JP2577813B2 - 入出金装置の一括収納庫における貨幣計数方法 - Google Patents

入出金装置の一括収納庫における貨幣計数方法

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JP2577813B2 JP2159674A JP15967490A JP2577813B2 JP 2577813 B2 JP2577813 B2 JP 2577813B2 JP 2159674 A JP2159674 A JP 2159674A JP 15967490 A JP15967490 A JP 15967490A JP 2577813 B2 JP2577813 B2 JP 2577813B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は銀行等の金融機関に設置され、金種別に貨幣
を収納する金種別収納庫に対して貨幣の装填,補充,及
び回収を行うための一括収納庫を有する入出金装置に関
するものであり、この一括収納庫に収納された貨幣枚数
を計数する計数方法に関する。
〔従来の技術〕
銀行等の金融機関においては、顧客に対する貨幣(紙
幣ならびに硬貨等の現金)の入出金処理を行う入出金装
置を装備した自動取引装置が店頭等に設置され、取引業
務の向上に寄与している。
また、近年においては入金機能と出金機能を一体化
し、しかも入金取引時の顧客からの入金紙幣のうち出金
用として再利用可能な紙幣を金種別に振り分けて金種別
収納庫に収納することにより、出金取引時に利用するよ
うにした還流式の紙幣入出金装置が相次いで実用化され
ている。
そして、このような還流式の紙幣入出金装置におい
て、取引に用いる各金種の紙幣を一括して収納できる着
脱可能な一括収納庫を設け、自動取引装置の運用開始時
や運用途中に金種別収納庫へ紙幣を装填あるいは補充す
る場合は、前記一括収納庫内から紙幣を繰り出して各金
種別収納庫に振り分けて収納し、また精査時等に金種別
収納庫内の紙幣を回収する場合は、各金種別収納庫内か
ら紙幣を繰り出して前記一括収納庫内に一括して回収す
るようにしたものが提案されている。
これによると金融機関の係員は、装置の運用開始時に
おける紙幣装填の際及び精査時における紙幣回収の際に
いくつもの金種別収納庫を運搬する必要がなく、また装
置に対しても前記一括収納庫と出金取引時等に発生した
リジェクト紙幣を収納するリジェクト収納庫とを着脱し
て、装填及び精査時における回収動作を指示するスイッ
チ類を操作するだけで、自動的に一括収納庫から装填並
びに回収することができる。
従って、紙幣の装填及び回収作業は一括収納庫のリジ
ェクト収納庫のみを装着すれば良く、操作者の取り扱い
性の向上を図っている。
また、入出金装置及び一括収納庫に、該一括収納庫内
の紙幣量を計数する機能を設けて、元方にて一括収納庫
内にセットした金種別枚数、入出金装置で装填,回収し
た金種別枚数は中央処理装置にて一括収納庫別に管理
し、入出金装置にて計数した一括収納庫内の紙幣量に異
常がないかどうかを監視することで、紙幣の移動状態を
把握し、効率的運用及び不正行為の防止を実現してい
る。
ここで、一括収納庫を備え、かつ紙幣だけを取り扱う
装置を例にとって、従来の入出金装置の構成並びに、計
数方法を第5図及び第6図を参照しながら説明する。
第5図は従来の入出金装置(以下CCADという)の内部
構造を示す概略側面図である。
図において、2はCCAD、8はこのCCAD2の前面側上部
に設けた回転可能な接客部で、顧客が紙幣を投入した
り、顧客に対する紙幣の返却、及び出金を行うためのも
のであり、入出金ポジション,分離ポジション,受け取
りポジション,出金ポジション等の各ポジションに停止
する。
前記接客部8の左下側には、紙幣の真偽,金種,正
損,及び裏表の鑑別と2重走行や斜行等の異常搬送の有
無の検知を行うための鑑別部13が設けられている。
また、前記接客部8の後側(図中左側)には表裏取り
揃え機構12が設けられ、前記鑑別部13にて裏面と鑑別さ
れた紙幣を表裏反転して表面に揃えられるようにしてい
る。
15はCCAD2に対してその背面側に設けられた一括収納
庫としての一括カセットで、この一括カセット15は取引
に用いる複数の金種の紙幣を一括して収納して、後述す
る金種別収納庫とは別にCCAD2に着脱可能となってい
る。
ここで、前記一括カセット15の内部構造について第6
図を参照して説明する。
第6図は一括カセット15の内部の構成を示す概略側面
図で、同図(a)は紙幣繰り出し時、同図(b)は後述
する金種別の収納庫のフル検知による紙幣回収時の状態
を示す。
図において、17は紙幣の装填,補充,及び回収時に各
金種の紙幣を一括して収納する一括紙幣収納部であり、
18はこの一括紙幣収納部17に設けられた紙幣堆積用のス
テージ、19は紙幣回収時に回収紙幣を堆積収納する仕切
り板である。
前記ステージ18は第6図(b)に示すE,F,G,H,Iの五
つのポジションに図示しないモータ等により回動及び上
下動し、その動作は各ポジションに設けられた図示しな
い発光,受光素子から成る検出器の検出信号に基づいて
制御される。
尚、前記Iのポジションはステージ18のホームポジシ
ョンである。
20は回収紙幣をクランプするクランプレバであり、該
クランプレバ20はA,B,C,Dの四つのポジションに図示し
ないモータにより回動及び上下動し、このクランプレバ
20の動作も前記ステージ18と同様に各ポジションに設け
られた図示しない発光,受光素子から成る検出器の検出
信号に基づいて制御される。
このステージ18とクランプレバ20の詳細な動作の説明
