JP3730866B2 - ネジ自動締付装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、装着部材に装着したボルトやナット等の被締付部材を自動的に締め付けるネジ自動締付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボルトやナット等の被締付部材は、建築関係の各種物品や鉄道のまくら木とレールとを固定する等のために従来から広く使用されている。例えば鉄道のまくら木とレールとは、図14に示すように、まくら木100上からレール101に渡された板状部102を有する押さえスプリング103を、ボルトnをまくら木100に締め付けることによって押さえ付け、まくら木100とレール101とを固定している。ところが、レール101に振動が繰り返してかかると、例え押さえスプリング103の付勢力がかかっていたとしても自然に緩んでくる場合がある。
【0003】
一方、例えば木造建築においては、建築用羽子板ボルトを用いて柱と梁とを接合固定しているが、ナットの締付をいくら完全なものとしても、又、ナットに回り止めの機能を有するものを用いたとしても、建築中に木材の乾燥が進み、柱と梁とが収縮していくと、ナット、柱、梁間に隙間が生じてしまい、ナットは柱を押圧せず、全く締付の機能を果たしていない状態となる。そこで、本発明者は、この課題を解決するものとして、建築用羽子板ボルト自動締付装置を発明した。このものは、図15に示すように、円筒状の回転子aと、回転子aを回動可能及び軸方向の上下に摺動可能に受容する筒状のケーシングbと、この回転子aの外周に巻回され回転子aに対して回転力を付与する渦巻き状のゼンマイバネcとを備え、又、回転子aの内周側に、羽子板ボルトに螺合されるナットnを受容して係合する係合部a1を備え、回転子aの上端側の外周に、径外方向に突設させた突起a2を備え、一方、ケーシングbの下端側に針等の打ち込み固定手段b1を備えるとともに、ケーシングbの上端側の内周に上記突起a2を回動不能に受容する凹部b2を設けたものである。そして、回転子aの係合部a1にナットnを係合した状態で、打ち込み固定手段b1によってケーシングbを、ナットnを装着した装着部材としての柱や梁に固定することにより、回転子aがケーシングbの上端側に摺動し、その摺動に際し突起a2が凹部b2から出て、ゼンマイバネcに付勢された回転子aが係合させたナットnを回転力を与え、常時付勢状態に維持するようにしたものである。このようにしてナットnを常時付勢状態に維持させておくことにより、木材が乾燥し、ナットnと柱との間隔が開けば、このゼンマイバネcの力により、ナットnが自動的に回転し、ナットnと柱h1との締付状態を維持できる。
しかしながら、このものにおいては、ケーシングbの先端側に設けた針等の打ち込み固定手段b1によって、木材に打ち込んでケーシングbを固定できるが、上記の図14に示したような鉄道のレール101における金属製の押さえスプリング103をボルトnで押さえ付けているような場合には、ボルトnの周辺部に金属製の押さえスプリング103が配されているために、針等の打ち込み固定手段b1ではケーシングbを打ち込んで固定できない。従って、図15に示したような建築用羽子板ボルト自動締付装置では、金属製等からなる装着部材100、103に装着させたボルトやナット等には適応し難いという課題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、以上の実情に鑑み提案されたもので、釘等の打ち込み困難な金属製等からなる装着部材に装着させたボルト等でも、自動的に締め付けて緩みを防止できるネジ自動締付装置の提供を第1の目的とする。
【0005】
本願発明は、釘等の打ち込み困難な金属製等からなる装着部材への取付け作業を容易に短時間で行うことができるネジ自動締付装置の提供を第2の目的とする。
【0006】
本願発明は、鉄道のレールを固定したレール固定用ボルトに容易に取付けられ、レール固定用ボルトを自動的に締め付けて緩みを防止できる鉄道のレール固定用ボルト用のネジ自動締付装置の提供を第3の目的とする。
【0007】
本願発明は、ボルトやナットに取り付けたネジ自動締付装置を容易に確認でき、ネジ自動締付装置が外されてボルトやナットが故意に緩められたような場合に、それを素早く発見できるネジ自動締付装置の提供を第4の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、次の特徴を有するネジ自動締付装置を提供することにより、上記課題を解決する。
