JP3730744B2 - 柵用ビ−ム固定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は柵に関し,特にその支柱にビ−ムを固定するに用いる柵用ビ−ム固定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
支柱の通り芯に合わせてビ−ムを突当て状にする如くに,中空の支柱にビ−ム長手方向端部を固定するこの種柵用ビ−ム固定装置として,例えば中空の支柱のビ−ム取付位置に取付開口を透設して形成し,この取付開口にビ−ム長手方向端部を挿入し,取付開口内に位置するビ−ムの上下方向貫通孔に,支柱上端からの抜止め杆を貫通して,支柱の内側面によってこの抜止め杆の抜止めをなすようにしたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし乍らこの場合,抜止め杆が支柱の内側面に対接するようにビ−ムの上下方向貫通孔の位置を高精度に確保し得ればよいが,貫通孔の加工精度,支柱の立設や支柱間の間隔の施工精度をそれぞれ十分に高精度にすることは一般に著しく困難であり,また例えばビ−ムを上下2段等複数本固定するとき,単一の抜止め杆を用いてこれらの貫通孔を一連に貫通するようにするために,加工精度や施工精度の誤差を許容する程度のものとせざるを得ず,従って貫通孔の位置は,一般に支柱の内側面より支柱内方にズレることが多く,このためそのズレの寸法分に応じてビ−ムがその長手方向に移動自在となって,ビ−ムの固定にガタつきが発生し易く,柵品質に不安感を抱かせたりすることにもなり,またビ−ムが移動することにより抜止め杆が支柱の内側面に当って金属音を発生することになったりする。
【0004】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので,その解決課題とする処は,支柱に対するビ−ムの固定を容易且つ確実になし得て,ガタつきや金属音の発生を可及的に抑制し得る柵用ビ−ム固定装置を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題に添って本発明は,中空の支柱にビ−ム長手方向端部を固定するにつき,支柱とビ−ム間に支柱の取付開口に設置したブラケットを介して行うようにするとともに該ブラケットは,これを上下に2分割した上記支柱の取付開口に先付け設置用の下位ブラケットと,後付け設置用の上位ブラケットによるものとして,先付け設置の下位ブラケットを上記支柱の取付開口に上下方向首振り自在として,上位ブラケットの後付け設置とビ−ム長手方向端部の仮置き支承を可能とする一方,下位ブラケットと上位ブラケット間に配設した回動案内手段によって上位ブラケットの後付け設置によりこれらを水平円形に位置決めし,上記仮置き支承したビ−ムとともに上下方向の締着具で締着一体化するようにして,上記ブラケットを介したビ−ムの固定を行うようにしたものであって,即ち請求項1に記載の発明は,これを中空の支柱にビ−ム長手方向端部を固定するビ−ム固定装置であって,上記支柱のビ−ム取付位置に形成した取付開口と,該取付開口に挿入しその下側縁部を受入れ遊嵌する遊嵌取付部及び上記ビ−ム長手方向端部を載置する半円状のビ−ム載置部を有して上記支柱の取付開口に遊嵌取付部を介して上下方向首振自在に先付け設置する下位ブラケットと,該下位ブラケットの先付け設置と上記ビ−ム載置部へのビ−ム長手方向端部の載置状態で上記取付開口にくぐり回動して挿入しその上側縁部に抜止め係合する抜止め係合部及び上記ビ−ム長手方向端部を上押えする半円状のビ−ム押え部を有して上記支柱の取付開口に後付け設置する上位ブラケットと,上記ビ−ム載置部とビ−ム押え部間に配設し上記取付開口に対する抜止め係合部のくぐり回動の挿入によりこれら下位ブラケットと上位ブラケットを水平円形に位置決め誘導する回動案内手段と,上記ビ−ム長手方向端部を貫通して上記ビ−ム載置部とビ−ム押え部間とを締着してこれら下位ブラケットと上位ブラケットを一体化する締着具とを備えてなることを特徴とする柵用ビ−ム固定装置とし,請求項2に記載の発明は,上記に加えて支柱と下位ブラケット,上位ブラケット及びその関係を好ましい形態とするように,これを上記中空の支柱を断面円形とし,上記下位ブラケットの遊嵌取付部及び上位ブラケットの抜止め係合部をそれぞれ支柱側面に添って湾曲形成してなることを特徴とする請求項1に記載の柵用ビ−ム固定装置とし,請求項3及び4に記載の発明は,それぞれ同じく上記に加えて,下位ブラケットの遊嵌取付部及び上位ブラケットの抜止め