JP3939031B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents
浴室暖房乾燥機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3939031B2 JP3939031B2 JP22258898A JP22258898A JP3939031B2 JP 3939031 B2 JP3939031 B2 JP 3939031B2 JP 22258898 A JP22258898 A JP 22258898A JP 22258898 A JP22258898 A JP 22258898A JP 3939031 B2 JP3939031 B2 JP 3939031B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bathroom
- heat exchanger
- control
- main body
- hot air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Accessory Of Washing/Drying Machine, Commercial Washing/Drying Machine, Other Washing/Drying Machine (AREA)
- Drying Of Solid Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は,浴室や脱衣室(以下,浴室等という)を4方向吹出により暖房又は乾燥を行うことが可能な浴室暖房乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般住宅における浴室等の温度は,まだ誰も入浴していない場合には,外気温とさほど変らないため,高齢者のように環境適応力が低下した人にとっては,冬場等における急激な温度変化が大きなヒートショックとなり,急激な血圧変動を引き起し死亡事故が発生することがある。
【0003】
一方,近年住宅事情の変化により,浴室等の換気を十分に行うことができない場合があり,浴室等の壁や天井にカビが発生し易く,当該浴室等を乾燥できる手段が望まれている。
【0004】
更に,住宅事情の変化により,洗濯物を乾かすための物干場を確保することが困難な場合も少なくなく,浴室等を物干場として使用することが提案されている。
【0005】
かかる要求に対して,例えば特開平9−66199号公報におけるような浴室暖房乾燥機が提案されている。
【0006】
上記公報にかかる浴室暖房乾燥機10は,図20及び図21に示すように,熱源機11からの温水が循環する熱交換器12,浴室等の空気を当該熱交換器12を介して循環させるクロスフローファン13,浴室等の空気を換気するための換気用ファン14,クロスフローファン13や換気用ファン14に電力を供給する電源ブロック18等を有している。
【0007】
そして,当該浴室暖房乾燥機10は,浴室等の天井に設けられた開口に設置され,天井裏で温水配管16や排気ダクト15が接続された構成となっている。
【0008】
浴室暖房乾燥機10,温水配管16及び排気ダクト15等の据付施工及びこれらのメンテナンスは,開口に隣接して設けられた点検口17から天井裏に手を伸して,時には天井裏に入り込んで行うようになっている。
【0009】
なお,浴室等に限らず一般的な部屋は,化粧板が野縁等により支持されて形成される天井,その上に設けらてネダ等により支持された天井(例えば,2階の床となるもの)とが存在し,これらで挟まれた空間が天井裏を構成している。そこで,本明細書では化粧板により貼られた天井を浴室天井等と記載し,その上の天井を本天井と記載する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,上記構成にかかる浴室暖房乾燥機10は,温風の吹出しをクロスフローファン13により行うため,吹出方向が一方向吹出となって浴室等内に大きな温度分布が生じる問題があった。
【0011】
図22は,かかる一方向吹出の場合について浴室の温度分布をシュミュレーションした結果を示している。同図からわかるように,浴室等の主要空間を体温(36度)前後に設定すると,吹出口近傍の温度を40度以上にしなければならない。
【0012】
このことは,浴室温度が低いことによるヒートショックについては予防できるが,逆に高温によるヒートショックによりのぼせて転倒したりする危険がある。
【0013】
また,温風は浴室等の壁に当らない構成なので,入浴者が浴室等の壁に触れて冷たい思いをしたり,浴室等の乾燥を行う場合には乾燥効率が悪くなる問題がある。
【0014】
さらに,近年施工される家屋の浴室等は,規格寸法(例えば,1坪タイプ等)が多く,また浴室天井等に用いられる化粧板も規格寸法のものが多くなっている。従って,浴室暖房乾燥機10や点検口17を最適な場所に設けることが困難となる問題がある。
【0015】
即ち,浴室等には,浴槽は勿論,戸や窓等が設けられており,これらに依存して温度分布が決るため,浴室暖房乾燥機の設置位置を決定する際には,これらの位置や大きさ等を勘案して最適位置に設ける必要がある。
【0016】
