JP2000055552A - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents

浴室暖房乾燥機

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JP2000055552A
JP2000055552A JP10222597A JP22259798A JP2000055552A JP 2000055552 A JP2000055552 A JP 2000055552A JP 10222597 A JP10222597 A JP 10222597A JP 22259798 A JP22259798 A JP 22259798A JP 2000055552 A JP2000055552 A JP 2000055552A
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JP
Japan
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bathroom
heat exchanger
air
hot air
main body
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JP10222597A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Iwasaka
登志彦 岩坂
Toshio Takashima
敏夫 高嶋
Norio Abukawa
則男 虻川
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 既存住宅に容易に据付けられ,かつ,4方向
吹出を可能にする。 【解決手段】 循環装置139により熱交換器138を
通過して暖められた空気を,4方向から吹出すようにグ
リル102に4つの第1〜第4吹出口240〜243を
設ける。このとき,熱交換器138は本体ケース132
の3側壁に沿って概略「コ」字状に配設し,当該本体ケ
ース132と熱交換器138との間がバッファ空間をな
すようにする。これによりバッファ空間は本体ケース1
32の3辺に沿って形成される。そこで,グリル102
に設けた4つの第1〜第4吹出口240〜243のうち
3つの第1〜第3吹出口240〜242をバッファ空間
に対応して設ける。また,残りの第4吹出口243は温
風ガイド166を設けてバッファ空間と連通させる。そ
して,これらを浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁
の間隔より適宜小さな寸法に形成された本体ケース13
2に収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,浴室や脱衣室(以
下,浴室等という)を4方向吹出により暖房又は乾燥を
行うことが可能な浴室暖房乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅における浴室等の温度は,まだ
誰も入浴していない場合には,外気温とさほど変らない
ため,高齢者のように環境適応力が低下した人にとって
は,冬場等における急激な温度変化が大きなヒートショ
ックとなり,急激な血圧変動を引き起し死亡事故が発生
することがある。
【0003】一方,近年住宅事情の変化により,浴室等
の換気を十分に行うことができない場合があり,浴室等
の壁や天井にカビが発生し易く,当該浴室等を乾燥でき
る手段が望まれている。
【0004】更に,住宅事情の変化により,洗濯物を乾
かすための物干場を確保することが困難な場合も少なく
なく,浴室等を物干場として使用することが提案されて
いる。
【0005】かかる要求に対して,例えば特開平9−6
6199号公報におけるような浴室暖房乾燥機が提案さ
れている。
【0006】上記公報にかかる浴室暖房乾燥機10は,
図34及び図35に示すように,熱源機11からの温水
が循環する熱交換器12,浴室等の空気を当該熱交換器
12を介して循環させるクロスフローファン13,浴室
等の空気を換気するための換気用ファン14,クロスフ
ローファン13や換気用ファン14に電力を供給する電
源ブロック18等を有している。
【0007】そして,当該浴室暖房乾燥機10は,浴室
等の天井に設けられた開口に設置され,天井裏で温水配
管16や排気ダクト15が接続された構成となってい
る。
【0008】浴室暖房乾燥機10,温水配管16及び排
気ダクト15等の据付施工及びこれらのメンテナンス
は,開口に隣接して設けられた点検口17から天井裏に
手を伸して,時には天井裏に入り込んで行うようになっ
ている。
【0009】なお,浴室等に限らず一般的な部屋は,化
粧板が野縁等により支持されて形成される天井,その上
に設けらてネダ等により支持された天井(例えば,2階
の床となるもの)とが存在し,これらで挟まれた空間が
天井裏を構成している。そこで,本明細書では化粧板に
より貼られた天井を浴室天井等と記載し,その上の天井
を本天井と記載する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記構
成にかかる浴室暖房乾燥機10は,温風の吹出しをクロ
スフローファン13により行うため,吹出方向が一方向
吹出となって浴室等内に大きな温度分布が生じる問題が
あった。
【0011】図36は,かかる一方向吹出の場合につい
て浴室の温度分布をシュミュレーションした結果を示し
ている。同図からわかるように,浴室等の主要空間を体
温(36度)前後に設定すると,吹出口近傍の温度を4
0度以上にしなければならない。
【0012】このことは,浴室温度が低いことによるヒ
ートショックについては予防できるが,逆に高温による
のぼせで転倒したりする危険がある。
【0013】また,温風は浴室等の壁に直接当らない構
成なので,壁の温度が上がらず入浴者が浴室等の壁に触
れて冷たい思いをしたり,浴室等の乾燥を行う場合には
乾燥効率が悪くなる問題がある。
【0014】さらに,近年施工される家屋の浴室等は,
規格寸法(例えば,1坪タイプ等)が多く,また浴室天
井等に用いられる化粧板も規格寸法のものが多くなって
いる。従って,浴室暖房乾燥機10や点検口17を最適
な場所に設けることが困難となる問題がある。