本願の請求項1に係る発明は、ケーシング2と、ケーシング2内に軸方向の上下方向に移動可能に且つ回転自在に配位された回転子4と、付勢部材5とを備え、付勢部材5の一端側が、回転子4に接続され、付勢部材5の他端側が、ケーシング2に接続されることにより、付勢部材5の付勢力によってケーシング2と回転子4とが相対的に回転し得る回転力を付与されるようになされ、回転子4が、下端側に係合部41を備えることにより、ボルトやナット等の被締付部材nと回転不能に係合可能とされ、ケーシング2と回転子4とが、係脱自在に係止し得る係止手段32、42を備えることにより、回転子4がケーシング2内で回転力を付与された付勢状態で維持されるとともに、回転子4がケーシング2に対して上方側に移動操作されるに伴ってケーシング2と回転子4との係止が解除され、ケーシング2と、被締付部材nの装着された装着部材8とを回転不能に取り付ける取付手段71、82が備えられ、この取付手段71、82は、回転子4と被締付部材nとが回転不能に係合した状態でケーシング2と回転子4との係止が解除されることにより、ケーシング2にかかる付勢部材5の付勢力によってケーシング2を回転させるとともに、そのケーシング2の回転によってケーシング2の取付手段71が回転して装着部材8の取付手段82と引っ掛かることによりケーシング2と装着部材8とを回転不能に取り付けるものであり、この取り付けによって、被締付部材nに係合した回転子4が被締付部材nを締付方向に付勢して締め付けるようになされたものであることを特徴とするネジ自動締付装置を提供するものである。
【0009】
本願の請求項2に係る発明は、上記装着部材が、被締付部材nを締め付ける締付対象物と、座金部材8とを備え、締付対象物と被締付部材nとの間に配位されて付勢部材5の他端側を取り付けるものであり、ケーシング2の取付手段71がケーシング2に設けられた取付片71であり、座金部材8に設けられた取付片受容部82に取付片71が受容されることにより、ケーシング2と座金部材8とを回転不能に取り付けるものであることを特徴とする請求項1記載のネジ自動締付装置を提供する。
【0010】
本願の請求項3に係る発明は、ボルトやナット等の被締付部材nを締め付け方向に付勢するための付勢手段としてのゼンマイバネ110と、ゼンマイバネ110を巻き弾性を有する状態に保持した保持部材120とを備えたものであり、ゼンマイバネ110の内周端には、被締付部材nを回転不能に係合し得る係合手段110が備えられ、ゼンマイバネ110の外周端には、座金部材800に引っ掛けるための取付片としての引っ掛け片112が備えられ、上記の座金部材800は、ボルトnのネジ部を挿通させるネジ部挿通孔801と、突起802を備えたものであり、上記の保持部材120は、ゼンマイバネ110の弾性による拡張を防止し、これにより、ゼンマイバネ110を巻き弾性を有する状態に保持するものであり、さらにこの保持部材120は、ゼンマイバネ110の内周端の係合手段と被締付部材nを回転不能に係合させてゼンマイバネ110を押し下げることにより、座金部材800の突起802に当たってゼンマイバネ110の上方側から抜けるものであり、これにより、ゼンマイバネ110の巻き弾性によってゼンマイバネ110の引っ掛け片112が座金部材800の突起802に引っ掛かり、上記の係合手段110により被締付部材nに係合した回転子4が被締付部材nを締付方向に付勢して締め付けるようになされたものであることを特徴とするネジ自動締付装置を提供する。
【0011】
本願の請求項4に係る発明は、保持部材120は、紐状部材から構成され、巻き弾性を有する状態のゼンマイバネ110の外周の全周に巻かれることにより、ゼンマイバネ110の弾性による拡張を防止するものであり、ゼンマイバネ110を押し下げると、ゼンマイバネ110の外周に巻かれた保持部材120が、座金部材800の突起802の上端に当たって下方側に進めず、保持部材120がゼンマイバネ110の上方側から抜けるものであることを特徴とする請求項3記載のネジ自動締付装置を提供する。
【0012】
以上、本願の請求項1又は2の発明は、被締付部材に回転子を係合させてケーシングと回転子との係止を解除すれば良く、これにより、ケーシングにかかる被付勢部材の付勢力によってケーシングを回転させることができ、その回転に際してケーシングと装着部材とを自然と回転不能に取り付けることができ、釘などを打ち付けできない箇所にあっても取付け操作を簡単なものにできる。
【0013】
本願の請求項3又は4の発明は、被締付部材にゼンマイバネの内周端側を係合させて押し込むだけで、ゼンマイバネから保持部材が外れて係止が解除され、これにより、ゼンマイバネの外周端の引っ掛け片が座金部材の突起にひっかかり、ゼンマイバネの外周端と座金部材とを自然と回転不能に取り付けることができ、釘などを打ち付けできない箇所にあっても取付け操作を簡単なものにできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は、本願発明の第1実施形態のネジ自動締付装置の分解斜視図である。
【0015】
第1実施形態のネジ自動締付装置1は、円筒状のケーシング2と、ケーシング2内に回転自在に配位された回転子4と、付勢部材5と、被覆部材6とを備えている。
