JP3730415B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

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  • Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,浴室や脱衣室(以下,浴室等という)を4方向吹出により暖房又は乾燥を行うことが可能な浴室暖房乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅における浴室等の温度は,まだ誰も入浴していない場合には,外気温とさほど変らないため,高齢者のように環境適応力が低下した人にとっては,冬場等における急激な温度変化が大きなヒートショックとなり,急激な血圧変動を引き起し死亡事故が発生することがある。
【0003】
一方,近年住宅事情の変化により,浴室等の換気を十分に行うことができない場合があり,浴室等の壁や天井にカビが発生し易く,当該浴室等を乾燥できる手段が望まれている。
【0004】
更に,住宅事情の変化により,洗濯物を乾かすための物干場を確保することが困難な場合も少なくなく,浴室等を物干場として使用することが提案されている。
【0005】
かかる要求に対して,例えば特開平9−66199号公報におけるような浴室暖房乾燥機が提案されている。
【0006】
上記公報にかかる浴室暖房乾燥機10は,図21及び図22に示すように,熱源機11からの温水が循環する熱交換器12,浴室等の空気を当該熱交換器12を介して循環させるクロスフローファン13,浴室等の空気を換気するための換気用ファン14,クロスフローファン13や換気用ファン14に電力を供給する電源ブロック18等を有している。
【0007】
そして,当該浴室暖房乾燥機10は,浴室等の天井に設けられた開口に設置され,天井裏で温水配管16や気ダクト15が接続された構成となっている。
【0008】
浴室暖房乾燥機10,温水配管16及び気ダクト15等の据付施工及びこれらのメンテナンスは,開口に隣接して設けられた点検口17から天井裏に手を伸して,時には天井裏に入り込んで行うようになっている。
【0009】
なお,浴室等に限らず一般的な部屋は,化粧板が野縁等により支持されて形成される天井,その上に設けらてネダ等により支持された天井(例えば,2階の床となるもの)とが存在し,これらで挟まれた空間が天井裏を構成している。そこで,本明細書では化粧板により貼られた天井を浴室天井等と記載し,その上の天井を本天井と記載する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記構成にかかる浴室暖房乾燥機10は,温風の吹出しをクロスフローファン13により行うため,吹出方向が一方向吹出となって浴室等内に大きな温度分布が生じる問題があった。
【0011】
図23は,かかる一方向吹出の場合について浴室の温度分布をシュミュレーションした結果を示している。同図からわかるように,浴室等の主要空間を体温(36度)前後に設定すると,吹出口近傍の温度を40度以上にしなければならない。
【0012】
このことは,浴室温度が低いことによるヒートショックについては予防できるが,逆に高温によるヒートショックによりのぼせて転倒したりする危険がある。
【0013】
また,温風は浴室等の壁に当らない構成なので,入浴者が浴室等の壁に触れて冷たい思いをしたり,浴室等の乾燥を行う場合には乾燥効率が悪くなる問題がある。
【0014】
さらに,近年施工される家屋の浴室等は,規格寸法(例えば,1坪タイプ等)が多く,また浴室天井等に用いられる化粧板も規格寸法のものが多くなっている。従って,浴室暖房乾燥機10や点検口17を最適な場所に設けることが困難となる問題がある。
【0015】
即ち,浴室等には,浴槽は勿論,戸や窓等が設けられており,これらに依存して温度分布が決るため,浴室暖房乾燥機の設置位置を決定する際には,これらの位置や大きさ等を勘案して最適位置に設ける必要がある。
【0016】
このような最適位置の決定は,実際の温度分布を想定して施工する必要があるため,据付施工にはこれらの知識や経験のある作業者が不可欠となって,作業性を低下させる要因となると共に施工費用が高くなる問題がある。
【0017】
また,最適位置を決定しても,当該最適位置が浴室天井の隅であったり化粧板の継目(メジ)の位置と一致しない場合には不体裁(意匠が悪くなる)になるので,最適位置を取るか体裁を取るかを選択しなければならなくなる問題がある。
【0018】
一方,浴室暖房乾燥機10の据付作業は,点検口17から作業者が天井裏に入り,当該浴室暖房乾燥機10を開口に合わせ,そして予め本天井に据付られた吊具に該浴室暖房乾燥機10を固定することにより行なわれるため作業性がよくない問題がある。
【0019】