は後で、装填及び補充、回収時にCCAD2の動作と共にそ
の作用を説明する際に詳しく述べる。
21は紙幣回収時に仕切り板19上に紙幣を集積させる集
積手段としての回収紙幣集積部である。
22は前記一括紙幣収納部17の上部に設置された繰り出
し手段としての紙幣繰り出し部で、紙幣装填,補充時に
前記ステージ18上の紙幣を上側から一枚づつ分離して後
述する搬送路に繰り出すためのものである。
23は紙幣装填,補充時に前記紙幣繰り出し部22から繰
り出された紙幣のうち鑑別部13により異常搬送が検知さ
れた紙幣を装填,補充リジェクト紙幣として収納する装
填,補充リジェクト紙幣収納部で、この装填,補充リジ
ェクト紙幣収納部23は前記一括紙幣収納部17の下方に位
置し、前記仕切り板19により一括紙幣収納部17と分離さ
れている。
24は前記装填,補充リジェクト紙幣収納部23へ紙幣を
取り込んで集積させる第2の集積手段としての装填,補
充リジェクト紙幣集積部である。
25aは一括紙幣収納部17内の紙幣のエンド(空状態)
を検知するためのエンド検知器、25bはニアエンド検知
器、25cは同じく一括紙幣収納部17内の紙幣のフル(満
杯状態)を検知するためのフル検知器、26は装填,補充
リジェクト紙幣収納部23の紙幣のフルを検知するための
フル検知器であり、これら各検知器は各々発光,受光素
子により構成されている。
ここで、再度第5図の説明に戻る。
16は前記一括カセット15の直下に位置するようにCCAD
2の背面側に配置したリジェクトカセットで、このリジ
ェクトカセット16は、顧客の取り忘れ紙幣を収納する取
り忘れ紙幣収納部27と、入金処理時に鑑別部13により入
金可能な真券であるが出金用として再利用するには不適
な損券と鑑別された損券紙幣,還流対象外の五千円紙
幣,及び出金処理時に鑑別部13で金種不明と鑑別された
り異常搬送が検知された出金リジェクト紙幣を収納する
リジェクト紙幣収納部28を有し、併せて前記取り忘れ紙
幣収納部27へ取り忘れ紙幣を取り込んで集積させる取り
忘れ紙幣集積部29と、前記リジェクト紙幣収納部28へ損
券及びリジェクト紙幣を取り込んで集積させるリジェク
ト紙幣集積手段30を備えている。
31は前記取り忘れ紙幣収納部27内の紙幣のフルを検出
するためのフル検知器、32はリジェクト紙幣収納部28の
内の紙幣のフルを検出するためのフル検知器であり、こ
れもそれぞれ発光,受光素子により構成されている。
33,34,35は顧客との取引に用いる出金用紙幣を堆積収
納する金種別収納庫(以下金種別カセットと記す)で、
この金種別カセット33,34,35はCCAD2の底部側に配置さ
れており、本実施例では33を千円券カセット、34及び35
を万円券カセットとしている。
尚、34及び35の2個を万円券カセットとしているの
は、通常顧客との取引において万円券の取引量が千円券
よりも多いためである。
36,37,38は前記金種別カセット33,34,35内に設けられ
た紙幣堆積用のステージで、各ステージ36,37,38を図示
しない移動手段によって上昇,下降移動することによ
り、それぞれのステージ36,37,38上の最上部の紙幣の位
置が制御される。
53は前記金種別カセット33,34,35の上方に配置した入
出金ユニットで、この入出金ユニット53は、前記金種別
カセット33,34,35の真上に配置された金種別紙幣一時保
留板42,43,44と、前記鑑別部13を経て送られてくる紙幣
を取り込んで各金種別紙幣一時保留板42,43,44上に集積
させる集積手段としての金種別紙幣集積部39,40,41と、
前記ステージ36,37,38もしくは金種別紙幣一時保留板4
2,43,44上の紙幣を最上部より1枚づつ分離して取り出
す金種別紙幣分離機構45,46,47を有しており、ここで前
記金種別紙幣一時保留板42,43,44は図示しないモータに
より矢印J方向に退避可能となっている。
48a,49a,50aは前記金種別カセット33,34,35内の紙幣
のエンドを検知するためのエンド検知器、48b,49b,50b
は同じく紙幣のニアエンドを検知するためのニアエンド
検知器、そして48c,49c,50cは紙幣のフルを検知するた
めのフル検知器、48d,49d,50dは紙幣のニアフルを検知
するためのニアフル検知器で、これらはそれぞれ発光,
受光素子により構成されている。
51は前記接客部8,表裏取り揃え機構12,鑑別部13,一括
カセット15,リジェクトカセット16及び入出金ユニット5
3間を結んで紙幣を搬送する搬送路、14a〜14jはこの搬
送路51上で紙幣の搬送方向を切り替えるための切り替え
ブレードであり、各切り替えブレード14a〜14jは前記鑑
別部13による鑑別結果等に基づいて図示しないマグネッ
トにより動作するようになっている。
また、CCAD2内には前記接客部8を回転させるモータ
の他にも紙幣を分離,集積,搬送するための動力源とし
て後述するモータ群が実装され、その回転動力を各部に
伝達する動力伝達機構も配置されている。
また、前記一括カセット15をCCAD2から抜き取ること
で、前記リジェクトカセット16及び各金種別カセット3
3,34,35がCCAD2から抜き取れるようになっている。
次に上述した構造のCCAD2における一括カセット15内
の紙幣の計数動作を、第7図のフローチャートを参照し
ながら説明する。
<紙幣計数動作> 第7図は一括収納庫内の紙幣を計数する際の制御フロ
ーチャートであり、計数動作は装填動作と同時に行われ
るが、計数動作のみを行う場合は、金種別の装填要求枚
数を全て「0」とすることで可能となる。