【0016】
ケーシング2は、筒状のケーシング本体3と、ケーシング本体3に取り付けられた円板状の底板7とを備えている。ケーシング本体3は、図3(A)(B)(C) に示すように、上端に、径内方向に張り出した上部張出部31が備えられている。又、この上部張出部31の内周面には、略正24角形状に形成されて回り止め用係止孔32をなしている。ケーシング本体23の内周部には、バネ係止受容部33が備えられている。このバネ係止受容部33は、後述する付勢部材5としてのコイルバネ5の下端側を係止して受容するためのもので、ケーシング本体23の内周一部を径外方向に突設させたバネ受容部33aと、バネ受容部33aの一端からケーシング本体23の周方向に伸ばされたバネ引っ掛け片33bとを備えている。
【0017】
底板7は、図4(A)(B)に示すように、外周形状がケーシング本体3の外周形状に合わされている。又、その外周には、径外方向に突設された四つの取付片71…71が備えられている。そして、この底板7は、ケーシング本体3の下端に下端に取り付けられて固定されている。詳しくは、ケーシング本体3の下端に設けた固定用片34…34を、この底板7の外周に設けた嵌挿孔72…72に嵌挿するようにして底板7をケーシング本体3の下面に沿わし、その嵌挿孔72…72から底板7の下方に突出したケーシング本体3の固定用片34…34を径内側に折り曲げることによってケーシング本体3に固定している。このようにしてケーシング本体3に固定された底板7は、ケーシング2の下面をなし、底板7の内周が回転子4を挿通させる挿通孔73をなす。
【0018】
回転子4は、図2(A)(B)(C) に示すように、下方側に、下面から上方側にあけられた係合孔41を有する。この係合孔41は、ナットやボルト等の被締付部材を回転不能に係合させるもので、6角のナットやボルトに対応するよう6角穴状としておけば足るが、この実施の形態では、多数の角部分を形成して6角のボルトやナットに、より係合し易いようにしている。
【0019】
回転子4の上端外周には、ケーシング2の回り止め用係止孔32に嵌合して係止する略正24角形状の回り止め用係止部42が形成されている。又、回転子4の外周の下方側には、バネ巻回部44と、バネ巻回部44の下方側に形成された挿通部43と、バネ巻回部44と挿通部43との間に形成された止め部45とを備えている。バネ巻回部44は、コイルバネ5を巻回し得るよういなされたもので、回り止め用係止部42より径小に形成されている。挿通部45は、ケーシング2における底板7の挿通孔73と略同径に形成され、ケーシング2の挿通孔73にケーシング2内からケーシング2の下方側に挿通されるようになされている。止め部45は、その径がケーシング2の回り止め用係止孔32の径より小さく、且つ、ケーシング2の挿通孔73の径より大きく形成されており、ケーシング2内に入れられた回転子4の挿通部43がケーシング2の挿通孔73に挿通した状態で、この止め部45が底板7の挿通孔73の周部に当接して止まるようになされている。又、この止め部45が底板7の挿通孔73の周部に当接した状態では、図7(B) に示すように回転子4の回り止め用係止部42がケーシング2の回り止め用係止孔32に入り込んで係止された状態とされる。そして、図8(B) に示すように、ケーシング2の下方に突出した挿通部43が上方側に押圧されケーシング2内を上方側に移動して、回転子4の下端がケーシング2の底板7の下面と略揃うと、回転子4の回り止め用係止部42がケーシング2の回り止め用係止孔32から上方側に抜けて両者の係止が解除し、回転子4がケーシング2に対して回動可能状態になる。
【0020】
又、図2に示すように、回転子4における回り止め用係止部42から巻回部44にかけての部分には、コイルバネ5の上端を係止するための回転子側係止溝46が、外周から径内方向に所定深さで形成されている。
【0021】
付勢部材5は、本実施形態では、図1に示すように鋼線を巻回成形することにより形成された巻き弾性を有するコイルバネ5から構成されている。コイルバネ5の上端には、上部係止部51が備えられている。この上部係止部51は、回転子4の回転子側係止溝45に係止するためのもので、図7(A) 、図8(A) に示すように径内側に折り曲げられるとともに、回転子4の回転子側係止溝45の溝幅L1より振幅の大きい波形状に折り曲げ成形されている。コイルバネ5の下端には、下部係止部52が備えられている。下部係止部52は、ケーシング2のバネ係止受容部33に係止するためのもので、径外方向に折り返されてU字状に形成されている。
【0022】