【0015】即ち,浴室等には,浴槽は勿論,戸や窓等
が設けられており,これらに依存して温度分布が決るた
め,浴室暖房乾燥機の設置位置を決定する際には,これ
らの位置や大きさ等を勘案して最適位置に設ける必要が
ある。
【0016】このような最適位置の決定は,実際の温度
分布を想定して施工する必要があるため,据付施工には
これらの知識や経験のある作業者が不可欠となって,作
業性を低下させる要因となると共に施工費用が高くなる
問題がある。
【0017】また,最適位置を決定しても,当該最適位
置が浴室天井の隅であったり化粧板の継目(メジ)の位
置と一致しない場合には不体裁(意匠が悪くなる)にな
るので,最適位置を取るか体裁を取るかを選択しなけれ
ばならなくなる問題がある。
【0018】一方,浴室暖房乾燥機10の据付作業は,
点検口17から作業者が天井裏に入り,当該浴室暖房乾
燥機10を開口に合わせ,そして予め本天井に据付られ
た吊具に該浴室暖房乾燥機10を固定することにより行
なわれるため作業性がよくない問題がある。
【0019】そこで,本発明は,4方向吹出を可能にし
て効率的に浴室等の暖房及び乾燥が行えるようにすると
共に,点検口を用いなくても容易に据付及びメンテナン
スができるようにした浴室暖房乾燥機を提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め,請求項1にかかる発明は,熱源機から供給される温
水と空気とを熱交換させて当該空気を暖める熱交換器
と,浴室又は脱衣室の空気を熱交換器を介して循環させ
る循環装置と,循環装置により熱交換器を通過して暖め
られた空気が,少なくとも独立した2以上の吹出口から
浴室又は脱衣室に吹出されるように温風を分配する温風
分配手段とを有することを特徴とする。
【0021】請求項2にかかる発明は,温風分解手段に
より熱交換器を通過して暖められた空気が4つに分配さ
れて,4方向から浴室又は脱衣室に吹出されるようにし
たことを特徴とする。
【0022】請求項3にかかる発明は,熱交換器,循環
装置及び温風分配手段を収納すると共に,60cm角の
嵌る寸法に形成された矩形状の本体ケースを有すること
を特徴とする。
【0023】請求項4にかかる発明は,前60cm角よ
り大きく形成されると共に,4辺周辺部分に温風分配手
段により分配されて導かれた温風を吹出す4つの吹出口
を備えたグリルを有することを特徴とする。
【0024】請求項5にかかる発明は,循環装置が,吸
気した空気を周囲に等方的に吐出すように設けられ,か
つ,当該循環装置の周辺部に熱交換器が配設されている
ことを特徴とする。
【0025】請求項6にかかる発明は,熱交換器が本体
ケースの3側壁に沿って概略「コ」字状に配設されて,
当該本体ケースと熱交換器との間がバッファ空間を形成
し,当該バッファ空間に連通するように4つの吹出口の
うち3つ吹出口が設けられると共に,残りの吹出口とバ
ッファ空間と連通させる温風ガイドが設けられて,バッ
ファ空間と温風ガイドとにより温風分配手段を構成した
ことを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図を参照し
て説明する。図1は本発明にかかる浴室暖房乾燥機の外
観斜視図であり,図2はその組立分解斜視図,図3は浴
室暖房乾燥機の本体の斜視図,図4は当該浴室暖房乾燥
機を浴室及び脱衣室に据付けたときの様子を示す図,図
5は浴室天井に据付けられた浴室暖房乾燥機の側面図で
ある。
【0027】当該浴室暖房乾燥機100は,浴室等の空
気を温水と熱交換させて当該浴室等を暖めると共に浴室
等の換気をする本体101,該本体101の前面(浴室
等の側)に据付られたグリル102,本体101を天井
に据付るための据付装置103等を有している。
【0028】据付装置103は,野縁104等に固定さ
れる野縁固定具105,該野縁固定具105に本体10
1を垂下して,当該本体101を固定する吊下部材10
6等により構成されている。
【0029】野縁固定具105は,図6に示すように方
形をなすアングルで,各コーナ部には雌ネジ107が固
着され,側板108に複数の貫通穴109が設けられ
て,野縁104にネジ止めする構成となっている。
【0030】吊下部材106は,図7に示すようにボル
ト110及びワッシャ111から構成されている。ボル
ト110は,先端に先端ネジ部112が形成されると共
に後端に後端ネジ部113が形成され,かつ,これらの
中間領域114の直径は,先端ネジ部112及び後端ネ
ジ部113のネジ谷がなす直径より適宜小さくなってい
る。
【0031】一方,ワッシャ111は中央穴115まで
切込116が形成されている。この中央穴115の寸法
D1は,ボルト110の中間領域114の直径D2より
適宜大きく,かつ,ボルト110の頭部がなす直径D3
より適宜小さくなっている。
【0032】なお,本発明にかかる野縁固定具105は
上述した構成に限定されず,図8のような構成であって
もよい。図8(a)は上面図であり,図8(b)は図8
(a)の矢視Aから見た側面図,図8(c)は図8
(a)の矢視Bから見た側面図である。
【0033】当該野縁固定具220は,図8からもわか
るようにアングルにより正方形に形成され,一方の対向
辺に固定板223が水平に設けられ(図8(b)参
照),他方の対向辺に固定板224が垂直に設けられて
いる(図8(c)参照)。
【0034】そして,図9(a)に示すように野縁10
4に載置して固定する場合(以下,野縁載置タイプとい
う)と,図9(b)に示すように野縁104の側面に当
接して固定する場合(野縁填め込みタイプ)との2通り
の使用方法が可能となっている。
【0035】また,各固定板223,224には複数の
貫通穴225が設けられ,各コーナ部には雌ネジ222
が固着されている。この雌ネジ222の位置は,野縁固
定具220を野縁載置タイプ又は野縁填め込みタイプの
いずれで用いても,常に同じ高さになるように設定され
ている。
【0036】即ち,図9において浴室天井面からの雌ネ
ジ222の高さが,それぞれH1になるように設定され
ている。これにより,雌ネジ222の位置が異なる状態
でボルト110を締めて浴室暖房乾燥機100を天井裏
に据付る際に,当該ボルト110の先端部が本天井に当
接して浴室暖房乾燥機100を正常位置に据付ることが
できなくなる事態を防止している。
【0037】なお,図8(c)に見られるように,固定
