JP3730047B2 - 機器の扉開閉装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉自在な扉を設けた機器の扉開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、点検等を容易にするために、前方側に開閉自在な扉を設けた機器が普及されるに伴い、機器外観を良くするとともに扉が容易に着脱できる機器の扉開閉装置の要求が高まってきている。
【0003】
従来、この種の機器の扉開閉装置の一例として図12に示すものが知られていた。以下、その構成について図12を参照しながら説明する。
【0004】
図に示すように、機器101と機器101に設けられる扉102のいずれにも、蝶番103の厚み寸法だけ絞り加工により凹部104を形成し、蝶番103の一方を機器101に、他方を扉102に溶接等により取り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来の機器の扉開閉装置では、蝶番103の中央部分が機器101外に突出し形成されるので外観が悪く、また、蝶番103を取り付けるために機器101と扉102に絞り加工により凹部104を形成する必要があるとともに、取り付けられた扉は取り外せないという課題があった。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するもので、扉の開閉手段が外部に露出しないようにして外観を良くするとともに、絞り加工の必要がなく、扉の着脱を可能にした機器の扉開閉装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の機器の扉開閉手段においては、前方が開口した箱状の枠体からなる機器と、この機器の前記開口の周囲に形成した機器側枠片と、この機器側枠片と対向する扉側枠片を設けた扉と、この扉の一方が前記機器側枠片に開閉自在に設けられる開閉手段と、前記扉の他方を機器側枠片に着脱自在に固定する固定手段とを備え、前記開閉手段を、前記機器側枠片に収納部が形成されるように突出し設けられる基部と、この基部の端部より垂直状に突出し設けられ前記扉の内側に対応する係止部とを設けた取付部と、前記扉側枠片に扉の側壁端部が露出するように側壁内面より開口し、前記取付部の基部が嵌挿するように設けた取付孔とにより形成し、前記扉の閉鎖時に前記収納部の側方に位置していた扉の側壁端部が、扉の開放時には、前記収納部の奥側に移動しながら扉が開放される構成としたものである。
【0008】
この本発明によれば、扉の開閉手段が外部に露出しないようにして外観を良くするとともに、絞り加工の必要がなく、扉の着脱を可能にした機器の扉開閉装置を提供することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、前方が開口した箱状の枠体からなる機器と、この機器の前記開口周囲に形成した機器側枠片と、この機器側枠片と対向する扉側枠片を設けた扉と、この扉の一方が前記機器側枠片に開閉自在に設けられる開閉手段と、前記扉の他方を機器側枠片に着脱自在に固定する固定手段とを備え、前記開閉手段を、前記機器側枠片に収納部が形成されるように突出し設けられる基部と、この基部の端部より垂直状に突出し設けられ、前記扉の内側に対応する係止部とを設けた取付部と、前記扉側枠片に扉の側壁端部が露出するように側壁内面より開口し、前記取付部の基部が嵌挿するように設けた取付孔とにより形成し、前記扉の閉鎖時に前記収納部の側方に位置していた扉の側壁端部が、扉の解放時には、前記収納部の奥側に移動しながら扉が開放される構成としたことにより、機器に扉を開閉自在に設ける開閉手段が機器側枠片と扉側枠片との間に介在されることで、機器外に露出されることなく外観が良くなるとともに、絞り加工の必要もなく、また、扉が容易に着脱することができるという作用を有する。
【0010】
以下、本発明の実施の形態について図1〜図11を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1〜図7に示すように、前方が開口した箱状で内部に送風機1を収納し、上部にダクト接続部2を設けた枠体からなる機器3の開口周囲に機器側枠片4を形成し、機器側枠片4と対向するように扉5に扉側枠片6を設け、機器側枠片4には収納部7が形成されるように突出し設けられる基部8と、基部8の端部より垂直状に突出し設けられる扉5の内側に対応する係止部9とを設けた取付部10と、扉側枠片6に扉5の側壁5aの側壁端部5bが露出するように側壁5a内面より開口し、取付部10の基部8が嵌挿するように設けた取付孔11とにより扉5の一方を機器側枠片4に開閉自在に設けられる開閉手段12を形成する。