そして、コイルバネ5の上部係止部51が、回転子4の回転子側係止溝45に押し入れられて係止されるとともに、下部係止部52がケーシング2のバネ係止受容部33のバネ引っ掛け片33bに引っ掛けられて係止されることにより、回転子4とケーシング2とがコイルバネ5を介して接続される。この状態からケーシング2に対して回転子4を反時計方向に回転させればコイルバネ5が巻き締められて弾性を蓄え、回転子4を時計方向に付勢する。そして、このコイルバネ5を巻き締めて回転子4が付勢された状態で、回転子4の回り止め用係止部42とケーシング2の回り止め用係止孔32とを係止させておくことで、回転子4を付勢した状態で保持できる(図7(B) に示す状態) 。又、回転子4を付勢した状態では、巻き締めに際して径の小さくなったコイルバネ5が元の径の戻ろうとする付勢力がかかるため、回転子側係止溝45に入れた上部係止部51が回転子側係止溝45内を滑って径外側に抜ける恐れがあるが、本実施形態では、上部係止部51を、回転子4の回転子側係止溝45の溝幅より振幅の大きい波形状に形成して回転子側係止溝45に押し入れられているため、上部係止部51が回転子側係止溝45から抜けるおそれがなく、確実にコイルバネ5の弾性力を維持しておくことができる。
【0023】
被覆部材6は、本実施形態では、透明な合成樹脂から構成されており、図5(A)(B)に示すように、内周形状が、ケーシング2の外周形状と略同形状に形成されているとともに、下端に、ケーシング2の取付片71…71を嵌挿するための取付片嵌挿孔61…61が備えられ、内部にケーシング2の上端から下端に至る全体を嵌挿できるようになされている。又、被覆部材6の下端の内周には、外れ止め用突起61が備えられている。この外れ止め用突起61は、ケーシング2を覆った被覆部材6をケーシング2から外れないようにしておくためのもので、下端の内周の全周に渡って径内側に突設されている。また、この被覆部材6の上面の内側には、光反射部材63が備えられ、被覆部材6の上面を通して入ってきた光を反射し得るようになされている。
【0024】
次に、以上のように構成されたネジ自動締付装置の使用方法について、鉄道のレールを固定しているレール固定用ボルトnに使用する場合を例にとって説明する。
本実施形態では、レール固定用ボルトnを装着するに際し、予めレール固定用ボルトnの頭部n1の下方側に座金部材8をセットしておく。この本実施形態で用いる座金部材8は、図6に示すように四角板状のものから構成され、中央には、ボルトnのネジ部を挿通させるネジ部挿通孔81を備えている。又、ネジ部挿通孔81の周部には、四つの取付片受容部82…82を備えられている。これらの取付片受容部82…82は、ケーシング2の取付片71…71を回転不能に受容するためのもので、各々は、ケーシング2の取付片71…71に対応する位置における座金本体部81の一部を四角形状に上方側に切り起こすことにより、内部に取付片71…71を受容し得るようになされており、取付片受容部82…82におけるネジ部挿通孔81a側の側面及びその側面に隣接する一方の側面に開口部82a…82aが形成され、座金部材8上にケーシング2を、取付片71…71を取付片受容部82、82の間に配位させるようにして載置しケーシング2を反時計方向に回転させればケーシング2の取付片71…71各々が各開口部82a…82aから内部に入り込み得るようになされている。尚、座金部材8の左右幅を押さえスプリング103の幅と同程度のものとし、座金部材8の左右両側各々から下方に延設した延設片83、83(図6中に点線で示す)を設けたものとしても良い。このような延設片83、83を設けておくことにより、その間に押さえスプリング103を嵌挿でき、座金部材8を押さえスプリング103に対して回転しないものにできる。
【0025】
そして、押さえスプリング103とレール固定用ボルトnの頭部n1との間に座金部材8を介在させてレール固定用ボルトnをまくら木100に締め付けてセットする。従って、この場合における被締付部材としてのレール固定用ボルトnを装着する装着部材は、レール固定用ボルトnを締め付ける締付対象物をなすまくら木100及び押さえスプリング103と、座金部材8とから構成される。そして、セットしたレール固定用ボルトnに、本実施形態のネジ自動締付装置1を使用するには、図7(A)(B)に示すようにケーシング2に係止した付勢状態の回転子4の係合孔41を、レール固定用ボルトnの頭部n1に嵌合させることにより回転子4の下端面を座金部材8の上面に当接する。その後、ケーシング2の上面を手で又はハンマーで叩く等して下方に下げる。これにより、回転子4が下方に移動しないため、ケーシング2だけが下方に下がり、図8(B) に示すようにケーシング2の底板7が座金部材8の上面に当接するとともに、これと略同時に回転子4の回り止め用係止部42がケーシング2の回り止め用係止孔32から外れて係止解除する。この係止解除により、コイルバネ5の付勢力によってケーシング2と回転子4との一方が他方に対して相対的に回転しようとし、その結果、まず、ケーシング2が図8(A) に示す状態から反時計方向に回転する。