板224の端部には,切欠226が設けられている。こ
の切欠226は,浴室暖房乾燥機100に温水配管を取
付けた際に,当該温水配管が固定板224に当接するの
を避けるために設けられている。
【0038】グリル102は図10に示すように,4方
の周辺部に第1〜第4吹出口240〜243を開閉する
ように第1〜第4ルーバ244〜247が設けられ,当
該第1〜第4ルーバ244〜247により温風の吹出方
向を設定するようになっている。
【0039】また,グリル102の中央には周囲が段差
に形成されたグリル開口215が設けられて,当該グリ
ル開口215に吸気パネル117が填るようになってい
る。そして,該グリル開口215の一端近傍には,ヒン
ジ穴118が設けられ,対向する他端近傍には係合部1
19が設けられている。
【0040】一方,吸気パネル117の一端には,頭部
が脚部より幅広に形成された概略「T」字状のヒンジ爪
120が突設され,対向する端部には開閉ボタン121
が設けられている。また,吸気パネル117の裏面(本
体101側)の対向する端部には,それぞれ図示しない
フィルタ支持爪が設けられている。
【0041】そして,吸気パネル117をグリル102
に据付るときは,ヒンジ爪120の頭部123をヒンジ
穴118の挿入部124から挿入し,吸気パネル117
をグリル開口215に填め込む。これにより,吸気パネ
ル117に設けられた開閉ボタン121が,グリル10
2の係合部119に係合して吸気パネル117が装着さ
れる。
【0042】吸気パネル117を開くときは,開閉ボタ
ン121を押して係合部119との係合を解除する。こ
れにより,吸気パネル117は,ヒンジ爪120を中心
に回転して,観音開きする。
【0043】もし,吸気パネル117を洗浄等するため
に取外したい場合は,このような状態でヒンジ爪120
をヒンジ穴118の挿入部124から取外せばよい。
【0044】また,吸気パネル117にフィルタ125
を取付けるときは,フィルタ125の一端をフィルタ支
持爪に挿入し,そしてフィルタ125を多少弾性変形さ
せて反対側のフィルタ支持爪に押込むことにより行う。
フィルタ125の取外しは,この逆の手順で行う。
【0045】従って,吸気パネル117及びフィルタ1
25の脱着が容易になる利点があり,特にフィルタ12
5を引抜いたりする必要がないので脚立等に立ったまま
でも安心して交換作業をすることが可能になっている。
【0046】図11は本体101の内部構成を示す斜視
図で,当該本体101は浴室等の空気を吸気して,これ
を温風にした後,再度浴室等に送風する加熱部128,
該加熱部128からの温風を4つの第1〜第4吹出口2
40〜243に導く導風部161,浴室等の空気等を換
気する換気部130,加熱部128や換気部130を駆
動制御する制御部131等を有し,これらが本体ケース
132内に収納されている。
【0047】なお,本体ケース132内は,仕切板13
3により加熱部128等が収納される加熱室と換気部1
30や制御部131等が収納される制御室とに区画され
て,少なくとも制御室には浴室等の湿度の高い空気が侵
入しないようになっている。
【0048】これにより,制御部131における電装部
品が,湿気で寿命が低下したり,ホコリ等が付着して回
路ショートするような事態の発生を抑制して,浴室暖房
乾燥機100の信頼性を向上させている。
【0049】加熱部128は,図12及び図13に示す
ように,3辺からなる概略「コ」字状に形成されて,浴
室等の空気を温水配管137を介して熱源機136から
循環してきた温水と熱交換させる熱交換器138,浴室
等の空気を吸気して熱交換器138を介して循環させる
吐出す循環用送風機139等により構成されている。
【0050】熱交換器138は本体ケース132の側壁
に沿って配設されて,熱交換器シール材140を介して
固定部材141により本体ケース132に固定されてい
る。また,熱交換器138の給排水部230は制御室側
まで延設されて,本体ケース132の側壁に固定されて
いる。
【0051】なお,図12及び図13に示す熱交換器1
38は基本的に同じものであるが,温水の給排水を行う
給排水部230の構成が異なっている。即ち,図12に
示す給排水部230は,給水口231,分流口232,
排水口234,合流口235を備えているが,図13に
示す給排水部230は給水口233及び排水口236し
か備えていない。
【0052】そして,図12に示す給水口231と分流
口232及び排水口234と合流口235は,それぞれ
U字管144,145で連結され,当該U字管144,
145の途中に熱交換器138の温水管146が接続さ
れた構成となっている。
【0053】これは図4に示すように,浴室暖房乾燥機
100を浴室と脱衣室とに設ける場合に,各浴室暖房乾
燥機100と熱源機136とを直列に配管接続すると,
温水配管137が重複して用いられる領域が発生し,部
材費用及び施工費用がかさむ問題に対処するためであ
る。
【0054】即ち,一方の浴室暖房乾燥機100(図4
では脱衣室側の浴室暖房乾燥機100)の給排水部23
0には,給水口231,分流口232,排水口234,
合流口235が設けられて,両方の浴室暖房乾燥機10
0を並列接続する。
【0055】そして,熱源機136から脱衣室側の浴室
暖房乾燥機100の給排水部230に温水を供給し,浴
室側の浴室暖房乾燥機100には,脱衣室側の浴室暖房
乾燥機100を経由して温水が供給されるようにするこ
とにより,浴室側の浴室暖房乾燥機100と熱源機とを
接続する温水配管を不要にしている。
【0056】なお,給水口231側のU字管144に接
続された温水管146の途中には,感熱弁149が設け
られている。当該感熱弁149は,図示しない温度検出
器により浴室等の温度を検出し,その検出結果に基づき
熱交換器138に供給される湯量を調整している。これ
により浴室等の温度が異常上昇することなく,所定範囲
の温度になるように温度制御を行っている。
【0057】熱交換器シール材140は,通気性が無
く,かつ,弾性変形できるスポンジやゴム等から形成さ
れ,熱交換器138と本体ケース132との間及び熱交
換器138と後述する加熱室カバー126との間に設け
られて,循環用送風機139からの空気が効率的に熱交
換器138を通過するようになっている。
【0058】なお,熱交換器138と本体ケース132
