JPH11265472A - 現金自動入出金装置 - Google Patents

現金自動入出金装置

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JPH11265472A
JPH11265472A JP10066345A JP6634598A JPH11265472A JP H11265472 A JPH11265472 A JP H11265472A JP 10066345 A JP10066345 A JP 10066345A JP 6634598 A JP6634598 A JP 6634598A JP H11265472 A JPH11265472 A JP H11265472A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 異常に接近して搬送されている紙幣のジャム
の発生をなくし、正常な搬送制御を行い、運用効率を向
上させる。 【解決手段】 第1の計測手段22Aで計測した通過時
間L1と第2の計測手段22Bで計測した通過時間L2
を比較し、通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分であ
るか判別手段23で判別し、ほぼ半分のときは、紙幣が
第2の通過検出センサで2枚に分離していると判断し、
再度セット手段24により第1の通過監視手段を再度セ
ットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、異常に接近して搬
送されてくる紙幣の搬送制御を行う現金自動入出金装置
に関する。銀行などの金融機関で用いられる現金入出金
装置においては、紙幣を1枚ずつ繰り出し搬送する制御
を行うとき、異常に接近した状態で搬送されている2枚
の紙幣が、第1の通過検出センサでは2枚の紙幣として
検出され、次に通過する第2の通過検出センサではその
紙幣間隔が検出されず1枚の紙幣として検出されること
があるが、このような場合でも正常な搬送制御を行うこ
とが望ましい。
【0002】また、異常に接近した状態で搬送されてい
る2枚の紙幣が、第1の通過検出センサでその紙幣間隔
が検出できず、1枚の紙幣として検出され、次に通過す
る第2の通過検出センサでその紙幣間隔が検出されて2
枚の紙幣として検出されることがあるが、このような場
合でも正常な搬送制御を行うことが望ましい。
【0003】
【従来の技術】従来の現金自動入出金装置においては、
紙幣の搬送制御を行うときは、紙幣繰り出し部に多数枚
重なった状態で収納されている紙幣を1枚ずつ分離して
一定間隔(10枚/秒の処理能力なら100msの間
隔)で繰り出して搬送する。紙幣同士の間隔は通常50
〜100msになる。搬送路には要所要所に通過検出セ
ンサを配置して、紙幣の通過を監視して正しく紙幣が搬
送されているかを制御している。
【0004】この制御は、図9に示すように、紙幣10
1が第1の通過検出センサ102に到達すると、次の第
2の通過検出サンサ103までの通過時間を計測する制
御部104内の第1の通過監視タイマー105をセット
する。この紙幣101が第2の通過検出センサ103に
到達すると、第1の通過監視タイマー105をリセット
し、次の第3の通過検出センサ106までの通過時間を
計測する制御部105内の第2の通過監視タイマー10
7をセットする。
【0005】このようにして、第1,第2の通過検出セ
ンサ102,103を紙幣101が通過する毎に第1,
第2の通過監視タイマー105,107のセット、リセ
ットを繰り返す。すなわち、図10に示すように、紙幣
101が第1の通過検出センサ102を通過すると、第
1の通過監視タイマー105はセットされ、第2の通過
検出センサ103を通過すると、第1の通過監視タイマ
ー105はリセットされ、紙幣が第2の通過検出センサ
103を通過すると、第2の通過監視タイマー107が
セットされ、第3の通過検出センサ106を通過する
と、第2の通過監視タイマー107がリセットされる。
【0006】紙幣101を搬送する搬送路108はモー
タ109により駆動され、モータ109は制御部104
により駆動制御される。この制御において、紙幣101
が搬送されずに搬送路108のどこかで滞留した場合
は、第1または第2の通過監視タイマー105,107