また,気ダクト15や温水配管16の接続も天井裏で行われるために,作業性が悪くなる問題がある。
【0020】
そこで,本発明は,4方向吹出を可能にして効率的に浴室等の暖房及び乾燥が行えるようにすると共に,点検口を用いなくても容易に浴室暖房乾燥機の据付,気ダクト等の接続及びメンテナンスができるようにした浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,請求項1にかかる発明は,浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁の間隔に嵌る寸法より適宜小さな寸法に形成された矩形状の本体ケースと,該本体ケースの内部に収納されて,循環用送風機及び熱交換器で構成され,浴室又は脱衣室から吸気した空気と熱源機から供給される温水とを熱交換させて温風を生成すると共に,該温風を第1乃至第4吹出口を介して浴室又は脱衣室に4方向から吹出させる加熱装置と,本体ケース内の一つの隅部に一体的に組み込まれ,浴室又は脱衣室の空気を吸気して本体ケースに接続された換気ダクトを介して換気する換気装置と,換気ダクトを本体ケースに接続する際に,本体ケースの外側に仮置された当該換気ダクトを該本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込で該本体ケースに接続できるようにする換気ダクト接続手段とを有することを特徴とする。
【0022】
請求項2にかかる発明は,気ダクト接続手段が,本体ケースに設けられた接続管連結口と,気ダクトが接続されて,接続管連結口に挿入されるダクト接続管と,該ダクト接続管に設けられて,接続管連結口の周辺部と当接することにより,一定量だけダクト接続管が接続管連結口に挿入されるようにする挿入位置規制部と,該挿入位置規制部を1つの側壁とする爪板挿着溝と,挿入されたダクト接続管が抜けないように,本体ケースの内壁に沿って爪板挿着溝に挿入される爪板とを有することを特徴とする。
【0023】
請求項3にかかる発明は,ダクト接続管を本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込む際に,作業者が把持する取手がダクト接続管に設けられ,かつ,当該取手が浴室側又は脱衣室側になるように設けられていることを特徴とする。
【0024】
請求項4にかかる発明は,ダクト接続口が非真円に形成されると共に,
少なくともダクト接続口に挿入される部分のダクト接続管の断面が,当該ダクト接続口と同一形状を持つように形成されて,当該ダクト接続管が回転しないようにしたことを特徴とする。
【0025】
請求項5にかかる発明は,ダクト接続管の内部に,空気が気ダクトを逆流しないようにする逆止弁を設けたことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明にかかる浴室暖房乾燥機の外観斜視図であり,図2はその組立分解斜視図,図3は浴室暖房乾燥機の本体の斜視図,図4は当該浴室暖房乾燥機を浴室及び脱衣室に据付けたときの様子を示す図,図5は浴室天井に据付けられた浴室暖房乾燥機の側面図である。
【0027】
当該浴室暖房乾燥機100は,浴室等の空気を温水と熱交換させて当該浴室等を暖めると共に換気する本体101,該本体101の前面(浴室等の側)に据付られたグリル102,本体101を天井に据付るための据付装置103等を有している。
【0028】
据付装置103は,野縁104等に固定される野縁固定具105,該野縁固定具105に本体101を垂下して,当該本体101を固定する吊下部材106等により構成されている。
【0029】
野縁固定具105は,図6に示すように方形をなすアングルで,各コーナ部には雌ネジ107が固着され,側板108に複数の貫通穴109が設けられて,野縁104にネジ止めする構成となっている。
【0030】
吊下部材106は,図7に示すようにボルト110及びワッシャ111から構成されている。ボルト110は,先端に先端ネジ部112が形成されると共に後端に後端ネジ部113が形成され,かつ,これらの中間領域114の直径は,先端ネジ部112及び後端ネジ部113のネジ谷がなす直径より適宜小さくなっている。
【0031】
一方,ワッシャ111は中央穴115まで切込116が形成されている。この中央穴115の寸法D1は,ボルト110の中間領域114の直径D2より適宜大きく,かつ,ボルト110の頭部がなす直径D3より適宜小さくなっている。
【0032】
グリル102は図8に示すように,4方の周辺部に第1〜第4吹出口240〜243を開閉するように第1〜第4ルーバ244〜247が設けられ,当該第1〜第4ルーバ244〜247により温風の吹出方向を設定するようになっている。
【0033】
また,グリル102の中央部には,裏面にフィルタが脱着自在に設けられると共に当該グリル102に開閉可能,かつ,脱着自在に設けられた吸気パネル117が設けられている。