の側壁とは所定の間隔で対峙するように設けられて,熱
交換器138からの温風に対するバッファ空間147が
形成され,当該バッファ空間147から第1〜第4吹出
口240〜243を経て温風が浴室等に吹出されるよう
になっている。
【0059】従って,熱交換器138からの温風はバッ
ファ空間147を流動し,その後当該バッファ空間14
7より小さい第1〜第4吹出口240〜243から吹出
されるので,当該バッファ空間147が消音器として作
用するようになり,送風に伴う騒音を低減することがで
きるようになる。
【0060】また,固定部材141は,熱交換器138
における循環用送風機139側の熱交換器コーナ部14
8の2カ所に設けられて,図14に示すように上端部が
折曲げられて,熱交換器シール材140を介して熱交換
器138に当接する当接部142が形成され,下端部は
ネジにより本体ケース132に止められる固定部143
が形成されている。
【0061】さらに,当該固定部材141における主柱
部分の端部は,所定の角度で折曲げられてリブ150が
形成され,当該固定部材141の強度を増強すると共
に,以下の作用により静音化が図られている。
【0062】即ち,循環用送風機139から吐出される
空気は,エンペラ(後述する)の角度に依存した方向に
吹出されるため,加熱室内で回転する成分を持つように
なる。例えば,図11では時計回りに空気が回転する。
このため熱交換器コーナ部148で乱流が発生しやすく
なって騒音が増大する。
【0063】かかる乱流は,循環用送風機139が円形
状であり,熱交換器138が矩形状であるため,物理的
に発生しないようにすることができず,従って当該乱流
による騒音をなくすことはできない。
【0064】しかし,この乱流を複数の小さな乱流にす
るならば全体の騒音を小さくすることができる。即ち小
さな乱流は,エネルギーも小さいので,個々の乱流によ
る騒音が小さくなる。そして,これら複数の乱流による
騒音周波数の位相は通常一致しないため,相殺する成分
が生じて全体として騒音を抑えることができるようにな
る。
【0065】そこで,固定部材141を大きな乱流が発
生する循環用送風機139側の熱交換器コーナ部148
に設け,その主柱部分にリブ150を循環用送風機13
9の方向に立設して大きな乱流の発生を抑制して静音化
を図っている。
【0066】無論,リブ150の形状(張出し長さや角
度等)や循環用送風機139の風速等により静音化効果
が異なるので,適宜状況に応じて設計する必要があるこ
とは付言するまでもない。
【0067】一方,循環用送風機139は,複数のエン
ペラが周囲に設けられた遠心型ファン151,該遠心型
ファン151を回転させる循環モータ152,吸気した
空気により当該循環モータ152が冷却されるように通
気口153を備えて,本体ケース132に着脱可能に設
けられた循環モータカバー154,循環モータ152の
頭部及び底部に配設されて,循環モータカバー154を
本体ケース132に係合させることにより循環モータ1
52を弾性力で支持する循環モータ支持部材155等に
より構成されている。
【0068】そして遠心型ファン151が回転すること
により,当該遠心型ファン151の中央部分から浴室等
の空気が吸気され,ファン外周部に吐出される。このと
き,吐出方向には指向性が無いので,空気は等方的に吐
出される。
【0069】しかし,熱交換器138が無い制御室側に
も空気が吐出されると,その空気は仕切板133に当
り,流路を変えて熱交換器138に流入するようにな
る。このため,空気が仕切板133に当る際の風音や流
路を変える際に生じる乱流等による音が騒音となる。
【0070】そこで,本発明では,遠心型ファン151
と対向する部分の仕切板133の形状を,当該遠心型フ
ァン151の曲率に合わせて円弧状に形成し,部分的に
遠心型ファン151を取巻くように配設している。これ
により,当該部分から空気が吹出されないようになって
静音化が図られると共に,加熱室のデッドスペースを少
なくしている。
【0071】なお,本発明にかかる浴室暖房乾燥機10
0の寸法は浴室等の建築規格に合わて設定しているの
で,必要以上に小さくすることはこの趣旨に反する。そ
こで,仕切板133により省かれた加熱室のデッドスペ
ースを装置の小型化に直接反映させず,制御部131の
周辺空間の確保に利用している。
【0072】当該周辺空間は,制御部131の冷却空間
として作用するので効率的な冷却が可能になると共に,
保守点検等の作業空間となるので作業効率を高めること
ができるようになっている。
【0073】循環モータカバー154は,図15及び図
16に示すように,係合爪156及び貫通穴157が設
けられている。また,本体ケース132には,図17に
示すように循環モータ152が収納される循環モータ収
納穴158が設けられ,当該循環モータ収納穴158の
周辺部には係合爪156が挿入される挿入穴159及び
図示しないネジ穴が設けられている。
【0074】そして,循環モータ152を取付ける時
は,当該循環モータ152の頭部と底部に循環モータ支
持部材155を装着し,循環モータカバー154の係合
爪156を挿入穴159に挿入して回転させる。
【0075】これにより,係合爪156が挿入穴159
に係合して,循環モータカバー154を本体ケース13
2に仮止することができる。なお,循環モータカバー1
54の仮止状態では,貫通穴157とネジ穴との位置が
合うようになっている。
【0076】そこで,貫通穴157からネジを挿入して
循環モータカバー154を本体ケース132にネジ止め
する。このとき,循環モータカバー154は仮止されて
いるので,作業者は両手が使えるようになり,ネジを抑
えながらドライバーを使うことができ,ネジ止め中に循
環モータカバー154や循環モータ152を落してしま
うことがないようになっている。無論,保守点検時にお
いても同様の効果を得ることができる。
【0077】導風部161は,図18〜図21に示すよ
うに,第1〜第3吹出窓162〜164が形成されて加
熱室をカバーするように設けられた加熱室カバー12
6,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹出
窓165が設けられて制御室をカバーする制御室カバー
127,加熱室と制御室とが連通することなく,第4吹
出窓165を加熱室に連通させる温風ガイド166等に
