップするので搬送のジャムを検出することができる。
【0007】
また、第1,第2の通過監視タイマー105,107は通過紙幣数枚分セットされるため、もし紙幣101が次の通過検出センサ103,106に到達までの間に破れて2枚に分離した場合は、次の第2または第3の通過検出センサ103,106に破れた紙幣の2枚目が到達した時に、リセットすべき第1または第2の通過監視タイマー105,107がなく、リセット不可となり、ジャムとして搬送の異常を監視することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の現金自動入出金装置にあっては、紙幣の搬送間隔は通常50ms〜100ms程度あるが、繰り出す時にたまたま次の紙幣が連れ出てしまう場合がある。これは、紙幣同士の摩擦力が異常に大きい場合に発生する。
【0009】
しかし、複数の通過検出センサはCPUによりサンプリングされるため、サンプリングの周期により、例えば2msのサンプリング周期なら紙幣間隔が2msの異常な接近紙幣は、ある通過検出センサでは1枚に検出され、また他の通過検出センサでは2枚に検出される場合がある。
すなわち、初めの2枚の通過紙幣が次の通過検出センサで1枚に検出されると、通過監視タイマーのタイムアウトが発生してジャムとなる。つまり、2枚目の紙幣が通過検出センサで検出されると、通過監視タイマーはセットされるが、次の通過検出センサでは検出されないため、通過監視センサがリセットされないため、タイムアウトによりジャムとなる。
【0010】
また、その逆で初めの1枚の重なった紙幣として検出された紙幣が、次の通過検出センサでそのわずかな紙幣間隔が検出されると、通過監視タイマーのリセット不可となり、ジャムとなる。
すなわち、1枚目の紙幣がその通過検出センサで検出されると、通過監視タイマーはリセットされるが、2枚目の紙幣が通過検出センサで検出されると、通過監視タイマーはセットされていないため、リセット不可で、ジャムになる。
【0011】
このように、これらの事象は本当のジャムと違って紙幣が搬送されずに搬送路のどこかで滞留しているのではなく、また破れていないのにジャムとなる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、繰り出された紙幣が異常に接近して、1枚に検出されても2枚に検出されてもジャムとすることなく正常に搬送し、運用効率を向上させた現金自動入出金装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明は、図1のように構成する。
請求項1の発明は、第1の通過検出センサに紙幣が到達すると次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマーをリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットする現金自動入出金装置において、
前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時間L1を計測する第1の計測手段22Aと、
前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時間L2を計測する第2の計測手段22Bと、
第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手段で計測した通過時間L1を比較しL2≒1/2×L1であるか判別する判別手段23と、
L2≒1/2×L1のとき前記紙幣は2枚に分離していると判断し前記第1の通過監視タイマーを再度セットするタイマーセット手段24と、を備える。
【0013】
請求項2の発明は、第1の通過検出センサに紙幣が到達すると次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマーをリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットする現金自動入出金装置において、
前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時間L1を計測する第1の計測手段22Aと、
前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時間L2を計測する第2の計測手段22Bと、
第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手段で計測した通過時間L1を比較しL2≒2×L1であるか判別する判別手段29と、
L2≒2×L1のとき前記紙幣は1枚に結合していると判断し前記第1の通過監視タイマーをリセットするタイマーリセット手段30と、を備える。
【0014】
このような構成を備えた本発明によれば、第1の計測手段22Aで計測した通過時間L1と第2の計測手段22Bで計測した通過時間L2を比較し、通過時間L2が通過時間のほぼ半分のときは、紙幣が第2の通過検出センサで2枚に分離していると判断し、第1の通過監視手段を再度セットするので、分離した紙幣が第2の通過検出センサに到達したとき第1の通過監視手段をリセットすることができ、ジャムの発生がなく、正常な搬送制御を行うことができ、装置の運用効率を向上させることができる。
【0015】