係合部をそれぞれ可及的簡易にして確実な作用を呈する,好ましい形態とするように,請求項3に記載の発明を,上記下位ブラケットの遊嵌取付部を,半円状のビ−ム載置部からその周方向の中間部分にして上位段差状に突設した取付開口の下側縁部肉厚以上の突出幅を有する突出面部とその突出方向先端から下向きに突設した垂直壁面部とによる遊嵌溝を備えて形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の柵用ビ−ム固定装置,請求項4に記載の発明を,上記上位ブラケットの抜止め係合部を,半円状のビ−ム押え部からその周方向の中間部分にして下方段差状にして取付開口の内方上方に向けてテーパー面をなして上向きに突設したテーパー舌片によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の柵用ビ−ム固定装置とし,請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて下位ブラケットと上位ブラケットの関係を好ましい形態とするとともに回動案内手段を可及的に簡易にして確実な作用を呈する,好ましい形態とするように,これを上記下位ブラケットのビ−ム載置部と上位ブラケットのビ−ム押え部の両側対面部にそれぞれ相互に嵌り合う係合段部を形成してこれら下位ブラケットと上位ブラケットを嵌合自在とし且つ上記回動案内手段を上記ビ−ム載置部とビ−ム押え部の支柱側端部における上記両側対面部の係合段部を上方又は下方に傾斜して相互に嵌り合うようにした傾斜係合段部によって形成してなることを特徴とする請求項1,2,3又は4に記載の柵用ビ−ム固定装置とし,これらをそれぞれ発明の要旨として上記課題解決の手段としたものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面に従って本発明を更に具体的に説明すれば,1は中空の支柱,3はビ−ムであり,該ビ−ム3は一対の支柱1間に支柱1の通り芯に合わせてその側面に突当て状とする如くに上下2段に架設固定し,そのまま又は必要に応じてこのビ−ム3間に縦小桟5を立設して縦格子状として防護柵とした柵を構成するようにするものとしてあり,このとき該柵における上記支柱1に対する各ビ−ム3長手方向端部の固定は,上記支柱1のビ−ム取付位置に形成した取付開口2と,該取付開口2に先付け設置する下位ブラケット10と,同じく取付開口2に後付け設置する上位ブラケット20と,これらブラケット10,20間の回動案内手段27と,これらブラケット10,20を,ビ−ム3を貫通して締着一体化する締着具30とを備えたビ−ム固定装置によって行ったものとしてある。
【0007】
中空の支柱1は,本例にあって断面円形をなすように単一太径にして肉厚を例えば,2.3mm厚としたアルミ押出材で一体成型した円筒柱によるものとし,その長手方向上端近傍及び中間位置には,端部用の支柱にあってはその一側面に,中間介設用の支柱にあってはその対向する両側面にそれぞれ円形の透孔をなすように上記取付開口2を透設して形成したものとしてある。
【0008】
ビ−ム3は,断面円形又は,本例にあって図示するようにその上下一側面に縦小桟5の取付用横桟4を受入れ保持する受溝を有する溝付の断面円形状をなすように,単一に一体成型し又は上記横桟4を加えて複数に区分したアルミ押出材の円筒ビ−ムによるものとし,その長手方向両端部には,それぞれ小円形又は,本例にあって図示するようにビ−ム3長手方向に長孔とした上下方向に貫通する貫通孔6を透設したものとしてある。
【0009】
下位ブラケット10は,上記中空の支柱1の取付開口2に挿入し,その下側縁部を受入れ遊嵌する遊嵌取付部11及び上記ビ−ム3長手方向端部を載置する半円状のビ−ム載置部15を有して上記支柱の取付開口2に遊嵌取付部11を介して上下方向首振自在に先付け設置するものとし,上位ブラケット20は,該下位ブラケット10の先付け設置と上記ビ−ム載置部15へのビ−ム3長手方向端部の載置状態で上記取付開口2にくぐり回動して挿入しその上側縁部に抜止め係合する抜止め係合部21及び上記ビ−ム3長手方向端部を上押えする半円状のビ−ム押え部24を有して上記支柱の取付開口に後付け設置するものとしてあり,このとき上記下位ブラケット10の遊嵌取付部11及び上位ブラケット20の抜止め係合部21は,これらをそれぞれ支柱1側面に添って湾曲形成してなるものとし,また上記下位ブラケット10の遊嵌取付部11は,これを,半円状のビ−ム載置部15からその周方向の中間部分にして上方段差状に突設した取付開口2の下側縁部肉厚以上の突出幅を有する突出面部12とその突出方向先端から下向きに突設した垂直壁面部13とによる遊嵌溝14を備えて形成してなるものとし,更に上記上位ブラケット20の抜止め係合部21は,これを,半円状のビ−ム押え部24からその周方向の中間部分にして下方段差状にして取付開口の内方上方に向けてテーパー面をなして上向きに突設したテーパー舌片22によって形成してなるものとしてある。