より構成されている。
【0078】なお,図18は加熱室カバー126の上面
図,図19は図18における矢視Cから見たときの側面
図,図20は図18における矢視Eから見たときの部分
側面図,図21は制御室カバー127を含む斜視図であ
る。
【0079】制御室カバー127と仕切板133との間
には,通気性が無く,かつ,弾性変形できるスポンジや
ゴム等の仕切板シール材167が配設されて,加熱室の
湿度の高い空気が制御室に侵入しないようになってい
る。
【0080】そして,加熱室カバー126は,中央部分
が循環用送風機139より適宜小さめに吸気用開口され
て循環用送風機139に吸気される空気の通路をなす吸
気窓168,3方向の周辺部分に設けられて,組立てら
れた際にはグリル102に設けられた第1〜第3吹出口
240,241,242と位置が一致する第1〜第3吹
出窓162〜164,熱交換器シール材140に当接し
て加熱室を循環用送風機139側とバッファ空間147
側と区画する区画リブ169,バッファ空間147のコ
ーナ部に設けられた山状突起からなる分流リブ171等
を有している。
【0081】循環用送風機139から吹出される空気
は,バッファ空間147のコーナ部で左右に分れて隣接
する吹出口から吹出されるが,このときコーナ部で乱流
が発生しやすい。そこで,分流リブ171は,熱交換器
138から吹出された空気を滑らかに分流させて,当該
コーナ部で乱流が発生しないようにすることにより静音
化を図っている。
【0082】制御室カバー127には,図21に示すよ
うに,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹
出窓165が設けられると共に,後述する換気用送風機
173に吸気される空気の換気用空気通路174及び換
気吸気口175が形成され,また当該制御室カバー12
7の裏面には,温風ガイド166が固着されるようにな
っている。
【0083】温風ガイド166は,側壁の一つが開口さ
れて温風導入口176をなすと共に上面が開口されてな
る箱体で,第4吹出窓165が位置する制御室カバー1
27の裏面に固着されて,温風導入口176から導入さ
れた温風が上面の開口を介して第4吹出口243から吹
出されるようになっている。
【0084】換気部130は,図22〜図26に示すよ
うに,制御室カバー127に設けられた換気用空気通路
174及び換気吸気口175を介して浴室又は脱衣室の
空気を吸気して換気ダクト216に吐出すことにより換
気する換気用送風機173,該換気用送風機173から
吐出される空気が換気ダクト216に流入するように当
該換気用送風機173の吹出流路を規定する換気用送風
ガイド180,換気ダクト216が接続されるダクト接
続管181,本体ケース132に設けられてダクト接続
管181が装着される接続管連結口182,装着された
ダクト接続管181が本体ケース132から抜けないよ
うにする爪板183等により構成されている。
【0085】換気用送風機173は,循環用送風機13
9と同じ複数のエンペラが周囲に設けられた遠心型ファ
ン184であるため,等方的に空気が吐出されるので,
図22及び図23に示す換気用送風ガイド180が設け
られて,吐出された空気が換気ダクト216に向うよう
になっている。なお,当該換気用送風ガイド180は,
換気モータ189のカバーも兼ねている。
【0086】この換気用送風ガイド180は,深皿状に
形成された凹部185,該凹部185の中心に形成され
てモータ軸が挿通するモータ軸穴186,凹部185の
側面が一部開口されてダクト接続管181に連通する換
気空気吹出口187,当該換気用送風ガイド180を本
体ケース132に固定するための仮止爪188等により
構成されて換気モータ189の頭部に配設される。
【0087】なお,本体ケース132には図24に示す
ような換気モータ189が収納される換気モータ収納穴
190が設けられると共に,当該換気モータ収納穴19
0の上端周辺部に換気用送風ガイド180に設けられた
仮止爪188が係合する係止突起191が設けられてい
る。
【0088】そして,換気モータ189の頭部と底部と
に換気モータ支持部材192を宛い,換気モータ収納穴
190に収納して,凹部185の中心に形成されたモー
タ軸穴186にモータ軸を挿通しながら換気用送風ガイ
ド180を被せ,当該換気用送風ガイド180を回転さ
せることにより仮止爪188と係止突起191とを係合
させる。
【0089】これにより,換気用送風ガイド180は換
気モータ189を支持しながら本体ケース132に仮止
され,その後ネジにより固定する。
【0090】このように換気モータ189を支持する換
気用送風ガイド180が仮止される構成にすることによ
り,作業者は両手が使えるようになり,ネジを抑えなが
らドライバーを使うことが可能になって,作業効率及び
安全性が向上する。
【0091】ダクト接続管181は,図25に示すよう
に,接続された換気ダクト216が容易に抜けないよう
にする返し構造の突起193が設けられたダクト接続部
194,本体ケース132に設けられた接続管連結口1
82に装着された際に,当該ダクト接続管181の回転
位置を位置決めする回転位置規制部179,接続管連結
口182に装着された際の挿入位置を規制する挿入位置
規制部195,爪板183が挿着される爪板挿着溝19
6,ダクト接続管181を接続管連結口182に装着す
る際に把持する取手部197,換気ダクト216内を空
気が逆流しないようにする逆止弁198等により構成さ
れている。
【0092】なお,図25(a)は,ダクト接続管18
1の側面図,図25(b)はその断面図,図25(c)
は正面図である。
【0093】ダクト接続管181内には,逆止弁198
が配設されると共に,当該ダクト接続管181の内壁に
逆止弁198が逆方向(本体ケース132側)に傾かな
いように規制する逆止弁規制突起199が設けられてい
る。
【0094】そして,逆止弁198は,その重心から所
定量ずれた所(図25(c)では上方)で揺動軸200
により揺動可能に設けられて,換気を行わない場合に
は,自重で垂下がることによりダクト接続管181を閉
じると共に,ダクト接続管181内を空気が逆流しよう
としたときには,逆止弁198が逆止弁規制突起199
に当接して当該ダクト接続管181が開かないようにな
っている。