このような最適位置の決定は,実際の温度分布を想定して施工する必要があるため,据付施工にはこれらの知識や経験のある作業者が不可欠となって,作業性を低下させる要因となると共に施工費用が高くなる問題がある。
【0017】
また,最適位置を決定しても,当該最適位置が浴室天井の隅であったり化粧板の継目(メジ)の位置と一致しない場合には不体裁(意匠が悪くなる)になるので,最適位置を取るか体裁を取るかを選択しなければならなくなる問題がある。
【0018】
また,上記公報にかかる構成においては,保守点検時に,例えば電源ブロック18やモータ等の交換にはマイナスドライバを用いて係合箇所を解除しなければならず,構成が複雑になると共に,作業性が悪くなったり,誤って電源ブロック18やモータ等を落したりする恐れがある。
【0019】
そこで,本発明は,4方向吹出を可能にして効率的に浴室等の暖房及び乾燥が行えるようにすると共に,点検口を用いなくても容易に浴室暖房乾燥機の据付及び電装部品の保守点検ができるようにした浴室暖房乾燥機を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため,請求項1にかかる発明は,本体ケースの内側壁に沿って配設されて,熱源機からの温水と空気とを熱交換させる熱交換器と,浴室又は脱衣室の空気を熱交換器を介して循環させ,4側辺近傍に設けられた第1〜第4吹出窓から吹出す循環装置と,本体ケースを,少なくとも熱交換器及び循環装置が配設される加熱室と循環装置を制御する制御部が配設される制御室とに区画して,加熱室の雰囲気が制御室に侵入しないようにする仕切板と,本体ケースの内壁と熱交換器とが対向して形成された空間であって,該熱交換器からの温風を吹出す第1〜第3吹出窓につながる空間及び加熱室と制御室とが連通することなく第4吹出窓を加熱室に連通させ当該第4吹出口からも温風を送風させる温風ガイドとを備え,温風ガイドは側壁の一つが開口されて温風導入口をなすと共に第4吹出窓に対向する面が開口されて該第4吹出窓につながる箱体であり,かつ制御部を収納する制御ケースの蓋が裏面に配設されていると共に,温風ガイドが脱着自在に設けられ,かつ,当該温風ガイドの裏面に制御ケースの蓋が固着されて,当該温風ガイドを取外すことにより制御ケースが開放するようにしたことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図を参照して説明する。図1は本発明にかかる浴室暖房乾燥機の外観斜視図であり,図2はその組立分解斜視図,図3は浴室暖房乾燥機の本体の斜視図,図4は当該浴室暖房乾燥機を浴室及び脱衣室に据付けたときの様子を示す図,図5は浴室天井に据付けられた浴室暖房乾燥機の側面図である。
【0023】
当該浴室暖房乾燥機100は,浴室等の空気を温水と熱交換させて当該浴室等を暖めると共に換気する本体101,該本体101の前面(浴室等の側)に据付られたグリル102,本体101を天井に据付るための据付装置103等を有している。
【0024】
据付装置103は,野縁104等に固定される野縁固定具105,該野縁固定具105に本体101を垂下して,当該本体101を固定する吊下部材106等により構成されている。
【0025】
野縁固定具105は,図6に示すように方形をなすアングルで,各コーナ部には雌ネジ107が固着され,側板108に複数の貫通穴109が設けられて,野縁104にネジ止めする構成となっている。
【0026】
吊下部材106は,図7に示すようにボルト110及びワッシャ111から構成されている。ボルト110は,先端に先端ネジ部112が形成されると共に後端に後端ネジ部113が形成され,かつ,これらの中間領域114の直径は,先端ネジ部112及び後端ネジ部113のネジ谷がなす直径より適宜小さくなっている。
【0027】
一方,ワッシャ111は中央穴115まで切込116が形成されている。この中央穴115の寸法D1は,ボルト110の中間領域114の直径D2より適宜大きく,かつ,ボルト110の頭部がなす直径D3より適宜小さくなっている。
【0028】
グリル102は図8に示すように,4方の周辺部に第1〜第4吹出口240〜243を開閉するように第1〜第4ルーバ244〜247が設けられ,当該第1〜第4ルーバ244〜247により温風の吹出方向を設定するようになっている。
【0029】
一方,吸気パネル117の一端には,頭部が脚部より幅広に形成された概略「T」字状のヒンジ爪120が突設され,対向する端部には開閉ボタン121が設けられている。また,吸気パネル117の裏面(本体101側)の対向する端部には,それぞれ図示しないフィルタ支持爪が設けられてフィルタが脱着可能になっている。
【0030】
図9は本体101の内部構成を示す斜視図で,当該本体101は浴室等の空気を吸気して,これを温風にした後,再度浴室等に送風する加熱部128,該加熱部128からの温風を4つの第1〜第4吹出口240〜243に導く導風部161,浴室等の空気等を換気する換気部130,加熱部128や換気部130を駆動制御する制御部131等を有し,これらが本体ケース132内に収納されている。
【0031】
なお,本体ケース132内は,仕切板133により加熱部128等が収納される加熱室と換気部130や制御部131等が収納される制御室とに区画されて,少なくとも制御室には浴室等の湿度の高い空気が侵入しないようになっている。