このケーシング2の回転により、図8(B) に示すようにケーシング2の取付片71…71各々が座金部材8の取付片受容部82、82の開口部82a…82aから内部に自然と入り込み、ケーシング2の回転が止まる。これにより、ケーシング2を座金部材8に接続でき、しかも、取付片受容部82、82に入り込んだ取付片71…71各々には、コイルバネ5の付勢力がかかっているため、開口部81c…81cから抜けて外れるようなことを防止でき、ケーシング2を座金部材8に固定状態に取り付けることができる。ケーシング2が座金部材8に固定した後は、コイルバネ5の付勢力によって回転子4が時計方向に回転しようとする。これにより、レール固定用ボルトnを時計方向の締め付け方向に回転させて締め付ける。又、このレール固定用ボルトnの締め付けに伴って、座金部材8もレール固定用ボルトnの頭部n1に押圧されて固く固定される。又、締め付け後は、レール固定用ボルトnを、締付け方向に付勢した状態に維持でき、例えばレール101に振動が繰り返しかかってレール固定用ボルトnの締め付けトルクが下がり始めると、それに合わせてコイルバネ1の弾性力によってレール固定用ボルトnを自動的に締め付けることができ、常時一定の締め付けトルクを維持させることができる。
【0026】
その後、被覆部材6をケーシング2に、上方側から被せる。これにより、図9(A)(B)に示すように被覆部材6の取付片嵌挿孔61…61に座金部材8の取付片受容部82、82が入り込むとともに、被覆部材6の外れ止め用突起61がケーシング2の底板7の下面と座金部材8の上面との間に入り込ませることができる。従って、この状態で、被覆部材6は回転不能且つ上下移動不能となり、座金部材8に完全に固定される。以上により、取付け作業が完了する。
【0027】
以上のようにして行うことにより、釘の打ち込み困難な押さえスプリング103に本体部1を固定できる。しかも、レール固定用ボルトnに係合させてケーシング2と回転子4との係止を解除させれば良く、これにより、従来のように釘等を打ち込まなくても、コイルバネ1の弾性力によってケーシング2を座金部材8に固定でき、取付け操作を簡単なものにできる。
【0028】
又、ケーシング2に被せた被覆部材6をケーシング2から外さなければレール固定用ボルトnを操作することができないものにでき、レール固定用ボルトnが他の者に勝手に緩められて外されるようなことを防止できる。しかも、被覆部材6には光反射部材63が備えられているため、光が当たれば反射して被覆部材6の存在を容易に確認できる。これにより、例えば既存の電車に取り付けられているライトで被覆部材6の存在を常時確認しながら走行でき、或いは、既存の電車に光反射部材確認用の専用ライトを付設してその専用ライトで被覆部材6の存在を常時確認しながら走行でき、仮に被覆部材6が外されてレール固定用ボルトnが他の者に勝手に緩められている場合には、それを即座に発見できる。
【0029】
又、レール固定用ボルトnに使用した場合、鉄粉や埃等を多量に被るおそれがあるが、被覆部材6によって、ケーシング2内に入り込むのを防止でき、ゼンマイバネ等の機能を損なうようなことを防止でき、レール固定用ボルトnを、締付け方向に付勢した状態に維持できる。
【0030】
尚、上記第1実施形態では、専用の座金部材8を用いているが、この形態のものに限らず、座金部材8と共にレール固定用ボルトnの装着部材をなす締付対象物、例えば押さえスプリング103に座金部材8に設けた同様な取付片受容部82、82を設けたものを使用し、それにケーシング2の取付片71…71を固定するようにしても良く、適宜変更し得る。
【0031】
又、上記第1実施形態では、被覆部材6を用いているが、被覆部材6を設けない形態のものでも良く、適宜変更できる。
【0032】
更に、上記第1実施形態では、光反射部材63を設けたものとしているが、設けない形態のものでも良い。又、光反射部材63を設ける場合、光反射部材63を設ける位置は、特に限定されず、例えば被覆部材6の上面の表側、被覆部材6の側面の内又は外側に設け、或いは、ケーシング2の一部に設けるようにしても良く、適宜変更し得る。
【0033】
一方、上記第1実施形態では、付勢手段としてコイルバネを用いているが、例えば鋼板を渦巻き状に巻回したゼンマイバネでも良く、適宜変更できる。
【0034】
次に、本願発明の第2実施形態のネジ自動締付装置を説明する。
この第2実施形態のネジ自動締付装置は、付勢手段としてのゼンマイバネ110と、ゼンマイバネ110を巻き弾性を有する状態に保持した保持部材120とを備えたものとし、先の第1実施形態のようなケーシング2を有しないものから構成されている。このゼンマイバネ110の内周端には、被締付部材nを回転不能に係合し得る係合手段としての係合孔111が備えられている。この係合孔111は、ゼンマイバネ110の内周側の端部を六角形状に折り曲げ成形することにより形成されている。尚、この係合手段は、ゼンマイバネ110の端部を折り曲げ成形する形態のものに限らず、例えば先の実施形態と同様な係合孔41を有する回転子4にゼンマイバネ110の内周端を取り付け、或いは係合片を設けて被締付部材に設けた溝に係合させるようにし、更には、ゼンマイバネ110の内周端に被締付部材を予め取り付けた形態のものであっても良い。