まず、係員により、予め元方で取引に必要な各金種の
紙幣を収納した一括カセット15がCCAD2にセットされ、
装填開始を指示する図示せぬ装填キーが押下されると、
図示せぬCCAD制御部が第7図に従って制御を開始する。
図示せぬCCAD制御部が装填動作の指示を受け取ると、
装填及び計数の各金種別カウンタを「0」クリアし、紙
幣を搬送するためのモータを駆動する(S1)。
そして、一括紙幣収納部17のエンド検知器25aがエン
ド検知しているか否か、すなわち装填するべき紙幣が一
括紙幣収納部17のステージ18上に堆積されているか否か
確認する(S2)。
S2において、エンド検知が確認されたら、紙幣を搬送
するための図示せぬモータの駆動を停止し(S3)、仕切
り板19上に紙幣があるか否かを検出し判断する(S4)。
S4において、仕切り板19上に紙幣があると判断される
と、一対のクランプレバ20を第5図に示すポジションA
からポジションBに互いに対向するように回動させ、仕
切り板19上に集積された紙幣をクランプし、この状態で
クランプレバ20をポジションBからポジションCまで移
動させ、仕切り板19上の紙幣を持ち上げる(S5)。
また、前記S4において仕切り板19に紙幣が無いと判断
するか、もしくは前記S5の動作が完了すると、クランプ
レバ20によって紙幣がクランプされているか否かを判断
する(S6)。
S6において、クランプレバ20により紙幣がクランプさ
れていると判断されると、ステージ18及びクランプレバ
20を移動させて紙幣を、ホームポジションである図中ポ
ジションIにまで持ち上げる(S7)。
この動作を詳述すると、まずステージ18を紙幣の繰り
出し位置であるポジションEからポジションFまで回動
させ、続いてポジションFからポジションGまで下降さ
せて、ステージ18をポジションGからポジションHまで
回動させてクランプレバ20の下側に位置させる。
ここで、クランプレバ20をポジションCからポジショ
ンDへ外方向に回動させ、クランプされていた紙幣を解
放すると、紙幣はステージ18上に乗る。そして、最後に
ステージ18をポジションHからホームポジションIに移
動させて紙幣を持ち上げると共に、クランプレバ20をポ
ジションDからポジションAへ下降させて元の位置に戻
すと、紙幣の持ち上げ動作は終了する。
前記S6において、クランプレバ20により紙幣がクラン
プされていないと判断されるか、もしくはS7が完了する
と、次に装填及び計数の金種別カウンタの内容を図示せ
ぬ上位層津へ通知し(S8)、装填(計数)動作は終了す
る。
一方、S2において、エンド検知していない、即ち一括
紙幣収納部17のステージ18上に紙幣が有ると確認すると
CCAD2は紙幣装填動作を開始すべく、紙幣繰り出し部22
を作動して、ステージ18に堆積されている紙幣を上から
順に1枚づつ分離して繰り出し、搬送路51により鑑別部
13に送り込む(S9)。
鑑別部13では送り込まれてきた紙幣を順次真偽,金
種,正損の鑑別を行うと共に、異常搬送の有無を検知し
て、CCAD制御部に通知すると共に、後方へと送り出す
(S10)。
前記鑑別部13での鑑別結果によりCCAD2は、前記鑑別
部13へと搬送されてきた紙幣が、このS9において鑑別が
可能であり、該搬送紙幣が装填要求のあった金種で、か
つその金種の紙幣の装填枚数が装填要求枚数に達してお
らず、しかも該紙幣が出金用として装填できる紙幣であ
るかを判断する(S11)。
S11における全ての条件が満たされていると、鑑別部1
3から送り出された紙幣は、それぞれ該当する金種別カ
セット33〜35へと搬送され、収納される(S12)。
すなわち、鑑別部13から送り出された紙幣が千円券で
あれば、切り替えブレード14hを作動して金種別紙幣集
積部39に送り込み、金種別カセット33のステージ36上に
直接集積する。
また、万円券の場合は切り替えブレード14iまたは14j
を作動して金種別紙幣集積部40または41に送り込み、金
種別カセット34または35のステージ37または38上に直接
集積する。
そして、該当する金種の装填枚数カウンタの値を1増
す(S13)。
この動作はステージ18にセットされている紙幣がなく
なってエンド検知器25aのエンド検知が終わるまで繰り
返されるが、途中ステージ36,37,38のいずれか一つの集
積枚数が保留許容値、例えば100枚に達した場合には、
紙幣繰り出し部22の動作を中断して、保留許容値に達し
たカセットのステージを図示していないモータにより保
留許容値に相当する分下げ、ステージが下がった時点で
前記紙幣繰り出し部22を再び作動させて紙幣の装填動作
を繰り返す。
そして、この装填動作により、装填された各金種別カ
セット33,34,35がフル(満杯)状態となったか否かを判
断する(S14)。
S14において装填要求のあった各金種別カセット33,3
4,35のフル検知器48c,49c,50cの検出結果によりフル状
態になったと判断されると、該当金種の装填要求枚数を
装填枚数カウンタと同じ値に読み替え、以後該当金種の
装填を行わないようにする(S15)。
一方、前記S11において、鑑別部13から送り出された
紙幣が、装填要求のなかった金種の紙幣であるか、また
装填要求枚数に達したあとの紙幣か、あるいは鑑別部13
において出金用として相応しくない紙幣であった場合
は、切り替えブレード14eを作動させて回収紙幣集積部2
1に送り込み、仕切り板19上に集積させる(S16)。
次に、仕切り板19上に集積された紙幣量が集積許容値
に達したか否かを判断する(S17)。
S17において、仕切り板19上に集積された紙幣量が集
積許容値に達したと判断されると、前記S5において示し