【0095】爪板183は,図26に示すように,ダク
ト接続管181が挿入される挿入口201が形成され,
その断面は楔状に形成されて,爪板挿着溝196への挿
入を容易にすると共に,挿入完了時には,ダクト接続管
181と本体ケース132とが密着してガタツキが生じ
ないようになっている。
【0096】制御部131は,図27〜図29に示すよ
うな金属製等の耐熱部材からなる制御部ケース202,
図30及び図31に示すような該制御部ケース202に
収納されて循環用送風機139や換気用送風機173に
電力を供給して制御する電装部品が据付られた電装部品
支持部材203等を有している。
【0097】図27は制御部ケース202の正面側面
図,図28は図27における矢視Fから見たときの側面
図,図29は図27における矢視Gから見たときの上面
図である。また,図30は電装部品支持部材203の側
面図,図31は図30における矢視Jから見たときの側
面図である。
【0098】なお,制御部ケース202には,蓋204
が設けられ,当該蓋204は温風ガイド166の底面に
固着されている(図21参照)。従って,制御部131
の保守等においては,温風ガイド166を取外すだけで
制御部131の蓋204を取ることが可能になってい
る。
【0099】電装部品支持部材203の側面上端には抜
防止用突起205が設けられると共に,正面下端には落
下防止用爪206が設けられている。また,制御部ケー
ス202の側面上端には抜防止用突起係合穴207が設
けられると共に,正面に落下防止用爪係止208が設け
られている。
【0100】この抜防止用突起205は,電装部品支持
部材203の端部に設けられた山状突起で,その頂部が
電装部品支持部材203を制御部ケース202に正しく
収納した際に,制御部ケース202の抜防止用突起係合
穴207に填り込むことにより,電装部品支持部材20
3が制御部ケース202から抜落ちないようにしてい
る。
【0101】そして,電装部品支持部材203を制御部
ケース202から引抜く時は,抜防止用突起205の開
放端209をケース内側に引き,抜防止用突起205と
抜防止用突起係合穴207との係合を解除することによ
り行う。
【0102】なお,制御部131の保守点検時(浴室暖
房乾燥機100は浴室天井に据付られている)は,不用
意に抜防止用突起205と抜防止用突起係合穴207と
の係合を解除すると電装部品支持部材203が落下し
て,破損してしまうようなことが起り得る。
【0103】このような事態を防止するために,電装部
品支持部材203が所定位置まで抜けたときに落下防止
用爪206が落下防止用爪係止208に係合するように
設けられている。
【0104】この落下防止用爪係止208は,図29か
らもわかるように,制御部ケース202の正面側面の一
部をケース外側に向って膨らませて形成された円弧状部
210,該円弧状部210の端部を制御部ケース202
と切離すことにより形成された円弧状端部211とによ
り構成されている。
【0105】従って,電装部品支持部材203が収納さ
れている時は,落下防止用爪206は円弧状部210内
に位置して制御部ケース202と接触しないが,落下す
ると落下防止用爪206が円弧状端部211に填り込ん
でそれ以上の落下が防止されるようになっている。
【0106】無論,電装部品の検査や交換等があり得る
ので,そのときは落下防止用爪206が円弧状端部21
1に係止される直前まで電装部品支持部材203を抜出
し,その後円弧状端部211より下の本体ケース132
部分を適宜広げて円弧状端部211に落下防止用爪20
6が係止されないようにして引出せばよい。
【0107】次に,上記構成の浴室暖房乾燥機100の
据付手順及び保守点検手順を図4に示す浴室と脱衣室と
に浴室暖房乾燥機100を据付,熱源機136からの温
水は脱衣室の浴室暖房乾燥機100に供給される場合を
例に説明する。
【0108】また,浴室暖房乾燥機100の据付は,既
存住宅に据付る場合であって,浴室天井及び脱衣室天井
の野縁104の間隔が60cmの場合について説明す
る。しかし,本発明は,これらに限定されるもので無
く,新築住宅に据付けてもよいことは明らかである。
【0109】なお,野縁104には化粧天井板が固定さ
れて,当該化粧天井板のメジの位置が野縁104の位置
となっているものとする。
【0110】このような前提で据付手順や保守点検手順
を説明するが,浴室等及び脱衣室における浴室暖房乾燥
機100の共通する据付手順等は,これらの区別を行わ
ないで説明する。
【0111】先ず,浴室暖房乾燥機100を据付るため
の据付開口212を浴室天井等に設ける。当該浴室暖房
乾燥機100の本体ケース132の寸法は例えば53c
mとし,据付開口212は例えば55cmの正方形とす
る。また,グリル102の寸法は野縁104の間隔より
広い寸法で,例えば61cmとする。
【0112】規格住宅における野縁104間の最小幅が
60cmであるので,上記寸法に設定するならば,どの
ような規格住宅でも据付けることができるようになり,
野縁104の間を広げたりする作業及びそれに伴うコス
ト不要になる。
【0113】熱源機136からの温水配管137を脱衣
室の浴室暖房乾燥機100まで配管する。このとき,温
水配管137は後述する理由から適宜長めに配管する。
また,換気ダクト216を据付開口212の近傍まで配
設しておく。さらに制御線213を配線しておく。
【0114】次に,野縁104に野縁固定具105を固
定する。なお,野縁固定具105は図6に示す野縁固定
具105を用いたとする。当該野縁固定具105の雌ネ
ジ107に,ボルト110の先端ネジ部112を螺合さ
せて,当該ボルト110が据付開口212から吊下がっ
た状態にしておく。
【0115】このような状態が完了した後,図32に示
すように,浴室暖房乾燥機100の本体101を持上
げ,当該本体101の周辺4隅に設けられた吊下穴17
7にボルト110を通す。この吊下穴177はボルト1
10の頭より適宜大きく,かつ,ワッシャ111より小
さく形成されている。
【0116】そして,ワッシャ111を切込116から
ボルト110に挿入し,当該ボルト110の頭にワッシ
ャ111を当接させて本体101を下げる。吊下穴17
7はワッシャ111より小さいので,本体101はワッ
シャ111に当接して中吊状態となる。図33は,この
ときの様子を示す断面図である。