【0034】
図9は本体101の内部構成を示す斜視図で,当該本体101は浴室等の空気を吸気して,これを温風にした後,再度浴室等に送風する加熱部128,該加熱部128からの温風を4つの第1〜第4吹出口240〜243に導く導風部161,浴室等の空気等を換気する換気部130,加熱部128や換気部130を駆動制御する制御部131等を有し,これらが本体ケース132内に収納されている。
【0035】
なお,本体ケース132内は,仕切板133により加熱部128等が収納される加熱室と換気部130や制御部131等が収納される制御室とに区画されて,少なくとも制御室には浴室等の湿度の高い空気が侵入しないようになっている。
【0036】
加熱部128は,図10に示すように,3辺からなる概略「コ」字状に形成されて,浴室等の空気を温水配管137を介して熱源機136から循環してきた温水と熱交換させる熱交換器138,浴室等の空気を吸気して熱交換器138を介して循環させる吐出す循環用送風機139等により構成されている。
【0037】
導風部161は,図11に示すように,第1〜第3吹出窓162〜164が形成されて加熱室をカバーするように設けられた加熱室カバー126,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹出窓165が設けられて制御室をカバーする制御室カバー127,加熱室と制御室とが連通することなく,第4吹出窓165を加熱室に連通させる温風ガイド166等により構成されている。
【0038】
制御室カバー127には,図12に示すように,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹出窓165が設けられると共に,後述する換気用送風機173に吸気される空気の換気用空気通路174及び換気吸気口175が形成され,また当該制御室カバー127の裏面には,温風ガイド166が固着されるようになっている。
【0039】
温風ガイド166は,側壁の一つが開口されて温風導入口176をなすと共に上面が開口されてなる箱体で,第4吹出窓165が位置する制御室カバー127の裏面に固着されて,温風導入口176から導入された温風が上面の開口を介して第4吹出口243から吹出されるようになっている。
【0040】
換気部130は,図13〜図17に示すように,制御室カバー127に設けられた換気用空気通路174及び換気吸気口175を介して浴室又は脱衣室の空気を吸気して換気ダクト216に吐出すことにより換気する換気用送風機173,該換気用送風機173から吐出される空気が換気ダクト216に流入するように当該換気用送風機173の吹出流路を規定する換気用送風ガイド180,換気ダクト216が接続されるダクト接続管181,本体ケース132に設けられてダクト接続管181が装着される接続管連結口182,装着されたダクト接続管181が本体ケース132から抜けないようにする爪板183等により構成されている。
【0041】
換気用送風機173は,循環用送風機139と同じ複数のエンペラが周囲に設けられた遠心型ファン184であるため,等方的に空気が吐出されるので,図13及び図14に示す換気用送風ガイド180が設けられて,吐出された空気が換気ダクト216に向うようになっている。なお,当該換気用送風ガイド180は,換気モータ189のカバーも兼ねている。
【0042】
この換気用送風ガイド180は,深皿状に形成された凹部185,該凹部185の中心に形成されてモータ軸が挿通するモータ軸穴186,凹部185の側面が一部開口されてダクト接続管181に連通する換気空気吹出口187,当該換気用送風ガイド180を本体ケース132に固定するための仮止爪188等により構成されて換気モータ189の頭部に配設される。
【0043】
なお,本体ケース132には図15に示すような換気モータ189が収納される換気モータ収納穴190が設けられると共に,当該換気モータ収納穴190の上端周辺部に換気用送風ガイド180に設けられた仮止爪188が係合する係止突起191が設けられている。
【0044】
そして,換気モータ189の頭部と底部とに換気モータ支持部材192を宛い,換気モータ収納穴190に収納して,凹部185の中心に形成されたモータ軸穴186にモータ軸を挿通しながら換気用送風ガイド180を被せ,当該換気用送風ガイド180を回転させることにより仮止爪188と係止突起191とを係合させる。
【0045】
これにより,換気用送風ガイド180は換気モータ189を支持しながら本体ケース132に仮止され,その後ネジにより固定する。
【0046】
このように換気モータ189を支持する換気用送風ガイド180が仮止される構成にすることにより,作業者は両手が使えるようになり,ネジを抑えながらドライバーを使うことが可能になって,作業効率及び安全性が向上する。
【0047】