【0011】
また、機器側枠片4の他方側に中央部分に固定孔13を有した台形状の固定板14を設け、固定板14の固定孔13に係合し固定される固定突部15を扉5の裏面に設け、固定板14の台形状部が係合し案内されるように扉側枠片6に切欠き16を設け固定手段17を構成する。
【0012】
上記構成において、扉5を機器3に取り付けるときには、扉5の扉側枠片6に設けた取付孔11を機器側枠片4に設けた取付部10の係止部9および、基部8に嵌挿し、係止部9を扉5の内側に対応させ、扉5の側壁5aを収納部7の側方に位置させ、側壁端部5bが機器側枠片4に対向するようにして扉5が閉鎖状態に取り付けられ、扉5の他方側は、扉5に設けた切欠き16が機器側枠片4に設けた固定板14の台形状部に係合し、所定の位置に案内され扉5に設けた固定突部15が機器側枠片4に設けた固定孔13に嵌合し固定される。
【0013】
そして、扉5の開放時には、扉5の固定手段17の固定を解除するように扉5を手前に引張ると、扉5は、扉5の側壁端部5bが収納部7の奥側に移動しながら扉5は回動して開放され、係止部9が扉5の扉側枠片6の内面側に当接して受け止められ、扉5は開放状態で保持される。
【0014】
このように本発明の実施の形態1の機器の扉開閉装置によれば、扉の開閉手段12を、機器側枠片4に収納部7が形成されるように突出し設けられる基部8と、この基部8の端部より垂直状に突出し設けられる係止部9とを設けた取付部10と、扉側枠片6に扉5の側壁端部5bが露出するように側壁5a内面より開口し、取付部10の基部8が嵌挿するように設けた取付孔11とにより形成したので、扉5を開閉する扉5の開閉手段12は機器側枠片4と扉側枠片6間に介在され、機器3外に露出することがなくなり、機器3の外観が良くなるとともに、開閉手段12は絞り加工により凹部を設けて溶接により取り付ける必要がなくなり、扉5を取付後も必要に応じて工具等を用いることなく簡単に取り外すことができることとなる。
【0015】
また、扉5の固定手段12を機器側枠片4に設けた固定孔13を有した台形状の固定板14と、固定孔13に嵌合する固定突部15および、固定板14が係合する切欠き16を設けたので、扉5の固定時に扉5が所定位置に案内されて確実に固定されることとなる。
(実施の形態2)
図8および図9に示すように、係止部9Aの上方に機器側枠片4Aに向かい突出し、扉5の閉鎖時に扉側枠片6Aの内面6aを機器側枠片4A側に押圧する押圧部18を設け、基部8Aを垂直片8aと水平片8bにより角形状に形成する。
【0016】
上記構成において、扉5の閉鎖時には、機器3Aに設けた機器側枠片4Aに扉側枠片6Aが、機器側枠片4Aの係止部9Aに設けた押圧部18により押圧され、機器側枠片4Aに扉側枠片6Aが密着して閉鎖される。
【0017】
このように本発明の実施の形態2の機器の扉開閉装置によれば、係止部9Aの上方に機器側枠片4Aに向かい扉側枠片6Aを押圧する押圧部18を設けたので、扉5の閉鎖時に扉側枠片6Aを機器側枠片4Aに密着させて閉鎖することができる。
【0018】
また、基部8Aを垂直片8aと水平片8bにより角形状に形成したので、基部8Aの加工性が向上する。
(実施の形態3)
図10および図11に示すように、基部8Bを円弧面19により円弧状に形成する。
【0019】
上記構成において、扉5の閉鎖時に、扉5の扉側枠片6Bに設けた取付孔11が基部8Bの円弧面19に沿い移動して扉5が開閉される。
【0020】
このように本発明の実施の形態3の機器の扉開閉装置によれば、基部8Bを円弧面19により円弧状に形成したので、扉5の開閉時に基部8Bに係合している扉側枠片6Bの取付孔11部分が円弧面19に沿い移動して扉5が開閉されることとなり、扉5の開閉がスムーズで軽やかに行うことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上の実施の形態から明らかなように、本発明によれば前方が開口した箱状の枠体からなる機器と、この機器の前記開口の周囲に形成した機器側枠片と、この機器側枠片と対向する扉側枠片を設けた扉と、この扉の一方が前記機器側枠片に開閉自在に設けられる開閉手段と、前記扉の他方を機器側枠片に着脱自在に固定する固定手段とを備え、前記開閉手段を、前記機器側枠片に収納部が形成されるように突出し設けられる基部と、この基部の端部より垂直状に突出し設けられ前記扉の内側に対応する係止部とを設けた取付部と、前記扉側枠片に扉の側壁端部が露出するように側壁内面より開口し、前記取付部の基部が嵌挿するように設けた取付孔とにより形成し、前記扉の閉鎖時に前記収納部の側方に位置していた扉の側壁端部が、扉の開放時には前記収納部の奥側に移動しながら扉が開放される構成としたので、扉の開閉手段が外部に露出することがなくなり外観が良くなるとともに、絞り加工の必要がなく、扉の着脱を可能にした機器の扉開閉装置を提供できる。