【0032】
加熱部128は,図10に示すように,3辺からなる概略「コ」字状に形成されて,浴室等の空気を温水配管137を介して熱源機136から循環してきた温水と熱交換させる熱交換器138,浴室等の空気を吸気して熱交換器138を介して循環させる吐出す循環用送風機139等により構成されている。
【0033】
導風部161は,図11及び図12に示すように,第1〜第3吹出窓162〜164が形成されて加熱室をカバーするように設けられた加熱室カバー126,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹出窓165が設けられて制御室をカバーする制御室カバー127,加熱室と制御室とが連通することなく,第4吹出窓165を加熱室に連通させる温風ガイド166等により構成されている。
【0034】
制御室カバー127と仕切板133とに間には,通気性が無く,かつ,弾性変形できるスポンジやゴム等の仕切板シール材167が配設されて,加熱室の湿度の高い空気が制御室に侵入しないようになっている。
【0035】
制御室カバー127には,図12に示すように,第4吹出口243と位置が一致するように第4吹出窓165が設けられると共に,後述する換気用送風機173に吸気される空気の換気用空気通路174及び換気吸気口175が形成され,また当該制御室カバー127の裏面には,温風ガイド166が固着されるようになっている。
【0036】
温風ガイド166は,側壁の一つが開口されて温風導入口176をなすと共に上面が開口されてなる箱体で,第4吹出窓165が位置する制御室カバー127の裏面に固着されて,温風導入口176から導入された温風が上面の開口を介して第4吹出口243から吹出されるようになっている。
【0037】
制御部131は,図13〜図15に示すような金属製等の耐熱部材からなる制御部ケース202,図16及び図17に示すような該制御部ケース202に収納されて循環用送風機139や換気用送風機173に電力を供給して制御する電装部品が据付られた電装部品支持部材203等を有している。
【0038】
図13は制御部ケース202の正面側面図,図14は図13における矢視Fから見たときの側面図,図15は図13における矢視Gから見たときの上面図である。また,図16は電装部品支持部材203の側面図,図17は図16における矢視Jから見たときの側面図である。
【0039】
なお,制御部ケース202には,蓋204が設けられ,当該蓋204は温風ガイド166の裏面に固着されている(図12参照)。従って,制御部131の保守等においては,温風ガイド166を取外すだけで制御部131の蓋204を取ることが可能になっている。
【0040】
電装部品支持部材203の側面上端には抜防止用突起205が設けられると共に,正面下端には落下防止用爪206が設けられている。また,制御部ケース202の側面上端には抜防止用突起係合穴207が設けられると共に,正面に落下防止用爪係止208が設けられている。
【0041】
この抜防止用突起205は,電装部品支持部材203の端部に設けられた山状突起で,その頂部が電装部品支持部材203を制御部ケース202に正しく収納した際に,制御部ケース202の抜防止用突起係合穴207に填り込むことにより,電装部品支持部材203が制御部ケース202から抜落ちないようにしている。
【0042】
そして,電装部品支持部材203を制御部ケース202から引抜く時は,抜防止用突起205の開放端209をケース内側に引き,抜防止用突起205と抜防止用突起係合穴207との係合を解除することにより行う。
【0043】
なお,制御部131の保守点検時(浴室暖房乾燥機100は浴室天井に据付られている)は,不用意に抜防止用突起205と抜防止用突起係合穴207との係合を解除すると電装部品支持部材203が落下して,破損してしまうようなことが起り得る。
【0044】
このような事態を防止するために,電装部品支持部材203が所定位置まで抜けたときに落下防止用爪206が落下防止用爪係止208に係合するように設けられている。
【0045】
この落下防止用爪係止208は,図15からもわかるように,制御部ケース202の正面側面の一部をケース外側に向って膨らませて形成された円弧状部210,該円弧状部210の端部を制御部ケース202と切離すことにより形成された円弧状端部211とにより構成されている。
【0046】
従って,電装部品支持部材203が収納されている時は,落下防止用爪206は円弧状部210内に位置して制御部ケース202と接触しないが,落下すると落下防止用爪206が円弧状端部211に填り込んでそれ以上の落下が防止されるようになっている。
【0047】
無論,電装部品の検査や交換等があり得るので,そのときは落下防止用爪206が円弧状端部211に係止される直前まで電装部品支持部材203を抜出し,その後円弧状端部211より下の本体ケース132部分を適宜広げて円弧状端部211に落下防止用爪206が係止されないようにして引出せばよい。
【0048】
次に,上記構成の浴室暖房乾燥機100の据付手順及び保守点検手順を図4に示す浴室と脱衣室とに浴室暖房乾燥機100を据付,熱源機136からの温水は脱衣室の浴室暖房乾燥機100に供給される場合を例に説明する。
【0049】