た場合と同様の動作を行い、仕切り板19上の紙幣をクラ
ンプレバ20により持ち上げる(S18)。
なお、すでにクランプレバ20上に持ち上げた紙幣があ
った場合は、ポジションCにあるクランプレバ20を外方
向に回動させてポジションDとし、クランプしていた紙
幣を仕切り板19上に集積してある紙幣の上に落下させた
後、クランプレバ20をポジションDよりポジションA→
ポジションB→ポジションCの順に移動させ、仕切り板
19上の全ての紙幣をクランプして持ち上げる。
S14において装填した金種別カセット33,34,35がフル
になっていないと判断されたか、S15が完了したか、あ
るいはS17において、仕切り板19上の紙幣量が集積許容
値に達していないと判断されたか、もしくはS18が完了
すると、該当する金種の計数枚数カウンタの値を1増す
(S19)。
一方、S10において、一括カセット15からの搬送紙幣
が鑑別部13において金種不明もしくは異常搬送であると
鑑別された紙幣であった場合は、切り替えブレード14e,
14fを作動させて装填,補充リジェクト紙幣集積手段24
へ送り込んで装填,補充リジェクト紙幣収納部23に集積
する(S20)。
上記S19又は20が完了すると、S2の処理に戻り、上記
動作を繰り返す。
これにより、従来の装填(計数)動作が行われてい
た。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら上述した装填及び計数動作によれば、以
下に示すような問題点を有している。
すなわち、装填及び計数動作中に、スキューや重送な
どにより鑑別不能が生じると、これらの貨幣は装填,補
充リジェクト紙幣収納部へと収納されて、装填要求のあ
った各金種別カセットには装填されないために、装填及
び計数動作開始時に一括収納庫内に装填されていた貨幣
量と、装填及び計数動作終了後における計数結果の金種
別計数枚数の値とが一致しないことになる。
従って、一括収納庫にセットした枚数と入出金装置で
計数した結果の一致を見て現金を管理しているシステム
においては、スキューや重送等による鑑別不能貨幣があ
る度に計数枚数の異常と判断され、元方が一括収納庫の
装填,補充リジェクト紙幣収納部の貨幣を確認しなけれ
ばならなかった。
さらに、装填,補充リジェクト紙幣収納部に集積され
た貨幣は、正常な貨幣であるにもかかわらず、スキュー
や重送等の理由で、再度装填用貨幣として一括収納庫か
ら繰り出すことができず、資金運用面でロスが出る。即
ち、運用に生かすことができない死金を作ることになっ
てしまうという問題があった。
そこで、本発明は前記問題点を解決するためになされ
たものであり、資金運用が非効率的な死金を生じること
なく、かつ計数結果が不正確となることから生じる種々
の弊害を無くして、資金の効率的運用を可能とし、一括
収納庫内の高精度な貨幣の計数を実現した信頼性有る入
出金装置の一括収納庫における貨幣計数方法を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
上述した目的を達成するため本発明は、金種別収納庫
への貨幣装填、補充時に、予め所定枚数の貨幣を一括し
て収納してある一括収納庫内から貨幣を一枚づつ繰り出
して鑑別部に送り、その金種鑑別結果により前記貨幣を
金種別収納庫内に収納することで、前記一括収納庫内に
収納された貨幣の枚数を計数する入出金装置の一括収納
庫における貨幣計数方法において、前記一括収納庫から
装填動作に伴って繰り出され、鑑別部で鑑別不可として
一括収納庫内に回収された回収貨幣を、再度繰り出して
計数する回収貨幣再計数指示手段と、再計数動作中に前
記鑑別部において再び鑑別不可と鑑別された貨幣を一時
的に保留,集積する一時保留指示手段と、この一時保留
貨幣を再度計数するための一時保留貨幣再計数指示手段
とを、それぞれ入出金装置制御部に設ける。
そして一括収納庫から繰り出された貨幣が、鑑別部に
おいて鑑別不可であると判断された場合に、回収貨幣再
計数指示手段及び一時保留貨幣再計数指示手段の指示に
従って、再計数するようにしたものである。
〔作用〕
上述した構成によれば、前記一括収納庫内から装填動
作に伴って繰り出されると、貨幣は鑑別部において金種
鑑別がなされ、これが不可と鑑別されると、一括収納庫
に回収される。こうして、装填動作が成されて終了する
と、回収貨幣再計数指示手段により、一括収納庫内に回
収された前記回収紙幣を再び計数すべく、鑑別部へと繰
り出して再計数処理する。
そして、この再計数動作中に再び、回収紙幣が鑑別不
可と鑑別されると、一時保留指示手段により金種別収納
庫の上方に設けられた所定の一時保留部に貨幣を一時保
留して、順次集積する。
このようにして、回収貨幣の再計数が終了したら、前
記一時保留部に集積された一時保留貨幣を、一時保留貨
幣再計数指示手段により再度計数するため鑑別部へと一
時保留貨幣がなくなるまで繰り出し、再計数する。
これにより、いちど鑑別部において鑑別不可となって
も、再度鑑別部に送って鑑別し、計数されるので、一括
収納庫内に収納された貨幣量を正確に得ることができ
る。
〔実 施 例〕
以下、本発明における一括収納庫からの紙幣の装填動
作制御の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図は本発明の一実施例を示す紙幣装填及び計数動
作の制御フローチャート、第2図は本実施例におけるCC
ADの機能ブロック図、第3図は本実施例における装填及
び計数動作処理時のCCADの側断面図、第4図はリジェク
ト紙幣の計数動作処理時のCCADの側断面図である。