【0022】
また、扉の固定手段を、機器側枠片に設けられ、中央部分に固定孔を有した台形状の固定板と、この固定板の固定孔に係合し固定されるように前記扉の裏側に設けた固定突部および、前記固定板の台形状部が係合し案内されるように扉側枠片に形成した切欠きとにより構成したので、固定手段は、扉の閉鎖時の案内の役目および固定の役目が果され、扉が正確な位置に確実に固定することができる。
【0023】
また、係止部の上方に機器側枠片に向かい突出し、扉の閉鎖時に扉側枠片の内面を前記機器側枠片側に押圧する押圧部を設けたので、機器に扉が密着して取り付けられる。
【0024】
また、基部を垂直片と水平片により角形状に形成したので、基部の加工が容易となる。
【0025】
また、基部を円弧面により円弧状に形成したので、扉の開閉をスムーズに行うことができる。
【0026】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の機器の扉開閉装置の扉の閉鎖時の状態を示す断面図
【図2】同機器の扉開閉装置の構成を示す機器の斜視図
【図3】同機器の扉開閉装置の扉の半開放時の状態を示す断面図
【図4】同機器の扉開閉装置の扉の全開放時の状態を示す断面図
【図5】同機器の扉開閉装置の取付部の構成を示す拡大斜視図
【図6】同機器の扉開閉装置の扉の背面図
【図7】同機器の扉開閉装置の固定板の構成を示す拡大斜視図
【図8】本発明の実施の形態2の機器の扉開閉装置の取付部の構成を示す拡大斜視図
【図9】同機器の扉開閉装置の扉の閉鎖時の状態を示す断面図
【図10】本発明の実施の形態3の機器の扉開閉装置の取付部の構成を示す拡大斜視図
【図11】同機器の扉開閉装置の扉の半開放時の状態を示す断面図
【図12】従来の機器の扉開閉装置の構成を示す斜視図
【符号の説明】
3 機器
4 機器側枠片
4A 機器側枠片
5 扉
5a 側壁
5b 側壁端部
6 扉側枠片
6A 扉側枠片
6a 内面
7 収納部
8 基部
8A 基部
8B 基部
8a 垂直片
8b 水平片
9 係止部
9A 係止部
10 取付部
11 取付孔
12 開閉手段
13 固定孔
14 固定板
15 固定突部
16 切欠き
17 固定手段
18 押圧部
19 円弧面
Claims (5)
- 前方が開口した箱状の枠体からなる機器と、この機器の前記開口の周囲に形成した機器側枠片と、この機器側枠片と対向する扉側枠片を設けた扉と、この扉の一方が前記機器側枠片に開閉自在に設けられる開閉手段と、前記扉の他方を機器側枠片に着脱自在に固定する固定手段とを備え、前記開閉手段を、前記機器側枠片に収納部が形成されるように突出し設けられる基部と、この基部の端部より垂直状に突出し設けられ前記扉の内側に対応する係止部とを設けた取付部と、前記扉側枠片に扉の側壁端部が露出するように側壁内面より開口し、前記取付部の基部が嵌挿するように設けた取付孔とにより形成し、前記扉の閉鎖時に前記収納部の側方に位置していた扉の側壁端部が扉の開放時には前記収納部の奥側に移動しながら扉が開放される構成とした機器の扉開閉装置。
- 扉の固定手段を、機器側枠片に設けられ、中央部分に固定孔を有した台形状の固定板と、この固定板の固定孔に係合し、固定されるように前記扉の裏側に設けた固定突部および、前記固定板の台形状部が係合し、案内されるように扉側枠片に形状した切欠きとにより構成した請求項1記載の機器の扉開閉装置。
- 係止部の上方に機器側枠片に向かい突出し、扉の閉鎖時に、扉側枠片の内面を前記機器側枠片側に押圧する押圧部を設けた請求項1記載の機器の扉開閉装置。
- 基部を垂直片と水平片により角形状に形成した請求項1または3記載の機器の扉開閉装置。
- 基部を円弧面により円弧状に形成した請求項1または3記載の機器の扉開閉装置。
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JP2014185479A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Jfe Metal Products & Engineering Inc | 防護柵及びその取り付け方法 |
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1999
- 1999-04-06 JP JP09880299A patent/JP3730047B2/ja not_active Expired - Fee Related
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