また、第1の計測手段22Aで計測した通過時間L1と第2の計測手段22Bで計測した通過時間L2を比較し、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍のときは、2枚の紙幣が1枚の紙幣に結合していると判断し、第1の通過監視タイマーがタイムアップしないようにこの第1の通過監視タイマーをリセットする。
このように、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙幣が第1の通過検出センサでは2枚の紙幣として検出され、第2の通過検出センサで1枚の紙幣として検出されても、ジャムを発生させず、正常な搬送制御を行うので、装置の運用効率を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の現金自動入出金装置の構成図である。
図2において、1は現金自動入出金装置2の入出金口であり、入出金口1には入金した紙幣または出金用の紙幣が収納される。入金した紙幣が入出金口1にセットされると、セットセンサ3により紙幣がセットされたことが検出される。入出金口1にセットされた紙幣は紙幣搬送ルート4を通って鑑別部5に搬送される。鑑別部5は搬送されてきた紙幣を鑑別し、鑑別部5で不良札であると鑑別された紙幣はそのまま入出金口1に戻る。また、不良札でないものは入金プール部8にプールされる。入金プール部にプールされた紙幣は、紙幣搬送ルート4を通って再び鑑別部5に搬送される。鑑別部5では千券であるか万券であるかが鑑別され、千券の紙幣は第1のスタッカ9に収納され、万券の紙幣は第2のスタッカ10に収納される。こうして入金した紙幣は、金種が鑑別されて、第1または第2のスタッカ9,10に収納される。また、このとき5千券や不良札と鑑別された紙幣は、リジェクトボックス6に収納される。また、取り忘れた紙幣は、取り忘れボックス7に収納される。
【0017】
11,12は係員カセットであり、係員カセット11,12は取り外しが可能で紙幣の補充、回収に使用される。係員カセット11,12に収納された補充用の紙幣は、紙幣搬送ルート4を通って鑑別部5に搬送され、鑑別部5でリジェクトされた紙幣は、リジェクトボックス13,14にそれぞれ収納され、リジェクトされなかった紙幣は、鑑別部5で千券であるか万券であるか鑑別され、千券の紙幣は、第1のスタッカ9に収納され、万券の紙幣は第2のスタッカ10に収納される。第1,第2のスタッカ9,10内に補充された紙幣または入金した紙幣は、出金のために、鑑別部5を通り、リジェクトされないものは入出金口1に収納される。また、入出金口1からの入金により、第1,第2のスタッカ9,10が一杯になると、第1,第2のスタッカ9,10内の紙幣は、鑑別部5を通って係員カセット11,12に搬送され、回収される。また、チェック紙幣ボックス15内はチェック用紙幣16が収納され、チェック用紙幣16を用いて、搬送制御のチェックを行う。
【0018】
また、現金自動入出金装置2の内部には制御部17が設けられている。制御部17の内部構成を図3に示す。
図3において、制御部17は、CPU18、メモリ部19、センサーサンプリング回路20、モーターマグネット搬送駆動制御回路21およびタイマー回路22により構成される。
【0019】
センサーサンプリング回路20は、センサーサンプリングを行い、各通過検出センサで紙幣の通過を検出すると、通過監視タイマーを各通過検出センサ毎にセットする。通過監視タイマーは、複数個用いられるが、ここでは、説明のため第1の通過監視タイマーT1、および第2の通過監視タイマーT2の2つを用いて説明する。同様に、通過検出センサも複数個用いられるが、ここでは説明のため、第1の通過検出センサおよび第2の通過検出センサを用いる。モーターマグネット搬送駆動制御回路21は、紙幣を搬送する搬送路を駆動するモータを駆動制御する。タイマー回路22により、セットされた第1,第2の通過監視タイマーT1,T2は、一定時間毎に減算され、ゼロになったらタイムアップされる。
【0020】
また、タイマー回路22には第1の計測手段としての第1の計測部22Aと第2の計測手段としての第2の計測部22Bが設けられている。第1の計測部22Aは、紙幣が第1の通過検出センサに到達して通過するまでの通過時間L1を計測し、メモリ部19の処理エリアに格納する。すなわち、第1の計測部22Aは、紙幣を第1の通過検出センサで検出すると、第1の通過監視タイマーT1をセットし、紙幣が第1の通過検出センサを通過したとき、通過時間L1の計測を完了して、通過時間L1をメモリ部19の処理エリアに格納する。第2の計測部22Bの紙幣が第2の通過検出センサに到達して通過するまでの通過時間L2を計測し、メモリ部19の処理エリアに格納する。すなわち、第2の計測部22Bは、紙幣を第2の通過検出センサで検出すると、第2の通過監視タイマーT2をセットし、紙幣が第2の通過検出センサを通過したとき、通過時間L2の測定を完了して、通過時間L2をメモリ部19の処理エリアに格納する。
【0021】
23は判別手段としての判別部であり、判別部23は、第1の計測部22Aで計測した紙幣の通過時間L1と第2の計測部22Bで計測した紙幣の通過時間L2を比較し、L2≒1/2×L1であるか判別する。すなわち、通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分であるか判別する。24はタイマーセット手段としてのタイマーセット部であり、タイマーセット部24は、通過時間L2≒1/2×通過時間L1のときは、紙幣は2枚に分離していると判断して、第1の通過監視タイマーT1を再度セットする。第1の通過監視タイマーT1を再度セットすることにより、分離した紙幣が第2の通過検出センサに到達したとき、リセットすることができ、第1の通過監視タイマーT1はタイムアップにならない。
【0022】
図4は本発明の第1の実施形態の要部を示す図である。
図4において、25は紙幣Aを搬送する搬送路であり、搬送路25はモータ26により駆動される。モータ26は制御部17のモーターマグネット搬送駆動制御回路21により駆動制御される。27は第1の通過検出センサ、28は第2の通過検出センサであり、第1の通過検出センサ27に紙幣Aが到達すると、第1の通過監視タイマーT1がセットされる。図示のように、紙幣Aが第1の通過検出センサ27を通過すると、その通過時間L1は制御部17内の第1の計測部22Aにより計測される。この紙幣Aが第2の通過検出センサ28に到達すると、セットされていた第1の通過監視タイマーT1はリセットされ、第2の通過監視タイマーT2がセットされる。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過すると、第2の計測部22Bにより紙幣Aの通過時間L2が計測される。紙幣Aの通過時間L2の計測完了時に通過時間L1と通過時間L2を比較し、通過時間L2≒1/2×通過時間L1のとき、すなわち、通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分のとき、紙幣Aは紙幣Aと紙幣Bに分離したと判断することができる。したがって、分離して紙幣Bが第2の搬送検出センサ28に到達して、第1の通過監視タイマーT1をリセットすることができるように、第1の通過監視タイマーT1を再度セットする。
【0023】
図5は第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図5において、まず、ステップS1で第1の通過検出センサ27により紙幣Aを検出すると、ステップS2で第1の通過監視タイマーT1をセットし、ステップS3で第1の計測部22Aにより紙幣Aの通過時間L1の計測を開始する。紙幣Aが第1の通過検出センサ27を通過し、ステップS4で通過完了すると、ステップS5で第1の計測部22Aによる紙幣Aの通過時間L1の計測を完了し、ステップS6で計測した通過時間L1をメモリ部19の処理エリアにセットする。
【0024】
次に、ステップS7で紙幣Aを第2の通過検出センサ28で検出すると、ステップS8でセットした第1の通過監視タイマーT1をリセットする。なお、リセット不可のときは、ジャムエラーを発生する。また、紙幣Aを第2の通過検出センサ28で検出すると、ステップS9で第2の通過監視タイマーT2をセットし、ステップS10で紙幣Aの第2の通過検出センサ28の通過時間L2の計測を第2の計測部22Bで開始する。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過し、ステップS11で紙幣Aが第2の通過検出センサ28の通過を完了すると、ステップS12で第2の計測部22Bにより紙幣Aの第2の通過検出センサ28の通過時間L2の計測を完了し、ステップS13で計測した通過時間L2をメモリ部19の処理エリアにセットする。
【0025】
次に、ステップS14でメモリ部19の処理エリアにセットされた通過時間L1と通過時間L2を比較し、ステップS15で通過時間L2≒1/2×通過時間L1であるかを判別する。通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分ではないときは、ステップS16で他の処理に進む。通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分のときは、ステップS17で紙幣Aが紙幣Aと紙幣Bに2枚に分離していると判断し、分離した紙幣Bが第2の通過検出センサ28に到達して、第1の通過監視タイマーT1をリセットすることができるように、リセットされていた第1の通過監視タイマーT1を再度セットする。
【0026】
このように、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙幣が第1の通過検出センサ27ではその紙幣間隔が検出されず、1枚の紙幣Aとして検出され、次に通過する第2の通過検出センサ28でその紙幣間隔が検出されて2枚の紙幣A,Bとして検出されても、紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過したとき、第1の通過監視タイマーT1を再度セットし、紙幣Bが第2の通過検出センサ28を通過したとき、第1の通過監視タイマーT1をリセットすることができる。このためジャムの発生を防止することができ、正常な搬送制御を行うことができ、装置の運用効率を向上させることができる。
【0027】
図6は本発明の第2の実施形態に係る制御部を示す図である。
図6において、図3の判別部23およびタイマーセット部24の代りに判別手段としての判別部29およびタイマーリセット手段としてのタイマーリセット部30が設けられている。その他の構成は図3と同様になっている。
判別部29は第2の計測部22Bで計測した通過時間L2と第1の計測部22Aで計測した通過時間L1を比較し、L2≒2×L1であるか判別する。すなわち、判別部29は通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍になっているか判別する。タイマーリセット部30は通過時間L2≒2×通過時間L1のとき、紙幣は1枚に結合していると判断し第1の通過監視タイマーT1をリセットする。
【0028】
図7は第2の実施形態の要部を示す説明図である。
図7において、紙幣Bが第1の通過検出センサ27に到達すると、制御部17内の第1の通過監視タイマーT1がセットされる。また、紙幣Aが第1の通過検出センサ27を通過したら、第1の計測部22Aにより通過時間L1を計測する。同様に紙幣Bが第1の通過検出センサ27に到達すると、第1の通過監視タイマーT1がセットされる。また、紙幣Bが第1の通過検出センサ27を通過すると、第1の計測部22Aにより紙幣Bの通過時間L1を計測する。
【0029】
紙幣Aが第2の通過検出センサ28に到達すると、セットされていた第1の通過監視タイマーT1がリセットされる。紙幣Aと紙幣Bが結合して紙幣Aになった場合、紙幣Bによってセットされた第1の通過監視タイマーT1は、紙幣Bが紙幣Aに結合されているためこのままではリセットされずにタイムアップして、ジャム発生と誤認識してしまう。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過する通過時間L2を第2の計測部22Bで計測し、計測が完了したとき、通過時間L1と通過時間L2を比較し、通過時間L2≒2×通過時間L1のとき、すなわち、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍のときは異常接近した紙幣Aと紙幣Bが第2の通過検出センサ28で結合したと判断できる。このため、第1の通過検出センサ27を紙幣Bが通過したときセットした第1の通過監視タイマーT1がタイムアップしないように、この第1の通過監視タイマーT1をリセットする。
【0030】
図8は第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
図8において、まず、ステップS21で第1の通過検出センサ27で紙幣Aを検出したら、ステップS22で第1の通過監視タイマーT1をセットし、ステップS23で紙幣Aの通過時間L1の計測開始を第1の計測部22Aで行う。第1の通過検出センサ27を紙幣Aが通過し、ステップS24でその通過が完了したら、ステップS25で第1の計測部22Aにより紙幣Aの通過時間L1の計測を完了し、ステップS26で計測した通過時間L1をメモリ部19の処理エリアにセットする。その後、ステップS27およびステップS33に分岐して進む。
【0031】
ステップS27で第1の通過検出センサ27で紙幣Bを検出すると、ステップS28で第1の通過監視タイマーT1をセットし、ステップS29で紙幣Bが第1の通過検出センサ27を通過する通過時間L1の計測を第1の計測部22Aにより開始する。紙幣Bが第1の通過検出センサ27を通過し、ステップS30で紙幣Bが第1の通過検出センサ27の通過を完了すると、ステップS31で紙幣Bの第1の通過検出センサ27の通過時間L1の計測を完了し、ステップS32で通過時間L1をメモリ部19の処理エリアにセットし、ステップS41に進む。
【0032】
一方、ステップS33で第1の通過検出センサ27を通過した紙幣Aを第2の通過検出センサ28で検出すると、ステップS34で第1の通過監視タイマーT1をリセットする。なお、リセット不可の場合として、ジャムエラーを発生させる。また、ステップS35で第2の通過監視タイマーT2をセットし、ステップS36で紙幣Aの第2の通過検出センサ28を通過する通過時間L2の計測を第2の計測部22Bにより開始する。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過して、ステップS37で第2の通過検出センサ28を紙幣Aが通過完了すると、ステップS38で第2の計測部22Bにより紙幣Aの第2の通過検出センサ28の通過時間L2の計測を完了し、ステップS39で計測した通過時間L2をメモリ部19の処理エリアにセットする。
【0033】
次に、ステップS40でメモリ部19の処理エリアにセットされていた通過時間L1と今回計測した通過時間L2を比較し、ステップS41で通過時間L2≒2×通過時間L1、すなわち通過時間L2がほぼ通過時間の2倍になっているか判別する。
通過時間L2≒2×通過時間L1でないときは、ステップS42で他の処理を行い、通過時間L2≒2×通過時間L1のときは、ステップS43で紙幣Aと紙幣Bが結合して、紙幣Aになったと判断して、紙幣Bが第1の通過検出センサ25を通過したとき、セットされた第1の通過監視タイマーT1がタイムアップしないようにこの第1の通過監視タイマーT1をリセットする。
【0034】