【0035】
ゼンマイバネ110の外周端には、後述する座金部材800に引っ掛けるための取付片としての引っ掛け片112が備えられている。この引っ掛け片112は、ゼンマイバネ110の外周の端部を径外側に折り返すことによって略U字状に形成されている。
【0036】
保持部材120は、紐状部材から構成され、巻き弾性を有する状態のゼンマイバネ110の外周の全周に巻かれることにより、ゼンマイバネ110の弾性による拡張を防止し、これにより、ゼンマイバネ110を巻き弾性を有する状態に保持している。
【0037】
又、この第2実施形態のネジ自動締付装置に使用する座金部材800は、例えば図11に示すようなものを使用する。詳しくは、この座金部材800は、四角板状体から構成され、中央部にボルトnのネジ部を挿通させるネジ部挿通孔801を備えている。又、ネジ部挿通孔801の左側方側には、座金部材800の一部を上方側に切り起こして形成した突起状の突起802を備えてたものである。
【0038】
この第2実施形態のネジ自動締付装置を、例えば第1実施形態で説明したレール固定用ボルトnに使用するには、次のようにして行う。
ゼンマイバネ110をレール固定用ボルトnの上方側から、図12(A)(B)に示すようにゼンマイバネ110の係合孔111とレール固定用ボルトnとを位置合わせするとともに、ゼンマイバネ110の引っ掛け片112と座金部材800の突起802とを位置合わせし、その状態でゼンマイバネ110を押し下げる。その際、手等でゼンマイバネ110を押し下げても良いが、図12(A) 中に破線で示すような板状の補助工具Kを用い、この補助工具Kでゼンマイバネ110の上面側を叩くようにすれば、ゼンマイバネ110の全体を同時に下方に押圧でき、簡単に押し下げることができる点で好ましい。そして、ゼンマイバネ110の押し下げに際して、図13(A)(B)に示すようにゼンマイバネ110の係合孔111がレール固定用ボルトnの頭部n1に入って行くとともに、ゼンマイバネ110の引っ掛け片112の折り曲げ部に突起802の端部に入って行くが、ゼンマイバネ110の外周に巻かれた保持部材120は、座金部材800の突起802の上端に当たって下方側に進めず、その結果、保持部材120を残してゼンマイバネ110だけが下方に下がり、保持部材120がゼンマイバネ110の上方側から抜ける。これにより、ゼンマイバネ110の巻き弾性によってゼンマイバネ110の引っ掛け片112が座金部材800の突起802に引っ掛けることができるとともに、係合孔111に係合したレール固定用ボルトnを締付け方向に付勢した状態に維持できる。
【0039】
以上のようにして行うことにより、釘の打ち込み困難な押さえスプリング103に本体部1を固定でき、しかも、ゼンマイバネ110の係合孔111をレール固定用ボルトnに嵌め入れていけば良く、これにより、従来のように釘等を打ち込まなくても、保持部材120を外すことができるとともに、コイルバネ1の弾性力によってケーシング2を座金部材8に固定でき、取付け操作を簡単なものにできる。又、先の第1実施形態の本体部1のようにケーシングや回転子4を設けずに済み、簡単な構成で良く、低コストで製作でき、経済的なものにできる。
【0040】
尚、この第2実施形態においては、被覆部材を設けないものとして実施しているが、被覆部材を設けるようにしても良い。例えば、座金部材800に被覆部材を係止するための係止手段を設け、セットしたゼンマイバネ110を覆った被覆部材を座金部材800に係止するようにしても良く、これにより、鉄粉や埃等がゼンマイバネに付着するのを防止でき、ゼンマイバネの機能を損なうようなことを防止でき、レール固定用ボルトnを、締付け方向に付勢した状態に維持できる。又、その場合に、被覆部材に、先の第1実施形態に設けたと同様な光反射部材を設けるようにしておけば、被覆部材の存在を容易に確認し得るものにできる点で好ましい。
【0041】
又、第2実施形態で使用した座金部材800の突起802を、座金部材800の一部を切り起こした突起状のものから構成しているが、この形態のものに限らず、ゼンマイバネ110の引っ掛け片112を引っ掛け得るものであればよく、取付片を受容する受容部としてもよく、適宜変更し得る。
【0042】
また、この第2実施形態では、保持部材120を、ゼンマイバネ110を本体受容部260に入れる操作に際し、ゼンマイバネ110から自然外れるようにしているが、この形態のものに限らず、例えばゼンマイバネ110の係合孔111をレール固定用ボルトnに、ゼンマイバネ110の係止片112をバネ係止溝241に夫々セットした後に、保持部材120を切断等して外すようにしても良く、適宜変更し得る。