なお、本実施例におけるCCAD2の機構的な構成は、以
下に述べる一時保留部残留センサを除いて従来の第5図
において説明したものとほぼ同様であるので、その機構
上の説明は従来例との重複を避け、ここでは省略する。
第3図において、60は金種別カセット33の上方の金種
別紙幣一時保留板44上を監視するように配置された一時
保留部残留センサであり、後述するリジェクト紙幣の再
計数処理時において作用し、一時保留紙幣の検知を行う
ものである。
次に、第2図によりCCADの制御系を説明する。
図において、紙幣入出金装置制御部(以下CCAD制御部
と記す)80はマイクロコンピュータ(CPU)とその周辺
回路から成り、予めリードオンリメモリ(以下ROMと記
す)83に記憶されているプログラム及び紙幣枚数等を記
憶するための記憶手段としてのランダムアクセスメモリ
(以下RAMと記す)84のデータに基づいて各部の制御を
行うものとなっている。
また、61はこのCCAD制御部80に設けられた回収貨幣再
計数指示手段であり、これは紙幣が一括カセット15から
装填および計数処理時に繰り出され、鑑別部13にて鑑別
不可と鑑別されて、再び一括カセット15に回収された場
合、前記装填及び計数処理動作が終了した後、再度計数
するための紙幣繰り出しの指示手段である。
62は一時保留指示手段で、前記回収貨幣再計数指示手
段により繰り出されて、再計数処理中に再び鑑別部13に
おいて鑑別不可と鑑別された時、所定の一時保留部に集
積して、一時保留すべく指示する手段である。
また、63は一時保留貨幣再指示手段であり、前記一時
保留部に集積された紙幣を再度計数処理すべく、一時保
留部から繰り出して鑑別部へと繰り出しを指示する手段
である。
制御部インタフェース回路84は図示せぬ上位装置の制
御部に接続し、動作指示コマンドを受信して、CCAD制御
部80に転送すると共に、動作結果のレスポンスをCCAD制
御部80より受け取って上位制御部へ送信する。
I/Oインタフェース回路82は、CCAD制御部80の指示を
受けてCCAD2の各部を動作させると共に、各部の状態や
動作結果をCCAD制御部80に通知するものであり、モータ
ドライバ85,マグネットドライバ86、スイッチ読み取り
回路87、フォトセンサ読み取り回路88、紙幣鑑別部制御
部89及び一括カセットロックマグネットドライバ90を接
続制御している。
モータドライバ85は接客部8,表裏取り揃え機構12,走
行路51及びその他の機構部を動作させるモータ群91に接
続し、それらの動作に応じて各々のモータを作動または
停止させる働きをする。
マグネットドライバ86は、切り替えブレード14a〜14j
等を動作させるマグネット群92に接続し、これらの切り
替えブレード14a〜14j等の動作条件に応じて、各々のマ
グネットをオンまたはオフさせる。
スイッチ読み取り回路87、フォトセンサ読み取り回路
88は、一括カセット15、金種別カセット33,34,35、リジ
ェクトカセット16のセットや、各部のポジションを検知
するスイッチ群93及び紙幣の搬送監視や紙幣の集積を検
知する検知器群94に接続し、各々のデータを読み取るも
のである。
紙幣鑑別部制御部89は、紙幣鑑別部13内のセンサ群95
に接続し、紙幣鑑別部13内に送り込まれてくる紙幣の真
偽,金種,正損,及び表裏の鑑別データと重走及び斜行
等の走行異常検知データを読み取るものである。
一括カセットロックマグネットドライバ90は、一括カ
セット15をCCAD2に着脱するロックレバを動作させるた
めの一括カセットロックマグネット96に接続し、オフま
たはオンすることにより、一括カセット15の取り外しの
可または不可を制御するものである。
以上の制御系による本実施例の装填及び計数動作処理
を、第2図に第1図,第3図及び第4図を加えて説明す
る。
係員により一括カセット15をCCAD2に装着すると、装
填,計数動作を指示するスイッチ群93の中の一括カセッ
トセット検知スイッチがオンし、その信号によりスイッ
チ読み取り回路87が前記一括カセット15のセットを検知
して、その検知信号がI/Oインタフェース回路82を介し
てCCAD制御部80に送られる。そして、図示せぬ上位装置
にある装填開始のための操作キーが押下されると、上位
制御部はこの入力と共に各金種別装填要求枚数を入力さ
れ、第2図に示すCCAD2のCCAD制御部80に対して、装填
動作開始を指示するコマンドを前記各金種別装填要求枚
数と共に送信する。
これにより、CCAD制御部80はこの装填動作開始のコマ
ンドを受信すると内部状態を装填モードに切り換え、プ
ログラムを逐次ROM83から読み込み、処理動作を開始す
る。
まず最初に、CCAD制御部80は、RAM84内に格納してい
る金種別装填枚数,金種別計数枚数,及び各所動作フラ
グをクリアし、その後、紙幣を搬送するための紙幣繰り
出し部22を駆動するための図示せぬモータ群91を駆動開
始する(S101)。
次に受信したコマンドの金種別装填要求枚数が全て
「0」であった、即ち、計数動作のみの要求か否かを判
断する(S102)。
S102において、装填要求枚数が「0」でないと判断さ
れると、次に、一括カセット15内のステージ18上に装填
すべき紙幣があるか否かを、エンド検知器25aによりエ
ンド検知されていないか否かを判断する(S103)。
S103にて、エンド検知器25aによりエンド検知されて
いない場合、つまりステージ18上に装填用の紙幣がある
と判断されるとCCAD2は、第1図(b)に示すように紙
幣を分離,搬送,集積する紙幣装填動作を開始する。
まず、ステージ18を一括紙幣収納部17の上方に移動さ