はタイムアップするので搬送のジャムを検出することが
できる。
【0007】また、第1,第2の通過監視タイマー10
5,107は通過紙幣数枚分セットされるため、もし紙
幣101が次の通過検出センサ103,106に到達ま
での間に破れて2枚に分離した場合は、次の第2または
第3の通過検出センサ103,106に破れた紙幣の2
枚目が到達した時に、リセットすべき第1または第2の
通過監視タイマー105,107がなく、リセット不可
となり、ジャムとして搬送の異常を監視することができ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の現金自動入出金装置にあっては、紙幣の搬送
間隔は通常50ms〜100ms程度あるが、繰り出す
時にたまたま次の紙幣が連れ出てしまう場合がある。こ
れは、紙幣同士の摩擦力が異常に大きい場合に発生す
る。
【0009】しかし、複数の通過検出センサはCPUに
よりサンプリングされるため、サンプリングの周期によ
り、例えば2msのサンプリング周期なら紙幣間隔が2
msの異常な接近紙幣は、ある通過検出センサでは1枚
に検出され、また他の通過検出センサでは2枚に検出さ
れる場合がある。すなわち、初めの2枚の通過紙幣が次
の通過検出センサで1枚に検出されると、通過監視タイ
マーのタイムアウトが発生してジャムとなる。つまり、
2枚目の紙幣が通過検出センサで検出されると、通過監
視タイマーはセットされるが、次の通過検出センサでは
検出されないため、通過監視センサがリセットされない
ため、タイムアウトによりジャムとなる。
【0010】また、その逆で初めの1枚の重なった紙幣
として検出された紙幣が、次の通過検出センサでそのわ
ずかな紙幣間隔が検出されると、通過監視タイマーのリ
セット不可となり、ジャムとなる。すなわち、1枚目の
紙幣がその通過検出センサで検出されると、通過監視タ
イマーはリセットされるが、2枚目の紙幣が通過検出セ
ンサで検出されると、通過監視タイマーはセットされて
いないため、リセット不可で、ジャムになる。
【0011】このように、これらの事象は本当のジャム
と違って紙幣が搬送されずに搬送路のどこかで滞留して
いるのではなく、また破れていないのにジャムとなる。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、繰り出された紙幣が異常に接近して、1枚
に検出されても2枚に検出されてもジャムとすることな
く正常に搬送し、運用効率を向上させた現金自動入出金
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、図1のように構成する。請求項1の発明
は、第1の通過検出センサに紙幣が到達すると次の第2
の通過検出センサまでの通過時間を計測する第1の通過
監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通過検出セ
ンサに到達すると前記第1の通過監視タイマーをリセッ
トして次の第2の通過監視タイマーをセットする現金自
動入出金装置において、前記紙幣が前記第1の通過検出
センサを通過する通過時間L1を計測する第1の計測手
段22Aと、前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通
過する通過時間L2を計測する第2の計測手段22B
と、第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計
測手段で計測した通過時間L1を比較しL2≒1/2×
L1であるか判別する判別手段23と、L2≒1/2×
L1のとき前記紙幣は2枚に分離していると判断し前記
第1の通過監視タイマーを再度セットするタイマーセッ
ト手段24と、を備える。
【0013】請求項2の発明は、第1の通過検出センサ
に紙幣が到達すると次の第2の通過検出センサまでの通
過時間を計測する第1の通過監視タイマーをセットし、
紙幣が前記第2の通過検出センサに到達すると前記第1
の通過監視タイマーをリセットして次の第2の通過監視
タイマーをセットする現金自動入出金装置において、前
記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時間
L1を計測する第1の計測手段22Aと、前記紙幣が前
記第2の通過検出センサを通過する通過時間L2を計測