また,浴室暖房乾燥機100の据付は,既存住宅に据付る場合であって,浴室天井及び脱衣室天井の野縁104の間隔が60cmの場合について説明する。しかし,本発明は,これらに限定されるもので無く,新築住宅に据付けてもよいことは明らかである。
【0050】
なお,野縁104には化粧天井板が固定されて,当該化粧天井板のメジの位置が野縁104の位置となっているものとする。
【0051】
このような前提で据付手順や保守点検手順を説明するが,浴室等及び脱衣室における浴室暖房乾燥機100の共通する据付手順等は,これらの区別を行わないで説明する。
【0052】
先ず,浴室暖房乾燥機100を据付るための据付開口212を浴室天井等に設ける。当該浴室暖房乾燥機100の本体ケース132の寸法は例えば53cmとし,据付開口212は例えば55cmの正方形とする。また,グリル102の寸法は野縁104の間隔より広い寸法で,例えば61cmとする。
【0053】
規格住宅における野縁104間の最小幅が60cmであるので,上記寸法に設定するならば,どのような規格住宅でも据付けることができるようになり,野縁104の間を広げたりする作業及びそれに伴うコスト不要になる。
【0054】
熱源機136からの温水配管137を脱衣室の浴室暖房乾燥機100まで配管する。このとき,温水配管137は後述する理由から適宜長めに配管する。また,換気ダクト216を据付開口212の近傍まで配設しておく。さらに制御線213を配線しておく。
【0055】
次に,野縁104に野縁固定具105を固定する。そして,野縁固定具105の雌ネジ107に,ボルト110の先端ネジ部112を螺合させて,当該ボルト110が据付開口212から吊下がった状態にしておく。
【0056】
このような状態が完了した後,図18に示すように,浴室暖房乾燥機100の本体101を持上げ,当該本体101の周辺4隅に設けられた吊下穴177にボルト110を通す。この吊下穴177はボルト110の頭より適宜大きく,かつ,ワッシャ111より小さく形成されている。
【0057】
そして,ワッシャ111を切込116からボルト110に挿入し,当該ボルト110の頭にワッシャ111を当接させて本体101を下げる。吊下穴177はワッシャ111より小さいので,本体101はワッシャ111に当接して中吊状態となる。図19は,このときの様子を示す断面図である。
【0058】
浴室等及び脱衣室の浴室暖房乾燥機100をこのような中吊状態にした後,温水配管137の接続及び制御線213の接続を行う。
【0059】
温水配管137は,適度にフレキシブルな樹脂管等が用いられ,かつ,長めに配管されているので,当該温水配管137の端部を浴室側等に引出して給排水部230に接続する。
【0060】
このとき熱源機136からの温水配管137は脱衣室側の浴室暖房乾燥機100の給排水部230に接続し,浴室側の浴室暖房乾燥機100は脱衣室側の浴室暖房乾燥機と並列に接続する。
【0061】
これにより温水配管137及び制御線213の接続が完了し,次に本体101を所定位置に固定する。当該本体101の固定は,ボルト110の先端ネジ部112が雌ネジ107を越えるまで回して,雌ネジ107が中間領域114に位置するようにする。そこで,本体101及びボルト110を押上げて,後端ネジ部113と雌ネジ107とを螺合させることにより行う。
【0062】
本体101が所定位置に固定された後,制御室カバー127を取外し(予め取外しておいてもよい),本体ケース132の内側から換気ダクト216を当該本体ケース132に引込むようにして接続する。
【0063】
そして,グリル102を本体101にネジ止めし,4つの第1〜第4ルーバ244〜247の角度を温風が適宜所望の方向に送風されるように調整して浴室暖房乾燥機100の据付作業が完了する。
【0064】
なお,据付装置103の状態,据付開口212の形成状態或は化粧天井板の固定状態等により,本体101が化粧天井板のメジと平行にならない場合がある。このとき,本体ケース132の端部とメジとは近接しているので,多少の非平行状態でも目立ってしまい微調整が必要になる。
【0065】
しかし,本発明にかかるグリル102の寸法は,化粧天井板より大きめに設定されているので,かかる天井化粧板のメジが隠されて多少の非平行状態でも目立なくすることができるようになっている。
【0066】
このようにして据付られた浴室暖房乾燥機100の保守点検を行うときは,上述した据付手順を遡ることにより可能である。
【0067】
例えば,フィルタ125の交換や洗浄を行う場合,または他の部材に比べて故障頻度の高い制御部131を保守点検する場合は以下のように行われる。
【0068】
フィルタ125を交換するときは,グリル102の開閉ボタン121を押して,当該開閉ボタン121と係合部119との係合を解除する。これにより,吸気パネル117がヒンジ爪120を中心に回転して浴室側に観音開きする。そこで,フィルタ125をフィルタ支持爪から外して交換,洗浄する。
【0069】
一方,制御部131を保守点検する場合には,グリル102を本体101に固定しているネジを取り,当該グリル102を取外し,制御室カバー127を取外す。
【0070】
当該制御室カバー127の裏面には,温風ガイド166が固着されているので,制御室カバー127を取外すことにより制御部ケース202を開けることが可能になる。