【0117】浴室等及び脱衣室の浴室暖房乾燥機100
をこのような中吊状態にした後,温水配管137の接続
及び制御線213の接続を行う。
【0118】温水配管137は,適度にフレキシブルな
樹脂管等が用いられ,かつ,長めに配管されているの
で,当該温水配管137の端部を浴室側等に引出して給
排水部230に接続する。
【0119】このとき熱源機136からの温水配管13
7は脱衣室側の浴室暖房乾燥機100における給水口2
31及び排水口234に接続され,分流口232及び合
流口235は浴室の浴室暖房乾燥機100における給水
口233及び排水口236と接続される。
【0120】これにより温水配管137及び制御線21
3の接続が完了し,次に本体101を所定位置に固定す
る。当該本体101の固定は,ボルト110の先端ネジ
部112が雌ネジ107を越えるまで回して,雌ネジ1
07が中間領域114に位置するようにする。そこで,
本体101及びボルト110を押上げて,後端ネジ部1
13と雌ネジ107とを螺合させることにより行う。
【0121】本体101が所定位置に固定された後,制
御室カバー127を取外し(予め取外しておいてもよ
い),接続管連結口182から手を天井裏に差入れて,
ダクト接続管181の取手部197を把持して,ダクト
接続管181におけるダクト接続部194を接続管連結
口182に引込む。
【0122】このとき,ダクト接続管181には回転位
置規制部179が設けられているので,その位置に合う
ように位置合わせして挿入位置規制部195により挿入
が規制されるまで引込む。その後,爪板挿着溝196に
爪板183を挿入して,換気ダクト216の接続が完了
する。
【0123】そして,グリル102を本体101にネジ
止めし,4つの第1〜第4ルーバ244〜247の角度
を温風が適宜所望の方向に送風されるように調整して浴
室暖房乾燥機100の据付作業が完了する。
【0124】なお,据付装置103の状態,据付開口2
12の形成状態或は化粧天井板の固定状態等により,本
体101が化粧天井板のメジと平行にならない場合があ
る。このとき,本体ケース132の端部とメジとは近接
しているので,多少の非平行状態でも目立ってしまい微
調整が必要になる。
【0125】しかし,本発明にかかるグリル102の寸
法は,化粧天井板より大きめに設定されているので,か
かる天井化粧板のメジが隠されて多少の非平行状態でも
目立なくすることができるようになっている。
【0126】このようにして据付られた浴室暖房乾燥機
100の保守点検を行うときは,上述した据付手順を遡
ることにより可能である。
【0127】例えば,フィルタ125の交換や洗浄を行
う場合,または他の部材に比べて故障頻度の高い制御部
131を保守点検する場合は以下のように行われる。
【0128】フィルタ125を交換するときは,グリル
102の開閉ボタン121を押して,当該開閉ボタン1
21と係合部119との係合を解除する。これにより,
吸気パネル117がヒンジ爪120を中心に回転して浴
室側に観音開きする。そこで,フィルタ125をフィル
タ支持爪から外して交換,洗浄する。
【0129】一方,制御部131を保守点検する場合に
は,グリル102を本体101に固定しているネジを取
り,当該グリル102を取外し,制御室カバー127を
取外す。
【0130】当該制御室カバー127の裏面には,温風
ガイド166が固着されているので,制御室カバー12
7を取外すことにより制御部ケース202を開けること
が可能になる。
【0131】そこで,抜防止用突起205と抜防止用突
起係合穴207との係合を解除する。これにより,電装
部品支持部材203は所定位置まで降り,そして落下防
止用爪206が落下防止用爪係止208に係合して停止
する。
【0132】電装部品支持部材203を完全に取外した
い場合には,落下防止用爪206と落下防止用爪係止2
08との係合を解除する。これにより,電装部品支持部
材203の交換や修理等を行うことが可能になる。
【0133】
【発明の効果】以上説明したように請求項1にかかる発
明によれば,温風分配手段を設けて循環装置により熱交
換器を通過して暖められた空気が,少なくとも2方向以
上から浴室又は脱衣室に吹出されるようにしたので,当
該浴室等の温度分布を小さくすることができると共に,
浴室等の壁に吹当てることができて効率的な暖房及び乾
燥が行えるようになる。
【0134】請求項2にかかる発明によれば,温風分解
手段により熱交換器を通過して暖められた空気を4つに
分配されて,4方向から浴室又は脱衣室に吹出されるよ
うにしたので,当該浴室等の温度分布を小さくすること
ができると共に,浴室等の壁に吹当てることができて効
率的な暖房及び乾燥が行えるようになる。
【0135】請求項3にかかる発明によれば,本体ケー
スを浴室又は脱衣室の天井板を支持する野縁の間隔より
適宜小さな寸法に形成したので,既存住宅でも容易に据
付けることができるようになる。
【0136】請求項4にかかる発明によれば,グリルを
野縁により支持された天井板のメジが覆われる大きさに
形成したので,浴室暖房乾燥機本体の据付が多少傾いて
も,当該傾きが目立たなくすることができて整合が容易
になる。
【0137】請求項5にかかる発明によれば,吸気した
空気を周囲に等方的に吐出すように循環装置を設け,か
つ,当該循環装置を熱交換器で囲まれるように配設した
ので,効率的に温風を発生することができると共に,容
易に複数の方向から温風を吹出すことが可能になる。
【0138】請求項6にかかる発明によれば,熱交換器
を本体ケースの3側壁に沿って概略「コ」字状に配設
し,当該本体ケースと熱交換器との間がバッファ空間を
なして,そこから吹出口を経て吹出されるようにしたの
で,効率的に温風を発生することができると共に,容易
に複数の方向から温風を吹出すことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される浴室暖
房乾燥機の斜視図である。
【図2】浴室暖房乾燥機の分解斜視図である。
【図3】グリルを取除いたときの浴室暖房乾燥機本体の
斜視図である。
【図4】浴室及び脱衣室に浴室暖房乾燥機を設けたとき
の模式図である。
【図5】浴室暖房乾燥機を据付けたときの側面図であ
る。
【図6】野縁固定具の構成図である。
【図7】吊下部材の構成図である。
【図8】野縁固定具の他の構成図である。