せ、紙幣繰り出し部22を作動して、ステージ18に堆積さ
れている紙幣を、該ステージ18の紙幣がエンドとなるま
で上から順に1枚づつ分離して繰り出し、搬送路51によ
り第3図に示す矢印の通り搬送して鑑別部13に送りこむ
(S104)。
鑑別部13は送り込まれてきた紙幣を、順次真偽,金
種,正損の鑑別を行うと共に、異常走行の有無を検知し
て後方へと送り出すと同時に、この鑑別結果をCCAD制御
部80に通知する。この通知を受けてCCAD制御部80は、鑑
別部13に搬送されてきた紙幣が、次の3つのいずれであ
るかを判断する。つまり、は出金用紙幣として使用可
能であり、装填枚数が装填要求枚数に達していない紙
幣、は前記ではない紙幣,すなわち出金用紙幣とし
て適当ではないか、もしくは装填要求枚数に達している
金種の紙幣である。また、はスキュー,重送等により
鑑別部13で鑑別できなかった紙幣の3種類に分類される
(S105)。
S105において、の出金用紙幣として使用可能で、か
つ装填要求枚数に達していない金種であると判断される
と、各ブレード14e,14h等を、該当する金種の金種別カ
セット33,34あるいは35に搬送するように切り換え、前
記鑑別部13から送り出されてきたの紙幣を各金種別カ
セットに収納する処理に入る(S106)。
このS106の動作は、第1図(b)に詳細に示すよう
に、まず、該当する金種別カセット33,34あるいは35へ
と搬送し、収納する(S201)。つまり、たとえば、前記
紙幣が千円券の場合は切り換えブレード14hを作動して
金種別紙幣集積部39に送りこみ、金種別カセット33のス
テージ36に直接集積する。そして、このステージ36の集
積枚数が保留許容値(例えば100枚)に達した場合に
は、紙幣繰り出し部22の動作を中断し、ステージ36を図
示しないモータにより保留許容値に相当する分下げ、ス
テージ36が下がった時点で前記紙幣繰り出し部22を再び
作動させて、一括カセット15のステージ18上の紙幣が無
くなるまで装填動作を繰り返す。
こうして各金種別カセットがフル状態になったか否
か、即ち、以後の装填が必要か否かを検出する(S20
2)。
S202において、フルであると判断されると、該当金種
の装填要求枚数を「0」に置き換え、以後該当する金種
の紙幣の装填は行わないようにする。
また、S202において、フルではないと判断されるか、
またはS203が完了すると、S106は完了し、次のステップ
へ処理が移る。
S106が完了すると、CCAD制御部80はRAM84内に格納し
てある該当金種の装填枚数を1カウントアップさせる
(S108)。
一方、S105においての鑑別結果を得た紙幣、即ち出
金用としては利用できないか、もしくは装填枚数が装填
要求枚数に達している金種の紙幣であった場合は、各ブ
レードを作動させて回収紙幣集積部21に送り込み、仕切
り板19上に一括して集積させる処理に入る(S109)。
このS109は、第1図(c)に詳細に示されるように、
まず、該当する紙幣を回収紙幣集積部21に送り込み、仕
切り板19上に集積し、RAM84内に格納されている仕切り
板19上の集積枚数を1カウントアップする(S301)。
次に、上記仕切り板19上の集積枚数が予め決められた
許容枚数に達しているか否かを判断する(S302)。
S302において、集積許容値に達していると判断される
と、このステージ18上に集積された紙幣をステージ18の
ホームポジションであるポジションIに一対のクランプ
レバ20を作動させて持ち上げる。なお、この時RAM84に
格納されている仕切り板19の集積枚数を「0」にすると
共に、持ち上げ動作フラグを「1」にする(S303)。
S302において、集積許容値に達していないと判断され
るか、またはS303が完了すると、S109は完了し、前述し
たS108に進む。
最後に、S105においての紙幣、即ちスキュー,重送
等により鑑別部13で鑑別できなかった紙幣であると判断
されると、前記S109と同様に各ブレードを回収紙幣集積
部21へ搬送するように切り換え、紙幣を仕切り板19上に
集積する処理に入る(S110)。
このS110は、前記S109と同様、第1図(c)に詳細に
示される処理を行い、S302で仕切り板19上の紙幣が集積
許容値に達していないと判断されると、あるいはS303が
完了することで終了する。
S110が完了すると、RAM84に格納されているリジェク
トフラグをセット、即ち「1」にする(S111)。
そして、S108が完了するか、あるいはS111が完了する
と、処理はS103に戻り、一括カセット15内のステージ18
上の紙幣がエンド検知器25aによりエンド検知されるま
で上記動作を繰り返す。
S103において、ステージ18上の紙幣がエンドになった
と判断されると、処理は終了準備のサブルーチンへと進
む(S112)。
この終了準備は、第1図(d)に詳細に示すように、
まず、紙幣繰り出し部22を作動しているモータをオフし
て、紙幣繰り出しを停止する(S401)。
次に、RAM84に格納されている仕切り板19上の集積枚
数が「0」であるか否かを判断する(S402)。
S402において、集積枚数が「0」でない、即ち、仕切
り板19上に紙幣があると判断されると、前述のS303と同
様の動作を行い、全ての回収紙幣をクランプして持ち上
げ、RAM84内に格納されている仕切り板19上の集積枚数
をクリアすると共に、持ち上げフラグを「1」にする
(S403)。
S402において、仕切り板19上に紙幣がないと判断され
るか、あるいはS403が完了すると、RAM84内に格納され
ている持ち上げフラグが「1」であるかどうかを判断す
る(S404)。