【0071】
そこで,抜防止用突起205と抜防止用突起係合穴207との係合を解除する。これにより,電装部品支持部材203は所定位置まで降り,そして落下防止用爪206が落下防止用爪係止208に係合して停止する。
【0072】
電装部品支持部材203を完全に取外したい場合には,落下防止用爪206と落下防止用爪係止208との係合を解除する。これにより,電装部品支持部材203の交換や修理等を行うことが可能になる。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1にかかる発明によれば,本体ケースの内側壁に沿って配設されて,熱源機からの温水と空気とを熱交換させる熱交換器と,浴室又は脱衣室の空気を熱交換器を介して循環させ,4側辺近傍に設けられた第1〜第4吹出窓から吹出す循環装置と,本体ケースを,少なくとも熱交換器及び循環装置が配設される加熱室と循環装置を制御する制御部が配設される制御室とに区画して,加熱室の雰囲気が制御室に侵入しないようにする仕切板と,本体ケースの内壁と熱交換器とが対向して形成された空間であって,該熱交換器からの温風を吹出す第1〜第3吹出窓につながる空間及び加熱室と制御室とが連通することなく第4吹出窓を加熱室に連通させ当該第4吹出口からも温風を送風させる温風ガイドとを備え,温風ガイドは側壁の一つが開口されて温風導入口をなすと共に第4吹出窓に対向する面が開口されて該第4吹出窓につながる箱体であり,かつ制御部を収納する制御ケースの蓋が裏面に配設されていると共に,温風ガイドが脱着自在に設けられ,かつ,当該温風ガイドの裏面に制御ケースの蓋が固着されて,当該温風ガイドを取外すことにより制御ケースが開放するようにしたので,温風ガイドを取外すだけで制御ケースの蓋が取外せて容易に制御部を保守点検することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の説明に適用される浴室暖房乾燥機の斜視図である。
【図2】浴室暖房乾燥機の分解斜視図である。
【図3】グリルを取除いたときの浴室暖房乾燥機本体の斜視図である。
【図4】浴室及び脱衣室に浴室暖房乾燥機を設けたときの模式図である。
【図5】浴室暖房乾燥機を据付けたときの側面図である。
【図6】野縁固定具の構成図である。
【図7】吊下部材の構成図である。
【図8】グリルの斜視図である。
【図9】浴室暖房乾燥機本体の内部構成を示す斜視図である。
【図10】熱交換器の構成図である。
【図11】加熱室カバーの上面図である。
【図12】制御室カバーの斜視図である。
【図13】制御部ケースの側面図である。
【図14】制御部ケースの側面図である。
【図15】制御部ケースの底面図である。
【図16】電装部品支持部材の側面図である。
【図17】電装部品支持部材の側面図である。
【図18】浴室暖房乾燥機本体の取付状況を示す模式図である。
【図19】浴室暖房乾燥機本体を据付けたときの側面図である。
【図20】従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥機を浴室に取付けたときの模式図である。
【図21】従来の技術の説明に適用される浴室暖房乾燥機の構成図である。
【図22】従来の技術の説明に適用される一方向吹出の温度分布図である。
【符号の説明】
100 浴室暖房乾燥機
101 本体
102 グリル
103 据付装置
104 野縁
128 加熱部
130 換気部
132 本体ケース
136 熱源機
138 熱交換器
139 循環用送風機
161 導風部
162〜165 第1〜第3吹出窓
166 温風ガイド
204 蓋
240 第1吹出口
241 第2吹出口
242 第3吹出口
243 第4吹出口
Claims (1)
- 本体ケースの内側壁に沿って配設されて,熱源機からの温水と空気とを熱交換させる熱交換器と,
浴室又は脱衣室の空気を前記熱交換器を介して循環させ,4側辺近傍に設けられた第1〜第4吹出窓から吹出す循環装置と,
前記本体ケースを,少なくとも前記熱交換器及び前記循環装置が配設される加熱室と前記循環装置を制御する制御部が配設される制御室とに区画して,前記加熱室の雰囲気が前記制御室に侵入しないようにする仕切板と,
前記本体ケースの内壁と前記熱交換器とが対向して形成された空間であって,該熱交換器からの温風を吹出す第1〜第3吹出窓につながる空間及び前記加熱室と制御室とが連通することなく第4吹出窓を加熱室に連通させ当該第4吹出口からも温風を送風させる温風ガイドとを備え,
前記温風ガイドは側壁の一つが開口されて温風導入口をなすと共に前記第4吹出窓に対向する面が開口されて該第4吹出窓につながる箱体であり,かつ前記制御部を収納する制御ケースの蓋が裏面に配設されていると共に,