する第2の計測手段22Bと、第2の計測手段で計測し
た通過時間L2と第1の計測手段で計測した通過時間L
1を比較しL2≒2×L1であるか判別する判別手段2
9と、L2≒2×L1のとき前記紙幣は1枚に結合して
いると判断し前記第1の通過監視タイマーをリセットす
るタイマーリセット手段30と、を備える。
【0014】このような構成を備えた本発明によれば、
第1の計測手段22Aで計測した通過時間L1と第2の
計測手段22Bで計測した通過時間L2を比較し、通過
時間L2が通過時間のほぼ半分のときは、紙幣が第2の
通過検出センサで2枚に分離していると判断し、第1の
通過監視手段を再度セットするので、分離した紙幣が第
2の通過検出センサに到達したとき第1の通過監視手段
をリセットすることができ、ジャムの発生がなく、正常
な搬送制御を行うことができ、装置の運用効率を向上さ
せることができる。
【0015】また、第1の計測手段22Aで計測した通
過時間L1と第2の計測手段22Bで計測した通過時間
L2を比較し、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍
のときは、2枚の紙幣が1枚の紙幣に結合していると判
断し、第1の通過監視タイマーがタイムアップしないよ
うにこの第1の通過監視タイマーをリセットする。この
ように、異常に接近した状態で搬送されている2枚の紙
幣が第1の通過検出センサでは2枚の紙幣として検出さ
れ、第2の通過検出センサで1枚の紙幣として検出され
ても、ジャムを発生させず、正常な搬送制御を行うの
で、装置の運用効率を向上させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図2は本発明の現金自動入出金装
置の構成図である。図2において、1は現金自動入出金
装置2の入出金口であり、入出金口1には入金した紙幣
または出金用の紙幣が収納される。入金した紙幣が入出
金口1にセットされると、セットセンサ3により紙幣が
セットされたことが検出される。入出金口1にセットさ
れた紙幣は紙幣搬送ルート4を通って鑑別部5に搬送さ
れる。鑑別部5は搬送されてきた紙幣を鑑別し、鑑別部
5で不良札であると鑑別された紙幣はそのまま入出金口
1に戻る。また、不良札でないものは入金プール部8に
プールされる。入金プール部にプールされた紙幣は、紙
幣搬送ルート4を通って再び鑑別部5に搬送される。鑑
別部5では千券であるか万券であるかが鑑別され、千券
の紙幣は第1のスタッカ9に収納され、万券の紙幣は第
2のスタッカ10に収納される。こうして入金した紙幣
は、金種が鑑別されて、第1または第2のスタッカ9,
10に収納される。また、このとき5千券や不良札と鑑
別された紙幣は、リジェクトボックス6に収納される。
また、取り忘れた紙幣は、取り忘れボックス7に収納さ
れる。
【0017】11,12は係員カセットであり、係員カ
セット11,12は取り外しが可能で紙幣の補充、回収
に使用される。係員カセット11,12に収納された補
充用の紙幣は、紙幣搬送ルート4を通って鑑別部5に搬
送され、鑑別部5でリジェクトされた紙幣は、リジェク
トボックス13,14にそれぞれ収納され、リジェクト
されなかった紙幣は、鑑別部5で千券であるか万券であ
るか鑑別され、千券の紙幣は、第1のスタッカ9に収納
され、万券の紙幣は第2のスタッカ10に収納される。
第1,第2のスタッカ9,10内に補充された紙幣また
は入金した紙幣は、出金のために、鑑別部5を通り、リ
ジェクトされないものは入出金口1に収納される。ま
た、入出金口1からの入金により、第1,第2のスタッ
カ9,10が一杯になると、第1,第2のスタッカ9,
10内の紙幣は、鑑別部5を通って係員カセット11,
12に搬送され、回収される。また、チェック紙幣ボッ
クス15内はチェック用紙幣16が収納され、チェック
用紙幣16を用いて、搬送制御のチェックを行う。
【0018】また、現金自動入出金装置2の内部には制
御部17が設けられている。制御部17の内部構成を図
3に示す。図3において、制御部17は、CPU18、
メモリ部19、センサーサンプリング回路20、モータ
ーマグネット搬送駆動制御回路21およびタイマー回路
22により構成される。
【0019】センサーサンプリング回路20は、センサ
ーサンプリングを行い、各通過検出センサで紙幣の通過
を検出すると、通過監視タイマーを各通過検出センサ毎
にセットする。通過監視タイマーは、複数個用いられる
が、ここでは、説明のため第1の通過監視タイマーT
1、および第2の通過監視タイマーT2の2つを用いて
説明する。同様に、通過検出センサも複数個用いられる
が、ここでは説明のため、第1の通過検出センサおよび
第2の通過検出センサを用いる。モーターマグネット搬
送駆動制御回路21は、紙幣を搬送する搬送路を駆動す
るモータを駆動制御する。タイマー回路22により、セ
ットされた第1,第2の通過監視タイマーT1,T2
は、一定時間毎に減算され、ゼロになったらタイムアッ
プされる。
【0020】また、タイマー回路22には第1の計測手
段としての第1の計測部22Aと第2の計測手段として
の第2の計測部22Bが設けられている。第1の計測部
22Aは、紙幣が第1の通過検出センサに到達して通過
するまでの通過時間L1を計測し、メモリ部19の処理
エリアに格納する。すなわち、第1の計測部22Aは、
紙幣を第1の通過検出センサで検出すると、第1の通過
監視タイマーT1をセットし、紙幣が第1の通過検出セ
ンサを通過したとき、通過時間L1の計測を完了して、
通過時間L1をメモリ部19の処理エリアに格納する。
第2の計測部22Bの紙幣が第2の通過検出センサに到
達して通過するまでの通過時間L2を計測し、メモリ部
19の処理エリアに格納する。すなわち、第2の計測部
22Bは、紙幣を第2の通過検出センサで検出すると、
第2の通過監視タイマーT2をセットし、紙幣が第2の
通過検出センサを通過したとき、通過時間L2の測定を
完了して、通過時間L2をメモリ部19の処理エリアに
格納する。
【0021】23は判別手段としての判別部であり、判
別部23は、第1の計測部22Aで計測した紙幣の通過
時間L1と第2の計測部22Bで計測した紙幣の通過時
間L2を比較し、L2≒1/2×L1であるか判別す
る。すなわち、通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分
であるか判別する。24はタイマーセット手段としての
タイマーセット部であり、タイマーセット部24は、通
過時間L2≒1/2×通過時間L1のときは、紙幣は2
枚に分離していると判断して、第1の通過監視タイマー
T1を再度セットする。第1の通過監視タイマーT1を
再度セットすることにより、分離した紙幣が第2の通過
検出センサに到達したとき、リセットすることができ、
第1の通過監視タイマーT1はタイムアップにならな
い。
【0022】図4は本発明の第1の実施形態の要部を示
す図である。図4において、25は紙幣Aを搬送する搬
送路であり、搬送路25はモータ26により駆動され
る。モータ26は制御部17のモーターマグネット搬送
駆動制御回路21により駆動制御される。27は第1の
通過検出センサ、28は第2の通過検出センサであり、
第1の通過検出センサ27に紙幣Aが到達すると、第1
の通過監視タイマーT1がセットされる。図示のよう
に、紙幣Aが第1の通過検出センサ27を通過すると、
その通過時間L1は制御部17内の第1の計測部22A
により計測される。この紙幣Aが第2の通過検出センサ
28に到達すると、セットされていた第1の通過監視タ
イマーT1はリセットされ、第2の通過監視タイマーT
2がセットされる。紙幣Aが第2の通過検出センサ28
を通過すると、第2の計測部22Bにより紙幣Aの通過
時間L2が計測される。紙幣Aの通過時間L2の計測完
了時に通過時間L1と通過時間L2を比較し、通過時間
L2≒1/2×通過時間L1のとき、すなわち、通過時
間L2が通過時間L1のほぼ半分のとき、紙幣Aは紙幣
Aと紙幣Bに分離したと判断することができる。したが
って、分離して紙幣Bが第2の搬送検出センサ28に到
達して、第1の通過監視タイマーT1をリセットするこ
とができるように、第1の通過監視タイマーT1を再度
セットする。
【0023】図5は第1の実施形態の動作を説明するフ
ローチャートである。図5において、まず、ステップS
1で第1の通過検出センサ27により紙幣Aを検出する
と、ステップS2で第1の通過監視タイマーT1をセッ
トし、ステップS3で第1の計測部22Aにより紙幣A
の通過時間L1の計測を開始する。紙幣Aが第1の通過
検出センサ27を通過し、ステップS4で通過完了する
と、ステップS5で第1の計測部22Aによる紙幣Aの