【0043】
更に、この第2実施形態においても、先の第1実施形態のものと同様に、専用の座金部材8を使用せずに、ゼンマイバネ110のの引っ掛け片112を引っ掛け得る引っ掛け手段を有する押さえスプリング103を使用するようにしても良く、適宜変更できる。以上が第2実施形態の説明である。
【0044】
尚、本願発明のネジ自動締付装置の用途は、上記のような鉄道のレール101を固定しているレール固定用ボルトnに使用する場合に限らず、種々のボルトやナットに適応でき、鉄塔に装着されるボルトに上記の座金部材8、800と共に用いることにより、緩み止めできるとともに、ライトを当てれば光反射部材63によってネジ自動締付装置の存在を地面から確認でき、他の者に故意にボルトが緩められた場合にはそれを即座に発見できる。尚、例えば鉄塔に装着されるボルトに座金部材8、800と共に用いる場合は、ボルトを締め付ける鉄塔がボルトの締付対象物をなし、この鉄塔と座金部材8、800とで装着部材をなす。又、本願発明のネジ自動締付装置は、ボルトやナットを装着した装着部材が釘等の打ち込み困難なもの、例えば金属やコンクリート等から構成している場合でも、装着部材に容易に回転不能に取り付けることができ、特に、そのような釘等の打ち込み困難な装着部材に装着したボルトやナットの適応に好ましいが、木材等に装着したボルトやナットにも使用でき、適宜変更し得る。
【0045】
【発明の効果】
以上、本願の請求項1又は2の発明は、被締付部材に回転子を係合させてケーシングと回転子との係止を解除すれば良く、これにより、ケーシングにかかる被付勢部材の付勢力によってケーシングを回転させることができ、その回転に際してケーシングと装着部材とを自然と回転不能に取り付けることができ、釘などを打ち付けできない箇所にあっても取付け操作を簡単なものにできる。
【0046】
本願の請求項3又は4の発明は、被締付部材にゼンマイバネの内周端側を係合させて押し込むだけで、ゼンマイバネから保持部材が外れて係止が解除され、これにより、ゼンマイバネの外周端の引っ掛け片が座金部材の突起にひっかかり、ゼンマイバネの外周端と座金部材とを自然と回転不能に取り付けることができ、釘などを打ち付けできない箇所にあっても取付け操作を簡単なものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の第1実施形態に係るネジ自動締付装置の分解斜視図である。
【図2】図2(A) は、回転子の平面図、図2(B) は、回転子の正面図、図2(C) は、回転子の底面図である。
【図3】図3(A) は、ケーシング本体の正面図であり、図3(B) は、ケーシング本体の底面図、図3(C) は、図3(A) のIII −III 断面図である。
【図4】図4(A) は、底板の平面図、図4(B) は、底板の側面図である。
【図5】図5(A) は、被覆部材の正面図、図5(B) は、図5(A) のV −V 線断面図である。
【図6】図6(A) は、第1実施形態のネジ自動締付装置に使用する座金部材の正面図、図6(B) は、その平面図である。
【図7】図7(A) は、ケーシングに固定させた回転子を、レール固定用ボルトに係合させた状態の平面図、図7(B) は、図7(A) のVII −VII 線に沿う拡大断面図である。
【図8】図8(A) は、レール用固定ボルトに係合させた回転子とケーシングとの係止が外れてケーシングの取付片が座金部材の取付片受容部に入り込んだ状態の平面図、図8(B) は、図8(A) のVIII−VIII線に沿う拡大断面図である。
【図9】図9(A) は、座金部材に固定したケーシングに被服部材を被せた状態の平面図、図9(B) は、図9(A) のIX−IX線断面図である。
【図11】図11(A) は、第1実施形態のネジ自動締付装置に使用する座金部材の正面図、図11(B) は、その平面図である。
【図12】図13(A) は、第2実施形態に係るネジ自動締付装置をレール固定用ボルトに取り付ける際の上方側から見た説明図、図13(B) は、第2実施形態に係る本体部をレール固定用ボルトに取り付ける際の正面から見た一部を断面にした説明図である。
【図13】図14(A) は、第2実施形態に係るネジ自動締付装置をレール固定用ボルトに取り付けた状態の平面図、図14(B) は、第2実施形態に係るネジ自動締付装置をレール固定用ボルトに取り付けた状態の一部を断面にした正面図である。
【図14】レール固定用ボルトで押さえスプリングを押さえてレールを固定した状態の説明図である。
【図15】従来の建築用羽子板ボルトの断面図である。
【符号の説明】
1 ネジ自動締付装置
2 ケーシング
4 回転子
5 コイルバネ
6 被覆部材
8、800 座金部材
71 取付片
82 取付片受容部
110 ゼンマイバネ
802 突起