【0010】
即ち下位ブラケット10及び上位ブラケット20は,合体することによって短円筒形にしてビ−ム3を挿入受入れする円形挿入部をなすように,上下に2分割して対をなすものとして,いずれも,例えばアルミを鋳造によって一体成型したアルミ鋳物製,樹脂を射出成型によって一体成型した成型樹脂製等厚肉半円形の成型品によるものとしてあり,下位ブラケット10のビ−ム載置部15及び上位ブラケット20のビ−ム押え部23は,本例において,例えば5mmの肉厚にして,それぞれ遊嵌取付部11の上記突出面部12と抜止め係合部21のテーパー舌片22を,これらに対して薄肉化した,例えば3mm厚の厚肉にして,突出面部12においてビ−ム載置部15から上方に,テーパー舌片22において抜止め係合部21から下方にそれぞれ段差状に突設し,これらが上記中空の支柱1の取付開口2に挿入され,ビ−ム載置部15及び抜止め係合部21端部の該段差状端面が取付開口2の外周側端縁部に対接するようにしてある。
【0011】
このとき下位ブラケット10の上記遊嵌取付部15は,支柱1の取付開口2下側縁部の肉厚,例えば上記2.3mm以上の,例えば2.5mmの突出幅の突出面部12の先端から,遊嵌溝14を2.5mmの下向き垂直溝とするように垂直壁面部13を垂下して突設したものとし,これにより,該遊嵌取付部11を支柱1の取付開口2に挿入しその下側縁部を受入れたとき,該下側縁部が上記遊嵌溝14に遊嵌して,下位ブラケット10が上記テーパー面の角度に応じて支柱1に対して上下方向首振自在,特に水平と下方傾斜の間で上下方向首振自在となるようにしてある。
【0012】
また上位ブラケット20の上記抜止め係合部21のテーパー舌片22は,上記ビ−ム押え部24の,同じく垂直の上記段差状端面から,これと80°の角度に内方上方に向けて段差状のテーパー面をなして上向きに突設することによって形成したものとし,これにより該抜止め係合部21を支柱1の取付開口2にくぐり回動して挿入し,その上側縁部にテーパー面が引掛り係止するように,これに抜止め係合して,上位ブラケット20を支柱1に装着し得るようにしてある。
【0013】
図中23は,上位ブラケット20の上記テーパー舌片の抜止め係合部21に,本例において特に設置した,例えば0.6mmに微小隆起して挿入とその抜止めをより容易且つ確実にするようにした引掛係止用の隆起リブであり,本例において該隆起リブ23は,抜止め係合部21突出方向に2条とし,一方を,上記段差状端面との間で上記取付開口2の上側縁部を僅かに呑み込み受入れする低溝を形成するように,該段差状端面から上側縁部の肉厚,例えば2.3mmに相応し,これに一致させた間隔を置いたものとし,他方を,抜止め係合部21のくぐり回動の挿入に際して仮押え状に一時的に取付開口2の上側縁部に係合するように,上記一方の隆起リブ23との間で上側縁部の肉厚より大きな,例えば3.5mmの間隔を置いたものとしてある。
【0014】
このように形成した下位ブラケット10と上位ブラケット20間には,本例においてこれらブラケット10,20の対としての使用に際してその合体を確実とし,特にこれらブラケット10,20間でズレが生じたりすることのないように,上記下位ブラケット10のビ−ム載置部15と上位ブラケット20のビ−ム押え部24の両側対面部にそれぞれ相互に嵌り合う係合段部16,25を形成してこれら下位ブラケット10と上位ブラケット20を嵌合自在としてあり,またこのとき上記回動案内手段27は,これを上記ビ−ム載置部15とビ−ム押え部24の支柱1側端部における上記両側対面部の係合段部16,25を上方又は下方に傾斜して相互に嵌り合うようにした傾斜係合段部によって形成してなるものとしてある。
【0015】