【図9】図8の野縁固定具の据付け状況を示す図であ
る。
【図10】グリルの斜視図である。
【図11】浴室暖房乾燥機本体の内部構成を示す斜視図
である。
【図12】熱交換器の斜視図である。
【図13】熱交換器の他の構成図である。
【図14】固定部材の斜視図である。
【図15】循環モータカバーの上面図である。
【図16】循環モータカバーの断面図である。
【図17】循環モータカバーが取付けられる部分を含む
本体ケースの断面図である。
【図18】加熱室カバーの上面図である。
【図19】加熱室カバーの側面図である。
【図20】加熱室カバーの側面図である。
【図21】制御室カバーの斜視図である。
【図22】換気用送風ガイドの上面図である。
【図23】換気用送風ガイドの側面図である。
【図24】換気用送風ガイドが固定される部分を含む本
体ケースの断面図である。
【図25】ダクト接続管の構成図である。
【図26】爪板の構成図である。
【図27】制御部ケースの側面図である。
【図28】制御部ケースの側面図である。
【図29】制御部ケースの底面図である。
【図30】電装部品支持部材の側面図である。
【図31】電装部品支持部材の側面図である。
【図32】浴室暖房乾燥機本体の取付状況を示す模式図
である。
【図33】浴室暖房乾燥機本体を据付けたときの側面図
である。
【図34】従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥
機を浴室に取付けたときの模式図である。
【図35】従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥
機の構成図である。
【図36】従来の技術の説明に適用される一方向吹出の
温度分布図である。
【符号の説明】
100 浴室暖房乾燥機 101 本体 102 グリル 103 据付装置 104 野縁 105 野縁固定具 107 雌ネジ 108 側板 109 貫通穴 110 ボルト 117 吸気パネル 128 加熱部 130 換気部 131 制御部 132 本体ケース 133 仕切板 136 熱源機 138 熱交換器 139 循環用送風機 147 バッファ空間 161 導風部 166 温風ガイド 171 分流リブ 173 換気用送風機 202 制御部ケース 204 蓋 240 第1吹出口 241 第2吹出口 242 第3吹出口 243 第4吹出口 244 第1ルーバ 245 第2ルーバ 246 第3ルーバ 247 第4ルーバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 虻川 則男 大阪府守口市京阪本通2丁目5番5号 三 洋電機株式会社内 Fターム(参考) 3L049 BA03 BB03 BB05 BB07 BB10 BC03 BD01 BD05 3L051 BE01 BE04 BE07 BF03 BH02 BH06 BJ02 BJ03 BJ04 BJ06 3L113 AA01 AB02 AC08 AC45 AC46 AC51 AC54 AC56 AC63 AC64 AC73 AC75 AC76 AC77 BA01 CA08 DA06 DA07 DA11 DA15 DA16 DA19 DA21 DA22 DA26 4L019 BA01 BA03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱源機から供給される温水と空気とを熱
    交換させて当該空気を暖める熱交換器と,浴室又は脱衣
    室の空気を前記熱交換器を介して循環させる循環装置
    と,前記循環装置により前記熱交換器を通過して暖めら
    れた空気が,少なくとも独立した2以上の吹出口から浴
    室又は脱衣室に吹出されるように温風を分配する温風分
    配手段とを有することを特徴とする浴室暖房乾燥機。
  2. 【請求項2】 前記温風分解手段により前記熱交換器を
    通過して暖められた空気が4つに分配されて,4方向か
    ら浴室又は脱衣室に吹出されるようにしたことを特徴と
    する請求項1記載の浴室暖房乾燥機。
  3. 【請求項3】 前記熱交換器,循環装置及び前記温風分
    配手段を収納すると共に,60cm角の嵌る寸法に形成
    された矩形状の本体ケースを有することを特徴とする請
    求項1又は2記載の浴室暖房乾燥機。
  4. 【請求項4】 前60cm角より大きく形成されると共
    に,4辺周辺部分に前記温風分配手段により分配されて
    導かれた温風を吹出す4つの吹出口を備えたグリルを有
    することを特徴とする請求項3記載の浴室暖房乾燥機。
  5. 【請求項5】 前記循環装置が,吸気した空気を周囲に
    等方的に吐出すように設けられ,かつ,当該循環装置の
    周辺部に前記熱交換器が配設されていることを特徴とす
    る請求項1乃至4いずれか1項記載の浴室暖房乾燥機。
  6. 【請求項6】 前記熱交換器が前記本体ケースの3側壁
    に沿って概略「コ」字状に配設されて,当該本体ケース
    と前記熱交換器との間がバッファ空間を形成し,当該バ
    ッファ空間に連通するように前記4つの吹出口のうち3
    つ吹出口が設けられると共に,残りの前記吹出口と前記
    バッファ空間と連通させる温風ガイドが設けられて,前
    記バッファ空間と前記温風ガイドとにより前記温風分配
    手段を構成したことを特徴とする請求項2又は5いずれ
    か1項記載の浴室暖房乾燥機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007120921A (ja) * 2005-10-31 2007-05-17 Max Co Ltd 空調装置及びそれを備えた室
WO2008004802A3 (en) * 2006-07-04 2008-03-13 Lg Electronics Inc Laundry treating apparatus
JP2012120554A (ja) * 2010-12-06 2012-06-28 Misawa Homes Co Ltd 衣類乾燥システム
JP2015206510A (ja) * 2014-04-18 2015-11-19 ダイキン工業株式会社 空気調和装置

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