通過時間L1の計測を完了し、ステップS6で計測した
通過時間L1をメモリ部19の処理エリアにセットす
る。
【0024】次に、ステップS7で紙幣Aを第2の通過
検出センサ28で検出すると、ステップS8でセットし
た第1の通過監視タイマーT1をリセットする。なお、
リセット不可のときは、ジャムエラーを発生する。ま
た、紙幣Aを第2の通過検出センサ28で検出すると、
ステップS9で第2の通過監視タイマーT2をセット
し、ステップS10で紙幣Aの第2の通過検出センサ2
8の通過時間L2の計測を第2の計測部22Bで開始す
る。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過し、ステ
ップS11で紙幣Aが第2の通過検出センサ28の通過
を完了すると、ステップS12で第2の計測部22Bに
より紙幣Aの第2の通過検出センサ28の通過時間L2
の計測を完了し、ステップS13で計測した通過時間L
2をメモリ部19の処理エリアにセットする。
【0025】次に、ステップS14でメモリ部19の処
理エリアにセットされた通過時間L1と通過時間L2を
比較し、ステップS15で通過時間L2≒1/2×通過
時間L1であるかを判別する。通過時間L2が通過時間
L1のほぼ半分ではないときは、ステップS16で他の
処理に進む。通過時間L2が通過時間L1のほぼ半分の
ときは、ステップS17で紙幣Aが紙幣Aと紙幣Bに2
枚に分離していると判断し、分離した紙幣Bが第2の通
過検出センサ28に到達して、第1の通過監視タイマー
T1をリセットすることができるように、リセットされ
ていた第1の通過監視タイマーT1を再度セットする。
【0026】このように、異常に接近した状態で搬送さ
れている2枚の紙幣が第1の通過検出センサ27ではそ
の紙幣間隔が検出されず、1枚の紙幣Aとして検出さ
れ、次に通過する第2の通過検出センサ28でその紙幣
間隔が検出されて2枚の紙幣A,Bとして検出されて
も、紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過したと
き、第1の通過監視タイマーT1を再度セットし、紙幣
Bが第2の通過検出センサ28を通過したとき、第1の
通過監視タイマーT1をリセットすることができる。こ
のためジャムの発生を防止することができ、正常な搬送
制御を行うことができ、装置の運用効率を向上させるこ
とができる。
【0027】図6は本発明の第2の実施形態に係る制御
部を示す図である。図6において、図3の判別部23お
よびタイマーセット部24の代りに判別手段としての判
別部29およびタイマーリセット手段としてのタイマー
リセット部30が設けられている。その他の構成は図3
と同様になっている。判別部29は第2の計測部22B
で計測した通過時間L2と第1の計測部22Aで計測し
た通過時間L1を比較し、L2≒2×L1であるか判別
する。すなわち、判別部29は通過時間L2が通過時間
L1のほぼ2倍になっているか判別する。タイマーリセ
ット部30は通過時間L2≒2×通過時間L1のとき、
紙幣は1枚に結合していると判断し第1の通過監視タイ
マーT1をリセットする。
【0028】図7は第2の実施形態の要部を示す説明図
である。図7において、紙幣Bが第1の通過検出センサ
27に到達すると、制御部17内の第1の通過監視タイ
マーT1がセットされる。また、紙幣Aが第1の通過検
出センサ27を通過したら、第1の計測部22Aにより
通過時間L1を計測する。同様に紙幣Bが第1の通過検
出センサ27に到達すると、第1の通過監視タイマーT
1がセットされる。また、紙幣Bが第1の通過検出セン
サ27を通過すると、第1の計測部22Aにより紙幣B
の通過時間L1を計測する。
【0029】紙幣Aが第2の通過検出センサ28に到達
すると、セットされていた第1の通過監視タイマーT1
がリセットされる。紙幣Aと紙幣Bが結合して紙幣Aに
なった場合、紙幣Bによってセットされた第1の通過監
視タイマーT1は、紙幣Bが紙幣Aに結合されているた
めこのままではリセットされずにタイムアップして、ジ
ャム発生と誤認識してしまう。紙幣Aが第2の通過検出
センサ28を通過する通過時間L2を第2の計測部22
Bで計測し、計測が完了したとき、通過時間L1と通過
時間L2を比較し、通過時間L2≒2×通過時間L1の