S404において、持ち上げフラグが「1」である、即
ち、クランプレバ20によってクランプされ持ち上げられ
ている紙幣が有ると判断されると、ステージ18を回収紙
幣集積部21に集積された紙幣を持ち上げてホームポジシ
ョンであるポジションIに位置させるべく、従来におい
て示したステージ18の持ち上げ動作をここで行う。
ステージ18をポジションIに持ち上げ、クランプレバ
20もポジションCに位置させて、持ち上げ動作が終了す
ると、最後にRAM84に格納されている持ち上げフラグを
「0」にして、本処理を終了する(S405)。
S404において、持ち上げフラグが「0」であると判断
されるか、あるいはS405が完了すると、この終了準備処
理S112は終了する。
S112が終了すると、次にRAM84内に格納されているリ
ジェクトフラグが「1」であるか否かを判断する(S11
3)。
S113において、リジェクトフラグが「1」である、即
ち、装填動作中に金種,枚数共に不明な紙幣が一括カセ
ット15内に搬送されたと判断されると、回収貨幣再計数
指示手段61によりRAM84内に格納されている各金種別計
数枚数を、各金種別装填枚数に置き換え、リジェクトフ
ラグを「0」とすると共に、一括カセット15内の紙幣を
計数し直すために、金種別紙幣一時保留部42の金種別一
時保留板44を閉じ、紙幣搬送用モータを駆動する(S11
4)。
S114が完了するか、あるいはS102において、各金種別
装填要求枚数が「0」で、計数のみの要求であったと判
断されると、前述したS103同様、ステージ18上に紙幣が
有るか否かを判断する(S115)。
S115において、分離すべき紙幣がステージ18上に有る
と判断されると、S104と同様、ステージ18を上方に移動
させ、紙幣繰り出し部22を作動させ、紙幣を一枚繰り出
して、鑑別部13へと搬送する。(S116)。
鑑別部13は、搬送されてきた紙幣を鑑別すると共に、
その鑑別結果をCCAD制御部80に通知し、そしてこの通知
をうけたCCAD制御部80は、前記搬送されてきた紙幣を次
の2つに分類する。即ち、鑑別部13において金種鑑別
が可能、そして金種鑑別が不可能、の二つに分類する
(S117)。
S117において、の金種鑑別が可能と判断されるとS1
10同様、第1図(c)に示す仕切り板19上に集積する処
理を行う(S118)。
S118が完了すると、RAM84内に格納されている該当金
種の計数枚数を1カウントアップする(S119)。
一方、S117においての金種鑑別が不可能と判断され
ると、一時保留指示手段62によりブレードを切り換え
て、金種別紙幣集積部39に搬送し、紙幣を一時保留部と
しての金種別紙幣一時保留板42上に集積処理する(S12
0)。
このS120は、第1図(e)に詳細に示されるように、
まず、鑑別部13において金種鑑別が不可能と判断された
紙幣を、金種別紙幣集積部39上に送り込み金種別紙幣一
時保留板42に集積すると共に、RAM84に格納されている
一時保留部集積枚数を1カウントアップする(S501)。
次に、上記一時保留部集積枚数が予め決められた集積
許容値に達しているか否かを判断する(S502)。
S502において、集積許容値に達していると判断される
と、金種別紙幣分離機構を作動させ、金種別紙幣一時保
留板42上に集積された紙幣を上から一枚繰り出し、鑑別
部13へ送り込む(S503)。
鑑別部13において、金種鑑別が可能であるか否かを判
断する(S504)。
S504で金種鑑別ができていると判断されると、S109同
様、第6図に示すように仕切り板19上に集積される(S5
04)。
これにより、RAM84内に格納されている該当金種の計
数枚数を1カウントアップする(S506)。
一方、S504において、金種別紙幣一時保留板42から搬
送されてきた紙幣の金種鑑別が不可能であったと判断す
ると、各ブレードを前記一括カセット15の装填,補充リ
ジェクト紙幣集積手段24に送り込むように切り換え、前
記紙幣を装填,補充リジェクト紙幣収納部23に集積する
(S507)。
その後、RAM84に格納されているリジェクトフラグを
「1」とする(S508)。
S506またはS508が完了すると、金種別紙幣集積部39に
設けた一時保留紙幣残留センサ60により金種別紙幣一時
保留板42上に紙幣が残留しているか否かを判断する(S5
09)。
そして、前記金種別紙幣一時保留板42上の紙幣が無く
なるまで、S503からの処理を繰り返す。
S509において、金種別紙幣一時保留板42上に紙幣が無
くなったと判断すると、RAM84内に格納されている一時
保留部集積枚数を「0」にする(S510)。
S502において、金種別紙幣一時保留板42上の集積枚数
が、集積許容値に達していないと判断されるか、あるい
はS510の処理が完了すると、S120の処理を完了する。
S119あるいはS120が完了すると、再び、S115に処理が
移り、ステージ18上の紙幣が無くるまで上記動作を繰り
返す。
S115において、ステージ18上の紙幣が無くなったと判
断されると、次に一時保留紙幣残留センサ60により金種
別紙幣一時保留板42上に紙幣が有るか否かを判断する
(S121)。
S121において、金種別紙幣一時保留板42上に紙幣があ
ると判断されると、一時保留貨幣再計数指示手段63の指
示により、前記S503と同様の操作を行い、金種別紙幣分
離機構45を作動させて紙幣を1枚分離し、鑑別部13へと
搬送し(S122)、S504と同様の判断を行う(S123)。
S123において、該紙幣の金種鑑別が可能であったと判
断すると、S109同様、仕切り板19上に該搬送紙幣を集積
する(S124)。