ダクト接続管181は,図16に示すように,接続された換気ダクト216が容易に抜けないようにする返し構造の突起193が設けられたダクト接続部194,本体ケース132に設けられた接続管連結口182に装着された際に,当該ダクト接続管181の回転位置を位置決めする回転位置規制部179,接続管連結口182に装着された際の挿入位置を規制する挿入位置規制部195,爪板183が挿着される爪板挿着溝196,ダクト接続管181を接続管連結口182に装着する際に把持する取手部197,換気ダクト216内を空気が逆流しないようにする逆止弁198等により構成されている。
【0048】
なお,図16(a)は,ダクト接続管181の側面図,図16(b)はその断面図,図16(c)は正面図である。
【0049】
ダクト接続管181内には,逆止弁198が配設されると共に,当該ダクト接続管181の内壁に逆止弁198が逆方向(本体ケース132側)に傾かないように規制する逆止弁規制突起199が設けられている。
【0050】
そして,逆止弁198は,その重心から所定量ずれた所(図16(c)では上方)で揺動軸200により揺動可能に設けられて,換気を行わない場合には,自重で垂下がることによりダクト接続管181を閉じると共に,ダクト接続管181内を空気が逆流しようとしたときには,逆止弁198が逆止弁規制突起199に当接して当該ダクト接続管181が開かないようになっている。
【0051】
爪板183は,図17に示すように,ダクト接続管181が挿入される挿入口201が形成され,その断面は楔状に形成されて,爪板挿着溝196への挿入を容易にすると共に,挿入完了時には,ダクト接続管181と本体ケース132とが密着してガタツキが生じないようになっている。
【0052】
次に,上記構成の浴室暖房乾燥機100の据付手順及び保守点検手順を図4に示す浴室と脱衣室とに浴室暖房乾燥機100を据付,熱源機136からの温水は脱衣室の浴室暖房乾燥機100に供給される場合を例に説明する。
【0053】
また,浴室暖房乾燥機100の据付は,既存住宅に据付る場合であって,浴室天井及び脱衣室天井の野縁104の間隔が60cmの場合について説明する。しかし,本発明は,これらに限定されるもので無く,新築住宅に据付けてもよいことは明らかである。
【0054】
なお,野縁104には化粧天井板が固定されて,当該化粧天井板のメジの位置が野縁104の位置となっているものとする。
【0055】
このような前提で据付手順や保守点検手順を説明するが,浴室等及び脱衣室における浴室暖房乾燥機100の共通する据付手順等は,これらの区別を行わないで説明する。
【0056】
先ず,浴室暖房乾燥機100を据付るための据付開口212を浴室天井等に設ける。当該浴室暖房乾燥機100の本体ケース132の寸法は例えば53cmとし,据付開口212は例えば55cmの正方形とする。また,グリル102の寸法は野縁104の間隔より広い寸法で,例えば61cmとする。
【0057】
規格住宅における野縁104間の最小幅が60cmであるので,上記寸法に設定するならば,どのような規格住宅でも据付けることができるようになり,野縁104の間を広げたりする作業及びそれに伴うコスト不要になる。
【0058】
熱源機136からの温水配管137を脱衣室の浴室暖房乾燥機100まで配管する。このとき,温水配管137は後述する理由から適宜長めに配管する。また,換気ダクト216を据付開口212の近傍まで配設しておく。さらに制御線213を配線しておく。
【0059】
次に,野縁104に野縁固定具105を固定する。そして,野縁固定具105の雌ネジ107に,ボルト110の先端ネジ部112を螺合させて,当該ボルト110が据付開口212から吊下がった状態にしておく。
【0060】
このような状態が完了した後,図18に示すように,浴室暖房乾燥機100の本体101を持上げ,当該本体101の周辺4隅に設けられた吊下穴177にボルト110を通す。この吊下穴177はボルト110の頭より適宜大きく,かつ,ワッシャ111より小さく形成されている。
【0061】
そして,ワッシャ111を切込116からボルト110に挿入し,当該ボルト110の頭にワッシャ111を当接させて本体101を下げる。吊下穴177はワッシャ111より小さいので,本体101はワッシャ111に当接して中吊状態となる。図19は,このときの様子を示す断面図である。
【0062】
浴室等及び脱衣室の浴室暖房乾燥機100をこのような中吊状態にした後,温水配管137の接続及び制御線213の接続を行う。
【0063】
温水配管137は,適度にフレキシブルな樹脂管等が用いられ,かつ,長めに配管されているので,当該温水配管137の端部を浴室側等に引出して給排水部230に接続する。
【0064】