とき、すなわち、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2
倍のときは異常接近した紙幣Aと紙幣Bが第2の通過検
出センサ28で結合したと判断できる。このため、第1
の通過検出センサ27を紙幣Bが通過したときセットし
た第1の通過監視タイマーT1がタイムアップしないよ
うに、この第1の通過監視タイマーT1をリセットす
る。
【0030】図8は第2の実施形態の動作を説明するフ
ローチャートである。図8において、まず、ステップS
21で第1の通過検出センサ27で紙幣Aを検出した
ら、ステップS22で第1の通過監視タイマーT1をセ
ットし、ステップS23で紙幣Aの通過時間L1の計測
開始を第1の計測部22Aで行う。第1の通過検出セン
サ27を紙幣Aが通過し、ステップS24でその通過が
完了したら、ステップS25で第1の計測部22Aによ
り紙幣Aの通過時間L1の計測を完了し、ステップS2
6で計測した通過時間L1をメモリ部19の処理エリア
にセットする。その後、ステップS27およびステップ
S33に分岐して進む。
【0031】ステップS27で第1の通過検出センサ2
7で紙幣Bを検出すると、ステップS28で第1の通過
監視タイマーT1をセットし、ステップS29で紙幣B
が第1の通過検出センサ27を通過する通過時間L1の
計測を第1の計測部22Aにより開始する。紙幣Bが第
1の通過検出センサ27を通過し、ステップS30で紙
幣Bが第1の通過検出センサ27の通過を完了すると、
ステップS31で紙幣Bの第1の通過検出センサ27の
通過時間L1の計測を完了し、ステップS32で通過時
間L1をメモリ部19の処理エリアにセットし、ステッ
プS41に進む。
【0032】一方、ステップS33で第1の通過検出セ
ンサ27を通過した紙幣Aを第2の通過検出センサ28
で検出すると、ステップS34で第1の通過監視タイマ
ーT1をリセットする。なお、リセット不可の場合とし
て、ジャムエラーを発生させる。また、ステップS35
で第2の通過監視タイマーT2をセットし、ステップS
36で紙幣Aの第2の通過検出センサ28を通過する通
過時間L2の計測を第2の計測部22Bにより開始す
る。紙幣Aが第2の通過検出センサ28を通過して、ス
テップS37で第2の通過検出センサ28を紙幣Aが通
過完了すると、ステップS38で第2の計測部22Bに
より紙幣Aの第2の通過検出センサ28の通過時間L2
の計測を完了し、ステップS39で計測した通過時間L
2をメモリ部19の処理エリアにセットする。
【0033】次に、ステップS40でメモリ部19の処
理エリアにセットされていた通過時間L1と今回計測し
た通過時間L2を比較し、ステップS41で通過時間L
2≒2×通過時間L1、すなわち通過時間L2がほぼ通
過時間の2倍になっているか判別する。通過時間L2≒
2×通過時間L1でないときは、ステップS42で他の
処理を行い、通過時間L2≒2×通過時間L1のとき
は、ステップS43で紙幣Aと紙幣Bが結合して、紙幣
Aになったと判断して、紙幣Bが第1の通過検出センサ
25を通過したとき、セットされた第1の通過監視タイ
マーT1がタイムアップしないようにこの第1の通過監
視タイマーT1をリセットする。
【0034】このように、異常に接近した状態で搬送さ
れている2枚の紙幣が第1の通過検出センサ27では2
枚の紙幣として検出され、第2の通過検出センサ28で
1枚の紙幣として検出されても、ジャムを発生させず、
正常な搬送制御を行うので、装置の運用効率を向上させ
ることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、第1の計測手段で計測した通過時間L1と第2の計
測手段で計測した通過時間L2を比較し、通過時間L2
が通過時間のほぼ半分のときは、紙幣が第2の通過検出
センサで2枚に分離していると判断し、第1の通過監視
手段を再度セットするため、分離した紙幣が第2の通過
検出センサに到達したとき第1の通過監視手段をリセッ
トすることができ、ジャムの発生がなく、正常な搬送制
御を行うことができ、装置の運用効率を向上させること
ができる。
【0036】また、第1の計測手段で計測した通過時間
L1と第2の計測手段で計測した通過時間L2を比較
し、通過時間L2が通過時間L1のほぼ2倍のときは、
2枚の紙幣が1枚の紙幣に結合していると判断し、第1