そして、RAM84内に格納されている該当金種の計数枚
数を1カウントアップする(S125)。
一方、S123において、該搬送紙幣の鑑別が不可能であ
ったと判断すると、S507同様、装填,補充リジェクト紙
幣収納部23に集積し(S126)、RAM84内に格納されてい
るリジェクトフラグを「1」とする(S127)。
S125又はS127が完了すると、再びS121に処理が移り、
金種別紙幣一時保留板42上の紙幣が無くなるまで上記処
理を繰り返す。
S121において、金種別紙幣一時保留板42の紙幣が無く
なったと判断されると、S112同様に、第1図(d)に示
している各処理を実行し、装填及び計数処理の終了準備
に入る(S128)。
S113においてリジェクトフラグが「0」であったと判
断されるか、あるいはS128が完了すると、CCAD制御部80
はその動作結果をRAM84内に格納されている金種別の装
填及び計数枚数を、リジェクトフラグの内容と共に、図
示せぬ上位装置に通知する(S129)。
これにより、一括カセット15内に収納された紙幣の正
確な枚数を得られ、紙幣の計数処理は終了する。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、金種別収納庫に
対して紙幣の装填,補充,及び回収を行う一括収納庫を
有する還流式紙幣入出金装置の一括収納庫における貨幣
計数方法において、前記一括収納庫から装填動作に伴っ
て繰り出され、鑑別部で鑑別不可として一括収納庫内に
回収された回収貨幣を、再度繰り出して計数する回収貨
幣再計数指示手段と、再計数動作中に前記鑑別部にて再
び鑑別不可と鑑別された貨幣を一時的に保留,集積する
一時保留指示手段と、この一時保留貨幣を再度計数する
ための一時保留貨幣再計数指示手段とを、それぞれ入出
金装置制御部に設けて、一括収納庫から繰り出された貨
幣が、鑑別部において鑑別不可であると判断された場合
に、回収貨幣再計数指示手段及び一時保留貨幣再計数指
示手段の指示に従って、再計数するようにしたものであ
る。
これにより、装填並びに計数処理動作中に、スキュー
や重送等により、鑑別部における鑑別が不可能な貨幣が
生じて一括収納庫に回収されて集積されても、再度鑑別
部へと繰り出して再計数するようにしたので、一括収納
庫内に収納された貨幣の計数結果は、より正確な値を得
ることが可能となる。
したがって、従来のように装填あるいは計数処理が終
了した際に、最初に元方において一括収納庫内に収納し
た貨幣の枚数と、計数結果が一致しないということはな
くなり、計数結果の不一致の度毎に装填,補充リジェク
ト紙幣収納部等に収納された貨幣を数えたりすることも
不要となった。
その結果、正確な計数結果を得られ、かつより効率的
な資金運用を実現することができる入手金装置の一括収
納庫における貨幣計数方法が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の装填,計数処理動作を示すフローチャ
ート、第2図は本実施例におけるCCADの制御ブロック
図、第3図と第4図は再計数時の装置側断面図、第5図
は従来例の入出金装置の構造を示す側断面図、第6図は
従来の一括収納庫の側断面図、第7図は従来の計数処理
動作のフローチャートである。 2……CCAD(紙幣入出金装置) 13……鑑別部 15……一括カセット(一括収納庫) 17……一括紙幣収納部 18……ステージ 19……仕切り板 20……クランプレバ 22……紙幣繰り出し部 23……装填,補充リジェクト紙幣収納部 24……装填,補充リジェクト紙幣集積部 33〜35……金種別カセット(金種別収納庫) 44……金種別紙幣一時保留板(一時保留部) 60……一時保留部残留センサ 61……回収貨幣再計数指示手段 62……一時保留指示手段 63……一時保留貨幣再計数指示手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金種別収納庫への貨幣装填,補充時に、予
    め所定枚数の貨幣を一括して収納してある一括収納庫内
    から貨幣を一枚づつ繰り出して鑑別部に送り、その金種
    鑑別結果により前記貨幣を金種別収納庫内に収納するこ
    とで、前記一括収納庫内に収納された貨幣の枚数を計数
    する入出金装置の一括収納庫における貨幣計数方法にお
    いて、 前記一括収納庫から繰り出され、鑑別部で鑑別不可とし
    て一括収納庫内に回収された回収貨幣を、再度繰り出し
    て計数する回収貨幣再計数指示手段と、 再計数動作中に前記鑑別部において再び鑑別不可と鑑別
    された貨幣を一時的に保留,集積する一時保留指示手段
    と、 この一時保留貨幣を再度計数するための一時保留貨幣再
    計数指示手段とを、入出金装置制御部に設けて、 前記一括収納庫内から繰り出された貨幣が、前記鑑別部
    において鑑別不能と鑑別されて一括収納庫に回収される
    と、装填動作終了時に、一括収納庫内に残った前記回収
    貨幣を、再度計数すべく前記回収貨幣再計数指示手段に
    よって鑑別部へと繰り出して計数し、 この再計数動作中に再び鑑別不可と鑑別されると、前記
    一時保留指示手段により所定の貨幣を一時保留,集積し
    て、 回収貨幣の再計数が終了した後、前記一時保留貨幣を一
    時保留貨幣再計数指示手段により再度計数するため鑑別
    部へ繰り出して再計数するようにしたことを特徴とする
    入出金装置の一括収納庫における貨幣計数方法。
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