これにより温水配管137及び制御線213の接続が完了し,次に本体101を所定位置に固定する。当該本体101の固定は,ボルト110の先端ネジ部112が雌ネジ107を越えるまで回して,雌ネジ107が中間領域114に位置するようにする。そこで,本体101及びボルト110を押上げて,後端ネジ部113と雌ネジ107とを螺合させることにより行う。
【0065】
本体101が所定位置に固定された後,制御室カバー127を取外し(予め取外しておいてもよい),接続管連結口182から手を天井裏に差入れて,ダクト接続管181の取手部197を把持して,ダクト接続管181におけるダクト接続部194を接続管連結口182に引込む。図20は,気ダクトの接続方法を示す模式図である。
【0066】
このとき,ダクト接続管181には回転位置規制部179が設けられているので,その位置に合うように位置合わせして挿入位置規制部195により挿入が規制されるまで引込む。その後,爪板挿着溝196に爪板183を挿入して,換気ダクト216の接続が完了する。
【0067】
そして,グリル102を本体101にネジ止めし,4つの第1〜第4ルーバ244〜247の角度を温風が適宜所望の方向に送風されるように調整して浴室暖房乾燥機100の据付作業が完了する。
【0068】
なお,据付装置103の状態,据付開口212の形成状態或は化粧天井板の固定状態等により,本体101が化粧天井板のメジと平行にならない場合がある。このとき,本体ケース132の端部とメジとは近接しているので,多少の非平行状態でも目立ってしまい微調整が必要になる。
【0069】
しかし,本発明にかかるグリル102の寸法は,化粧天井板より大きめに設定されているので,かかる天井化粧板のメジが隠されて多少の非平行状態でも目立なくすることができるようになっている。
【0070】
このようにして据付られた浴室暖房乾燥機100の保守点検を行うときは,上述した据付手順を遡ることにより可能である。
【0071】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1にかかる発明によれば,浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁の間隔に嵌る寸法より適宜小さな寸法に形成された矩形状の本体ケース内に,循環用送風機及び熱交換器で構成され,浴室又は脱衣室から吸気した空気と熱源機から供給される温水とを熱交換させて温風を生成すると共に,該温風を第1乃至第4吹出口を介して浴室又は脱衣室に4方向から吹出させる加熱装置を収納し,更にこの矩形状の本体ケース内の隅部のデッドスペースを有効利用して,本体ケース内の一つの隅部に一体的に組み込まれ,浴室又は脱衣室の空気を吸気して前記本体ケースに接続された換気ダクトを介して換気する換気装置を収納すると共に,前記換気ダクトを前記本体ケースに接続する際に,前記本体ケースの外側に仮置された当該換気ダクトを該本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込で該本体ケースに接続できるようにする換気ダクト接続手段を備え,浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁の間隔より適宜小さな寸法に形成された本体を,浴室等に設けた据付開口から据付けた後,本体ケースの内側から天井裏に手を差入れて気ダクトを本体ケースに接続するようにしたので,4方向吹出を可能にして効率的に浴室等の暖房及び乾燥が行えるようにすると共に,点検口を用いなくても容易に浴室暖房乾燥機の据付,換気ダクト等の接続及びメンテナンスができ,天井裏に入り込まなくても気ダクトの接続が可能になる。
【0072】
請求項2にかかる発明によれば,本体ケースに接続管連結口を設けて,そこから天井裏に手を差入れて,気ダクトが接続されたダクト接続管を本体ケースに引込み,爪板で抜出ないようにしたので,容易,かつ,確実に気ダクトを本体ケースに接続するようになり,天井裏に入り込まなくても気ダクトの接続が可能になる。
【0073】
請求項3にかかる発明によれば,ダクト接続管を本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込む際に,作業者が把持する取手を設けたので,容易,かつ,確実に気ダクトを本体ケースに接続するようになり,天井裏に入り込まなくても気ダクトの接続が可能になる。
【0074】
請求項4にかかる発明によれば,ダクト接続口を非真円に形成し,またダクト接続口に挿入される部分のダクト接続管の断面形状をこれに合わせたので,ダクト接続管が回転することなく容易,かつ,確実に気ダクトを本体ケースに接続するようになり,天井裏に入り込まなくても気ダクトの接続が可能になる。
【0075】
請求項5にかかる発明によれば,ダクト接続管の内部に逆止弁を設けたので,容易,かつ,確実に気ダクト内を空気が逆流しないようにすることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の説明に適用される浴室暖房乾燥機の斜視図である。