即ち上記係合段部16,25は,上記厚肉のビ−ム載置部15とビ−ム押え部24の対面する両側対面部,即ち各両側端面に,本例にあって下位ブラケット10側が内側,上位ブラケット20側が外側に位置して相互に嵌合するように,それぞれの長手方向全長に亘って形成してあり,このとき上記回動案内手段は,てこ回動の手段をなすように,この係合段部16,25を用いることによって,上記上位ブラケット20のくぐり回動の挿入に際して,該上位ブラケット20を挿入後に水平の状態となるように定位置にすることにより,下位ブラケット10がてこ状の回転力を受けて,上下方向首振自在の状態から水平の上記合体の状態に回動して,上記係合段部16,25が長手方向に相互に嵌合するように回動案内するものとしてあり,本例にあっては,双方の係合段部16,25を,支柱1側端部において上下一方のうち,上方に向けて,例えば15°程度傾斜することによって形成したものとしてあり,このとき傾斜長さを1乃至1.5cm程度に部分的一連の緩傾斜のものとして,上位ブラケット20と下位ブラケット10の上記回動案内を良好に行い得るようにしてある。
【0016】
締着具30は,本例にあって下位ブラケット10から上位ブラケット20に至る上下方向,特に上向きのボルトによるものとして,ビ−ム固定に際して,これが上方に露出して外観を損うのを防止するものとしてあり,このため上記下位ブラケット10のビ−ム載置部15にはボルト透孔を,上位ブラケット20のビ−ム押え部23下面には,下方に突出したネジ受け部を形成してあり,下位ブラケット10から上記ビ−ム3の長孔とした貫通孔6を貫通して上位ブラケット20に螺装して,これらを締着するものとし,本例にあって上記ビ−ム3の貫通孔6を長孔としたことにより,支柱1間の間隔に対応して,長孔の範囲内で長手方向に間隔の調整が可能となるようにしてある。
【0017】
上記本例の下位ブラケット10,上位ブラケット20を用いて中空の支柱1にビ−ム3を固定するには,支柱1の取付開口2に,遊嵌取付部11を挿入した上,これを下方に下げるようにして取付開口2の下側縁部を遊嵌溝14に受入れ遊嵌することによって,下位ブラケット10を支柱1の取付開口2に上下方向首振自在に先付け設置し,次いで下位ブラケット10のビ−ム載置部15上にビ−ム3長手方向端部を載置し,然る後に抜止め係合部21を,上記ビ−ム3の載置によって生じる該ビ−ム3との空隙に差し込むようにして,これを支柱1の取付開口2にくぐり回動して挿入することによって,上位ブラケット20を支柱1の取付開口2に後付け設置するとともに上位ブラケット20のビ−ム押え部24を押下げるようにして,上記回動案内手段27を介して下位ブラケット10と上位ブラケット20とを,ビ−ム3長手方向端部を挟み込み挿入状に合体させ,支柱1間の間隔に応じてビ−ム3の位置調整を行って,下位ブラケット10の上記ボルト透孔からビ−ム3の貫通孔6を介して上位ブラケット20の上記ネジ受け部にボルトによる締着具30を螺装して,これらを締着するようにすればよくこれにより下位ブラケット10は,その突出面部12に取付開口2の下側縁部が対接した状態となって,上位ブラケット20とともに水平円形にして支柱11に強固に密嵌してビ−ム3を強固に固定するものとなる。
【0018】
このときビ−ム3は,支柱1の通り芯に合わせて突当て状に支柱1間に介装固定するが,下位ブラケット10のビ−ム載置部15,上位ブラケット20のビ−ム押え部24は,本例にあって半円状の一連に連通するものとしてあるから,支柱1の取付開口2を閉鎖したり,挟めたりすることなく取付開口2を開放して,上記ビ−ム3の位置の調整を,その長手方向端部を支柱1の中空部内に差入れた状態に行い得る上,特に下位ブラケット10のビ−ム載置部15への載置に際しては,支柱1間でビ−ム3を行って来い状(やり返し状)にするようにして,下位ブラケット10を先付けした支柱1間にビ−ム3を介装し且つ下位ブラケット10間にこれを仮置き支承することができる。
【0019】
図示した例は以上のとおりとしたが,本発明の実施に当って,中空の支柱を断面矩形,方形等の角筒柱によるものとすること,下位ブラケットの遊嵌取付部,上位ブラケットの抜止め係合部を,それぞれビ−ム載置部,ビ−ム押え部の外周側の面から突出して,前者を取付開口の下側縁部を受入れ遊嵌するように,後者を取付開口の上側縁部に抜止め係合するように形成すること,下位ブラケットの遊嵌取付部をテ−パ−溝をなすことによって該下位ブラケットを上下方向,特に下方に首振り自在に取付開口の下側縁部を遊嵌するようにすること,回動案内手段を,例えば一方を突片,他方を該突片を受入れる受入溝とするとともに,これを傾斜係合し,または湾曲係合するように,ビ−ム載置部,ビ−ム押え部の支柱側端部において上方又は下方に傾斜し,または湾曲した状態として,上記と同様にてこ状の回転力を下位ブラケットに与えるようにすること,締着具を上位ブラケットから下位ブラケットに至るボルトナットによるものとし,ナットの締着を下位ブラケットの下面において行うものとすることを含めて,支柱,ビ−ム,下位ブラケット,上位ブラケット,回動案内手段,締着具,更に下位ブラケットの遊嵌取付部,ビ−ム載置部,上位ブラケットの抜止め係合部,ビ−ム押え部の各具体的形状,構造,材質,これらの関係,これらに対する付加等は,上記発明の要旨に反しない限り,適宜変更して様々の形態とすることができる。