の通過監視タイマーをリセットするため、第1の通過検
出センサを2枚目の紙幣が通過したときセットされた第
1の通過監視タイマーがタイムアップしないので、ジャ
ムの発生がなく、正常な搬送制御を行うことができ、装
置の運用効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図
【図2】本発明の一実施形態を示す全体構成図
【図3】第1の実施形態に係る制御部の構成例を示す図
【図4】第1の実施形態の要部説明図
【図5】第1の実施形態の動作を説明するフローチャー
【図6】第2の実施形態に係る制御部の構成例を示す図
【図7】第2の実施形態の要部説明図
【図8】第2の実施形態の動作を説明するフローチャー
【図9】従来例の要部説明図
【図10】従来例の動作説明図
【符号の説明】
1:入出金口 2:現金自動入出金装置 3:セットセンサ 4:紙幣搬送ルート 5:鑑別部 6,13,14:リジェクトボックス 7:取り忘れボックス 8:入金プール部 9:第1のスタッカ 10:第2のスタッカ 11,12:係員カセット 15:チェック紙幣ボックス 16:チェック用紙幣 17:制御部 18:CPU 19:メモリ部 20:センサーサンプリング回路 21:モーターマグネット搬送駆動制御回路 22:タイマー回路 22A:第1の計測部(第1の計測手段) 22B:第2の計測部(第2の計測手段) 23,29:判別部(判別手段) 24:タイマーセット部(タイマーセット手段) 25:搬送路 26:モーター 27:第1の通過検出センサ 28:第2の通過検出センサ 30:タイマーリセット部(タイマーリセット手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の通過検出センサに紙幣が到達すると
    次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第
    1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通
    過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマー
    をリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットす
    る現金自動入出金装置において、 前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時
    間L1を計測する第1の計測手段と、 前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時
    間L2を計測する第2の計測手段と、 第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手
    段で計測した通過時間L1を比較しL2≒1/2×L1
    であるか判別する判別手段と、 L2≒1/2×L1のとき前記紙幣は2枚に分離してい
    ると判断し前記第1の通過監視タイマーを再度セットす
    るタイマーセット手段と、を備えたことを特徴とする現
    金自動入出金装置。
  2. 【請求項2】第1の通過検出センサに紙幣が到達すると
    次の第2の通過検出センサまでの通過時間を計測する第
    1の通過監視タイマーをセットし、紙幣が前記第2の通
    過検出センサに到達すると前記第1の通過監視タイマー
    をリセットして次の第2の通過監視タイマーをセットす
    る現金自動入出金装置において、 前記紙幣が前記第1の通過検出センサを通過する通過時
    間L1を計測する第1の計測手段と、 前記紙幣が前記第2の通過検出センサを通過する通過時
    間L2を計測する第2の計測手段と、 第2の計測手段で計測した通過時間L2と第1の計測手
    段で計測した通過時間L1を比較しL2≒2×L1であ
    るか判別する判別手段と、 L2≒2×L1のとき前記紙幣は1枚に結合していると
    判断し前記第1の通過監視タイマーをリセットするタイ
    マーリセット手段と、を備えたことを特徴とする現金自
    動入出金装置。
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