このように、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙幣が第1の通過検出センサ27では2枚の紙幣として検出され、第2の通過検出センサ28で1枚の紙幣として検出されても、ジャムを発生させず、正常な搬送制御を行うので、装置の運用効率を向上させることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、第1の計測手段で計測した通過時間L1と第2の計測手段で計測した通過時間L2を比較し、通過時間L2が通過時間のほぼ半分のときは、紙幣が第2の通過検出センサで2枚に分離していると判断し、第1の通過監視手段を再度セットするため、分離した紙幣が第2の通過検出センサに到達したとき第1の通過監視手段をリセットすることができ、ジャムの発生がなく、正常な搬送制御を行うことができ、装置の運用効率を向上させることができる。
【0036】
また、第1の計測手段で計測した通過時間L1と第2の計測手段で計測した通過時間L2を比較し、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍のときは、2枚の紙幣が1枚の紙幣に結合していると判断し、第1の通過監視タイマーをリセットするため、第1の通過検出センサを2枚目の紙幣が通過したときセットされた第1の通過監視タイマーがタイムアップしないので、ジャムの発生がなく、正常な搬送制御を行うことができ、装置の運用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施形態を示す全体構成図
【図3】第1の実施形態に係る制御部の構成例を示す図
【図4】第1の実施形態の要部説明図
【図5】第1の実施形態の動作を説明するフローチャート
【図6】第2の実施形態に係る制御部の構成例を示す図
【図7】第2の実施形態の要部説明図
【図8】第2の実施形態の動作を説明するフローチャート
【図9】従来例の要部説明図
【図10】従来例の動作説明図
【符号の説明】
1:入出金口
2:現金自動入出金装置
3:セットセンサ
4:紙幣搬送ルート
5:鑑別部
6,13,14:リジェクトボックス
7:取り忘れボックス
8:入金プール部
9:第1のスタッカ
10:第2のスタッカ
11,12:係員カセット
15:チェック紙幣ボックス
16:チェック用紙幣
17:制御部
18:CPU
19:メモリ部
20:センサーサンプリング回路
21:モーターマグネット搬送駆動制御回路
22:タイマー回路
22A:第1の計測部(第1の計測手段)
22B:第2の計測部(第2の計測手段)
23,29:判別部(判別手段)
24:タイマーセット部(タイマーセット手段)
25:搬送路
26:モーター
27:第1の通過検出センサ
28:第2の通過検出センサ
30:タイマーリセット部(タイマーリセット手段)
Claims (2)
- 第1の通過検出センサに紙幣が到達すると次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマーをリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットする現金自動入出金装置において、
前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時間L1を計測する第1の計測手段と、
前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時間L2を計測する第2の計測手段と、
第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手段で計測した通過時間L1を比較しL2≒1/2×L1であるか判別する判別手段と、
L2≒1/2×L1のとき前記紙幣は2枚に分離していると判断し前記第1の通過監視タイマーを再度セットするタイマーセット手段と、
を備えたことを特徴とする現金自動入出金装置。 - 第1の通過検出センサに紙幣が到達すると次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマーをリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットする現金自動入出金装置において、
前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時間L1を計測する第1の計測手段と、
前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時間L2を計測する第2の計測手段と、
第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手段で計測した通過時間L1を比較しL2≒2×L1であるか判別する判別手段と、
L2≒2×L1のとき前記紙幣は1枚に結合していると判断し前記第1の通過監視タイマーをリセットするタイマーリセット手段と、
を備えたことを特徴とする現金自動入出金装置。
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JP06634598A JP3732647B2 (ja) | 1998-03-17 | 1998-03-17 | 現金自動入出金装置 |
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-
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