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上のとおりに構成したので,請求項1に記載の発明は,支柱に対するビ−ムの固定を容易且つ確実になし得て,ガタつきや金属音の発生を可及的に抑制する上,支柱に先付け設置する下位ブラケットによって支柱間にビ−ムの各長手方向端部を仮置き支承し得て,柵設置の作業を省力化し,作業性を向上するものとすることが可能な柵用ビ−ム固定装置を提供することができ,請求項2に記載の発明は,上記に加えて支柱と下位ブラケット,上位ブラケット及びその関係を好ましい形態とし,請求項3及び4に記載の発明は,同じく上記に加えて,下位ブラケットの遊嵌取付部及び上位ブラケットの抜止め係合部をそれぞれ可及的簡易にして確実な作用を呈する,好ましい形態とし,請求項5に記載の発明は,同じく上記に加えて下位ブラケットと上位ブラケットの関係を好ましい形態とするとともに回動案内手段を可及的に簡易にして確実な作用を呈する,好ましい形態とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】防護柵の正面図である
【図2】ビ−ムの取付状態を示す部分拡大正面図である
【図3】ビ−ムの取付状態を示す中央部縦断面図である
【図4】下位ブラケットと支柱との関係を示す図3の部分拡大断面図である
【図5】上位ブラケットと支柱との関係を示す図3の部分拡大断面図である
【図6】図2のA−A線断面図である
【図7】図2のB−B線断面図である
【符号の説明】
1 支柱
2 取付開口
3 ビ−ム
10下位ブラケット
11遊嵌取付部
14遊嵌溝
20上位ブラケット
21抜止め係合部
27回動案内手段
30締着具
Claims (4)
- 中空の支柱にビ−ム長手方向端部を固定するビ−ム固定装置であって,上記支柱のビ−ム取付位置に形成した取付開口と,該取付開口に挿入しその下側縁部を受入れ遊嵌する遊嵌取付部及び上記ビ−ム長手方向端部を載置する半円状のビ−ム載置部を有して上記支柱の取付開口に遊嵌取付部を介して上下方向首振自在に先付け設置する下位ブラケットと,該下位ブラケットの先付け設置と上記ビ−ム載置部へのビ−ム長手方向端部の載置状態で上記取付開口にくぐり回動して挿入しその上側縁部に抜止め係合する抜止め係合部及び上記ビ−ム長手方向端部を上押えする半円状のビ−ム押え部を有して上記支柱の取付開口に後付け設置する上位ブラケットと,上記ビ−ム載置部とビ−ム押え部間に配設し上記取付開口に対する抜止め係合部のくぐり回動の挿入によりこれら下位ブラケットと上位ブラケットを水平円形に位置決め誘導する回動案内手段と,上記ビ−ム長手方向端部を貫通して上記ビ−ム載置部とビ−ム押え部間とを締着してこれら下位ブラケットと上位ブラケットを一体化する締着具とを備えてなることを特徴とする柵用ビ−ム固定装置。
- 上記中空の支柱を断面円形とし,上記下位ブラケットの遊嵌取付部及び上位ブラケットの抜止め係合部をそれぞれ支柱側面に添って湾曲形成してなることを特徴とする請求項1に記載の柵用ビ−ム固定装置。
- 上記下位ブラケットの遊嵌取付部を,半円状のビ−ム載置部からその周方向の中間部分に上位段差状に突設した取付開口の下側縁部肉厚以上の突出幅を有する突出面部とその突出方向先端から下向きに突設した垂直壁面部とによる遊嵌溝を備えて形成してなることを特徴とする請求項1又は2に記載の柵用ビ−ム固定装置。
- 上記上位ブラケットの抜止め係合部を,半円状のビ−ム押え部からその周方向の中間部分に下方段差状にして取付開口の内方上方に向けてテーパー面をなして上向きに突設したテーパー舌片によって形成してなることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の柵用ビ−ム固定装置。
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- 1997-02-24 JP JP05558297A patent/JP3730744B2/ja not_active Expired - Lifetime
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