【図2】 浴室暖房乾燥機の分解斜視図である。
【図3】 グリルを取除いたときの浴室暖房乾燥機本体の斜視図である。
【図4】 浴室及び脱衣室に浴室暖房乾燥機を設けたときの模式図である。
【図5】 浴室暖房乾燥機を据付けたときの側面図である。
【図6】 野縁固定具の構成図である。
【図7】 吊下部材の構成図である。
【図8】 グリルの斜視図である。
【図9】 浴室暖房乾燥機本体の内部構成を示す斜視図である。
【図10】 熱交換器の構成図である。
【図11】 加熱室カバーの上面図である。
【図12】 制御室カバーの斜視図である。
【図13】 換気用送風ガイドの上面図である。
【図14】 換気用送風ガイドの側面図である。
【図15】 換気用送風ガイドが固定される部分を含む本体ケースの断面図である。
【図16】 ダクト接続管の構成図である。
【図17】 爪板の構成図である。
【図18】 浴室暖房乾燥機本体の取付状況を示す模式図である。
【図19】 浴室暖房乾燥機本体を据付けたときの側面図である。
【図20】 気ダクトの接続方法を示す模式図である。
【図21】 従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥機を浴室に取付けたときの模式図である。
【図22】 従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥機の構成図である。
【図23】 従来の技術の説明に適用される一方向吹出の温度分布図である。
【符号の説明】
100 浴室暖房乾燥機
101 本体
102 グリル
103 据付装置
104 野縁
128 加熱部
130 換気部
132 本体ケース
136 熱源機
138 熱交換器
139 循環用送風機
161 導風部
166 温風ガイド
173 換気用送風機
179 回転位置規制部
180 換気用送風ガイド
181 ダクト接続管
182 接続管連結口
183 爪板
189 換気モータ
194 ダクト接続部
195 挿入位置規制部
196 爪板挿着溝
197 取手部
198 逆止弁
201 挿入口
240 第1吹出口
241 第2吹出口
242 第3吹出口
243 第4吹出口

Claims (5)

  1. 浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁の間隔に嵌る寸法より適宜小さな寸法に形成された矩形状の本体ケースと,
    該本体ケースの内部に収納されて,循環用送風機及び熱交換器で構成され,浴室又は脱衣室から吸気した空気と熱源機から供給される温水とを熱交換させて温風を生成すると共に,該温風を第1乃至第4吹出口を介して浴室又は脱衣室に4方向から吹出させる加熱装置と,
    前記本体ケース内の一つの隅部に一体的に組み込まれ,浴室又は脱衣室の空気を吸気して前記本体ケースに接続された換気ダクトを介して換気する換気装置と,
    前記換気ダクトを前記本体ケースに接続する際に,前記本体ケースの外側に仮置された当該換気ダクトを該本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込で該本体ケースに接続できるようにする換気ダクト接続手段とを有することを特徴とする浴室暖房乾燥機。
  2. 前記気ダクト接続手段が,前記本体ケースに設けられた接続管連結口と,
    前記気ダクトが接続されて,前記接続管連結口に挿入されるダクト接続管と,
    該ダクト接続管に設けられて,前記接続管連結口の周辺部と当接することにより,一定量だけ前記ダクト接続管が前記接続管連結口に挿入されるようにする挿入位置規制部と,
    該挿入位置規制部を1つの側壁とする爪板挿着溝と,
    挿入されたダクト接続管が抜けないように,前記本体ケースの内壁に沿って前記爪板挿着溝に挿入される爪板とを有することを特徴とする請求項1記載の浴室暖房乾燥機。
  3. 前記ダクト接続管を前記本体ケースの内側から当該本体ケース内に引込む際に,作業者が把持する取手が前記ダクト接続管に設けられ,かつ,当該取手が浴室側又は脱衣室側になるように設けられていることを特徴とする請求項2記載の浴室暖房乾燥機。
  4. 前記ダクト接続口が非真円に形成されると共に,
    少なくとも前記ダクト接続口に挿入される部分の前記ダクト接続管の断面が,当該ダクト接続口と同一形状を持つように形成されて,当該ダクト接続管が回転しないようにしたことを特徴とする請求項2又は3記載の浴室暖房乾燥機。
  5. 前記ダクト接続管の内部に,空気が前記気ダクトを逆流しないようにする逆止弁を設けたことを特徴とする請求項2乃至4いずれか1項記載の浴室暖房乾燥機。
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