n 被締付部材

Claims (4)

  1. ケーシング (2) と、ケーシング(2) 内に軸方向の上下方向に移動可能に且つ回転自在に配位された回転子(4) と、付勢部材(5) とを備え、
    付勢部材(5) の一端側が、回転子(4) に接続され、付勢部材(5) の他端側が、ケーシング(2) に接続されることにより、付勢部材(5) の付勢力によってケーシング(2) と回転子(4) とが相対的に回転し得る回転力を付与されるようになされ、
    回転子(4) が、下端側に係合部(41)を備えることにより、ボルトやナット等の被締付部材(n) と回転不能に係合可能とされ、
    ケーシング(2) と回転子(4) とが、係脱自在に係止し得る係止手段(32)(42)を備えることにより、回転子(4) がケーシング(2) 内で回転力を付与された付勢状態で維持されるとともに、回転子(4) がケーシング(2) に対して上方側に移動操作されるに伴ってケーシング(2) と回転子(4) との係止が解除され、
    ケーシング(2) と、被締付部材(n) の装着された装着部材(8) とを回転不能に取り付ける取付手段(71)(82)が備えられ、
    この取付手段(71)(82)は、回転子 (4) と被締付部材 (n) とが回転不能に係合した状態でケーシング (2) と回転子 (4) との係止が解除されることにより、ケーシング(2) にかかる付勢部材(5) の付勢力によってケーシング(2) を回転させるとともに、そのケーシング (2) の回転によってケーシング (2) の取付手段 (71) が回転して装着部材 (8) の取付手段 (82) と引っ掛かることによりケーシング (2) と装着部材 (8) とを回転不能に取り付けるものであり、この取り付けによって、被締付部材(n) に係合した回転子(4) が被締付部材(n) を締付方向に付勢して締め付けるようになされたものであることを特徴とするネジ自動締付装置。
  2. 上記装着部材が、被締付部材(n) を締め付ける締付対象物と、座金部材(8) とを備え、締付対象物と被締付部材(n) との間に配位されて付勢部材(5) の他端側を取り付けるものであり、
    ケーシング (2) の取付手段 (71) がケーシング (2) に設けられた取付片 (71) であり、座金部材 (8) に設けられた取付片受容部 (82) に取付片 (71) が受容されることにより、ケーシング (2) と座金部材 (8) とを回転不能に取り付けるものであることを特徴とする請求項1記載のネジ自動締付装置。
  3. ボルトやナット等の被締付部材(n) を締め付け方向に付勢するための付勢手段としてのゼンマイバネ(110) と、ゼンマイバネ(110) を巻き弾性を有する状態に保持した保持部材(120) とを備えたものであり、
    ゼンマイバネ(110) の内周端には、被締付部材(n) を回転不能に係合し得る係合手段(111) が備えられ、ゼンマイバネ(110) の外周端には、座金部材(800) に引っ掛けるための取付片としての引っ掛け片(112) が備えられ、
    上記の座金部材(800) は、ボルト(n) のネジ部を挿通させるネジ部挿通孔(801) と、突起(802) を備えたものであり、
    上記の保持部材(120) は、ゼンマイバネ(110) の弾性による拡張を防止し、これにより、ゼンマイバネ(110) を巻き弾性を有する状態に保持するものであり、さらにこの保持部材(120) は、ゼンマイバネ(110) の内周端の係合手段と被締付部材(n) を回転不能に係合させてゼンマイバネ(110) を押し下げることにより、座金部材(800) の取付片受容部(802) に当たってゼンマイバネ(110) の上方側から抜けるものであり、
    これにより、ゼンマイバネ(110) の巻き弾性によってゼンマイバネ(110) の引っ掛け片(112) が座金部材(800) の突起(802) に引っ掛かり、上記の係合手段(111) により被締付部材(n) に係合した回転子(4) が被締付部材(n) を締付方向に付勢して締め付けるようになされたものであることを特徴とするネジ自動締付装置。
  4. 保持部材(120) は、紐状部材から構成され、巻き弾性を有する状態のゼンマイバネ(110) の外周の全周に巻かれることにより、ゼンマイバネ(110) の弾性による拡張を防止するものであり、
    ゼンマイバネ(110) を押し下げると、ゼンマイバネ(110) の外周に巻かれた保持部材(120) が、座金部材(800) の取付片受容部(802) の上端に当たって下方側に進めず、保持部材(120) がゼンマイバネ(110) の上方側から抜けるものであることを特徴とする請求項3記載のネジ自動締付装置。
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