前記温風ガイドが脱着自在に設けられ,かつ,当該温風ガイドの裏面に前記制御ケースの蓋が固着されて,当該温風ガイドを取外すことにより前記制御ケースが開放するようにしたことを特徴とする浴室暖房乾燥機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22258898A JP3939031B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 浴室暖房乾燥機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22258898A JP3939031B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 浴室暖房乾燥機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000055548A JP2000055548A (ja) | 2000-02-25 |
JP3939031B2 true JP3939031B2 (ja) | 2007-06-27 |
Family
ID=16784832
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22258898A Expired - Fee Related JP3939031B2 (ja) | 1998-08-06 | 1998-08-06 | 浴室暖房乾燥機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3939031B2 (ja) |
-
1998
- 1998-08-06 JP JP22258898A patent/JP3939031B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000055548A (ja) | 2000-02-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008164206A (ja) | 空調装置 | |
JP3939031B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3942972B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3999883B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3730415B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP2004150717A (ja) | 空調装置およびフロントパネル | |
JP2000055550A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3913365B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP2000055552A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP2000055395A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP4214095B2 (ja) | ミストサウナ機能付き浴室暖房機 | |
JP3688472B2 (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP5304367B2 (ja) | 送風装置 | |
JP2000055551A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3843053B2 (ja) | 換気装置付き浴室暖房機 | |
JP2000055396A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP2006023065A (ja) | 換気機能付き空気調和機及び換気機能付き空気調和機の換気装置及び換気機能付き空気調和機の換気方法 | |
JP2000055549A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3791081B2 (ja) | 温風供給装置 | |
JPH02290444A (ja) | 天井埋込型空気調和ユニット | |
JP2000097561A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JPH1137491A (ja) | 浴室暖房乾燥装置 | |
JP2000051587A (ja) | 浴室暖房乾燥機 | |
JP3730577B2 (ja) | 暖房装置 | |
JP2005003274A (ja) | 浴室暖房乾燥機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050107 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060714 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060912 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20070227 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070327 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |